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続折々の記 2022 ⑫
【心に浮かぶよしなしごと】
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【 02】10/29
    自由・平等・友愛  人が求めるもの
    対ミサイル、衛星50基 敵基地攻撃に利用視野  防衛省検討
    日本民族の祖先関係の本
    ドイツ首相中国訪問  大きな潮の流れ
       独首相、習氏と初会談 エアバス巨額契約も

 2022/10/29
自由・平等・友愛    人が求めるもの

この言葉は誰が提唱したのか? 検索して見ると、フランス革命に起因している。 革命というのは壮絶なものである。

これらの言葉を総合的に理解し自分の生活に取り入れるならば、それほど矛盾したことにはならない。

ところが、資本主義と民主主義の言葉によって世界をリードしてきたアメリカは、矛盾をカバーしての言葉の利用であって、その結果としてアメリカの矛盾した主張は不信につながってきています。

自己中心の主張がまかり通るようになってしまったから、手前勝手だというそしりを受けるようになっています。

習近平の大胆な内政の取り組みの根底には、国の方針を自立するための基本的な心構えをある意味では強引に進めていると理解しなければなりません。 なぜそうなったのか。 それは経済生活上の理由が大きいからです。 お金に対する意識が生活上の意識に大きく響くようになったことが実感されるからです。

日本に来る中国人の爆買いは、日本人としては理解しがたいことであるのに、中国人のこの姿は金持ちと貧乏人の差をさらに大きくさせていることが中国の一般民衆に浸透してきたのです。 この現状は、アメリカ流の資本主義の弱点が急速に現われてきたからだと私は感じています。

フランス人のトマ・ピケティの著書『21世紀の資本』によって、所得格差は広がることを指摘しどうしていくかを暗示する願いがあることを示しています。 問題は「所得格差の増大」が人間性の平等観をかく乱し自由観を失うことへの危惧だと思います。

一方において、それぞれの家族の生活はどうあるべきかを考えてみると、互助互恵でその意味を理解しやすくするのです。 それぞれの家族の人間性を大事にしその向上を助け、自由に自分の意図する願いを達成できる …… そういう「友愛・金銭上の平等・自由」を保障することが、家族の基盤になることなのです。

この家族観の発展したものが、地域や行政区画や国家間においても矛盾しない姿を誰しも願うのです。 ピケティの願いも「所得格差がない方法」を模索したい思いからでしょう。

さらに一歩進めて、習近平の決断もそれを願っての政治転換の実施であろうと、私は感ずるのです。 世界の現在は、戦争拒否の願いに満ち満ちています。 国家間の在り方についても、苦悩の思いに打ちひしがれているのです。 誰が是正してくれるのでしょうか?

今日の新聞を見ると、対ミサイル、衛星50基 敵基地攻撃に利用視野 防衛省検討 という記事が出て、「日本も戦争をするヘボイ国になるのか」平和国家になると憲法で国民すべてが願ったのに、と暗闇を予感する記事が出ているのです。

こんな戦争を誰が仕組んでいるのか?

答えが分かっていても、誰もどの国も手を挙げて答えません。 日本人は世界の皆が手を取りあい助け合い明るく生活できるようにしたいのです。

習近平はいろいろ考えての行政決断をしたのだろうと思います。 世界中の人が黄金律「他人から自分にしてもらいたいと思うような行為を人に対してせよ」を心に秘めてそれぞれの立場で生活したいのです。

 2022/10/30
対ミサイル、衛星50基 敵基地攻撃に利用視野
防衛省検討
   https://digital.asahi.com/articles/DA3S15460137.html?ref=pcviewer

 ミサイル防衛のため、多数の小型人工衛星を一体的に運用して情報収集する「衛星コンステレーション」について、防衛省が約50基の打ち上げを検討していることがわかった。迎撃が難しい「極超音速ミサイル」の探知や追尾の研究実証に生かし、「敵基地攻撃能力」を保有した際、攻撃対象の情報収集に利用することも視野に入れる。

 複数の政府・与党関係者が明らかにした。衛星コンステレーションは、多数の小型衛星を低高度の周回軌道に打ち上げ、一体的に運用する。特定の地点を高い頻度で観察できるため、相手部隊の動向把握につながる。政府関係者は「敵基地攻撃能力を持つことになれば、攻撃対象の情報収集にも役立つだろう」と話す。

 音速の5倍(マッハ5)以上の速度で軌道を変えながら飛ぶ極超音速ミサイルを探知・追尾するための研究実証も計画している。

 防衛省は、衛星コンステレーションの整備について、政府が年内に改定する安全保障関連3文書の一つ次期中期防衛力整備計画(2023~27年度)への明記をめざしている。この期間中に順次打ち上げ、運用は民間委託も検討。民間の衛星画像の取得や、米国の情報とも合わせて情報収集を強化したい考えだ。(松山尚幹)

下平評
基本的に 殺人・破壊 につながる兵器の開発、製造、保有の考え方に参加すること自体にも反対です。 日本の将来の為というなら、そのことの話し合いに参加する考えの人は選挙すべきではないのです。 軍備を整えることが平和維持に必要だという理論があるとすれば、それが戦争を引き起こす前提だということの認識不足ということなのです。 屈身挨拶が話し合いのスタートなのです。

日本民族の祖先関係の本

モーセが説く教えの中核は親を敬うことなのです。 すべては生まれて死んでいくのですから、自分の存在は親なくしてあり得ないのです。

敬親崇祖、昔習った言葉です。 大事な内容でした。 親に感謝しなければならないのです。

この意味で、手元にある関係本や記事を一覧としておきたい。

日本超古代史の謎  佐治芳彦 1984(年)
大和民族はユダヤ人だった  アイデルバーグ 1984
日本の中のユダヤ  川守田英二 1990
日本人のルーツはユダヤ人だ  小谷部全一郎 1992
日本人のルーツはユダヤ人だ  小谷部全一郎 1992
聖徳太子の大預言  飛鳥昭雄、山上智 1998
聖書の暗号は本当か  久保有政 1998
日本・ユダヤ 封印の古代史  トケイャー 1999
イヴの七人の娘たち  サイクス 2001
日本書紀と日本語の ユダヤ起源  アイデルバーグ 2005
日本書紀と日本語の ユダヤ起源  アイデルバーグ 2005
失われた十部族の足跡  シャハン 2014
DNAで語る 日本人起源論  篠田謙一 2015
出エジプト記  橋爪大三郎 2019
新 日本古代史  田中英道 2021
舞い降りた天皇(上)  加治将一 2010
舞い降りた天皇(下)  加治将一 2010
ユダヤ人渡来伝説地図  坂東誠 2010
古代日本ユダヤ人渡来伝説  坂東誠 2008
天皇家とイスラエル十支族の真実  高橋良典 1997
ユダヤ人の起源  サンド 2010
楔形文字を書いてみよう読んでみよう  池田潤 2017
ノアの洪水  ライアン&ピットマン 2003
ギルガメシュ叙事詩  月本昭男訳 1996
聖徳太子の「日本が沈む日」  友常貴仁 2000
謎の神代文字  佐治芳彦 1979
日本人になった祖先たち  篠田謙一 2007
『古事記』『日本書紀』の謎  別冊歴史読本 1995
ユダヤ製国家 日本  トケイャー 2006
諏訪神社 謎の古代史  清川理一郎 1995
大和民族  アイデルバーグVS松本道弘 1992
キリストは日本で死んでいる  山根きく 1994
秦氏の謎とユダヤ人渡来伝説  坂東誠 2016
失われたミカドの秘紋  加治将一 2014
聖徳太子秘文『未来記』開封  山上・飛鳥 2008
渡来氏族の謎  加藤謙吉 2017
徐福のユダヤ人「物部氏」の謎  飛鳥・三神 2011
ユダヤの救世主が日本に現われる  中谷伸一 1992
大和民族はユダヤ人だった  アイデルバーグ 1995
日本民族秘史  川瀬勇 1992
鰻と蛇  松本・アイデルバーグ 1985
失われたムー大陸  チャーチワード 1968
古事記及び日本書紀の研究  津田左右吉 2020
日本固有文明の謎はユダヤで解ける  マクレオド・久保 2004
日本人はるかな旅(全5巻)  MHK 2001~
サンバティヨン川と闇の山々に消えた十部族  シャハン 2019
杉原千畝物語  杉原幸子・弘樹 1995
神社めぐりをしていたらエルサレムに立っていた  鶴田真由 2017
ニッポン西遊記古事記編  鶴田真由 2013
ユダヤ人にみる人間の知恵 シモン中村 1991
これから読む聖書創世記 橋爪大三郎 2014
ユダヤ大富豪に伝わる最高の家庭教育  天堤太朗 2022
ユダヤの勉強法  青木偉作 2009
ユダヤ式「天才」教育のレシピ  アンドリュー夫妻 2010
ユダヤ人大富豪の教え  本田健 2006
ユダヤの格言  竹中充生 2011
ジャパニーズ・ロビンソン・クルーソー  小谷部全一郎 1991
ホツマツタヱによる古代史の謎解き  長堀・きょう 2022

 2022/11/05
ドイツ首相中国訪問(クリックして)    大きな潮の流れ

世界の動きを心配しながら見ていたら、ドイツ首相のショルツが中国を訪問したという記事が目についた。 ドイツらしい理性的な将来への希望を感じました。

それで、表記の「ドイツ首相中国訪問」を検索してみたら、いろいろと賛否の記事が出ている。 すべてコピーしてみたら25枚にもなったから驚いた。 すべて関係するとは言えないのだが、11/04 の日本の記事を見た。 世界の「陣営対立の解消」についての記事もよく出ていたのです。

この世界の対立解消こそ、平和への道のりの方向と信じていたので、ドイツ首相の決断は巷の声とはかけ離れたものであるに違いないのです。 その内容は、個人的な言葉で言えば「物々交換」であり、政治用語としてなら「産業育成の考え」に発しているの私は感じたのです。 政治の現状は、武器の生産と販売合戦につながる戦争の姿という対立にしか目に映らないのです。

戦争と平和の対立と極言できるような世界政治の現状なのです。 言論界においても、この潮の流れに巻き込まれ独自の見解すら表明できないような空気に満ちているのです。

日本にとっての身近な課題は、日米軍事同盟ではなく隣近所の気持ち良いつき合いなのです。 ドイツを非難する心が分かりません。 読売の主幹は何を考えて新聞を発行しているのでしょうか、私には賛成できません。

 2022/11/04 23時42分
朝日新聞の記事

独首相、習氏と初会談 エアバス巨額契約も 「権威主義追認」と批判
   ttps://digital.asahi.com/articles/ASQC46T50QC4UHBI020.html

 ドイツのショルツ首相は4日、中国を訪問し、習近平(シーチンピン)国家主席と会談した。主要7カ国(G7)首脳の訪中は約3年ぶり。人権やウクライナ問題で欧州と中国の関係がこじれるなか、改善にかじを切りたい中国と経済関係を維持したいドイツの思惑が一致した。ただ、中国への接近は「権威主義化」を容認しかねないと、ドイツ国内外で批判が出ている。

 両首脳は午前、北京の人民大会堂で会談。ドイツ政府によると、ショルツ氏は、気候変動問題など世界的な課題や二国間関係のほか、「異なる見方を持つ問題についても、非常に集中的に話し合えるのは良いことだ」と呼びかけた。

 新型コロナウイルスの流行以降、対面での首脳外交をほとんど中断していた中国にとって、ショルツ氏は2019年末の安倍晋三元首相以来、招き入れた初のG7首脳。21年12月に就任したショルツ氏と習氏の対面会談も今回が初めてだ。

 この間、人権や台湾、ウクライナ危機などをめぐり、欧米と中国の関係は悪化する一方だった。「民主主義陣営」で結束を強める日欧米に中ロは警戒を募らせ、陣営間の対立に発展しつつある。

 今回の訪中の理由について、ショルツ氏は独紙フランクフルター・アルゲマイネへの寄稿で、「中国は大きく変化した。これまで通りにいかないからこそ、必要なのはバランス感覚と現実主義だ」と語った。

 中国への警戒感が欧米で高まっていることはショルツ氏も認める一方、中国は最大の貿易相手だ。米国のように関係を断っていく動きには一線を画す。

 自動車大手フォルクスワーゲンは世界販売の4割を中国が占めるなど、独企業の対中投資意欲はなお高い。化学、機械などドイツの主要産業が商品調達や販路で対中依存度を減らすのは簡単ではない。今回の訪中も大企業の代表を伴った。

 独シンクタンクifo経済研究所は、中国との経済関係の断絶によって被る被害は「英国の欧州連合(EU)離脱よりも約6倍大きい」と試算する。

 一方、米国との対立の長期化が避けられない中国も、欧州との全面対決は避けたい事情がある。米国が経済や技術のデカップリング(切り離し)を志向するなか、世界第4位の経済大国で高い技術力を持つドイツとの関係は経済安全保障の面からも特に重要になっている。

 習氏は会談で、「ドイツ、欧州との関係で新たな発展を促進したい」と協力拡大を呼びかけるとともに「陣営対立やイデオロギーに基づく干渉に共に抵抗すべきだ」と語り、米国主導の「対中包囲網」に加わらないよう訴えた。

 中国はドイツを足がかりに、欧州との関係改善を狙う。北京の外交研究者は「日本や米国と違って欧州と中国の間に実際の安全保障上の緊張はなく、経済を軸にした関係改善は可能だ。ウクライナ問題による欧州の経済停滞は中国にとって好機でもある」とも話す。

 中国の国有企業は4日、欧エアバスと旅客機計140機、計170億ドル(約2兆5千億円)相当の購入契約を結んだと発表した。

 習氏は一方、「各国が現実に即した現代化の道を選ぶべきだ」とする「中国式現代化」の理念も説明。政治体制や人権をめぐる批判を受け入れない姿勢も示した。

 ショルツ氏は会談後の記者会見で、台湾海峡や人権問題などについても指摘したとしたうえで、「考え方の違いはあるが、だからこそ話し合いを続けていくことが重要だ」と語った。

 だが欧州では、人権問題などで中国側に姿勢の変化が見込めないなかでの今回の訪中が、10月の共産党大会で3期目続投を決めたばかりの習氏の「権威主義化」を追認することになるのではないかとの懸念が広がる。

 ドイツでは最近、国内最大の貿易港ハンブルクの港湾管理会社に海運大手の中国遠洋海運(コスコ)が35%出資することが問題になった。経済安全保障に関わる施設に中国の発言権が強まることへの警戒からだ。

 閣内からも批判が相次ぎ、最終的に24・9%の出資にとどめられたが、訪中に際し「習氏への手土産」とも受け止められた。

 ショルツ氏の訪中がEU外交の共通意思を反映しているかも疑わしい。欧州メディアによると、フランスのマクロン大統領はそれぞれの経済代表団と合同での訪中を提案。だが、ショルツ氏は単独訪中にこだわったという。

 「経済関係が強まれば、権威的な政治体制も変わる」という欧州の期待はロシアのウクライナ侵攻で裏切られており、ショルツ氏の訪中は対中方針で欧州の足並みがそろわないことを浮き彫りにした形だ。(野島淳、北京=高田正幸)

下平評
検索語ドイツ首相中国訪問-Bring News を開いてみると、ドイツ首相が世界の対抗軸としての 米国サイドvs反米国サイド として言うならば、明らかに米国サイドへの反旗を翻したとして見てもいい。 私はそう思う。

大きな潮流の変化が動き始めたといってもいい。 それなのに、日本のジャーナリストの表現では口を固くしてこうした潮流の変化を少しも表現していない。 言論の自由が如何に大事なことなのか、日本の敗戦の学びはどうしたのか。

私は予科練魂をずっと心の奥に位置づけてきたのです。 今世界の潮の流れの動きは平和への一歩としての位置づれと観なければならないのです。