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続折々の記 2023 ②
【心に浮かぶよしなしごと】
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  まねはあらゆるものを自分の身につくり上げる  

 2023/02/07
まねはあらゆるものを自分の身につくり上げる  

きのうのテレビで13歳11カ月の少女が女流棋聖となったというニュースを見た。

 この少女の囲碁対戦を始めてみたのは、まで小学校へ入学したかどうかの小さい女の子でした。 小さい女の子が分厚い碁盤の上に小さな手で碁石を置いた。 しばらくしても対戦者は碁盤に石を打たない。

見ていると、この小さな女の子は自分よりはるかに大きい男の人が石を置かないので、上目づかいの可愛い目をして相手の顔を見、「この小父さんは何を考えているのだろう?」という可愛い表情が私の頭にこびりついて、今でもはっきり思い出せるのです。

そして昨日のニュースでした。

この小さな少女の才能は、いつどのように身についたのだろうか? 層雲峡の高梨沙羅という小さな女の子がスキーを始めたころの映像が目に焼きついているのと重なって、幼児期の子どもの才能の見事さがますます私をとらえたのです。

幼児期ばかりではなく、いのちの始りお母さんのお腹の中で授けられたいのち生命の才能は胎児期から始まっていることを証明してくれた『胎児はみんな天才だ』をはじめとして、いろいろと学んできました。

そして篩(フルイ)に残った大事な言葉は

  「真似が、すべて自分を築きあげる」

という考え(言葉)でした。

ことに幼児期までの真似は善悪の区別なく、まねて身に着けてしまいます。 そのためにいろいろの課題が出てくるのです。 「いいことを真似し、良くないことは真似しない」そのために両親、家族の生活をよくしようとする努力が大事になるのです。

そのための知的開発としての大脳開発のスタートで大事なことは、 (ナンダモンデ?) ということ : 言いかえれば理由を知ることであり、幼児期であれば (コレナアニ?) の言葉がもっている意味内容を知ることが大事なことなのです。

知的開発と共に、真似されるがわの人と環境の善悪については、倫理観と整理整頓に気を配らなければならないのです。 大脳開発と自己修練の二つが人の両輪として大事なのです。

その結果は、良寛の言葉のように

   裏をみせ 表をみせて 散る紅葉(モミジ)

として、それぞれの生涯を終わることになるのです。

小中学時代であれば (学習)それ自体が大事だということは : 言いかえれば、学は学ぶことを意味し、聞いたこと見たこと匂いにせよ味にせよ、なんとなく感じたことすべてを真似できることを意味しており、習は真似たことを自分でバタバタ鳥が飛ぶことができるまでの繰り返し練習のことを意味する大事な言葉だったのです。

また高校大学時代であれば (学問)が大事だということは、 即ち、学んでわからぬことはわかるまで問いかけること議論を重ねることを意味する大事な言葉だったのです。
学生の本分は第一に学問です。 第二に学問です。 第三に学問です。 ………
              長野青年師範 宇野校長(農学博士)着任挨拶

「コレナアニ?」と聞かれた大人は誰でも「これは〇〇だよ」と応(コタ)えるだろう。 だが、幼児の質問はその名前だけではなかった。 子供がまだ一歳過ぎのころテープレコーダーで話を記録したときである。 「コレナアニ?」と聞かれたから「これはテープレコーダーだよ」と私は応えた。 ところがしばらくしてまた、「コレナアニ?」と聞かれ「テープレコーダーだよ」と応えた。 その時はなんでまた聞いたのかと思った。

ずっとあと、50過ぎになって、二回目に聞かれたのはそんな答えを聞きたかったのではなかったことに気づいたのです。 「コレナアニ?」のなかみは、「ナンダモンデ、コエガデテクルンダロウ?」と聞きたかったに違いないと思ったのである。

まだ小さいうちは、十分言葉を使うことができない。 だからこうした聞き方をしたに違いないのです。 子どもの大脳のはたらきは大人が想像するのとは桁外(ケタハズ)れの優れた能力を備えているのであることが自分でわかってきたからでした。

生まれてくる子供の驚くべき能力は、村上和雄の本を見てから人の遺伝子には something great (なにか偉大なもの)、言葉では説明できない素晴らしい能力を人の遺伝子は備えているということを実感するようになったのです。 生命(イノチ)がそなえているこの素晴らしいものを、モーセは神と考えたに違いないと私は思うようになりました。 だからこそ、十戒の五番目に「父母」を敬えと言い残したのだろうと、ひそかに考えるようになったのです。

(ナンダモンデ?)、この理由を尋ねる方法は、子どもだけではなく大人になっても年寄りになっても、大事な思考方法なのです。 ものごとの因果を明らかにすることは、世情の変態を明らかに歴史的変貌を理解するために必要な方法であるに違いないと思います。

だから、こうしたことも理解しながら幼児に接してのいい養育に心がけなくてはならないのです。

具体的なことを例に取り上げてみます。

胎児期については、ジツコ・スセディックの『胎児はみんな天才だ』を読んでみればその内容がわかります。 だから、赤ちゃんがお腹にいるときにどうしたらいいかは各自で考えてほしいのです。

普通いう満3才までは、一人で出かけたり一人で一つのことをつづける時代ではなく、親とか兄弟とか近所の友達とか一緒でないと4~5時間過ごすことができません。 だから母親か家族の目のつく場所や時間ということを承知しないといけないでしょう。幼児はなんでも真似します。

抱っこしてうちの中か近所を歩き必ず指をさして、「これはおかさん」⇒自分を見ておぼえる。 大きい時計を指さして「あれは時計です」⇒時計をちゃんと見ます。 お勝手にいき「これはれいぞうこてす」⇒必ず見ます。 「中を見ると、中には食べるものがいろいろ入っています」⇒指さしているものへ目を動かしていきます。 これを5分ほど続けても、いやにならなければ、「今度は外へ行きましょう。

まず玄関を出て、空にはあっちにもこっちにも雲が見えます」「あァ、わかるですね」という言葉もかけたい。 指をさしては様子を見ていくと、喜んでみていきます。 こんなように生活に必要なものや自然の様子を言葉として理解させていくのです。

鏡や窓ガラスがあってうつれば、指をさして「〇〇もお母さんも、あれうつっている」⇒何日か繰り返していて、嬉しそうにみえけば、「うれしいねぇ!」とたたえる。

やがてハイハイをするようになると、言葉を聞いてもわかるようになります。 鏡をおろして幼児とお遊びします。 少し離れたところで二人は「さて、鏡の中に〇〇やお母さんはいるかな」と言って鏡に映る方へ二人はハイハイしていきます。 「あッ、〇〇がおった!!」とおどけると、⇒幼児も喜ぶのです。 感情を誘発するにはこうした興奮はとても大事な方法なんです。

また、画用紙を適当なおおきさ(10cmX20cm位)に切り、左から横書きに今まで家の中のものを覚えてきたものの名前を「冷蔵庫」とか「机」など、何枚も(書きたしていく)用意しておき、「これは冷蔵庫という文字です」と見せ「これは机です」と見せて、品物と文字をとらえるようにしていきます。 一度にたくさんしてはなりません。 3~4日してからまた3~4枚増やしていけばいいのです。

このお遊びの方法は、言葉を覚えていく場合の真似でも使えるのです。 言葉が出てくるようになると、出てきた言葉を母親は真似て「あゝ、〇〇〇と言えたね、偉い、偉い」とほめてやります。 これは人によって違うかもしれませんが、誰でも必ずできることで、何回かこうして褒めて言葉が口から出るようにしていきます。

これができたら、こんどは「いろはに」と言ってみてと言うと⇒必ず「いろはに」と真似します。 幼児は真似の天才です。 この真似を利用して少しずつ「いろはにほへと」が言えるようになって少したって「ちりぬるを」を真似できるようになれば、だんだん増やして全部まねして言えるようになるのです。

口から言葉が出るようになったら、幼児との付きあいはいろいろと組み合わさって変化が出てぐ来ます。

続いていろは文字もまねして覚えるように仕組んでいけばよいわけです。 カードは15cm四方のものでいいから用意して、「いろはの、 い はこの字だよ、わかる?」と聞けば「うン」とうなずくか「わかる」と応(コタ)えてくれます。

   あいうえお    かきくけこ    さしすせそ    たちつてと    なにぬねの    は    ま    や    ら    わ 幼児は真似の天才、うれしくなるではありませんか! 未熟児で生まれてくる赤ちゃんの大脳は、五感を通じてどんどん一人たちの準備をするように遺伝子に授かって生まれてきているのです。 何もしなずにほったらかしておいてはならないのです。 だから、真似によって大悩の組織化を確実にすすめることが、自分を築き上げていくために必要になるのです。 わかりますね。

   色は匂えど 散りぬるを  いろはにおへど ちりぬるを    我が世誰ぞ 常ならむ   わかよたれぞ つねならむ    ういの奥山 今日越えて  ういのおくやま きょうこえて    浅き夢みじ えひもせず  あさきゆめみじ えひもせず     のちになって、これが仏教でいう生滅の法だというとを悟れるのです。 続いて満三才を過ぎるころからは自我意識が伸びてくる時期になりますから、独立心を身につける対応をしてあげなければなりません。

お手伝いを気持ちよくできる心を養うことが大事になります。 それに引きかえ、自分でこうしたいああしたいという思いを聞き捨てにしないで、幼児を取りまく人はこころよく聞き入れて、善悪とか人への迷惑とかわがままになり過ぎないこととか、独立人としての品性に外れない限り、幼児の希望の実現をこころよく引き受けて協力することが大事なことになってきます。

具体的にはどうだろうか。  
 
https://www.historyjp.com/allindex/ https://www.hotsuma.jr.jp ◆下平評
◆日付  2023/00/00
  

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