【懐かしい歌へ】

文部省唱歌

小学生時代…戦前…【心に浮かぶ懐かしい友】

【 01 】初めに       【 02 】一年生
【 03 】二年生       【 04 】三年生
【 05 】四年生       【 06 】五年生
【 07 】六年生       【 08 】○○○


【 02 】一年生
………………………………………………………………………………
     01 日の丸の旗    08 砂遊び   15 池の鯉     22 つみ木
     02 鳩        09 かたつむり 16 親の恩     23 兎
     03 兵隊さん     10 牛若丸   17 一番星みつけた 24 雪達磨
     04 おきやがりこぼし 11 朝顔    18 烏       25 紙鳶の歌
     05 電車ごっこ    12 夕立    19 菊の花     26 犬 
     06 人形       13 桃太郎   20 月       27 花咲爺
     07 ひよこ      14 僕の弟   21 木の葉
………………………………………………………………………………

1  日の丸の旗          2  鳩

1 白地に赤く           1 ぽっぽっぽ
  日の丸染めて            鳩ぽっぽ
  ああうつくしや           豆がほしいか
  日本の旗は             そらやるぞ
                    みんなで仲善く
2 朝日の昇る             食べに来い
  勢見せて            2 ぽっぽっぽ
  ああ勇ましや            鳩ぽっぽ
  日本の旗は             豆はうまいか
                    食べたなら
                    一度にそろって
                    飛んで行け

3  兵隊さん           4  おきやがりこぼし

1 鉄砲かついだ兵隊さん      1 投り出されてころころ転び
  足並みそろえて歩いてる       体ゆすってむっくと起きて
  とっとことっとこ歩いてる      あちらを向いて黙ってすわる
  兵隊さんはきれいだな        おきやがりこぼしはおもしろい
  兵隊さんは大すきだ
                  2 幾度投げても何時でも起きる
2 お馬に乗った兵隊さん        体ゆすってむっくと起きて
  砂を蹴立ててかけてくる       こちら向いて人をばにらむ
  ぱっぱかぱっぱかかけて来る     沖屋が利己干しはおかしいな
  兵隊さんは勇ましい
  兵隊さんは大すきだ

5  電車ごっこ          6  人形

1 運転手は君だ          1 私の人形はよい人形
  車掌は僕だ             目はぱっちりといろじろで
  あとの四人が電車のお客       小さい口もと愛らしい
  お乗りはお早く           私の人形はよい人形
  動きます ちんちん
                  2 私の人形はよい人形
2 運転手は上手            うたをうたえばねんねして
  電車は早い             ひとりでおいても泣きません
  つぎは上野の公園前だ        私の人形はよい人形
  お降りはお早く
  動きます ちんちん

7  ひよこ            8  砂遊び

1 ひよひよひよこ         1 積んでも積んでもくずれるや山
  ちいさなひよこ           砂のお山はむづかしい
  兄弟なかよく一しょに歩け      お山が出来たら トンネル掘って
  あしの強くならぬうちに       汽車を通そう ぴいぽっぽ
  とおくへ行くな
  ひとりで行くな         2 掘っても掘ってもうづまるお池
2 ひよひよひよこ           砂のお池はむづかしい
  かわいいひよこ           お池が出来たら うかそう お舟
  いつでも親にだかれて眠れ      舟はささ舟 木の葉舟
  はねの長くならぬうちに
  離れて寝るな
  ひとりで寝るな

9  かたつむり          10  牛若丸

1 でんでん虫虫          1 京の五條の橋の上
  かたつむり             大のおとこの弁慶は
  お前のあたまは           長い長刀ふりあげて
  どこにある             牛若めがけて切りかかる
  角だせ 槍だせ         2 牛若丸は飛びのいて
  あたま出せ             持った扇を投げつけて
2 でんでん虫虫            来い来い来いと欄干の
  かたつむり             上へあがって手を叩く
  お前のめだまは         3 前や後ろや右左
  どこにある             ここと思えば又あちら
  角だせ 槍だせ           燕のような早業に
  めだま出せ             鬼の弁慶あやまった

11  朝顔             12  夕立

1 毎朝 毎朝           1 降る降る夕立
  咲くあさがおは           鳴る鳴る雷
  おとといきのうと          小川にめだかを
  だんだんふえて           取っていた子供は
  今朝はしろ四つ           笊をかぶって
  むらさき五つ            急いで帰る
2 大きなつぼみは         2 照る照るお日様
  あす咲くはなか           飛ぶ飛ぶ白雲
  ちいさなつぼみは          学校にはれまを
  あさって咲くか           待っていた子供は
  早く咲け咲け            本をかかえて
  絞や赤も              静かに帰る

13  桃太郎               14  僕の弟

1 桃太郎さん々 お腰につけた      1 僕の弟 五郎ちゃん
  黍団子 一つわたしに下さいな       汽車のおもちゃが大好きで
2 やりましょう々 これから鬼の       おうちの中でぴいぽっぽ
  征伐に ついて行くならやりましょう    麻から晩までぴいぽっぽ
3 行きましょう々 あなたについて
  何処までも 家来になって行きましょう 2 僕の弟 五郎ちゃん
4 そりゃ進め々 一度に攻めて        五本を読むのがお上手で
  攻め破り つぶしてしまえ 鬼が島     どの本見ても鳩ぽっぽ
5 おもしろい々 残らず鬼を         書いてもないのに鳩ぽっぽ
  攻めふせて 分捕物をえんやらや
6 万万歳々 お供の犬や
  猿雉子は勇んで車をえんやらや

15  池の鯉            16  親の恩

1 出て来い 出て来い 池の鯉   1 軒に巣をくう燕を見たか
  底の松藻のしげった中で       雨の降る日も風吹く日にも
  手のなる音を聞いたら来い      親は空をばあっちこっち飛んで
                    虫をとってきて子に食べさせる
2 出て来い 出て来い 池の鯉
  岸の柳のしだれた陰へ      2 ひよこ育てる牝鶏見たか
  投げた焼麸が見えたら来い      ここここここと子供を呼んで
                    庭の隅やら畑の中で
                    餌をば探して子に拾わせる

17  一番星みつけた        18  烏

1 一番星見つけた         かあかあ
  あれあの森の          烏がないて行く
  杉の木の上に          烏 烏
                  何処へ行く
2 二番星見つけた         お宮の森へ
  あれあのどての         お寺の屋根へ
  柳の木の上に          かあかあ
                  烏がないて行く
3 三番星見つけた
  あれあの山の
  松の木の上に

19  菊の花            20  月

1 見事に咲いた          1 出た 出た 月が
  かきねの小菊            円い 円い まんまるい
  一つ取りたい            盆のような月が
  黄色な花を
  兵隊遊びの勲章に        2 隠れた 雲に
                    黒い 黒い まっくろい
2 見事に咲いた            墨のような雲に
  垣根の小菊
  一つ取りたい          3 また出た 月が
  真っ白な花を            円い 円い まんまるい
  飯事遊びのご馳走に         盆のような月が

21  木の葉              22  つみ木

1 何處から來たのか飛んで來た木の葉  1 つみ木つみましょ
  くるくるまはつて蜘蛛の巣にかかり    三角 四角  
  風に吹かれてひらひら寸れば       四角 三角
  蜘蛛は蟲かと寄つて來る         つみ木つんだら
                      かわいい人形のおうちが出来た
2 何處から來たのか飛んで來た木の葉
  ひらひら舞つて來て池の上におちて  2 つみ木つみましょ
  波にゆられてゆらゆら寸れば       青 赤 緑
  鯉は餌かと浮いて來る          緑 赤 青
                      つみ木つんだら
                      西洋人形のおうちが出来た

23  兎              24  雪達磨

1 私は兎と申すもの        1 達磨 達磨 雪達磨
  顔や体の小さい割に         御門の前の雪達磨
  耳の長いのが何より自慢       大きな炭団の目玉をむいて
  皆さんよく見て下さいな       こわい顔して立ってるね

2 芸はこれとて無いけれど     2 達磨 達磨 雪達磨
  前脚短く後脚長く          通りの角の雪達磨
  飛んで跳ねるのが誰より上手     長い松葉のおひげをはやし
  皆さん囃して下さいな        いばってあたりを見ているね

25  紙鳶の歌           26  犬

1 紙鳶紙鳶揚がれ         1 外へ出るときとんで来て
  風よくうけて            追っても追ってもついて来る
  雲まで揚がれ            ぽちはほんとにかわいいな
  天まで揚がれ
2 絵紙鳶に字紙鳶         2 うちへ帰ると尾を振って
  どちらも負けず           袂にすがって嬉しがる
  雲まで揚がれ            ぽちはほんとにかわいいな
  天まで揚がれ
3 あれあれ下がる
  ひけひけ糸を
  あれあれ揚がる
  放すな糸を

27 花咲爺

1 正直爺いが灰まけば
  野原も山も花ざかり
  殿様大層よろこんで
  爺いに褒美を下される
2 意地悪爺いが灰まれば
  目鼻も口も灰だらけ
  殿様大層腹をたて
  爺いに縄をかけられる





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