2005年03月の日記

ソラマメの花

2005年3月16日(水)【旧暦2月7日】 天候:晴れ 気温13.2℃ (午前8時26分現在)

○畑仕事をしていると、そばに寄ってきます。お目当ては土を掘り返した後から出てくる虫のようです。

◇水平線や遠くの伊豆の山々が青くおぼろに霞んで見えます。こういうのを春霞(はるがすみ)というのでしょうか?

今日はあたたかくなりそうですね。
学校へ行く息子が手袋をしていると、「あんたねぇ、今日はいらないよ」と女房にいわれてました。

手にはめてから、「そんなこと言ったってぇ…」とタコみたいに口をつきだし、しぶしぶぬいて置いていきました。母ちゃんには逆らえないんです。

みなさまの地方はいかがでしょうか? おかわりはありませんか?


梅の花が咲き、ソラマメの花が咲き、コマツナの菜の花が咲き、ブロッコリーの花が咲き始めました。


2005年03月16日(水)   No.53 (ハーブ・野菜)

花便り、鳥便り

2005年3月9日 (火) 【旧暦1月29日】 天候:晴れ 気温19.9℃(午前11時41分 現在)

■長袖シャツの袖を腕までたくしあげて折っています。外作業をしていると汗ばむほど。お昼前、寒暖計はもうすぐ20℃を越えるでしょう。少し南風が吹いています。ヒューヒューと音たてて。みなさまの地方はいかがでしょうか。 お変わりありませんか?

日が延び、温かくなって、寒さがこたえる私は生き返ったように気持ちが良いのですが、女房は目鼻を真っ赤にして、「つらくて、つらくて…」とこぼしています。花粉症のみなさんには辛い季節ですね。これも、高度成長期に雑木林を切り払って、杉を植えてしまった。もう、ひとつの基準ですべて横へならえ。みんなで渡れば怖くない。「将来お金になると」農林省が指導してみんなが一斉にやってしまったつけです。「お金」になるどころか、輸入材に頼って用済みになり、植えられた杉は管理されず泣いている。人間に復讐をしているのかもしれません。この季節、毎年こんな話の繰り返しですね。

■写真はいずれも、虫や鳥や海の生物や…いろんなことを教えてもらう小口さんにいただいたものから。(写真は藤沢市のもの) このジョウビタキは傑作写真でしょ!
■ツグミは私たちのところでも、朝起きて外へ出ると必ず庭や畑にいます。これも冬鳥で、もうすぐ姿が見られなくなります。

■昨日は、室内の植物を日光浴させました。夕方になってもあたたかく安心してしまい、あれこれやっていたら取り込むのを忘れてしまい、気がついたのは夜も暗くなってから。宿の玄関の戸を開けると、ポーチの下を寝床にしていたジョウビタキのオスがあわてて逃げていきました。寝ていたところを起こされ、しかも暗くて目が見えないので、ポーチの天井に頭を何度もぶつけて。かわいそうでした。(でも、彼はタフなので大丈夫なんです。)この鳥も、もうすぐ北へ向かって渡っていきます。

■もうひとつ、鳥の話。右の写真の鳥はイソヒヨドリ。もうおなじみですね。上が成長のオス。下が生後3ヶ月半くらいのオスの若鳥です。毎年わたしたちの家屋で子育てをしています。この鳥は子育てを終えると両親が他所に移動し、生まれたオスの子供が繁殖場所を引き継いで、次の年に子育てをするようです。上の成鳥は2年前の鳥で、多分下の子供のおじいさんにあたるはず。

■3月1日、成人したこの子供(※)が、この春はじめてのサエズリ(メスをよぶ歌)をうたうのを聞きました。夏の終わりから秋のはじめにかけて、お父さんから歌い方を一生懸命習っていたんですよ。イソヒヨドリは美しいサエズリを歌う日本の鳥の代表です。複雑な歌をうたう鳥は父鳥が教えるといわれています。まだ、ほんの短いセンテンスを試しにうたってみる、という感じでした。3月下旬になると、だんだんセンテンスを連ねた長く複雑な歌をうたうようになります。寝床は宿の裏の軒下。冬の間は夕方にならないと戻ってこなかったのですが、最近ではライバルに営巣場所を取られないように、昼間から目立つところに立って警戒するようになりました。

■3月7日、メスが来ているのを確認しました。桜から桃の花の咲く頃。「結婚成立」になると、オスがメスにプレゼントをする場面を見ることができます。

(※)秋にねぐらや餌をとる越冬エリア(ナワバリ)をめぐって、余所から割り込んで来る連中を撃退しようとする追いかけっこの場面を見ます。また、病気や餌不足、猛禽類などの捕食者によって途中で亡くなる個体もいるでしょう。個体識別ができないので、いま屋根の上にいるイソヒヨドリが本当にうちで生まれた子だということは言えません。ただ、ほとんど毎日のように観察していると、ライバルに対しては生まれ育った場所にいる方が、地の利と自信をもっている分優位なように感じますし(いつもの場所で警戒している子が、通過個体を追い出している)、スズメ以上に、私たち人間の存在やその場所(家屋や畑)を利用して生活している様子を見ると、捕食者や餌の確保などで、生存率をとても高めているように感じます。


■さて、このところさぼっていたので花便りも…。

■オオバヤシャブシの花穂がのび始めました。伊豆諸島・伊豆地方(フォッサマグナ要素島嶼・南部海岸地域)特産のハンノキの仲間です。伊豆地方で最初に春の訪れを告げる野生の樹木です。このあと出る芽吹きの新葉がとてもきれいです(3月下旬)。

■ハンノキ属の実(前年秋のモノ=焦げ茶色の丸い実がまだ着いているのが分かりますか?)は染色素材となり、かつては庶民の黒染めの普段着につかわれました。「黒八丈」はこのオオバヤシャブシで染色された染め物だそうです。現在は子供たちのママゴトや工作の人気アイテムになっています。

■梅の蕾がふくらみはじめました(3月8日)。もう2,3日で咲き始めるでしょう。私たちの庭の梅は実取り用の梅で、花は薄い桃色。アンズとの交配種なので、凛とした梅の香りに、アンズの甘い香りが加わります。今年は梅の花を使ってリキュールを作ろうかと思っています。
■冬枯れで寂しかった庭も少しずつにぎわいがでてきました。ミニパンジーとスウィートアリッサム。チューリップの葉ものぞいている。駐車場から宿へあがるアプローチの花壇から。
■フキの花。こうなると食べられません。そろそろ、フキノトウの季節も終わりかな?

「蕈(キノコ)のかたちをしたちいさな森があるだらう
あすこのとこへ
わたしのかんがへが
ずゐぶんはやく流れて行って
みんな
溶け込んでゐるのだよ
こゝいらはふきの花でいつぱいだ」
(宮沢賢治 「グランド電柱」より)

■冬のあいだ、ダイニングでお食事をされるお客様を迎えたシンビジュームも、そろそろ終わり。

ほんとうは早く花を切って、四月下旬からの成長期のために養生をしてあげなければなりません。

うーん、でも、きれいなので、なかなか決心がつきません。

■こちらはセロジネ・インターメディアという東南アジア原産のランです。白い清楚な花をたくさん咲かせます。ちょうど今が満開。
■3月8日。カミツレ草(カモミール)の花が少しとれたので、リキュールに仕込みました。写真はリカーとお砂糖を入れる前。ついでにキンセンカ(オレンジの花)とローズマリー(青い花)も少し加えました。キンセンカはヨーロッパでは本来「マリーゴールド」と呼ばれた花です。(日本で園芸用に栽培されるものは中米原産の別物…こちらは土の中の線虫という生き物=一部が野菜や栽培植物を弱らせる、を駆除する働きがある)。キンセンカは眼精疲労や目の疾患などを養生する薬草として、乾燥した花をハーブティーにしたりして、古くから利用されてきた薬草です。花はサラダとしても利用できます。ただ生食するには、すこし…、いやだいぶ苦いかな? 食用菊のように、湯通して酢の物やマリネーにするとおいしいかも?(色素はカロチン類かアントシアン類が主体だと思うのですが、この系統の色素はお酢の酸でも消えないはず)

■ローズマリーはカンファー(カンフル=カンフル剤のカンフルです!)が含まれるので心身を活性化させてくれる効果に優れています。ただしたくさんいれると苦いですけどね。

葉からとれるローズマリーウォーターは「若返り効果のある化粧水」として有名です。たぶん、心臓などの循環器に活性化効果のあるカンファーの働きを強調したモノでしょう。花は小さな青い宝石のように美しいです。

■フェンネルの花が咲き始めました。

漢方名をウイキョウ。
アラビア名をシャマール。

古来、アジア、ヨーロッパ・アフリカ(地中海地方)で最も知られたハーブ(薬草)のひとつです。


漢方では胃の薬。
料理では主に魚料理の香りつけ。春の柔らかい茎は上品なセロリのようで、野菜としてミネストローネの具材にもなります。
関東以南、高温多湿の日本で栽培するのは難しいのですが、茎の太くなる品種は炒め物にすると絶品です。
それから卵料理に合います。ゆで卵を使ったサラダに刻んだ葉加えると、あーら不思議とても上品な香りの卵サラダにかわります。
お風呂の入浴剤にも使えて、冷え性、筋肉痛、関節痛、更年期障害にすぐれた効果があるとされます。 ・花も美しくアレンジにつかわれます。

という訳で、まさに万能ハーブです。

2005年03月09日(水)   No.47 (草花)

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