4月

4月13日 入院5日目(手術翌日)

術後の経過は良好とのこと。足の点滴が外れる。呼吸も落着いているので、酸素テントは半分取り外して様子を見てるところだった。酸素マスクは、口元近くに置かれていた。

11時頃:「短時間ならどうぞ」ということで入室。樹は起きていた。ママの顔を見るなり泣きそうな顔で足をばたつかせる。話しかけたり絵本を見せたりしてるうちに少し落着いてきた。絵本を見て「…あ〜」と小さく声を出したが、それっきり声は聞かなかった。ショックで声が出なくなっちゃったのかな?

ママと遊ぶうちに少し笑顔。(声は出ない)

医師の話を聞くため、パパは退室。私はずっとハイケア室で樹についていると、婦長さんらしき人が来て「面会時間厳守」とのことで追い出される。(ハイケア室の面会時間は15〜16時と18〜19時の2回、計1日2時間。)仕方なく病室に戻り、次の面会時間まで待機。

病室で昼食をとり、パパは一旦帰宅。ママは面会時間まで病室で待機。時々ナースステーション(NS)脇のドアからハイケア室の中を伺う。遠目に樹を見るが、寝てるようでひと安心。

15〜16時:面会時間。樹は起きてて少し泣き顔。少し遅れてパパも入室してくると、なぜかパパの顔を見て泣く。どうやらパパが来ると交代にママがいなくなると思っているようだ。絵本を見せたりしてるうちに機嫌が良くなり「スマイル」したり口で「パッパッ」と音を出したり。「パパ」「たいたい」と声も出た。嬉しいのか、足をばたつかせてタオルケットを蹴り上げるので慌てて落着かせる。痛み止めが効いてるので、痛みをあまり感じてないのだろう。見てるこっちが恐くなる。両腕に点滴がついてるため、それを自分で外さないように両腕ともベッドの柵にヒモで固定されている。しきりに腕を動かそうとしてもがいて、見ていてかわいそう。

面会時間が終わり、また婦長さんに追い出される。パパママがベッドから離れて行くと足を蹴り上げ、大声で泣いた。そんなことしたら、傷が…。とても見ていられない。

16〜18時:樹が音や声にあまりにも過敏に反応して大泣きするので、ハイケア室から出てくる前に、大部屋から2人部屋への移動をお願いした。荷物を移し、その病室で次の面会時間まで待機。

18〜19時:面会時間。パパは樹に顔を見せると泣かれるので今日はもう会わない、と病室で待機。

樹、ママの顔を見るなり「助けて」の表情。足をバタバタ、口はへの字、両目にいっぱい涙を溜めている。縛られた両腕を必死に動かそうとしている。この状態では絵本を見せるくらいしか遊ぶ方法がないので、また絵本を広げて見せる。少しづつ落着いてきて絵本に向かって「あー」と声を出す。機嫌が良くなってきた。

看護士さんの話だと、ゆうべ樹は5時頃から起きて泣きはじめ、それからほとんど寝ていないそうだ。樹のおでこに手を乗せ、歌を歌って寝かし付けると、うまく寝てくれた。ジャスト7時、静かに退室。(病室にパパを呼びに行き、またハイケア室の前を通る時に覗くと、すでに樹は起きてキョロキョロしていたが、泣いてなかったので、今のうちにとダッシュで帰宅。(泣き声を聞いてしまうと帰れなくなる…)


4月14日 入院6日目(術後2日目)

昨夜、肺炎を起こしかけて無気肺の状態になっていたそうだ。(それほどひどくなかったから何も連絡がなかったのだろうか??今日、病院に来るまで私は知らなかったので話を聞いて驚いた。)昼のレントゲンの結果、今は良くなっているとのこと。(ハイケア室内でレントゲンを撮ったそうだ。)熱37.8度。氷枕使用。口元に置いてあった呼吸器は撤去されていた。

12:10頃:NS脇のドアから樹の様子を伺う。先生方数人による回診(処置)中だ。泣いてなかったが、先生方が樹の側を離れた途端に大泣き。ひとりっきりになるのが寂しいのかな?「あ〜泣いちゃった」と思って見ていると、先生の1人が樹の側に残って頭を撫でてヨシヨシしてくれていた。少し泣き止んだので、グーフィーさんのオルゴールのスイッチを入れてその先生は出て行った。優しい先生がいて良かった。

面会時間までの間、ママは病室で待機。パパは(樹が退院するとなかなか行けなくなるからと)美容室へ。

12:40頃:NS脇のドアから樹の泣き声が聞こえた。覗くと血圧測定中。看護士さんと目が合い、短時間ならどうぞと言われて入室。絵本を見せると機嫌良く「あー、あー」と言うが、絵本を閉じると途端に激しく泣く。精神的に少し不安定になってるようだ。あまり長く入室してるとまた婦長さんに怒られてしまうので5分ほどですぐに退室すると、樹がずっと大きな声で「あうあうあうーー」と泣き、(短時間なら)かえって入室しないほうがよかったかな?と後悔。

13:15:まだ泣き声が聞こえる。大丈夫かな。おなか痛くならないかな?

14:00頃:ママ病室で待機。お昼寝の時間、騒がしかった廊下が静かになったら、少し離れたハイケア室から樹の泣き声が聞こえてきた。ずっと泣いてるのかなぁ…?

14:30:面会。ずっとハイケア室の前をウロウロしていたら看護士さんが「少し早く入室してもいいですよ」と言ってくれたので30分早めに入室。(パパは15:10入室)

15:40パパ退室。樹は昨日からほとんど寝ていないとのこと。ママは手で樹の耳を塞いで、おしゃぶり(医師に許可をもらった)をくわえさせてなんとか寝かし付ける。良く寝たのを確認し16:45ママ退室。次の面会時間まで病室で待機

17:40:面会。少し早めにママ入室。(パパは泣かれるのが嫌で面会せず病室待機。)樹は泣いていた。絵本を見せたり遊んでるうちに機嫌が良くなり、笑顔も出てきた。

右の鼻が汚れて少し詰まっているようだ。左はチューブが入ってるし、掃除したほうがいいと思い、病室に綿棒を取りに戻る。ハイケア室を出ると樹が大泣き。(出入りする度に泣くので)二人いたほうがいいからと、病室にいるパパを無理矢理に引っ張ってくる。

鼻掃除でスッキリしたあと、また絵本で遊ぶ。しきりに手を動かしたがるが縛られているので指先しか動かせない。小さなガラガラなら握れるので持たせてやる。

喉が乾いてるせいか、顔に向けられたチューブから出る蒸気に向かってしきりに舌を出す。(麻酔の後って喉が乾くよね…早く禁水解除になるといいね)

熱は下がっていた。咳、クシャミをひとつ。足先が冷えている。一応看護士さんに断わってから、氷枕を外し、靴下を履かせた。

19:40から寝かし付けようとするが、ウトウトした頃に血圧測定したりとタイミングが悪く、寝かし付けることが出来ないまま面会時間終了。看護士さんが樹の側に来てくれたので、入れ代わりにそっと退室。樹は足をばたつかせ大泣き。予定では明日から一般病室に戻れるはず。今日までの我慢、我慢、と後ろ髪引かれつつ帰宅。

明日は一般病室に戻る予定。朝10時半頃に来てくださいとのこと。