02 09(月) 佐藤一斎(さとう いっさい) |
安永元年(1772)10月20日岩村藩の家老佐藤信由(のぶより:号は文永)の次男として、江戸浜町の下屋敷(現東京都中央区日本橋浜町)で生まれた。田沼意次(おきつぐ)が家老となって実権をにぎり田沼時代がはじまった年である。 名は坦(たいら、たん)、字は大道(たいどう)、一斎は号。他に愛日楼(あいじつろう)、老吾軒などの号がある。初名は信行、通称は幾久蔵。 幼くして読書を好み、水練・射騎・刀槍などに優れ、小笠原流礼法を身につけていた。 34歳で朱子学の宗家林家(りんけ)の塾長となり、大学頭(だいがくのかみ)林述斎(じゅっさい:岩村藩主松平乗蘊(のりもり)の三男)とコンビを組み、多くの門下生の指導に当たった。 55歳のとき、岩村藩主となった松平乗美(のりよし)の老臣に加えられ、「重職心得箇条」「御心得向存意書」を著し藩政に尽力した。 天保12年(1841)述斎が74歳で没したため、70歳で幕府の学問所昌平黌(しょうへいこう)の儒官(総長)を命じられた。 安政元年(1854)83歳のとき、日米和親条約締結に際し、時の大学頭林復斎(ふくさい:述斎の六男)を助け、外交文書の作成などに尽力した。 安政6年(1859)9月24日 昌平黌の官舎で没(88歳)。 まさに安政の大獄で揺れる最中、明治維新まで9年の激動の時代であった。 門下生には、佐久間象山、山田方谷、渡辺崋山などがいる。 一斎の教えが、幕末から明治維新にかけ、新しい日本をつくっていった指導者たちに多大な影響を与えたと言われている。 |
02 12(月) 冬虫夏草 |
日本冬虫夏草とは 冬虫夏草の歴史 冬虫夏草とは動物性キノコにつけられた名前です。 学問的には昆虫に寄生するコルジリア菌の総称であり、昆虫に寄生し、キノコに姿を変えて、その身を地上に現します。 虫から生える草のように見えるから、"冬虫夏草"とはうまい名前をつけたものです。古来、中国ではキノコである菌株も植物として草と呼んでいました。 漢方の故郷である、中国では紀元前2000年、殷の時代から冬虫夏草の存在が知られていました。 泰の始皇帝(紀元前259〜紀元前210)や楊貴妃(紀元後719〜756)も不老長寿の秘薬として好んだといいます。 中国の冬虫夏草は、コウモリガの幼虫に寄生したものをいいます。 コウモリガはチベットやネパール、ヒマラヤ山系、四川省などの4000メートル級の高山地帯にしか棲息しない昆虫で、そのため冬虫夏草は非常に貴重なものとされていました。 1722年、北京で布教活動をしていたイエズス会宣教師がヨーロッパの友人に宛てた手紙の中に「冬虫夏草を買うにはその4倍の重さの銀が要る」と言う記述があります。 当時いかに冬虫夏草が珍重されていたかを知る資料といえるでしょう。 このように中国では古くから知られていた冬虫夏草ですが、日本での歴史は浅く、文献に登場するのは1723年、青木昆陽著「続昆陽漫録補」で紹介されたのが最初とされています。 その後、冬虫夏草といえば中国からの輸入品。 しかも、滋養強壮のための漢方薬と考えられた時代が長く続きました。 僅かながら、日本にも冬虫夏草の仲間が自生しているのが分かったのは、冬虫夏草の歴史全体から見れば、ごく最近と言ってよいでしょう。 昆虫に寄生する動物性キノコという広い意味での冬虫夏草は、日本で350種類以上発見されています。 自然薬食微生物研究所は、世界的に見てもまだ数の少ない冬虫夏草研究グループ。 昭和43年から、この不思議な生態を持つキノコの研究を続けています。 当時は冬虫夏草の科学的研究者はほぼ皆無に等しい状況でしたが、私たちが研究を開始して40年以上経った今、大学でもその成分の詳細な研究がされ、価値は大きく変わってきています。 冬虫夏草は特定の虫を生きたまま乗っ取るキノコ 日本冬虫夏草は、生きた虫の体に寄生して生えるキノコです。 また、虫なら何でもいいというわけでもありません。 中国の冬虫夏草はコウモリガにしか寄生しませんし、日本冬虫夏草もセミにしか寄生しないセミタケ、ハチにしか寄生しないハチタケといったように、菌の種類によって寄生する昆虫の種類は決まっています。 昆虫が食べ物を取り込む口や、呼吸する気門といった弱い部分から菌は入り込み、体液の流れに沿って移動しながら、脂肪組織や蛋白質を分解して成長、やがて昆虫の心臓が止まり絶命した後で身体中に細菌を張り巡らせます。 次にじゅう菌糸体が堅く成熟し、主に夏に昆虫の外皮の弱い部分を突き破って、子実体と呼ばれるキノコの部分を伸ばします。 後に実物をメスで切り裂いて観察すると、冬虫夏草と化した昆虫の中には完全に菌に占拠され、内臓などの器官は白い菌糸体に完全に置き換わっていることが分かりました。 生きながらキノコに身体を乗っ取られ死に至る。 昆虫としては、これほど恐ろしい存在は他にないでしょう。 しかし、この奇妙な性質が、ガン撃退に役立つと考えられています。 メタモル出版「日本冬虫夏草があなたのガンを消すかもしれない」より抜粋 廣瀬薫 監修 自然薬食微生物研究所 著 |
冬虫夏草とは 冬虫夏草菌が寄生してできる薬用きのこのことで、400種類以上の冬虫夏草が発見されています。 中医学でいう狭義の冬虫夏草は、コルジセプスシネンシス(cordycepssinensis)という菌が高地に生息するコウモリ蛾の幼虫に寄生して育ったきのこを指します。歴史的には18世紀に書かれた本草従新という中医学の書物にその記載が見られます。 冬虫夏草には、コルジセピン、SOD(superoxidedismutase)、マンニトール、β−グルカンなどの稀少成分をはじめ、セレンなどのミネラル類や必須アミノ酸が豊富に含まれており、現代人にとって最適なサプリメントと言えます。 冬虫夏草の現状 天然の冬虫夏草は、僅かしか採取されず希少性が高く高価なため、人工培養が積極的に進めたれて、天然のものと同等の有効成分をもつ培養冬虫夏草が生まれています。人工培養には菌糸体培養と子実体培養の2つの方法があります。 菌糸体培養とは、冬虫夏草の菌糸をタンクの中の栄養を含ませた液状の培地で培養する方法です。子実体(きのこ)培養とは、培地で冬虫夏草菌を生育させきのこ状になるまで育てる方法です。 そして培地の質のにより冬虫夏草の有効成分にも大きな差が生まれてまいります。自然の蚕を培地に使ったシルク冬虫夏草は最高品質の冬虫夏草であると言えます。 高麗冬虫夏草農場 当社は韓国ソウル市に本社をおく株式会社 高麗冬虫夏草農場の最高品質のシルク冬虫夏草を直輸入いたしております。シルク冬虫夏草は、ミャンマーの豊かな自然環境と最先端のバイオテクノロジーの融合から誕生いたしました。43万uに及ぶ冬虫夏草農場の桑畑のなかで育った蚕を培地にして厳密な衛生環境のもとに大切に栽培をされた最高品質の冬虫夏草です。 |
サナギタケ冬虫夏草とは ■サナギタケ冬虫夏草とは? 冬虫夏草にも寄生する昆虫により色々な種類があります。 サナギダケは無農薬で育てた桑の菓に、ビタミン、ミネラル類を加えた人工飼料で完全無菌飼育した蚕のサナギを使用しています。 無菌養蚕システムにより飼育された完全無菌の蚕のサナギに、冬虫夏草を寄生させて最高品質の冬虫夏草を生産しています。無菌室で豊富な栄養で飼育された元気な蚕の栄養成分をすべて吸収した冬虫夏草ですから、最高の品質のものが提供できるわけです。 サナギダケ、ハナサナギダケの薬理効果は、コウモリガ天然冬虫夏草より強力なデーターが確認されています。 (セミダケ、トンボ等の等虫夏草は摂取する餌の影響か、有効な薬理効果が検証されず、研究もすすんでいません。) ■長年の研究・開発で生まれたサナギタケ冬虫夏草 天然の冬虫夏草は、コウモリ蛾の幼虫中に寄生させると書いてきましたが、現在日本では蚕のサナギに冬虫夏草菌を寄生させて冬虫夏草をつくっています。 松原博士が冬虫夏草の人工飼育に成功 冬虫夏草の人工飼育は非常に難しく、養蚕の世界的権威である京都工芸繊維大学名誉教授松原博士が長年研究・開発をすすめてきた、無菌養蚕システムにより飼育された蚕のサナギだけが冬虫夏草の人工飼育に成功しました。 しかしやはり人工飼育には困難が伴い、現在でも年間500kg位しか作られていません。 サナギタケ冬虫夏草の人工飼育 松原博士の主催する”松原無菌養蚕研究所”で飼育されたサナギに、松原博士のお弟子さんの陳博士が中国から持ち帰った冬虫夏草菌を接種し、京都工芸繊維大学助教授角田博士の指導のもとサナギタケ冬虫夏草の人工飼育がされています。 ■サナギタケ冬虫夏草ができるまで サナギタケ冬虫夏草は、次のような大変な工程を経てつくられます。 1.蚕の卵を孵化させる。 2.蚕に繭をつくらせる。(約1ヶ月間) 3.繭からサナギを取り出し、冬虫夏草の菌を植えつける。 4.サナギに寄生した冬虫草菌がサナギを浸食しつくして、冬虫夏草になる。(約2ヶ月間) 5.乾燥、滅菌、粉砕して冬虫夏草製品にする。(1ヶ月間) このように、大変な手間と半年近い日数がかかります。しかも、蚕1頭から冬虫夏草は0.2gしかとれません。 相手は生き物です。植物のように簡単に増産はできません。高価なことも、納得できると思います。 ■サナギタケ冬虫夏草の有効成分 1961年のガン学会において、ドナルド・V・ジャガー氏らが、 コルジセピンは、癌(がん)に対して抗腫瘍作用があると報告しています。ガン細胞に有効な免疫物質β-グルカンを100g中、5.4gも含・・・ コルジセピン コルジセピンは核酸系の化合物です。 1961年の『キャンサーリサーチ(ガン学会)』にドナルド・V・ジャガー氏らがマウスのエーリッヒ腹水ガンに対して抗腫瘍作用があると報告し、その作用機序はDNA,RNA合成阻害作用といわれています。 この化合物を含むのは、チベット冬虫夏草とサナギタケ(本製品)の2種類だけです。 悪性細胞の増殖を抑制 コルジセピンの含有量は100g中4.95g β−グルカン ガン細胞に有効な免疫物質β−グルカンを100g中5.4gも含みます。 β−グルカンは100g中5.4g メラトニン 体内のガン細胞を殺すナチュラルキラー細胞数を増やし活性化するホルモンで、人間の体内にあり、睡眠をコントロールする。又免疫力を強化し、身体の酸化をおさえます。メラトニンが不足すると不眠症となり免疫力が低下し、各種の傷害が発生します。−時バナナに制ガン作用があると話題になりましたが、バナナはメラトニンを豊富に含むためです。 メラトニンの含有量は、バナナの1150倍 TNF−α(腫瘍壊死因子) L929細胞(ガン細胞)は、TNF−αに対して感受性が高くその量に比例して細胞が死ぬため、生細胞数を測定することにより、TNF一α量を算出することができます。結果、冬虫夏草をマウスに投与することにより、L929細胞は死滅し、残ったL929細胞を調べたところ、TNF−αの量はアガリスク茸の2,500倍の数値が確認されました。 (神戸大学大学院自然科学研究科) TNF−α(腫瘍壊死因子)はアガリスク茸の2,500倍 SOD 活性酸素の除去、細胞異常の予防に効果があります。 SODの含有量は100g中8.6g×10の3乗単位。 以上、冬中夏草は特にガン細胞に対して非常に有効で強力な対抗手段を持っていますが、医薬品でないのが本当に残念です。 保健診療投薬の対象として広く一般に普及させたいものです。 ■コルジセピン・・魅力の働き コルジセピンは核酸系の化合物で、抗腫瘍作用があることで知られていますが、この化合物を含むのは、チベット産冬虫夏草とサナギタケの2種類だけです。 ■冬虫夏草の本命は・・・・サナギタケ成熟子実体 中国チベット産の野生冬虫夏草は、近年収穫量が激減し、本物の流通量は極めて少なくなってきています。中国政府は、1980年頃から冬虫夏草子実体の人口培養の研究を始めましたが、現在のところ、菌糸体の培養に成功したものの、子実体の培養はまだ完成していません。 ■薬理効果の高い菌種、サナギタケ コナサナギタケ、ハナサナギタケなどの無性世代の菌をも冬虫夏草として賞されることが多いが、これは、菌類の分類学的・薬理学的から見ても不明な部分が多く残っています。サナギタケは本場の冬虫夏草と同属の菌類で生育メカニズムが近似し、薬理効果も高く評価されています。 ■世界初!無菌養蚕システム〜子実体培養に成功 子実体の培養は高度な技術が必要で、かなり困難であるため、現在市場流通している冬虫夏草の商品はほとんど菌糸体から作られたものです。子実体を形成させる技術の確立は多くの研究者の課題となっていたのです。 ところが、 松原藤好(京都工芸繊維大学)名誉教授と陳瑞英博士のチーム が、世界で最初に無菌養蚕システムで飼育した生きた無菌サナギを使い、野生冬虫夏草と同じ環境を作り子実体栽培システムを確立し、1997年に量産を開始、中国や欧米でも注目を集めています。 まさに、4千年の歴史のある冬虫夏草は、21世紀になって魅力の扉が開かれたといえるのではないでしょうか。 ■(1-3),(1-6)β-D-グルカンが豊富な子実体を培養したのがサナギタケ冬虫夏草 当店の冬虫夏草は、松原博士の主催する『無菌養蚕研究所』で生産された最高品質のサナギタケ冬虫夏草を100%使用しております。タンク培養と違い、(1-3),(1-6)β-D-グルカンが豊富な子実体なので、高い効果が期待できます。 2008-11-28 20:46 |