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折々の記 2012 @

【心に浮かぶよしなしごと】

【 01 】01/01〜     【 02 】01/07〜     【 03 】01/08〜
【 04 】01/10〜     【 05 】01/15〜     【 06 】01/17〜
【 07 】01/19〜     【 08 】01/30〜     【 09 】02/03〜

【 08 】01/30

  01 30 世情の変態急
  01 31 2013年秋、新しい学校が生まれる
  02 01 乱雪、舞雪
  02 02 1% のお山の大将(アメリカ)の綻び
  
 01 30 (月) 世情の変態急

今日の朝日第一面に、「陳情したら、さらし者」が載っています。 中国の人権思想の在り方がうかがえました。 このほかに

   「核調査、イラン「粛々」 IAEA、テヘラン入り」
   「年金試算の公表、再び封印 民主、税負担増の印象懸念」

明るいニュースとして

   「完全養殖クロマグロ、世界へ 近畿大と豊田通商が商業化」 (これら太字のニュースは印刷し保存してあります)

が目にとまりました。

NHKのニュースとして、「50年後の人口 8600万人」の記事が出ています。

1月30日 10時18分
50年後、2060年の日本の人口は、8600万人余りにまで減少し、65歳以上の高齢者の割合はおよそ40%に上るという推計を国立社会保障・人口問題研究所がまとめました。労働力の中心となり、社会保障を支える15歳から64歳までの生産年齢人口は、2060年には、今より半数近く減少し、4418万人になるいうことで、厚生労働省は、今回の推計結果を基に年金や少子化対策などの社会保障制度の検証を急ぐことにしています。

こうしたニュースが時の流れの断面です。



「日経ビジネス」 の記事で印刷し保存しているもの
2012年1月04日 太陽光発電 19円/kWhの衝撃
2012年1月04日 ユーロ危機とアメリカ金融危機から見えるもの
  池上彰×岩井克人対談 「お金の正体 その1 」
2012年1月16日 「知性の失敗」のユーロ、「自由の失敗」のアメリカ 
  池上彰×岩井克人対談 「お金の正体 その2 」
2012年1月17日 日本は「人づくり」に失敗した
2012年1月18日 日本が第二のギリシヤにならないために
2012年1月18日 絶頂期にあって苦悩するシンガポール
2012年1月25日 グローバル化で勝ちたいならインド人脳を取り入れよ!
2012年1月25日 焚書坑儒でしか国内を治められない国
2012年1月30日 「実はお金があったから、科学も哲学も文学も民主主義も生まれたのです」
  池上彰×岩井克人対談 「お金の正体 その3 」




 01 31 (火) 2013年秋、新しい学校が生まれる

日本初の全寮制インターナショナルスクールで、国内外から集めた150人の高校生が学ぶようになるという。

   朝日新聞GLOBE|Breakthrough―突破する力 - [No62]小林りん
     http://globe.asahi.com/breakthrough/110821/01_01.html

     小林りん インターナショナルスクール・オブ・アジア軽井沢 設立準備財団代表理事
           アジア各国の未来のリーダーを、日本で育てたい。
           自由な発想で、「格差」を超える。

           「教育で恩返しをしたい」という思いが形になりつつある。

2013年秋、新しい学校が生まれる。インターナショナルスクール・オブ・アジア軽井沢。その設立準備財団の代表として走り回る。

日本初の全寮制インターナショナルスクールで、国内外から集めた150人の高校生が学ぶようになる。3〜4割はアジア各国から留学生を受け入れ、うち40人ほどは年間350万円の学費・寮費を全額免除することにしている。 「才能をもちながら、貧しいためにチャンスを得られないアジアの若者を集めたい」と、目を輝かせる。

7月、留学生の候補らが集まったサマースクールが軽井沢であった。参加したのは、インド、フィリピン、ネパールなど9カ国と日本からの計30人だ。 インドからきたバークマンズ・ゴヴィンドラージ(13)はまだあどけないが、将来の目標は「首相になって政治腐敗と闘うこと」。

インドにあるチベット出身者の村で生まれたテンジン・イングセル(14)はチベットに行ったことがない。「中国が許さないからです。私はチベットを代表する慈善活動家として、よりよい場所をつくるために働きたい」

恵まれない環境ゆえに培われた強い意思とハングリー精神。アジアからの留学生たちと、日本の生徒たちが互いに刺激し合いながら学んでほしいと小林は願っている。

「将来、アジアのリーダーがここから巣立ってくれたら」

理系・文系を超えて

「物理をもっと頑張らないと東大は難しい」。小林は国立の進学高に入ってすぐ、1学期の三者面談で教師にそう言われた。「学級委員もしたし、得意教科もある。なぜ、私のいいところを見てくれないんだろう」。高校の教育理念に疑問が膨らみ、間もなく中退した。

自分のことをしっかり評価してくれる学校はないか。たどり着いたのは、カナダにある全寮制のインターナショナルスクールだった。86カ国から様々な境遇の生徒が集まってくる学校だ。

この学校で共同生活をするうちに気づいたのは、「機会は均等ではない」ということと「教育のありがたさ」だ。メキシコ人の友人は実家が貧しく、6人きょうだいのうち彼女だけが高校に進めたという。奨学金をもらってやっと教育の機会を得た同級生も多かった。

「学校を選べる自分がどれだけ恵まれているか。この幸運や能力は自分だけのためにもらったんじゃない」。将来は教育で恩返しをしたい、と漠然と思うようになった。17歳のときだ。

卒業後に帰国し、東京大学で開発経済学を学んだ。さらに米国の大学院で教育学を学び直した後、ユニセフでフィリピンの貧困層教育に携わる。

…………………… …………………… …………………… ……………………

マニラ中心部のストリートチルドレンに職ため業訓練や勉強を教える草の根の活動は、確かに、子どもを買春やドラッグから守る助けにはなった。スラムの小さな家に招かれ、教え子の家族に「ありがとう!」と抱きつかれたこともある。

だが、貧富の格差はいかんともしがたく、政治家や富裕層は社会のしくみを変えようとはしない。「トップ層の意識を変えていけるような人材を、どうすれば増やせるのか」。もどかしい思いを抱えていたとき、友人の紹介で出会ったのが、独立系投資会社あすかアセットマネジメントの社長、谷家衛だった。

ふたりの子をもつ谷家はかねて、「学校はもっと多様性をもつべきだ」と考えていた。いま日本には、何をやっていいのかわからないように見える子どもが多い。国際性や語学力を身につけようとインターナショナルスクールに進んでも、結局、同じような経済状況で、同じような考え方の生徒たちの集団になってしまう。一つの価値基準にしばられることなく、アジアの若者の刺激を受けながら、自分の人生を思い切り生きる人間が育っていく――。谷家は、そんな学校づくりの構想を温めていた。

谷家の話は新鮮だった。「その舞台で、私もやりたいことを生かしたい」とメールを送った。胸のもやもやが、さっと晴れた。

学校のカリキュラムのうち、小林たちは「デザイン力」を特に重視している。といっても、ものをデザインすることだけではない。さまざまな引き出しから、自由な発想で問題解決の手だてを考える力、つまり、理系・文系の枠組みではくくれない「柔軟な対応力」だ。

冒頭のサマースクールでは、「息子のおむつでバッグがかさばって困る」という小林の悩みをテーマにアイデアを募った。ある生徒が「(布団圧縮袋のように)袋にいれたおむつを掃除機で圧縮したら」と提案し、大人たちからおーっと歓声が上がった。

生徒が自分の個性を知り、自分なりのリーダーシップを発揮できるようにする教育も大切だという。
「東日本大震災では、自分で判断して世界に発信する力をもつリーダーが日本にいない、ということを多くの人が痛感した」。だからこそ、自分たちの学校は時代のニーズに応えられる。小林は、そう確信している。

大震災の「波紋」

不安がないわけではない。 建設費などで、最初の数年間は財政状況が厳しくなることも予想される。アジアからの留学生に奨学金を支給するには、ほかの生徒から集める学費だけでは足りない。企業や個人に支援をもちかけてきた。

大震災の後、「それどころではない」と寄付を取りやめた人がいた。だが、その一方で、リーダーシップに欠ける政府や国会の対応をみて、「やっぱりこの学校は必要だ」と改めて支援を約束してくれた人たちもいた。うれしかった。

実は、この3年間、小林は無給で走ってきた。設立準備財団のスタッフ37人や、サマースクールの運営スタッフ30人も、みんな小林や谷家に共感して集まったボランティアだ。「きらきらした目でビジョンを語る小林に、いつの間にか巻き込まれていた」と、長年の友人でもあるボランティアの一人はいう。

共鳴しあう人たちが、時間やお金や労力を出し合ってつくる。「それがこの学校のパワーだと思っています」

(文・鈴木暁子、写真・豊間根功智、文中敬称略)

自己評価シート

 1→ 実行力  3→ 感謝力  5→ 運     7→ 体力    9→ 分析力・洞察力
 2→ 共感力  4→ 楽観力  6→ 集中力  8→ 決断力 10→ 独創力・ひらめき


どんな力が壁を越える「突破力」になっているのか。編集部が用意した10種類の力について自信がある順番に並べ替えてほしい、と自己分析をお願いしたところ、一部を「実行力」「共感力」「感謝力」「楽観力」という独自の言葉にかえて答えてくれた。

最初に挙げた「実行力」は「火事場の馬鹿力」に近い意味という。困難に直面したとき、避けるのではなく突き進んでいく力で、人の輪があるからこそ発揮されると小林は考える。

今回の学校づくりでは、「共感しあえる人が巻き込まれ、問題をともに乗り越える仲間が増えていった」。だから2位は「共感力」だ。

3位の「感謝力」は、1人では何もできないと認識すること。「すべてやろうとしても、自分は1人しかいない。自分の限界を知り、人に感謝する謙虚さが大切です」。

悲観的なリーダーにはだれもついてこない。物事を前向きにとらえる「楽観力」を4位にした。

小林 りん(こばやし・りん)

1974年、東京都出身。国立高校を中退し、カナダの全寮制インターナショナルスクールに留学。東京大学経済学部で開発経済を学ぶ。ベンチャー企業経営などをへて、2003年、国際協力銀行へ転職。05年に米スタンフォード大国際教育政策学修士号を取得。06年から2年にわたり、国連児童基金(ユニセフ)でフィリピンの貧困層教育にかかわる。09年4月から現職。

MEMO

好きな言葉…Things happen for reasons(ものごとには理由がある)。昨夏のサマースクールは風邪などで病院に行く子どもが多く、当時の学校建設予定地から病院まで50分もかかることに気づいた。土地の契約交渉を白紙に戻し、開校予定も1年延期に。時間はかかったが、最適な土地が見つかった。「つらいときほど学びがあり、のちの人生の肥やしになる」

家族…「輝いている人にそばにいてほしい」と言ってくれる夫の繁肇さん(36)と、1歳7カ月の長男、大空人(たくと)ちゃん。生後3カ月から保育園のお世話になりながら、自分と夫の両親が総出で子育てを支援してくれている。サマースクールの期間中は、実母と大空人ちゃんに軽井沢に宿泊してもらい、朝と晩、授乳した。「家族は学校づくりの強力なサポーター。本当に感謝しています」

 02 01 (水) 乱雪、舞雪

降る雪の名前は、青森が一番多いと聞いている。 

「降る雪の名前」で検索すると、‘雪の名前 - BLUE SAPPHIRE’が一番始めに出てきます。 

それが<[青森]吹雪・真冬日>でした。

■[青森]雪の名前 太宰治の「津軽」の冒頭には7つの雪が記されている。こな雪、つぶ雪、わた雪、みず雪、かた雪、ざらめ雪、こおり雪。青森に来ると、雪には様々な種類のものがあることが実際に体験できる。

雪の名前は大きく分けると、降っている雪(降雪)と積もっている雪(積雪)に分けられる。文学的な表現も調べてみたので載せておきます。

<降雪>

・こな雪: 風雪時に多く、粉のような雪。パウダースノー。積もらない。
・つぶ雪: 粒のような雪。積もる。
・わた雪: 暖かくて降水量が多いところに降る。綿のようにふわっとした雪。
・ぼたん雪: 気温が高い時に雪が集まってぼたんの花のように降る雪。
・たま雪: 冬の初めや終わりの暖かい頃に降る。たまの形。
・はい雪: 普通に降っている雪。灰のようにフワッと舞う。
・もち雪: たま雪やはい雪、わた雪が溶けかかった状態。
・べた雪: もち雪がさらに溶けて降る。団子のような感じ。
・みず雪: べた雪が雨に変化する状態。雨滴に近い。
・みぞれ雪: みぞれ状の溶けかかった雪。

<積雪>

・新雪: 積もったばかりの雪のこと。結晶の形が保たれている。
・こしまり雪: 新雪が少ししまったタイプ。降って数日たち、結晶が壊れて粒になっている。
・しまり雪: さらにしまった状態。スコップが立たないくらい固い。
・こおり雪: 固まって氷のようになった状態。
・ざらめ雪: 新雪やしまり雪が溶けて水を含んだタイプ。
・しもざらめ雪: しまり雪が冷えて雪の中に霜ができた状態。とても珍しいタイプ。
          北海道など気温が低い地方でしか見られない。
・こしもざらめ雪: しもざらめ雪の霜が小さいもの。

<文学的表現など>

・あわ雪: 泡雪、沫雪。泡のように解けやすい雪。和菓子にも付けられている。
・あわ雪: 淡雪。やわらかで解けやすい雪。和菓子の名前。
・うす雪: 薄雪。少しばかり積もった雪。
・大雪: 激しく大量に降る雪。
・こごめ雪: 小米雪。細かい雪
・小雪: 少しの雪。
・ささめ雪: 細雪。細かに降る雪。谷崎潤一郎の小説の名。
・しずり雪: 垂り雪。木の枝から落ちる雪。
・白雪: しらゆき。雪の美称。
(・人工雪: 人工的に作られた雪。)
・たびら雪: 春近くに降る薄くて大片の雪。だんびら雪。
・どか雪: 一時に大量に降る雪。
・友待つ雪: 次の雪の降るまで消えずに残っている雪。
・なごり雪: 名残雪。名残の雪。春になってから冬の名残に降る雪。
・なだれ雪: なだれて落ちる雪。(季語:春)
・にわか雪: にわかに降ってくる雪。
・ぬれ雪: 濡れ雪。水分の多い雪。
・根雪: ねゆき。雪解けの時期までとけずに残る雪。
・はだれ雪(まだら雪): 班雪。はらはらとまばらに降る雪。まだらになった残雪。(季語:春)
(・八朔の雪: 八朔の日に吉原の遊女が全員白無垢を着た風習。)
・初雪: その冬初めて降る雪。(季語:冬)
・春の雪: 春になって降る雪。牡丹雪になることが多い。(季語:春)
・ふすま雪: 衾のように多く積もった雪。
・ふぶき(吹雪、乱吹): 降雪に激しい風を伴ったもの。風雪。暴風雪。(季語:冬) 
・べた雪: 水気の多い雪。
(・蛍の光、窓の雪: 蛍の光や窓の雪の光で本を読んだという故事にちなみ、苦学すること。
             学問にいそしむこと。蛍雪。)
・万年雪: 山頂などに一年中解けずに残る雪。
・み雪: 深雪。(1) 雪の美称。(2) 深く積もった雪。(季語:冬)
・横雪: 風で横様に降る雪。
・忘れ雪: その冬の最後に降る雪。雪の果て。(季語:冬)

雪の降り方には乱舞するように降る雪もある。 これは吹雪の中に入ってしまうのだろうか?

今年始めての積雪です。 東日本の震災義援金12回目を送りました。 被災した人たちの苦労がしのばれます。

東日本大震災義援金 12回目 一万円送金

 02 02 (木) 1% のお山の大将(アメリカ)の綻び

We are 99% !! の論理からいえば、1% のアメリカの指導者たちの破廉恥な貪欲ぶりは、世界の人々にとっては‘見え見え !! ’になってきています。

さしづめ日本流にいうならば


衣のたては 綻びにけり     年をへし 糸のみだれの 苦しさに


というところでしょう。

朝日デジタルの五番目「日米のTPP事前協議、近く開催 車や農産物焦点」や、田中宇の二つの解説、阿修羅への投稿に目を通してみると、ビルダーバーグ秘密会が始まって以来アメリカを核として蠢いている様子が「年をへし 糸のみだれの 苦しさに」のように思えます。

秘密計画を押し通すことはペテン師のやることであり、みんなで指弾しなければならないのです。

  朝日新聞 Digital 2012年2月2日

    温泉で雪崩、岩盤浴客3人死亡 秋田・玉川温泉
    数年後の国債急落を想定 三菱UFJ銀が危機シナリオ
    急落の悪夢、少しずつ現実味
    大手銀7グループ、黒字確保 11年4〜12月期
    日米のTPP事前協議、近く開催 車や農産物焦点

  田中 宇

    ユーロ危機からEU統合強化へ  2012年1月31日
    イラン制裁はドル覇権を弱める  2012年2月1日

  阿修羅

    日本政府は米国政府に貸した借金を毎年15兆円返してもらっているはず 2012年 1月31日
     “消費税増税は全く不要である…”(新ベンチャー革命) 2011年12月31日

  ※ 以上のものは印刷保管してあります。



阿修羅には 2012年1月31日19:43 投稿の原稿が寄せられています。

★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK125 > 557.html

日本政府は米国政府に貸した借金を毎年15兆円返してもらっているはず
 “消費税増税は全く不要である…”(新ベンチャー革命)

   http://www.asyura2.com/12/senkyo125/msg/557.html
    投稿者 明るい憂国の士 日時 2012 年 1 月 31 日 19:43:19: qr553ZDJ.dzsc

    http://blogs.yahoo.co.jp/hisa_yamamot/archive/2011/12/31
    新ベンチャー革命2011年12月31日 No.503
    2011/12/31(土) 午後 1:53


日本政府は米国政府に貸した借金を毎年15兆円返してもらっているはず:消費税増税は全く不要であることは小学生にもわかる話

1.消費税増税で税収は増えるのか

 国税庁の統計(注1)によれば、消費税5%による税収は毎年ほぼ10兆円前後であり、デフレの続く近年、減少傾向にあります。この数字から消費税率1%につき2兆円の増収という単純計算が成立します。

 そこで、もし近未来、消費税率が今の5%から倍の10%に引き上げられたら、税収は10兆円増える計算になります。ただし、消費税率アップが国民消費の足を引っ張らないという前提です。現実はそう甘くなくて、過去の例だと消費税率アップは景気を悪化させ、小売企業からの法人税収入が減ったり、企業業績悪化で社員の給料が減ったり、リストラが増えたりして個人の所得が減り、結局、トータルの税収は下がることがわかっています。

 つまりデフレ日本では消費税増税が国税庁の収入を増やす可能性は低いのです。


2.米国に貸しているおカネを返してもらえば消費税増税は不要

ウィキペディアで"消費税"(注2)を開くと“毎年14.5兆円ある米国債償還金”という項が載っています。

 みんなの党の江田憲司衆院議員(元・経産省官僚)が国会でこの点を公表しています。

 日本政府は公表された数字で米国政府に100兆円規模のドル(米国債のかたちで)を貸していますが、隠れ貸金を含めると日本の産官全体で700兆円〜1000兆円規模(対米ドル債権)とも言われています。だから江田議員の指摘通り、日本政府が米国政府に貸した借金の一部が満期をむかえて毎年15兆円を返してもらっているということです。ほんとうはもっと多いはずですから、この金額は確実に返済されるべき最低額です。

 この返済金を当てれば、無理に消費税を上げて国民に負担を押し付ける必要はないわけです。こんな簡単な理屈は小学生にも理解できる話です。

民主の消費税増税反対議員も野党議員もなぜ、この事実を国民にもっと声高に言わないのでしょうか。日本政府は米国政府に貸したおカネを返してもらえと国民がもっと大きな声で叫べば、消費税増税論者はグーの音も出ません。

3.米国政府は日本政府から借りたカネをちゃんと返しているのか

 米国政府の財政が破綻寸前であることは良い子の小学生でも知っていますから、上記の15兆円/年を米国政府は日本政府に返せるはずがありません。

 米国政府の返した15兆円分の米ドルで日本政府はまた米国債を買っているようなのです。ここに日米関係の最大の問題があります。要するに、日本政府が米国政府に貸したおカネは事実上、返済されていないのです。そして、米国政府の対日借金は膨らむ一方なのです。

 このような日米関係の歪んだ問題を横に置いて、日本国民に増税を強いているのが今の日本政府であり、野田政権なのです。

 これでは米国政府の借金のツケを回される国民はたまったものではありません。

4.金銭関係で歪んだ日米関係をなぜ、国民は知らされないのか

 日本国民の多くは、毎日、テレビや新聞から情報を得ていますが、マスコミが金銭関係で歪んだ日米関係を報道しているのを見たことはありません。なぜでしょうか、それはマスコミが日本国民に日米関係の真実を隠し続けているからです。本ブログでは、このような日本のマスコミを悪徳ペンタゴンと呼んでいます。

なお、上記、悪徳ペンタゴン日本人および彼らを動かす米国戦争屋の定義は、本ブログのNo.225(http://blogs.yahoo.co.jp/hisa_yamamot/20079420.html)の注記をご覧ください。

 もし、上記のような金銭関係で歪んだ日米関係の実態を国民が知ったら、消費税増税に賛成するはずがなく、虎ノ門の米国大使館前で“借金返せ!”デモが起きるに決まっています。

5.民主主義国家・日本における政治家の役割

 小中高の先生方は日本の子供たちに、戦後日本は民主主義国家だと日々、教えていると思いますが、民主主義国家において、国民を代表するのが政治家であり、政治家は国民の投票で選ばれます。だから、民主主義国家の政治家は国民本位で活動することで、国民の払う税金から報酬が払われています。

 今、国民は日本政府官僚の仕掛ける消費税増税圧力に直面しています。つまり、日本政府の官僚と国民は増税を巡って利害が対立しています。江戸時代のような封建社会では国民は重税に苦しむ一方でしたが、近代民主主義社会では政治家という存在が認められ、国民の利益を守るため、政治家は政府の官僚と闘う役割を負っています。

 今、日本の政治家は、日本政府に対し、米国政府から毎年返済される15兆円にて税収補填すれば消費税増税は不要だと主張すべきです。それができないなら、なぜできないのか、国民の前で、日本政府官僚に説明させるべきです。この説明に国民が納得して初めて、消費税増税を国民にお願いできるはずです。日本の政治家は民主主義の原点に立ち返って、やるべきことをちゃんとやって欲しい。その意味で、今の野田政権の政治家は民主主義の根幹がわかっていない。全員、政治家失格です。


注1:国税庁の統計:消費税
http://www.nta.go.jp/kohyo/tokei/kokuzeicho/shohi2009/pdf/kazeijyokyo.pdf 

注2:消費税、ウィキペディア参照

ベンチャー革命投稿の過去ログ
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Oakland/1386/melma.htm 

テックベンチャー投稿の過去ログ
http://www.elmstadt.com/news/techventure.html 
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-PaloAlto/8285/column-top.html