【目次へ】
  続折々の記へ
続折々の記 2022 ⑫
【心に浮かぶよしなしごと】
【 01 】10/28~     【 02 】10/29~     【 03 】11/06~
【 04 】11/09~     【 05 】11/10~     【 06 】11/12~
【 07 】11/15~     【 08 】11/17~     【 09 】11/20~
――――――――――――――――――――――――――――――
【 03】11/06
     日本とユダヤのハーモニー&古代史の研究  祖先の調査
        イヴの七人の娘たち
        参考になる手元の 日本民族の祖先関係の本
     安保の行方 無人兵器  戦争は変わった
        中国念頭、導入急ぐ日本
        下平評
     世界はどう動いているか  EU自滅の行方
        下平評
 2022/00/00
日本とユダヤのハーモニー&古代史の研究    祖先の調査
   N 日本とユダヤのハーモニー&古代史の研究 - メモ帳 ☚N~~~帳 を検索語として開くと全体がわかります。

このことについては、2010/01/25 英国人ブライアン・サイクス著『イヴの七人の娘たち』を手に入れて以来、「日本・ユダヤ封印の古代史」「古事記及び日本書紀の研究」「謎の神代文字」「言霊ーホツマ」などの本を手に入れ、積極的に「日本とユダヤのハーモニー」の研究を継続されている中島尚彦には感謝のほかはない。

このような次第で、今日(コンニチ)を迎えています。 最初にDNA遺伝子によって日本民族の祖先を提示された英国人のサイクスの短い紹介が表紙カバーに載っているので取り上げます。
※著者紹介 ブライアン・サイクス
イギリス、オックスフォード大学で人類遺伝学教授を務める。DNA遺伝子が古い骨にも残っていることを突きとめ、採取に成功。1989年の『ネイチャー』誌で発表して以来、その分野における国際的権威のひとりとなる。彼の研究チームは、ホモ・サピエンスのDNAの系図をまとめあげる偉業を達成した。現在ではテレビのレポーター、議会の科学アドバイザーとしての顔も。
開設中のウェブサイト www.oxfordancestors.com では、人々が本書で取り上げるDNAタイプのどれに属するかを調べる機会を提供している。

※そのほかの記載
あなたは誰の子どもなのか?
母系でのみ受け継がれるミトコンドリアDNAを解読し、幾千の世代、幾万の生命を遡(サカノボ)ると、誰もが太古の昔に生きた自分の祖先に出会うことができる。
人類をつなぐ固い絆が明らかになった。

※6億5千万の現代人の共通祖先、「イヴの七人の娘たち」
第一の娘、アースラ  4万5千年前、ギリシャで誕生。アースラの一族は全ヨーロッパに広がり、ネアンデルタール人を絶滅へと追い込んだ。
第二の娘、ジニア  2万5千年前、マンモスの時代に誕生。ジニアの一族は凍原のなか食料を求め移動生活をしていた。
第三の娘、ヘレナ  2万年前の最終氷河期、地中海沿岸に誕生。浅瀬で貝をとっていた。ヘレナの一族は、狩り道具を洗練させていき、洞窟に描いた壁画の前では儀式を行った。
第四の娘、ヴェルダ  1万7千年前、北スペインで誕生。キャンプ地に暮らし、男は狩猟のために旅に出た。ヴェルダは芸術的センスに恵まれていた。
第五の娘、タラ  1万7千年前、トスカーナで誕生。海が好きで海岸をよく散歩していたタラは、海辺に打ち上げられた木の幹を発見。それがきっかけでボートを作ることとなる。
第六の娘、カトリン  1万5千年前、最終氷河期の終りに、ヴェネチアからアルプスに広がる平原で誕生。カトリンはある夜、焚火の向こうに狼の姿を見つけた。狼はやがて飼いならされて犬となった。
第七の娘、ジャスミン  1万年前、ユーフラテス川の近くにある村で誕生。狩りの下手な夫と知恵を絞り、農耕を始めた。それは食料の安定供給をもたらし、村の人口が増加したが、同時に伝染病も生んだ。

参考になる手元の 日本民族の祖先関係の本

モーセが説く教えの中核は親を敬うことなのです。 すべては生まれて死んでいくのですから、自分の存在は親なくしてあり得ないのです。
敬親崇祖、昔習った言葉です。 大事な内容でした。 親に感謝しなければならないのです。
この意味で、手元にある関係本や記事を一覧としておきたい。

  日本超古代史の謎  佐治芳彦 1984(年)
  大和民族はユダヤ人だった  アイデルバーグ 1984
  日本の中のユダヤ  川守田英二 1990
  日本人のルーツはユダヤ人だ  小谷部全一郎 1992
  聖徳太子の大預言  飛鳥昭雄、山上智 1998
  聖書の暗号は本当か  久保有政 1998
  日本・ユダヤ 封印の古代史  トケイャー 1999
  イヴの七人の娘たち  サイクス 2001
  日本書紀と日本語の ユダヤ起源  アイデルバーグ 2005
  失われた十部族の足跡  シャハン 2014

  DNAで語る 日本人起源論  篠田謙一 2015
  出エジプト記  橋爪大三郎 2019
  新 日本古代史  田中英道 2021
  舞い降りた天皇(上)  加治将一 2010
  舞い降りた天皇(下)  加治将一 2010
  ユダヤ人渡来伝説地図  坂東誠 2010
  古代日本ユダヤ人渡来伝説  坂東誠 2008
  天皇家とイスラエル十支族の真実  高橋良典 1997
  ユダヤ人の起源  サンド 2010
  楔形文字を書いてみよう読んでみよう  池田潤 2017

  ノアの洪水  ライアン&ピットマン 2003
  ギルガメシュ叙事詩  月本昭男訳 1996
  聖徳太子の「日本が沈む日」  友常貴仁 2000
  謎の神代文字  佐治芳彦 1979
  日本人になった祖先たち  篠田謙一 2007
  『古事記』『日本書紀』の謎  別冊歴史読本 1995
  ユダヤ製国家 日本  トケイャー 2006
  諏訪神社 謎の古代史  清川理一郎 1995
  大和民族  アイデルバーグVS松本道弘 1992
  キリストは日本で死んでいる  山根きく 1994

  秦氏の謎とユダヤ人渡来伝説  坂東誠 2016
  失われたミカドの秘紋  加治将一 2014
  聖徳太子秘文『未来記』開封  山上・飛鳥 2008
  渡来氏族の謎  加藤謙吉 2017
  徐福のユダヤ人「物部氏」の謎  飛鳥・三神 2011
  ユダヤの救世主が日本に現われる  中谷伸一 1992
  大和民族はユダヤ人だった  アイデルバーグ 1995
  日本民族秘史  川瀬勇 1992
  鰻と蛇  松本・アイデルバーグ 1985
  失われたムー大陸  チャーチワード 1968

  古事記及び日本書紀の研究  津田左右吉 2020
  日本固有文明の謎はユダヤで解ける  マクレオド・久保 2004
  日本人はるかな旅(全5巻)  MHK 2001~
  サンバティヨン川と闇の山々に消えた十部族  シャハン 2019
  杉原千畝物語  杉原幸子・弘樹 1995
  神社めぐりをしていたらエルサレムに立っていた  鶴田真由 2017
  ニッポン西遊記古事記編  鶴田真由 2013
  ユダヤ人にみる人間の知恵 シモン中村 1991
  これから読む聖書創世記 橋爪大三郎 2014
  ユダヤ大富豪に伝わる最高の家庭教育  天堤太朗 2022

  ユダヤの勉強法  青木偉作 2009
  ユダヤ式「天才」教育のレシピ  アンドリュー夫妻 2010
  ユダヤ人大富豪の教え  本田健 2006
  ユダヤの格言  竹中充生 2011
  ジャパニーズ・ロビンソン・クルーソー  小谷部全一郎 1991
  ホツマツタヱによる古代史の謎解き  長堀・きょう 2022
  総目次 – 日本とユダヤのハーモニー&古代史の研究
    https://www.historyjp.com/allindex/
    WEB すべてコピー 全 15分冊

下平評
私の祖先がどのような環境で生きてきたのか、それを学んでいきたい。 今すべての本を再度読み返すことはできない。 一番興味をひくのは、古事記や日本書紀以前の日本の文字があったこと、それの記録はどのようなことだったのかということです。

「謎の神代文字」、「ホツマツタエ」、「言霊ーホツマ」、「ホツマツタエによる古代史の謎解き」これらを中心として読み取っていきます。
思えば、‘ノアの方舟’は地殻変動によってジブラルタル海峡から乾燥地帯の地中海湖への海水の流入があってその事実を旧約聖書では記録していたものと考えていた。 ところが、いろいろと調べていくうちに2003年に発行されていたライアンとピットマン著の327頁もの『ノアの洪水』 によって克明な科学的検証による調査によって書かれた本に出合ったのです。

先人たちがどのような苦難に出会い、どんな気持ちに突き落とされたか想像してみてもぞっとするようなことだったに違いありません。

日本列島にだどりっいた祖先たちはすでに文字を考案して作り出し、それで記録していたことを思っても、驚嘆のほかありません。 祖先の人々は苦労に苦労をされて、子孫のことを大事に思いいろいろと努力していたに相違ありません。 そのことが、現在の私たちを遺してくれたのだし、その後の人々の努力によっても素晴らしい日本文化をつくり上げ伝えてきているのです。

それが、祖先に学ばなければならないと思う中核になっているのです。 時の政治情勢に憤慨しているのも、自分たちの祖先の願いを思うとき、いろいろ考えて子孫に伝えなければならないのです。

祖先の歴史を学ぶことは、これから何をしていけばいいのかという指針になるのです。
以上

 2022/11/07
安保の行方 無人兵器    戦争は変わった 元防衛幹部「一翼じゃない、主力だ
   https://digital.asahi.com/articles/DA3S15466662.html?ref=pcviewer

写真・図版 【ラトビア製無人機。タッチパネル付きリモコン(写真中央)で操作し、折りたためば、バックパック(写真右奥)に入れて携帯できる=9月23日、静岡県御殿場市】

 「ドローン(無人機)は防衛装備の一翼を担うと思っていたが、ウクライナ戦争でその認識が大きく変わった。ドローンが戦闘場面でいかに有効か、むしろ主力の防衛装備だ」

 9月23日、富士山を望む静岡県御殿場市であった、無人機を展示・実演する「富士山ドローンデモンストレーション」。慶応大SFC研究所ドローン社会共創コンソーシアムが主催し、防衛省南関東防衛局などが後援した。開会式で、元防衛装備庁長官の渡辺秀明氏はこう語り、無人機導入の意義について「『戦える自衛隊』が一歩も二歩も前進する」と強調した

 会場の体育館には約20の企業・大学が出展した様々な無人機が並び、自衛隊や在日米軍幹部の姿もあった。災害対策や観光用など、民生用が中心だが、防災・警備用として展示されていたラトビア製無人機は、英軍などが「軍事目的」として使用している。直径約50センチで、折りたためばバックパックに収納でき、目的地に到着して3分後には飛行させ、タッチパネル付きのコントローラーで複数機を同時に制御できる。高性能カメラも搭載でき、映像や位置情報をリアルタイムで把握できる

 担当者は「ロシアによる軍事侵攻後、ウクライナ軍にも900機供与しており、自衛隊からも問い合わせがある」と話した。

 ウクライナの戦場では、ロシア軍とウクライナ軍による、熾烈(しれつ)な「ドローン戦」が展開されている。ロシア軍の進撃を阻もうと、ウクライナ軍は米国製やトルコ製などの攻撃用無人機を投入。ロシア軍も自国製やイラン製の自爆攻撃型無人機で相手の重要インフラ施設への攻撃を繰り返す

 ウクライナ戦では空中だけでなく、無人車両や、水中・水上無人機も実戦投入された。無人機の軍事利用に詳しい古谷知之・慶応大教授は「これまでと次元が違う。陸海空の各戦域で、新興技術を駆使した無人機が使われ、海での戦い方も変えている」と指摘する

 日本政府は9年ぶりに改定する国家安全保障戦略で、「戦い方」の変化を踏まえ、「敵基地攻撃能力」に並び、無人兵器の導入を盛り込む方針だ

 防衛省は来年度の概算要求に相手の無人機を無力化する技術や「戦闘用無人機」の研究を盛り込んだ。同省は「世界の紛争地で実戦使用された無人機」(幹部)に着目し、イスラエル製の自爆攻撃型無人機「ハロップ」など海外製無人機を複数調達し、試用して導入機種を絞り込む方針だ

 無人機が「戦場」で積極活用される背景には、何があるのか。無人機と人工知能(AI)を組み合わせ、人間の意思を介さない「自律型致死兵器システム(LAWS)」も登場するなど、無人機活用には、倫理の問題を避けて通れない。(編集委員・佐藤武嗣)(3面に続く)

▼3面=(安保の行方 無人兵器)
中国念頭、導入急ぐ日本
   https://digital.asahi.com/articles/DA3S15466603.html?iref=pc_photo_gallery_bottom
写真・図版 【無人兵器活用の背景と問題点/無人兵器の実例】

 (1面から続く)
 「これはすごい」。2020年秋、将来の「戦い方」と防衛装備について話し合っていた防衛省の一室で、驚きの声があがった。テレビ画面には、同年9月に始まったアゼルバイジャンとアルメニアによる「ナゴルノ・カラバフ紛争」で無人機が攻撃を仕掛ける様子が映し出されていた。

 アゼルバイジャン軍は、トルコ製やイスラエル製の無人機を大量に戦場に投入。自爆攻撃型無人機が、アルメニアの防空システムや戦車を次々と破壊し、周辺の制空権を確保した。これは、無人機が勝敗を決した「ドローン戦争の幕開け」と言われた。

 そして今年、ロシアが侵攻したウクライナの戦場は、複数の海外製無人機が飛び交う、本格的な「ドローン戦」に発展した。

 ウクライナ軍は米国製やトルコ製、ラトビア製などの無人機を監視・偵察や攻撃に活用。ロシア軍の戦車や補給線などを攻撃し、形勢を押し戻す一翼を担った。防衛省幹部は「無人機は戦争の形態を変えた。ウクライナで確信した」と話す。

 防衛省は、来年度予算概算要求の「主要事項」に「無人アセット防衛能力」を掲げた。「早期取得・運用開始が必要」と、警戒監視や情報収集に加え、初めて攻撃型の無人機を導入する方針も打ち出した。

 現在、自衛隊が保有する無人機は、米国製の偵察機グローバルホークなど海外製が中心だ。防衛省は国産の無人装備の研究に着手したが、「海外の無人機の開発・実用化のペースがあまりに速く、日本は完全に出遅れた」(自衛隊幹部)。

 そこで防衛省は「実戦経験のある」(同省幹部)外国製無人機を先行導入し、運用や効果を研究する方針に切り替えた。候補にはイスラエル製「ハロップ」や米国製「スイッチブレード」などがあがる。ハロップは目標の上空を長時間飛行し、敵の電波を探知し、発信源をたどって目標に突っ込む自爆攻撃型と呼ばれるタイプだ。

 無人機導入を急ぐ防衛省の念頭にあるのは中国だ。

 中国は8月のペロシ米下院議長の台湾訪問後、中台「中間線」を越え、無人機の台湾側空域への侵入を常態化させた。日本周辺でも8月には偵察・攻撃型無人機が沖縄本島と宮古島間を通り、東シナ海と太平洋を往復した。中国は複数の無人機を同時に飛ばし、群れで攻撃する「群集無人機」の開発にも力を入れる。

 海に囲まれ、離島も多く広範囲の防衛を課せられている日本は、無人機をどう運用するのか。拓殖大学の佐藤丙午教授は無人機導入の必要性を強調しつつ、「将来を見越した防衛構想の中で、どのような機能の無人装備が必要なのか。目標と道筋を明確にした戦略が、決定的に欠けている」と指摘する。

 ■倫理手つかず、AI兵器の脅威も

 農道でワゴン車から降りて歩き出した人を上空から映した映像には、その人を囲むように四角いマークが付いて回る。軍事施設を捉えた映像には路上を移動する車両にマークが付きまとう。画面上には「目標追跡」の文字が浮かんだ――。

 今年6月、千葉・幕張メッセで開かれた無人機の展示会。会場で目を引いた大型画面には、最新の技術を駆使し、攻撃目標を捉える「精度」を誇示するような映像が流れていた。

 米国や中国、イスラエルなどがこぞって無人機の開発・配備にしのぎを削るのには理由がある。戦闘機などに比べ安価で、敵の対空砲火や放射能による汚染地域でも、隊員の命を危険にさらさずに、相手陣地の偵察や攻撃が可能となるからだ。自衛隊幹部も「いかに死傷者を出さないかが重要。戦略の幅も広がる」と語る。

 だが、それは攻撃側の理屈だ。ウクライナ戦争では攻撃側が無人機攻撃の「戦果」を強調しようと、写真や動画をネットに投稿。着弾直前に上空の攻撃型無人機に気づき、おびえるロシア兵の姿もあった。

 人間の意思を介さず、AI(人工知能)で目標を探し、自ら攻撃を判断する「自律型致死兵器システム」(LAWS)型無人機も登場している。昨年3月の国連安全保障理事会専門家パネルでは、2020年のリビアでの軍事紛争で、トルコ製無人機が兵士らを自動追尾して攻撃し、「オペレーターと接続せずに目標を攻撃するようプログラムされていた」と報告された。

 国際的にLAWSを含む攻撃型無人機の運用ルールや倫理規範は、定まっていないのが現状だ。

 「科学者は、なぜ軍事研究に手を染めてはいけないか」の著書がある池内了・名古屋大名誉教授(宇宙物理学)は「無人機なら、有人機より倫理的な武器だと言う人もいるが、アフガニスタンで多数の市民を誤爆し、非戦闘員を殺傷してきた歴史がある」と指摘。将来は「条件を自ら判断して攻撃する本物のAI兵器が生まれる」と警鐘を鳴らす。

 政府はLAWSについて「開発を行う意図はない」との立場だ。国家安全保障戦略改定に向けた自民党の4月の提言でもLAWS開発を否定し、無人機に「人間の関与を確保する」とした。一方で「他国によるLAWSを用いた攻撃に対する対抗手段についても検討する」と記した。「国際ルールを無視する中国を相手に日本だけが『倫理』に縛られるわけにはいかない」と語る防衛省幹部もいる。

 今回のウクライナ戦争の無人機データを解析し、AIが向上すれば、誤爆や市民の巻き添えは減るとの見方もある。ただ、無人機の運用ルールや倫理をめぐる国際的な議論は、宙に浮いたままだ。(編集委員・土居貴輝、同・佐藤武嗣、成沢解語)


下平評

軍人が考えることは、戦争に勝つことである。 戦争とは、殺人と破壊を目的としています。 いいかえれば、軍人の目的は、殺人と破壊によって相手に勝つことにあります

今朝のニュースも、軍人の考えを実行に移す計画の続きになっているのです。 あきれ果ててしまいます。 世界が求める平和とは、反対のニュースばかりです。

軍人の意見を政治家は聞いても、政策遂行の理念には採用すべきものはほとんどないのです。 立派な政治家とは、殺人と破壊を目的とする集団軍隊の指揮命令の責任者たるその指導者のいうことを聞くべきではないのです。たとえ聞いたにしても、それを参考として、如何に考えをまとめて国の方向を決めるには文人の意見の集約でなくてはならないのです。

戦前の歴史を見て、「前車の轍を踏むべからず」の戒めを腹の底に持っていなければなりません。 今日のところは以上です。
細かいニュース記事を読んでみると、私の理解はすべての人たちとかけ離れていることが分かる。 編集委員・土居貴輝、同・佐藤武嗣、成沢解語 この三人の編集委員が書いているように、「国際的な議論は、宙に浮いたまま」であることと、本質的に私が思うことについては、現状世界では目にも耳にも訴えられていない。

ユネスコの最初の事務局長ジュリアン・ハクスリーが指摘していた「人間特有の知能の発達は進むが、その進んだ知能ゆえに滅びる可能性がある」という心配が、危惧にとどまらず実現する可能性が急速に高まっています。 巨大動物が世界を制覇したが、その巨大さゆえに滅び去ったと同様な同じ轍(テツ)、轍(ワダチ)を進んでいるのではないか?

ジュリアン・ハクスリー(要クリック)を検索してみると、彼の才能は凄い。 ちょっと長いけれど、後学のためにも学ぶことが必要だと思います。 ユネスコ憲章にしても、たちまち創案を書き上げている。 彼の考えが気に入らず六年間の局長任期なのにアメリカの意向によって二年間でやめている。

 2022/11/08
世界はどう動いているか      EU自滅の行方

◆EU自滅の行方(ユクエ)
 【2022年11月3日】田中 宇

欧州では、露敵視・米傀儡のエリートと、それに反対する民意や右派ポピュリストとの分裂がひどくなる。EUやNATOが決定不能な状態を続ける状況が今後も続く。米傀儡から対米自立・親露へとすっきり変わることはない。対米自立・親露に転じた諸国は、NATOやEUから離脱するのでなく、残留し、全会一致の制度を逆手にとって何も決められないようにすることで、米覇権の衰退を加速させ、ロシアを助ける。EUには通貨をユーロにしている国が多く、通貨が統合されているので加盟国が簡単に離脱できない。EUは潰れるのでなく、最終的に丸ごと米傀儡から離脱して非米側に転換し、世界の極の一つになることで多極化に対応する。

文化の日に、田中宇は見解を表明していた。 前の記事で、まだか書きたらないと書いていた。 それはドイツの腹構えのことだった。
やっと私のもやもやもすっきりしてきそうです。 合理的な考えを世界全体は考えてまとめ、その方向へ歩んでいくことが望ましいのです。


2022年11月3日  田中 宇

ウクライナ戦争が、EUとNATOを自滅させている。今年2月の開戦直後、この戦争はEUとNATOを強化・蘇生する救世主とみられていた。EUは(英国の謀略により)加盟国を東欧や南欧に拡大しすぎて内部対立がひどくなっていたが、ウクライナ開戦とともにEUはロシアと戦うために欧州を結束させる組織として蘇生した。米国が欧州を支配しつつロシアと敵対する冷戦構造の機関だったNATOは、1990年代の冷戦終結とともにいったん役割を終えていた。冷戦後、ドイツなど欧州諸国が石油ガスをロシアに依存して対露協調を強め、ロシア敵視を続けたい米英と、対露協調したい独仏伊などとの齟齬が大きくなった。米国は、ブッシュの単独覇権主義やトランプの覇権放棄によって欧州から信頼を失い、仏マクロンなどが「NATOは脳死状態だ」と揶揄していた。そんなNATOも、ウクライナ開戦による米欧一体となった強烈なロシア敵視・対露制裁の開始とともに、米国が欧州を支配する組織として見事に蘇生した。機能低下していたG7も、開戦と同時にロシア敵視の機関として再生した。開戦は、露敵視を使った米覇権体制の復活策であるかのように見えた。 (Europe's Ultimate Choices On Ukraine) (Putin: Germans Paying the Price for Berlin Prioritizing NATO Relations)

しかし、それらは長続きしなかった。米諜報界がばらまく戦争プロパガンダでは、今にもロシアが負けそうな感じが醸成され続け、短期間のうちに米欧ウクライナが勝ってロシアが敗北・譲歩し、再びロシアから欧州に安い石油ガス資源類が輸出されて欧州経済の成長が戻るシナリオが描かれた。だが実際はロシアの優勢で戦争が長期化し、ロシアから欧州への石油ガス輸出が止まったまま、ロシアは欧州に送る分の石油ガスを中国インドに送る態勢を確立した。欧州は経済の崩壊がひどくなり、石油ガス食料などの値上がりや不足が続いて市民生活が悪化している。欧州は今冬、多くの地域で暖房や食料が欠如して飢餓や凍死の危険が増し、経済の停止や失業やインフレがひどくなり、市民生活が破綻していく。人々の不満を抑え込むため、民主主義のはずの欧州諸国が全体主義的な策を強めている。 (German opposition wants end to anti-Russian sanctions and weapons supplies to Kiev) (Europe's Descent into Totalitarianism)

米国がウクライナ内戦を激化させてロシアのウクライナ侵攻を誘発しなければ、そしてEUや欧州各国政府が米国の戦争戦略やプロパガンダに乗らなけれは、こんなことにならなかった。欧州市民の多くがそう思うようになり、政府への不満をつのらせた市民が、各地で対露和解や経済制裁終了、NATO脱退や対米自立を求める反政府集会やデモに参加している。露敵視プロパガンダ機関に成り下がった米国側のマスコミはこうした現状を報じず、意図的に無視している。 (Massive Protest By Czechs Targets Russia Sanctions, High Prices)

ドイツなど多くの欧州諸国ではこれまで、中道の左派と右派の2大連立政党群のエリートたちが権力を握り続け、米諜報界がエリートたちを傀儡化して欧州を対米従属の状態に置いてきた(911以降、米国の過激策によってこれがうまく機能しなくなっていた)。左右エリートたちは、市民生活や経済を維持することよりも、米諜報界の傀儡として対露制裁を続けることを重視するばかりだ。エリート政治家に対する欧州市民の信用が失墜し、これまで政界の主流から外され、けなす意味でマスコミ権威筋から「極右」とレッテル貼りされてきた右派ポピュリストの人気と議席が増している。彼らは、米諜報界による欧州支配・洗脳の枠外にいたため、ロシアよりも米国が欧州を破壊していることを知っている。欧州は、傀儡化と金融バブルを押し付けてくる米国よりも、石油ガス資源類を安く売ってくれるロシアと付き合った方が良いと、右派ポピュリストの多くが主張している。 ("Let's Get Out Of NATO": Discontent Soars Across Europe As Russian Sanctions Backfire)

"Let's Get Out Of NATO": Discontent Soars Across Europe As Russian Sanctions Backfire
「NATOから抜け出そう」:ロシアの制裁が裏目に出たため、不満がヨーロッパ中に急上昇
タイラー・ダーデン 2022年10月31日 - 18:45
欧米の対ロシア経済制裁は、アメリカとEUによって、モスクワを'石器時代'に麻痺させるための強力な外交政策手段と見なされてきた。モスクワに対する制裁は完全に裏目に出ましたが、ヨーロッパ人にとって一世代で最悪の生活費危機を引き起こしました。

9月初旬、何万人もの人々が電気代の高騰と数十年で最悪のインフレに抗議するために街の通りに連れて行ったとき、私たちは最初にヨーロッパ中に不満の波が広がっていることに気づきました。一部の国では、怒りを抑えるために市民に救援パッケージを届けましたが、他の国には小切手を配る財政能力がありませんでした。

何万人もの人々がフランス、ベルギー、チェコ共和国、ハンガリー、ドイツの大都市圏を行進しました-彼らの多くは、多くの家庭や企業の経済的破滅を引き起こしたロシアに対する制裁にうんざりしています-しかし、非常に驚くべきことに、NATOのウクライナへの関与への支持は衰えています。
ドイツの世論調査によると、独国民の55%が、ショルツ首相を無能すぎて適任でないと思っている。今後、米傀儡の欧州エリートたちが対露制裁・対露勝利に固執するほど、エリートは欧州の有権者に支持されなくなって議席と権力を失い、代わりに対米自立・親露的な右派ポピュリストが欧州の権力を握るようになる。欧州は米国の傀儡でなくなっていく。NATO離脱を求める欧州市民が増える。米覇権やNATO、米傀儡組織としてのEUを強化するかのように見えたウクライナ戦争は、正反対に、米覇権やNATOやEUを弱体化・自滅させている。 (Most Germans believe Scholz is not up to the job – poll)

これは、覇権を運営する米諜報界の過失による失策なのか。多分そうではない。今回の展開とよく似た動きが、20年ほど前の911からイラク戦争、シリア内戦までのテロ戦争の時期にもあった米諜報界の自作自演臭が強い911テロ事件で始まったテロ戦争は、諜報界が育てたイスラム過激派にテロをやらせて米覇権を強化する長期戦略のはずだったが、実際には米政権中枢のネオコンなどが(意図的に)過激に稚拙にやりすぎて、米国の国際信用と覇権を浪費・失墜させる結果になったテロ戦争の失敗は、過失による偶然の結果でない。米覇権を自滅させて覇権構造を転換・多極化するための意図的な策だった。ウクライナ戦争による欧米の自滅は、テロ戦争の覇権失墜の延長にあり、過失の結果でなく意図的な多極化策である。 (US interested in weakening Europe militarily and de-industrializing it - Lavrov) (The EU Is Driving 'Polexit')

対露制裁による欧州の経済や市民生活の破綻は、今後さらにひどくなる。それを受けて、右派ポピュリストだけでなく、欧州諸国の左右エリート界からも、対米従属での露敵視をやめて対米自立と対露和解を目指す勢力が出てくるかもしれない。半面、米諜報界は欧州エリート界を深く傀儡化しているので、既存のエリートたちが市民の生活苦や民意を無視して、手段を選ばず対米従属的なロシア敵視・対露制裁を続けようとする動きも続く。とくにEU上層部は丸ごと米傀儡になっている(離脱前にEUを隠然支配していた英国が米国のために遺した体制)。

露敵視・米傀儡のエリートと、それに反対する民意や右派ポピュリストが欧州を分裂させ、EUやNATOが決定不能な状態を続ける状況は今後も続く。転換は簡単でない。米傀儡から対米自立・親露へとすっきり変わることはない。対米自立・親露化した諸国は、NATOやEUから離脱するのでなく、残留し、全会一致の制度を逆手にとって、NATOやEUが何も決められないようにすることで、米覇権の衰退を加速させ、ロシアを助ける。EUには通貨をユーロにしている国が多く、通貨が統合されているので加盟国が簡単に離脱できない。EUは潰れるのでなく、最終的に丸ごと米傀儡から離脱して非米側に転換し、世界の極の一つになることで多極化に対応する。 (Misguided Foreign Policies Against Russia And Others Damage The U.S. And Its 'Allies')

ハンガリーのように、右派ポピュリストがすでに政権を強固にとり、ロシア敵視に反対している国もある。米諜報界がハンガリーの野党にカネを渡して政権転覆をやらせようとしたが失敗している。こういう策は(隠れ多極派による意図的な)逆効果だ。 (Moscow: US Poured Millions Into Hungarian Opposition Trying to Topple PM Orban)

ハンガリーはEUとNATOに加盟している。EUもNATOも重要事項の決定が全会一致制なので、ハンガリーのせいで意思決定がやりにくくなっている。EU当局はハンガリーを敵国扱いし始めている。ハンガリーとは逆に、以前からロシア敵視が強いポーランドも、EUとの齟齬が拡大して言うことを聞かなくなっているイタリアも、最近の選挙で右派ポピュリストが政権をとった今後この傾向がさらに進み、EUもNATOも決定不能な状態がひどくなる。 (Finnish PM Urges Two Holdout Countries To Swiftly Approve Sweden, Finland NATO Bids) (Poland moving further from EU as both sides dig in)

ドイツとEUは、ハンガリーと並ぶ親露国であるセルビアに対しても「ロシアと仲良くするなら敵とみなす」と脅し、セルビアの敵であるコソボをそそのかして攻撃を試みさせたりしている。コソボの方が昔から戦争犯罪組織で極悪だが、欧米マスコミは善悪逆転して親露なセルビアを敵視する歪曲報道を続けている。この事態は全く逆効果で、セルビアは親露的な姿勢を強め、ロシアがセルビアを助けて東欧の覇権を拡大していくだけだ。米傀儡のドイツは間抜けだ。経済破綻するのは自業自得だ。米国はガス不足の欧州の足元を見て、高値でLNGを売ってボロ儲けしている。ドイツやフランスは米国に不満を表明するが、対米従属をやめることはしない。だから米国に馬鹿にされ続ける。 (Germany tells Serbia to choose between Russia and EU – Reuters) (Scholz and Macron threaten trade retaliation against Biden)

米国では来週の中間選挙で、トランプが主導する共和党が議席を大幅に増やし、米議会は上下院とも多数派が民主党から共和党に移りそうだ。2020年の大統領選で不正をやってバイデンを勝たせた(覇権放棄屋のトランプに続投させたくない)民主党は、今回も郵送投票制度を悪用して選挙不正をやっているふしがあるが、民主党の支持の減少は大幅な(上院7、下院50議席とギングリッチが予測している)ので、選挙不正によって覆せる範囲でない感じだ。共和党の権力が増すほど、米国はウクライナを支援しなくなり、逆にゼレンスキーらの不正や戦争犯罪行為を問題にしていくがんばって米傀儡を演じ、ウクライナの不正に目をつぶって支援し、ゼレンスキーに馬鹿にされても我慢し、欧州市民の生活苦を無視して対露制裁してきた欧州エリートは、米国からはしごを外される。 (GOP Could Gain Up To 7 Seats In Senate, 50 Seats In House, Gingrich Says) (After Sending Out 240,000 Unverified Ballots, Pennsylvania Now Warns Of 'Delays' Counting Midterm Votes)

米議会の共和党(ランド・ポール上院議員ら)は、中間選挙で多数派になったら新型コロナ対策での米政府(アンソニー・ファウチら)の不正を暴くと宣言している。コロナのインチキも暴かれていく。民主党による選挙不正も暴かれるかもしれない。極悪政党に成り下がった米民主党は裁かれた方が良い。共和党支持に変身したイーロン・マスクがツイッターを乗っ取り、民主党支持の経営陣を解雇して、彼らがやってきた言論抑圧をやめさせている。この動きが中間選挙の直前に実現したことも興味深い。 (Rand Paul says U.S. botched covid. He could soon lead probes of it.) (Elon Musk promises ‘most accurate source of information on Earth’)

Elon Musk promises ‘most accurate source of information on Earth’
イーロンマスクは「地球上で最も正確な情報源」を約束します
2022年11月2日 18:40 /家 /世界のニュース

Twitterの新しい所有者は、サイトの改革を続けているため、ホワイトハウスのファクトチェック機能を歓迎しました。
イーロンマスクは「地球上で最も正確な情報源」を約束します

イーロンマスクは、Twitterを世界で最も正確な情報源にすることを誓い、彼のプラットフォームにより、一般ユーザーは米国政府による紛らわしい主張を暴くことができると述べています。しかし、彼は、検閲支持者の連合がその政策を形作る上で発言権を与えることを許可すると付け加えた。

「私たちの目標は、Twitterを、政治的所属に関係なく、地球上で最も正確な情報源にすることです。」マスクは水曜日に、ホワイトハウスによる誤解を招く主張にコンテキストを追加するユーザーのスクリーンショットの下でツイートしました。

Twitterの限定的な「コミュニティノート」機能を使用して、ユーザーは、「高齢者はバイデン大統領のリーダーシップを通じて10年間で最大の社会保障チェックの増加を得ている」というジョー・バイデン米大統領の政権による主張は文脈を欠いていると指摘しました。代わりに、バイデンの在任中にインフレ率が1.4%から8.2%に上昇したため、この増加は生活費の上昇を説明しています。

マスクは先週、Twitterを440億ドルで買収し、すぐにビジネスに変更を加え始めました。億万長者はその後、Twitterの取締役会を解散し、検証のためにユーザーに請求する計画を発表し、会社のCEOを務める意向を宣言しました。

マスク氏は、Twitterの買収はプラットフォームを言論の自由のルーツに戻すことを目的としていると述べたが、コンテンツモデレーションポリシーにはまだ変更を加えていない。火曜日のツイートで、マスクは、名誉毀損防止連盟、カラーオブチェンジ、ジョージブッシュ大統領センターの代表者を含む「市民社会の指導者」と会い、ツイッターの「コンテンツモデレーション評議会」にそのようなグループを含めると述べた。

これらの組織はすべて、さまざまな形でオンライン検閲を提唱しており、Twitterの現在の安全と誠実さの責任者であるヨエル・ロスは、ドナルド・トランプ前大統領の支持者を「実際のナチス」と呼んでいます。

保守派の評論家ベニー・ジョンソンは、ハンター・バイデンのラップトップからの有害な情報のツイッターの検閲に参加した他の誰と一緒に、ロスを解雇するようマスクに促した。ジョンソン氏はまた、マスク氏に対し、保守派がツイッターの安全委員会に確実に参加するよう求めた。

「Twitterの安全委員会にはあらゆる視点の人々がいるべきだということに完全に同意した」とSpaceXとTeslaのCEOは答えた。
ウクライナ戦争は、米傀儡の欧州エリートが権力を失い、非米親露的な右派ポピュリストの勢力がEUを乗っ取るまで続くのでないか。早ければ来年の後半ぐらいに終わるかもしれない。それまでに米金融システムの崩壊も起こるかも米諜報界を牛耳る多極派が、いろんなもののタイミングを一致させている感じがする。米中間選挙を前に、NATOがロシア国境近くで軍事展開し、今にも世界大戦になりそうな感じを演出している。米連銀は利上げして米経済を潰そうとしている。北朝鮮もさかんに打ち上げている。 (NATO has doubled troops on border – Russia) (North Korea Launches Record Number Of Missiles, Prompting Response From South) (The Mainstream Is Increasingly Accepting The Possibility That The Fed Will Blow Up The Economy)

G7は、日本の脱落によってロシア敵視機関として機能しなくなったと指摘されている日本政府は、ロシアとの天然ガス開発の2つの合弁事業でうち、すでに継続を決めたサハリン2だけでなく、サハリン1もロシアと協調して継続していくことを先日決めた。これが日本の「脱落」だ。日本政府はEUと異なり、国民生活と経済の維持を優先し、米国主導のロシア敵視に乗らずに静かに無視・離脱し、サハリンから天然ガスを輸入し続けることにした。日本が離脱したら、ロシアはサハリン1と2の利権を中国に転売し、二度と日本に戻ってこなくなる。それはまさに日本の自滅だ。日本政府は一見、対米従属のように見えて、実はこっそり米傀儡から「脱落」して足抜けし、現実的な非米化の路線を静かに進んでいる。間抜けなドイツはロシアだけでなく中国をも敵視してきたが、日本は対照的に、今後の多極型のアジア覇権を握る中国やロシアとの協調関係を維持している。日本は、国際政治の技能が低いように見えて、実はこっそりかなり高い。 (Anti-Russian Alliance Fractures After Japan Decides To Stay In Russia's Sakhalin-1 Energy Project)

Anti-Russian Alliance Fractures After Japan Decides To Stay In Russia's Sakhalin-1 Energy Project
日本がロシアのサハリン1エネルギープロジェクトにとどまることを決定した後、反ロシア同盟は崩壊します
タイラー・ダーデン 火曜日, 11月 01, 2022 - 07:48 午後

ヨーロッパが、ロシアの石油とガスに対して厳しい制裁を課しているふりをするという、ありのままの偽善を続けている一方で、代わりに、ウクライナ戦争が始まってから一年も経たないうちに、インドや中国などの仲介者(ロシアの価格に20%の値上げがかかる美徳のシグナリング)を介して国の天然資源を購入しているだけです。 一部の国では、ふりをするのに飽き飽きしています。

本日、日本政府は、ウクライナ侵攻をめぐるモスクワに対する国際的な制裁にもかかわらず、エネルギーの安定供給を求めているため、制裁を正式に破棄し、ロシアの(旧エクソン主導の)サハリン1石油およびガスプロジェクトに関与し続けることを決定したと日経は報じた。

サハリン1の株式30%を保有していたエクソンモービルは3月、同プロジェクトからの撤退を発表した。しかし、半年以上動揺した後、日本はエクソンの足跡をたどらないことを決定しました。

一方、ロシアは大統領令の下でプロジェクトを引き継ぐために新会社を設立し、事実上投資家に側を選択することを余儀なくさせました。日本の経済産業省は、サハリン1の現在のオペレーターの30%を所有する東京に本拠を置くサハリン石油ガス開発の利害関係者であり、伊藤忠商事、日本石油開発、丸紅などの他の投資家とともにいます。

日本のコンソーシアムは、他の利害関係者との議論の後、プロジェクトへの投資を継続するかどうかについて最終決定を下します。

なぜこれが重要なのですか? さて、5月に、G7諸国はロシアの原油の輸入を禁止することを決定しました。G7は時間枠を決定しなかったが、禁止は「タイムリーかつ秩序ある方法で」実施されると述べただけであり、日本がサハリン1に参加し続けることは、G7メンバーのコンセンサスに反する。

要するに、日本は反ロシア同盟を公式に破った最初の「西側」国家になるでしょう。

もちろん、日本は原油輸入の95%を中東に依存しており、エネルギーの安定供給にはロシアのプロジェクトの所有権が不可欠であると考えているのには理由があります。しかし、繰り返しになりますが、ロシアのエネルギー商品が快適な現代生活の基盤となっているほとんどの先進国、そして確かにヨーロッパ全体で同じことが言えます。

10月7日、ウラジミールプーチンはサハリン1を10月14日に登録された新しく設立された会社に移管する法令に署名しました。新会社への投資の可否は関係者に1カ月が与えられ、経済産業省など日本の関係機関も選択肢を検討している。彼らは今決めました。

ロシアの国営石油会社ロスネフチのユニットは、エクソンモービルの後にサハリン-1を運営する予定です。ロスネフチとインドの国営石油天然ガス公社は、以前はそれぞれプロジェクトの20%を保有していました。

混乱の結果、サハリン1号の操業は事実上停止し、日本は最近、プロジェクトに由来する石油を輸入していないため、株式を失うことは国の燃料供給に直ちに影響を与えることはありません。

ロシアはサハリン2天然ガスプロジェクトの事業も新会社に移管した。日本の投資家である三井物産と三菱商事は、プロジェクトの株式を保持することを決定し、継続的な投資はロシア政府によって承認されています。

翻訳 : 来たるG20は、アジアのG7のアンカーピラーである日本の串田文雄首相が習とプーチンの隣のテーブルに着くことを決定する可能性があるため、かなり厄介なものになるでしょう。
下平評
一国覇権はいろいろと無理が重なっていた。 隣り同士のお付合いがどれほど大事なものか、子どもでも判る。

我ままは、無理が重なる基になる。「無理が通れば、道理引っこむ」昔から隣近所のことわざだった。
以上

検索してみると次のように出ている。

「無理が通れば道理引っ込む」は、 道理に反するようなことが通ってしまう世の中であれば、道理にかなった正義は行われなくなるという意味のことわざ です。 「無理が通れば道理そこのけ」と表現されることもあります。 道理とは、物事に対する正しい筋道のことです。 また、いくら道理(正しい筋道)を主張しても聞き入れられない場合は、引っ込んでいるほうが身の安全だということ。
江戸いろはかるた 』の一つ。 無理が通れば道理引っ込むの追加情報 出典 - 注意 - 類義語 無理が通れば道理そこのけ/道理そこのけ無理が通る/無理も通れば道理になる/浮石沈木/ 石が流れて木の葉が沈む /悪人栄えて善人滅びる/ 勝てば官軍、負ければ賊軍 /力は正義なり/非理の前には道理なし 対義語