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折々の記 2010 B

【心に浮かぶよしなしごと】

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【 10 】02/13

  02 13 田中宇の国際ニュース解説 I (2000年の記事一覧)

 02 13 (土)  田中宇の国際ニュース解説 I (2000年の記事一覧)

今までの国際ニュース解説の「冒頭のまえがき」を年代毎にさかのぼって載せて便利なものにしておきたい。

田中宇の国際ニュース解説 I (2000年の記事一覧)
世界はどう動いているか


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活気あふれる中国(4)台湾の存在感 (12月25日)

活気あふれる中国(3)国有企業の挑戦 (12月18日)

ハーバードのアジア研究がつまらない理由 (12月14日)

活気あふれる中国(2)過激な問屋街 (12月11日)

活気あふれる中国(1)賑わう消費 (12月4日)

日本の政変とアメリカの東アジア戦略 (11月27日)

古代文明の交差点ガンダーラ (11月20日)

北朝鮮の人々を救いそうもない南北和解 (11月16日)

どうなる?米大統領選挙の後始末 (11月13日)

グローバリゼーションはどこからきたか (11月6日)

米大統領選挙(2)優等生とドラ息子 (11月2日)

ディベートで決まる米大統領選挙 (10月30日)

変わるユーゴスラビア(下) (10月23日)

変わるユーゴスラビア(上) (10月19日)

移民大国アメリカを実感する(下) (10月16日)

移民大国アメリカを実感する(上) (10月12日)

再統一10周年のドイツに学ぶ (10月9日)

アメリカのエリートと機械人間 (10月2日)

アフリカのエイズをめぐる論争 (9月25日)

知のディズニーランド、ハーバード大学 (9月21日)

ヨーロッパで流浪する移民、迷う政府 (9月18日)

移民問題(2)アメリカをめざす中国人
 【2000年9月11日】 福建省の沿岸部が移民を輩出した歴史は、今も続いている。ヨーロッパで検挙される不正移民のうち、8割前後は中国人であるが、そのうち7−8割は福建省の沿岸部、特に福州市近郊の人々だ。一族の中に1人でも欧米に渡った人がいると、一族全体の信用度が上がり、名士になれるため、人々は渡航する。だが、密航の旅は危険と苦痛に満ちている。

世界の出稼ぎと移民(1)アフガニスタン
 【2000年9月4日】 パキスタンでは、IDカード(住民登録カード)を「買う」ことができる。役人にお金を渡し、市民登録をするのである。IDカードがあればパキスタン国民としてパスポートをとれるから、アフガン人の難民キャンプでは、パキスタン人になりすましてペルシャ湾岸諸国などに出稼ぎに行く人も多い。戦争が長引くアフガニスタンでは、海外への出稼ぎは最も実入りの良い収入源となっている。

コンコルド墜落で失われたもの
 【2000年8月28日】 コンコルドは製造から25年前後が経ったが、安全面では良好で、大きな事故は起こさず、欧米間を往来するエグゼクティブたちが安心して乗れる飛行機だった。だがそんな状況は、さる7月25日までのことだった・・・。

陰謀うず巻くメコンの秘境ラオス
 【2000年8月14日】 メコン川に沿った平和な秘境ラオスで、今年に入って不穏なテロ事件が頻発している。観光地や空港、市場に爆弾が仕掛けられ、犠牲者が出ている。7月にはタイ・ラオス国境を武装集団が襲撃し、王位回復を目指す元皇太子の関与が疑われている。アメリカからラオスに大量の武器や偽札を持ち込もうとする勢力もあり、アジア経済危機以来生活が悪化したままのラオス国民の不満を背景に、政治的な陰謀が絡んだ暗闘が続いている。

捕鯨をめぐるゆがんだ戦い
 【2000年7月31日】 捕鯨問題に関して欧米の環境保護団体は、悪意ある反日キャンペーンを展開しており、そのやり方に腹を立てている日本人は多い。だが国際市民運動やその背後にいる英米の戦略に対抗するということなら、捕鯨ではなく、地球温暖化や遺伝子組み換えなど、他のテーマを選んだ方が賢いだろう。

債務帳消しでアフリカを救えるか
 【2000年7月24日】 アフリカの貧困を救うため、先進国がこまれでに貸し出した援助金の返済を帳消しにする計画が進められている。これは一時的には貧困を緩和するかもしれないが、根本的な解決とはならず、英米の政治家のイメージアップ戦略という意味合いも強い。その一方で目立つのが、援助大国といわれた日本が、冷戦後の世界で進路を見失っている姿である。

モンゴルの希望と苦悩
 【2000年7月20日】 1990年代後半のモンゴルの自由化は美談として報じられたが、実は豊かになった国民は一部だけだった。ソ連時代の福祉制度は破綻し、かつて少なかった極貧の人々は、今では国民の4割近くを占めている。自由化とは「自由に振る舞って良いこと」だと勘違いする政治家が汚職し、外国の援助金は効率的に使われなかった。暖房費が出ないため、公立学校の多くが機能しなくなった・・・

日本がよみがえらせたアフガンの村
 【2000年7月17日】 アズロは復興の真っ最中であった。97年には数100人しか住んでいなかったが、今では1万人前後がこの地域に住んでいる。谷沿いでは灌漑用水路の工事中で、下流ではすでに小麦が青々と実っていた。とはいえこの村で正業から得られる収入は少なく、一部の人々は麻薬原料のケシ栽培や森林の乱伐に手を染めていた。

故郷に帰るアフガン難民
 【2000年7月10日】 難民の帰還は雪どけの3月から、冬じたくが始まる9月まで続く。難民キャンプでトラックを雇って家財道具一式を積み込み、その上に子供たちや犬、鶏まで乗せて故郷に向かう。故郷の村には、先に戻っている親戚の家などに身を寄せながら自宅を再建し、畑を作り直して、新しい生活を始める。長い人だと22年ぶりの帰還である。

バイキングのアメリカ探検
 【2000年7月3日】 今からちょうど1000年前、北欧のバイキングの一団がアメリカ大陸の北の端に到着した。北米への入植を目指した彼らは、インディアンとの戦闘などにより10年ほどで撤退したが、これはコロンブスより500年早く、ヨーロッパ人による初めてのアメリカ上陸であった。

北朝鮮:金正日のしたたかな外交
 【2000年6月26日】 北朝鮮は1998年にミサイルを日本海に試射した後、アメリカだけを相手にした外交を、国際社会全体と付き合う戦略に変えざるをえなくなった。その裏には、金正日が軍や党さえも食わせられなくなった経済的困窮のほか、アメリカのミサイル防衛構想を潰す意図もあった。作戦は成功し、金正日のイメージは大幅に良くなった。

フジモリ大統領:孤独な独裁のゆくえ
 【2000年6月19日】 ペルーの大統領選挙でフジモリに挑んだトレドは、アメリカが選挙を無効だと宣言して経済制裁すればペルーは混乱し、フジモリは退陣して自分が大統領になれると考え、決選投票を目前に選挙を降りた。だがアメリカの高官は、選挙は無効だといったんコメントしたものの、その後態度を軟化させてしまった。

イスラエルとレバノン
 【2000年6月12日】 イスラエルは、レバノンの微妙な政治バランスの中でキリスト教勢力を支援したが、イスラエル建国そのものがレバノンのバランスを崩してしまった。1948年の建国直後から3回の中東戦争でイスラエルの領土は拡大したが、北部のパレスチナ人たちは北隣のレバノンへと追い出されて難民となり、レバノンにイスラム教徒の急増をもたらした。イスラエルに向かってゲリラ攻撃を始めたパレスチナ人を鎮圧するため、22年間にわたるパレスチナのレバノン南部占領が始まった・・・

自由経済の最先端を行く「無法諸国」
 【2000年6月4日】 アフガニスタンやユーゴスラビアは、国際社会から外されている無法地帯であるがゆえに、犯罪の領域にまで踏み込んだ「自由主義」が花開き、アメリカよりも「進んだ資本主義」が形成されている。アフガンには完全非課税の密輸品マーケットで商品が驚くほど安く売られているし、ベオグラードでは若者たちが架空のクレジットカード番号を使い、不正なEショッピングを楽しんでいる。

アフガニスタン紀行(3)禁断の音楽
 【2000年6月1日】 アフガニスタンでは、音楽は「反イスラム的」だとして禁止されている。だが、カブールを出て2つ目の検問所を過ぎた後、運転手はおもむろに片足を上げ、靴下とすねの間に挟まっていたカセットテープを取り出した。彼は、それをカーステレオにセットした後、こちらをちらりと見て、いたずらっぽく笑った。車内には、スパイスの効いたアフガンの歌謡曲が流れ始めた・・・

アフガニスタン紀行(2)地雷の話
 【2000年6月1日】 ・・・道端で立ち小便をする場合は、注意が必要だ。道路の近くに崩れた建物の壁があったりすると、ついその物陰に行って用を足そうとしてしまうが、それは危険である。その建物がかつてソ連軍の検問所だったりした場合、周囲に対人地雷が敷設されている可能性があるからだ。

アフガニスタン紀行(1)カブールの朝
 【2000年5月29日】 ・・・車は、カブール市内を南に向かっていた。中心街は内戦で廃墟になっていた。破壊から7年しか経っていないのに、何百年も打ち捨てられた古代遺跡のようだ。とはいえ逆に、7年もたつのに復興は始まらず、きのう戦争が終わったかのようで、商人は路上に粗末な小屋を作り、営業している。悲惨な状況だが、美しい朝の光に照らされて人々がうごめいている光景には活気が感じられた。

復活する国際左翼運動(2)矛盾のパワー
 【2000年5月15日】 欧米で盛り上がる反資本主義の運動は、組織がインターネットに似ている。運動はそれ自体が敵である国際資本主義システムの上に成り立っており「自己否定」の側面がある。途上国の貧しい人々の苦しみを減らすはずが、実際には貧しい人々自身は運動にたずさわらず、ほとんど先進国の人々が運動を進めている。

復活する国際運動左翼
 【2000年5月11日】 市民運動がIMFやWTOへの攻撃を強め、相手方の譲歩を容認しないのは、目的がこれらの国際機関の「監視」ではなく「乗っ取り」だからではなか。急速に国際化が進む世界の中で、IMFなどの国際機関は世界政府的な役割を担いつつあるが、ここ数年、運営方針をめぐる右派と左派の対立が続いているからである。

激動続く台湾:中華民国の終わり
 【2000年5月8日】 李登輝は権力の頂点に登りつめながら、民主化の逆戻りを防ぐため、政治的に「自爆」することで、国民党政権を潰してしまった。「これはまさに、戦争中の日本の特攻隊精神だ、やっぱり李登輝は半分日本人だったんだ、と外省人や共産党は思っていますよ」と、台北の知日派が語っていた。

ジンバブエ:煽られる人種対立
 【2000年5月1日】 かつてアフリカで黒人と白人が和合する数少ない国の一つだったジンバブエでは最近、この長所がまさに対立の火種となっている。模範的な指導者といわれたムガベ大統領の政策が失敗し、経済は破綻したが、大統領は国民の批判をそらすため人種間の対立を煽り、白人農園主が何人も殺されることになった。

コザで沖縄民謡にふれる
 【2000年4月24日】 沖縄の三味線(サンシン)で、西欧音楽や大半の現代音楽を弾いても今一つという感じだが、レゲエなど世界の民謡系の音楽は、味わいが出せるそうだ。琉球民謡の大家である我如古より子さんは「沖縄のお年寄りがレゲエを聴いて、これはいいねえ、と言いながら踊り出していましたよ」と言っていた。

沖縄の歴史から考える
 【2000年4月17日】 台湾では、沖縄を日本とは別の国のように扱っている。沖縄が明治維新までの500年間、中国の王朝帝国に従属する王国だったからだ。沖縄は「米軍基地が台湾を守ってくれている」という意外な点で、今も台湾とつながっている。

台湾人の独立精神
 【2000年4月10日】 台湾の「独立宣言」は、1回目が17世紀の鄭成功の時、2回目が1895年の「台湾民主国」、そして3回目は1947年「228事件」後の自治要求である。いずれも、前の外来権力が去った後に出され、次の外来権力によって弾圧され、終わっている。その意味で、先の総統選挙で民進党の陳水扁が勝ったことは、4回目の独立の意思表明ともいえる。

台湾・第2の光復(2)日本の統治を考える【2000年4月6日】

石油価格をめぐる仁義なき戦い
 【2000年4月2日】 昨年以来、OPECは生産調整によって世界の石油相場を上下させているが、25年前に石油危機を起こして見せつけた国際的な政治力はもはや失っている。3月の増産決定もアメリカの圧力に屈したもので、反対したのは反米を貫いてきたイランだけだった。

台湾・第2の光復(1)親日の謎を解く紀念館
 【2000年3月30日】 植民地支配されるのは嫌なことであるはずなのに、台湾の人々はなぜ親日なのだろう。その答えかもしれない考え方を、台北市の中心部にある「228紀念館」で得た。民進党の陳水扁が台北市長だった時に作られ、国民党政府による弾圧を批判する展示館なのだが、そこで読んだ台湾独自の歴史観の中に、日本の植民地支配に対する肯定が盛り込まれていた。

集団自殺か殺害か:ウガンダ終末教団事件
 【2000年3月27日】 アフリカでは内戦や独裁政治に加えてエイズが蔓延し、各地で干ばつや大水害も続いている。人々の苦しみは増し、生きる希望を持ちにくい。その中で、既存の権威・権力を批判する宗教家が、カルト教団をあちこちで作っている。その一つが3月17日に信者が集団死した「神の十戒の復活を求める運動」だった。この事件は、教祖による信者の大量殺害事件だった可能性がある。

台湾選挙(3)李登輝辞任のいきさつ
 【2000年3月23日】 李登輝が陳水扁を支持していたとしたら、その理由は国民党を「浄化」しようと思っていたからだ。だが陳水扁の勝利は党内の外省人勢力を力づけ、李登輝は辞任に追い込まれた。今後の主導権争いで外省人勢力が勝ったら、国民党は陳水扁政権に全面抵抗し、台湾の政治は不安定になる。

台湾選挙の興奮(2)投票前夜
 【2000年3月20日】 台湾は今回初めて、国民党の一党支配が終わる可能性を持った選挙を経験した。人々は、国民党の圧政時代に感じてきた重荷から解放されるという喜びを感じているようだった。そこに暗い影を落としているのが、中国からの威嚇であり、それを避けようとする人々が、独立系の宋楚瑜候補を支持していた。

興奮高まる台湾選挙
 【2000年3月17日】 投票を間近に控えた台湾は、選挙一色の状態とは聞いていたが、これほどとは思わなかった。新聞はどこも、報道ページの半分以上が全面、選挙に関することだ。一般の台湾の人々も、選挙に対する熱意はすさまじい。3月18日の選挙の一週間ほど前から、主要3候補は連日のように、10万-40万人規模の大集会を開いている。

アメリカの政治を変えるインターネット
 【2000年3月13日】 インターネットはアメリカで、既存の政治勢力に属さない新しい中道派の人々を生んだ。彼らはクリーンな選挙を求めた共和党のマケイン候補の主張に感銘し、9つの州の予備選挙を史上最高の投票率に押し上げた。だが、マケインの優勢に危機感を募らせたブッシュは、一度は距離を置いた旧来勢力に、再び擦り寄らざるをえなくなった。

捨てられた独裁者ピノチェト
 【2000年3月9日】 3月3日、拘留先のイギリスから祖国チリに帰国したピノチェト元大統領は、出迎えの人々を驚かせた。裁判に耐えられないほど健康を害しているとイギリス政府が認定されたのに、意外と元気だったからだ。イギリスが、1年半前は積極的に逮捕した彼を、その後ニセの診断書を書いてまで帰国させたくなった背景には、チリの選挙で左派陣営を勝たせる戦略があったのではないか。

「サイバー国家」の暗部
 【2000年3月6日】 国家のように見えて国家ではない・・・インターネット上だけに存在する「サイバー国家」の中には、知能犯罪の温床となっているものがいくつかある。これらの「国家」内に設立された「銀行」が、本物の銀行のように偽って一般投資家から資金を集める詐欺や、国家として実体がないのに、公共事業のための「国債」を発行している例もある。

世界中の通信を盗聴する巨大システム
 【2000年3月2日】 第2次大戦中、日本軍などの交信を傍受するため、アメリカを中心にイギリス、カナダ、オーストラリアなどが加わり、世界的な傍受・盗聴システムが作られた。そのシステムは戦後も拡大を続け、今では電話や電子メール、ファクスなど、世界中の国際通信のほとんどと、国内通信の一部を傍受・盗聴し、諜報機関が危険視しているテーマの通信だけを検索抽出できる巨大システム「エシュロン」となった。

難航する中国のWTO加盟
 【2000年2月28日】 中国とアメリカの関係はここ2年ほど、恋愛ドラマのように、土壇場の大逆転、憎悪と親近感の交錯などの連続だ。その象徴が、中国のWTO加盟をめぐる交渉である。WTO加盟の前提となる米中間の貿易協約は、99年11月に何とか締結したが、その後アメリカの政局は選挙モードに入り、議会が批准しないまま、棚上げ状態が続いている。

「負けるが勝ち」の台湾国民党
 【2000年2月24日】 台湾で50年近く与党の座にあった国民党は、3月18日の総統(大統領)選挙で、民進党など他の候補に破れる可能性が出ているのだが、国民党の上層部は「選挙に負けても良い」と思っているふしがある。選挙で「政権交代」があれば、立派な民主主義国として国際社会も無視できなくなるからだ。

終わり方が分からない北アイルランド紛争
 【2000年2月14日】 北アイルランド紛争は、16世紀にイギリスが行った大量殺戮が原点だが、最近ヨーロッパで政治経済の統合が進み、イギリスとアイルランドのどちらに属するかという問題は、超越されつつある。そのため、北アイルランドでは敵味方をこえた連立政府が作られたが、祖国統一に向けた思いを捨てられず、武装解除に応じない人が多い。

オーストリア「ネオ・ナチ」騒ぎの裏にあるもの
 【2000年2月7日】 オーストリアで「ネオナチ」が政権をとった?!・・・とは、必ずしも言えないようだ。問題となっている自由党のハイダー党首について、ナチス支持者潰しの権威も「民主主義の脅威ではない」と述べている。むしろ、ハイダー氏がことさらネオナチ扱いされる裏に、統合されつつあるヨーロッパでの、左右両派の政治的なせめぎ合いがあるようだ。

ダイヤモンドが煽るアフリカの殺戮
 【2000年2月3日】 世界のダイヤモンド取引の7割を占めている「独占企業」デビアス社は、アメリカでは独占禁止法違反で「罪人」扱いされている。そんなデビアスに昨年末、アメリカ国務省幹部が接近した。用件は「アフリカの内戦を終わらせてほしい」ということだった・・・

モルッカ諸島:宗教戦争という名の利権争い
 【2000年1月31日】 インドネシアのモルッカ諸島で昨年初めから続いている、キリスト教徒とイスラム教徒の間で殺し合いの遠因は、50年以上前、まだこの地がオランダの植民地だったころ、オランダ当局がキリスト教徒を重用する政策を行っていたことにある。2つのコミュニティは、インドネシア独立後の50年間、政治的に利権を争うライバルだった。

暗闘うず巻くチベット活仏の亡命
 【2000年1月24日】 チベットの活仏、カルマパラマが、中国統治下のチベットから、インド北部の亡命チベット人地域へと移ってきたことは、中国の圧政に嫌気がさしたことによる「亡命」と報じられている。だがその経緯を仔細に検証すると、むしろ「亡命」と見せかけて、ダライラマを頂点とするインドの亡命チベット人社会での権力奪取を目指す勢力があるかもしれない、と思えてくる。

チェチェン戦争が育んだプチンの権力
 【2000年1月21日】 ロシア軍のチェチェン攻撃は、共同住宅に対する連続爆破テロがきっかけだったが、チェチェン人の犯行とされているこの事件、実はロシア当局が関与している可能性がある。戦争を起こすことで自らの権力を広げてきたと考えられるプチン大統領だが、欧米諸国の評価は高い。エリツィン前大統領と同様、欧米と協調する政策を貫きそうだからだ。

チェチェンをめぐる絶望の三角関係
 【2000年1月17日】 ペレストロイカによってチェチェンでも宗教信仰が自由になると、サウジアラビアの富豪などが、モスクを建ててくれたり、メッカ巡礼に資金援助をしてくれたりした。だがそれは「ひも付き」だった。サウジの厳格なイスラム信仰と原理主義の考え方が、伝統的な信仰を押しのけ、ロシアとの武装闘争の泥沼へと陥らせた。

真の囚人:負けないチェチェン人
 【2000年1月13日】 スターリン時代のソ連、多くの民族が強制移住の苦難の中で、服従の精神に落ち込んでいった時、唯一非服従の精神を貫いたのがチェチェン人だった。作家ソルジェニーツィンが「正真正銘の囚人」と呼んだ彼らが、強圧的なロシアとの200年にわたる戦いに屈しなかった背景には、信仰と血縁の関係が密接につながっている神秘主義イスラム教の存在があった。現在のロシア軍など、実は彼らにとって、大した敵ではない。

パナマ運河:興亡の物語
 【2000年1月6日】 この世紀末、香港やマカオが中国に返還される半面、パナマ運河はアメリカの手を離れ、代わりに中国や台湾がパナマに影響力を広げようとしている。アヘン戦争やペリーの浦賀来航から150年経って、ようやくアジアが太平洋で欧米勢と並ぶ存在になったと読み解ける。それとも、アメリカが不要になった航路の「お下がり」をアジア勢がもらい受ける、ということなのだろうか。

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これより前の記事(1999年7月〜12月の記事)

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