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折々の記 2009 G

【心に浮かぶよしなしごと】

【 01 】08/05〜        【 02 】08/10〜        【 03 】08/12〜
【 04 】08/18〜        【 05 】08/23〜        【 06 】08/29〜
【 07 】08/30〜        【 08 】09/03〜        【 09 】09/07〜



【 4 】08/18

  08 18 長野日大 と 「飛ぶカエル」
  08 19 衆議院選挙→政権担当選択選挙
  08 20 胎内記憶?
  08 20 「戦後外交」の呪縛
  08 22 憲法 : 9条の会

08 18(火) 長野日大 と 「飛ぶカエル」

小中学校の二学期が始まりました。 子供達が家の前を通っているのに慣れたから、姿を見ると嬉しいのです。

きのう長野日大と天理高校の試合があり、危ないところで勝ち進みました。


  長野日大が天理破り ベスト16進出 県勢夏7年ぶり  信毎web 8月17日(月)

 第91回全国高校野球選手権大会第8日は17日、甲子園球場で2回戦を行い、長野日大は7−6で天理(奈良)を下し、ベスト16に進出した。長野県勢の甲子園勝利数は春夏通算80勝に到達した。

 長野日大は序盤に失点し、苦しくなった。加藤幸宏投手が一回に押し出し死球で先制を許すと、三回にも長打にエラーが絡んで失点した。

 しかし、2点を追う四回、新村涼賢選手の右越え二塁打を足掛かりとした1死一、三塁から北沢哲(さとる)選手のスクイズ、小林聡選手の右翼線二塁打で同点。その直後に3点を失ったが、六回に北沢選手の右翼フェンス直撃の適時三塁打と本藤昇吾選手の中前適時打で1点差とし、七回2死満塁から北沢選手の右前打で2者が生還、6−5と逆転に成功。九回にも1点を追加した。

 救援した西山尊徳、佐藤丞の両投手が天理の反撃を抑え、逃げ切った。

 長野日大は、2002年の佐久長聖以来となる16強入り。3回戦は第11日(20日)第2試合で関西学院(兵庫)−中京大中京(愛知)の勝者と対戦する。


 かえる = change(交換) = 蛙 .

近ごろ蛙をしらべていました。 きょうは珍しい記事がのっています。


  「飛ぶカエル」など新種続々、ヒマラヤで350以上 2009年8月18日6時17分

 ヒマラヤで見つかった「飛ぶカエル」と呼ばれる新種のカエル
   (トトゥル・ボルタムリ氏/WWFネパール提供)

8月10日(ブルームバーグ):世界自然保護基金(WWF)インターナショナルによると、 ヒマラヤ山脈東部での10年間にわたる調査で「空飛ぶカエル」や世界最小のシカ、緑色のマムシなど353の新種の動植物が発見された。

WWFインターナショナルは10日、「ヒマラヤ山脈東部:世界が衝突する場所」と題するリポートで、1998年から2008年にかけてのこれらの発見により、 ヒマラヤ山脈東部がインドネシアのボルネオ島同様に「生物の多様性が脅かされている地域」であることが示されたとしている。

WWFによると、これらの発見は、ミャンマー北部からインド、ブータン、ネパール、チベットにまたがる地域を保護することの重要性を示唆している。

WWFの「リビング・ヒマラヤズ・イニシアチブ」のリーダー、タリク・アジズ氏は7日、ネパールのカトマンズからの電話インタビューで 「ヒマラヤ山脈のこれら雄大な空間は、特に気候変動の脅威と、それによる生態系への影響にさらされている」と指摘。 「これは、生活や水に影響を及ぼしている」との見方を示した。

WWFによると、発見されたのは爬虫(はちゅう)類16種、両生類16種、魚類14種、鳥類2種、哺乳(ほにゅう)類2種、無脊椎(せきつい)動物61種と植物242種。

新種の両生類の1つは07年に発見されたカエルで、鮮やかな緑色の体に赤色の足を持ち、落下する際、水かきのある長い足で滑空することから「空飛ぶカエル」と呼ばれている。

発見されたホエジカの一種は体重約11キログラム、体高60−80センチメートルで、シカとしては最も小さい。



08 19(水) 衆議院選挙→政権担当選択選挙

 お盆になって五寸人参の種まきと、聖護院大根の種まきがやっとおわりました。

 ← 【 長野県 小選挙区区割り図 】

 衆議院選挙はきのう公示で30日選挙となり、テレビもせわしくなりました。

 asahi.com(朝日新聞社)によれば、長野県の立候補者は次の通り。

   <http://www2.asahi.com/senkyo2009/kouho/A20.html>
     asahi.com:長野県 - 小選挙区候補者一覧 - 2009総選挙

現在位置: 2009総選挙 >  候補者一覧 >  小選挙区・長野県
【 小選挙区候補者一覧 長野県 】

     ▼候補者名をクリックすると別ウィンドウで候補者の詳細ページへ
  【 1区(候補者数4) 】
 小坂 憲次 63〈元〉文部科学相自民[比]
 横田 基文 63幸福の科学職員諸派 -
 山口 典久 48党県書記長共産[比]
 篠原 孝 61党政調副会長民主[比]
  【 2区(候補者数6) 】
 岸野 正明 43党県委員共産 -
 中川 博司 51党県幹事長社民[比]
 下条 みつ 53〈元〉富士銀行員民主[比]
 大槻 穂奈美 53幸福の科学職員諸派 -
 務台 俊介 53〈元〉消防庁課長自民[比]
 上條 昭太郎 37〈元〉衆院議員秘書無所 -
  【 3区(候補者数4) 】
 羽田 孜 74〈元〉首相民主[比]
 岩崎 忠夫 66 弁護士自民[比]
 岩谷 昇介 55党地区委員長共産 -
 江原 学 52幸福の科学職員諸派 -
  【 4区(候補者数4) 】
 増沢 宏昭 48幸福の科学職員諸派 -
 上田 秀昭 55〈元〉車部品会社員共産 -
 後藤 茂之 53 党行革事務局長自民[比]
 矢崎 公二 49〈元〉毎日新聞記者民主[比]
  【 5区(候補者数5) 】
 三沢 好夫 65党地区委員長共産 -
 原山 幸三 47幸福の科学職員諸派 -
 加藤 学 40〈元〉NHK職員民主[比]
 池田 幸代 37〈元〉参院議員秘書社民[比]
 宮下 一郎 51党県副会長自民[比]
      候補者一覧の見方
       ▽届け出順
       ▽氏名は原則として日常使用名。敬称略
       ▽年齢は投票日(8月30日)現在の満年齢
       ▽政党名は略称
       ▽[比]は比例区に重複立候補

    区別  市区町村

1区長野市(第2区に属しない区域)、須坂市、中野市、飯山市、上高井郡小布施町、上高井郡高山村、下高井郡山ノ内町、下高井郡木島平村、下高井郡野沢温泉村、下水内郡栄村
2区長野市(旧大岡村、豊野町、戸隠村、鬼無里村)、松本市、大町市、安曇野市、東筑摩郡麻績村、東筑摩郡生坂村、東筑摩郡波田町、東筑摩郡山形村、東筑摩郡朝日村、東筑摩郡筑北村、北安曇郡池田町、北安曇郡松川村、北安曇郡白馬村、北安曇郡小谷村、上水内郡信州新町、上水内郡信濃町、上水内郡小川村、上水内郡中条村 、上水内郡飯綱町
3区上田市、小諸市、佐久市、千曲市、東御市、南佐久郡小海町、南佐久郡川上村、南佐久郡南牧村、南佐久郡南相木村、南佐久郡北相木村、南佐久郡佐久穂町、北佐久郡軽井沢町、北佐久郡御代田町、北佐久郡立科町、小県郡青木村、小県郡長和町、埴科郡坂城町
4区岡谷市、諏訪市、茅野市、塩尻市、諏訪郡下諏訪町、諏訪郡富士見町、諏訪郡原村、木曽郡上松町、木曽郡南木曽町、木曽郡木祖村、木曽郡王滝村、木曽郡大桑村、木曽郡木曽町
5区飯田市、伊那市、駒ヶ根市、上伊那郡辰野町、上伊那郡箕輪町、上伊那郡飯島町、上伊那郡南箕輪村、上伊那郡中川村、上伊那郡宮田村、下伊那郡松川町、下伊那郡高森町、下伊那郡阿南町、下伊那郡阿智村、下伊那郡平谷村、下伊那郡根羽村、下伊那郡下條村、下伊那郡売木村、下伊那郡天龍村、下伊那郡泰阜村、下伊那郡喬木村、下伊那郡豊丘村、下伊那郡大鹿村



靖国A級戦争犯罪人の合祀問題

靖国神社は宗教法人が運営している。 この法人がA級戦争犯罪人を合祀したのがおかしな話であった。 老生など戦友が特攻隊で出撃するのを帽子をふって送りだしている。 戦争がなければこんなことはなかったのです。

誰が戦争に国民を駆りだしたのか、320万人の戦争被害者をうみだした責任者は責任をもってもらいたい。 戦争被害者と戦争責任者を一緒にして合祀するとは、なんと無節操なやり方でしょうか。 戦争に対する反省と、何がそうさせたかという責任追及もなにもなく、ミソクソいっしょの合祀といわれても弁解の余地はありません。

きょうの朝日新聞社説“09総選挙・追悼施設―今度こそ実現させよ”の一部を引用します。


 …………………………(前略)

新たに論点に浮上した課題がある。だれもがわだかまりなく戦没者を悼み、平和を祈る。そんな国立の追悼施設をつくるかどうかだ。

 口火を切ったのは民主党だ。鳩山代表が党として取り組む考えを表明し、候補地として、靖国神社にほど近い国立の千鳥ケ淵戦没者墓苑(ぼえん)をあげた。

 共産党や社民党も前向きだ。与党の公明党も、かねて新たな追悼施設の建設を主張している。

 これに対し、麻生首相は「その施設をつくったら、靖国の話がなくなるのか」と否定的である。

 靖国神社に参る人々が、戦争で命を落とした兵士たちを追悼し、敬意を払いたいと思うのは自然な感情だ。だが、首相のような国を代表する立場の人が参るとなると話は違ってくる。

 靖国神社には、東京裁判で日本の侵略戦争の責任を問われたA級戦犯が合祀(ごうし)されている。だからこそ、昭和天皇も現天皇も、その後は参拝していない。国民の中にも、同じ点に疑問を抱く人は少なくないのではないか。外国からの賓客の多くが靖国を訪問できないのもそのためだろう。

 どんな人でも自然な気持ちで戦争で亡くなった人々を追悼できる。そんな施設が日本にないのは残念なことである。民主党などが問題を打開しようと声をあげたことを歓迎したい。

 (後略)…………………………


08 20(木) 胎内記憶?

子供の頃から、よく自分が水の中にいる夢を見たことがあります。

「こんな水の中で大丈夫なのかなぁ」と心配しながら呼吸(イキ)をしてみると息ができるのです。

小さいときから天竜川で水浴びをしてきたから、こんな夢を見るのかなぁと思っていました。 だがそうばかりではないような気がします。

催眠状態になると、誕生以前の意識までさかのぼることがあるといいます。 胎内で聴いていたピアノ曲を、年少時に突然弾きだしたということも、胎内教育の本で読んだことがあります。

胎内で折々同じピアノ曲を聴いていれば、記憶の奥深くに残るのかもしれない。 水の中にいた夢もまんざらでたらめではなかったのかも知れない。

ことに臨月の頃の記憶がのこっていたとしても不思議ではない。 そう考えますと、スセデックの胎内教育は信ずるに足るものでしょう。

【20日の朝日社説】 「戦後外交」の呪縛

憲法九条下の日米関係のあり方……誰にしても関心のある大事な問題にちがいない。 核廃絶を標榜したオバマ大統領の今後に対する夢はなになのか。

軍事関係だけではない世界規模での気象温暖化やテロ問題世界経済の安定など、世界の連携がますます大事になってきます。 当然ながら日米関係だけの拘束された取り決めだけでは世界の安定に為の発言はしにくくなります。

としますと、国防とか国益とか自民党が選挙で標榜し声を大にして主張している立場は、井蛙の誹りを受けるのが当然のことです。

新しい国際関係の中で日本の自立を考えて、どうして行ったらいいのでしょうか。 間違いない方向としては、極東の安定のためにはASEAN(東南アジア諸国連合)+3(日・中・韓)の緊密な連携が極めて大切になります。

【ASEAN+3】 を機軸とするこの構想を強めていくために、日米の在り方も意識改革して変更していかなければなりません。

老生の考える限り、日米安全保障も「ASEAN+3 を機軸」へ足場を移し変えていくことが必要になります。

アメリカにとっても「ASEAN+3 を機軸」の安定が、とりもなおさず自国の安定的発展につながるはずです。 アメリカは躊躇すべきではないのです。

こうした考え方はどうでしょうか。


    09総選挙に問う―「戦後外交」の呪縛を解け  2009年8月20日(木)付

・米国に寄り添えば安泰という思考は通用せぬ

・新たな脅威への対応に日米同盟を賢く生かせ

 長年、日米関係に携わってきた自民党の政治家や外交官にしてみれば、驚天動地の言葉に違いない。

 「日米地位協定の改定を提起し、米軍再編や在日米軍基地のあり方についても見直しの方向で臨む」

 民主党のマニフェストの一節だ。

 在日米軍の事故や兵士による犯罪が起こるたびに、地位協定の不合理さが浮き彫りになってきた。だが、運用の改善はともかく、米議会の批准承認も必要となる協定の改定は、政府当局者にとっては夢にもかなわないこと、タブーと言っていい。

 在日米軍基地にしても、政府は地元自治体からの突き上げで基地の縮小・返還を米側に働きかけてはきた。だが、「基地の島」沖縄には復帰から今もなお基本的に大きな変化はない。

 日本の防衛を担う在日米軍には、米国の世界戦略に基づいてアジア、中東、アフリカまでをもにらむもう一つの顔がある。その再編の見直しを求めるにしても、米国の壁はあまりにも厚いということだろう。


 これらに手をつけてみよう、という民主党の問題提起に、国内でも米国でも複雑な関心が寄せられているのは当然である。

 民主党は「緊密で対等な日米関係」を掲げる。「対等」の中身は必ずしも明確ではないが、歴代自民党政権の「対米追随」からははっきりと距離を置く、その姿勢の表れが地位協定や米軍再編をめぐる主張なのだろう。

 米国といかにともにあるか。それはこの国の外交政策の根幹であり続けてきた。戦後、占領統治を経て、東西冷戦の中で西側陣営に身を置き、米国の圧倒的な軍事力に安全を、そして経済力に繁栄を依存してきた日本の歩みに根ざすものだ。

 いうまでもなく、これは自民党政治の歴史と重なる。いや、そのものといっていい。冷戦時代、反共の防波堤としての日本の戦略的重要性は大きく、そこに安定した親米保守政権が存在することが、米国のアジア政策の支えであったことは間違いない。

 同時に自民党政権にとっても、米国との強い絆(きずな)が政権の生命線であり、その基盤が日米安全保障体制だった。憲法9条と安保、反戦・反核の国民感情と米国の意向をどう両立させるか。それが戦後外交の中核にあった。

 日本のめざましい経済発展と冷戦の終結を経ても、外交政策づくりの基本的な発想が変わることはなかった。

 湾岸戦争をはじめ、9・11同時テロ後のアフガニスタン戦争で米国は日本の貢献を求め、イラク戦争では国論が二分するなか、小泉政権は実質的な戦地へ自衛隊を派遣するにいたる。

 北朝鮮の脅威を前に米国の信頼を損ないたくないという考慮はあったろうが、結局のところ、米国の意向に寄り添っていれば日本は安泰という、過去の成功体験の呪縛から自民党政権は逃れられなかったのではないか。

 麻生首相は今、北朝鮮の核・ミサイルの脅威をあげながら、自民党の対米外交の実績と日本を守る「責任力」を説く。確かに、北朝鮮に核を断念させる努力は倍加させなければならないし、中国の軍拡も気がかりだ。

 日米同盟を巧みに生かさなければならない。しかし、広い視野から見ると、日本外交の脱皮、転換を促す強い風が吹いていることに気づく。


 今の世界は、国対国の伝統的な戦争の危険は減った半面、地球温暖化や核拡散、国際テロ、感染症、貧困と紛争といった新しい脅威に直面している。従来型の同盟や安全保障の考え方だけでとても対応しきれないのは明らかだ。新しい発想で、新しい国際的な絆をつくり上げなければ、日本の安全を守ることも難しくなる。

 核不拡散や対話による多国間外交の旗じるしを掲げたオバマ大統領の登場は、米国自身がこうした新たな脅威に対応しようと大胆に踏み出したことを示している。

 となれば、日米同盟の姿もさまざまな面で変わっていかざるを得ない。軍事的手段だけでは展望が見えにくくなっているアフガニスタン情勢。インド洋での給油支援の継続か否かに目が向きがちな日本だが、アフガンの経済や社会の再建にできることは何か。オバマ政権や国連との協議、調整に積極的に取り組む。そのことも日米の同盟を強める方向に働くはずだ。

 政治的、経済的に重みを増す米中関係。それを地域の安定につなげるために日本は何をすべきなのか。

 そうした政策の鍛錬があってこそ、たとえば基地問題をめぐる対米協議を前に進める説得力も増す。

 憲法と日米安保はこれからも外交の基本であり続けるだろう。その上で、新しい環境と課題にどう立ち向かうか。外交に「継続」はもちろん必要だが、新しい構想力を伴わなければ変化には対応できない。そういう時代に日本は直面している。


【ASEAN+3】

   <東南アジア諸国連合 - Wikipedia>

   <外務省 ASEAN(東南アジア諸国連合)>

この「ASEAN(東南アジア諸国連合)」のサイトには多くの目次があり、「ASEAN+3協力」を開くと更に目次に分かれています。

二番目の目次「ASEAN+3首脳会議概要」を開きますと、第1回ASEAN+3首脳会議の概要(平成9年12月17日)から第11回ASEAN+3首脳会議(概要)(平成19年11月20日) までのデータを見ることができます。

「ASEAN+3首脳会議概要」データの11回分をコピーすれば、日中韓を含むアセアン歩みなど歴史全体を把握できます。 私たちはこのくらいの努力はしてもいいはずです。 製本します。

それにしても外務省のデータはきちんとしています。

08 22(土) 憲法 : 9条の会

● 改憲論はどうなっている

選挙が近づいています。 第二条 戦争放棄 はどうなっているのでしょうか。

国民一人一人が憲法第九条の条文を手元において、今までのいきさつを洗い直し勉強しなおすことが大事です。 政治家やマスコミの主張や宣伝に染まり過ぎているように思えます。 いろいろ知っていることがいいように考える井戸端会議の話題のような程度のレベルとは全く違っているのです。

生きていく根底に関わる問題であり、世界観のバックボーンになるほどの覚悟を必要とするものです。

大事にしていきたいものです。



「阿修羅」を開いて見ますと、改憲論者の主張する中核について論じられています。

★阿修羅♪ > 憲法3 > 189.html

改憲論者が「憲法は現実に合わなくなった」と言う時の「現実」とは何か(Afternoon Cafe)

http://www.asyura2.com/09/kenpo3/msg/189.html
投稿者 gataro 日時 2009 年 7 月 27 日 11:32:53: KbIx4LOvH6Ccw

http://akiharahaduki.blog31.fc2.com/blog-entry-324.html から転載。

改憲論者が「憲法は現実に合わなくなった」と言う時の「現実」とは何か
  2009/07/26 Sun 23:52:01

民主党の衆議院選マニフェストの全文が明らかになりました。
残念なことに憲法については従来通り、「国民の自由闊達(かったつ)な憲法論議を」と、改憲に積極的な姿勢を打ち出しています。

改憲論者が9条改正の理由としてあげるのが
「憲法が現実に合わなくなってきた」
というものです。
NPOと民主党の政策討論会でも、直嶋政調会長が憲法改正について聞かれて、お茶を濁しつつやはりこう答えていました。

では、どういう現実に合わなくなってきたというのでしょうか。

憲法を変えるというのは、今の憲法ではできないことを出来るようにしたい、ということです。そうでなければわざわざ改正する実益がありません。
変えて何ができるようになりたいのかといえば、これは自衛隊が海外で武力行使ができるようにしたいのですね。
政治家個人個人によって温度差はあると思いますし、中には9条を変えないと国際貢献できないと真剣に考えてる人もいると思いますが、海外での武力行使を解禁したいのは自民も民主党も同じです。

しかしなぜそうしたいのかといえば、最終的にはアメリカと集団的自衛権行使し、日米一体の軍事行動が出来るようにするため、これにつきると思います。
安倍さんはなんとしてでも集団的自衛権行使できるような憲法解釈を(←無理なんだけど)と、「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」に報告書を出させ、麻生さんはそれを蒸し返しました。
仮に国際貢献を思っての改正のつもりでも、アメリカ追従一辺倒の日米体制の下では結局そこへ集約されてしまうのは避けられないと思います。

現在の国際貢献の名の下に行う様々な既成事実(イラク派遣や給油やソマリア派遣)の積み重ねの最終的な目標は日米一体(もちろん主体はアメリカ)の軍事行動です。
つまり、改正論者の言う「憲法は現実に合わなくなった」とは、何のことはない、アメリカが要求してきている軍事協力に応えることができない、という意味でしかないです。

「憲法を現実に合わせる」とは「アメリカ側にべったりくっついてのアメリカの戦争につきあえるようにする」ということ(しかしこんなあからさまには言えませんから、国際貢献だとか北朝鮮の脅威だとかの美名でオブラートに包んでいますけど)
何故、憲法をこんな「現実」に合わせる必要があるのでしょうか?

民主政権になって急速に憲法改正が動き出すことはないでしょうが、現在進行形でゴールに向けて着々と色んな既成事実を積み重ねている最中です。(給油中止を見合わせ、ソマリアも海保が中心としながらも海自の派兵を認めています)
ですから9条に抵触する一つ一つの事例で、何をどうするのが本当に世界に貢献することになるのか、自衛隊が武装して海外に行かなければ貢献できないケースなのかどうかをきちんと検証していく必要があると思います。
すると9条は「現実に合わない」どころか、9条を活用するほうが実は世界に貢献できるのではないか、という「現実」が見えてくると思います。

たとえば、アフガニスタンの武装勢力を武装解除させた伊勢崎さんの著書「自衛隊の国際貢献は憲法9条で」を読んでみると

(引用開始)アフガニスタンの軍閥は、われわれが行くと、例外なく言う。「日本だから信用しよう」と。
アフガニスタン人にとっての日本のイメージは、世界屈指の経済的な超大国で、戦争はやらない唯一の国というものだ。もちろん、アフガニスタンの軍閥が憲法9条のことなんて知るはずもない。しかし、憲法9条のつくり出した戦後日本の体臭というものがある。9条のもとで暮らしてきた我々日本人に好戦性のないことは、戦国の世をずっと生き抜いてきた彼らは敏感に感じとる。そういう匂いが日本人にはあるのだ。これは、日本が国際紛争に関与し、外交的にそれを解決する上で、他国にはもちえない財産だといえる。そういう日本の特性のおかげで、僕らは、他国には絶対にできなかったことをアフガニスタンでできたのだ。(引用ここまで)

伊勢崎さんは、国際紛争を解決するには憲法9条こそ有用であり、一言一句変えてはならないと確信するようになったそうです。
これは国際貢献の最前線にいる現場の声ですから重みがあります。

また、軍隊を持たない国は第二次世界大戦後徐々に増えてきており、現在27の国が軍隊を持っていないことからしても、9条を貫くことは決して「現実に合わなくなってきた」とは言えないと思います。

さて、マガジン9条で、民主党立候補予定者に憲法9条についての考えのアンケートを行うそうです。結果が楽しみですね。
http://www.magazine9.jp/mail_question/pre_index.php

    拍手はせず、拍手一覧を見る



● 「九条の会」オフィシャルサイト

 @ 憲法九条

 A 九条の会学習会の講演要録・レジュメなど

   新政権下での改憲の動きと集団的自衛権          小沢隆一(憲法学・九条の会事務局)
   歴史認識と教育基本法改悪の動き               笠原十九司(歴史学・都留文科大学)
   安倍内閣の改憲政策の新段階と集団的自衛権問題    渡辺 治(九条の会事務局・一橋大学教授)

 B 九条の会アピール
    九条の会発足記者会見
    呼びかけ人・九人のプロフィール
    賛同メッセージ

このほか、ここには総括的ないろいろのことが載せられています。

● 暮らし・「九条の会」が発足記念講演会を開催(5)加藤周一

『憲法九条、今こそ旬』――講演内容

 ○加藤周一氏(評論家)

  「九条の会」の最初の呼びかけ人である加藤周一氏は、会を立ち上げた理由として、政治家の間で今「圧倒的な早さで、急激に」憲法改正案が広がっていることを挙げた。

 この憲法改正の声を加藤氏は「来るべきものが来た」と、当然のものとして受け止める。憲法が生まれてから半世紀、歴史を追えば、九条の解釈は変わり続け、軍備を増大させてきた。

 戦後、日本では最初、軍事に関することは、自衛さえも禁じられていた。それが他国からの攻撃に対する自衛が論じられるようになった。自衛隊の活動範囲は、日本周辺に広がり、今は「イラクは遠いですよね。イラクが可能ならば、ブラジルでもどこでもつまり世界中ということです」と加藤氏は語った。

 「なんとか理屈をつけてここまできた」が、「限度までくれば文章、つまり法律を変えるしかない」。改憲にいきつくのは、必然の結果で「何も驚くことはない」と加藤氏は述べた。

 憲法解釈の「もう一つの方向」

 また、加藤氏は憲法解釈の「方向」に疑問を投げかけ、もう一つの可能性について論じた。日本は軍備を強くする、自衛隊活動を広げる方向にしか動かなかった。しかし、それと対極にある「自衛隊の装備を制限する、活動範囲を狭めようというような方向」で解釈を進めようとすることは一度もなかった。「かつて『逆コース』という言葉があったが、以前の『日本軍』に段々と戻すようになった」と、加藤氏は述べる。

 加藤氏はそれを「武装放棄を謳った、独創的で世界でも画期的な憲法に対する反動」と呼び、日本の戦後は保守政党が支配してきたと言われるが、それは制定された憲法に対する明らかな反動政策だったと述べた。「保守ではなく、反動。別の2つの概念である」

 加藤氏によれば、軍備を可能にするような解釈をしながら憲法と共に暮らすことが一つの可能性だとすれば、もともとの「憲法の精神を強める、積極的に打ち出す」方向で憲法と共に暮らす可能性もあった。しかし、日本では第1の解釈のみを選択し、第2は実現しなかった。

 もし憲法がなかったら

 「憲法がなかったら何が起こるかを考える必要がある」と主張する加藤氏は、「おそらくそうなるであろうということを予想できる」として、4点を挙げた。

 第1に加藤氏は「集団的自衛権」の問題を取り上げた。「集団」とはどこの集団かと考えたとき、それは、安保条約を結んだ日米集団でしかない。日本とフィリピン、日本と韓国、日本と中国といった「集団」は誰も考えておらず、結局「日米軍事同盟が強化される」ことになる。そして、第2に起こりうるのが「徴兵の問題」。集団的自衛権の関係で、日本だけ徴兵しないというのは難しくなるだろう、と加藤氏は述べる。また、第3点として、軍備が増大すれば、軍産体制が強くなることが指摘された。以前の日本のように軍部の政治への影響が増し、介入するようになる。そして軍事関連企業が圧力団体に成長する。また、第4の問題として、外交面における選択の範囲が狭まることが挙げられた。

 加藤氏はもし戦争を望まなければ、軽々しく憲法9条を廃棄して、安保条約を強化することに簡単に踏み込んでいくのは「非常に危険である」と訴え、「今が分かれ道だ」と語気を強めた。「我々(「九条の会」)は、戦争に近づいていく道をとらないほうがいいという立場でいる」

 「我々に何ができるのか」

 最後に加藤氏は、「我々に何ができるのか」について論じた。一つには、すでに提出したアピールの賛同者を増やすことを挙げ、講演会の参加者に「賛同者を増加するために助けていただきたい」と述べた。

 また、議会の中では圧倒的に改憲だが、議会の外、世論調査をすれば、半分以上が「改憲しないほうがいい」という意見を持っており、議会の内と外とでかなりの食い違いがある、と加藤氏は指摘した。加藤氏は「それを狭めることをしなければいけない」と語り、「我々、一般大衆が一番強く意見を言うことができるのは選挙であり、選挙と意見が結びつくことが重要になってくる」と述べた。

 「みんなで協力していけば、あるいは希望が出てくるのでは、と私は思います」

関連記事: ……  ・ 印のものは、すべてサイトを開くことができます
  ・「九条の会」が発足記念講演会を開催(7)鶴見俊輔
  ・「九条の会」が発足記念講演会を開催(6)澤地久枝
  ・「九条の会」が発足記念講演会を開催(5)加藤周一
  ・「九条の会」が発足記念講演会を開催(4)小田実
  ・「九条の会」が発足記念講演会を開催(3)奥平康弘
  ・「九条の会」が発足記念講演会を開催(2)大江健三郎
  ・「九条の会」が発足記念講演会を開催(1)井上ひさし、三木睦子
  ・動き始めた「九条の会」
  ・「九条の会」アピール(全文)
関連サイト:
  ・九条の会



「折々の記」で取り上げてきたもの

  @ http://park19.wakwak.com/~yoshimo/moto.234.html
      折々の記 2004 A 4 20 憲法9条改正素案

  A http://park19.wakwak.com/~yoshimo/moto.276.html
      折々の記 2005 @ 1 23 第9条の会

  B http://park19.wakwak.com/~yoshimo/moto.311.html
      折々の記 2005 A 8 16 「戦後60年」朝日新聞の紙面●公共の福祉

  C http://park19.wakwak.com/~yoshimo/moto.331.html
      折々の記 2005 B 03 03 暗雲たなびく核問題
                   03 08 私はこう考える【憲法改正について】というHP

  D http://park19.wakwak.com/~yoshimo/moto.351.html
      折々の記 2006 A 08 10 靖国問題

  E http://park19.wakwak.com/~yoshimo/moto.359.html
      折々の記 2006 B 11 01 とんでもない!核保有論

  F http://park19.wakwak.com/~yoshimo/moto.392.html
      折々の記 2007 A 05 03 憲法改正問題 1
                   05 04 憲法改正問題 2

  G http://park6.wakwak.com/~y_shimo/momo.128.html
      折々の記 2009 G 08 12 敗戦記念日が近づきました…あなたは戦争を拒否できるか
                   08 15 軍人が辿りつくオゾマシイ結論
                   08 16 戦没者追悼式、天皇陛下のお言葉と麻生首相の式辞

  H http://park6.wakwak.com/~y_shimo/momo.130.html
      折々の記 2009 G 08 20 「戦後外交」の呪縛