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折々の記 2011 F
【心に浮かぶよしなしごと】
【 01 】11/12〜 【 02 】11/12〜 【 03 】11/14〜
【 04 】12/02〜 【 05 】12/16〜 【 06 】12/22〜
【 07 】12/28〜 【 08 】00/00〜 【 09 】00/00〜
【 04 】12/02
12 02 東京の庭園「六義園」
12 03 大人の休日倶楽部パス発売
12 07 カオスの深淵
12 02 (金) 東京の庭園「六義園」
東京の庭園「六義園」を調べてプリントアウトしました。 主要内容は次の通り。
六義園 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%AD%E7%BE%A9%E5%9C%92
庭園へ行こう 東京都公園協会 http://teien.tokyo-park.or.jp/index.html
概要 http://teien.tokyo-park.or.jp/contents/outline031.html
お知らせ http://teien.tokyo-park.or.jp/contents/info031.html
見どころ http://teien.tokyo-park.or.jp/contents/view031.html
交通案内 http://teien.tokyo-park.or.jp/contents/access031.html
施設紹介 http://teien.tokyo-park.or.jp/contents/facilities031.html
園内案内図 http://teien.tokyo-park.or.jp/contents/map031.html
催し・花 http://teien.tokyo-park.or.jp/contents/calendar031.html
お休み処・おみやげ http://teien.tokyo-park.or.jp/contents/restaurant031.html
柳沢吉保 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9F%B3%E6%B2%A2%E5%90%89%E4%BF%9D
千川上水 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%83%E5%B7%9D%E4%B8%8A%E6%B0%B4
千川上水散策 http://members.jcom.home.ne.jp/piqua-4/senkawa.html
千川上水 練馬区公式ホームページ
http://www.city.nerima.tokyo.jp/annai/rekishiwoshiru/rekishibunkazai/rekishitenbyo/senkawa/index.html
都会の喧騒は事実でしょうが、人々を癒してくれる静寂な区画もあります。 自分でも見ておきたいし、孫にもそのようなところがあることを一度は体験させておいてやりたい。
本日、東日本震災義援金を日本赤十字社へ贈る。 第十回目
12 03 (土) 大人の休日倶楽部パス発売
大人の休日倶楽部パス発売(東日本・北海道)
新幹線も特急も、普通車自由席が乗り放題!
普通車指定席も6回までご利用OK!
5日間乗り放題 23,000円
利用期間 01月12日〜01月24日の連続する5日間乗り放題
発売期間 12月12日〜01月19日
宿泊場所と代金
東横INN米沢駅前 ツイン一般2名代金 8,000円
東横INN青森駅正面口 ツイン一般2名代金 8,000円
東横INN一ノ関駅前 ツイン一般2名代金 8,000円
乗車代金と宿泊代金の基本料金
二人で3泊4日 46,000円 + 24,000円 = 70,000円
昼食代と夕食代、お土産代など 30,000円 見込むと、 10万円 を必要とします。
以上が概要計画です。
12 07 (水) カオスの深淵
カオスとはギリシャ語で混沌という意味です。
カオス(=混沌⇔【(ギリシャ)chaos】 ギリシャ人の考えた、宇宙発生以前のすべてが混沌としている状態。)
12月4日(日)の朝日新聞に
カオスの深淵 借金が民主主義を支配する
という横書きの見出しで第一面トップに掲載された記事です。 (編集委員・大野博人)としてありました。
この記事を見て、老生が一番危惧していた内容が端的に、そして適切な具体的世情の様相を表現して人々の心に釘を打ち込んでいることに驚きました。 今の自由主義に基づく市場経済は世界のすべての人々の平和な生活を根こそぎおかしくしてしまうのです。 格差社会は幾何級数的に増大し、一部の金持ちは増々平然と守銭奴ぶりを赤裸々にふるまうのです。
金融は国家を超えて金持ちの思うままに猛威をふるまうのです。 政治家の今の権力の限界を越えていますから、手の施しようはないのでしょう。 現状の姿に端的に表れ始めているのは、金融市場の自由によって企業は安い賃金で生産活動ができる国へ産業をどんどん持ち込むようになりました。 このことがカオスの深淵の分かりやすい現象です。
現代の金融システムではカオスからの脱却は恐らく不可能です。 日本の政治家自身が進んでその深淵にはまりこんでいます。 金融システムの悪魔の手がTPPという言葉の裏に潜んでいます。 格差社会の増大という現象はだんだんと誰しもの目に明らかなものとして認識しなければならないのです。
この金融システムに対する抵抗は、ニューヨークのウォール街デモに象徴されていました。
「自由主義に基づく市場経済」に取って代わる考え方はないものでしょうか?
一日に額に汗することもなく何万円も所得を得るという不合理が通用するシステムを、代える合意はないものでしょうか?
これらの考え方が出来ないとすれば、明らかにカオスの深淵は渦巻くばかりになります。
2011/12/04 朝日新聞第一面 より
カオスの深淵 借金が民主主義を支配する
民主主義への道は、人々を借金の苦しみ から解放しようとした男が切り開いた。
紀元前6世紀初めのアテネ。貧しい市民の多くは、金持ちから金を借りてやりくりしていた。 借金のかたは自分の体。 返せない者は奴隷になった。 アテネ大学のエフゲニア・マキギャンニ教授(古典文学)によると、落ちぶれた人が増え、社会には緊張が高まっていたという。
そこに、ソロンという政治指導者が登場する。
彼は借金を帳消しにし、多くの人を奴隷状態から市民に戻した。 人間を借金のかたにすることも禁じた。 さらに、富裕層に限られていた政治参加を貧しい市民に広げた。 次々に打ち出した改革は、古代民主制の土台になったとされる。
そんな出自を持つ民主主義が今、世界中で借金の前に立ちすくんでいる。
「ソロンの時代は、経済も政治もアテネの中の話だった。 でも、今はグローバル化した市場が相手。 どうしようもない」とマキギャンニ教授はあきらめ顔だ。 最近、給料が三割カットされた。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
債務危機は出口が見えない。 欧州連合(EU)ではギリシャ危機にもたつくうちに、大国ドイツの国債でさえ火の粉をかぶった。 欧州に解決を促す米国でも、財政赤字を削減するための与野党協議は決裂。 日本の政治も債務問題で迷走を続けている。 そして多くの民主主義国で、じりじりと予算が削られ、福祉や教育が後退し失業者が増えている。
「あれは血に飢えているんだ」、グローバル市場を獣にたとえたのは、ニューヨーク・ウォール街で金融界に抗議する集会の参加者ではない。 アテネ商工会議所のコンスタンチノス・ミカロス会頭だ。 市場の猛威を目撃したものの恐怖がにじむ。
ギリシャの中央銀行によると、同国ですでに五十万世帯が無収入状態。 欧州全体も長い景気後退は避けられそうにない。国内総生産(GDP)でユーロ圏の約2%に過ぎないギリシャから始まったドミノ倒しは、98%の国々の民主主義も追いつめている。
市場に退場を命ぜられたように、ギリシャのパパンドレウ首相に続いてイタリアのベルルスコーニ首相も去った。 どちらもEUとつながの強いテクマクラートに交代した。 選挙はなし。 「われわれを統治するのは政府ではなくて市場だ」とミカロス会は困惑を隠せない。
パパンドレウ政権で経財相などを務めたルカ・カツェッリ国会議員は「これは金融市場との戦争だ」という。 「今は確かに民主主義が侵食されている。 しかしそれは闘いに勝つため。 負ければすべてを失う」
フランスの歴史家、エマニュエル・トッド氏は「今や民主主義が闘う相手は借金だ」と話す。 債務返済のために各国が国民に強いる痛み。 それは結局「金融界が国家を通して人々から取り立てる課徴金にほかならない」とも。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
アテネ下町にある古ぼけたビルの一室。 借金に悩む人のためのNPO相談所だ。 訪れる人が経済危機以来8割も増えた。 テオドロス・タンプロス代表は、解雇で住宅ローンが払えなくなり、銀行に自宅を取り上げられる人が増えているという。 「このままだとローンを抱える人の6割が家を失いそうだ」
ギリシャのソロンは詩人でもあった。 残された作品にこうある。
「人々の上に立つ者たちが不正で財をなす。 聖なる宝も公共の財産も奪う。 そして正義という神聖な原則さえないがしろにする」
今年、世界中で多くの市民が街頭に出て異議を申し立てた。 豊かさをもたらすはずのグローバル化が、「神聖な原則」をなぎ倒し、社会に混沌(コントン=カオス)を広げていることへの抗議ともいえる。
私たちは今日から三回、欧州危機の意味することを報告し、新年正月にも民主主義の課題について記事を連載する。 その後も、この混沌について取材と報告を続けていく。
(編集委員・大野博人)
朝日新聞デジタル:市場という魔物―欧州発の危機〈カオスの深淵―1〉
市場という魔物―欧州発の危機〈カオスの深淵―1〉
2011年12月4日03時00分
11月23日、ついに欧州の「最後の砦(とりで)」が揺らいだ。最も安全と見られているドイツ国債が、売れ残りの危機に瀕(ひん)したのだ。募集額に対し、投資家の応募はたった6割。足りない分はドイツ連邦銀行(中央銀行)が引き受けるはめになった。
この異例の「札割れ」は、なおユーロ防衛に腰が引けているように見えるドイツへの、市場のいらだちの表れだ。だがドイツは、動きたくても動きにくい。「民主的手続き」に時間がかかるからだ。
■牙をむいた熊―ベルリン
話は3カ月近く前にさかのぼる。欧州金融安定化基金(EFSF)の拡充がユーロ圏各国で協議されているさなかの9月7日、ドイツ連邦憲法裁判所が、今後に大きな影響を与える判決を出した。「政府が他国への支援策を決定するたびに、議会予算委員会の承認が必要だ」。憲法裁に訴えたのは与党議員だった。
判決に従えば、ギリシャだけでなく危機に陥った国を支える必要が出るたびに、政府は事前に予算委に諮らなければならない。そればかりか、どの国の国債をどれだけ買うのか、という支援策の内容が予算委で表に出れば、実効性も失われかねない。
市場は欧州を攻め続けていた。ユーロ相場の下落、イタリア・スペインの国債や銀行の格付け引き下げ、フランス・ベルギー拠点の金融大手デクシアの破綻(はたん)……。債務危機をどうするのか。性急に答えを求める市場は、ユーロ圏の機関車役のドイツに対し、行動をせき立てていた。
10月26日、ベルリン。
「戦後最大の危機にあたり、ドイツが責任をとる準備と能力があるかどうかを、世界が見ている」。連邦議会本会議で、メルケル首相が安定化基金の再拡充を懸命に訴えた。とにかく結果を出さなければならない。首相と与党幹部は本会議での採決という形で局面打開を図った。
演説後、議会は再拡充案を賛成多数で可決。欧州は債務問題解決に向けようやく動き出した。
だが、そもそも安定化基金拡充でユーロ圏17カ国が合意したのは7月下旬。その後、再拡充が決着して包括策がまとまるまで、ほぼ3カ月が過ぎていた。
この調子では、次に危機が来た時は本当に間に合わないかもしれない。政府・与党は、与野党議員でつくる「9人委員会」設置を考えていた。急ぎの場合に少人数で表に出すことなく、議会の承認を与える試みだ。「民主的な決定過程を空洞化させることなく、市場の要求に迅速に対応できる」。中心になって進めた与党・キリスト教社会同盟のバルトロメーウス・カルプ議員はそう説明する。
ところが、またもや横やりが入った。首相の演説もあり、安定化基金の再拡充案が議会を通った翌日の10月27日。野党・社会民主党のズベン・シュルツ議員ら2人が、「9人委員会」は違憲だと憲法裁に訴えたのだ。シュルツ議員は、これまで救済策すべてに賛成している。それでも「迅速な決定が必要だからといって、議会が障害であるかのような議論はおかしい。問題は市場にある」と話す。
翌28日、憲法裁は今度も「9人委員会」を認めないとする仮処分を決めた。国際的な拘束力を持つ事柄を、他の議員が参加できないまま決めるのは問題がある、というわけだ。
近く予定される判決でも「違憲」とされれば、「9人委員会」は空中分解する。その場合、今後、ユーロ圏で危機に陥った国に対する支援の可否は、41人による予算委での議論に委ねられ、時間がかかるのは必至だ。
ドイツでは、主な野党もギリシャなどの救済策に賛成の立場だ。だがそれも「民主的手続き」が守られての話。メディアも「債務カットは必要だが、民主主義のカットは許されない」との論調が多い。
「ベア(熊の)マーケット」。相場が下がり続ける市場をそう呼ぶ。上がる場合は「ブル(雄牛の)マーケット」だ。いま市場に居座る小心な熊は、債務問題で不安を抱えて、性急に解を求める。手順を重視する民主主義は、その要求に追いつけないでいる。
朝日新聞の連載記事『<カオスの深淵> 借金が民主主義を支配する』・・・日本はどうする? - 傍観者の独り言
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