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【使える生姜!】簡単な生姜の栽培方法などを特集!【その一】

    http://www.syouga.net/basic/saibai.html 【使える生姜!】簡単な生姜の栽培方法などを特集!


    内    容
    トップ                       【その一】
        1 生姜の効能
        2 生姜の種類
        3 生姜の栽培
    生姜の料理
        1 生姜スープ
        2 ポークジンジャー
        3 ジンジャーブレッド
    生姜のデザート
        1 ジンジャークッキー
        2 生姜はちみつ
        3 生姜紅茶
    生姜の薬味                   【その二】
        1 ジンジャーパウダー
        2 生姜味噌
        3 紅生姜
    生姜の使い方色々
        1 生姜のレシピ・美容
        2 生姜風呂
        3 生姜湿布
        4 ジンジャーブレッドハウス
    リンク



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1 生姜の効能

しょうがの入った料理を食べたり飲み物を飲むと身体の中からぽかぽかと温かくなるのがわかりますよね。ショウガには血行を良くして身体を温める効能があるということは、昔から多くの人に知られています。日本では寿司の薬味や料理の下味など食材として使われることが多い生姜ですが、海外ではハーブやクスリのように用いられることもあります。身近な食材として私たちにも馴染みのある「しょうが」の持つ成分や色々な効能を上手く使いこなして、健康に役立てていきたいですね!

A しょうがの効果

生姜は日本のほかにも欧米や中国、インドなどでも古くから様々な効果があるとして料理や食材以外でも広く利用されてきました。生姜湯や生姜紅茶など簡単に生姜の効能を取り入れられる便利で美味しい利用方法もいろいろありますよね。

★生姜の効果と働き

生姜の持つ効果や効能としてよく知られているのは、血液の循環をスムーズに行えるように働きかけ、身体を温めてくれるというものです。その他には、あまり知られていないものもありますが、吐き気をとめる効果もあるといわれています。はっきりとした効果が確かめられてはいないようですが、東洋医学では乗り物酔いに効果があるともいわれて船やバスなどの乗り物に乗る際に利用されていることもあります。また、身体の不調は、体内に不要なものや、身体に負担となるものがあるために起こると考えられることもあります。そのため、しょうがの胃や腸に対する刺激で消化機能を促進させたり、発汗作用や循環機能の活性化などからその不要なものを取り除く解毒の効果があるとして、しょうがの絞り汁やすりおろしたものが使われることもあります。同じように、不要なものを取り除き体内の様々な機能がスムーズにバランスよく働くようにすることから、下痢や便秘の解消にも効果があるといわれています。生姜を食用として取り入れる際には、生の生姜で一日小さじ1杯程度乾燥生姜の場合は1〜4gを目安に摂取するとよいといわれています。

★海外での生姜の使われ方

生姜には色々健康に役立つ成分が含まれているといわれていて、欧米ではハーブとして生姜を使っていることも多いようです。また、中国やインドでは古くから伝わる伝統医学の中に必ずといっていいほど生姜は利用されています。イギリスでぺすとが流行った時には、当時のイギリス国王ヘンリー八世が生姜の成分がぺすとの予防に役立つとして国民に生姜を食べるように勧めました。その後、イギリスを始めとする欧米では、ジンジャーブレッドやジンジャークッキーが頻繁に食べられるようになったようです。生姜自信にはぺすとなどをやっつける効果はありませんが、体内の血行を促進したり循環機能を高める効果があります。ですから、生姜を食べることで身体が外から入ってくる異物に対すして防衛機能が高まり、様々な疾病を要望する効果があると考えられます。また、中国で「生姜」は、漢方には欠かせない存在として広く活用されています。生姜だけで効果を出すように利用されるのではなく、他の漢方薬と組み合わせて使われます。生姜の持つ消化吸収を助け、循環機能を活性化させる働きを利用することで組み合わせた他の漢方薬の吸収を助け効果や効能を引き出して効果を高めるという作用を狙って利用されることが多いようです。

B しょうがの効能と成分

しょうがに含まれる成分には昔から様々な効果があると言われ、含まれる成分についての研究もいろいろ行われてきました。最近では生姜に含まれる成分だけを精油として取り出したりして生姜の薬効成分だけを利用することも盛んに行われています。

★しょうがの香り・刺激成分

しょうがには独特の刺激を持つ香りや風味があります。生姜に含まれる成分には、生姜の皮のすぐ下の部分から抽出される精油に含まれる成分と、しょうがの澱粉質に含まれる成分があります。澱粉質に含まれる成分には独特の香りや風味のある「オレオレジン」という成分があり、オレオレジンの中には、殺菌作用や抗酸化作用のある「ショウガオール」や「ジンゲロール」という成分が含まれています。ジンゲロールには、吐き気を抑える「セロトニン」を抑制する働きがあることがわかってきました。また、精油にはジンギベレン・ボルネオール・ファルネセンなど30種類以上の成分が含まれています。代表的なものには、クルクミンやリモネンがあります。精油に含まれる成分は生姜の皮のすぐ下にあるため皮をむいたしょうがには含まれていないことが多くあります。乾燥させてしまうと、精油に含まれる成分の多くは化学変化し、他の成分に変わってしまったりなくなってしまったりすることもあります。特に生姜独特の爽やかな香りは失われやすいため、乾燥生姜の香りは弱いものがほとんどです。

★生姜の効能を利用する

生姜には昔から風邪を予防する効果や身体を温める効果など、色々な効能があると言われ料理や保存食として使われてきました。身体を温めてくれる効果などは、新陳代謝を活発にもしてくれるため、ダイエットに利用されることもあります。また、食べるだけではなく外から塗ったり貼ったりすることで咳を和らげるためにも使われてきました。また、生姜は体を温めてくれる効果以外にも殺菌作用や食欲増進の効果もあります。

・風邪の予防に

風邪は体力や免疫力が低下している際にかかりやすいといえます。そのため、風邪っぽいときには、身体を温め循環機能を高めることで風邪が悪化するのを防ぐことができます。また、発熱がある場合には、生の生姜をすりおろし、蜂蜜やレモンと一緒にお湯でわって飲むと発汗作用によって汗をかき、熱を下げる効果があるといわれています。

・リューマチに

リューマチは季節の変わり目や冷えると痛みがひどくなることがあります。季節の変わり目は温度変化によって身体に力が入りやすく、冷えは間接や筋肉の動きがスムーズに行かなくなってしまうからだといわれていますが、身体の中から温めるためには、生の生姜を使ったお茶や温かい飲み物を飲むのがおすすめですし、関節や筋肉の痛む部分に生の生姜をすりおろした生姜の湿布剤を利用するのも効果があるといわれています。生姜を皮膚に当てる場合には、肌に刺激が加わるので肌が弱い人などは特に注意して行う必要があります。

2 生姜の種類

しょうがにも色々な種類があるのを知っていますか? 普段、八百屋やスーパーなどで見かける生姜は、ごつごつとした生の生姜が一般的ですよね。薬味や料理の下味などに使われることが多いというイメージの生姜ですが、よく考えてみると紅生姜やすし屋のガリなど色々なところで、色々な形の生姜が使われています。どれも同じ種類の生姜が使われているのでしょうか? スパイスや漢方薬としても世界中でも色々な種類の生姜が使われていますが、生姜にはどんな種類のものがあるのかを調べてみました。しょうがってとてもたくさんの種類があるんですよ!

A 日本の生姜の種類

世界中にある生姜の品種は、500種類以上あるといわれています。「生姜」や「ジンジャー」といった呼び方に近い名前で呼ばれるしょうがの仲間もたくさんの種類があります。

★生姜の呼び方

日本で一般的に使われている生姜はアジアが原産の生姜で、古くから日本で栽培されるうちに日本の風土や気候にあった品種が生まれました。日本では生の生姜が利用されることが多く生のまま酢などの調味料に漬けて加工したり、すりおろしたり刻んだり、乾燥させたりといろいろな方法で利用しています。生姜の収穫時期や使われている部分によって呼び方が違い、新しくできたばかりの若い部分を「新生姜」、生姜の茎や葉の部分を「葉生姜」、養分をしっかり蓄えてから収穫されたものを「根生姜」と呼んでいます。また、収穫した季節に合わせて、新生姜が収穫された後春〜初夏にかけて収穫されるタイプの生姜を「中生姜」、種生姜として植えた生姜を一年たってから収穫したものを「ひね生姜(老成生姜)」「古生姜」とも呼ばれています。

★生姜の品種

国内には、地域にあった栽培方法で育てられたしょうがの品種がいくつかあります。しょうがの産地としては、千葉県や高知県などが有名ですが、古くから栽培されている京野菜としても栽培されています。日本の生姜の品種の中には、茎の先端辺りが赤くなるタイプの生姜の品種もあります。赤くなるタイプの生姜には、房州赤芽生姜・金時生姜・谷中しょうがなどがあり、若いうちに甘酢や梅酢に漬けて作る「はじかみ」を作るときに多く使われます。その他にも、根の部分が大きくなるタイプの大身生姜や三州芽生姜は若いうちに新生姜として収穫されると甘酢漬けや葉生姜に使われたり、味噌漬けや砂糖漬けなどの漬物に利用することもでき幅広く利用されてます。京野菜として使われるのは、種生姜として植えた生姜を一年かけて風味や辛味を蓄えたヒネ生姜で比較的小さめのタイプの在来生姜などの品種が使われています。

B 世界の生姜の種類

生姜は世界中でスパイスやハーブのひとつとして使われていますが、温暖な気候で適度に湿度のある地域でしか栽培できないため、アジアやアフリカ、オーストラリアなどで主に栽培されています。日本の国内にも色々な生姜の品種があるように、栽培されている国の気候や風土によって「しょうが」の風味や香り、成分などが少しずつ違ってきます。

★アジアの生姜の特徴

中国や日本を初めとするアジアで栽培されている生姜は、他の国で栽培されている生姜に比べてやや辛味刺激の少ないタイプの生姜が多いようです。生で料理などに使われることが多いため、皮がついた生の状態で市販されていることがほとんどですが乾燥生姜もかなりあります。食材以外にも昔から漢方やクスリとして生姜が利用されているのは有名です。アジアで栽培されているしょうがの仲間には、「ワイルド・ジンジャー」と呼ばれるものがあり、セキや喘息などの改善や腹痛の治療に使われることもあります。このワイルド・ジンジャーは、日本の一般的なしょうがに比べるとやや苦味があるのが特徴です。

★インドの生姜の特徴

インドでは様々なスパイスが使われていますが、生姜もインドでは頻繁に使われているスパイスの一つです。茶色がかった色味を持つ香りの良い生姜や赤みのある爽やかな香りの強いタイプの生姜のほかに、甘みが強いものや辛味の大変強いタイプの生姜があります。中には、生姜の皮の表面に石灰をつけた状態で販売されているものもあります。また、生姜の仲間で「フォレスト・ジンジャー」または「ポンツク生姜」と呼ばれるものはしょうがに近い味や香りをもつことから、代用品として使われることもありますが、下痢やある種の腹痛の治療に用いられることもあります。また、しょうがの仲間で有名なターメリックもインドで多く栽培されています。

★アフリカの生姜の特徴

アフリカで栽培されている生姜は、日本で見かけるものとは見た目もやや違ったものが多く、色が濃いものが多いのが特徴的といえます。香りや辛味が非常に強いタイプの生姜が多く栽培されており、ジンジャーパウダーの原料として使われることもあります。

C しょうがの仲間の種類

生姜とは近いとされる植物の中には、生姜と同じようにスパイスとして使われているターメリックやカルダモンなどがありますが、身近なものではウコンやガジュツのほかに日本独特のミョウガなどがあります。どれも生姜と同じように根や茎の部分が食用として利用されているほか、含まれる成分を利用して湿布剤や入浴剤などとしても広く利用されています。

3 生姜の栽培

生姜を自分で育てたことはありますか? 使い切れなかった生姜を置いておくと小さな芽が出ていることがあります。コレを植えたら生姜ができるのかな? と植えてみたことがありますが、栽培方法もわからずただ埋めただけだったので上手く育ちませんでした。調べてみるとちょっとしたポイントが必要だとか…。最近は、家庭菜園や手作り野菜の人気も高くハーブや野菜を自分で育てている人も多いと思いますが、生姜も家庭菜園で意外と簡単にできるんです。

A 生姜の栽培地

生姜はもともとアジアが原産の植物だといわれています。気温が低い環境では育ちにくく、適度な湿度と適度な気温がある地域で生育します。そのため、インドやナイジェリア、日本、中国、オーストラリアなどの地域では昔から栽培され生活の中で使色々とわれてきました。

★日本の生姜の産地

生姜は日本の気候や風土に適した植物ですが、特に比較的気温の温暖地域で盛んに栽培されています。生姜の産地として最も有名なのは高知県ですが、関東地区では千葉、埼玉、静岡県、また九州では熊本、長崎、宮崎県などが生姜の栽培を行っています。日照時間が長く地下を水分が循環できる環境が生姜の栽培には必要なため、河川が豊富な日本には生姜栽培に適した地域が多いようです。一般的に生姜の栽培では、保湿力の高い粘土質の土壌が生姜栽培には向いているといわれています。そのため水田だった場所を生姜の栽培地として転用することも多いようです。しかし、干し生姜やヒネ生姜にはやや砂質の土壌が適しているとも言われています。また、気温にあわせて季節ごとの露地栽培の他にも、マルチなどを利用して温度を保つことで、一年を通して色々な品種のしょうがが栽培されています。

★海外の生姜の産地

日本以外の生姜の産地として有名なのは、豊富なスパイスが栽培されているインドやナイジェリアの他、漢方や薬膳料理で古くから生姜を利用してきた中国なども有名です。生姜は乾燥にも弱い植物のため、インドや東南アジアでは雨季にあわせて生姜の種付けが行われています。雨季がない地域などでは、川から水路を引くなどの水分調整して、しょうがが栽培されています。乾燥させた生姜をパウダー状に加工したものやしょうがの成分を精油として加工したものは、生姜の栽培にはあまり適していない気候や風土の国や地域で一般的なスパイスとして利用されています。ジンジャーパウダー用に使われる生姜は乾燥生姜用の品種が多く、辛味や風味が強いタイプのものが好まれることもあります。

B 生姜の栽培で知っておきたい生姜の特徴

料理やお菓子作りなどに昔からよく使われてきた生姜は、日本食には欠かせない野菜のひとつです。自分で栽培して自家製の生姜を使うというのもいいですよね。生姜を栽培するときに知っておきたい生姜の特徴や性質についてみてみましょう。

★栽培時の気温

住んでいる地域の気温や日照時間によっても差はありますが、10度以下になると生育状態が悪くなることもあります。生姜は家庭菜園で行われるような露地栽培の場合比較的栽培期間が長いのが特徴です。10度以下にならない季節を選んで育てることがポイントです。また、18度以上になるとしょうがは発芽し始めます。そのため、気温が18度以上になる季節を選んで種付けしますが、収穫の時期をずらしたい場合などには植え始める予定の時期まで18度以下の所で種しょうがを保管しておかないと発芽し始めますので注意が必要です。

★種生姜の選び方

種生姜に使う生姜は、しっかりした芽があり水分を十分に含んだつやのある生姜を選びましょう。ショウガを割ってみたときに中が変色しているものなどは上手く発芽しない、生育しないという場合がありますので避けたほうが良いでしょう。また、園芸店などで種ショウガとして販売されているものの中には、初心者でも比較的育てやすいといわれる三州白芽生姜などがありますので、育てやすい品種を選ぶのもおすすめです。

C 自宅で簡単! 生姜の育て方

家庭菜園や趣味で生姜を育てて料理に使いたい! という場合に役立つ、一般的な生姜の栽培方法や生姜の生育についてみてみましょう。

★生姜の植え方

1 種生姜は1個が50〜60gになるように分けておきます。切り取った切り口は湿った状態のまま植えると腐る場合がありますので切り口が乾くまで、1〜2日程度日影で干してから使います。

2 複数の生姜を植える場合には、生姜と生姜の間隔は30cm以上はなして埋められるようにスペースをとっておきます。2列以上生姜を植える場合には、畝(うね)の幅を60cm以上あけて畝を作ります。

3 土壌を起こした後、地表から10cmの深さに生姜を植えます。種生姜の上には5〜6cmの厚さになるように土を持っていきます。1か月ごとに10cmの厚さの土をさらに寄せて乗せます。

4 植え始めの時期は生姜の品種によっても若干違ってきますが、霜が降りなくなった春先3月から5月ころに植えると、梅雨に十分な水分が与えられます。そのころに植えた場合、収穫時期は早い新生姜は6月から収穫できるものもあり、風味や辛味が蓄えられた根生姜は9月ころまでには収穫できます。

5 土寄せを行う時期としては、一回目はしょうがが発芽してから第2 茎が出たころを目安に、しょうがの根元部分に3〜5cm分の土を寄せていきましょう。地表の乾燥を防ぐために、藁やマルチなどを地表部分に敷き、水をこまめに与えることがポイントです。

………生姜料理………

1 生姜スープ

しょうがの入ったスープを飲むと、体の中からぽかぽかと温まってきますよね。飲んでいる途中から自然と汗が出てくることもあります。こういったことからも、生姜には体を温める効果があることが昔からよく知られていました。その他にも、食欲がないときには生姜を入れたスープを飲むと良いともいわれていて、和食・洋食の材料として世界中で古くからしょうがは広く利用されています。また、肉を使ったスープを作る場合にも生姜は利用されることが多いですよね。

A しょうがスープの特徴

スープの中に生姜を入れるとき一般的には、生姜を刻んだりすり下ろして使います。生姜独特の味と香りは、大きな塊のまま食べるとちょっと刺激が強すぎることもありますが、刻んだりすりおろして作る「しょうがスープ」は、少量でも十分に生姜の味や香りを味わうことができます。漢方薬や薬膳料理にもしょうがは頻繁に利用されていて、昔から食欲不振やむくみの解消に効果があるといわれていますし、色々な料理に様々な使われ方をしているのが特徴です。日本でも昔から、体調を崩したときや風邪の予防などとして生姜を使った汁物うを食べるといいと言われてきました。また、食欲増進などの目的以外にも肉や魚を使った汁物にも使われていて、肉や魚の臭みを消す食材として重宝されてきました。日本では、生の根生姜や乾燥させた乾燥生姜などをスープや汁物にいれて使うことが一般的ですが、海外では生姜を乾燥させて粉末状にしたジンジャーパウダーなども頻繁に利用されています。スープの食材に生姜を利用するときには、葱(ネギ)や大蒜(ニンニク)といった薬味になるほかの食材と一緒に使われることが多くあります。

★簡単!中華風しょうがスープレシピ

生姜のスープには体を温めてくれる働きや胃の働きを助けてくれるといった効果があるといわれています。細切りにした生姜を使ったシンプルで簡単な生姜スープは疲れた時にもぴったりな食事スープともいえます。さっと作ることができますので、時間がないときにでも手早く作ることができるおすすめの一品ですよ。
【材料】
 ・ 生姜 1片(60〜100g)
 ・ しいたけ 2〜3枚
 ・ えのき 1束
 ・ ささみ 1枚
 ・ 長ネギ 1本
 ・ ゴマ油・塩・コショウ・サケ 少々
【作り方】
1 しいたけは、乾燥タイプでも生しいたけでもかまいませんが、乾燥タイプの場合は水につけて戻しておきます。つけておいた水は捨てずにダシ汁として利用してください。
2 生姜は皮をむいて繊維に沿って細く刻みます。しいたけ・ネギは薄切りにし、ささみは食べやすい大きさに切ってさっと湯通ししておきます。
3 鍋にしいたけのダシ汁をカップに 3 〜 4 杯と鶏肉を入れ、中火にかけます。沸騰してきたら しいたけ・長ネギ・生姜・サケを加え一煮たちさせます。
4 鶏肉に火が通ったら、塩・コショウで味を調え、火を止める直前にごま油を適量加えて完成です。
ポイント
生しいたけを使う場合には、鶏がらスープの素などを利用してダシ汁を作っても簡単に作ることができます。また、干し貝や干しえびを戻したものを加えるとよりいっそうコクのあるしょうがスープになりますので、家庭にある食材を利用してアレンジしてみるのもおすすめですよ。生姜はすりおろして加えてもかまいません。

★生姜のとり団子スープのレシピ

肉や魚のスープにはしょうがが使われることが多くあります。鶏肉と生姜も相性が大変よく、鶏肉の中に生姜を練りこむとショウガの香りが爽やかなスープを作ることができます。たくさんの野菜でしっかりダシをとると栄養素的にも体に優しい本格的なスープになりますので、時間があるときにはぜひダシから作ってみるのがおすすめですよ。
【材料】
 ・ 生姜 1片(60〜100g)
 ・ 鶏ひき肉 300g
 ・ 卵 1個
 ・ 長ネギ 1本
 ・ チンゲン菜 2株
 ・ にんじん 1/2本
 ・ 塩・コショウ・醤油・ごま油 少々
 ・ ダシ用
(鶏胸肉1 枚・ネギ2本・干ししいたけ2枚・セロリ1 本・昆布1 枚)
【作り方】
1 生姜は皮のまま2/3くらいの量を細かく刻んでひき肉とたまごと一緒に練り合わせます。粘り気が出てきたら塩・コショウ・醤油・ごま油を少々加えてよく混ぜ合わせます。軟らかい場合には、片栗粉を少々加えて硬さを調節してください。
2 残りの生姜の皮を向き、細切りにします。ネギは食べやすい大きさに斜め切りにし、チンゲン菜も食べやすい大きさに切ります。にんじんは薄切りの半月切りか細切りにしておきます。
3 ダシ用のしいたけと昆布を水で戻し、その戻し汁を鍋に入れてダシ用の鶏肉・ねぎ・しいたけ・セロリ・昆布を刻んで入れ強火で沸騰させます。沸騰したら弱火にして昆布だけを取り出し、1時間ほど煮込みます。煮込んだら一度漉してから塩を加えて味を調え覚ましておきます。
4 荒熱が取れたダシを再び火にかけて沸騰してきたらサケを少々と細切りにした生姜を加えて一煮たちさせ塩・コショウで味を調えます。そこに、練り合わせた鶏団子をスプーンですくって落としておきます。
5 灰汁を取ったあと、にんじん・ネギを加えにんじんに火が通ったらチンゲン菜を加えます。チンゲン菜に火が通ったら最後にごま油を加えて一瞬強火にしてから火を止めて完成です。
ポイント
時間がないときやさっと簡単に作りたいときには鶏がらスープの素や中華ダシの素を使ってダシ汁を作ると短時間で簡単に鶏団子スープを作ることができます。ダシをとった後の野菜は温野菜鶏肉サラダとしてポン酢やマヨネーズを使ったドレッシングなどであえるとおいしく食べられますよ。ポン酢ドレッシングにもすりおろした生姜を加えるとさっぱりとしたサラダになります。

2 ポークジンジャー

生姜の香りが食欲を誘うポークジンジャーは、ご飯のおかずとしても人気の高いメニューのひとつですよね。豚肉と生姜の相性はぴったりで、西洋風のポークジンジャーのほかに、和風の味付けの豚肉のしょうが焼きも大人から子供まで大好きなおかずといえるのではないでしょうか。豚肉と生姜を使って料理には、味や香り以外にも豚肉をよりいっそうおいしくしてくれる生姜の効果があるんです。

A ポークジンジャーの特徴

ポークジンジャーを初めとする生姜と豚肉の組み合わせの料理には、生姜の中に含まれるたんぱく質を分解するという働きを利用して、豚肉を軟らかくして食べやすくおいしく調理するという狙いがあります。しょうがの酵素が肉を柔らかくすると、生姜を使わなかった料理に比べて肉を消化吸収しやすくなるというメリットがあるんです。そのため、肉料理を食べた後、胃もたれなどを起こしにくくしてくれます。生姜を使ったポークジンジャーと生姜を使わない豚肉のステーキを比べると、生姜を使ったほうが比較的体に負担をかけずに栄養素を吸収することができる料理と考えられますよね。ですからポークジンジャーのように、豚肉と生姜の料理のほかにも肉料理の下ごしらえなどには生姜が使われていることが多いのが特徴です。アジアでは生の生姜を使った肉料理も大変多くありますが、欧米などでは乾燥させ粉末状にして手軽に使えるように加工されたジンジャーパウダーをポークジンジャーなどの肉料理の下ごしらえや様々な肉料理・魚料理の味付けとして使うことも多いようです。

★簡単! 定番のポークジンジャーレシピ

豚肉の臭みを消すための風味付けとして利用されているしょうがですが、生姜には独特の辛味刺激もあるのが特徴です。そのため、小さい子供や刺激が苦手な人の場合には、下ごしらえに生姜を利用するだけにして、ソースやたれにはあまり生姜を加えないようにして作るとしょうがの風味は生かされた刺激の少ないポークジンジャーを作ることができますよ。
【材料】
 ・ 豚ロース 8枚(5mm〜1cm程度の厚さのもの)
 ・ しょうが 1片(30〜50g)
 ・ たまねぎ 1個
 ・ みりん 大さじ2
 ・ 醤油 大さじ2
 ・ サケ 大さじ1
 ・ ゴマ油 適量
【作り方】
1 しょうがは皮ごとすりおろしておきます。たまねぎも皮をむき、すりおろします。おろした生姜2/3とたまねぎを同じ容器に入れ、醤油・みりん・サケを加えてあわせておきます。
2 豚ロースの筋に適当な切れ込みをいれておきます。バットに豚肉を入れ、先ほど合わせた生姜ダレをかけます。豚肉全体にタレがつくように肉が重なっているところは、めくってかけていくのがポイントです。豚肉にしょうがダレが十分にしみこむようにラップをして15〜20分寝かせます。
3 フライパンにごま油をひき、生姜ダレを切って豚肉を一枚一枚並べて焼きます。中火で両面がきれいに焼けたら取り出します。肉が全部焼けたら、バットに残った生姜ダレをフライパンにいれ、ふつふつしてきたら豚肉をもう一度フライパンにもどしてタレを絡ませて完成です。
ポイント
お弁当用にポークジンジャーを作る場合は、生姜ダレに漬け込んだ豚肉を焼く前に片栗粉を両面にまぶしてから焼くとさめてもおいしく食べられます。また、お弁当用のポークジンジャーには比較的薄めの豚肉を使い枚数を増やすのがおすすめです。

★中華風・ポークジンジャーレシピ

洋風のポークジンジャーや和風のしょうが焼きはよく見かけますが、ちょっとアレンジして中華風のポークジンジャーもおいしいですよ。しょうがとネギに加えてゴマをたっぷり使うのがポイントです。ご飯にのせてどんぶりにしてもおいしく簡単に作ることができるレシピなので、ぜひ作ってみてくださいね。
【材料】
 ・ 豚モモ薄切り 350〜400g
 ・ しょうが 1片(50g程度)
 ・ 長ネギ(黄にらでも可) 1本
 ・ すりゴマ 大さじ1〜2
 ・ ニンニク 1片
 ・ みりん 大さじ2
 ・ サケ 大さじ1
 ・ 醤油 大さじ2
 ・ 塩 少々
 ・ ごま油 適量
【作り方】
1 生姜・ネギはみじん切りにし手おきます。ニンニクは薄切りにします。豚肉は食べやすい大きさに切っておきましょう。
2 フライパンにごま油をひき、火にかける前にニンニクを入れます。中火にしてニンニクの香りが油に十分しみこむように熱していきます。ごま油が温まってきたら、刻んだしょうがとネギを入れます。ニンニクは、好みに合わせて取り出してしまってもかまいません。
3 しょうが・ネギに油が軽くなじんだら、豚肉を一枚ずつ広げて入れます。豚肉にさっと火が通ったら、サケ・みりん・醤油を入れてふたをして弱火にします。
4 タレがふつふつしてきたら、かき混ぜて全体に味が入るようにも一度ふたをします。
5 10〜15分程度繰り返したら、塩で味を調え、最後にゴマを加え全体に絡ませて完成です。
ポイント
生姜を刻んだものと、すりおろしたものの二種類用意して先に生姜醤油に豚肉を漬け込んでおくとよりいっそうしょうがの香りと風味が楽しめます。どんぶりにする場合には、コショウをくわえるか、刻んだニンニクを加えるのもおすすめです。

3 ジンジャーブレッド

ジンジャーブレッドは、イギリスの家庭で古くから親しまれている料理の一つです。様々な物語の中にも登場しているので、知っている人も多いのではないでしょうか。日本ではあまり一般的なものではないかもしれませんが、欧米では家庭で作られることも多い一般的に馴染みのある食べ物です。生姜の香りと黒砂糖の甘さがやさしい味わいのジンジャーブレッドは、食事というよりはお菓子やデザートといった感覚のパンですが、しつこくない甘さは、色々なジャムやマーマレードなどにも良くあいます。

A ジンジャーブレッドの特徴

「ジンジャーブレッド」は、生姜の香りとケーキの生地のようにしっとりとした食感が印象的なパンもしくはパンケーキです。「メアリー・ポピンズ」などの物語の中にも登場するジンジャーブレッドは大人にも子供にも人気のある食べ物です。ティータイムや朝食などに食べられることが多いのですが、私はクリームチーズをはさんだサンドゥイッチにするのも好きです。ジンジャーブレッドを作るときには、粉状になっているジンジャー・パウダーを使うと簡単に作ることができますが、生の生姜を利用する場合には生姜をすりおろした時にでる汁だけを加えるのも、簡単で香りよく仕上がるのでおすすめです。このジンジャーブレッドは、焼きたてのジンジャーの香りもすばらしいのですが、一晩おくことでさらにしょうがの香りが生地になじみ、よりいっそうおいしく食べることができるのが特徴です。また、ジンジャーブレッドに使われる、黒っぽい色をした糖蜜の甘味料「トリックル」を使うため、色が茶色やこげ茶色をしているのが特徴です。糖蜜を使わずに砂糖を使うと色の薄いジンジャーブレッドになりますが、独特の風味や味も薄くなってしまいます。クリスマスの時期には、ジンジャーブレッドを使って作るお菓子の家「ジンジャーブレッドハウス」や人形の形をしたジンジャーブレッドマンという飾りが作られることもあり、家族みんなで思い思いのジンジャーブレッドを作って楽しむというのもいいですよね。

★簡単! ジンジャーブレッドの基本レシピ

欧米ではジンジャーブレッドを初めとするパンやパンケーキを作る際、「トリックル」と呼ばれる独特の風味や香りを持つ糖蜜が甘味料として使われます。日本では、あまり一般的に使われることのない甘味料なのでなかなか購入するのが難しいかもしれません。トリックルはインターネットや通販などで購入することもできますが、代わりに風味と味がトリックルに近い、廃糖蜜(ハイトウミツ)の「モラセス」を使っても良いでしょう。
【材料】(18cmパウンド型での分量)
 ・ 薄力粉(強力粉でも可) 200g
 ・ ジンジャーパウダー(生姜の搾り汁でも可) 小さじ1
 ・ トリックル(モラセスでも可) 大さじ4
 ・ 黒糖(粉状のブラウンシュガーでも可) 大さじ1
 ・ シナモンパウダー 小さじ1
 ・ ベーキングパウダー 小さじ1
 ・ 重曹 小さじ1/2
 ・ バター(無塩) 60g
 ・ 卵 1個
【作り方】
1 薄力粉・ベーキングパウダー・重曹・黒糖・シナモンパウダーはふるいにかけておきます。塊状の黒糖の場合は一度すりつぶしてから振るいましょう。
2 鍋にバター・トリックルを入れて弱火で溶かしていきます。トリックルとバターが溶けてなじんだら、日をとめておきます。
3 ボールに振るった薄力粉・バーキングパウダー・重曹・黒糖・シナモンパウダーに溶かしたバターとトリックルを入れ、すり合わせるように、混ぜあわせていきます。全体がぱさぱさとした感じに混ざり合ってきたら、溶いた卵を少しずつ加えてさらに混ぜ合わせていきます。
4 木べらなどを使って切るように混ぜ、全体にとろみがつき薄力粉の粒がなくなったらパウンド型に流し込みます。パウンド型の内側には、バターを塗るかケーキ用の紙を敷いておくと焼きあがった後取り出しやすくなります。
5 オーブンは170度になるように熱しておき、そこにパウンド型をいれて35〜40分焼いて完成です。一晩置いてから食べるときは、型からだして荒熱が取れたあとのジンジャーブレッドは紙に包んでおくと良いでしょう。

★和風ジンジャーブレッドレシピ

胡桃やゴマを練りこんで、ちょっと和風のジンジャーブレッドはいかがですか? トリックルの代わりにテンサイ糖・きび糖・はちみつを使うレシピにして、より和風なジンジャーブレッドにしてみるのもおすすめですよ。
【材料】
 ・ 薄力粉 200g
 ・ ジンジャーパウダー(生姜を刻んだものでも可) 小さじ1
 ・ シナモンパウダー 小さじ1
 ・ ナツメグパウダー 小さじ1
 ・ バター(無塩) 60g
 ・ むきくるみ 60g
 ・ バーキングパウダー 小さじ1
 ・ はちみつ 150g
 ・ 黒糖 100g
 ・ 卵 1個
【作り方】
1 薄力粉・黒糖・バーキングパウダー・シナモンパウダー・ナツメグパウダー・ジンジャーパウダーをあわせて振るいにかけます。生の生姜を刻んで使う場合は、後でボールに加えてください。
2 鍋にバター・はちみつをいれ弱火で溶かします。バターが溶けてなじんだら、火を止めておきましょう。
3 ボールに振るった薄力粉・黒糖・バーキングパウダー・シナモンパウダー・ナツメグパウダー・ジンジャーパウダーを入れ、そこに溶かしたはちみつとバターを加えて混ぜます。全体になじんだら溶き卵・むきくるみを入れてよく混ぜ合わせます。刻んだ生姜を使う場合はこのとき胡桃と一緒に加えて生地に均等に生姜が混ざるように混ぜ合わせてからパウンド型に流しいれます。
4 オーブンを170℃に温めておき、30〜40分焼き上げて完成です。

………生姜のデザート………

1 ジンジャークッキー

欧米ではクリスマスのお菓子で代表的なのが、ブッシュドノエルとジンジャークッキーです。しょうががたっぷり入ったジンジャークッキーはちょっと甘いものが苦手な人でも食べられますし、生姜が苦手な人でも大丈夫! ジンジャーの入っていないクッキーでも「ジンジャークッキー」と呼ばれることがあるんです。

A ジンジャークッキーの特徴

ジンジャークッキーの中でも有名なのが、人形や子供の形をかたどった「ジンジャークッキー」や「ジンジャーブレッドマン」と呼ばれているものです。このジンジャークッキーが作られるようになった歴史は古く、人の形になった由来も色々伝わっています。生姜の効果を利用して病気の予防として食べるように国民に勧めたイギリスのヘンリー8世を表して人型のクッキーになった、とか、クリスマスのご馳走を買うことができない人がご馳走の形をかたどったクッキーを作ったことがきっかけで人型のクッキーも作られるようになった、などの説があります。そのため、ジンジャーが入っていなくても人型をしたクッキーを「ジンジャークッキー」などと呼ぶことがあります。ジンジャークッキーには、生姜のほかにシナモンやナツメグなど色々な好みのスパイスを入れて作られるのがとくちょうで、生姜が苦手な子供向けには、生姜を少なめにしてココアやバニラをたっぷり入れたジンジャークッキーを作ることもあります。しょうがを初めとするスパイスのおかげもあり、日持ちするジンジャークッキーは、クリスマス前になると親子や友人が集まって大量に作りおきすることも多く子供たちにとってジンジャークッキー作りは、楽しいイベントといえます。

★簡単! ジンジャークッキーレシピ

ジンジャーブレッドマンの生地にも使われる、基本的なジンジャークッキーは素朴な味ですが生姜の香りが食欲を誘います。私は、ジンジャーパウダーの代わりにしょうがをすりおろして使うことが多いですが、生姜が苦手な場合は、ジンジャーパウダーや生姜を少なめにして作るのがおすすめですよ。
【材料】
 ・ しょうが(おろしたもの) 小さじ1
 ・ シナモンパウダー 小さじ1
 ・ はちみつ 50g
 ・ 黒糖(ブラウンシュガー) 100g
 ・ 薄力粉 140g
 ・ ベーキングパウダー 小さじ1
 ・ 卵 1個
 ・ バター 60g
【作り方】
1 薄力粉・ベーキングパウダー・黒糖はあわせて振るっておきます。バターは常温か電子レンジに10秒ほどかけて軟らかくしておきます。
2 容器にバターとはちみつを入れよく練り合わせたら、そこに溶いた卵と生姜を順番に加えてさらによく混ぜ合わせます。
3 振るった薄力粉・ベーキングパウダー・黒糖をボールにいれ、そこに滑らかになるまで混ぜ合わせたバター・はちみつ・しょうが・卵を加えゴムベラで切るように混ぜていきます。生地がまとまってきたら冷蔵庫で1時間ほど寝かせます。
4 オーブンを180度に温めておきます。
5 寝かせた生地を取り出し、均等な厚さに伸ばしたら、人型や動物型など好きな形に抜き取ります。棒状にして包丁で均等な厚さに切ってもかまいません。
6 天板に生地を並べ、15分ほど焼いて完成です。

★オートミール入りジンジャークッキーレシピ

オートミールの素朴さがしょうがととてもよく合います。ジンジャーマンのように型で抜くのではなく、手や大きめのスプーンで適当な大きさにまとめて作るので簡単にできます。中にレーズンやアーモンドなどを入れても美味しいですよ。
【材料】
 ・ しょうが(刻んだもの) 50g
 ・ オートミール 120g
 ・ 薄力粉 80g
 ・ 黒糖 40g
 ・ はちみつ 小さじ1
 ・ アーモンド(クラッシュ) 60g
 ・ 卵 1個
 ・ バター 90g
【作り方】
1 薄力粉・黒糖はふるいにかけておきます。バターは、はちみつと一緒に常温か電子レンジで軟らかくしてよく練り合わせ卵を加えてさらに練っておきます。
2 振るった薄力粉・黒糖に練ったバターとはちみつ、卵を加えよく練り合わせます。
3 生地が良く混ざったら、しょうが・オートミール・アーモンドを加え混ぜ合わせます。
4 オーブンを170℃に温めておき、天板の上に大き目のスプーンを2個使って同じくらいの大きさになるようにまるめて並べます。15〜18分焼いて完成です。生地の厚さが厚すぎないようにするのがポイントです。

2 生姜はちみつ

はちみつに生姜を漬け込んだ「しょうがはちみつ」は、お湯で割って飲むとホカホカと体が温まる飲み物になります。はちみつに色々な果物を漬け込んで調味料にしたりデザートつくりに利用したりすることも多いようですが、生姜蜂蜜も調味料やデザートの他、料理の隠し味にも使えてとっても便利なんですよ。生姜ハチミツをちょっと使うだけで、料理のレパートリーが増えるかもしれませんよ。

A しょうがはちみつの特徴

和食では薬味というイメージの強い「しょうが」ですが、はちみつに漬け込んだ「生姜蜂蜜」や砂糖漬けにした「ジンジャーシロップ」は、欧米のデザートに使われることの多い保存食です。生姜のもつ独特の香りやピリッとした辛味は、そのままでも果物や焼き菓子などのデザートと大変相性が良く、ジンジャークッキーやジンジャーケーキなどの洋菓子や、ヨウカンや葛湯といった和菓子にも頻繁に利用されています。デザートやお菓子に生姜が利用される場合、しょうがはちみつを使うことで生姜の香りは生かしたまま刺激の強い絡みだけを適度に和らげて使うことができるというのが「生姜はちみつ」「ジンジャーシロップ」の大きな特徴といえます。生姜を使った飲み物にも、ジンジャーミルクティーや生姜紅茶、ジンジャーエールなどがありますが、蜂蜜に漬け込んだ生姜を刻んで紅茶に入れたり、生姜はちみつをミルクティーの甘味料として使えば、簡単に生姜を使った飲み物を作ることができます。また生姜の風味が溶け出したはちみつは、魚料理・肉料理を作るときに下ごしらえや味付けに使うと、肉や魚特有のにおいや臭みを、しょうがの香りが消してくれる効果があります。和食で煮込み料理を作る場合には一般的に砂糖が使われていますが、はちみつには砂糖に比べ豊富なビタミンやミネラル分が含まれているほか、少量でもコクのあるしっかりとした甘さを出すことができますよね。しょうがはちみつなら、普通の蜂蜜よりも生姜の香りがよりいっそう料理の風味や香りを引き立ててくれるので、隠し味に使うのもお勧めですよ。

★簡単! しょうがはちみつのレシピ

料理やデザートなど様々な場面で使うことのできる「しょうがはちみつ」は、簡単に作ることができるので常備しておくと大変便利です。生姜の汁やすりおろした生姜を蜂蜜に漬け込んで作ると短時間で作ることができますが、スライスした生姜を漬け込む生姜はちみつは、漬け込む時間が少し必要ですが蜂蜜の甘さの染み込んだ生姜も利用することができるのでおすすめです。
【材料】
 ・ しょうが 1片(100〜200g)
 ・ はちみつ 200ml
【作り方】
1 生姜は皮の薄いものを選び、良く洗ってスライスします。水を張ったボールに、切った生姜を入れて30分ほどあくぬきをします。
2 生姜はできるだけ薄めに切っておいたほうがよいのですが、2mm程度の厚めにスライスした場合、水を切った後生姜をたたいて繊維をつぶしておきましょう。
3 保存用の容器にショウガを入れ、その上から蜂蜜を入れフタをします。そのまま涼しい場所で1週間ほど寝かせて完成です。
ポイント
生姜のエキスは2日ほどで蜂蜜に染み出してきます。蜂蜜の量を減らして、生姜のスライスがひたひたに漬かるくらいの量で付け込むと1日寝かせたものを使っても香りや風味がする生姜の蜂蜜漬けが出来上がります。また、すりおろした生姜を使う場合は、フキンなどを使って生姜の絞り汁だけを蜂蜜に加えるとすぐに使える「しょうがはちみつ」が完成しますよ。残ったすりおろし生姜は、料理に使ったり入浴剤にするのもお勧めです。

★しょうがはちみつアイスクリームのレシピ

生姜の風味や味を生かした、ジンジャーアイスは一度食べると癖になる人も多い、人気のデザートです。グレープフルーツやレモンなどを添えて、いっそう爽やかなデザートとして楽しんでみてはいかがですか?
【材料】
 ・ しょうが 100g(蜂蜜に漬けてあったものを使う)
 ・ しょうがはちみつ 200ml
 ・ 生クリーム 250ml
 ・ 卵白 2個分
【作り方】
1 しょうがはちみつの中につけておいた生姜を取り出し、すりおろします。スライス生姜なので、上手くすりおろせない場合はミキサーを使うかできるだけ細かく刻んでください。しょうがはちみつは常温で柔らかくするか、軽く湯銭にかけて溶けやすくしておきます。
2 氷を入れたボールに空のボールを重ね、その中で卵白を泡立てます。7分立ち程度まで泡立てましょう。
3 生クリームを別のボールにいれ、これも冷やしながら5分立て程度まで泡立てます。そこに先ほどあわ立てた卵白・生姜蜂蜜・すりおろした生姜を丁寧に混ぜ合わせます。
4 金属の容器に入れ、冷凍庫にいれて冷やします。30分したら取り出して、かき混ぜまた冷やします。コレを3〜4回繰り返したら好みの容器にいれて凍らせて完全に凍ったら完成です。
ポイント
卵白だけでなく卵黄も使うと濃厚な味わいとしょうがのさっぱり感が楽しめるアイスになります。卵黄を使う場合には、白身と黄身を分けて泡だて卵黄と蜂蜜を先に混ぜ合わせるのがポイントです。

3 生姜紅茶

紅茶の中に生姜を入れると、飲んだときに口の中で紅茶の香りと生姜の香りが程よく混ざりあい美味しいですよね。ジンジャーティーを飲むと体の中から温まってくるので冬の寒い時期やダイエットにはぴったりの紅茶です。また、アイスのしょうが紅茶は食欲がない時に飲むと生姜の香りと味が食欲を増進してくれる働きがあるので夏バテの解消や予防になります。しょうが紅茶は、一年間を通じて、ホットでもアイスでも楽しむことができますよ!

A しょうが紅茶の特徴

生姜は紅茶やデザートなどに使われるスパイスとして、世界中で利用されています。しょうが紅茶も日本では生の生姜をすりおろしたり、スライスして乾燥させてから使うことが多いようですが、欧米では粉状にしたジンジャーパウダーを使うことも多いようです。 生姜は、紅茶に使われるスパイスの中でも私たちの身近にある一般的な食材ですので、手軽にしょうが紅茶を作ることができますよね。しょうが紅茶のベースになっている「紅茶」には、消化を助ける効果や抗酸化作用のある「タンニン」という成分が含まれています。紅茶にレモンやリンゴなどのフルーツを入れるフルーツのフレーバーティーや、生姜やシナモン、クローブ、カルダモンなどのスパイスを入れてスパイスティーとして飲まれることもあります。また、生姜が持つ特徴のなかには、殺菌や食欲増進の効果などがあることが知られています。

★簡単! 基本の「しょうが紅茶」レシピ

カフェで飲むような生姜の香りがする紅茶を自宅でも簡単に作ってみましょう。しょうがをすりおろして入れる生姜紅茶やミルクティーに生姜を加えて作るタイプの他にもジンジャーシロップを入れるだけで簡単に生姜紅茶を作ることができるレシピもあります。
【乾燥生姜を使ったしょうが紅茶の作り方】
1 市販されている乾燥生姜もしくは、生の生姜を2cm程度にスライスしたものをざるなどに並べて1日天日に干して乾燥生姜を作ります。
2 テーポットに乾燥生姜のスライスを4〜5枚と、紅茶の茶葉をティースプーンで2杯入れてお湯を注ぎます。
3 2〜3分蒸らしてから、カップに注いでいただきます。甘さがほしいときには、砂糖や蜂蜜をお好みで入れてくださいね。
【生の生姜を使ったしょうが紅茶の作り方】
1 生の生姜を20g程度すりおろします。繊維にそってすりおろしておけば、生姜ごと飲んでもあまり木にならないと思いますので、繊維に逆らわずにすりおろすのがポイントです。
2 しょうがのおろし汁だけを容器に移します。ガーゼなどを使っておろし生姜を思慕手も良いでしょう。
3 ティーバックやティーポットで蒸らしいれた紅茶に、しょうがのおろし汁小さじ1杯弱を飲む直前に加えて完成です。生姜のおろし汁の量はお好みで調節してくださいね。
ポイント
生姜のおろし汁を蜂蜜やガムシロップと混ぜ合わせて、紅茶用の甘味料として加えるのもおすすめですよ。
【ジンジャーミルクティーの作り方】
1 生姜1片をすりおろします。皮が薄めのものであれば、皮ごとすり下ろしましょう。
2 耐熱容器に紅茶の茶葉をティースプーン3〜4杯をいれ、90度くらいのお湯を200cc入れて3分程度おいて茶葉を蒸らします。
3 鍋に牛乳を500ccいれ、弱火で温めていきます。少し温まったら、生姜と蒸らしてあった紅茶をお湯ごと加え一煮たちさせます。
4 2〜3分おいてから茶葉を漉し、完成です。
ポイント
生姜をしっかり利かせたい場合には、紅茶の茶葉を漉してから、すりおろした生姜を加えて生姜はそのまま加えてしまってもかまいません。また、生姜蜂蜜を使うとさらに風味が増しますので、お好みで使ってみてくださいね。

★アップルジンジャーティーのレシピ

生姜と果物の相性はとてもいいので、紅茶にも果物と生姜を両方加えてみるとデザートドリンクのような感覚で美味しくいただけます。シナモンスティックを添えて、ティースプーン代わりに使ったりリンゴの代わりにレモンやモモを使うのもおすすめです。生姜紅茶をいろいろアレンジして、おうちカフェを楽しんでみませんか?
【材料】
 ・ しょうが 1片
 ・ リンゴ 1/2個
 ・ 紅茶葉 3〜4杯
【作り方】
1 生姜の皮をむきすりおろします。リンゴは1cm程度の厚さにスライスして軽く温める程度にオーブントースターで焼きます。
2 ティーポットに紅茶葉と焼いたリンゴを2〜3キレ入れお湯を注いで2分程度蒸らします。
3 カップに焼いたリンゴとすりおろした生姜を一つまみ入れて、紅茶を注ぎます。ティーポットに残った紅茶の茶葉は濃くなってしまうので取り出しておくか、濃くなったらお湯を足して調節してください。蜂蜜を小さじ1〜2杯を加えて完成です。蜂蜜をかき混ぜるのにシナモンスティックを使うのがおすすめです。
ポイント
スライスしたリンゴやレモンを蜂蜜大さじ4杯に漬けておき、ティーポットに蜂蜜ごと加えるのもおすすめですよ。