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  09 07 菌の力 これは凄い!!   野菜栽培・健康維持の救世主
  09 08 行き詰る米日欧の金融政策   国際ニュース解説

 09 07 (月) 菌の力 これは凄い!!     野菜栽培・健康維持の救世主

NHKテレビを見ていると神崎町の地域おこしの目玉として、麹菌をはじめ味噌醤油、漬物糠漬けなど昔からの醗酵食品が取り上げられていた。 これらの醗酵食品は健康のために非常にいい食べ物だということが科学的にわかって、「道の駅」の販売による地域おこしで賑わっているという。 研究者はこうした昔からの知恵を「醗酵文化」と名づけて放送されていた。

地域文化や健康維持のために「菌の力」を調べることとした。



神埼町に感謝する
A 菌の力
     野菜栽培での驚く提案、健康維持の救世主となる
     約 1,550,000件(0.20秒
     https://www.google.co.jp/?gws_rd=ssl#q=%E8%8F%8C%E3%81%AE%E5%8A%9B

① 菌の力 | 株式会社サングリーンオリエント
     http://www.sun-g-orient.co.jp/kinnochikara/
菌の力. ≪菌の力®≫. 病んだ土壌の改善と生産物の成長促進・品質向上に! 「菌の力®」は有機物分解能力に優れた特別な光合成細菌を含んだ菌体資材です。 従来の菌体資材と違い、安全で簡単に扱うことを可能にしました。 病んだ土壌の再生や連作障害 ...

② 菌の力(きんのちから)光合成細菌/液体堆肥
     www15.synapse.ne.jp/fse/sale/kinnochikara.htm
有機JAS法による有機農産物の生産にも使用可能ですが、 有機JAS認証における使用資材の可否については各登録機関へお問い合わせください。 病んだ土壌障害と生産物の成長促進・品質向上にお使いください。

③ 菌の力 菌の力の使い方!光合成細菌
     www.d4.dion.ne.jp/~fseguchi/s-kinnochikaraht.htm
菌の力のうすめ方... ○土作り… 50~100倍液...坪あたり1リットル、反当300リットル、一作毎に土壌灌注。 ○生育期から収穫まで… 300~500~1000倍液を月に2~3回根元に土壌灌注、灌水、 または葉面散布してください。どの時期からでも使えます!

④菌のちから -- 朝日新聞GLOBE
     globe.asahi.com/feature/2013021400033.html
2013/02/17 - 重い病を広げる病原菌。食文化を豊かにするカビや酵母。人類のそばには、いつの時代もさまざまな「菌」がいた。そしていま、思いもよらない場面で「菌」のちからが使われようとしている。

⑤バイオパワー講座 - 光合成細菌・納豆菌のアミノ酸液肥及び ...
     biop.atr-net.com/
バイオ25で作る初歩の簡単液肥『パワー菌液で、農作物の品質向上、収量アップを目指しましょう。プロ農家向けのは、光合成細菌、納豆菌などの有用菌やアミノ酸を含む『バイオパワーシリーズ』で、栄養成長の『バイオパワー光』、基礎栄養の『バイオパワー液』 ...

⑥ 菌力アップ - 農業資材のサンビオティック
     www.sunbiotic.com/shop/000271.html
菌力アップは、約250種に及ぶ植物の生育環境を改善する好気性土壌微生物群を多量に含んでいます。これら微生物群は、土壌中に還元されると、有機物を分解しながら爆発的に増殖し、同時に土壌を好気的環境に変え、団粒構造化を促進します。また、土壌 ...

⑦菌の力 1本(1L入) - タキイネット通販 - タキイ種苗
     shop.takii.co.jp/CGI/shop/search/detail.cgi?item_code=MVY48B
タキイネット通販の【菌の力 1本(1L入)】紹介ページ。家庭菜園・ガーデニング向きの種・苗・球根・園芸用品・農業資材を販売する通販サイトです。家庭菜園アドバイス、用語解説、料理レシピなどのお役立ち情報も満載です。

⑧善玉菌のチカラ/乳酸菌サプリ | フジッコ通信販売オンラインショップ
     www.shop-fujicco.com/front/category/zen/
毎日のスッキリで最近食事がすごく美味しいです! 「善玉菌のチカラ」を始めて、1週間後、少しずつスムーズなリズムになり、周りから「最近よく食べるよね」と言われるようになりました。 スッキリ快調だと食事も美味しいし、私にとってなくてはならないパートナー ...

⑨フジッコ / 善玉菌のチカラ商品情報 -@cosme(アットコスメ)-
     www.cosme.net › フジッコ
評価: 4.2/7 - ‎14 件のレビュー化粧品のクチコミサイト@cosmeのフジッコ / 善玉菌のチカラの商品情報です!フジッコ 健康サプリメントの口コミ(14件)や、QAなどの情報をアットコスメでチェックできます。

⑩【楽天市場】【送料無料】フジッコ 善玉菌のチカラ/カスピ海 ...
     review.rakuten.co.jp › みんなのレビュー・口コミ
評価: 3.9 - ‎29 件のレビュー【送料無料】フジッコ 善玉菌のチカラ/カスピ海ヨーグルトの乳酸菌サプリ 10P05Sep15(カスピ海ヨーグルト caspia)のレビュー・口コミ情報がご覧いただけます。商品に集まるクチコミや評価を参考に楽しいお買い物を!


菌の力
① 菌の力 株式会社サングリーンオリエント
     菌体資材
     http://www.sun-g-orient.co.jp/kinnochikara/

病んだ土壌の改善と生産物の成長促進・品質向上に! 「菌の力®」は有機物分解能力に優れた特別な光合成細菌を含んだ菌体資材です。 従来の菌体資材と違い、安全で簡単に扱うことを可能にしました。 病んだ土壌の再生や連作障害の改善、生産物の生長促進と品質向上に効果を発揮します。

≪特徴≫

•光合成細菌が土中に投入されることにより、拮抗作用が促進し、連作障害の原因となる有害菌の増殖抑制が期待できます。
•有機物の分解能力が高いため、土中の未熟有機物を急速に腐植化し、植物の生長を促進します。
•含まれるアミノ酸の効果により糖度、栄養価の高い高品質な作物の収穫が期待できます。また、菌体のキチン質が植物を刺激し、植物から酵素を分泌させることにより植物の免疫力が向上します。
•病原菌より有機物を取り込む能力に優れている有用微生物が多いことで、病原菌の活動を抑制します。
•「菌の力®」に含まれる光合成細菌は嫌気、好気両性の光合成細菌です。土壌の酸性化を防ぐとともに、酸性土壌の中性化にも力を発揮します。
•使用期限もなく無臭です。圃場の悪臭改善にもご使用いただけます。
•有機JAS対応資材。

   菌の力 チラシ(表) 菌の力 チラシ(裏) 菌の力について ……… 印刷可

    商品規格   標準小売価格(税別)
   100cc       680円
   500cc     1,910円
      1L     3,600円
      5L    12,000円
     10L    20,500円
     20L    37,800円

≪使用方法≫

•土づくりの時から収穫まで300倍~600倍希釈液を1~2週に1回、土壌や植物に十分潅水してください。播種や定植後の作物に対して、株元へのスポット施用が経済的にもお勧めです。また、どの時期からでも使用できます。
•使用量の目安は反当り、希釈液で300リットルです(坪当たり希釈液で1L)。土壌の状態によって適宜調整してください。基本的に土壌や作物に対し、反当り原液1L程度が十分行きわたるよう希釈水を調整してください。
•堆肥作りで施用すると、素早く高品質の完熟堆肥に仕上がります。堆肥原料100kgに対し原液500cc~1L 、堆肥原料1tに対し原液5L~10Lを目安にご使用ください。
•光合成細菌が増殖する際には多くの有機物を必要としますので、堆肥や米糠、油粕、骨粉等多くの有機物との併用をお勧めします。


菌の力
② 菌の力 光合成細菌/液体堆肥
      http://www15.synapse.ne.jp/fse/sale/kinnochikara.htm

URLを開いて参考としてください。 多くのかいせつゃず版画載っています。


菌の力
③ 菌の力 菌の力の上手な使い方!
     菌の力のうすめ方
     http://www.d4.dion.ne.jp/~fseguchi/s-kinnochikaraht.htm

●土作り…
50~100倍液...坪あたり1リットル、反当300リットル、一作毎に土壌灌注。

●生育期から収穫まで…
300~500~1000倍液を月に2~3回根元に土壌灌注、灌水、または葉面散布してください。どの時期からでも使えます!

●堆肥作り/元菌として…
原液使用、堆肥の原料100kgに原液を500cc~1リットル、原料1トンに原液5~10リットルを使用。

善玉菌のエサとなる有機堆肥との併用がおすすめです!

こんな使い方もできます

■自家製堆肥がありましたら、本品を200~300倍液と是非併用してください。 相乗効果が上がり肥効を倍増させます。
■本作前(定植)の土作りとして、シリカ、竹炭、木炭、モミガラ、魚、貝殻粉、米ぬか、油かす、緑肥、野菜クズ等、畑に混入された後に200~300倍液で本品を使用されると、光合成細菌の格好のエサとなり腐植が早く肥料効果が更にアップします。
■播種前に、種子を200倍液に1~2時間つけてください。
■野菜苗、花苗、果樹苗等定植前に200倍液に2~3時間つけてください。
■ジャガイモ他、全イモ類。全球根類等々定植前に200倍液に2~3時間つけてください。
■サツマイモ苗、さし木、さい芽前に200倍液に2~3時間つけてください。
■切花、活花、花瓶に、2~3滴原液でご使用ください。花が通常より2倍ほど長持ちします。
■室内園芸鉢物には、100~200倍液を月に1~2回注入してください。 樹勢が旺盛になり土臭さが消えます。
■花苗、野菜苗、園芸鉢物・苗木類など全般、売り場での商品価値維持に200~300倍液を時々灌注してください。
■熱帯魚等水槽に原液2~3滴注入されると水質が浄化され...汚濁やヌメリの発生を防ぎます。
■トイレ、牛、馬、豚、鶏、犬等...畜舎に30~50倍液を時々散布されると悪臭がなくなります。

* 商品力を実感 *

◆家庭の生ゴミポットに...夜、原液を2~3滴落としてください。 ⇒ 翌朝、悪臭は強力な分解力で消えています。
◆元気のない花や野菜に300倍前後にうすめ1週間おきにかけてください。 ⇒ みずみずしく生育旺盛になります。
◆生け花、一輪挿し、仏前花などの水替え時に原液を2~3滴入れてくたさい。 ⇒ 通常の倍以上長持ちします。また、水の交換回数を減らせます。
◆花や観葉の室内鉢物に直接原液を2~3滴入れてください。 ⇒ 土くささが消え植物も活き活きとなり、用土も長持ちします。
◆熱帯魚水槽等の水の汚濁やぬめりの発生抑止に、水槽の容量に応じて原液を2~3滴、または5~6滴程度を月に1~2回入れてください。 ⇒ 水替えやお手入れが楽になります。

* 注意事項 *  菌の力を使用されるうえでご注意いただきたいこと...

■殺菌剤・殺虫剤との混用は厳禁!必ず『菌の力』単品でご使用下さい。
■高温・直射日光を避けて常温で保管して下さい。
■水道水は、くみ置きして塩素蒸散後にご使用下さい。
■誤飲にご注意下さい。誤って口に入ったら真水で入念にうがいをして下さい。
■誤って目に入ったら、こすらずに真水で良く洗って目薬をご使用下さい。
■万が一、身体に異常を感じられた場合は、速やかに医療機関に受診してください。



菌の力
④ 菌のちから
     朝日新聞 GLOBE      http://globe.asahi.com/feature/2013021400033.html

下記の内容によって、興味深い解説で詳しく説明しています。 是非参考にしたい。
  

  新種を探せ
    ジャングルで、市場で。「菌ハンター」の宝探し【動画あり】  .
    小さくても資源。勝手な利用は許さない
    闘いと共生。人類との深い関係
  菌で守る。菌を守る。
    凍結乾燥でカビを撃退。被災地の文書を救え
    日本の技術で、世界の古代遺跡を守る
    菌大国・日本の消えゆく「財産」
  English Version
  [Webオリジナル] 菌の世界
  Memo
    へその生物多様性
    なかまどうしで「会話」
    顕微鏡の世界をアートに
    菌のタイムカプセル
    テロや兵器の恐怖
    「もやしもん」
    牛のゲップを抑えろ




さらば連作障害
B 菌の黒汁(クロジル)
     http://www.kinnokurojiru.jp/explain/
     http://www.kinnokurojiru.jp/explain/index02.html
     http://www.kinnokurojiru.jp/fertilizer/index.html<ジャガイモ、トマト>

菌の黒汁とは連作障害の改善や植物の生長促進を目的とした光合成細菌を含む菌体資材です。安全で簡単に扱うことができ長期保存を可能にした画期的な商品です。 連作障害を防止したのは「特殊光合成細菌」. 農家でも悩むこの連作障害をあっさり解決した ...

利用方法はURLで



こうじ
C 麹菌
     「麹菌」グーグル検索結果
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他のキーワード: 麹菌 種類 麹菌 培養 麹菌 酵母 麹菌の特徴 麹菌 乳酸菌

検索結果

① 麹 - Wikipedia
     https://ja.wikipedia.org/wiki/麹
麹、糀(こうじ)とは、米、麦、大豆などの穀物にコウジカビなどの食品発酵に有効なカビを中心にした微生物を繁殖させたものである。コウジカビは、増殖するために菌糸の先端からデンプンやタンパク質などを分解する様々な酵素を生産・放出し、培地である蒸米 ...
‎麹の作り方 - ‎麹の使い方 - ‎麹の種類 - ‎日本の麹

② 麹の基本 | 千年こうじや
     www.sennen-koujiya.jp/about/koujinokihon
日本酒や味噌、醤油、みりん、酢など、日本で古くから使われてきた調味料は、ほとんどが麹を使った発酵食品です。麹は、主に蒸した米や麦、大豆などの穀類に麹菌を加えて繁殖させたもので、その麹菌の酵素が美味しい発酵食品を生み出します。麹は日本の ...

③ 麹のこと|知る・楽しむ|マルコメ
     marukome.co.jp/knowledge/kouji/
マルコメ株式会社の公式サイト。和食の基本となる醤油や味噌などの調味料は、麹なくして成り立たないものであり、日本国有の食文化を支えてきたものはまさに麹の力といっても過言ではありません。

④ 種麹・総合微生物スターターメーカー 秋田今野商店
     www.akita-konno.co.jp/dekirumade/
酒・味噌・醤油・焼酎に代表される日本の発酵食品の要である麹の種菌のことを「もやし」と呼びます。ちなみに、弊社の種こうじ菌は「アキタコンノモヤシ」あるいは「こんのもやし」と呼ばれています。「もやし」は萌える・・・つまり芽が出る・・・の意味があり、芽吹く姿 ...

⑤ 種麹、麹菌(たねこうじ、こうじ菌)の通販・送料無料 | コウジザ ...
     https://www.koji-za.jp/item/tanekoji.php
【送料無料】【説明書同封】米麹用、麦麹用、豆麹用、醤油麹用、各種種麹(種こうじ、麹菌)の通販サイトです。購入をお考えの方はこちら!【内容量】1袋20g入り【価格】864円(税込) ※京都発祥の種麹メーカー(もやし屋) 「糀屋三左衛門」が手に入るのは ...

⑥ 源麹研究所
     genkoji.com/
日本の国菌といわれる麹菌の可能性を広げ、健康と環境改善に貢献します。

⑦ 麹菌とは - 生物学用語 Weblio辞書
     www.weblio.jp › 同じ種類の言葉 › 生物 › 菌類 › 麹菌
麹、糀(こうじ)とは、米、麦、大豆などの穀物にコウジカビなどの食品発酵に有効なカビを中心にした微生物を繁殖させたものである。コウジカビは、増殖するために菌糸の先端からデンプンやタンパク質などを分解する様々な酵素を生産・放出し、培地である蒸米 ...

⑧ 種麹・麹とは|名醸の素 ヒグチモヤシ - 樋口松之助商店
     www.higuchi-m.co.jp/koji/index.html
種麹とは? 一般に麹菌の種(胞子)のことをいい、醸造産業用に生産されたもの(麹スターターとも呼ばれる)のほかに、かびが造る酵素や抗生物質の製造用種菌を指すこともあります。 かびは黴菌(バイキン)などと呼ばれ悪いイメージが強いのですが、我々日本 ...

⑨ こうじ(麹・糀) - みやここうじの伊勢惣
     www.isesou.co.jp/kouji/
みやここうじ(麹・糀)の紹介と麹の使い方/戻し方、麹の利用法/レシピについての解説と通販。伊勢惣の みやここうじ は、ご家庭での味噌、甘酒、漬物造り用に、より長くその性質を維持する為に生の麹を乾燥させ濃縮された低温乾燥麹です。

⑩ 用される麹菌
     www.bioc.co.jp/product/tanekouji/koji_2.html
種麹に使用されるカビ(すなわち麹製造に使用されるカビ)を総称して、麹菌と呼びます。麹菌は、分類上異なるいくつかの菌種により構成されています。最も多く使用されている代表的な種類がアスペルギルス オリゼー(Aspergillus oryzae)と呼ばれる菌種で、 ...

※ 麹菌に関連する検索キーワード

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 09 08 (火) 行き詰る米日欧の金融政策     

G20の財務相・中央銀行総裁会議が終わった。 中国の人民元の切り下げに対応する金融政策が主たる課題のようでした。 対米従属策の裏返しとして中国敵視策を続ける日本


2015/09/07 田中宇
行き詰る米日欧の金融政策
     9月3日、トルコのアンカラ G20の財務相・中央銀行総裁会議
     http://tanakanews.com/150907qe.php

 9月3日、トルコのアンカラで開かれたG20の財務相・中央銀行総裁会議で、IMFのラガルド専務理事が、米国の連銀(FRB)に対し、利上げに固執するのをやめなさいと諭した。米国の失業率が(統計粉飾によって)低下したことを理由に、米連銀は6年ぶりの利上げを検討し、9月16-17日の理事会(FOMC)で利上げが決まるかもしれない。だが、世界経済は不況に向かいそうだ。いったん利上げしたものの数カ月後に世界不況への対応としてまた利下げするぐらいなら、最初から利上げしない方が良いと、ラガルドは米連銀の性急さを批判した。
  (IMF's Lagarde: Fed Should Not Rush Its Rate Rise Decision)
  (IMF: Fed can hold off on rate rise)
  (Jobs Report Could Seal the Deal on Rates)

 また、ラガルドは日本銀行に対し、金融緩和策をもっと拡大せよと要請した。日銀の黒田総裁は、米連銀の利上げに反対するラガルドに反論し、米連銀の利上げは金利水準を正常な状態に引き戻す作業であり、世界経済にとって良いことだと米連銀を擁護した。
  (IMF warns against rate rises by leading economies)

 この黒田の発言は非常に興味深い。米連銀がQEをやめて金利をゼロから0・25%に引き上げる引き締めが「正常化」であるのなら、金利がゼロでQEを無期限に続けている日銀は「異常」「不健全」ということになる。黒田は、日本の対米従属策の一環として米連銀を擁護したつもりだろうが、はからずも、日銀のQEが異常で不健全で、米国を正常化するため日本が自滅的に異常さを拡大していると認めてしまった。
  (G20 defies gloom to forecast rise in growth)
  (出口なきQEで金融破綻に向かう日米)
      ⇒http://tanakanews.com/150428qe.php

(対米従属策の裏返しとして中国敵視策を続ける日本の麻生財務相はG20で、中国の人民元切り下げを不透明な行為だと非難した。だが、日本と対照的に、ドイツや英国は人民元の切り下げを為替政策の自由化として高く評価し、米国の財務長官も中国の政策をやんわり支持した。世界のほとんどの国が中国の政策を評価する中で、日本だけが中国嫌いを表明するという、春先のAIIBの時の孤立が繰り返されている。しかも、中国の政策を不透明と批判する日本のやり方は米議会を真似たもので、日本のオリジナルでない。せっかく隠然独裁をするなら、日本の官僚機構は、もう少しましな国際戦略を採ってほしいといつも思う)
  (G20 supports China's efforts to stabilise economy)
  (日本から中国に交代するアジアの盟主)
      ⇒http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NAYX26JTSEH01.html

 米国の投資家ピーター・シフによると、米連銀のイエレン総裁は、金利をゼロから引き上げる「正常化」を望んでいるだけでなく、リーマン危機後のQE(債券の買い支え)によって1兆ドルから4・5兆ドルにふくらんだ米連銀の資産を、2020年までに、再びQE以前の1兆ドルに戻すことを目標にしている。確かに金利2%、資産1兆ドルの中央銀行は健全だ。しかし、その健全さを取り戻すために米連銀は、保有する3・5兆ドルの債券を買ってくれる人を5年以内に見つけねばならない。連銀は、毎月平均600億ドル(かつてのQEの毎月の買い取り額よりやや少ない額)ずつ債券の買い手を見つけねばならない。   (Peter Schiff Warns: Meet QT - QE's Evil Twin)

 米国債を売りたいのは米連銀だけでない。中国など新興市場諸国の多くが、自国通貨の対ドル為替を維持するためと、決済通貨をドルから自国通貨や人民元に転換してドル建ての備蓄が不必要になるため、巨額の米国債を売り始めている。この売り(QT)は、来年にかけてずっと続くだろう。今のところ株から国債に資金を逃避する投資家が多いので米国債の買い手がいるが、これがずっと続くとは限らない。買い手がいなくなると、米国債金利が上昇し、米政府にとって危険になる。シフによると、それを防ぐには、米連銀が利上げや資産圧縮の目標をあきらめて逆にQEの債券買い支えを再開し(QE4)、連銀の資産が今の4・5兆ドルから10兆ドルに増えるのを容認するしかないという。
  (米国債を大量売却し始めた中国)
      ⇒http://tanakanews.com/150830treasury.php
  (構造転換としての中国の経済減速)
      ⇒http://tanakanews.com/150901china.php
  (No Fed Rate Hike Coming, They Never Intended To - Peter Schiff)

 世界不況と新興市場からの巨額の米国債供給がある中で、米連銀は利上げを敢行するのが非常に難しい。ゴールドマンサックスは最近、連銀は9月に利上げしないと断言し始めている。
  (Goldman: "No Rate Hike In September")

 QEを拡大しうるのは米連銀だけでない。日銀と欧州中央銀行(ECB)も、すでにやっているQEを拡大することが、選択肢として存在している。前出の黒田総裁の「連銀の利上げは正常化である、世界にとってプラスだ」という発言からは、日銀が米連銀の代わりにQEを拡大してあげたいという意志が感じ取れる。しかし実際のところ、日銀の内部からは「(QEの建前的な理由である)デフレがそれほど懸念される状態でないので、QEの拡大は必要ない」という表明がなされているとWSJ紙が報じている。   (Bank of Japan Not Convinced of Need for Further Easing)

 日銀がQEを拡大しないなんて、日本は対米従属をやめたのか?。いや、そうではない。現実は、日銀が買い取れる日本国債がしだいに減っており、日銀がやりたくてもQEを拡大できない。日銀は昨秋から、毎月日本政府が発行する国債のほぼ全量に相当する額を買い上げている(その分、他の投資機関に米国の債券を買わせ、間接的に米国の債券市場を助けている)。民間の国債需要を満たす分も必要なので、日銀は、公的年金基金(GPIF)などに保有する日本国債を強制的に売らせてしのいできた。しかし、年金基金はこれ以上国債を減らしたくない限界まで来ている。日銀の次の標的はゆうちょ銀行だが、それもQEの数カ月分しかない。
  (New Whale Seen Moving Tokyo Markets)
  (Suddenly The Bank Of Japan Has An Unexpected Problem On Its Hands)

 日銀は、他の機関投資家にも日本国債を売らせようとしているが、日本株の暴落懸念が増すなか、株を売って日本国債を買いたい機関投資家が多く、国債を売りたい人がいない。日銀のQEは、昨秋に拡大する以前、買い取る国債の9割を市場で調達していたが、昨秋の急増以来、買い取り総額の4割を機関投資家から強制的に買い上げている。来年夏までに、日銀のQEは縮小の開始を余儀なくされる。IMFは、日銀がQEをやれるのは17年までと予測している。経済紙はQEを「景気対策」と喧伝したが、日本の景気は昨年来むしろ悪化している。
  (Europe's Biggest Bank Dares To Ask: Is The Fed Preparing For A "Controlled Demolition")
  (日銀QE破綻への道)
      ⇒http://tanakanews.com/150305bank.php
  (米国と心中したい日本のQE拡大)
      ⇒http://tanakanews.com/141105japan.htm

 日本には、国債以外の債券(社債)市場も存在するが、日本の場合、社債の発行総残高は60兆円程度で、1千兆円近い国債残高の1割以下だ。米国は90年代以降、社債市場が急拡大したが、日本と欧州は社債による資金調達があまり普及せず、日本の社債市場の規模は米国の10分の1程度だ。社債市場が小さすぎるので、日銀は国債以外の債券の買い支えを政策にできない。
  (公社債発行額・償還額 2015年6月分)
       ⇒http://www.jsda.or.jp/shiryo/toukei/files/kohyouyotei_20150331.pdf
  (社債市場活性化への5つの提言)
      ⇒http://www.jcer.or.jp/report/research_paper/pdf/101210.pdf

 昨秋に日銀がQEを拡大した直後から、国債の売り手が不足することが予測されていたが、EUのQEも、今年初めに開始が決まった直後から、債券(国債と社債)の売り手が不足して買い取りの目標枠に到達できないと指摘されていた。EUの盟主であるドイツは、不健全であるQEに反対で、米欧同盟維持の観点からしぶしぶQEを了承したが、目標枠に達しないことを意図的に看過した。ドイツなどEU内の債権国が南欧の債務国の国債を買い支えることも大幅に制限され、欧州のQEは効果があまり期待できない。ECBのドラギ総裁は、QE拡大を示唆したが、口先だけだ。
  (ユーロもQEで自滅への道?)
      ⇒http://tanakanews.com/150127euro.php
  (Downbeat Draghi ready to beef up quantitative easing package)

 ECBの理事であるオーストリア中銀のノウォトニー総裁は最近、ユーロ圏内で発行される社債の総額が少なすぎて、ECBのQEは構造的に目標を達成できないようになっていることを認める発言をしている。ECBはすでに、ユーロ圏で発行された社債の総発行残高の半分を買い占めているのに、目標額を下回っている。
  (Dim prospects for Europe boost chances of extra money printing)
  (The IMF Just Confirmed The Nightmare Scenario For Central Banks Is Now In Play)

 このように日本も欧州も、QEを拡大できない状態だ。欧州より日本の方が無理をしており、供給不足からQEが限界に達し、縮小する必要が出てきている。そこに、中国など新興市場の米国債売り(ドル離れ、QT)が加わっている。そんな中で、米連銀が自分だけを健全化しようと利上げや保有債券の縮小を画策している。IMFが連銀に「利上げするな」「しても短命に終わるぞ」と諭すのは当然だ。米連銀は、利上げするかどうかでなく、逆にQE4を開始するかどうかを検討しなければならない状態だ。
  (It's The Fed, Stupid; Why Kuroda And Draghi Are No Match For Quantitative Tightening)
  (Citigroup Chief Economist Thinks Only "Helicopter Money" Can Save The World Now)

 米国が利上げでなく債券買い支えを再開せねばならない理由はまだある。米国のシェール石油ガス産業の資金難が債券危機に発展するのを防ぐ必要があることだ。原油安の中、米シェール産業は、業界全体の損失額が今年1-6月で320億ドルに達し、昨年1年分の377億ドルに近づいている。油井の寿命が短く金食い虫の同産業は、債券や株の発行で不断の資金調達が必須だが、同産業全体の債券発行は、6月まで毎月65億ドルずつだったのが、7-8月に月間17億ドルずつへと、業績悪化を受けて売れ行きが急に悪化した。新株の発行総額も1-3月が108億ドル、4-6月が37億ドル、7-8月が10億ドルと減り続けている。
  (US Shale oil industry hit by $30bn outflows)

 米シェール産業は米金融界の錬金術(詐欺)の申し子で、金融界から特別に優遇されているが、それでも債券や株が売れなくなっている。今年すでに16社が破綻した。このままだと、来年にかけて同産業で経営破綻や債務不履行が急増し、債券市場全体のバブル崩壊に発展しかねない。連銀の利上げは崩壊の可能性を増やす。バブル崩壊を先送りするには、連銀がQE4をやって債券や株の売れ行き全体を底上げするしかない。
  (US Shale industry braced for bankruptcies)
  (シェールガスの国際詐欺)
      ⇒http://tanakanews.com/140507shale.php
  (米シェール革命を潰すOPECサウジ)
      ⇒http://tanakanews.com/141130oil.php

 米債券投資家のビル・グロスは、米連銀は今年前半に利上げを開始する機会があったのに、慎重すぎてそれをやり過ごし、今後はもう利上げの機会がないと指摘している。後知恵になるが、今後の利上げの機会がない以上、連銀は、今春に無理をして利上げしておくべきだったといえる。今になって連銀が性急な利上げに固執するのは、今秋を逃すともう連銀を健全な状態に戻すことができなくなるからだろう。
  (Bill Gross says Fed move may be `too little too late' amid turmoil)
  (中央銀行がふくらませた巨大バブル)
      ⇒http://tanakanews.com/150327bubble.php

 今のところ、10年もの米国債金利は2%以下で、リスクが低い状態だ。しかし、中国など新興市場諸国が、貿易決済にドルでなく自国通貨を使う傾向は今後強まり続け、米国の債券を売る流れが今後ずっと続く。日欧のQEは行き詰まりつつある。米連銀は利上げをあきらめ、QE4を開始して金融システムを延命させる必要があるが、それも一時的な延命にしかならない。いずれQE4が限界に達する時には、もう日欧にQEの肩代わりを命じることもできず(その時には、すでに日本が財政破綻しているだろう)、米国債の買い手がおらず金利が高騰する「ドル崩壊」の事態になるだろう。その前に世界不況、米日の株価暴落などか起きそうだが、それらは90年代からの25年間の米国主導の世界の債券バブルが総決算されていく過程といえる。