12 03 (木) 12 03 は優の誕生日だ !! |
学問のすすめ 天は人の上に人を造らず,人の下に人を造らずと云えり。 されば天より人を生ずるには,万人は万人皆同じ位にして,生れながら貴賤上下の差別なく, 万物の霊たる身と心との働を以て,天地の間にあるよろずの物を資り,以て衣食住の用を達し, 自由自在,互に人の妨をなさずして,各安楽にこの世を渡らしめ給うの趣意なり。 されども今広くこの人間世界を見渡すに,かしこき人あり,おろかなる人あり, 貧しきもあり,富めるもあり,貴人もあり,下人もありて, その有様雲と泥との相違あるに似たるは何ぞや。 その次第甚だ明なり。 実語教に,人学ばざれば智なし,智なき者は愚人なりとあり。 されば賢人と愚人との別は,学ぶと学ばざるとに由て出来るものなり。 又世の中にむずかしき仕事もあり,やすき仕事もあり。 そのむずかしき仕事をする者を身分重き人と名づけ,やすき仕事をする者を身分軽き人と云う。 都て心を用い心配する仕事はむずかしくして,手足を用ゆる力役はやすし。 故に医学,学者,政府の役人,又は大なる商売をする町人, 夥多の奉公人を召使う大百姓などは,身分重くして貴き者と云うべし。 身分重くして貴ければ,自からその家も富で,下々の者より見れば, 及ぶべからざるようなれども,その本を尋れば,唯その人に学問の力あるとなきとに由て, その相違も出来たるのみにて,天より定たる約束にあらず。 諺に云く,天は富貴を人に与えずして,これをその人の働に与る者なりと。 されば前にも云える通り,人は生れながらにして貴賤貧富の別なし。 唯学問を勤て物事をよく知る者は貴人となり富人となり, 無学なる者は貧人となり下人となるなり。 資(ト)り 都(スベ)て 夥多(カタ=夥しく多い) |
記憶の方程式 @ 意味を考えながら、よく見て文章を読み取る(目) A 何が大事か、声を出してゆっくり読む(口) B レシーバーをして、自分の声を聞きとり大脳へ保管する(耳) C 一つの知識のユニットを、自分で書いて記憶を確保する(手) D 一つの知識のユニットを、自分でしゃべって記憶を確保する E 一定時間の後、CDを実行する(くりかえし) |
12 05 (土) 友美の沖縄旅行 ■社説…絆が大事 |
キレる子ども―目を向ける大人をもっと 教師や同級生に暴力をふるったり、モノに当たって壊したり。児童生徒の暴力行為が増え続けていることが、文部科学省の昨年度の集計でわかった。特に小中学生の変化が著しい。 廊下で肩が触れただけで、胸ぐらをつかみあう。授業中に騒いだことを注意され、すぐ何かを投げつける。相手に病院に行くほどのケガをさせた例は、1万件を超えた。 感情を、言葉で表す力が未熟なまま、爆発させる。学校から報告されるのは、驚くほど簡単にキレてしまう子どもの姿だ。子どもがここまで変わってしまったのは、どんな要因があるのか。文科省は本格的な調査・分析に乗り出し、対策を考えるべきだろう。 教育現場で「暴力は絶対だめ」と教え、厳しく対処すべきなのは言うまでもない。同時に、子どもが爆発前に発しているはずのサインを読み取り、暴力を未然に防ぐ努力が、大人たちに求められているのではないか。 東京で中学校のスクールカウンセラーを務めてきた臨床心理士の植山起佐子(うえやま・きさこ)さんが痛感するのは、家庭環境のつらさを背負った子の多さだという。共働きだと親子が接する時間は少なくなる。一人親家庭も増えた。不況下での不安定な収入も影響を及ぼす。 親に気持ちを十分受け止めてもらえないまま成長し、家庭でのストレスを引きずって学校に来る子どもがいる。 ところが、そうした子ども一人ひとりに向き合い、一緒に解決策を考える余裕は、いまの学校にはない。増えるばかりの事務作業に教師が忙殺される実態は、行政刷新会議の事業仕分けでも指摘された。 一つの対策は、教師や親以外の様々な人が支援態勢を組み、学校の内外で子どもに目を向けるようにすることだ。植山さんは、学生ボランティアに入ってもらったのを契機に、荒れかけた中学を落ち着かせた経験がある。 上下関係にある先生とは別の大人になら、違った形で接する子がいる。図書ボランティアの主婦が世間話をしてくれる図書室は、教室とは別の居場所になるかもしれない。放課後の補習を手伝う大学生は、兄、姉のような近さで子どもらのモデルになれる。 そうした支援者が小さな異変に気づけば、スクールカウンセラーなどの専門家につなぐこともできる。 校門の外でも同じだ。「○○中の生徒だね」「文化祭よかったよ」と大人が声をかけるだけでも、子どもは自分の価値が認められたと感じるだろう。児童館といった子らの「たまり場」にも、目を配る大人がいてほしい。 「子どもの危機」の深刻さは、いまや家庭や学校のレベルを超えているのではないか。地域や社会全体で、子どもを見守り、教育を支える覚悟が必要なときである。 |
http://www.kpcnet.or.jp/uploaded_file/info00000020.pdf 2008年11月19日 教える力学ぶ力の向上や教育の質保障が世界的なテーマになってきている。 人的資源によって発展を図らなければならないわが国にとって、人材の育成で遅れをとることは許されない。 しかしながら、日本の大学の教育力は非常に低い。 初等中等教育のレベルも低下傾向にある。 家庭や地域も教育力を失ってきている。 企業の教育力にも陰りがみえてきた。 わが国が世界の先進国に発展してきた大きな要因は、学習力や勤勉性など平均的国民の質の高さだといわれている。 その水準がどんどん低下している。 日本の将来が大きな危機に瀕していると言っても過言ではない。 学校、企業、行政が力をあわせてこの問題に立ち向かわなければならない。 今、世界の多くの国は「教育」を最も重要な課題として取り組んでいる。 … 以下略 … |
週のはじめに考える 政治主導を読み替える http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/ 2009年12月6日 新政権の課題が「変革」なら主権者の課題は「参画」でしょう。投票後も参画を続けることが「政治主導」を「国民主導」にすることにつながります。 政権交代から間もなく三カ月になります。おおかたの有権者の心境は不安と期待の交錯、「不安はあるが変化の兆しもある。日本が変わるかもしれない」といったところでしょうか。 しかし、期待しておいて「ではよろしく」と新政権から目を離してはいけません。8・30総選挙で民主党に与えた課題の「変革」が実現するか、これからが正念場です。それを監視する権利と責任が国民にはあります。 ◆「国民主権」を根拠に 新政権のキーワードは「政治主導」と「脱官僚依存」です。 鳩山由紀夫新首相の就任記者会見ではこの言葉が随所にちりばめられていました。 「この国を本当の意味で国民主権の国に変えなければならない」「国民のための政治をつくり出していくため、脱官僚依存の政治を実践しなければならない」「政治主導、国民主権、真の意味での地域主権のため、さまざまな試行実験を行っていかなければならない」などといった調子です。 脱官僚依存の根拠を憲法の基本原理である国民主権に置くのは正しいのですが、政治主導という言葉には警戒も必要です。 もちろん、政府・与党と官僚のなれ合いを排し、政治家の勉強不足、無責任に乗じた官僚による統治から脱却しなければなりません。政策を決める政治部門とそれを実行する官僚機構との間には適度な緊張関係が求められます。 その半面、官僚依存の背景にある政治家の資質の低さという問題も見逃せません。 政治主導は、政治家にしっかりした政策立案能力と確かな統治能力があることが前提です。 ◆政治家を見守り注文 ところが、新しい政府・与党の政治家たちが次々繰り出す政策、方針の中には議論が十分尽くされていないものや思いつきにすぎないものもあります。政治主導という言葉が独り歩きし、政治家主導と取り違えられている観があるのです。 政治家は憲法に基づいて主権者である国民から権力を預かっているにすぎません。その行使は国民の意思と憲法の制約を受けます。ですから国民主権下の政治主導とは国民主導ということでなければなりません。そう読み替えると政治や政治家と国民のあるべき関係が明確になります。 それは、政治家は国民の意思を尊重して政治を行い、国民はその政治家を常に見守り、折に触れ注文をつけるという関係です。 民主党の打ち出した「議員立法の原則禁止」も国民主権、脱官僚依存との関係で考えると微妙な問題を含んでいます。 議員立法禁止は、法案の国会提出を内閣へ一本化し、いわゆる族議員などの不当な関与を防ぐのが目的とされます。 しかし、大事でもあまり注目されない地味な課題の実現は議員立法が頼りです。禁止は、その実現を期待して、投票する候補者を選んだ人の意思を軽視することになりかねません。 議員立法が活発になれば議員はもっと勉強しなければならず、政策立案能力が高まるでしょう。ほとんどが内閣提案の現在は、ろくに勉強しないでも官僚に助けられながら議員が務まります。「政官もたれ合い」です。 したがって、議員立法禁止は、脱官僚依存どころか、官僚依存体質の維持につながる危険性もはらんでいます。 ちなみに米国では政府による法案提出は認められません。 いまのような変革期にはさまざまな試行錯誤が行われますが、主権者は正解探しに積極的に参画したいものです。誰かが結論を示してくれるのを待つのではなく、主体的に模索し探すのです。 小泉純一郎元首相の政治パフォーマンスを、日本人の多くが芝居でも見るかのように楽しんだのは数年前、その後の政治の“迷走”にも大きな動きを起こさず、不安や怒りを心に秘めて表面的には静観してきました。気がついたら目の前はがけっぷちでした。 総選挙でやっと国民の意思が明確に示されたとはいえ、それで主権者としての責任を果たしたといえるでしょうか。 ◆課題は参画の継続 鳩山首相は会見で「ただ一票を投ずればよいという発想ではなくて、政権にものを言ってほしい」と国民に呼び掛けました。 議論があってこその民主主義です。新政権に変革を求めた有権者自身にとっての課題は、「政治家任せの観客民主主義から参加民主主義への転換」です。 |
12 12 (土) 素心 |
【素心】そしん 飾らぬ心。南朝宋・顔延之〔陶徴士(潜)の誄(るい)〕有晉の徴士、尋陽の陶淵明は南嶽の幽居者なり。弱(わか)うして弄を好まず、長じて實に素心なり。 |
〈字音〉 ソ 〈字訓〉 しろぎぬ ・ もと ・ もとより 〈同訓異字〉 しろ・しろい ・ つね ・ もと 〈象形〉 金文 と 説文 があるが、省略 糸を染めるとき、束の上部の結んだ部分が白く染め残される。その部分を素という。 糸の上部は、その結んだところ。〔説文〕十三上に「白の緻(きめこま)かき(きぬ)なり。 . 糸と垂とに從ふ。其の澤あるを取るなり」とするが、垂に従う字ではない。 染め残されたところが本来の色であるので、すべて手を加えない以前の状態をいう。 1 しろ、しろぎぬ、むじ。 2 もと、もとのいろ、もとの状態。 3 もとより、まえから、あらかじめ、つね。 4 たち、本来の性質、まこと、ただしい、すなお。 5 むなしい、いたずら、何も加えない、無位。 【素行】 【素材】 【素地】 【素質】 【素描】 【素朴】 など 140 位の熟語があり、 【簡素】 【元素】 【色素】 【質素】 など 30 余りの熟語があります。 |