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折々の記 2009 E

【心に浮かぶよしなしごと】

【 01 】07/15〜        【 02 】07/23〜
【 03 】07/26〜                    【 04 】教育問題のまとめ【その一】
【 05 】教育問題のまとめ【その二】        【 06 】教育問題のまとめ【その三】
【 07 】教育問題のまとめ【その四】        【 08 】教育問題のまとめ【その五】



【 02 】07/23

  07 23 朝日新聞社説 “希望社会への提言” (25回)
  07 24 朝日新聞 “新戦略を求めて ―ニュース特集―”
  07 25 「オルニチン」ってなに?

07 23(木) 朝日新聞社説 “希望社会への提言” (25回)

政権交代の雲行きになってきた。 喬木の村議会議員は新しくなった。

麻生政治はアメリカよりで大企業優遇という政治の舵を取り続けています。 新しいエコカー乗用車購入者には25万円の補助金を出しています。 労働者雇用については前から非正規雇用という企業優遇の政策を認めてきたため、賃金格差はますます大きくなってきました。

何千万円とか何億円という高額所得者への累進課税を抜本的に見直さなくてはなりません。

高額所得というのは合法的なのでしょうが、早い話が株式操作とか企業収益とか投資配当とか、ボーナスとか退職金とか、こつこつと働いている農業労働者と比べたとき、とんでもない所得格差なのです。

官僚にしても企業経営関係者にしても政治家や地方議会議員にしても、地道に働いている農業労働者と比べてみると、年間所得格差は気が遠くなるような違いがあるのです。

社会のため公益のために働いている報酬にしては、ひどすぎます。 国の先にたつ人たちの感覚がおかしくなっているとしか言いようがありません。



そんな観点から一昨年の十月からはじまっている“希望社会への提言”は、具体的に私たちの指針になります。

【かえるかい】の指針としてもいいと思います。 以下の提言は確認のため印刷します。

私たちは自分から変わらなくてはならないのです。


  希望社会への提言 (25回分の提言)
                     from ‘asahi.com > 朝日新聞社から > 【社説】希望社会への提言’

        朝日新聞は07年10月29日から週1回、シリーズ社説「希望社会への提言」を掲載します。
        高齢化がいちだんと進む20年後を見据えて、求めていくべき未来像を描きたい。
        そんな気持ちでお届けします。

  01. 連帯型の福祉国家へ (2007年10月29日) >> PDF
  02. 地域連合国家・ニッポンへ (2007年11月6日) >> PDF
  03. 一国多制度で自治を競おう (2007年11月11日) >> PDF
  04. ご近所パワーが地域を変える (2007年11月19日) >> PDF
  05. 「第6次産業」を育てよう (2007年11月26日) >> PDF
  06.  安心勘定・我慢勘定に分ける (2007年12月3日) >> PDF
  07. 消費増税なしに安心は買えぬ (2007年12月9日) >> PDF
  08. 産業力Aクラスを保つ3本柱 (2007年12月17日) >> PDF
  09. 産業も人もネットワーク型に (2007年12月25日) >> PDF
  10. 仕事も生活も、そして子供も (2007年12月31日) >> PDF
  11. 「アポロ13号」に教育を学ぶ (2008年1月7日) >> PDF
  12. 科学・技術の縦割りを壊そう (2008年1月15日) >> PDF
  13. 医療・介護に頭とカネを使おう (2008年1月21日) >> PDF
  14. 医療の平等を守り抜く知恵を (2008年1月28日) >> PDF
  15. 介護の支え手も守る仕組みに (2008年2月4日) >> PDF
  16. 年金は税と保険料を合わせて (2008年2月11日) >> PDF
  17. パートも派遣も厚生年金に (2008年2月18日) >> PDF
  18. 「働く貧困層」の自立を支える (2008年2月25日) >> PDF
  19. 「こども特定財源」こそ必要だ (2008年3月3日) >> PDF
  20. 「単一民族神話」を乗り越える (2008年3月10日) >> PDF
  21. 農業を「成長産業」に変えよう (2008年3月17日) >> PDF
  22. 参議院を「地方の府」にしよう (2008年3月24日) >> PDF
  23. 「わいわい共同体」をつくろう (2008年3月31日) >> PDF
  24. 「憲法25条」を再定義しよう (2008年4月7日) 完 >> PDF
  25.  希望ある社会実現のために 社説・希望社会への提言 座談会 (2008年4月12日) >> PDF


急いで情報化社会の整備を進めなくてはなりません。

07 24(金) 朝日新聞 “新戦略を求めて ―ニュース特集―”

       ちょうど一年前、このタイトルのシリーズをコピーして(四分冊で全384p)製本しました。
       うら若い青春時代の日記を時折読み返すことがありますが、“知と行”を基本的に大事にしていました。
       老生の注意すべきことは、いまでも絶えず心に青春を堅持することなのです。
       としてみますと、マスコミトップの意見には耳をかたむけ、よく検討しなければなりません。


<http://www.asahi.com/strategy/> 【 新戦略を求めて ―ニュース特集― 】
from “現在位置>asahi.com>新戦略を求めて”


平和と繁栄をどう創る   論説主幹・若宮啓文   (2006年4月23日)[記事全文]

 朝日新聞は今日から1年にわたり、シリーズ「新戦略を求めて」を掲載する。人類史上でも稀(まれ)な変化の時代を迎えた世界にあって、日本はどんな構想のもと平和と繁栄を目指すべきか。それを探っていきたい。

◇           ◇

 あれから16年半が過ぎた。東西ドイツを隔てた「ベルリンの壁」が瞬く間に壊されるのを、世界の人がテレビの前で見守った。「歴史は読むものだと思っていたら、見るものだった」と、後にドイツのコール首相を迎えて宮沢喜一首相が語る。

 重苦しい米ソ冷戦が幕を下ろし、世界が一つになった。自由経済は活動範囲を大きく広げ、人類は世界戦争の不安から解き放たれた。

 リアルタイムで歴史を「見る」「知る」ことを可能にしたのは、情報通信革命だった。18世紀に始まった産業革命が世界を変えて以来の大変化で、地球は一気に小さくなった。

 だが、湾岸戦争、旧ユーゴの内戦、そして01年の「9・11」……。冷戦後の世界は不安と混乱も生み出した。米ソ対立の重しがとれ、地域戦争、そしてテロと核拡散の時代が幕を開けた。

 唯一の超大国となった米国が、いささか独善的に振る舞う時代の到来でもあった。その超大国にして、イラク戦争の失敗に泣き、北朝鮮やイランの核開発に手を焼く。

 地球上の人口急増、環境破壊、温暖化……。エネルギーや食糧も重い課題になりつつある。21世紀には未知の希望と不安が入り交じる。

 さて、私たちの国はどうだろう。

 明治維新後、富国強兵で近代国家に急成長しながら、アジア支配の野望を抱いて大失敗した教訓を生かし、戦後は世界がうらやむ成功国家となった。憲法9条と日米安保条約の組み合わせの下で、戦争を経験することなく経済活動に力を集中できたからである。

 それは冷戦の中、自由陣営のアジアの拠点として享受した幸運でもあった。だから冷戦の後、多くの難題に直面したのは偶然ではあるまい。

 バブル経済の崩壊による「失われた10年」。グローバリゼーションがもたらした大競争にもさらされて、日本の経済構造は激変した。

 湾岸戦争をきっかけに迫られた「平和主義」の変質も著しい。9・11後の事態は、ついに自衛隊をイラク派遣にまで至らせた。大きく割れた国論にはまだ結論が出ていない。

 ソ連という標的が消え、中国の「愛国」エネルギーは日本の過去に向かいがちだ。朝鮮半島では南北融和が新たな民族感情を盛り上げる。広がる国際化の波がナショナリズムを刺激するのは日本も例外ではない。きしむ日中韓の底流にも、冷戦後の地殻変動が見てとれる。

 日本が今後も米国との同盟を軸にすべきなのは疑いない。自由経済の中心であり、いざとなれば身を賭して民主主義を守る米国である。東アジアの平和維持も、エネルギー源の確保も、その協力なしにはありえない。

 だが、米国は米国だ。日本の立場から言うべきことを言えなければ、本当の国益は守れない。そのためにもアジアに確かな基盤がほしい。

 中国、インドをはじめ急激な経済発展を見せるアジアには、躍動的な可能性が横たわる。経済の相互依存に加え、エネルギーや環境問題の共同対処が平和に役立つことは欧州の例からも明らかだ。ゆるやかな共同体へ、アジアにも大きな絵を描きたい。

 自衛隊の海外派遣には、場当たりでない指針がいる。平和主義という戦後日本の看板を捨てず、平和づくりに自衛隊をどう生かすか。国連中心主義のあり方も問われる。

◇           ◇

 歴史はただ「見る」ものではない。大きな構想力によって平和や繁栄につながる歴史を「創(つく)る」こともできる。そんな総合戦略が日本に乏しいことが、外国の不安にも結びついているのではないか。私たちが新戦略を探る意図はそこにある。

 このシリーズでは朝日新聞の力を結集し、内外の識者に知恵を借りつつ、読者の皆さんとともに考えていきたい。従来の発想をどこまで超えられるか、私たちに向けられた問いでもある。シリーズの最後には、私たちの提言もお届けしたい。

【シリーズ内容全般】

   第1章 世界の中の日本 (2006年4月23〜27日)

    ◆  平和と繁栄をどう創る
    ◆  曲がり角の外交・安全保障政策 問題解決に3つの視点
           これから取り上げる主なテーマ
    ◆  情報・カネ・脅威、国境溶かす 国際協調へ日本もシフト
    ◆  検証 戦後日本に戦略はあったか
    ◆  歴史と政情を反映 各国の国家戦略
    ◆  「国家戦略」とは何か 日英の専門家2氏に聞く
    ◆  大局を読む柔軟思考 米・欧・韓の元首脳・高官に聞く
    ◆  世界の現状と将来、米・欧・アジアはどう見る
            金大中・前韓国大統領
            アーミテージ前米国務副長官
            ベドリヌ元仏外相
    ◆  日本の平和主義を評価 鄭必堅氏、関係打開へ提言
    ◆  グローバル化にどう向き合うか 日米中の識者に聞く
            鄭必堅・中国改革開放フォーラム理事長
            緒方貞子・国際協力機構理事長
            ジョセフ・ナイ元米国防次官補
    ◆  アジア・中東とどう付き合うか 3氏に聞く
            ナビル・ファハミ エジプト駐米大使
            マイケル・グリーン米戦略国際問題研究所日本部長
            スパチャイ・パニチャパック国連貿易開発会議事務局長

   第2章 エネルギー安全保障 (2006年6月4〜7日)

     ●  エネルギー揺れる世界
          1 : 過熱する石油争奪戦 中ロ台頭、米も動く
          2 : 身動き取れない日本 産油国、自立探り強硬姿勢
          3 : 原発頼みの脱石油 核不拡散と両立見えず
          4 : オイルマネー漂流 原油高、先進国にも恩恵
    ◆  石油危機 日本の備えは
    ◆  揺れる中東 複雑化する利害対立の構図
    ◆  「ピークオイル説」本当?
    ◆  原油確保、中東頼みを緩めるには
    ◆  天然ガス活用、現実的だが難題も
    ◆  世界のエネルギー需給、原発の盛衰が分かれ目
    ◆  核不拡散、日本の声を
    ◆  消費抑制、日本の役割 自然エネルギー導入拡大を
    ◆  終わりに──「自国が良ければ」通らず

  第3章 グローバル化と日本 (2006年8月27日〜9月1日)

    ◆  アジア経済、分業加速 製造業、各国が持ち味
    ◆  自由貿易、線から面へ 相互依存、地域安定に貢献
    ◆  知恵集めてモノ作り 国際的ネットワークで競争力を
    ◆  人材の確保、外国から 受け入れ政策、長期的視野で
    ◆  市場生かし食料安保 自給率重視の政策、見直しを
    ◆  環境守る技術、世界へ 自治体・企業・NGOとの協力で
    ◆  アジアに共通通貨を 経済統合、市場主導で
    ◆  終わりに──「経済安保」複眼的に

   第4章 アジアの中の日本 (2006年11月4〜9日)

    ◆  インド・パキスタンの核増殖、北朝鮮へ連鎖
    ◆  経済成長と核武装ドミノ 明暗交錯、アジアの未来図
    ◆  硬軟の戦術駆使する北朝鮮、核放棄の道筋は
    ◆  安全保障や経済的統合、日米中の協調ビジョンを
    ◆  「開かれた中国」後押し 「日本の考え」発信強化を
    ◆  存在感増すインド 政経両輪で関係強化を
    ◆  ナショナリズム越える道、まず日本が歴史を直視

   第5章 イスラムと日本 (2007年1月7〜11日)

    ◆  イスラムと米欧、深まる亀裂 日本に問われる関係強化
    ◆  米国主導の対テロ戦争に反発、穏健派と連携を
    ◆  資源確保のためにも、中東産油国との相互成長を目指せ
    ◆  膨張するオイルマネー、戒律踏まえた経済進出を
    ◆  イスラム世界が独自モデルを実現するための手助けを

  第6章 21世紀の安全保障 (2007年3月19日〜30日)

    ◆  日本の安保戦略、「世界の弱点」なくす役割も
    ◆  「国力の再設計」選択肢は 影響力ある国であるために
    ◆  防衛と国際平和協力と 安保外交戦略、どう描くか
    ◆  海外派遣、各国の経験 様々な国情・問題点
    ◆  役割変わる日米同盟 世界の秩序維持・構築へシフト
    ◆  平和構築、国連生かすには 日本の発言権確保に向けて
    ◆  国境越える脅威、「人間の安全保障」を外交の柱に
    ◆  NGOと協働し「新外交」 現場経験と高い専門性に期待
    ◆  転機のODA 途上国の自立につながるか
    ◆  加速する地球温暖化との闘い 長期的な政策立案を
    ◆  国際社会に仲間を増やすため、「ソフトパワー」を磨け
    ◆  情報機能の強化 収集にも増して、「発信力」を育め
    ◆  第7章 21世紀の安全保障II (2007年4月16日〜20日)
    ◆  武器使用で日本は独自に制約
    ◆  銃で守られ人道復興支援
    ◆  周辺事態対応に不審と期待
    ◆  米国防政策、見直しの波紋
    ◆  国際協力を重視した自衛隊再編
    ◆  東アジアに信頼の共同体を

   提言 日本の新戦略 社説21(2007年5月3日)

    ◆  はじめに
             〈総論〉
    ◆  1.  地球貢献国家
             〈地球と人間〉
    ◆  2.  気候の安全保障
    ◆  3.  省エネ社会
    ◆  4.  原子力と核
    ◆  5.  化石燃料
    ◆  6.  食料の安全保障
    ◆  7.  アフリカ支援
             〈グローバル化とアジア・イスラム〉
    ◆  8.  経済のグローバル化
    ◆  9.  通貨の安定
    ◆  10. 東アジア共同体
    ◆  11. アジア新秩序
    ◆  12. 隣の巨人
    ◆  13. イスラムとの付き合い
             〈憲法9条と平和・安全保障〉
    ◆  14. 日米安保
    ◆  15. 自衛隊の海外派遣
    ◆  16. 人間の安全保障
    ◆  17. 9条の歴史的意義
    ◆  18. 9条改正の是非
    ◆  19. 自衛隊
             〈日本の外交〉
    ◆  20. ソフトパワー
    ◆  21. 外交力
    ◆      「討論・日本の新戦略」シンポ 参加者の横顔


07 25(土) 「オルニチン」ってなに?

    成長ホルモンの分泌を促進するL-オルニチン

       <http://blog.kenko.com/nakayama/2005/08/post_ec54.html (成長ホルモンの分泌を促進するL-オルニチン)>

最近、アミノ酸についての研究が盛んになった。特にダイエット素材としての注目度が高く、必須アミノ酸だけでなく、実に様々なアミノ酸がクローズアップされている。
「L-オルニチン」もそのひとつ。2002年にオルニチン塩酸塩が食品素材としての使用を認められ、ダイエットや筋肉増強など、その働きについても広く知られるようになっている。

☆L‐オルニチンとは

L-オルニチンは私たちの体内に存在する遊離アミノ酸(筋肉や内臓、血管などのもとになるタンパク質にならずに、血液中に存在して体内を自由に動きまわって働くアミノ酸)である。肝臓でのオルニチン回路でアルギニンと相互に変換されるため、アルギニンとオルニチンは非常に近い関係にある。
口から入ったL-オルギニンは腸管で吸収され、肝臓、腎臓、筋肉に移行する。

L‐オルニチンは様々な働きを持つ。


         L-オルニチンの働き

  1.  成長ホルモン分泌促進→ダイエット&筋肉増強
  2.  アンモニア解毒促進→肝機能サポート
  3.  マクロファージやNK細胞の活性化→免疫増強


この中でも、現在最も注目されているのは「成長ホルモン分泌促進作用」である。L-オルニチンは脳の下垂体を刺激して成長ホルモンの分泌を促進することがわかっている。

☆ダイエットと筋肉増強の鍵、成長ホルモンとは

最近では「老化防止」「ダイエット」「筋力アップ」を心がけている方々の間で「成長ホルモン」というキーワードが知られている。
成長ホルモンは脳の視床下部-下垂体で作られ、身体の成長を促すために次のような働きをする。


        成長ホルモンの働き

  1. 蛋白質の合成 : 成長ホルモンは筋肉細胞へのアミノ酸の輸送を増加させ、タンパク質合成を促進する。 
     その結果として、筋肉が発達する。
  2. 糖代謝(糖をエネルギーに変える) : 成長ホルモンは血糖値を高め(蓄積を抑制し)、体内でのエネルギー
     消費量を高める。
  3. 脂肪代謝(脂肪を燃やす) : 成長ホルモンは脂肪細胞中に蓄えられている中性脂肪を分解し、グリセロー
     ルと遊離脂肪酸にして血液中に放出する。その結果として、肝臓での代謝が活発になり体脂肪が減少する。
  4. ミネラル代謝(ミネラルの利用効率が上がる) : カルシウム、マグネシウム、リンの利用効率を上げて骨形成
     を促進させる。


この成長ホルモンが分泌し続ければ、これらの働きにより、私たちの60兆個の細胞の代謝も活性化され、筋肉は増え、脂肪は減り、骨も丈夫でいつまでも若々しくいられるのだろうが、残念なことに20から30代を過ぎると成長ホルモン分泌量は減っていく。

 また、成長ホルモンは年中分泌されるわけではなく、運動後と睡眠中に分泌される。

 運動後、30分頃から約3時間、筋肉を修復するために成長ホルモンが分泌される。

 また、睡眠に入って30分頃にノンレム睡眠(深い睡眠)に入ると成長ホルモン分泌量
 は最大となり、3時間ほど分泌が続く。

 ゆえに、適度な運動とより良い睡眠は成長ホルモン分泌のために不可欠である。

 ☆L-オルニチンは成長ホルモンの分泌を促進する

 L-オルニチンを摂取することにより、成長ホルモンの分泌が促進されることがわかっている。

 ボディービルダーの男女9名に一晩の絶食の後、オルニチン塩酸塩を経口で、40mg/kg、
 170mg/kgを与え安静にし、摂取から45分後及び90分後の血清中成長ホルモンを測定した。

 その結果、オルニチンを170mg/kg食べたときのほうが40mg/kg食べたときより分泌量が上
 がっていた。

 ☆L-オルニチンは体脂肪の減少を促進する

 成長ホルモンの分泌が促進されると脂肪代謝が活発になり、体脂肪減少につながる。

 18人の成人男性を2群に分け、1群にはプラセボ(偽薬)を、もう1つの群にはL-オルニチンと
 L-アルギニン1gずつを週に5日、5週間で計25回摂取させた。

 また、その5週間に合計15回のウエイトトレーニングを行なった。

 その結果、プラセボ群と比較して有意に体重および体脂肪率の減少が見られた。











☆L-オルニチンは筋肉を増強する

L-オルニチンを摂取すると、体脂肪が減るだけでなく、筋肉量がアップする。

22人の成人男性を2群に分け、1群にはプラセボ(ビタミンCを1gとカルシウムを600mg)を、もうひとつの群にはL?オルニチンとL-アルギニン1gずつを、週に5日、5週間で計25回摂取させた。

また、その5週間に合計15回のウエイトトレーニングを行なった。その結果、プラセボ群と比較して、有意にベンチプレス等の総負荷量の高値および除脂肪体重の増加が見られた。

 ☆L-オルニチンの有効な摂取方法

 これらの学術データから、ダイエットや筋力アップが目的の場合、L-オルニチンとL-アルギニンと
 一緒に摂取するといいであろう。

 量としてはだいたい800mgから1g(1000mg)程度が理想であろうと思われる。

 しかし、L-オルニチンは遊離アミノ酸のため、他のアミノ酸と異なり、食事から摂取できるタンパク質
 にはそれほど多く含まれていない。

 一番多く含まれているシジミでも100gあたり10.7mg?から15.3mg(協和発酵ホームページより)
 ということであるから、1日1000mgのL-オルニチンを摂取するには約6-7kgのシジミが必要であり、
 明らかに無理がある。ゆえに、L?オルニチンを摂取したい場合はサプリメントを利用すると良い。

 ちなみに、サプリメントに使用されているL-オルニチン塩酸塩の約80%がL-オルニチンである。

 摂取タイミングとしては、おそらく成長ホルモン分泌のタイミングに合わせると良いであろう。
 運動前や寝る前に摂取してみてはいかがだろうか。

☆L-オルニチンの安全性

L-オルニチンは私たちの体内に存在し、重要な役割を果たしているもので、安全性の高い素材であると思われる。上記の体脂肪減少や筋肉量増加の臨床試験でも、副作用の報告はない。

また、協和発酵が行なったラットでの安全性試験でもLD50(投与した動物の50%が死亡する用量を体重当たりの量としてあらわしたもの)は10g/kgであり、無毒性量は、雄:3444.8mg/kg、雌:3985.7mg/kgと推察されている。