雑 記 帳

日々の生活やプレイ中のゲームについての呟きなど。
※今後ヒムロが書き込むことはありません。


2005-06-01(Wed)  もえ■在処
口に出すと「燃え」と「萌え」って同じになっちゃうので相方と話すときは「バーニング(orファイアー)の燃え」と「くさかんむりの萌え」で分けてます。わたくしりつといちりつのようなものか。
そんなわけで今日の日記は萌え増量。

私の萌えっ漢といえば戸叶庄三なわけですが(もうだめですこの人)
ひととなりが断片的にしか掴めていないので、他二人に比べて控えめな露出と台詞から推測した脳内戸叶のかっちょ良さに萌えているような気がしないでもない。
何せ作中で出てくる戸叶の断片といえば
・セナの顔を踏む(ものっそ自然な動作で)
・自分の老け顔を棚に上げてムサシをオヤジ呼ばわり
・脱走するときの荷物は風呂敷包み、財布はガマグチ
・コントの泥棒みたいなほっかむり似合いすぎ
・「質屋行こう」がナチュラルに言える
・普段冷めてるくせに試合に勝って喜びのあまり号泣
・描いてる漫画がものっそいアホ
・原付がカブっぽい

とまあ、スポーツもので第1話から出てるキャラとは思えないほどのワケわかんなさ。一貫性があるような、ないような。
そんな性格があの年齢不詳な顔、猫背ぎみの骨太ボディの中に詰まってると思うと萌えないわけがないんですよ。でも一番萌えるのは後ろ頭。左ななめ後ろからとか最高ですって。(特記事項:うしろあたまフェチです)
彼はどうしてあんな髪型なんだろうかと訝る私に「うつぶせで寝てるんじゃないでしょうか」という素敵な呟きを残していかれた方がいらっしゃいましてですね、枕にうつぶせて死んだように寝てる戸叶を想像してみたらえらいこと萌えました。寝起きはどうしようもなく機嫌が悪いといい。低血圧萌え。

「萌え」を連呼したらアタマ悪そうな文章になるかしら!と試してみたんですが、いつもと何も変わりませんでした。文章の偏差値低いのは元からみたいです。
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2005-06-01(Wed)  買っちゃった買っちゃった◆ヒムロ
エフテンのサントラをネット通販しました(4年越しのアホ行動)。だって近所のCD屋全滅だし中古も入ってなかったんだもの。しかしほんと何故今になってというか。いやその答えは明らかです、純粋に好きだからだ。

こう…こうさ、ゲーム風に限らず悲しかったり黒かったりする話を書く時に【ザナルカンドにて】とかかけてみたらもう激ハマリですよ奥さん。奥さんって誰だ。
ピアノソロもアレンジも綺麗で大好きです。好きが高じた結果このアホっぷりなわけですが。

今は合併してスクエニになってますがスクウェアゲームは結構やりました。FFもそうだし(ただし7以降に限る)クロノにデュープリズムもやったなあ。どれも音楽目当てだったんですよ…ね。後々ゲームそのものにもはまる事にはなりましたが。
いや、正直に言いますとエフテンだけは不純な動機でした、ワッカの声が聞きたかったんだい…。ワッカはオーバードライブが鬼のように強かったから好きだ。勿論ガチムチ一歩手前なその体型も大好きだ。攻撃食らったときのエロ声が大好きだ…(ゾロの声優さん)



 ここんとこゲーム風書き過ぎました、原作に沿ったものも書きたいですよ?小ネタしかないけど。小ネタかエロかの両極端でありマス。
 誰も着いて来てくれちゃいないんでしょうが、ファンタジーはよいですよ、そりゃもういろいろな異種姦ができて。(特記事項:人間として間違っています)
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2005-05-31(Tue)  タイトルを久しぶりに付けられそうな◆ヒムロ
いつもはタイトルなんぞ全く考えずに書き散らしてますがこの小噺ばかりはテーマがあったので。



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 存 在 の 証 明


 少しでも十文字が眠れるようにと明かりは点けないでおいた、暗いが目を凝らせば何とかなる。宿を取ったと言っても先のことを考えて、十文字ひとりが休めればそれで良いという部屋を取った。黒木は小さめのカウチで眠っている、戸叶は十文字が眠るベッドに背を預けて。
 窓を開けようかとも思ったが夜風は体によくない、月は隠れていて明かりにはならない。闇に慣れた戸叶の目に、十文字の白い輪郭だけが浮かび上がる。昼間散々眠った所為か寝付けないようだ、ごそごそと寝返りを打つのが気配でわかる。
「眠れないか?」
 囁くように言うと、十文字も「ちょっと」と小さく返した。
「色々、考えちまって」
 ぐるぐるするんだ、十文字はそう言って溜息を吐いた。
「差し支えなきゃ声に出して整理すればいい」
「差し支え…ね」
 十文字の声に苦笑いが滲んだ。差し支えがあるのか、あるいは差し支えとかいう程度ではないのか。
「お前ら前に言ったろ、やな秘密しゃべって楽になっちゃえって」
 黒木がそう言っていた気がする、ああそうかもな、と戸叶は返した。
「結構、貯めこんでんのって辛いよなあ…」
 宿とは言っても町の外れ、近くに迫った森のさざめきが聞こえてくる。
「聞いてても良いけど、辛いぞ?」
 戸叶はダメっていた、こういう十文字がマゾヒスティックになっている時は何も言えない、口下手と言う訳でもないが気の利いたことは言えない。
「…黒木も、聞いてていいんなら」
 十文字がそう言うのなら戸叶にも負い切れるものではないだろう。
「…はずかし」
 ふふっ、と十文字は自嘲的に笑った、それは戸叶は聞かなかったことにした。


「あれ、な」
 明かりはやはり点けない、きっと十文字が話し難いだろうと思ったから。黒木と戸叶は床に座り、並んで十文字のベッドに凭れている。
「綺麗だったろ、おっかねーしヤバいけど」
 あれ、とは先日の召喚獣のことらしい。思い出して改めて鳥肌が立った、綺麗ななりで森一つ丸ごと枯らした、その森にある命すべてを融かした。
「うん、すっげキレーで、すっげ怖かった」
 まともにあの毒を喰らっていたら、あのモルボル同様、今頃は二人とも融けてしまっていたに違いない。
「…トガ、知ってたみたいだけど」
「本で読んだだけだ、ガキの頃にな。…まさか、数百年前に封印されたはずの【毒姫】にお目にかかれるとは思ってなかった」
 一呼吸おいて十文字が言った。
「…あれ、な。お前らの思ってるものとは少し違うんだ」
 十文字は抑揚を抑えてゆっくり話した。出来るだけ淡々と。
「…俺の母親が、俺が十の時に死んだ、のは知ってるよな」
「…ああ」
「お前がそう言うまで、村の誰もそれを知らなかった」
 十文字が熱を出して数日後、顔に包帯を巻いて出てきた朝のことだ。おばさん最近見ないけどどうしたの、…かあさまはいなくなってしまったから、十の子供が母親の死を伝えるにはあまりにも冷淡すぎる反応だった。後に十文字の父親が遺体は屋敷の庭に葬ったと言っていたらしいが、葬式も出さなかった。
「…死んだんじゃないんだ、いなくなってしまったというのも今にしてみれば間違ってるかもしんねえ、かあさまは」
 衣擦れの音、十文字が顔を覆ったか、少し声が遠くなった。
「あれのフェイスになったんだ」

 フェイス。祈り子。召喚獣の生前の姿とも言われるし力の源とも言われる。召喚獣の聖地に行かないと人を祈り子には出来ないとも言われていたが。
「とにかく母は秘術で生きたまま魂を抜かれてフェイスになった、祈り子像は人目についてはいけないからと処分されて、かつての母の肉体の一部が…俺の体に埋め込まれた」
 かあさまはいなくなってしまったの、小さな子供の頬にその母の肉を埋めたのか。およそ人の所業ではないなと戸叶は思ったが到底口には出来ない。人の所業といえば、誰がそんなことを。
「ひでぇ…」
 黒木がそのときのことを思い出したのか、低く押し殺した声で呟いた。表情こそ見えないが、きっと苦虫を噛み潰した、というのが適切なものなのだろう。
「母が俺に召喚士の道をと所望したのだと、そのとき父が言ってた。だから俺も母を失うことに耐えて、毒の血が体を巡るのに耐えて、立派な召喚士になるのだと思ってた」
 でも違ってた、十文字の声が少し震えた。
「俺に召喚士の力を持って人を救うことができるのなら、軍に参加して人を助けたい、その為に家を出たいというとあいつは笑った」
「ばかみたいに笑って、お前には人は救えないと言った、何故ならお前の持っているそれは召喚ではないから、ただの封印だからと」
「母が望んだからこうしのたでしょうと俺が言うとあいつは言ったよ」

「お前と二人だけで生きていくのに、あの女が邪魔だったからそうした」

「そんな呪われた力と体でどこで何ができるというんだ、お前はずっと私の側に」

「母が召喚士の道を望んだなんて嘘だった、あいつのエゴのために母は死ぬより惨いやり方で殺された、俺だってこんな体でこんな力で」
 嗚咽が混じって、暫く話は止まった。
 黒木は頭で整理中らしく変に前のめりで止まったまま、戸叶は言い知れぬ怒りで腸が千切れていくかのように感じた。
「…殺す」
 殺意を精一杯詰め込んで戸叶が呟くと、一つ深呼吸して十文字が言った、もう遅い。
「遅いって」
 黒木が言う、もっと茶化してしまってくれ、耐えられない。喋ってしまえなんて促さなければよかった、十文字の言葉の意味を理解して戸叶は奥歯を鳴らした。風が止んだのか、外のざわめきも聞こえなくなっている。
「あいつは、もう死んだから」
 その声だけが明瞭に響いた。黒木が小さくえっと、言ったのが聞こえた。
「聞いた瞬間にキレた。夢中になって母を呼んだ、そしたら出て来てくれたんだ、あの姿で。毒の風で地下を薙ぎ倒して、あいつもバラバラになって融けた」
 本当は自分の手でナマス斬りにしてやりたかったけどそれはそれでスッとしたからもうそれでいいと思った、それから使えそうな装備盗んで、おまえんちに行ったんだよ戸叶。
 微かに十文字が笑っているような気がしたが覗き込む気にはならなかった、戸叶はそうかとだけ言って体の力を抜いた。
「簡単な結界を張って屋敷の外には毒が漏れないようにはできたから心配はしなくていい」
 育った村のことを心配していると思ったのだろうか、十文字は元の淡々とした口調に戻っていた。
「…もっかい、訊いとくけど ―俺なんかと一緒にいていいのか?毒を撒く、森も枯らす、親だって殺したような俺と」

 戸叶は何も言えなかった、愛したはずの女を祈り子にして滅した、その肉を子供の頬に埋め込んだ、何があの男をそうさせたのか亡羊ながら掴める様な気がしていた。そして逆上していたにしろ、肉親を戸惑いも無く殺した子。どちらを恐ろしいと感じただろうか。
「…戸叶は迷ってるな、あれの恐ろしさをようく知ってる、俺がヤバいのだって解ってる」
 捨てていって欲しいのか、孤独になりたいのか。
「…孤独は、逃げだ」
「…そうだな」
 これからも守っていこうと、側にあろうと決めた存在を、手放すわけにはいかない。逃げることはしたくない。
「十文字っ」
 黒木がばっと身を起こしたかと思うとベッドに乗りかかり、毛布の上から十文字を力いっぱい抱き締めた。
 そして色々考えたのだろう、彼の心情を一つの言葉で吐き出した。
「辛かったんだなあ…」
 暗い部屋だ、今度は明かりを点けた。案の定目を真ん丸に見開き呆然とした顔の十文字がろうそくの明かりに揺れていた。
「時間かかったな黒木」
「もやもやしてさぁ、言いたいこと見つけんのにちょっとね」
 十文字の半身を起こさせ、しっかりと向かい合って黒木は言った。
「これからは俺らがいっから、お前一人に辛い思いなんか絶対させねーから!!」
 なっ、トガ、そう言われて戸叶は生返事に頷いた。
 いつもそうだ、肝心なことには考えが及ばない、本当に言わなければいけないことを言ってくれるのは黒木のほうだ。正直、感謝してるよ。戸叶は無言で黒木の頭をぐしゃぐしゃと撫でた。
「も…っ、戸叶のばか…」
 明かり、点けなくて良かったのに…
 ボロボロ泣いてるのに憎まれ口を忘れないのはお前らしいよ、戸叶は丁寧に涙の粒にキスをした。



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悲惨な十文字家の形という物が書きたかったと言うか。
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2005-05-30(Mon)  WJ26号■在処
我愛羅死ぬなあああああ!ナルトに会うまではああああああ!!
そげキングさんにハートをロックオンされました。ナミの着替え見たかった。生乳じゃないから金は取らないのだろうか。
言われてみれば陸のほうが足が長いんだな。…ん?コンパスの長さで負けてて同じ速さなんだからセナのほうが凄くないか?

以上ジャンプ感想終わり。

昨日スペースに訪れてくださった方、本をお買い上げくださった方ありがとうございました。
「不良殺法」は7月の大阪シティはお休みします。次回は8月のスーパーコミックシティ関西となります。それぞれ個人誌を予定しています。
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2005-05-30(Mon)  しつこくゲーム風◆ヒムロ
伏線を消化したかったので。


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 町に着いてから、ストレスと疲労で十文字が熱を出した。幸い、モルボルが落としたレアアイテムを売って稼ぎを得ることが出来たので、十文字のアンダーウェアを買った後も宿を取ることができた。
 解熱剤を飲ませて温かいベッドに寝かせる、旅路では久方ぶりのことだが元々十文字が当たり前に送ってきた暮らしだ。金もない余裕のない旅は十文字に相当のストレスを与えていたのだろう、戸叶はそう思い、青ざめた頬を撫でた。やはり熱い、主人に言って氷を貰ったほうが良さそうだ。
「髭、剃りたい」
「バカ、寝てろ」
「チクチクすんだもん」
「…シャボンと剃刀も貰って来てやるから」
 黒木は自前のナイフで肌を滑らせるだけ、よく頬や顎に切り傷を付けている。我ながら甘やかしてる、戸叶は密かに溜息を吐いた。
 十文字は小さく頷くと肩口まで毛布を被った。

 階段を下りていくと黒木がちょうど上ってくるところだった。
「十文字何か食えそう?」
「スープか何かならいけると思うけど、腹減ったって言わねえな」
 見た目にもはっきり具合が悪いと分かったらしい、頻りに女将が気にかけているようだ。今戸叶も、氷とその他を女将に頼もうと下りていくところなのだが。
「それより髭剃りたいとかワガママ言ってる」
「俺やったげよっか」
「どのツラ下げて言うんだ黒木」
 このツラよ、という黒木の顔の傷を見るに、十文字はきっと嫌悪を顔いっぱいにして『嫌だ』と言うことだろう。
「いいから上行って相手してやっといてくれ、寝てるなら起こさなくていいから」
「はいよー」
 事後の十文字は酷かった、モンスターの粘液が抜け切らず何度も吐いたし、黒木や戸叶ともほとんど口を利かなかった。脱水症状を起こしかけてふらふらになりながらも、集ってくるモンスターを明らかに憎悪の表情で切り伏していた姿には胸が痛んだ。自分たちと共にある今だけは心から笑っていて欲しいと思っていたのに。
 この熱がひいたら元の十文字に戻ってくれるだろうか。
 カウンター越しに女将が戸叶を見つけ、柔らかく笑んだ。因みにこの女将、戸叶と他二人が同い年と見抜いたツワモノでもある。
 
 戸叶が髭をあたってやり、温かいスープを少しと薬を飲んで少しだけ十文字の目許が緩んだ。黒木が髪を撫でると、いつもは嫌がるものの今回ばかりは大人しくしていた、髪の流れも撫でられる当人の意思も無視した撫で方だから嫌うのだが。戸叶が優しく髪と頬をなでると、十文字は微かに手に顔を押し付けた。戸叶が驚いて手を止めたので、その一瞬後には何もなかったかのように枕に埋まっていたが。
 それから十文字は、薬が効いたのか夜半まで静かに眠っていた。


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一回で書き切るには難しい量です。
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