2005年07月の日記

盛夏!

2005年7月28日(木) 【旧暦水無月六月二十三日 月齢22.1】 天候;晴れ 気温;31℃(午前12時47分)

■写真は午前9時半頃の真鶴半島です。近景に対して、遠景は青く写真に写ります。強い紫外線の影響でしょう。
蒼穹(そうきゅう)という言葉を使ってみたいような、雲一つない青空がひろがっています。

外ではまぶしい光がそのまま熱の矢のようになって、肌に突き刺さりますが、空気は乾燥し、風もあるので、日陰にいる分には汗はかかず、心地よい昼下がりです。

みなさまの地方はいかがでしょうか。お変わりはありませんか?
無理をすると体力を消耗する季節です。
それを避けるためにも、夏に「夏休み」というものがあるのでしょう。
ご自愛下さい。

■三種類のナス…丸い京賀茂ナス、細長い博多大ナス、洋なし型の越前水ナス。ミニやミディーや料理用各種トマト、キュウリ、サヤインゲン、ゴーヤ、青唐辛子(伏見甘長、満願寺)。
■スライスして、塩とバジリコなどのハーブを刻んで散らし、オーブンで焼きます。「焼く」というよりは、低い温度で、水分を蒸発させてドライトマトのようにします。トマトの味が凝縮されておいしくなります。

■今日は真鶴の港を中心とした地域では、「貴船祭り」と呼ばれるお祭りが行われています。夜には、上の写真のちょうど真ん中あたりに花火が上がるでしょう。

昨日28日、今年はじめて「ツクツクボウシ」の鳴き声を聞きました。
「(夏が過ぎるのは)つくづく惜しい、さみしいよ、さみしいよ」とも聞こえ、セミの中では一番最後に鳴き始めます。このセミが鳴き始めると、夏も後半戦に入ったことを知らされます。

夏祭りの「貴船祭り」も、本来は旧暦六月十五日(現在の新暦七月中、下旬頃)に行われていました。
伝統的な東アジアの暦における、一年の真ん中の満月の日に行われたもので、一年の折り返し点を示すターニングポイントとしての意味がありました。

日本では、ちょうどその頃が梅雨明けとなり、次に満月の夜となる「お盆(旧暦七月十五日)」を迎えるまでの約一ヶ月間が、太平洋高気圧におおわれる盛夏となります。

■この季節は植物たちにもきびしい季節で、多くの樹木たちは成長を止め、息をひそめて体力の消耗を避け、軽い休眠に入ります。そして、来年花を咲かせる梅や桜や桃などの樹木は、この軽い眠りの中で、春に咲く花の芽を作ります。新しい生命(いのち)を生み出す「花」という「創造」は、眠りの中で生まれるのです。その時、樹木たちは夢を見ているのでしょうか?

■一方、夏野菜やハーブたちは、多くが元々日本の植物ではないので、この時期を過ごすのは大変です。
環境に適したゴーヤをのぞけば、高温多湿、とくに夜温の下がらない島国日本の盛夏は生命の危険にさらされるほどです。

大陸生まれのナス(インド原産)やトマト(南米アンデス高地原産)は、もうだいぶへばってきました。

負担をかけないために、実がなると早いうちに収穫し、焼きナスや焼きトマトにしてオリーブオイルにつけ込み保存します。

2005年07月28日(木)   No.45 (お天気日記)

顔の表情

2005年7月13日 (水) 【旧暦六月八日 月齢6.0】 天候;雨 気温21℃(午前9時25分 現在)

■朝、学校へ行く息子が、「このくらいなら大丈夫だよ」と飛び出して行ったのですが、「あいつ、風邪ひいているのに」と、女房は追いかけて傘を持たせました。

霧雨というのか、糠雨(ぬかあめ)というのか、空気中を漂う細かい水滴に包まれるような雨になっています。
この雨の帳(とばり)に音が遮断されるのか、周囲はとても静かです。
軒下の寒暖計は20度前後、朝からほとんど変わっていません。半袖だと少し寒いくらいです。

みなさまの地方は、いかがでしょう。お変わりはありませんか?
ヒグラシなどのセミの鳴き声が聞かれはじめ、夜になると夏祭りの準備の太鼓の音が響くようになりました。
梅雨から盛夏へと季節の変わり目となりますが、その分寒暖の差が大きく、風邪がはやっているようです。
みなさまどうぞ、ご自愛ください。



■このあと、車の下に潜り込んでしまった。
■こちらは、1メートル10センチ以上もありました。巣立ちしたイソヒヨドリ(Blue thrush)の幼鳥を襲う可能性があったので、遠くに追放しました。
■尻尾を洗濯バサミに挟んでのばしてみました。
■右の写真、思わずぞっとしちゃいますか? 驚かせてすいません。アオダイショウという蛇です。マムシのように毒は持ちませんが、大きくなります。2メートル近くのものを捕獲したことがあります。

一番上の写真のものはまだまだ小さく、太さは小指か薬指くらい、でも長さは40センチくらいありました。

畑仕事をしていて見つけました。大きくなると鳥やその卵を食べてしますが(事実飼っていたチャボ[小型のニワトリ] が襲われてしまいました)、ネズミなどを駆除する有益な動物として、農家では昔から大切にされていたそうです。

 わたしたちは、「こいつでちょっと遊んでやろう」とつかまえて、尻尾をぎゅう、ぎゅう引っ張って長さを測ったり、腕に巻き付けて、その締め付ける力を試してみたりします。(トカゲとの違いは、どんなに乱暴に扱っても尻尾が切れないこと)

 でも、これが突然目の前に「ぬっ」とあらわれると、やはり一瞬、「ぎょっ」とします。

 息子も「おいら蛇平気だよ」といいますが、「ほんとかぁ」と目の前に持っていくと、その分後ずさりします。

 そこで飼い犬のイモ(妹)ちゃんたちはどうか?、と試したみたところ…。

まず、くんくんと匂いをかいだ後、「あっ、これは!」と気づいたような顔をして、まわれ右するように逃げ出します。
それでも、無理矢理顔の前に近づけると、視線をそらせ、耳をたれ、鼻先をひくひく引きつらせて、あきらかに「恐怖」の表情をします。蛇にかまれた経験はないはずで、これは生まれながらの反応のようです。

 もう一頭いる飼い犬ウシちゃん(今年15才のおばあちゃん犬)にも試してみたところ、同じ反応でした。

動物を扱うTV番組で、蛇を見たチンパンジーが反射的に恐慌状態になるのを見たことがありますが、犬も、どうやら同じようです。

人間が属するサルの仲間は長いこと樹上生活をしてきました、その際の重要な天敵が蛇でした。遺伝子のどこかに、蛇を見たら反射的に避ける、というプログラムが施されていても不思議ではありません。

一方、犬が属する「食肉目」には、マングースなど蛇を食べる仲間もいますが、恐竜を避けて生きていた頃のご先祖様までさかのぼれば、森の下草などで暮らす小さな夜行性の動物で、やはり蛇は恐ろしい天敵だったことでしょう。

約6500万年前に恐竜が滅んで、脇役だったほ乳類は夜の世界から、支配者のいなくなった昼の世界にも進出できるようになりました。しかし、いまでもサル類をのぞく、ほ乳類の多くは夜行性の動物です。犬もそういう性質を残しています。「反射的に蛇を避ける」という遺伝的な記憶が残っていても不思議ではありません。他に食べるものがなければ別ですが、イヤな感じがして避けたいのでしょう。

(※ ほ乳類の歴史に関しては、J.C.マクローリン 『消えた竜…哺乳類の先祖についての新しい考え』岩波書店 などを参照)

この蛇と犬の一件で、は虫類や鳥類に対して、ほ乳類は顔に表情を作ることができるということに、あらためて気がつきました。

蛇はどんなにいじめても、顔の表情はまったく変わりません。鳩やニワトリを飼っていたときも、様々な仕草はしますが、顔の表情自体はほとんど変化していなかったことを思い出します。
一方、犬は非常に豊かで、どういう心理状態にあるのか表情から伝わってきます。

表情というのは、耳や目、鼻、口、頬、あるいは頭全体を細かく動かすことで作られます。
以前に、小田原にある神奈川県立自然史博物館=生命の星・地球博物館で教えてもらったのですが、顔の表情というのは、そこにある様々な筋肉を動かすことによって可能なのだそうです。
ほ乳類、特に周囲のものごとを認識するのに、視覚に頼る割合の多い霊長類が一番発達しているそうです。

表情を作ることで、細やかな感情表現ができ、より複雑なコミュニケーションをかわすことができると考えられます。

犬なんかも、テーブルの上に置いてあったケーキをたいらげ、飼い主が帰ってきたら素知らぬ顔をして逃げていく、つまり嘘をつく表情までしますものね。

■ところで、犬は耳を様々に動かして表情を作りますが、人間は耳を動かせない、…と思っていたら、「えっ?、動かせるよ!」と女房と息子が見せてくれました。私はどうしても動かせません。

みなさんは、いかがですか?

PS. 蛇は人前に出てくるのを嫌いますからご安心ください。お客様の前にあらわれることは、まずないでしょう。

2005年07月13日(水)   No.46 (犬)

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