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【 07 】05/01
    ウクライナ戦争で最も悪いのは米英(解説③④)  田中 宇

 2022/05/01 
田中宇の世界情報解説   4月30日と4月29日

ロシアを皮切りに世界が金本位制に戻る
 【2022年4月30日】ロシア政府が「金資源本位制」の導入を検討していることを正式に認めた。3月末からロシア中銀が金1g=5000ルーブルの固定相場で国内銀行から金地金を買い始め、金本位制への移行が感じられていた。これまで非公式だった金資源本位制の導入が今回正式なものになったことは、この導入がうまくいきそうだと露政府が考えていることを感じさせる。金本位制の導入は人類にとってニクソンショック以来51年ぶりだ。QEの終了によっていずれ米国側の金融が大崩壊してドル基軸が喪失すると、日米欧の米国側も通貨の立て直しのために金本位制を導入せざるを得なくなる。世界はドル崩壊と金本位制に向かっている。

ウクライナ戦争で最も悪いのは米英
 【2022年4月29日】米英は、ごろつきだったウクライナの極右ネオナチの人々を集めて訓練して武装させ、ウクライナ人だけでは足りないので欧米諸国からも募集して合流させた。米英は、極右やネオナチを集めて民兵団を作り、8年間にわたってロシア系住民を虐殺させた。米英の行為は極悪な戦争犯罪である。米英がウクライナに作って育て、親露派を虐殺し続けた極右ネオナチの民兵団を潰すのが、今回のロシアのウクライナ攻撃の目標の一つである「ウクライナの非ナチ化」になっている。正当な目標だ。ウクライナ戦争はロシアにとって正当防衛だ。

既に momo.1344 に登録してありますが、【2022年4月25日】までは momo.1348 で取り上げてあります。 ですから今日取上げた【2022年4月29日】と【2022年4月30日】は新しい内容です。

【2022年4月30日】は◆がついており契約者のみメイルでパスワードを打ち込まないと使用際が分かりません。 【2022年4月29日】は◆がついてないから、次へ詳細な解説を載せれます。 詳細を読んでください。

ウクライナ戦争で最も悪いのは米英

2022年4月29日   田中 宇 NATOの要員として2014年以降にウクライナ軍のテコ入れ策を担当していたスイス軍の元情報将校ジャック・ボーは、私が見るところ、今回のウクライナ戦争が起きた経緯について、最も詳しく語っている専門家だ。ボーによると、ウクライナ政府軍は当時(も今も)士気がとても低く、ウクライナ東部ドンバス2州のロシア系住民の親露派民兵団と戦っている時期、脱走者が多く、戦死者よりも、病死や交通事故、自殺、アル中などの死者の方が多かった(2018年の実績)。米英は、2014年にウクライナの政治運動を扇動して当時の親露政権を転覆し、ロシア敵視・米英傀儡の極右政権を作って、ドンバスの親露派を攻撃させてウクライナ内戦を引き起こした。だがウクライナ政府軍が弱すぎたため、米英主導のNATOがウクライナ軍をテコ入れすることになり、ボーがその担当者の一人としてウクライナに駐在した。ボーはまさに、今回のウクライナ戦争の前段階の状況を作った当事者だった。軍事専門家のボーは国連要員などとしてソ連崩壊直後のロシアに派遣され、ソ連軍・ロシア軍の改革を手伝った経験があり、ロシアやウクライナの軍事状況に詳しい。 (Jacques Baud: The Road to Warこの赤丸数字はURLで詳細和訳しています。以下同じ。

ウクライナ軍は腐敗していたため国民に不人気で、2014年の政権転覆・内戦開始後に徴兵制を敷いたものの、徴兵対象者の7割が不出頭だった(2017年秋の実績)。多くの若者が徴兵を嫌って海外に逃げ出していた(若者の海外逃亡の結果、国内で若手の労働力が不足した)。予備役を集めて訓練しようとしても7割が出頭せず、訓練の会合を重ねるほど出席者が減り、4回目の訓練に出席したのは対象者の5%しかいなかった(2014年3-4月の実績)。ボーらNATOの担当者たちはウクライナ国内での政府軍のイメージを改善しようとしたが短期間にできるものでなく、行き詰まった。 (NATO lies exposed! Former agent speaks out!

(ウクライナで政権が極右側に転覆されて内戦が始まると、政府軍からの脱走兵が急増した。ロシア語が母語のロシア系住民と、ロシア系でないが極右政権がとても嫌いな人々を合計すると、かなりの割合〈国民の4割ほど?〉になる。軍内にいたその手の人々が集団で脱走し、兵器など装備を持って親露派民兵団に合流した兵士も多かった。部隊ごと親露側に寝返るケースも多発し、彼らがもたらす兵器や装備で、親露民兵団は政府軍と十分に戦えた。ロシア軍はドンバスに兵器を支援しなかったことがOSCEの監視で確認されているが、その理由は寝返りによる政府軍からドンバスへの兵器流入だった)

親露派民兵団やロシア側に対抗できる兵力を急いで持つことを米英から要請されていたウクライナ政府は、政府軍の改善をあきらめ、代替策として、ウクライナ国内と、NATO加盟国など19の欧米諸国から極右・ネオナチの人々を傭兵として集め、NATO諸国の軍が彼らに軍事訓練をほどこし、政府軍を補佐する民兵団を作ることにした。極右民兵団の幹部たちは、英国のサンドハースト王立士官学校などで訓練を受けた。民兵団は国防省の傘下でなく、内務省傘下の国家警備隊の一部として作られた。ボーによると、2020年時点でこの民兵団は10万2千人の民兵を擁し、政府軍と合わせたウクライナの軍事勢力の4割の兵力を持つに至っている。ウクライナ内務省傘下の極右民兵団はいくつかあるが、最も有名なのが今回の戦争でマリウポリなどで住民を「人間の盾」にして立てこもって露軍に抵抗した「アゾフ大隊」だ。

NATOの米英仏加は、2020年から民兵団の幹部たちを自国に招待して軍の学校で訓練をほどこす「センチュリア・プロジェクト」を行っていた。米英仏加はいずれもナチスへの礼賛を禁止しており、それなのにウクライナのネオナチ幹部を自国の軍事学校に招待して訓練したので、この事業はユダヤ差別反対運動やイスラエルから批判された。しかし米英仏加は、ウクライナのネオナチ幹部に対する軍事訓練をやめなかった。 (Western countries training far-right extremists in Ukraine(Far-Right Group Made Its Home in Ukraine’s Major Western Military Training Hub

ウクライナ周辺はもともと中世にユダヤ教を国教の一つにしたハザール王国があった関係で、ユダヤ教徒が多数いる。ハザールは、ユダヤ人の多数派である「アシュケナジ(ドイツ系)」の発祥の地になっている(しかし、すべてのユダヤ人はローマ時代にイスラエルに住んでいた人の子孫であるという建前を守るため、中東と全く無関係な東欧人がユダヤ人の多数派であることは言ってはいけないことになっている。これはボーでなく私の認識)。ウクライナには世界最大のユダヤ人コミュニティがあった(現状で5万-40万人と概算されている。ウィキペディアによると世界で12番目に大きなユダヤ人コミュニティ)。同時にウクライナは、強いユダヤ人敵視の流れもある。かつてロシア革命の立案者・参加者(共産党幹部、NKVD)の中にユダヤ人が多く、革命後のソ連共産党がウクライナ人を大量に餓死させるホロドモールを引き起こしたことから、共産党=ユダヤ人を憎む文化的素地があり、それがウクライナでの極右・ネオナチ運動の根幹にあるとボーは説明している。 (How many Jews live in Ukraine and where?) (History of the Jews in Ukraine - Wikipedia)

アゾフ大隊など極右民兵団は、2014年の米英による極右政権への転換後、ウクライナ国内のユダヤ敵視の流れに沿って、米英の動きと関係なく形成されたように最近の米国側のマスコミでは描かれている。しかし実のところ極右民兵団は、米英などNATO諸国が、ウクライナの親露派を攻撃するウクライナ軍を強化するために、ウクライナにもともといた極右に加えて、欧米諸国から極右ネオナチ勢力を傭兵として募集して人数を増やし、NATO諸国が軍資金を出して訓練をほどこして養成したものだ。政権転覆直後という時期的な一致から考えて、ウクライナの極右民兵団を創設・出資・養成した黒幕は米英だった可能性が高い。ボーの説明からそれが読み取れる。 (ウクライナで妄想し負けていく米欧)

米英は、それまでやくざなごろつきだったウクライナの極右ネオナチの人々を集めて訓練して武装させ、ウクライナ人だけでは足りないので欧米諸国からも募集して合流させたのだろう。極右やネオナチに対して極悪のレッテルを貼っている米英自身が、極右やネオナチを集めてカネを出して民兵団を作り、8年間にわたってロシア系住民を虐殺させた。米英の行為は極悪な戦争犯罪である。米英がウクライナに作って育て、親露派を虐殺し続けた極右ネオナチの民兵団を潰すのが、今回のロシアのウクライナ攻撃の目標の一つである「ウクライナの非ナチ化」になっている。正当な目標だ。ウクライナ戦争はロシアの「侵攻」でなく「正当防衛」だ、と言っているロシア側は正しい。 (市民虐殺の濡れ衣をかけられるロシア)

(ボーがそれまでの沈黙を破ってウクライナにおける米英の8年間の戦争犯罪の経緯をしてはし始めた理由は、彼も米英のやり口に対する人道的な怒りを持ち、マスコミ権威筋が歪曲的なロシア敵視報道に終止していることにも怒りがあって、義侠心から自分の経験を話し出したのだと思われる。彼は正しいことを言ったので、マスコミ権威筋から陰謀論者のレッテルを貼られている) (Jacques Baud - Wikipédia)

なぜ米英はウクライナを傀儡化して親露派を殺す内戦をやらせたのか。親露派はウクライナ国内での自治の復活を求めていただけで、米英にとって何ら脅威でなかった。米英はウクライナに傀儡政権を作って親露派が2012年から持っていた自治を剥奪し、親露派が怒って分離独立を宣言すると極右民兵団を作って親露派を殺す内戦を起こした。なぜこんなことをしたのか。おそらく、ロシアを怒らせ、親露派を守ってやらねばという気にさせて、露軍をウクライナに侵攻させるためだろう。露軍がウクライナに侵攻したら、米英はロシアを経済制裁する口実ができる。米欧とロシア(露中)が鋭く対立し続け、ロシアや中国を弱体化する新冷戦体制を作れる。米英は今回の戦争をロシアに起こさせるために、8年前にウクライナの政権を転覆したことになる。

(米国は2014年にウクライナの政権を転覆してロシアを怒らせるウクライナの内戦を引き起こしたが、同時期の2015年には米国が起こしたシリア内戦の後始末をやりきれなくなった米国が、ロシアに頼んでシリアへの軍事支援を開始してもらっている。米国は、ウクライナでロシアを弱体化しようとした半面、シリアではロシアを影響圏拡大・中東の覇権国の地位へと誘導しており、矛盾している。今回のウクライナ戦争も、これから金資源本位制の導入などでロシアと非米諸国が覇権を得ることにつながるので、今後予測される展開も含めて考えると、シリアもウクライナもロシアと非米側を強化する隠れ多極主義の策なのだが) (シリアをロシアに任せる米国) (プーチンが中東を平和にする)

私独自の論に入りすぎた。ジャック・ボーの話に戻る。ボーも、米国がウクライナに介入するのはウクライナを守るためでなく、ウクライナを傀儡化してロシア(国内親露派)にかみつかせ、ロシアを怒らせてウクライナ侵攻させることが目的だった、と指摘している。しかし、プーチンのロシアはなかなかウクライナに侵攻しなかった。ロシアは当初、ウクライナ内戦を停戦させる交渉の参加者にもならなかった。最初の停戦協議であるミンスク合意は、プーチンの盟友(子分)であるベラルーシのルカシェンコ大統領によるお膳立てで進められ、ウクライナ政府が、国内の親露派(ドンバスの民兵団)から剥奪した自治権を戻すことで合意いったんした。ロシアは、ドンバスが自治を再獲得してウクライナ領内にとどまることを望んでいた。しかし、米英傀儡のウクライナ政府は合意を履行せず、ドンバスの内戦は続いた。2015年に仏独がロシアを誘ってミンスク合意の交渉に参加し、仏独露が参加したことで合意は「ミンスク2」に再編されたが、それでもウクライナ政府はドンバスに自治を再付与せず、内戦が続いた。 (ウクライナ再停戦の経緯)

独仏は米英の傀儡として、ロシアを交渉に引っ張り込むことでロシアを交渉当事者に仕立て、ロシアが怒ってウクライナに侵攻することに道を開こうとしたが、ロシアはウクライナに侵攻せず、ウクライナの政府とドンバス民兵団が交渉して自治を再生することを目標にし続けた。ロシアがウクライナに侵攻すると、米欧とロシアの関係が決定的に悪化し、今起きているような新冷戦体制になってしまう。プーチンはそれを望まず、米露関係が何とか維持され、ロシアが米国の覇権を尊重する見返りに、ロシア経済が米経済覇権体制下で発展していく道をあきらめていなかった。プーチンの希望と裏腹に、米英は過激(私から見ると隠れ多極主義的)なロシア敵視をやめず、ウクライナ内戦を扇動し続けた。 (Jacques Baud Discusses Putin's Demilitarisation and Denazification of Ukraine) (まだまだ続くロシア敵視の妄想)

ウクライナ政府に内戦を終わらせて親露派に自治を再付与させるというロシア側の希望が潰えたのは昨年(2021年)3月、ゼレンスキー大統領が、ロシアに奪われたクリミアを軍事的に再征服する法律に署名し、その法律を根拠として、ウクライナ軍が南部のドンバスとの境界の近くに兵器を蓄積する動きを始めた時だった。このウクライナの新戦略は、米国のランド研究所が2019年に作った、ウクライナに兵器を支援してロシアと長い戦争を戦わせる戦略に沿った動きだった。昨年秋になると米国側が「いつロシア軍がウクライナに侵攻してもおかしくない」と言い出すようになった。そして、今年2月16日、ウクライナ軍が蓄積した兵器を使って、それまでの30倍の激しさでドンバスを攻撃し始めた。その後、激しい猛攻撃が連日続いた。米バイデン大統領は2月11日から「間もなくロシアがウクライナを侵攻する」と言っており、2月16日からのウクライナ軍のドンバスへの猛攻撃は、露軍の侵攻を誘発したい米国の指示で行われた可能性が高い。 (ロシアがウクライナ東部2州を併合しそう) (ロシアは正義のためにウクライナに侵攻するかも)

ロシア側も、ウクライナ軍がドンバスを猛攻撃し始めることは知っていたようで、2月14日にロシア議会がドンバスが望むウクライナからの分離独立をロシアが承認することを決議し、あとはプーチン大統領の署名だけで発効するようにした。2月22日にプーチンが署名し、ロシアとドンバスが安保条約を結び、ウクライナ軍から猛攻撃を受け続けるドンバスが2月23日にロシアに軍事支援を依頼し、新条約に沿って2月24日に露軍がウクライナに侵攻(特殊作戦)を開始した。 (ロシアを制裁できない欧米)

露軍はドンバス周辺だけでなく、キエフなど他の地域にも侵攻し、ウクライナ全体の制空権を奪取した。ドンバスを守るならもっと小規模に、ドンバスだけに侵攻するのでも良かったはずだが、露軍は大胆に、ウクライナ全体を作戦の対象にした。その理由についてボーは「露の進軍先がドンバスだけだったとしても、手ぐすね引いて待っていた米国は、ロシアを過激に全面的に経済制裁したはずだ。それならドンバスにとって脅威になるウクライナ側の軍事施設を全て破壊した方が良いとプーチンは考え、広範な攻撃に踏み切った」という趣旨の分析をしている。 (US, EU Sacrificing Ukraine To "Weaken Russia": Former NATO Adviser)

私自身は、この要素に加えて、米国側の対露経済制裁がロシアでなく米国側の経済を破壊することになる特性が勘案されたのでないかと考えている。露軍のウクライナ攻撃が広範なものであるほど、米国側は激怒し衝撃を受けてロシアを過激に経済制裁し、その後の米国側の経済的な自滅もすごいものになる。米国側の経済自滅をすごいものにするために、プーチンは米国側をできるだけ激怒させる広範な攻撃をウクライナに行ったのだろう。 (優勢なロシア、行き詰まる米欧、多極化する世界) (ドルを否定し、金・資源本位制になるロシア)

実際の露軍の攻撃はウクライナの諸都市の市街をできるだけ壊さないように進められたのに、欧米の諜報機関は露軍がウクライナ諸都市を無差別に大破壊しているという大間違いの分析をしている、とボーも言っている。諜報界の人であるボーは嘆いている。米軍は侵攻したイラクでもリビアでも、真っ先に国全体のインフラを全破壊した。対照的に露軍は今回ウクライナのインフラをできるだけ破壊せず、機能させ続けている。交通網も電力ガスもインターネットも、ウクライナ軍が猛攻撃してきた一部地域を除き、機能し続けている。こうした状況を米国側は無視している。ボーは、分析を歪曲しているのは政治家だとも言っている。 (“The policy of the USA has always been to prevent Germany and Russia from cooperating more closely”)


③ウクライナで極右過激派を訓練する西側諸国 - レポート
   https://www.jpost.com/diaspora/western-countries-training-far-right-extremists-in-ukraine-report-682411
   欧米諸国は、ウクライナ軍で極右過激派に訓練を提供していたのかもしれない。
   エルサレム・ポスト・スタッフ 公開日:2021年10月19日11:16

ウクライナには世界最大のユダヤ人コミュニティの1つがあり、その歴史的ルーツは深く根ざしています。それはユダヤ教の最も特徴的なイデオロギーと伝統のいくつかの発祥の地です - ハシディック運動はウクライナから出現し、国はイディッシュ文化の豊かな遺産を持っています。

ウクライナはまた、極端な反ユダヤ主義の地でもあった。19世紀末から20世紀初頭にかけて、ユダヤ人コミュニティはポグロム(ユダヤ人に対する組織的な虐殺または暴動)、ユダヤ人が住むことができる場所の制限、ユダヤ人が達成できる職業の制限を強化する政策に直面しました。ホロコーストの間、100万人以上のユダヤ人がナチスと地元のウクライナ人支持者によって殺されました。実際、この国はホロコーストの間にユダヤ人に対してこれまでに行われた最も恐ろしい暴力の本拠地です。

画像  1881:ユダヤ人は無差別に迫害され、最初のポグロムの間、キエフの武器庫に閉じ込められました。(写真提供:ハルトンアーカイブ/イラストレイテッド・ロンドン・ニュース/ゲッティイメージズ)

その後、ソビエト連邦では、ユダヤ人コミュニティの宗教生活はソビエト当局によって押しつぶされた、とイスラエルの作家マティ・フリードマンは言う。

「ユダヤ人のアイデンティティはソビエト連邦には存在しなかった、なぜならそれはできなかったからだ」と『アトランティック』紙のガル・ベッカーマンは書いている。「スターリンの時代からユダヤ人であることは、(ウクライナ人やラトビア人の国民的アイデンティティーも示されたように)あなたをそのようにマークするスタンプをあなたの内部パスポートに持つことでした。ユダヤ人コミュニティ、宗教的実践、あるいは素朴な文化的表現の機会はほとんどありませんでした。

ソビエト連邦の崩壊後、多くのユダヤ人がイスラエルに移住しました。ウクライナの現大統領ヴォロドマイヤー・ゼレンスキーを含む数十万人が滞在した人々にとって、ユダヤ人の生活は新しい方法で形を取り始めました。

※ ウクライナには何人のユダヤ人が住んでいますか?

今日、ウクライナのユダヤ人人口を正確に計算することは困難であり、推定値は49,000から400,000の範囲です。

ヘブライ大学の人口統計学者セルジオ・デッラ・ペルゴラは「世界のユダヤ人人口、2019年」で49,000人とし、欧州ユダヤ人会議はユダヤ人の数を360,000人から400,000人の間と推定しています。

ウクライナの最新の国勢調査は2001年で、次の国勢調査は2020年に行われる予定だったが、ウクライナ国家統計局によると2023年に延期された。

※ ほとんどのユダヤ人はどこに住んでいますか?

ウクライナのユダヤ人のほとんどは、キエフ、オデッサ、ハリコフのようなウクライナの大都市に住んでいます。しかし、他にも多くの小さなユダヤ人コミュニティが全国に存在します。

「一部のユダヤ人、特に年配のユダヤ人は、小さな都市や散在する貧しい村に住んでいます」と、ユダヤ人電信局のニュースディレクター、ゲイブ・フリードマンによると、大規模なユダヤ人コミュニティを持つ場所の候補リストをまとめました。

「ロシアの攻撃は国全体を狙ったので、すべてのユダヤ人コミュニティは暴力にさらされ、戦争の結果に直面しています」と彼は現在の状況について指摘しました。

以下の都市には、ウクライナで最も著名なユダヤ人が住んでいます。

JTAによると、キエフは約300万人のウクライナの首都であり、約11万人のユダヤ人と半ダースの活発なシナゴーグが住んでいます。

ドニプロは、大西洋によると、約60,000人のユダヤ人がいるウクライナ東部の都市です。市内には10のシナゴーグ、コーシャレストラン、ミクヴァ、複数のユダヤ人所有の企業があります。「メノラ」と呼ばれる彼らのコミュニティセンターは2012年にオープンしました。センターはメノラのような形をした22階建ての建物で、伝えられるところによると、1日に40,000人にサービスを提供しています。

ロシア国境近くの工業都市ハリコフには、約45,000人のユダヤ人と少なくとも5つのシナゴーグがあります。

南部の港湾都市オデッサに住む100万人のうち、約45,000人がユダヤ人です。彼らは4つの活発なシナゴーグ、ユダヤ人博物館、2つのユダヤ人コミュニティセンター、1ダースのユダヤ人学校または幼稚園、そしてユダヤ人の子供たちのための4つの孤児院を持っています。

ウマーンはウクライナの小さな都市で、総人口は8万人をわずかに上回ります。ユダヤ人コミュニティの一部の人々にとって注目に値するのは、この街には18世紀のブレスロフのハシディック・ラビ・ナーマンの墓があるからです。毎年、ロシュ・ハシャナの周りでは、何万人ものハシディック・ユダヤ人がブレスロフの墓のラビ・ナーマンに毎年献上品の巡礼をしています。数百人のユダヤ人、大半がイスラエル人で、今は一年中そこに住んでいます。

賀三  ウクライナ、ウマーン - 9月10日:宗教的なユダヤ人は、ウクライナのウマーンで2018年9月10日のロシュ・ハシャナの初日にウマンカ川によって形成された湖のほとりで、ユダヤ人の贖罪儀式であるタシュリフを行います。ハシディック系ユダヤ人の特定のグループである多くのブレスロフ(ブラツラフとも呼ばれる)ハシディムを含む何万人ものハシディックおよび正統派ユダヤ人は、1802年にブレスロフ宗派を設立したブレスロフのレベ・ナッハマンの墓を訪れるために、世界中からウマーンに毎年旅をしました。巡礼者は、精神的な経験と宗教的な議論のために来るだけでなく、ある参加者が「ユダヤ人のウッドストック」と表現するものを祝うためにも来ます。ブレスロフ派は成長し、何千人もの信者を魅了し、スターリンがホロコーストで粛清され、抹殺されるまで続いた。ブレスロフ・ハシディズムはその後復活し、その追随者たちは主にイスラエル、アメリカ合州国、イギリスに住んでいる。(写真提供:ショーン・ギャラップ/ゲッティイメージズ)

2020年、ゼレンスキー大統領はインタビューで、政府はウマーンに歴史博物館、大きな公園、現在のシナゴーグの再建を含む「小さなエルサレム」を建設することを望んでいると述べた。

「私たちは本物の小さな町を作りたいのです。私たちはアイデアとして「リトルエルサレム」という名前を作り、それを非常にプロフェッショナルな方法で非常に本物にしました」と彼は言いました。

今日、ロシア軍による町への致命的な砲撃の後、コミュニティは避難しました。

正統派ユダヤ教最大の宗派のもう一つの1つは、ウクライナにルーツを持っています。メナヘム・メンデル・シュニールソンは、チャバド・ルバヴィッチ運動のメンバーに単に「レッベ」として知られ、1902年4月5日、現在のウクライナのムィコラーイウの黒海港で生まれました。

※ ユニークなユダヤ人のアイデンティティ

その長い歴史を考えると、ウクライナのユダヤ人のアイデンティティは目に見えるよりも複雑です。

ソビエト連邦は、ユダヤ教の意味、見た目、実践方法を再定義しようとして、ユダヤ人の宗教生活のほとんどを沈黙させました。

「多くのソビエトユダヤ人の経験は、ユダヤ人であることは人種に似ていることを示唆していました:曖昧でありながら避けられない現実」と研究者で作家のイザベラ・タバロフスキーはジャーナル記事で説明しました。

(ユダヤ人が人種、宗教、民族のいずれであるかについてもっと読む。)

彼らの状況のために、ソビエトのユダヤ人はユダヤ教の独特の文化と実践を発展させた、とタバロフスキーは説明した。

"歴史家のヤアコフ・ロイが指摘しているように、彼らはユダヤ人の文化や伝統についてあまり知識がなかったかもしれませんが、彼らは自分たちがユダヤ人であると感じていました。彼らは「ユダヤ人の連帯の実存的感覚」と「共通の運命」を持ち、彼ら自身や他のユダヤ人の職業的および文化的業績から発せられたユダヤ人の誇りを持っていた、と彼女は指摘した。

「彼らにとってユダヤ人であることは、特定のユダヤ人の表現のセットよりも、むしろメンタリティであり、現実の共通の解釈でした。

※ ウクライナのユダヤ人大統領

これはウクライナのユダヤ人大統領ヴォロドミル・ゼレンスキーが、彼自身のアイデンティティについて語った経験だ。

インタビューで彼の宗教的遵守について尋ねられたとき、ゼレンスキーは自分自身を「普通のソビエトユダヤ人の家族」の出身であると表現しました。

「ソビエト連邦のほとんどのユダヤ人家族は宗教的ではありませんでした。ソ連国家には宗教が存在しなかったことを知っているでしょう」と彼は説明した。

ゼレンスキーは突然脚光を浴び、彼の生い立ち、宗教、信仰に関する一連の質問と議論を引き起こしました。

タバロフスキーがツイートで要約したように、「[ゼレンスキー]はソ連崩壊後のユダヤ人だ。彼は宗教に基づいて自分自身をユダヤ人と定義していません。そして、いいえ、それは彼自身や他のウクライナ人の目には、彼をユダヤ人らしくないものにするものではありません。複雑だね、わかってるよ」

1991年にソビエト連邦が崩壊したとき、10年以内に100万人以上のFSUユダヤ人がイスラエルに移住しました。(FSUアリヤーがイスラエル社会をどのように変えたかについてもっと読む。

残された人々のために、「ソビエト連邦の終焉は、ユダヤ人の共同生活にいくらかの空気が入ることを許した」とガル・ベッカーマンは説明した。

「ゼレンスキーと彼の家族は、ソ連崩壊後の世界に同化することに満足して滞在した数十万人のユダヤ人の一部でした。

大統領はユダヤ教について公然と率直に語っていたが、彼のユダヤ人であることが関心の対象になったのは最近になってからだった。

2020年、ゼレンスキーは彼のユダヤ教について「誰も気にしない。誰も私にそれについて尋ねません。

今、彼は世界の「ユダヤ人の英雄」として知られています。ウクライナは"非ナチス化"される必要があるというロシアの主張に対する最高の証拠だ。

※ これについての詳細

  プーチンはユダヤ人ではないが、ウクライナ大統領は
     https://jewishunpacked.com/putin-is-not-jewish-but-the-president-of-ukraine-is/
     開梱スタッフ 2022年2月24日

  進行中の避難:ウクライナのユダヤ人を助ける方法
     https://jewishunpacked.com/evacuations-underway-how-to-help-the-jews-of-ukraine/
     何万人もの人々が戦闘から逃れる中、民間人の死傷者が増え始めている。
     開梱スタッフ 2022年2月25日

  ウクライナのユダヤ人コミュニティ、過去と現在
     https://jewishunpacked.com/ukraines-long-and-complicated-jewish-history/
     揺さぶられたカラベルニコフ 2022年3月3日

  ウクライナはユダヤ人大統領と'ナチス問題'を抱えることができるのか?
     https://jewishunpacked.com/can-ukraine-have-a-nazi-problem-with-a-jewish-president/
     揺さぶられたカラベルニコフ 2022年5月2日水曜日

 2022/05/04
研究プロジェクト極右の国境を越えた歴史
④極右グループは、ウクライナの主要な西側軍事訓練ハブにその本拠地を作った
   https://www.illiberalism.org/far-right-group-made-its-home-in-ukraines-major-western-military-training-hub/
   2021年9月21日

極右グループは、ウクライナの主要な西側軍事訓練ハブにその本拠地を作った

目次

  ① 概要
  ② 活動のタイムライン
  ③ NAA:西側の支援で国の軍事エリートと最前線の戦闘機を形作る
  ④ ビデオ、写真証拠がゾンネンクロイツ支持の「軍事秩序」を
    NAA内部に置く
  ⑤ グループの明白なリーダーシップ:極右アゾフ運動とのつながりと
    NAAにおける役割
  ⑥ 西へ行く:ある見かけ上のセンチュリアのメンバーは英国のサンドハー
    ストで11ヶ月間訓練を受け、もう1人はドイツのOSHで歓迎されました
  ⑦ グループ・ドクトリンは、ブリュッセルのモスクワから「ヨーロッパ
    のアイデンティティ」を守るための国際的な連帯を強調している。
    明らかなメンバーは人種差別を吐き出し、ナチスの敬礼を行う
  ⑧ 国際的な非難、メディアの精査を引き出す極右同盟国との
    メッセージを広める
  ⑨ 「より洗練され秘密主義的な仕事」:ウクライナ軍における影響力の
    高まりの主張と動員の呼びかけ
  ⑩ ウクライナ政府、欧米軍はウクライナ軍人を過激主義で選別せず、
    極右は利用している

① 概要

この論文で明らかになった証拠は、2018年以来、ウクライナの主要な軍事教育機関であり、ウクライナに対する西側の軍事援助の主要なハブであるヘットマン・ペトロ・サハイダチヌイ国立陸軍アカデミー(NAA)が、右翼イデオロギーの線に沿って国の軍隊を再形成し、ヨーロッパの人々の「文化的および民族的アイデンティティ」を防御するという目標を掲げた「ヨーロッパの伝統主義者」軍将校の自称秩序であるセンチュリアの本拠地であることを示唆しています。 「ブリュッセルの政治と官僚」このグループは、「ヨーロッパの右翼勢力が統合され、国家伝統主義がヨーロッパ人民の規律あるイデオロギー的基盤として確立される」未来を構想している。

ウクライナの国際的に活動している極右アゾフ運動とつながりのある個人が率いるこのグループは、現在ウクライナ国軍に勤務しているNAAの現在および元士官候補生を含む複数のメンバーを引き付けている。明らかにメンバーは、ナチスに敬礼する写真に登場し、オンラインで一見過激な発言をしました。

このグループは、NAA内部でウクライナの将来の軍事エリートを改宗させることができた。見かけ上のメンバーはまた、西側の軍事教育訓練機関へのアクセスを得ている。グループの1人の明らかなメンバー、当時NAA士官候補生のKyrylo Dubrovskyiは、英国の王立軍事アカデミーサンドハーストで11ヶ月間の士官訓練コースに参加し、2020年後半に卒業しました。その間、ドゥブロフスキーは明らかにグループとのつながりを維持していた。もう一人の明らかなメンバーであり、その後NAA士官候補生であったヴラディスラフ・ヴィンターゴラーは、2019年4月にドイツのドレスデンで開催されたドイツ陸軍将校アカデミー(Die Offizierschule des Heeres、OSH)で開催された第30回国際週間に出席しました。一方、ウクライナ国内では、グループのメンバーは、明らかに、アメリカ軍訓練士や、アメリカとフランスの士官候補生と面会できている。2021年4月には、その発足以来、メンバーはフランス、英国、カナダ、米国、ドイツ、ポーランドとの合同軍事演習に参加していると主張している。

このグループは、そのメンバーがウクライナ軍のいくつかの部隊で将校として働いていると主張している。これらの主張は、NAAにおけるグループの存在が確認されていることと、2019年から2021年の間に卒業した後、一部の明白なメンバーがウクライナ国軍(AFU)部隊に加わった可能性が高いという事実のために、信頼できるように見える。少なくとも2019年以来、センチュリアはいくつかの動員を発表し、AFUのイデオロギー的に連携したメンバーに、グループのメンバーが奉仕する特定のユニットへの移転を求めるよう求めている。新しいメンバーを引き付けるために、このグループは、1,200人以上のフォロワーと専用の動員ボットを持つTelegramチャンネルを通じて、AFUでの役割と西洋の訓練、軍事、交換プログラムへのアクセスを宣伝し続けています。

このグループはウクライナの極右アゾフ運動と強いつながりを持ち、アゾフをNAA士官候補生に昇進させ、そのメンバーがアゾフ運動の軍事部門である国家警備隊のアゾフ連隊で講義したと信憑性を持って主張した。前者とセンチュリアの強い絆のイメージは、アゾフとリンクされた雑誌が2018年にNAA内でのグループの存在を同時期に報じたという事実によってさらに強化されています。アゾフの人物からの支持的な声明によって。グループの見かけの指導者とアゾフの指導者とのメンバーの写真によって。そして、アゾフ運動との政治集会へのセンチュリアの参加によって。オンラインでは、センチュリアはアゾフ運動の指導的人物によって支持されており、アゾフの指導者アンドリー・ビレツキーと運動の主要なスポークスマンであるユーリー・ミハルチシンとの写真に、明らかな指導者とグループのメンバーは登場している。国民軍団党、アゾフ運動の政治部門、アゾフ連隊は、著者のコメント要請を返さなかった。

センチュリアとアゾフ運動との関係は、米国議会が2018年に「アゾフ大隊に武器、訓練、またはその他の支援を提供する」ために米国の予算資金を使用することを禁止し、それ以来、2021年の政府支出法案を含め、その規定を維持しているため、憂慮すべきものです。センチュリアがNAAを通じて西側の軍事訓練にアクセスし、AFUに駐留しているとされるものは、アゾフ運動に利益をもたらすかもしれない。アメリカの議員たちは、アゾフを外国テロ組織(FTO)に指定するよう国務省に繰り返し求めてきた。2021年4月、民主党下院議員のエリッサ・スロトキンは、アントニー・ブリンケン米国務長官に「アゾフ大隊[...]インターネットを使って新しいメンバーを募集し、白人アイデンティティの政治的アジェンダを追求するために暴力を使うように彼らを過激化させる。ところが、アメリカと欧米政府は、ウクライナ政府に、アゾフ運動との関係を断ち切るよう要求しておらず、その極右組織は、アゾフ連隊を通じて、ウクライナ政府に統合されたままだ。

センチュリアの活動、明らかな指導者、イデオロギーについて解説を求めたとき、国立陸軍士官学校は、グループが施設内で活動していることを否定し、グループの活動とされるものに対する調査はそのような活動の証拠を明らかにしていないと述べた。しかし、この論文で集められた証拠は、このグループをアカデミーにしっかりと位置づけます。NAAのスポークスマンは、アカデミーの過激主義に対する不寛容を強調した。そのような声明に反して、さらに別のケースでは、NAA士官候補生が、2021年にウクライナの統一ユダヤ人共同体が反ユダヤ主義プロパガンダを広めたとして非難したアゾフ運動と結びついた極右グループに銃器インストラクターとして関与していたようです。NAAの士官候補生も写真に登場し、ナチスの敬礼をほのめかすジェスチャーをしている。

NAA内で活動するセンチュリアの明白な能力と、ウクライナ軍におけるセンチュリアの存在と、欧米の訓練と軍隊へのアクセスに関するその信頼できる主張は、ウクライナ当局と欧米政府による、過激派の見解と過激派集団とのつながりに対するウクライナ軍人のスクリーニングが、明らかに欠如している結果の一つにすぎない可能性が高い。ウクライナ軍がセンチュリアの活動をチェックしなかったことは、ウクライナ軍内で極右イデオロギーと影響力が明らかに拡散していることに対して、ウクライナ軍がある程度の寛容さを示唆している。

コメントを求められたウクライナ国防省は、軍や軍士官候補生に入隊する者を過激派の見解や結びつきで選別していないと述べた。一方、ウクライナ軍の訓練と武装に関与しているいくつかの西側政府は、著者の要求に応えて、ウクライナは西側によって訓練されたウクライナ兵士を吟味する責任があると述べた。アメリカ、カナダ、イギリスとドイツが接触した欧米諸国のどの政府も、ウクライナの訓練受給者に過激派の見解やつながりを吟味していない。

これらの発見と結論は、著者が2019年初頭から変化するCenturiaのオンラインプレゼンスを監視し、文書化したために可能になりました。それ以来、センチュリアは秘密主義の強化に向かっており、これはおそらくオンラインプレゼンスの以前の反復の消失を説明するでしょう。センチュリアの現在のテレグラムチャンネルである@ArmyCenは、2020年4月からアクティブになっています。それに先立って、2018年から2019年後半にかけて活動していた、現在アクセスできない@european_centuriaと@euro_orderテレグラムチャンネル、そして現在アクセスできないFacebookページ https://www.facebook.com/centuriaNASV/、2020年後半までアクティブだったInstagramページ https://www.instagram.com/euro_order_centuria/、そして現在休眠中のVKページが https://vk.com/european_centuria.特に、グループが自己宣伝のためにアカデミーのブランドに依存していることのもう一つの兆候として、そのFacebookページのURLには、NAAのフルネームの広く認識された公式のイニシャリズムが含まれており、NASVはウクライナ語の「Національна Академія Сухопутних Військ」を意味し、文字通り翻訳すると、国立陸上軍アカデミーを意味します。

グループの以前のオンラインプレゼンスは、時折、顔、ユニークなコールサイン、グループのメンバーが運営する電報チャンネル、彼らに関する詳細の識別、または疑わしい活動が行われた場所を明らかにしました。これらのインスタンスは著者によって保存され、申し立てられたイベントの場所を確認し、特定のメンバーをソーシャルメディアの存在に追跡することができました(顔認識ウェブサイト Findclone.ru などのツールを介して、検索した顔と一致する VK.com 上のプロファイルと写真に誘導します)。これにより、個人情報が即座に発見されるケースもあれば、身元、グループのイベントや活動、その他のメンバーに関する追加の証拠が見つかった場合もあります。全体として、調査結果は、約20人の個人がセンチュリアに関与していることを示唆していますが、この記事ではそれらのすべてを挙げていません。グループのプロパガンダとソーシャルメディアのプロフィールから集められた証拠は、アカデミー、その士官候補生、グループが参加したと主張した公共のイベントからのメディアレポート、ウクライナの住民に関する公的に入手可能な情報のデータベースなどに関する公的に入手可能な情報と照合された。Microsoft Azure Face 検証ツールを使用して、特定の写真やビデオに特定の人物がいることを確認しました。筆者はまた、報告書で言及されている組織や政府とのインタビューを行ったり、連絡を取ったりして、コメントする機会を提供しました。著者はまた,「センチュリアの見かけ上の指導者たちや個々のグループメンバー」に手を差し伸べる努力をしました。

著者がセンチュリア、その見かけ上のメンバー、NAAにコメントを求めたとき、それにリンクされているグループと個人は、オンラインプレゼンスの一部を削除するための措置を講じました。著者は、グループの声明、グループとその明白なメンバーによって運営されているページのアーカイブされたコピーを保存しました。

この研究は、ヨーロッパ・ロシア・ユーラシア研究所(IERES)の著者によって作成されました。著者はIERESディレクターのMarlene Laruelle博士と仕事をコーディネートしました。

② 活動のタイムライン

2017年後半から2018年初頭: NAAとつながっている写真にグループの明らかなリーダーが登場

2018年:
グループが起動します。センチュリアのオンライン投稿では、2018年5月を事業開始日として挙げています。しかし、その最も初期のオンライン活動は2018年2月にさかのぼります。
センチュリアはNAA内でイベントを開催
Національна оборона (英語: National Defense) 雑誌、極右のアゾフ運動にリンクされ、NAAにおけるセンチュリアの存在に関する報告

2019年:
メンバーは、ウクライナ国家警備隊のアゾフ連隊のために講義を行っていると伝えられている
センチュリア、極右政党が主催するリヴィウでの集会で行進
グループのイデオロギーと目標を詳細に記述したテキストは、センチュリアによってオンラインで公開されています
センチュリア、NAAの卒業を祝福
このグループは、メンバーがいくつかのAFUユニットの役員としての役割を引き受けたと述べています センチュリアはウクライナ軍内部の追随者に、センチュリアのメンバーが将校として働いているとされる特定の軍事部隊への異動を求めるよう呼びかけている。
ドレスデンのドイツ陸軍士官学校が開催する第30回国際週間に出席。

2020年:
センチュリアの明らかなメンバーは、英国の王立陸軍士官学校サンドハーストの11ヶ月の士官訓練コースに出席し、卒業しています
センチュリア、NAAの卒業を祝福
センチュリアは、信者に、メンバーが役員として奉仕していると思われる特定のAFUユニットの増え続けるリストへの移動を求めるよう呼びかけ続けています
センチュリアは、軍のメンバーに加えて、それは治安機関や法執行機関のメンバーに開放されていると述べています
センチュリアは、アゾフ運動の街頭翼である国民民兵として以前に知られていた同じ名前の新しく立ち上げられたグループから距離を置く声明を出す
グループはNAA内での継続的な活動を主張している
グループの明らかなメンバーは、国際平和維持・安全保障センターで撮影された米軍のトレーナーとの写真に写っている

2021年:
このグループは、ウクライナの外国部隊との協力と「より洗練され秘密主義的な」活動への移行に新たな焦点を当てることを発表しました
センチュリア、NAAの卒業を祝福
それは、グループのメンバーはキエフ、オデッサ、ハリコフ、リヴィウで活動していると述べています このグループは、メンバーがウクライナ軍の将校として有効であることが証明されていると主張している
センチュリアは、信者に、メンバーが役員として奉仕していると思われる特定のAFUユニットの増え続けるリストへの移動を求めるよう呼びかけ続けています
グループの立ち上げ以来、複数のメンバーがフランス、英国、カナダ、米国、ドイツ、ポーランドとの軍事演習に参加していると主張している。

③ NAA:西側の支援で国の軍事エリートと最前線の戦闘機を形作る

ヘトマン・ペトロ・サハイダチヌイ国立陸軍士官学校 (NAA-ウクライナ語: Національна академія сухопутних військ імені гетьмана Петра Сагайдачного) はウクライナの軍事教育システムにおける重要な機関である。リヴィウの広大な中央に位置するキャンパス(アカデミーのサイトで利用可能な3Dツアーでその規模を高く評価できる)により、NAAは将校としてウクライナ軍に加わるために軌道に乗っている何千人もの士官候補生の本拠地です。NAAの壁の内側で、アカデミーのチーフ、パブロ・トカチュク中将によれば、「未来の偉大なウクライナ軍司令官は、彼らのスキルを習得している」。

ウクライナの欧米パートナーは、将来の軍事指導者の形成に関与している。アカデミーの2020-2025戦略は、その使命の重要な部分として「NATOへの統合の円滑化」を強調し、NATO(軍事)教育機関との協力を強調しています。現在、NAAによると、ドイツ、カナダ、デンマークの専任顧問とNATOの防衛教育強化プログラム(DEEP)の専門家が、アカデミーが学生に教えるカリキュラムの形成に関与しています。アカデミーの施設はまた、西側の関与を反映しています:例えば、2018年にNAAはカナダが後援するハイテク「デルタ教室」を発表しました。

画像: NAAのFacebookページに投稿された写真は、アカデミーの建物の前に並ぶ士官候補生を示しています。

ウクライナ国防省の情報局であるArmy Informによる2019年の報告書は、アカデミーを「国際軍事協力の出来事」に関してウクライナの軍事教育機関の中で「疑いの余地のない」リーダーと表現した。報告書はまた、ポーランドのタデウシュ・コシウシュコ陸軍大学、リトアニアのヨナス・ジェマイティス陸軍士官学校、テレジア陸軍士官学校(オーストリア)、ドレスデン(ドイツ)の陸軍士官学校(Offizierschule des Heeres、OSH)、および「他の既知の外国の大学」とのアカデミーの「密接な関係」についても述べている。その報告書によると、2019年の最初の11ヶ月だけでも、63の外国代表団がNAAを訪問し、その軍人は37回海外に行った。

「私たちの最高の士官候補生は、外国の軍事アカデミーで最大1年間続くコースに参加する機会があります。例えば、英国のサンドハースト(王立軍事アカデミー・サンドハースト)とフランスのサン・シール(サン=シール特別軍事学校)」とNAAのスポークスマン、アントン・ミロノヴィッチは電話で著者に語り、士官候補生も、それほど頻繁ではないが、NATO諸国の軍事教育施設への短い「研究訪問」に参加すると付け加えた。

ウクライナの欧米パートナーのNAAへの関与は、その重要な出来事に反映されている。例えば、2020年の将校の卒業式には、ウクライナ首相の演説とウクライナ大統領の事前録画されたビデオ演説が披露され、米国、カナダ、ドイツ、デンマーク、リトアニア、スウェーデンの当局者が出席した。西側の軍当局者もイベント中に卒業生に演説した。2021年、アメリカ、カナダ、デンマーク、ドイツ、リトアニア、ポーランドの軍関係者がNAA将校の卒業式にゲストとして出席した。

Image:  Joint Multinational Training Group—Ukraine Facebookページに投稿された写真には、2019年8月にNAAで行われた忠誠の誓い式典に出席したカレンタン機動部隊のリーダーが写っている。

NAA士官候補生がウクライナに対する西側の軍事援助の恩恵を受けるのは、アカデミーを通じてのみ適切ではない。アカデミーは、ロシアとのウクライナの戦争は、その7年目に入るようにウクライナ軍のための主要な訓練と教育のハブとして不可欠です.NAAは、国際平和維持・安全保障センター(IPSC)と第184訓練センターを監督しています。ウクライナ国防省のメディアアウトレットによる2017年のビデオレポートによると、2つのセンターは最も忙しいところで、彼らの間で何千人もの軍人を受け入れています。IPSCは、その位置(リヴィウ州のヤヴォリフ地方にあるスタリチ)のために、メディアでしばしば単にヤヴォリフと呼ばれ、ウクライナ軍を訓練するための主要なハブであり、米国、カナダ、その他の国々が顕著な役割を果たすプロセスである。このセンターは、カナダのUNIFIER作戦、ウクライナ軍を支援するカナダ軍のミッション、ウクライナ国軍(AFU)を訓練し装備する米国主導の合同多国籍訓練グループ、ウクライナ(JMTG-U)の両方をホストしています。ヨーロッパ最大の軍事ポリゴンの1つであるIPSCの規模と洗練さは、IPSCのFacebookページで利用可能な12分間の英語のビデオプレゼンテーションで詳述されました。IPSCへの欧米のインプットは計り知れない。米国政府の支援を得て、ヤボリフ戦闘訓練センターは2016年にIPSC内に設立されました。1年後、米国の支援を受けてハイテク「シミュレーションセンター」が立ち上げられました。2020年のIPSCについて、NAAのTkachuk長官は、IPSCは「過度の謙虚さなしに」「ウクライナとその軍隊のための国際軍事協力の前哨基地」と呼ぶことができると述べた。2021年5月、Tkachukは、米国主導のJMTG-Uの専門家だけでも、AFUのために20,000人以上の軍人を訓練するのを助けたと述べた。ウクライナのアンドリー・タラン国防相は2021年2月、ウクライナの国防・治安部隊の訓練における(UNIFIER作戦を通じた)カナダの役割は「鍵」であり、「疑う余地がない」と述べた。

   Image: ウクライナのカナダ軍に投稿された写真 Facebookページに投稿された写真は、ヤヴォリフの国際平和維持・安全保障センターで行われた2020年のNAA卒業式を示しています。

特に、IPSCの範囲とトレーニングエリアはNAA士官候補生が利用できます。彼らはまた、ウクライナ軍と協力する外国人教官にもある程度アクセスできる。NAAのスポークスマンによると、IPCSの外国人インストラクターはアカデミー士官候補生の訓練に「積極的に関与」しており、士官候補生はメープルアーチやラピッドトライデントなどのIPSCで開催される国際軍事演習にも、翻訳者から参加ユニット内の演習に直接関与する役割まで、さまざまな役割で参加しています。

Image: ウクライナのカナダ軍に投稿された写真 Facebookページに投稿された写真には、ヤヴォリフの国際平和維持・安全保障センターで行われた2020年のNAA卒業式で講演したカナダのUNIFIER作戦司令官ライアン・スティンプソン中佐(LCol)が写っている。

キエフの米国大使館は、著者のコメント要請に電子メールで答えて、「NAA士官候補生はJMTG-Uミッション諸国と非公式の関係にある」と述べた。大使館によると、JMTG-Uの職員は、NAA士官候補生がウクライナ軍スタッフによって訓練されているときに、観察とコンサルティングの役割を担っています。一方、在ウクライナ・カナダ大使館の国防担当アタッシェ、ロバート・フォスター大佐は、IPSCのNAA士官候補生に対するカナダ軍訓練士の関与は限定的であると述べた。

④ ビデオ、写真証拠がゾンネンクロイツ支持の「軍事秩序」をNAA内部に置く

少なくとも2018年初頭以来、NAA(およびアカデミーを支援する西側政府)が士官候補生と研修生に提供する訓練と機会は、自らを「軍事秩序」と表現し、特定のイデオロギー的線に沿ってウクライナ軍を再形成するという目標を表明しているアカデミー士官候補生と卒業生で構成される組織であるセンチュリアにも利用可能であった。

一連のオンラインアカウントを通じて維持されているグループの広範なオンラインプレゼンスには、イデオロギー的な声明や、グループの活動とその明白なメンバーに関する最新情報が含まれています。信頼を獲得し、維持し、新しいメンバーを引き付けるための一貫した努力であったように思われるが、グループはユニークなビデオや写真を投稿している。そのような資料には、NAA内でグループが開催したイベントのビデオや写真が含まれています。認識可能なセンチュリアのバナーでポーズをとっているアカデミー士官候補生の画像。NAAの敷地内で認識可能なセンチュリアパッチを着用しているメンバーを示す写真やビデオ。政治イベントに参加するメンバーの画像。などなど。このグループは、いくつかのタイプのバナーを使用しています。1つは白人民族主義者のゾンネンクロイツとヴォルフサンゲルのシンボルと組織のスローガン「Virtus et Honestas」を特徴とし、もう1つはゾンネンクロイツの代わりにターゲットの十字線を連想させるシンボルを備えています。グループは、後者をNAA内で使用する方が安全であると考えるかもしれません。センチュリアはまた、オンラインで投稿したいくつかの写真を操作し、顔を覆い隠し、元の写真のバナーを変更してSonnenkreuzを特集したようです。

センチュリアがアカデミーで自由に活動する能力を予測したのはオンラインだけではありません。2020年8月、センチュリアの自称メンバーがウクライナの人気メディア、KP.ua に語った。KP.ua の記事は、NAAの自称士官候補生であり、アゾフ連隊の退役軍人である「ユーリー」(連隊はウクライナ国家警備隊の一部であるが、この地位を極右アゾフ運動の軍事部門としての役割と結びつけている)と述べ、NAAとウクライナ軍参謀総長はどちらも「秩序の存在を認識しており、結成する努力に反対を表明していない」と述べた。将校のエリートの中核」記事はまた、「ユーリー」が彼のグループが他のいくつかの軍事教育機関やAFU部隊と「働いていた」と主張していると引用した。

「ユーリー」はさらに KP.ua に、センチュリアは彼がより高い軍事教育を受けるためにアゾフ連隊を去った後に設立されたと語った。「友人たちと私は、将校になってアゾフに帰ると思っていました。しかし、その後、我々はウクライナ正規軍に仕え、国家的価値観をプロパガンダし、将校貴族主義を普及させたいと決心した」と「ユーリー」は説明したと伝えられている。

彼のグループの活動がNAAによって事実上許可され、AFUに知られていたという「ユーリーの」主張は、彼の組織を、当時否定的な報道を受けていた別の物議を醸す非常に公的な極右組織と区別するために作られた。2020年8月1日、以前は「国民民兵」(ウクライナ語:Національні дружини)として知られていたアゾフ運動の街頭翼は、センチュリアとして再ブランド化され、何百人もの覆面をした個人と銃の敬礼を含む見出しをつかむ式典を開催しました。アゾフが制作したイベントに関するプロモーションビデオで、新たにブランドを変更した組織のリーダー、イホル・ミハイレンコは、組織は「領土を掴むことによって外敵に対する勝利を達成しなければならない」と述べ、「国内の敵を打ち負かす」必要があると述べた。

これらの声明を背景に、「ユーリー」は自分の組織を今や非常に公的なグループから遠ざけようとしました。「私たちは、誰が私たちの名前とアイデアを使ったのかを突き止めようとしています」と KP.ua は「Yuriy」の言葉を引用しました。KP.ua への「ユーリー」のコメントと同時に、センチュリアはテレグラムチャンネルに声明を発表し、新しく立ち上げられた同名の組織とは一線を画した。KP.ua によると、同様の声明が、現在アクセスできないセンチュリアのFacebookページにも公開された。著者の質問に答えた KP.ua 記者は、現在削除されているFacebookページに表示された電話番号を使用して「Yuriy」に連絡したと述べた。彼女はその番号を保存しませんでした。KP.ua の記事には、センチュリアの主張の事実確認は含まれていませんでした。

KP.ua の記事はまた、センチュリアアカデミーの主張による否定を特集した。「このような組織はありません。少なくとも、そのような活動や出来事を承認する公式の要請は受け取っていない」とNAAの広報担当者は語ったと伝えられている。ウクライナ軍参謀総長も同様に、この主張を否定し、メディア・アウトレットに「このような組織は、国軍や由緒ある陸軍士官学校とは何の関係もない」と語った。

著者がセンチュリアの活動についてNAAのスポークスマン、アントン・ミロノヴィッチに尋ねたとき、彼はグループが施設内で活動していることを否定し、グループの疑惑の活動に対するNAA自身の調査はそのような活動の証拠を何も発見していないと述べた。

著者がウクライナ国防省に電子メールで、センチュリアのウクライナ国軍内での活動疑惑に関するメディア報道に何らかの調査がなされたかどうか尋ねたところ、彼は別の組織、ウクライナ国軍から電話で回答を受けた。情報将校のインナ・マレヴィッチは、質問に答えるべきなのは彼らではなく、我々の当初の宛先である国防省だと感じているように見えたにもかかわらず、ウクライナ軍はセンチュリアに関する主張は根拠がないと考えていると指摘した。「我々は、それは偽物であり、陸軍とは無関係だと信じている。陸軍は偽物についてコメントしていない」とマレヴィッチは電話で語った。

ウクライナ軍とNAAによるこれらの声明に反して、著者はアカデミー内でのその存在と活動に関するグループの主張のいくつかを裏付けることができました。

センチュリアはNAA内での活動を宣伝し続けているが、NAAの敷地内でグループが開催したイベントを含め、そのような存在の最も確固たる証拠を提供するのは、以前のテレグラムチャンネルからのマルチメディア投稿である。例えば、2019年5月のアゾフ連隊の1周年と5周年に捧げられた投稿では、グループのバナーでポーズをとっている約20人の制服を着た個人(写真では顔がぼやけています)の冬の写真が掲載されています。個人の背後には、アカデミーの敷地内にあるNAAの認識可能な建物の1つがあります。

“A year ago, fighters of the Centuria, whose core was formed by right volunteers and activists of national[ist] organizations, swore allegiance to our common cause, the end result of which is the creation of a new type of Armed Forces built on the foundation not only of officers’ high professionalism, but also [their] reliable ideological backbone,” the post read.

著者はまた、2019年6月付けのソーシャルメディア投稿で、制服を着たNAA士官候補生がNAAの敷地内でセンチュリアのバナーを掲げている様子を、明らかにその年の卒業祝賀会中に発見しました。これらの写真は、テレグラムの同時代のセンチュリアの投稿に対応しており、コールサイン「ワイルド」と「スラブ」で識別されるグループの2人の「戦友」がNAAを卒業したことを祝福し、パレードの制服を着た人を含む制服を着た個人のグループの写真をNAAの敷地内にセンチュリアのバナーで掲載しました。「あなたはウクライナ軍を率い、新しい形式の将校の基盤となる国家の誇りです。旧階級の将校が軍隊を乗っ取るのを許さないようにしよう!」写真はキャンパス内の礼拝所の隣にあるNAAの敷地内で撮影されました。

画像: センチュリアの電報に投稿された写真には、国立陸軍士官学校の建物の1つでポーズをとっている制服を着た男性のグループが写っています。建物はリヴィウのNAAのキャンパスの一部です。センチュリアが元の写真を操作したために、ターゲットの十字線を連想させるシンボルではなく、結果の画像のバナーを変更してゾンネクロイツを特徴とする変更が含まれていた可能性があります。

画像: センチュリアのテレグラムに投稿された2019年の写真は、「同志」スラブ(ウクライナ語:Слов'янин)とワイルド(ウクライナ語:Дикий)がNAAを卒業したことを祝福しています。「ワイルド」はNAA士官候補生のローマン・ルスニクに関連するコールサインです。写真は、キャンパス内の礼拝所の隣にあるNAAの敷地内で撮影されました。センチュリアが元の写真を操作したことで、ターゲットの十字線を連想させるシンボルではなく、ソネンクロイツを特徴とする画像のバナーを変更する変更が含まれていた可能性があります。

画像: 2019年6月、当時のNAA士官候補生ローマン・ルスニク(写真ではパレードの制服を着ている)が自身のインスタグラムプロフィールに投稿したスクリーンショット。この写真はセンチュリアが同時期に投稿したものとよく一致しているようで、違いはルスナイクが投稿した写真のセンチュリアのバナーに描かれているシンボルで、ソネンクロイツとは対照的にターゲットの十字線を連想させるシンボルを示しているようです。

彼の投稿で、Rusnykは「将校ランク」を受け取ることについて書いています。この投稿には、NAAのRusnykのBA卒業証書の写真も含まれています。写真は、キャンパス内の礼拝所の隣にあるNAAの敷地内で撮影されました。左から右へ:ヴラディスラフ・チュグエンコ、身元不明の個人、ユーリー・ガヴリリシン、ロマン・ルスニク、ミハイロ・アルファノフ、ダニーロ・チホミロフ、オレクサンドル・グリシキン(グリシキンは、ソーシャルメディアによると、個人の母親に関連する姓です)。

センチュリアのテレグラムの投稿でパレードの制服を着ている人物は、彼がInstagramに投稿した卒業証書の写真によると、NAAの2019年卒業生であるRoman Rusnykです。センチュリアの投稿とほぼ同時期に、ルスナイクは同様の写真を投稿し、センチュリアのバナーを掲げた個人のグループと一緒に、彼の個人的なInstagramに彼を示した。

どうやら、Rusnykによって投稿された画像は、Centuriaによっても使用された写真の元のものですが、トリミングされていますが。センチュリアとルスニクが投稿した画像を並べて比較すると、センチュリアが元の写真を操作して、Rusnykが投稿した写真に見られるターゲットの十字線を連想させるシンボルとは対照的に、結果の画像のバナーにSonnenkreuzを特徴付けたことがわかります。センチュリアの他の操作には、見かけのオリジナルに見える顔をぼかすことが含まれていました。

RusnykのInstagramキャプションには、「14/88 демократию приносим」というフレーズの一部として、白人至上主義者の「14/88」の数値記号が含まれて!!!(ロシア語で「14/88 我々は民主主義をもたらす!!!」)。

画像: 当時のNAA士官候補生ローマン・ルスニク(パレード制服を着た)による2019年6月のInstagram投稿のスクリーンショット。彼の投稿で、Rusnykは「将校ランク」を受け取ることについて書いています。

画像: 当時のNAA士官候補生ローマン・ルスニク(パレードの制服を着た)による2019年6月のInstagram投稿のスクリーンショット。彼の投稿で、Rusnykは「将校ランク」を受け取ることについて書いています。NAAの本館が背景にはっきりと見えます。写真は、ゾンネンクロイツとは対照的に、ターゲット上の十字線を連想させるシンボルが描かれたバナーを示しています。左側にはヴラディスラフ・チュグエンコがおり、スタニスラフというそっくりの兄弟がいる。右はNAA士官候補生のセルヒイ・ヴァシレチコで、同時期に同じ写真をインスタグラムの投稿で使用し、ルスニクのNAA卒業を祝福している。

同様に、さまざまなソーシャルメディアの投稿では、NAAの士官候補生が敷地内で、グループのシンボルであるSonnenkreuzを特徴とする認識可能なセンチュリアパッチを着用している様子が示されています。たとえば、2019年5月のあるInstagramの投稿では、NAA士官候補生のグループがサービスブランチまたはNAAトラックスーツに対応する制服を着用しています。彼らはアカデミーの「砲兵路地」で、見覚えのあるミサイルランチャーの隣でポーズをとっている。センチュリアのパッチは、12人の強いグループの少なくとも5人のメンバーに表示されます。写真に写っているこの投稿の著者自身は、Instagramの投稿にハッシュタグ#центурия(ロシア語でセンチュリアを意味する)を含めました。

画像: センチュリアのメンバーと思われるエフヘン・ロマンチェンコ(右端)がInstagramに投稿した写真は、アカデミーの敷地内にセンチュリアのパッチを当てた個人を示しています。写真はアカデミーの「砲兵路地」で撮影され、投稿にはハッシュタグ#центурияが含まれています。特に、2019年の政治集会で撮影されたロマンチェンコ自身のInstagramプロフィール写真は、ロマンチェンコがセンチュリアのパッチを身に着けていることを示しています。

このグループはNAAで写真撮影を行っただけでなく、アカデミーの敷地内でもイベントを開催していたことが証拠によって確認されています。センチュリアのテレグラムの投稿によると、そのようなイベントの1つは明らかに2018年7月に開催されました。投稿は、グループのメンバー(彼らのユニークなコールサインで識別される)がNAA士官候補生のための「国家の誇り」をテーマにした講義を開催したと主張した。このイベントに関する投稿では、それを「壮大」と表現し、士官候補生によって熱意で迎えられたと説明しました。いくつかの写真とともに、イベントに捧げられた投稿には、約3分間のビデオが含まれていました。ビデオは、6人の若い男性のグループ(4人の制服を着てNAAのパッチを着用し、2人はカジュアルな服装とセンチュリアのパッチを身に着けている)が、ウクライナ民族主義者組織(OUN)の指導者ジョセフ・マシュチャクによって書かれた第二次世界大戦前のイデオロギーテキスト「ウクライナ民族主義者の祈り」の朗読で、約30人の制服を着た士官候補生のグループを率いることを示しています。 それは、アゾフ連隊を含む極右と結びついた武装グループによって開催されるイベントに組み込まれ始めた2014年以来、ますます注目を集めています。この祈りは「ウクライナ、英雄の聖母」に宛てられ、「あなた(ウクライナ)のために拷問による甘い死」を懇願している。歴史家ジョン・ポール・ヒムカが著者に寄せたコメントによると、「神にも神の母にも言及していないこの祈りの創造は、ナショナリストによるキリスト教とその制限的な道徳の放棄の副産物でした。ヒムカは、ウクライナで祈りが復活するのを見るのは「不安」だったと付け加えた。

画像: センチュリアのメンバーがNAA士官候補生のために開催した「国家の誇り」をテーマにした講演に関するセンチュリア電報の投稿のスクリーンショット。この投稿では、スキタイ語(ウクライナ語:Скіф)、聖人(ウクライナ語:Святий)、作詞家(ウクライナ語:Лірик)の3人の参加センチュリアメンバーをコールサインで識別しています。後者のコールサインは、2019年から2020年にかけて11ヶ月間のトレーニングコースのために英国の王立陸軍士官学校サンドハーストに在籍した2021年のNAA卒業生Kyrylo Dubrovskyiによって長年にわたって使用されてきました。イベントに関する投稿には、センチュリアのメンバー数人を特定できる高品質のビデオも含まれていました。ドゥブロフスキーに似た人物がビデオに映っている。

写真やビデオは、朗読が士官候補生が利用できるNAA兵舎の外観と一致する外観と家具が広い部屋の中で行われたことを示しています(オンラインやソーシャルメディアに投稿された兵舎の写真に見られるように)。「センチュリアのメンバーは士官候補生のイデオロギー教育を自分自身に課しています」と朗読のビデオを特集した投稿を読んでください。

Image:  CenturiaのTelegramに投稿されたビデオの静止画は、「ウクライナ民族主義者の祈り」でNAA士官候補生を率いる個人を示しています。左からユーリー・ガヴリリシン、イリヤ・ボイコ、キリロ・ドゥブロフスキー、ダニーロ・チホミロフ。

祈りのビデオは非常に高品質で、ポストに用意されたコールサインと組み合わせて、イベントでセンチュリアのメンバーを識別することができました。

Image:  CenturiaのTelegramに投稿されたビデオの静止画には、Centuriaのメンバーが率いるNAA士官候補生が「ウクライナ民族主義者の祈り」を朗誦している様子が写っている。

別のセンチュリア電報の投稿は、NAAの教室と思われる場所でのグループの活動を示しています。その投稿は、2018年12月に行われたとされるNAA士官候補生のための別の「国家の誇り」をテーマにした講義を説明しています。

以降はURLで見て下さい。

⑤ グループの明白なリーダーシップ:極右アゾフ運動とのつながりとNAAにおける役割

前述の祈りのビデオは、明らかに2018年7月に行われたイベントで撮影され、センチュリアのパッチを着用した2人のカジュアルな服装の個人を含む、ナショナリズムテキストの朗読でNAA士官候補生を率いる個人の明確な見解を提供しました。2019年の夏、同じデュオは、2019年6月30日にリヴィウで行われたウクライナ国家の千年紀の行進(ウクライナ語:Марш тисячоліття Української держави)で、NAAの壁の外で唯一公の場に姿を現している間にセンチュリアを率いるのを見ることができました。この行進は、ウクライナの極右政党国民軍団、右翼部門、自由党(ウクライナ語: Свобода)が共同で開催し、7月21日のウクライナ議会選挙でスヴォボダの共同投票で実施された。

何千人もの参加者を集めたこのイベントでは、センチュリアが文字通りその顔を世界に明らかにしました。約12人の男のグループがゾンネンクロイツの旗の下を行進し、お揃いの黒いシャツの袖にセンチュリアのパッチをはいた。「しっかりと溶接された柱と肩を並べて、国民軍団、スヴォボダ、右派セクター、その他の右翼組織の兄弟活動家と肩を並べて、センチュリアの戦士たちは古代リヴィウの中心部まで行進しました」と、グループは、顔をぼやけたグループのメンバーの複数の写真を含む同時代の電報の投稿にイベントへの参加について書いています。しかし、グループはテレグラムに投稿した写真でメンバーの顔を覆い隠すための措置を講じたが、イベントのメディア報道を制御することはできなかった。特に、このグループは国民軍団党によって撮影され、イベントをライブストリーミングしました。

以降はURLで見て下さい。

  ⑥ 西へ行く:ある見かけ上のセンチュリアのメンバーは英国のサンドハー
    ストで11ヶ月間訓練を受け、もう1人はドイツのOSHで歓迎されました
  ⑦ グループ・ドクトリンは、ブリュッセルのモスクワから「ヨーロッパ
    のアイデンティティ」を守るための国際的な連帯を強調している。
    明らかなメンバーは人種差別を吐き出し、ナチスの敬礼を行う
  ⑧ 国際的な非難、メディアの精査を引き出す極右同盟国との
    メッセージを広める
  ⑨ 「より洗練され秘密主義的な仕事」:ウクライナ軍における影響力の
    高まりの主張と動員の呼びかけ
  ⑩ ウクライナ政府、欧米軍はウクライナ軍人を過激主義で選別せず、
    極右は利用している

これらもまた、URLを開いてみてください。

後に続きます

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下平評

◆日付  2022/00/00
     

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