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続折々の記 2018⑧
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菜園家族レボリューション 日本国憲法、究極の具現化
【 02 】
07 24 (火) 菜園家族レボリューション 日本国憲法、究極の具現化
菜園家族 レボリューション
日本国憲法、究極の具現化
小貫雅男・伊藤恵子
2018/02/03 本の泉社発行 : 定価 1200+税
21世紀 人々は、前人未踏の
おおらかな自然の世界を求め
大地への壮大な回帰と止揚の道を歩みはじめる。
根なし草同然となった
近代特有の人間の生存形態
賃金労働者を根源的に問い直し
冷酷無惨なグローバル市場に対峙して
抗市場免疫の「菜園家族」を基礎に
素朴で、精神性豊かな生活世界を構築する。
憎しみと報復の連鎖に代えて
非武装・不戦の誓いを
いのちの思想を
暮らしの根っこから
今こそ現代のパラダイムを転換する。
レボルューション ⇒ 革命 ((政治上の)革命;(社会の)大変革,改革)
パラダイム ⇒ Paradigm (ある時代に支配的な物の考え方・認識の枠組み。規範。)
以下に目次と著者からのメッセージを掲載します
http://www.satoken-nomad.com/archives/1070
― 目 次 ―
はしがきにかえて(省略) (3)
第一章 何と愚かな狂気の沙汰、あの忌まわしい戦争をまた繰返すのか (13)
― 欲深い権力者の駆け引きではなく、民衆の英知の結集が未来を拓く ―
あまりにも片寄った情報の氾濫の中で考える
緊迫した今日の事態解決への道 ― 民衆自身による包括的な運動を
未来への決断 ― 身近な語らいの場から、未来への瑞々しい構想力が漲る
小さなタンポポに託す未来への夢 ―「自然(じねん)の世界」のおおらかさへ
第二章 近代を超克する新たな時代のステージへ (27)
― 日本国憲法の小国主義の土台を築く「菜園家族」―
覇権主義を排し、日本国憲法の理念に根ざす小国主義の道を
まず自らの弱さのありかを自覚し、新たな長期展望のもとに
21世紀の新たな時代の土台を築く「菜園家族」
世界に類例を見ないCFP複合社会 ― 史上はじめての試み
森と海を結ぶ流域地域圏(エリア) ―「菜園家族」を育むゆりかご
日本国憲法具現化の小宇宙 ―森と海を結ぶ流域地域圏(エリア)
第三章 「菜園家族」を土台に築く円熟した先進福祉大国 (49)
― 近代を超克する新たな社会保障制度を探る ―
原理レベルから考える「自助、共助、公助」
「家族」に固有の機能の喪失とこの国破綻の根源的原因
スモール・イズ・ビューティフル ― 巨大化の道に抗して
「家族」に固有の福祉機能の復活と「菜園家族」を土台に築く高次社会保障制度
「菜園家族」を土台に築く円熟した先進福祉大国への可能性
近代を超克する円熟した先進福祉大国をめざす新たな国民運動の形成
「家族」と「地域」の再生は不可能なのか
「家族」と「地域」の再生をゆるやかな変化の中で捉える ― 諦念から希望へ
第四章 21世紀こそ草の根の変革主体の構築を (77)
― 本物の民主主義の復権と地域再生 ―
「お任せ民主主義」を社会の根っこから問い直す
労働組合運動の驚くべき衰退、そこから見えてくるもの
21世紀の労働運動と私たち自身のライフスタイル ―「菜園家族」の新しい風を
多彩で自由な人間活動の「土づくり」― 底から支える力
「お任せ民主主義」を排し、何よりも自らの主体性の確立を
― そこにこそ生きる喜びがある
第五章 「菜園家族」的平和主義の構築 (97)
― いのちの思想を現実の世界へ ―
憎しみと暴力のるつぼと化した世界 ― 世界の構造的不条理への反旗
あらためてアルジェリア人質事件を思い起こす
― 今問われているのは私たちのライフスタイルそのもの
日本国憲法の平和主義、その具現化の確かな道を求めて
アベノミクス主導の解釈改憲強行の歴史的暴挙
あらためて日本国憲法を素直に読みたい
アベノミクス「積極的平和主義」の内実たるや
「自衛」の名の下に戦った沖縄戦の結末は
「巨大国家の暴力」と「弱者の暴力」との連鎖をどう断ち切るか
憲法第九条の精神を具現化する新たな提案
― 自衛隊の「防災隊」(仮称)への発展的解消
非戦・平和構築の千里の道も一歩から
非戦・平和の運動に大地に根ざした新しい風を
戦後70年、もう一度初心にかえり世界の人々に呼びかけよう
第六章 じり貧への危惧を払拭し、草の根の高次創造の世界へ (123)
―「菜園家族」の台頭と資本の自然遡行的分散過程 ―
資本の自己増殖運動と科学技術
資本の従属的地位に転落した科学技術、それがもたらしたもの
GDPの内実を問う ― 経済成長至上主義への疑問
「菜園家族」の創出と資本の自然遡行的分散過程
新たな科学技術体系の生成・進化と未来社会
第七章 今こそ近代のパラダイムを転換する (141)
― 生命本位史観に立脚した21世紀未来社会論 ―
自然界の生成・進化の普遍的原理と21世紀未来社会
自然への回帰と止揚(レボリューション)、これこそが人間の本源的な歴史思想である
「菜園家族」構想、これこそが日本国憲法全条項の究極の具現化
あとがき (152)
参考文献 (156)
著者紹介 (158)
―著者からのメッセージ―
―「お任せ民主主義」を排し、草の根民主主義の復権を―
大切なのは
結果ではなく
そのプロセスである
2017年9月の衆院解散をきっかけにはじまった策略と欺瞞の、国民そっちのけの新党離合集散の狂乱劇は、けたたましく過ぎ去っていった。
あれは一体何だったのか。あとには虚しさと憤りが残るばかりだ。
そうこうしているうちに、また別の新たな手口が準備される。これでは、いずれまた同じことが延々と繰り返されていくだけではないか。
「選挙」とは一体何なのか。もうそろそろ、この問題を根源的に捉え直さなければならない時に来ているのではないだろうか。
このままでは、張り巡らされた金権政治の巨大な網の目と、一方に片寄ったマスメディアの情報の氾濫の中で、憲法改悪の策動だけが先行し、国民の意識が根こそぎ変えられていく。まさに今、民主主義が根底から覆される重大な危機に直面している。
こうした時だからこそ、腰を据えて未来への基本方向をしっかり定め、その展望の中で、21世紀の今日にふさわしい新たな国民的運動とは何かを、まず模索していかなければならないのではないか。そして、この運動の探求と実践の積み重ね全体の中に、「選挙」の問題をどう位置づけていくかである。
それは取りも直さず、日本国憲法全条項の究極の具現化、すなわち大地への回帰と止揚(レボリューション)という民衆の歴史思想にしっかり裏打ちされた「菜園家族」構想によるおおらかな生活世界、つまり素朴で精神性豊かな自然循環型共生社会をめざす創造的で壮大な国民的運動の中に、この「選挙」の問題をあくまでも相対的にどう位置づけていくかということである。
それは、本書の第四章でも述べた「土づくり」と「作物」との関係であり、それを顚倒させた逆の関係であってはならない。大切なのは結果ではなく、その結果を生み出す大本(おおもと)となる草の根の民衆の創造的で壮大な国民的運動が、如何に形成されていくかである。
「土づくり」を疎かにした土壌からは、良い「作物」は育つはずもない。社会的「土づくり」を怠ったまま、ただただうわべだけの一時的な人気にあやかり、ひと時のまやかしの「選挙」にたとえ勝てたとしても、そのような理念なき動機不純な議員も、政党も、そしてどんな政権も、いずれ消え去っていく運命にある。
民主主義とは何か。この古くて新しい根本問題に立ち返って、じっくり考え直す時に来ている。
本書では、変革主体の形成の側面を重視し、めざすべき独自の21世紀の未来社会構想、つまり「菜園家族」構想を基軸に、包括的、具体的に私見を述べてきた。新たな議論の展開とその深化のための一つの問題提起として受け止めていただければと願っている。
~「あとがき」より~
人々の出会いが
語らいが
21世紀の明日をひらく
2018年2月3日
里山研究庵Nomad
〒522-0321 滋賀県犬上郡多賀町大君ケ畑452
小貫雅男・伊藤恵子
里山研究庵Nomad
http://www.satoken-nomad.com/
21世紀を拓く「菜園家族」構想の研究&モンゴル『四季・遊牧』の上映・学習運動の拠点
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最近の記事
① 暗闇に射し込む一筋の光 ―人間そんなに弱いものではない― 2018年7月11日
② サッカーW杯に沸く歓声と興奮の陰でほくそ笑むアベの「政治」― 屈辱の世界を越えて、希望の未来へ ― 2018年6月23日
③ 『菜園家族レボリューション ―日本国憲法、究極の具現化―』を読んでのお便り(橋本 智さんより) 2018年4月3日
④ 新著『菜園家族レボリューション ―日本国憲法、究極の具現化―』(本の泉社)が刊行されました! 2018年1月19日
⑤ またもや保身の醜態を繰り返すのか ―安倍首相、冒頭解散表明の日に― 2017年9月28日
① 暗闇に射し込む一筋の光
―人間そんなに弱いものではない―
若き魂への伝言
2018年7月3日、首相官邸への通路で待ち構えていた記者団に囲まれ、「昨夜のサッカーW杯日本対ベルギー戦の感想は・・・?」と訊かれ、安倍首相は「この2週間、本当によい夢を見させてもらいました」と、平然と笑みを浮かべ、そそくさと通り過ぎていった。
ご本人は、森友・加計問題で窮地に追い込まれ、崖っぷちに立たされていたまさにその時である。サッカーW杯熱狂の神風が運良く吹き荒れ、国民の関心は、こぞってその渦の中へと一気に吸い込まれていった。何ともやりきれない、ふてぶてしさだけがあとに残る。
それがどんな夢なのか知る由もないが、よもや「国民一億総熱狂のおかげで救われました」などと、本心は口が裂けても言えまい。
ちょうどこの対ベルギー戦を控えた7月2日、大勢の報道陣を前に、国民栄誉賞授与式なるものが行われた。首相は、人気絶頂の若いフィギュアスケート選手を前にして、まことしやかな言葉を交わし、実に神妙に儀式を執り行った。
国会を愚弄する破廉恥も、巧妙な虚言も、来たる「選挙」のために、それで相殺できるとなれば、何でも厭わずやってのけるのだ。
首相就任以来この方、こうした見え透いた細々とした偽善なるものを実にこまめに織り交ぜ、せっせと繰り返しながら、忌まわしい本質をすっかり覆い隠し、何とか政権を維持してきた。こざかしさを通り越し、権力への恐るべき執念と言うほかない。
こんな小手先のごまかしで、これまでは国民を騙すことができたとしても、それは、なんぼ何でももはや限界なのだ。民衆を決してあなどってはならない。
サッカーW杯に沸く狂騒のまさにそのさなか、落語家の桂歌丸さんは壮絶な死を遂げた。世人の笑いを誘い、庶民に生きる力を与え、死力を尽くして励まし続けてきた歌丸さん。身を削り、いのち尽きる直前まで、あきらめず己の道を究め、ついに81年の生涯を閉じた。さわやかな、揺るぎないその使命感にただただ驚嘆するばかりである。
そんなに心配するほど人間は弱くはないのだよ、と身をもって語りかけてくるようだ。鬱屈したこの欺瞞の時代。壮絶なそのさいごの姿は、暗闇に射し込む一筋の光となって、人々の心に甦る。
米朝首脳会談を新たな角度から考える
懐疑と期待の念をない交ぜながら、2018年6月12日、急ごしらえの米朝首脳初会談に、世界の人々の目は釘付けにされた。
その評価をめぐる議論はさまざまである。確かに米朝間での軍事的威嚇の応酬による一触即発の核戦争の脅威を一時的にせよ回避した面は否定できないが、より重要な視点を見落としてはならないのではないか。
続きを読む → (URLで、ここをクリックすると表示される:以下同様)
② サッカーW杯に沸く歓声と興奮の陰でほくそ笑むアベの「政治」
― 屈辱の世界を越えて、希望の未来へ ―
熱狂するサポーターやマスメディアの余りにも過剰なまでの報道とあの光景が、かつて不満のはけ口を求めてファシズムの道を突き進んだ民衆の熱狂と重なって、不安が胸をよぎる。よもやとは思うが、今日のわが国の「政治」の現状を見ると、一概にそれを否定できないのではないか。
それが杞憂に過ぎないと思える日が、一日も早く来ることを願うばかりである。
昨今のマスメディアの報道を見るに、国民の将来にとって今もっとも大切なことは何なのか、そしてしっかり伝えるべきことは何なのか、という報道の社会的役割、つまり報道の公共性をすっかり忘れ、人々の目先の興味や好奇心におもねる、極端にバランスを欠いた視聴率第一主義の報道へと急速に傾斜していく姿に一抹の不安を感じている。
アベ「政治」が森友・加計問題で窮地に陥り、政治の腐敗が白日の下に晒されたにもかかわらず、政党政治は手をこまねき、解決の方向すら見出せず混迷を深めている。国民の不満や鬱屈した心情は、今や頂点に達している。こうした中、局面を一気に打開しようとするファシズム台頭の社会的動機、思想的土壌はいよいよ極度に醸し出されていく。
わが国の戦後民主主義が根源的に問われているこの瞬間においても、サッカーW杯、紀州のドン・ファン、つまり躍動的で熱狂的なスポーツとどろどろとした猟奇的な事件で、しつこくメディアが埋め尽くされていくこの異常な事態をどう見るのか。今後の報道のあり方を考えるためにも、報道に携わる当事者はもちろん、メディア研究の専門家をはじめ、広汎な国民共通の重い課題として受け止め、多面的かつ総合的に検証していく必要があるのではないか。
ところで、加計学園の加計孝太郎理事長による6月19日の突然の記者会見は、姑息としか言いようのないものだった。
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③ 『菜園家族レボリューション ―日本国憲法、究極の具現化―』を読んでのお便り
橋本 智(栃木県下野市在住)
新刊『菜園家族レボリューション ―日本国憲法、究極の具現化―』(本の泉社)、一気に読ませていただきました。
「“菜園家族”を基調とするCFP複合社会の構築と“森と海を結ぶ流域地域圏”の再生」への道について、私自身が現在農業高校に勤務していますので、ご著書を読みながら私なりに以下のようなことを考えてみました。
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④ 新著『菜園家族レボリューション ―日本国憲法、究極の具現化―』
(本の泉社)が刊行されました!
このたび2018年2月3日に、新著『菜園家族レボリューション ―日本国憲法、究極の具現化―』(小貫雅男・伊藤恵子 著、本の泉社、A5判160頁)が刊行されました。
多くの方々にお読みいただきたいと願っています。
『菜園家族レボリューション
―日本国憲法、究極の具現化―』
(小貫雅男・伊藤恵子 著、本の泉社、
A5判160頁、2018年2月3日発行、
定価:本体1,200円+税)
21世紀人々は、前人未踏の
おおらかな自然(じねん)の世界を求め
大地への壮大な回帰と止揚(レボリューション)の道を歩みはじめる。
根なし草同然となった
近代特有の人間の生存形態
賃金労働者を根源的に問い直し
冷酷無惨なグローバル市場に対峙して
抗市場免疫の「菜園家族」を基礎に
素朴で、精神性豊かな生活世界を構築する。
憎しみと報復の連鎖に代えて
非武装・不戦の誓いを
いのちの思想を
暮らしの根っこから。
今こそ近代のパラダイムを転換する。
~扉のことばより~
≪本書の主旨≫
私たちは鳥籠に飼い馴らされ、本来の野性を失い、いつの間にか歌を忘れたカナリアになってしまったのではないか。このこと自体が、実に恐るべきことなのだ。
俗物トランプ流の反知性と自己本位の拝金主義の蔓延、そしてアベ流改憲のこざかしさと欺瞞に満ちた反動攻勢の風圧に押され、いつのまにか自由な思考と創造の世界に羽ばたくことを忘れてしまったようだ。狭い枠に閉じ込められ、果てには破滅の坂を転がり落ちていったかつての時代の記憶が甦ってくる。実におぞましい時代に突入したのである。
今だからこそ、別次元の思考と行動力を
超大国アメリカが
徒党を組み画策する
弱小国への
異常なまでの軍事圧力と経済制裁。
この狂気の沙汰が誘引する
核の導火線に怯え
本質を忘れ
冷静さを失ってはならない。
私たちは
はるか遠い未来を
展望するに足る
山頂に立ち得た時
あの忌まわしい
強権的為政者たちの
欲深い、けちな取引とは
まったく別次元の
思考と行動力を獲得するのだ。
~本文 第一章より~
1990年代初頭、第二次大戦後の世界を規定してきた米ソ二大陣営の対立による冷戦構造が崩壊し、アメリカ単独覇権体制が成立することになる。しかしそれも束の間、アメリカ超大国の相対的衰退傾向の中、その弛緩に乗ずるかのように、旧来の伝統的大国に加え、新興大国が入り乱れる新たな地球規模での多元的覇権争奪の時代がはじまった。アベノミクスの「経済大国」、「軍事大国」への志向は、まさにこの新たな時代に現れた21世紀型の「新大国主義」とも言うべきその本質が、直截的、具体的に現実世界に投影された姿そのものと見るべきであろう。
21世紀型「新大国主義」の台頭とも言うべき、今日の新たな歴史的段階に突入し、戦争の危機迫るこの暗い世界にあって、日本国憲法のなかんずく前文および第九条「戦争の放棄、戦力の不保持、交戦権の否認」の精神は、いよいよ燦然と輝き、私たちの行く手を照らしている。この第九条こそ、大国主義への誘惑を排し、他者に対する深い寛容の精神と、非同盟・中立、非武装・不戦の平和主義に徹した小国主義への道である。
このいのちの思想を今日の現実世界において如何にして実現していくのか。
本書では、その可能性をわが国の経済・社会のあり方、つまり、21世紀未来社会論としての「菜園家族」構想の側面から探究する。
これまで十数年間、数次にわたって提起してきた「菜園家族」構想による21世紀の新たな未来社会像について、日本国憲法の三原則「平和主義」、「基本的人権(生存権を含む)の尊重」、「主権在民」を基軸とする全条項の具現化との関わりにおいて、特に大切になってくる核心部分に絞って、章を追って順次究明していく。
「菜園家族」構想による未来社会の長期にわたる実現過程は、日本国憲法全条項の究極の具現化への道そのものであり、さらには、それぞれの条項を個々バラバラなものとしてではなく、相互に内的に密接、有機的に連関させつつ、その理念を民衆の暮らしの中に深く浸透させ、現実社会に丸ごと実体化していくプロセスそのものでもある。
そしてまた、日本国憲法と私たちの暮らしとの不可分一体化を成し遂げていくこの過程は、同時に、人間社会の生成・進化の原理が自然界の摂理とも言うべき「適応・調整」の普遍的原理に限りなく近づき、「菜園家族」を基調とするCFP複合社会を経て、人間を抑圧の苦渋から最終的に解放し、自由・平等・友愛のおおらかな「自然(じねん)の世界」、つまり近代を超克する素朴で精神性豊かな自然循環型共生社会へと到達するプロセスでもあるのだ。
そこに、日本国憲法と「菜園家族」構想との一体的連関性と、そこから新たに生まれ展開する、前代未到の21世紀独自のレボリューションとしての真価を見出すことができる。
以下に目次と著者からのメッセージを掲載します。
続きを読む →
⑤ またもや保身の醜態を繰り返すのか
―安倍首相、冒頭解散表明の日に―
アベの
私難を
「国難突破」解散に
すり替える
このこざかしさよ。
この国の
先の見えない不安に付け込み
鷹の本性を巧みに化粧し
絶望の党を
希望の党に
平然とすり替える
この高をくくった
ずる賢さよ。
これでは所詮
どれもこれも
議員生き残りを賭けた
庶民とはまったく無縁の
策士集団の
欺瞞の政治の
繰り返しに過ぎない。
為政者は
国民をどこまで
あなどれば
気が済むというのであろうか。
この国の政治には
あまりにも嘘が
多すぎる。
それを許しているのは
「お任せ主義」に安住してきた
私たち国民自身ではないのか。
結局
私たち草の根の民衆自身が
根っこから
自らの主体性を回復し
自らの暮らしと
この国のあり方を
根源的に問い直すことから
はじめない限り
未来はない。
では
どうすればいいのか・・・。
長きにわたって放置されてきた
この重い課題は
いずれ
国民的議論にならざるを得ないであろう。
2017年9月25日 ― 安倍首相、冒頭解散表明の日に ―
※「では、どうすればいいのか」については、一つの提起として、既に当ホームページに掲載した
小文「新生日本の黎明 ―『菜園家族』構想による日本国憲法全条項の究極の具現化―」を
まずはご参照ください。近く大幅増補版を公表する予定です。
【72年目の終戦の日に寄せて】新生日本の黎明 ―「菜園家族」構想による日本国憲法全条項の究極の具現化 ―
このたび、72年目の終戦の日に寄せて、小文 新生日本の黎明 ―「菜園家族」構想による日本国憲法全条項の究極の具現化 ―(小貫雅男・伊藤恵子)をまとめました。
ご関心のある方は、ぜひご一読ください。
◆ こちらから全文をダウンロードできます。
新生日本の黎明 ―「菜園家族」構想による日本国憲法全条項の究極の具現化 ―
(2017年8月15日付、PDF:832KB、A4用紙40枚分)
この小文の目次は下記の通りです。
― 目 次 ―
1 何と愚かな狂気の沙汰、あの忌まわしい戦争を人間はまた繰返すのか
― 欲深い権力者の駆け引きではなく、民衆の英知の結集こそが未来を拓く ―
あまりにも片寄った情報の氾濫の中で考える
緊迫した今日の事態解決への道 ― 民衆自身による包括的な運動を
未来への決断 ― 身近な語らいの場から、未来への瑞々しい構想力が漲る
小さなタンポポに託す未来への夢 ―「自然(じねん)の世界」のおおらかさへ
2 近代を超克する新たな時代のステージへ
― 日本国憲法の小国主義の土台を築く「菜園家族」―
覇権主義を排し、日本国憲法の理念に根ざす小国主義の道を
まず自らの弱さのありかを自覚し、新たな長期展望のもとに
21世紀の新たな時代の土台を築く「菜園家族」
世界に類例を見ないCFP複合社会 ― 史上はじめての試み
「戦争と平和」の問題を暮らしの内実から考える ―「菜園家族」的平和主義の提起
3 「菜園家族」を土台に築く円熟した先進福祉大国
― 近代を超克する新たな社会保障制度を探る ―
原理レベルから考える「自助、共助、公助」
「家族」に固有の機能の喪失とこの国破綻の根源的原因
スモール・イズ・ビューティフル ― 巨大化の道に抗して
「家族」に固有の福祉機能の復活と「菜園家族」を土台に築く高次社会保障制度
「菜園家族」を土台に築く円熟した先進福祉大国への可能性
近代を超克する円熟した先進福祉大国をめざす新たな国民運動の形成
「家族」と「地域」の再生は不可能なのか
「家族」と「地域」の再生をゆるやかな変化の中で捉える ― 諦念から希望へ
「お任せ民主主義」を社会の根っこから問い直す
― 多彩で自由な人間活動の「土づくり」
「お任せ民主主義」を排し、何よりも自らの主体性の確立を
― そこにこそ生きる喜びがある
4 今こそ近代のパラダイムを転換する
― 生命本位史観に立脚した21世紀未来社会論 ―
自然界の普遍的原理と21世紀未来社会
自然への回帰と止揚(レボリューション)、これこそが人間の本源的な歴史思想である
「菜園家族」構想、これこそが日本国憲法全条項の究極の具現化
カテゴリー: 論説・エッセイなど | 投稿日: 2017年8月30日 | 投稿者: 管理人
【緊急提言 ― 北朝鮮問題と未来への決断】21世紀この国と地域の未来を考える 自然(じねん)懇話会(仮称)の芽を各地に(字句加筆・訂正版)
◆ こちらから全文をダウンロードできます。
21世紀この国と地域の未来を考える 自然懇話会(仮称)の芽を各地に
(2017年8月3日付 字句加筆・訂正版、PDF:238KB、A4用紙5枚分)
【緊急提言 ― 北朝鮮問題と未来への決断】
21世紀この国と地域の未来を考える
自然(じねん)懇話会(仮称)の芽を各地に
本質を眩ます巨大欲望の魔性
果てしなく混迷を深める今日の世界。先の見えない生活への不安とにわかに現実味を帯びてきた核戦争の脅威。
欲望の化身ともいうべき巨大資本は、その得体の知れない魔性によって、明日への希望を見失った民衆を巧みに操り、惑わす。
社会のシステム自体があまりにも巨大で複雑不透明であることをいいことに、民衆の生活苦と差し迫る核戦争の脅威の原因を生み出してきた自らの責任を問うことなく、それがあたかも避けることのできない不可抗力の天災であるかのように思わせ、人々を無気力と諦念へと容赦なく追い込んでいく。
私たちは知らず知らずのうちに、この巨大な妖怪の魔術にかけられてはいないか。
続きを読む →
カテゴリー: 論説・エッセイなど | 投稿日: 2017年8月3日 | 投稿者: 管理人
『よつばつうしん』2017年4月号に小論が掲載されました
『よつばつうしん』2017年4月号の「視点論点」コーナーに、「21世紀の『菜園家族』―時代の扉を開く―」と題する小貫の小論が掲載されました。(小論の全文を読む →)
『よつばつうしん』は、関西よつ葉連絡会(大阪府茨木市)が毎月1回発行している機関紙です。
この会では、「生活の糧は、おカネを介して手に入れることが当たり前になっている世の中で、自らの食べるものを少しでも自分で作ってみましょう」と呼びかけ、この12年来、会員にカタログで「地場の野菜苗」を紹介し、家庭で野菜作りを楽しむよう薦めてこられたそうです。
『つうしん』4月号の配布は、ちょうど野菜苗の配達週にあたるので、今回の「視点論点」の小論が、野菜作りをしてみようと思いはじめている会員さんの励みになる内容になれば・・・と編集部からご依頼があり、寄稿したものです。
◆関西よつ葉連絡会のご紹介◆
関西よつ葉連絡会は、1976年、当時の「有機農業運動」と「食品公害追放の消費者運動」の高まりの中で、大阪の地に生まれた団体です。会員に安全な食べもの・安心して使える生活用品を供給する活動に取り組み、現在、会員は約4万世帯に広がっています。
この会では、生産・流通・消費を結びつけ、食べものをめぐる社会的仕組みを作り変えなければ、安全な食べものを手に入れることはできないとの考えから、自前の農場と食品加工工場を持ち、運営しておられます。つまり、供給を受けるだけの単なる消費者団体にとどまることなく、自らも「生産」活動に参加し、「物」(食べもの)を作る苦労と喜びを体験する必要があると考えておられるのです。
そして、社会・経済・政治の問題をも考え、国内だけでなく世界にも目を向け、世界の人々と協同して活動する中でこそ、目標が実現されていくと、下記のような「よつ葉憲章」を掲げ、全国各地の農家や市民など、さまざまな分野の人々とのネットワークを広げながら、多彩な活動を展開しておられます。
★よつ葉憲章★
1 私たちは食は自然の恵み・人も自然の一部という価値観に重きを置き、自然との関わりを大切にする、安心して暮らせる社会を求め、その実現にむけて行動します。
2 私たちはモノよりも人にこだわります。バラバラにされた生産・流通・消費のつながりをとりもどし、そして人と人とのつながりを作り直します。
3 私たちは食生活の見直しを通じて、世界の人々の生活を考え、共に生きる道をめざします。
4 私たちは目先のとりあえずの解決より、根本的な未来に向けた暮らしの創造をめざします。
5 私たちは志を同じくする団体や個人との協同を、小異を超えて追求します。
※ 詳しくは、関西よつ葉連絡会のホームページhttp://www.yotuba.gr.jp/をご覧ください。
カテゴリー: 論説・エッセイなど | 投稿日: 2017年4月9日 | 投稿者: 管理人
『菜園家族の思想』を読んでのお便り(黒須正雄さんより)
お正月明け早々2017年1月6日に、黒須正雄さん(東京都三鷹市在住)から、拙著『菜園家族の思想 ―甦る小国主義日本―』(かもがわ出版、2016年10月刊)を読んでのお便りが届きました。
この中で、地元で取り組んでおられる「居場所」づくりのご活動の様子と、未来への抱負が語られています。
あまりにも過酷な競争社会にあって、我知らず「自己責任」の思考に囚われ、自他ともに孤立に陥りがちな昨今、人と人とのあたたかなつながりをもう一度、取り戻そうとする実践は、大きな励ましになることと思います。
以下に掲載いたします。
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カテゴリー: ご感想・書評 | 投稿日: 2017年3月16日 | 投稿者: 管理人
『菜園家族の思想』へのご感想(久島恒知さん・その2)
久島恒知さんからいただいた、拙著『菜園家族の思想 ―甦る小国主義日本―』へのご感想(その2)を掲載いたします。
『菜園家族の思想 ―甦る小国主義日本―』を読んで
久島 恒知(映像プロデューサー)
(その2)
「菜園家族」型社会の萌芽という点で、僕が注目しているところがあります。
それは、神奈川県相模原市の旧藤野町という小さな町で、芸術家や自然志向の人たちが移住して、地元の住民たちとともに「持続可能なまちづくり」を実践しています。農業、林業、再生可能エネルギー、地域通貨などです。
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カテゴリー: ご感想・書評 | 投稿日: 2017年3月3日 | 投稿者: 管理人
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