雑 記 帳

日々の生活やプレイ中のゲームについての呟きなど。
※今後ヒムロが書き込むことはありません。


2005-07-21(Thu)  オイディプースはねえだろう◆ヒムロ
いやね、大学の先生がそないに発音してたんですよ。伸ばすなよと。聞いてて気持ち悪いんだよと。ネットで適当に本を買ったら、全集の中に入ってる短編を別に買ってしまってました。ええオイディプスですよ、カートに入れた後でコロノスのオイディプスとアンティゴネも読みたいなと思って全集入れたらこれだ。

 オイディプスは最初、劇を見たんですよ、野村萬斎主演、蜷川演出のギリシャ公演、のビデオ。萬斎の芝居は芝居ががり過ぎてるので、こういう古典ものの重苦しい感じがぴったりなんですな。典型的な舞台人だと思いますよ。途中寝ちゃったところがあったので、もっかい見たい、な…

★牧野修「屍の王」
 牧野の中でもアタリと言われてる奴です。何も考えずに読むと大変空恐ろしく面白いと思います。ホラーのセオリー考えながら読むと、3分の1くらいのところでネタが割れて味気ないのですけど。私の好きな正体不明系、しかも後味悪ーく。いい感じいい感じ。おすすめです。怖さは中途半端ですが、構成がいいのかな。
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2005-07-21(Thu)00:16  この辺が書きたかったんだってばよ◆ヒムロ
 

十文字が風呂に入っている間に黒木は来た。余程急がせてしまったか、有り余る体力を以ってして息を切らしている。
「十文字は?」
「風呂」
「…大変じゃなかったんかい」
「なんか思いつめてたみたいだから」
 子供がどうのと言っていたのを話す、黒木は言った。
「十文字、今のままで居たいっての?」
 そうかもしれないし、違うのかもしれない。とにかく読めない、あいつがぼーっと考え事をした時にはあまりいいことは考えていないのが常だ。
 黒木は部屋の中に目を向けた。そこには、十文字が今日手配した真新しい布団がまだ梱包されたまま転がっている。
「俺今日寝るとこあんの?」
「これの大きさ次第だな」
 梱包を解いて広げると、それはやたらでかかった。ダブル?つーか、住む気かあいつ?結構高かったんだろうな。惜しむらくは、布団を買ってもシーツを買ってこない奴の頭加減か。
「余裕で三人寝れそう」
「黒木寝相悪いからなあ…」
「十文字だって似たようなもんだろ」
「全然違う」
 そのときガラッと風呂場のドアを開けて十文字が出てきた。
「あれ、黒木来てんの」
「隠せよお前」
 別にいいじゃんこれくらいの距離。いや距離とかそういう問題じゃねえだろ。たわわな乳はまだいい、下を晒すのは流石にやめてほしい、ましてやノーパンで人を跨ぐな!
「なんかお前、ウジウジ悩んでたって?」
 黒木の聞き方は単刀直入だがこれでいい。まどろっこしくやったってはぐらかされるだけだ。
「…戸叶」
 声に少し怒気が籠る。美人は怒ったときが一番綺麗だとか言うが、それには賛同しかねるな。笑ってるほうがいい。美人というのも贔屓目かもしれない、こんなキッツい顔。
「気になんだろ、何考えてた?」
 十文字の肌がほの赤い、風呂に入ったばかりだからだ。湯冷めするかもしれねえな。
「…別に」
「誤魔化すなよ十文字」
 黒木が十文字の肩を掴んだ、浅黒い手に掴まれた肩は悲しいほど頼りない。
「……」
 十文字が伏せがちに視線を泳がせた、その肩を辿り腕を辿り。また肩に戻って黒木の手を、腕を、肩を、首を辿り胸に腰に、太腿に。
「黒木さあ、俺のこと好き?」
「当たり前だろ」
「好き?」
「好きだよ」
 十文字がふと笑みを浮かべた。いや、笑みというには酷く寒々しい。まっすぐ黒木を見据えて、頬を歪ませて言った。
「どっちの俺が好き?」

 一瞬、場が凍り付いた。黒木の顔も一瞬だけ、ピッと音がしそうなほどに凍り付いた。
「どっちって」
「男の俺と、この今の、女の俺。どっちが好き?」
 意地の悪い質問だ。黒木の手が、十文字の肩からするりと落ちた。
「比べられるわけねえじゃん」
 黒木の笑みは引きつっている。
 十文字が何を言わせたいのか。本心からそれを言って欲しいのか。どんな風に接して欲しいのか。まるで分からない、タチの悪いトリックみたいに。
 何で今それを聞くんだろう。
「戸叶は?」
 そんな笑い方をするな十文字。似合わないよ、お前には全然。
「…男か女かなんて考えて区別してない」
「嘘だ」
 ぴしゃりといって十文字は俺の手を取った。十文字の手は冷えかけている。
「全然俺に触ろうとしないくせに」
 手を取って、その胸に導かれる。冷えた肌に手が触れた、触れたと思ったら沈み込む。
「ねェ、男の俺と女のあたし、どっちが好き?」
 何が悪いのか、一瞬カッとなった。細い手を簡単に振り切ったと思ったら、俺の手は十文字の頬を張っていた。ぱしん、乾いた音がして黒木が真ん丸に目を見開いた。十文字が布団の上に尻餅を付いた。開いた足の間の醜悪な花に酷似したもの、今は醜悪ではないかもしれないまだ薄紅色だったから、が露わになる。
「…自棄に、なってんだろ」
「なってねえよ」
 何がだ。今の十文字の顔、最悪に凶悪。図星突かれてムッとしてんだろ。
「ちょ、トガ」
 何ケンカ腰になってんだよ、雰囲気最悪じゃんと黒木が言う。イライラする、イライラする、それはおそらく俺が推測したことが俺の希望ではないからだ。
「言いたい事あるんならはっきり言えよ。言わねえならお前んちに電話する」
 禁句なのは分かってる、十文字の顔からざっと血の気が引いた。
「トガ、お前ッ…」
「お宅の息子さん、いや今は娘さんか、うちで保護してますから引取りに来てくださいって」
「やだ…」
 ケータイはポケットの中だ、ストラップを引くと十文字が大袈裟にビクついた。
「だめだったらぁッ!!」
 十文字が膝下からタックルをかます、重くはないが重心がぐらついた。無様に倒されたがケータイは手の中だ。短縮ナンバーの2。十文字は必死の形相で俺の上に馬乗りになる。
 殴られるか、ケータイを壊されるか。どっちかは覚悟しなきゃいけないだろうと、半泣きの真っ赤な顔を見て思った。白い手が伸びるのがスローモーションのようだ。

 衝撃らしい衝撃はなかった。
 柔らかい、温かい。予想とは全く違った行動が漸く脳に届く。
 十文字は俺にキスしていた。涙がぽたぽた俺の頬に落ちる。
「…ッ」
 右手はケータイを握ったまま、左手で十文字の頭を押さえつけた。下から噛み付くと十文字は薄く唇を開いた、その間から舌を捩じ込む。いつもより少し冷たい口内、冷たい分甘い、俺は十文字の呼吸ごと貪った。
「ん、ん…」
 鼻にかかった甘い声が漏れる。
 暫く夢中になって食い合うようなキスをした。
 口の周りを唾液でべとべとにして、漸く顔を上げた十文字、ああやっぱり泣いてる、泣かせちまった、十文字が崩れた形相でまくし立てた。


 賭けだよ賭けだ、でも答えは決まったような勝ち目のない賭けなんだ、どっちでも良い訳じゃないどっちにもメリットもデメリットもあったでもどっちも手に入れることは出来ないから正直迷ったんだ、お前らに好きかって訊いたところで何言うのか大体分かってた、分かってたけど言って欲しいんだ、言って納得させてよなあ俺今なら女の体なんだやわっこい胸もお前らが突っ込む穴もあるし子供が作れる体なんだ、どっちでもいいよどっちでも良いから、どっちが好きでも構わないから、


「俺のこと妊娠させてよ戸叶」
 涙がぽたぽた降ってきてた、俺はケータイの終話ボタンを押した。
 すっかり忘れてた黒木を見ると、黒木はぽかんとした顔で、「お前らのケンカって、時々ドラマっぽいからやなんだよな」と言った。


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 次は長くなりますよ。何たってエロですから。雑記経由せずに直接裏に行くかもしれません。
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2005-07-20(Wed)  仕事中に本読むべからず◆ヒムロ
2時を過ぎると暇になるので本を読んでしまった…帰りに読む分が無くなった。読んでる最中にふと顔を上げると、右の人もも一つ右の席の人も本読んでた。そのくらい暇だった、そんなあッつい午後。

★牧野修「リアルヘヴンへようこそ」
 結構人気と実力が比例してる作家さんです。怖い…のかな?作者曰く、「何としてでも怖がらせたい」、「あらゆる恐怖を詰め込んだ」という自信満々の一品です。グロ画像を見慣れて腐敗もカニバも物ともせず露骨なオカルトは笑い飛ばす、そんな人にはちょうどいいエンタテイメントじゃないでしょうか。退屈はしませんでしたよ?ただ、魔界とか言われると笑ってしまう。

 じゃあ私は一体何なら怖いと思うんだと言われると、困りますなあ。小池真理子のは怖いと思ったから、正体のはっきりしない何か、なら怖いんじゃないかなあと。新津きよみや吉村達也の、どっか壊れた人間の狂気とか。この手の本は当たりハズレが大きいらしい、ある程度の数を読んで初めて知りました。


 オスカー・ワイルドの著作の偏り方はかなり面白い。ドリアン・グレイと幸せな王子様…


 ディスプレイは、金曜に業者が取りに来るようです。よりによって金曜かい、ファッキン。それまでちまちまちまちま文を。出来るだけ文を書いてやる。
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2005-07-19(Tue)  ◆ヒムロ
 ディスプレイ、修理に出すと2週間くらいかかるそうです。余ってるノートのほうを使えと言われました。(やたー、これでクッソ暑い自分の部屋でなくクーラーの付いた部屋でパソが使える)いやでも、またそのパソにマンガのツール入れるのか。てかスキャンはケーブル繋げと?めんどくさ!一家揃って欠陥ありのディスプレイだったらしいので笑えません。いもーととわたしのとおとーはんのとを一遍に修理に出すようで。まあ、無償だからね。




★田中啓文「異形家の食卓」
 ものっ凄くタチの悪いギャグホラー。グロとダジャレにかける作者の狂気のような熱意が感じられます。いやほんと。てかタイトルからしてダジャレじゃないですか。こういうアホっぽいノリでひたすらのグロ。笑い飛ばすにはちょっと…な人もいれば腹から笑える人もいるでしょう。読み手選びすぎ。ある意味私の作風より読み手選びすぎ。この本読んだら、大抵の人が気持ち悪くなると思いますよ?食べ物見たくないとか言われそう。おなかすいた。

 順調に1日1冊読んでます…。明日は牧野修いこう。
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2005-07-18(Mon)  霊長目ヒト科マダオ属■在処
夜明けまでチャット⇒3時間ほど仮眠⇒ヒムロ嬢と待ち合わせて神戸スイーツハーバーにてケーキ食い倒れ⇒イエサブ&とらのあな⇒コスメ買い足し⇒水着を見に行く。

今月は今日しか休みが合わなかったとはいえ強行軍にもほどがある。
案の定、帰りの環状線で思っくそ寝過ごしました。もう一周する気かっつう。

チャットでのバカサバイバーなテンションが残っていたのか、本日一番熱かった話題はアイシキャラで誰がハゲそうで誰が大丈夫そうか、でした。
以下、私とヒムロ嬢の独断と偏見で生え際の未来予想図(バッツ限定)。

【ハゲそう】
・セナ、十文字、ムサシ(父親の生え際から推測)
・夏彦、石丸、佐竹、山岡
【大丈夫そう】
・雪光(誕生直後から今に至るまで、どれほど抜け落ちてもまったく生え際が変化してない、超強い毛根の持ち主だと推測)
・黒木、小結
【変なハゲ方しそう】
・戸叶(平八@鉄拳とかブライ@DQ4みたいな感じと予想)
・モン太(ドラゴンボール最終話のべジータみたいな誰にも予想できない頭になってそう)
【予測不能】
・栗田(実家のあとを継いだら頭丸めるのか?てか、アレがはたして丸まるのか?)
【問題外】
・ヒル魔(アレはそもそも髪なのか?触覚とかじゃなくて?)

作中でどうせ答えが出るはずもないので言い逃げます(脱兎)


昨晩のチャットにお越しくださった皆様、ありがとうございました。
熱く萌えを語ったり昔を懐かしんだりしょっぱい愚痴をこぼしあったり、たいへん愉しい時間を過ごさせていただきました(少なくとも私は)。
公開チャットだということを忘れてはっちゃけすぎたのはちょっぴり反省してます。ROMってた方がもしいらしたとして、ドン引きされてないといいのですが。
次回の開催は8月上旬を予定しています。今後も変わらずお題:三兄弟の文字チャットになります。

本日AM8時台:Tさま>
ご来訪ありがとうございました。まさかいらしていただけるとは思っていなかったので望外の喜びでした。Tさまに引かれないかドキドキものでしたが、楽しく過ごしていただけたようでホッとしました。これに懲りずにまたご参加いただけると嬉しいです。
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