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続折々の記 2018⑪
【心に浮かぶよしなしごと】

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         ドナルド・キーンさんご逝去
         米朝首脳会談まさかの決裂(その1)
            人の歴史は泥まみれの足跡そのまま
         米朝首脳会談まさかの決裂(その2)
         「戦争をしない国」と「天皇メッセージ」
            譲位される陛下の心

【 07 】03/01~

 03 01 (金) ドナルド・キーンさんご逝去     日本人になって死にたい
   https://digital.asahi.com/member_scrapbook/index.html

2月25日の記事に96歳で亡くなったと出ていた。 日本をこよなく愛した外国人の一人だった。 次の記事は三面に載っていた。 「2011年の東日本大震災後、日本国籍を取得。被災地で静かに列を待つ人々の映像に感動し、「今こそ、日本人とともに生きたい」と決意した」と記者の中村真理子さんは紹介している。 この記事は東日本の大震災後に私は目にしていた。

<評伝>従軍体験が生んだ日本愛 ドナルド・キーンさん死去

 日本文学を愛し、日本人を信じていた。人なつっこさと深い教養が同居した知の巨人、日本文学研究者のドナルド・キーンさんが96歳で亡くなった。松尾芭蕉「おくのほそ道」や三島由紀夫、安部公房らの日本文学を数多く英訳したほか、能狂言といった著作によって日本の文学と文化を世界に広めた。

 「私は反戦主義者です」。戦争の記憶や改憲の動きを問うたび力を込めて繰り返した。同時に戦争は、日本語や日本文学との出会いを生み、代表作にもつながった。

 18歳、米ニューヨークの書店で「源氏物語」の英訳を手にする。「安売りをしていたからです」と笑うが、戦禍の伝わる中、日本の古典に広がる愛と美の世界に魅せられた。

 代表作「百代の過客」(1984年)と続編では、紫式部から夏目漱石まで日本人の精神を日記から浮き上がらせた。その底辺には戦時下の経験がある。語学将校として南太平洋の島々で戦死した日本兵の日記を翻訳した。細かな文字で家族への思いがつづられていた。「日記を読むことで、私は日本人を知りました。この兵士たちは私の最初の日本人の親友でした」

 日本を代表する作家らと濃密な交流があった。客嫌いで知られる谷崎潤一郎にたびたび夕食に招かれ、その席で志賀直哉と相席したことも。好奇心いっぱいの大きな目とユーモアたっぷりのおしゃべりに誰もが心を開いた。三島とは特に親交が深く、自決の2日後に最後の手紙を受け取った。「私は無二の親友を失い、世界は偉大な作家を失った」と悼んだ。

 日本文学のノーベル文学賞受賞にキーンさんが一役買っていたことは間違いない。選考するスウェーデン・アカデミーから知見を問われ、日本文学の美や深さを述べていた。

 2011年の東日本大震災後、日本国籍を取得。被災地で静かに列を待つ人々の映像に感動し、「今こそ、日本人とともに生きたい」と決意した。

 「日本の美は日常的です」とバスの運転席やトイレにある小さな花入れ、百貨店での美しい包装に驚くといい、「私が書くものに価値があるなら、外国で生まれ育ったため日本人の美を日本人よりも敏感に見つけることができることでしょうか」と話していた。

 記者が最後に会ったのは昨年12月下旬。手の届く場所にこれまで訳した自著を並べていた。分厚い日本文学選集をめくりながら、「川端(康成)さんのおかげで出すことのできた本です」とほほ笑んでいた。(中村真理子)


スクラップブックに、次の記事を載せました。

 登録 (天声人語)ドナルド・キーンさんを悼む
 登録 <評伝>従軍体験が生んだ日本愛 ドナルド・キーンさん死去
 登録 ドナルド・キーンさん死去 日本文学、海外に紹介 96歳


 03 01 (金) 米朝首脳会談まさかの決裂(その1)     人の歴史は泥まみれの足跡そのまま
   https://digital.asahi.com/articles/DA3S13914467.html?ref=pcviewer

スクラップブックに、次の記事を載せました。2019.3.1

1面 米朝首脳、合意至らず 制裁全面解除と非核化隔たり
2面 両氏の思惑、互いに読み誤る 米朝互いに大誤算
3面 対話姿勢は強調
   日本政府 拉致問題の道筋見えず
13面 南北協力 狂う目算
18面 社説 米朝首脳会談実質交渉を仕切り直せ
19面 耕論 米朝「決裂」その先は?
38面 非核化・終戦つなぐ期待「決裂ではない」
    拉致被害者家族ら評価と失望

★      ★      ★      ★      ★

それぞれの国益を背負っての2回目の会談だったが、結果は予期に反するものとなった。

これはよくよく考えてみると、二人の背負っている中身はそれぞれ異質のものだった。 それは無理がないものだった。

なぜそう考えたのかを簡単に取り上げてみる。

北朝鮮は日本の植民地としての圧政が長く続いていた。

韓国併合の検索を見ると冒頭に次のように出ている

韓国併合(かんこくへいごう、英: Japanese annexation of Korea)とは、1910年(明治43年)8月29日、「韓国併合ニ関スル条約」に基づいて大日本帝国が大韓帝国[1]を併合して支配下に置いた事実を指す。日韓併合、朝鮮併合、日韓合邦とも表記される[2]。この後、日本による朝鮮半島の統治は大日本帝国がポツダム宣言による無条件降伏後も支配は厳密には続き、1945年(昭和20年)9月9日に朝鮮総督府が降伏文書に調印するまで実質的には約35年間続いた。

この屈辱的被害は35年という長い期間にわたっていた。 日本人はこの屈辱的感情をどう理解しているというのだろうか? 私自身も少年時代に学業を共にしたことがある。 朝鮮人という言葉を使ったことはないし、まして馬鹿にした記憶も全くない。 日本人として既に麻痺した感情に侵されて過ごしてきたことは事実である。 こんなことが許されていいのか? 南北朝鮮という二分割の負荷も負わなければならなかった。

この事実に基づく歴史認識は、人によっては違いはあるだろう。 しかし、事の重大さを感情として受け止める場合、戦後の70年はあまりにもむごいことに違いなかった。 南朝鮮としての韓国は戦後処理も一通り過ごして独立してきていた。 北朝鮮は日本との戦後処理も全くすましてはいないはずである。

こうした推察を進めてみると、北朝鮮の人々の戦後の生活は惨憺たるものであったに相違ない。 彼らの歩んだ道は泥まみれの跡がずっと続いていた。 日本の戦後は米ソの覇権争いのあおりを食って、南北線の影響による好景気が続くていた。 これに対して北朝鮮の生活は惨めなものだったに違いない。

ただ日本は米ソのあおりを受け、アメリカとの間にとんでもない屈服的な安全保障条約を結ばなければならなかった。 このことが日本国民の考え方を大きく異常なものにしてきた。 今でも屈辱的なそしてまた卑屈な国の進め方しかできない状況を作り上げてしまった。 学生を中心とする安保闘争は一時の場面として幕が引かれてしまった。

アメリカ合衆国大統領がトランプ氏になった。 彼はアメリカの世界覇権を壊すつもりで壮大なことを企てた。 今で言う貿易戦争である。 マスコミもこの変化を経済対立として戦争という放言を気遣いなく使った。

事の真相はどうなのか?

あれはアメリカ覇権を拒否している。 金がかかりすぎることを痛いほど知らされるからである。

私は変化してきた資本主義の結末が国際金融市場を闊歩するように変化してきたことが、世界の経済バランスを異常なものにする危険をはらんできたものとみている。 そのため、経済活動の走りが戦争という忌まわしい方法をとらざるを得ないという限界に来ているものと考えている。

新しい世界経済の方向は国際金融市場の身勝手な方法をセーブすることと、それに代わる経済生産の方法とカルロス・ゴーン方式の企業経営の身勝手な方法をセーブすることが、世界経済あるいは金融活動の在り方を再編成する必要があると考える。 この考え方はどうなんだろうか?

経済活動と平和を願う経済学者は、このことをどう考えていったらいいのか緊急課題として標榜しなくてはならないと思う。

北朝鮮の国民の生活を何とかしてやらなくては、国際人としての意識の持ち方が問われている。 すぐに良い方向を見つけることはできないと思うけれど、三人寄れば文殊の知恵という教えもあるから、いろいろと話し合うことが必要である。 拉致問題の解決で二国間の問題がなくなるわけではない。 問題の根っこ部分は広くて深い。 国会議員の人たちも国民の考え方を基本的に取り入れてほしい。 世界の平和を願うことが私たちの大きな夢なんです。

検索語 を見ると北朝鮮と日本の戦後処理は済んでいないという

01 日本の戦争賠償と戦後補償
02 韓国・北朝鮮が日本からぶん捕る1兆4000億円「戦後賠償」
        03 なぜ日本の戦後処理には終わりがないか - BLOGOS
04 [PDF]戦後処理問題 - 広島市立大学
    05 米朝首脳会談の歴史的意義、今後の展望を語る 志位委員長 ... - 日本共産党
06 衆議院会議録情報 第154回国会 外務委員会 第19号
07 韓国・北朝鮮が日本からぶん捕る1兆4000億円「戦後賠償」 - 週刊実話
08 [PDF]対北朝鮮外交を考える - 溜池通信
    09 『拉致被害者と日本人妻を返せ~北朝鮮問題と ...
10 第154回国会 外務委員会 第19号
※ 北朝鮮と日本の戦後処理は済んでいないに関連する検索キーワード
  日本 北朝鮮 戦後補償
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  日韓基本条約 賠償額 現在の価値   韓国 賠償金 いくら
  日本と韓国が払う     日本韓国に払った金額



 03 02 (土) 米朝首脳会談まさかの決裂(その2)     人の歴史は泥まみれの足跡そのまま
   https://digital.asahi.com/articles/DA3S13914467.html?ref=pcviewer

スクラップブックに、次の記事を載せました。2019.3.1

2面 米朝すれ違いの理由
11面 制裁11件中5件解除要求
    トランプ氏更なる「ディール」提案
    北朝鮮側「今できる最大の非核化だ」
15面 米朝打開の見通しは (座談会)
1面 東電、東海第二支援1900億円 安全対策3000億円に膨張 再稼働見通せぬ中

米朝すれ違いの理由を見ると冒頭に次のように出ている

 解除を求めたのは経済制裁の「11分の5」であり、一部にすぎないとする北朝鮮。これを米国は実質的に制裁の「すべて」だとみて、受け入れずに交渉の席を立った。27、28日にハノイで開かれた米朝首脳会談で明らかになったのは、これまで国際社会が科してきた「最大限の圧力」の核心部分を取り除こうとする北朝鮮の姿だった。

 北朝鮮の李容浩(リヨンホ)外相は1日未明、異例の記者会見を開き、「(北朝鮮が)求めたのは全面的な(経済)制裁解除ではなく、一部解除だった」と主張した。

 これに対し、今度は米国務省高官が1日、記者団を前に、北朝鮮に対し反論。北朝鮮が実質的に11件ある国連の対北朝鮮決議のうち制裁5件の解除を求めてきたのは確かだとしつつ、この5件こそが最も重要な分野だったと明らかにした。

 高官によると、北朝鮮が解除を求めた制裁は「武器関連を除くほぼすべて」。石炭や鉱物資源、海産物などの禁輸を解除すると、数十億ドル(数千億円)の外貨が北朝鮮体制に流れ込むとし、「基本的には、北朝鮮は全面的な制裁解除を求めてきた」との認識を示した。

 高官は「北朝鮮は、現段階で大量破壊兵器を完全に凍結することに消極的だった」と語った。


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米朝すれ違いの理由1日ロイター電によれば次のような報道が載っている

北朝鮮、制裁解除へ核施設の一部閉鎖を提案=米国務省高官

[1日 ロイター] - 米国務省のある高官は、北朝鮮は、大量破壊兵器を直接対象としたものを除くすべての国連制裁の解除条件として、寧辺の核施設の一部閉鎖を提案したと述べた。

高官は記者団に「われわれが直面した問題は、現時点で北朝鮮が大量破壊兵器プログラムの完全な凍結に前向きではなかったことだ。制裁解除で多額の資金を与えることは、実質的に大量破壊兵器の開発を手助けすることになる」と述べた。

トランプ米大統領は前日、米朝首脳会談後の記者会見で「北朝鮮は基本的にすべての制裁解除を要求した」と発言。

これに対し北朝鮮の李容浩(リ・ヨンホ)外相はその後の会見で、北朝鮮は「人民生活に影響する項目および軍事制裁と無関係」な制裁の解除を求めたとして、提案したのは全面解除ではなく一部解除だったと反論した。



 03 03 (日) 「戦争をしない国」と「天皇メッセージ」     譲位される陛下の心

この二冊とも矢部宏治さんです。 細かいことは本を読んでいればどんな角度で明仁天皇と書いているのかわかります。 それほどに敬愛の念を深めていることがわかりますし、国民がみんなで陛下の心を自分の中に取り込んでほしいと願っていたこともわかります。

陛下の気持ちを私たちは自分の中にしっかり取り入れ、大事なこととして位置づけなくてはならないと思っています。

アマゾンの本の紹介をみていると、多くのレビューが載っています。 じつは、35件すべてコピーしました。

その最初の2件

【寄稿者】rp1992 2017年5月11日 Amazonで購入
今上天皇のこれだけの思いや苦労を全く理解しない総理大臣を国民の過半数が支持しているとは到底信じ難い。
(13人のお客様がこれが役に立ったと考えています)

【寄稿者】えり 2016年7月24日 Amazonで購入
竹田恒泰氏が,その著作の中で,歴代天皇のうち平成天皇が最も優れた天皇かもしれない,と賞賛されていた記憶があります.氏の書いた本を多数読み,歴代天皇について知ったような気持ちになっている者としては,不敬にも,「本当にそうかなぁ・・・」などと思っていました.
本作品を読み,竹田氏の言葉にグッと真実味が湧きました.「戦争をしない国」.そのことを,現行天皇陛下が,こんなに真剣に考えて在らせられる.いくつかのエピソードで,自然と涙が流れました.私は天皇崇拝主義者ではありませんが,それでも我が国にこのような素晴らしい天皇が在らせられることに,日本人としての誇りを感じました.
本書の減点理由は,陛下と妃殿下さまのお言葉にあるのではなく,後半部分の一部に,筆者の意図がやや強く出すぎている,と感じたからです.もちろん本書は陛下に属するものではなく,筆者の著作物なわけで,それで良いのですが,何となくそれが気になってしまいました.
素晴らしい一冊だと思います.多くの人に広く読まれることを祈ります.
(9人のお客様がこれが役に立ったと考えています)