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折々の記 2010 A

【心に浮かぶよしなしごと】

【 01 】01/28〜        【 02 】01/30〜        【 03 】01/31〜
【 04 】02/06〜        【 05 】02/08〜        【 06 】02/11〜



【 03 】01/31

  01 31 冬来たりなば春遠からじ ■ニュース二題
  02 01 無縁社会 〜“無縁死” 3万2千人の衝撃〜
  02 02 落款印(氏名印・雅印)
  02 05 大山捨松・丸山和也

 01 31 (日)  冬来たりなば春遠からじ  ■ニュース二題

    http://dac.gijodai.ac.jp/studioM/deapa/poem_shelley01.htm
    『西風に寄せる歌(Ode to the West Wind)』

    If Winter comes, can Spring be far behind ?

パーシー・ビッシュ・シェリー(Percy Bysshe Shelley, 1792年8月4日 − 1822年7月8日)は、イギリスのロマン派詩人。

長詩『西風の賦(Ode to the West Wind)』または『西風に寄せる歌(Ode to the West Wind)』』(1819年)
 (末句「冬来たりなば春遠からじ(If winter comes,can spring be far behind?)」が日本では有名)

西風に寄せる歌
「冬来たりなば、春遠からじ」と結ばれる、イギリスロマン派の詩人シェリーが残した有名な詩のタイトルで、どんな苦難に遭おうとも、必ずや春は訪れることを信じる青年の苦難に立ち向かう姿を詠んだ詩です。

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  ODE TO THE WEST WIND 西風に寄せる歌 ……… サイトには朗読のボタンがあります

         T

  O WILD WEST WIND, thou breath of Autumn's being,  おお、奔放な「西風」よ、「秋」を証しする息吹よ、
  Thou, from whose unseen presence the leaves dead    おまえ、その目に見えない存在から枯葉が
  Are driven, like ghosts from an enchanter fleeing,     吹き立てられ、魔法使いから逃れる亡霊のように

  Yellow, and black, and pale, and hectic red,     黄に、黒に、白茶けた色に、熱病やみの赤に
  Pestilence-stricken multitudes : O thou,      染まって飛ぶさまは、疫病に取りつかれた群衆さながらだ。
  Who chariotest to thier dark wintry bed       おまえ、暗い冬の床へと翼ある種子を運び

  The winged seeds, where they lie cold and low,  そこに冷たく生気なく横たえる者よ、種たちは
  Each like a corpse within its grave, until      そこで墓の中の屍体のように冬を越し、
  Thine azure sister of the Spring shall blow     やがておまえの水色の妹の「春風」がそのラッパを

  Her clarion o'er the dreaming earth, and fill    まだ夢みる大地に吹き鳴らし
  (Driving sweet buds like flocks to feed in air)   (かわいい蕾を羊の群れのようにせかせて空気を食べさせ)
  With living hues and odours plain and hill :     野山を生きいきとした色と香りで満たすのだ。

  Wild Spirit, which art moving everywhere ;     どこにでも翔けて行く奔放な「霊」よ、
  Destroyer and preserver ; hear, oh, hear !     破壊者にして保存者よ、聞け、おお、聞け。

         U

  Thou on whose stream, mid the steep sky's commotion, おまえ、その流れに乗って、けわしい空の騒乱のさなか、
  Loose clouds like earth's decaying leaves are shed,    大空と大洋の縺れ合った大技から吹き千切られ
  Shook from the tangled boughs of Heaven and Ocean,   大地の枯葉のように飛んで行くのは

  Angels of rain and lightning : there are spread        雨と稲妻の天使たちだ。おまえが煽り立てる
  On the blue surface of thine aery surge,           空気の大波の青い表面には、あたかも狂乱の
  Like the bright hair uplifed from the head          酒神(バッカス)の巫女たちの頭から逆立つきらきらした

  Of some fierce Maenad, even from the dim verge      髪の毛のように、濛々と煙る水平線の涯(はて)から
  Of the horizon to the zenith's height,            天頂の高みに至るまで、近づく嵐の前髪が
  The locks of the approaching storm. Thou dirge      散り広がっている。おまえ、死に行く年の挽歌よ、

  Of the dying year, to which this closing night     それに対しこのせまりくる夜が巨大な墳墓の
  Will be the dome of a vast sepulchre,          円天井となり、それをおまえは集めた雲の
  Vaulted with all thy congregated might         総力をあげてせり挙げているが、やがてこの

  Of vapours, from whose solid atmosphere       凝縮した水蒸気のかたまりから黒い雨と、火と
  Black rain, and fire, and hail will burst : oh, hear ! 雹とがほとばしり出るであろう、おお聞け!

         V

  Thou who didst waken from his summer dreams  おまえ、青い地中海をその夏の夢から
  The blue Mediterranean, where he lay,       目覚めさせた者よ。おまえはかつてその海の
  Lulled by the coil of his crystalline streams,    水晶のように澄んだ渦潮にあやされて、

  Beside a pumice isle in Baiae's bay,         バイイ湾の軽石の島のかたわらで眠りこけ
  And saw in sleep old palaces and towers      水中のより明るい日の光で宮殿や古塔が
  Quivering within the wave's intenser day,     揺らめくさまを夢に見ていたのだ。それらは

  All overgrown with azure moss and flowers     一面群青色の苔や花ばなに掩われていて、
  So sweet, the sense faints picturing them ! Thou その美しさは心に描くだけでも気が遠くなるほど!
  For whose path the Atlantic's level powers    いまそのおまえが大西洋を渡ってくるというので

  Cleave themselves into chasms, while far below  大海原が二つに裂けておまえの道筋を作り
  The sea-blooms and the oozy woods which wear はるか下方の海底では海の花ばなや
  The sapless foliage of the ocean, know       汁気のない海藻たちがおまえの声を聞くや

  Thy voice, and suddenly grow gray with fear,   たちまち震えおののいて全身蒼白となり
  And tremble and despoil themselves : oh, hear ! 武器を捨ててひれ伏すのだ、おお、聞け!

        W

  If I were a dead leaf thou mightest bear ;         もし私がおまえに運ばれる枯葉であったならば
  If I were a swift cloud to fly with thee ;          もしおまえとともに天翔(あまか)ける雲であったならば
  A wave to pant beneath thy power, and share      あるいはもし、おまえほどに自由でなくても

  The impulse of thy strength, only less free       おまえの力の下に喘ぐ波として、その衝動を
  Than thou, O uncontrollable ! lf even           ともにし得たならば、おお、不覇なるものよ!
  I were as in my boyhood, and could be          せめて子どもの頃のように、空行くおまえの

  The comrade of thy wanderings over Heaven,      友となり、天翔(あまか)けるおまえの速さの上を行くことも
  As then, when to outstrip thy skiey speed       夢ではないと思えた時期の私であったならば
  Scarce seemed a vision ; I would ne'er have striven  今このように切実な思いに駆られて

  As thus with thee in prayer in my sore need.     こうした祈りをおまえに投げかけなかったであろう。
  Oh, lift me as a wave, a leaf, a cloud !          おお私を波や葉や雲のように持ち上げてくれ!
  I fall upon the thorns of life ! I bleed !          私は人生の茨の上に倒れる! 血が流れる!

  A heavy weight of hours has chained and bowed    時間の重圧が鎖につなぎ、ひれ伏させる―
  One too like thee : tameless, and swift, and proud. おまえに似て飼いならされず、機敏で、誇り高き者を。

         X

  Make me thy lyre even as the forest is :      森が風に鳴るように私をおまえの竪琴にしてくれ。
  What if my leaves are falling like its own !     私の葉が森のように散り落ちてもかまわない。
  The tumult of thy mighty harmonies         おまえの力強い風のどよめきは森と私の両方に

  Will take from both a deep, autumnal tone,    悲しくも美しい秋の深い調べを奏(かな)でさせる。
  Sweet though in sadness. Be thou, Spirit fierce, おまえ激しき魂よ、私の魂になれ!
  My spirit ! Be thou me, impetuous one !      おまえは私になれ、激烈極まるものよ!

  Drive my dead thoughts over the universe    私の死んだ思想を枯葉のように舞い上げ
  Like withered leaves to quicken a new birth !  宇宙に追い立てて新たな生命を芽生えさせよ。
  And, by the incantation of this verse,        そして、この詩の魔術的な力によって

  Scatter, as from an unextinguished hearth    まだ消えつきぬ炉から灰と火の粉を撒くように
  Ashes and sparks, my words among mankind !  私の言葉を人類の間に振り撒いてくれ!
  Be through my lips to unawakened earth     私の唇を通じてまだ目覚めぬ大地に

  The trumpet of a prophecy ! O, Wind,      予言のラッパを吹き鳴らしてくれ!おお西風よ、
  If Winter comes, can Spring be far behind ?   冬が来たなら、春の遠いことがあり得ようか。

 【注釈】

○ 目に見えぬ実在が「西風」として臨んだとき、作者はそれが自己の想像力の延長であるとは全然意識していない。  けれども「西風」の吹く所、非情な自然とShelleyの主観とが片端から融合して、そこに一種の神話世界を作り出してゆく。 明らかに「西風」は、破壊者として、また予言者として作者自身の想像力を代弁している。 それをShelleyが意識していないのは、それだけ「西風」と一体になっていたからにほかならない。 ところが第四連で主語"I"が登場するに及んでこの無意識的合一状態は崩れ出す。 詩人は「西風」との距離を意のままにしてきた枯葉や雲や波と同列にわが身をおいて、「西風」の助力を、その<霊感>を仰ぐのである。 このように、自分がもはや「西風」そのものではなく、「西風」によって吹き鳴らされる楽器にすぎないと自覚することは、必ずしも詩魂の衰退や凋落をのみ意味しない。 たしかに霊感なくして詩は書けぬ。が同時に、「西風」が森によって音を立てるように、霊感も詩人の「唇」なしにその存在を示すことはできない。 Shelleyはかくして詩作原理の真実に目覚めたことになる。 すなわち自らが<霊感>となることを止め、<霊感>の「司祭」に、それを語る「言葉」になることを知ったのである。

  以上参照:『ロマン派詩選』上島建吉解説注釈(研究社)

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○1819年の10月に書かれ、翌年出版されたこの詩は、非常にローカルな特徴を備えているにも関わらず、そこから脱却して、西風を作者自身や、社会的そして精神的重要性と結びつけられている。 一方で詩の形式は非常に規則的でしっかりとコントロールされている。 5つある連のそれぞれがテルツァ・リーマ(terza rima; ダンテの『神曲』に用いられた三韻句法)の4単位と最後の対句からなる1つのソネットとなっている。 ただし連と連の間や、行間には流動性がある。 なかでも第一〜三連はそれぞれ形式的な呼びかけによって結ばれているが、これは祈祷や賛美歌を思わせる形式で、詩の属性を神性に結びつける効果をもっている。 また最後の第二連では詩人の個人的哀願の声が挿入されている。彼は自身の感覚の中で働く西風の神性を必要としており、西風と一体化することで、自らを再び活気付ける力を得、精神的健全と創作意欲を取り戻す。 ここでは西風は、魂とインスピレーションの風である。 この詩を書いたとき、シェリーは27歳で、詩人としての自らの力の衰えを感じていたのかもしれない。 さらに詩の内容について注目すると、世界の終末を思わせるようなこの詩の中で、西風は春の先触れであるにもかかわらず、破壊的で恐ろしい力を有していることが分かる。  しかしがら、破壊者であり創造者でもあるというその西風を、シェリーは改革と復興のシンボルとみているのである。  また、社会的、政治的にも、西風は破壊と革命を表す。それは当時すでに三十年以上、フランスやイタリアにおいて長く続き、衰退の兆候を見せた社会体制を通して、ヨーロッパに見られたエネルギーでもある。  一方この詩の第三章においてはシンボリズムの傾向が最も顕著にみられ、精神的側面において、西風は神性を帯びた偉大な魂の顕現として呼びかけられる。 それは新しい生命の先触れとして祝福され、春に力を表す。 その一方でそれが持つ破壊力と偉大な力は畏怖されるのである。  西風のこうした抽象的特性、魂の在り様は、回転する時間の歯車の裏に動く力、生と死の循環を示しているともいえるだろう。  しかしながらこの詩の最終的な結論は明確にはされていない。 この詩の最後は退廃と希望が混沌とし、問題提示とも思われる、ひとつの問いかけで結ばれている。 シェリーはここで、春は必ず冬の後にやってくると断言しているのだろうか。 それとも、新しい生命や明確な目的が、10月の風の破壊の後についてくるであろう保障は、実はどこにもないのだろうか。

<シェリーの生涯>

 準男爵家で国会議員の家の長男として、イングランド南部のサセックスに生まれる。 イートン校を経てオックスフォード大学に入学するも、1811年、『無神論の必要性(The Necessity of Atheism)』と題するパンフレットを出版して、友人とともに放校にされる。 その後、妹の友人であるハリエット・ウェストブルックと結婚したが、間もなく別居。 
 1812年、『政治的正義(Political Justice)』の著者ウィリアム・ゴドウィンと知り合ったことから、自由主義的傾向を強め、『クイーン・マブ(Queen Mab)』をはじめ『イスラムの反乱(The Reboltof Islam)』、『アドネース(Adoneis)』などの政治色の強い詩を発表した。 その半面、ギリシャ神話を題材にした詩もあり、『解放されたプロメシュース(Prometheus Unbound)』、『アドネース(Adonais)』、そして『西風に寄せる歌(Ode to the West Wind)』などである。
 彼はゴドウィンの娘メアリと結婚し、1818年にイギリスを離れイタリアに移る。この地では、先に亡命していた詩人バイロンと交友を深め、新しい認識を得て断章詩『人生の勝利(The Trimpth of Life)』を発表した。 この詩は後に、20世紀を代表する詩人で、ロマン派嫌いのT.S.エリオットが唯一賞讃を与えた作品である。
 しかし彼は、1822年、友人とヨットで航海していたとき、船が沈没して溺死した。

夏目漱石の『草枕』に出てくるシェレーの詩も懐かしい。

    To a Skylark   http://www.bartleby.com/101/608.html
                                    To a Skylark の18連と19連、 「草枕」は18連の漱石訳

  We look before and after,                   前をみたり後ろを見たりして
    And pine for what is not:                   我々はないものを探し求める
  Our sincerest laughter                      心から笑っているときも
   With some pain is fraught;                  我々は不安から逃れられない
Our sweetest songs are those that tell of saddest thought. どんなにやさしい歌の中にも悲しい思いが潜んでいる

  Yet, if we could scorn                      我々人間は侮ったり
    Hate and pride and fear,                   憎んだり 自慢したり 恐れたりし
   If we were things born                     素直に泣くようには
   Not to shed a tear,                      生まれついてないから
I know not how thy joy we ever should come near.     お前が喜ぶようには喜ぶことが出来ないのだ

   「前をみては、後えを見ては、物欲しと、あこがるるかなわれ。腹からの、笑といえど、苦しみの、そこにあるべし。
    うつくしき、極みの歌に、悲しさの、極みの想、籠るとぞ知れ」 (漱石「草枕」)

■ニュースの中から

@ 子ども・子育てビジョン 決定  1月29日 11時35分

政府は、今後5年間で保育所の定員を26万人増やすなどの目標を掲げ、少なくとも7000億円以上の新たな予算措置が目標達成には必要だとする少子化対策の新たな指針「子ども・子育てビジョン」を閣議で決めました。

それによりますと、これまでの少子化対策は、若者や育児をしている人のニーズや不安、将来への希望に応えてこなかったとして、社会全体で応援する必要があるとしています。そのための具体策として、共働きの夫婦の負担軽減と待機児童の解消に向け、平成22年度からの5年間で、保育所の定員を今の215万人から241万人に、段階的に26万人増やすとしています。また、夜間保育の定員も79万人から96万人に増やすほか、親が仕事に出ている間に放課後の子どもを預かる「学童保育」の定員を81万人から111万人に、働いている親の子どもが急病になった際に保育サービスを受けられる「病児保育」も、年間の延べ人数で31万人から200万人に拡大するとしています。さらに、こうした目標を達成するためには、保育所の定員増加で3000億円、また、育児休業の給付金として1500億円が新たに必要になるなど、少なくとも7000億円以上の新たな予算措置が必要だとしています。これに先立って、政府は少子化対策に関する会議を開き、子育て支援策を総合的に検討するため、仙谷国家戦略・行政刷新担当大臣と福島消費者・少子化担当大臣の2人をトップとする会議を新たに設け、いわゆる幼保一元化を含めた基本方針を6月をめどにまとめることを確認しました。

A 台湾への武器輸出「強烈な憤慨」 中国、米へ警告  2010年1月30日10時58分

 【北京=峯村健司】中国外務省の何亜非次官は30日、米政府による台湾への武器輸出発表について米国のハンツマン駐中国大使に対して抗議を申し入れた上で、「強烈な憤慨を表明し、両国のさまざまな交流や協力関係にきわめて深刻な悪影響を及ぼす」と強い調子で警告した。今後、両国の軍事交流の再中断など報復措置の可能性について示唆した。

 通常、外交上のコメントは報道官が発表することが一般的だが、次官が即座に反応するのは異例。事態を重視していることがうかがえる。何次官は「中国内政に対する粗暴な干渉で、中国の国家の安全に深刻な危害を与える」と強調した。

 02 01 (月)  無縁社会 〜“無縁死” 3万2千人の衝撃〜

   NHKスペシャル|無縁社会 〜“無縁死” 3万2千人の衝撃〜

これは昨夜 9:00 から 9:58 までの一時間の番組でした。 NHK番組では次の解説を載せています。

自殺率が先進国の中でワースト2位の日本。NHKが全国の自治体に調査したところ、ここ数年「身元不明の自殺と見られる死者」や「行き倒れ死」など国の統計上ではカテゴライズされない「新たな死」が急増していることがわかってきた。なぜ誰にも知られず、引き取り手もないまま亡くなっていく人が増えているのか。「新たな死」の軌跡を丹念にたどっていくと、日本が急速に「無縁社会」ともいえる絆を失ってしまった社会に変わっている実態が浮き彫りになってきた。「無縁社会」はかつて日本社会を紡いできた「地縁」「血縁」といった地域や家族・親類との絆を失っていったのに加え、終身雇用が壊れ、会社との絆であった「社縁」までが失われたことによって生み出されていた。

また、取材を進めるうちに社会との接点をなくした人々向けに、死後の身辺整理や埋葬などを専門に請け負う「特殊清掃業」やNPO法人がここ2〜3年で急増。無縁死に対して今や自治体が対応することも難しい中、自治体の依頼や将来の無縁死を恐れる多くの人からの生前予約などで需要が高まっていることもわかって来た。日本人がある意味選択し、そして構造改革の結果生み出されてしまった「無縁社会」。番組では「新たな死」が増えている事態を直視し、何よりも大切な「いのち」が軽んじられている私たちの国、そして社会のあり方を問い直す。



独居老人という言葉を検索してみますと、<現実にある出来事  独居老人> というサイトが出てきます。  具体的にはそれぞれのページを見てほしい。

   独居老人  孤独死  自殺  遺品  ゴミ屋敷  ゴミマンション  離婚  少子化  夜逃げ  遺言
   などなど

平成18年度の数字を見てみると、「高齢者世帯数」が約8,418,000世帯で、全世帯の約17.8%を占めるようになった、といいます。

孤独死という言葉は、もともとは神戸新聞が震災後の4月5日に使い始めた言葉で、今や、孤独死は高齢化社会が進む日本の中で、大きな問題のひとつとなっています。

厚生労働省の統計調査によると、一昨年の平成16年('04年)における一年間の離婚件数は約27万件に昇っています。それに対して、この年の婚姻件数は約72万件となっていますが、単純に考えて、結婚した夫婦の内のおよそ1/3が同じ年に離婚している事になります。1970年当時の一年間における離婚件数が約9万6千件程度であった事を考えると、この34年間で約2.8倍にまで増大している事になります。

また、<国の自殺率順リスト>をグーグルで検索してみると、日本の自殺率は高いことがわかります。



いずれにしても、絆がうすくなってきていることが実感されます。 近代化社会になって都会に人口が集中し、生活の核家族化がすすんだ結果、人と人の絆はうすれやすく、孤独化がうまれやすくなっています。 だから、絆がうすくなってきていることが孤独をうみ、孤独化は 「独居老人」 「孤独死」 「自殺」 となって望ましくない社会現象となっているのだと言えましょう。

この地域にはそのようなことは殆どありませんが、胸が締め付けられる思いがします。

 02 02 (火)  落款印(氏名印・雅印)

http://inkan.koubou.biz/
<印鑑・落款を手彫りで999円-完全手彫りの印鑑-最安堂>

  注文者    y_shimo@cd.wakwak.com
  住所      395-1107 長野県下伊那郡喬木村小川 5975
  氏名     下平好上

  印材     天然寿山石[ジュサンセキ]
  サイズ  12×12mm 
  注文印   好上   白印  6古印篆
  注文印   水鏡   朱印  6古印篆
  支払方法   郵便貯金 17430-66925251
  有限会社  ソフニー工房
  印影確認  希望します
  ケース    布張り箱ケース 朱肉なし  2ヶ

上記の内容でメールにより注文した。


■ 田中 宇 サイトを‘ F 保管資料 ’項目の中の “田中宇への入口” として設定。

 02 05 (金)  大山捨松・丸山和也


   はなれては (はて)きたものの 居場所なし  砂浜に澪一つの絵あり
   彼は彼 わたしはわたし 雲はゆく       とりどりの花あり、雲の姿あり
   美しく 老いゆくことの むずかしき       白百合の凋む絵あり
        ― NHK BS2 8:00 カシャッと一句!フォト575 より ―


NHK BS2 7:45 連続テレビ小説 ウェルかめ を見た後、上のような「俳句」の番組があります。 ときおり参考になりそうなので視聴していますと、これが結構よい番組なのです。 しょっちゅう書きとめる訳でもないのですが、人の世の温かさを感じさせるほのかな情緒を運んできてくれるのです。

短歌や俳句をたしなむ人の気持ちを垣間見た気がします。

■ 大山捨松

どんな人なのか知りませんでした。 調べてみますと出ていた出ていた。

    http://www.nhk.or.jp/japan/index.html
    <プロジェクトJAPAN:未来へのプレーバック|NHK>


プロジェクトJAPAN関連ミニ番組「世界とであった日本人」

幕末から明治半ば、近代国家のビジョンを求めて、多くの使節団や留学生が欧米へと渡った。彼らはそこで何に出会い、何を持ち帰ったのか……。産業革命からおよそ100年、欧米列強が植民政策を本格化させる時代のなかで、日本の先人たちは彼我の差に圧倒されながらも、驚くべき観察眼と学習能力を発揮する。近代日本の国家建設や経済・社会などに多大な貢献をした日本人たちが、近代文明の本質と出会ったその瞬間を描く。

福沢諭吉、高橋是清、渋沢栄一、大久保利通、大山捨松、辰野金吾、伊藤博文、南方熊楠、津田梅子、北里柴三郎、新渡戸稲造、片山潜など。

  第01回 自主自立を説いた啓蒙思想家 中村正直
  第02回 近代日本経済の基礎を築いた 渋沢栄一
  第03回 女性の社会活動の道を開いた 大山捨松
  第04回 一身独立して一国独立す 福沢諭吉
  第05回 化学染料で織物業を近代化 稲畑勝太郎
  第06回 議会政治への道筋をつけた 伊藤博文
  第07回 どん底生活から女性解放運動へ 山田わか
  第08回 日本の近代建築の先駆者 辰野金吾
  第09回 奴隷から宰相へ 高橋是清
  第10回 ″ものづくり″日本の先駆者 大島高任
  第11回 新聞ジャーナリストの草分け 成島柳北
  第12回 明治の政治体制を確立した 大久保利通
  第13回 日本の洋画界に革新をもたらした 黒田清輝
  第14回 近代医学に革新をもたらした 北里柴三郎
  第15回 自然保護運動の先駆者 南方熊楠
  第16回 日本の音楽界の発展に貢献した 山田耕筰
  第17回 “世界の良心”と呼ばれた外交官 安達峰一郎
  第18回 世界の日本人観を変えた 新渡戸稲造
  第19回 赤十字の精神を日本にもたらした 佐野常民
  第20回 近代的な造船技術を導入した 辰巳一
  第21回 日本に博物館をもたらした 町田久成
  第22回 自立する女性のための学校を設立 津田梅子
  第23回 化学製品の開発から新しい事業を興した 高峰譲吉
  第24回 日本の社会主義運動の草分け 片山潜
  第25回 孤立する日本に警鐘を鳴らした 朝河貫一
           <以上の人々について・全て下記の「大山捨松」のように調べれます>


  第03回 女性の社会活動の道を開いた 大山捨松

実際に番組HP: http://www.nhk.or.jp/japan/ を開いてみますと、次のように展開されます。


    チャンネル :総合/デジタル総合
   放送日 :2010年 2月 4日(木)
   放送時間 :午後10:55〜午後11:00(5分)
   ジャンル :ドキュメンタリー/教養>歴史・紀行
   番組HP: http://www.nhk.or.jp/japan/


「鹿鳴館の花」と呼ばれた大山捨松は、アメリカで高等教育を受ける。帰国後、赤十字活動
や女子教育の育成に尽力し、自立する女性の社会活動の道を開く先駆者となっていく。

会津藩家老の娘・捨松は、明治4年、日本最初の女子留学生の一人としてアメリカへ渡る。
ニューへイブンの牧師宅で暮らし、名門女子大学を卒業。西洋の教育を身につけ10年ぶ
りに帰国。 しかし、日本は高学歴の女性を受け入れず失望する。 のちの陸軍大将・大山
巌に申し込まれて結婚。 「鹿鳴館の花」と呼ばれるが、その一方で、赤十字活動や女子高
等教育の育成に尽力し、自立する女性の社会活動の道を開く先駆者となっていく。 
… 【語り】桜井 洋子 …



NHKの解説だけでは少し簡単すぎますから、Web検索で<山川捨松 - Wikipedia>を開く
と、非情に詳しく解説が載せられています。 これなら少し詳しく読み取って記憶しておけば、
人にも紹介できると思われます。


  大山捨松を調べるサイト

    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%B1%E5%B7%9D%E6%8D%A8%E6%9D%BE
    <山川捨松 - Wikipedia> (第一級のデータ)

    http://www.page.sannet.ne.jp/tsekine/sutematu.htm
    <大山捨松 (おおやま すてまつ)  「鹿鳴館の貴婦人」>

    以下省略 …………

■ 徳富蘆花と『不如帰』

『不如帰』初版本の大山巌は先妻との間に娘が三人いた。長女の信子は結核のため20歳で早世したが、彼女をモデルとして徳富蘆花が書いた小説が、「あああ、人間はなぜ死ぬのでしょう! 生きたいわ! 千年も万年も生きたいわ!」の名セリフが当時の流行語にまでなったベストセラー『不如歸』である。

小説の中で主人公の浪子は結核のため幸せな結婚生活を引き裂かれた挙げ句、実家に戻ると今度は非情冷徹な継母によって離れに押し込まれ、寂しくはかない生涯を終える。ところがこの小説に描かれた継母が捨松の実像と信じた読者の中には彼女に嫌悪感を抱く者が多く、誹謗中傷の言葉を連ねた匿名の投書を受け取ることすらあった。捨松は晩年までそうした風評に悩んでいたという。

実際は小説とはまったく逆で、信子の発病後、離縁を一方的に申し入れてきたのは夫の三島彌太郎とその母で、悩む捨松を見るに見かねた津田梅子は三島家に乗り込んで姑に猛抗議している。看護婦の資格を活かし親身になって信子の看護をしたのも捨松自身で、信子のためにわざわざ離れを建てさせたのも、信子が伝染病持ちであることに気兼ねせずに自宅で落ち着いて療養に専念できるようにとの思いやりからだった。巌が日清戦争の戦地から戻ると、信子の小康を見計らって親子三人水入らずで関西旅行までしている。捨松は巌の連れ子たちからも「ママちゃん」と呼ばれて慕われていた。家庭は円満で、実際には絵に描いたような良妻賢母だったという。

しかし蘆花からこの件に関して公に謝罪があったのは、『不如帰』上梓から実に19年を経た大正8年、捨松が急逝する直前のことだった。雑誌『婦人世界』で盧花は「『不如歸』の小?は姑と繼母を惡者にしなければ、人の?をそゝることが出來ぬから誇張して書いてある」と認めた上で、捨松に対しては「お氣の毒にたえない」と遅きに失した詫びを入れている。

▼蘆花といえば、最近「天声人語」に徳富蘆花の言葉が紹介されています。

「謀叛人となるを恐れてはならぬ。 新しいものは常に謀叛である」

■ 参議院での予算審議で質問に立った “丸山和也(カズヤ)”

通常の与野党の質問では、個人攻撃や捨台詞調子のものが多く、憂国の議論が待ち望まれています。 こうしたなかで野党自民党の丸山和也さんは、その真摯さが際立っていました。 与野党議員では目立つようなジェントルマン(紳士)です。 立派なナイト(騎士)です。

弁護士だといっていましたが、どこの出身でしょうか。 調べてみます。

     http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%B8%E5%B1%B1%E5%92%8C%E4%B9%9F
     <丸山和也 - Wikipedia>
     う〜ン、出ている! 出ている !!  詳しく出ています。

     http://www.maruyama-kazuya.jp/
     <政治に魂を! 参議院議員 丸山和也 国政報告>……

  【丸山和也の国政報告サイト】


           鳩山総理のとるべき道   2010.01.24.19:00

      今総理に残された道は、小沢氏に退席ねがい
      鳩山内閣の真の自立を計る以外にない。

      ほんとうに同志愛、友情を抱くなら
      小沢氏にこれまでの功労者に感謝した上で
      退路を作るべきであろう。

      その上で相談したければ随意にやればよい。
      だから総理の為すべきことは小沢氏が裁判闘争に入り
      戦うことに対する励ましではない。

      小沢氏も様々な体験を得た人物である。
      この理を呑む度量があるはずだ。
      だからこそ、その説得をするのは総理でしかない。

      総理の剣が峰だ。政権交代をさせた
      国民の意志をいうなら
      ここは避けては通れないはずだ。


                なんと温かい苦言であろうか !!
                老生は新政権の前進を支持します。
                野党の有識者の直言を受止めなくてはなりません。
                このまま、ずるずるいくのであれば、
                なんの新政権か、権力欲に駆られた木阿弥にしか見えない。  (下平追記)

                丸山氏の country gentleman の信念に敬意を表します。
                戦後の白州次郎の気質を継いでほしい。