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折々の記 2009 H

【心に浮かぶよしなしごと】

【 01 】09/10〜        【 02 】09/14〜        【 03 】09/19〜
【 04 】09/25〜        【 05 】09/27〜        【 06 】10/01〜
【 07 】10/07〜        【 08 】10/10〜        【 09 】10/27〜


【 3 】09/19

  09 19 自然と人が涙をさそう
  09 20 アンテナ…八ッ場ダム
  09 21 続 : アンテナ…官房機密費
  09 22 アサヒの今朝の記事一覧(摘要)
  09 23 アサヒの今朝の記事一覧(摘要)
  09 23 温室効果ガス「25%削減」世界に宣言
  09 23 【朝日社説】鳩山外交始動―大きな絵柄で課題動かせ
  09 23 彼岸につき、桐生家墓参り

 09 19 (土) 自然と人が涙をさそう

老生の父が日ごろ使っていた鍬をきのういただいてきました。 それには焼入れの銘をうってあります。

鍬に銘がうってあるというと、銘は刀のことではないのかと勘違いするが、昔は鍬にも銘を打っていたのですね。 むかしの鍛冶職人はたとえ鍬鍛冶職人て゛も、プライドをもっていて銘を打って責任をもったのですね。 驚きます。

ハガネでできている鋸はすべて駄目になっていたのに、写真を見ても判るように、黒くなって錆がきているけれども腐食は表面にとどまっていました。 刻印もチャンとしているのです。  桐生家の家屋が全焼してすべてが消失してしまいましたのに、父長一が使っていた鍬は母屋からは離れた雨露をしのぐだけの野だての作業小屋にありましたから、焼けずに残っていたのです。

作業小屋へいく道には父長一が積み上げた小ぶりの石垣があります。 石垣を見ても、竹やぶを見ても、大きな栗の木を見ても、往時が思い出されて胸がつまりました。 そんな気持ちも手伝って、いつも手にしていた鍬を戴いてきたのです。

伊久間の家からきているものに、むかしの木造の弁天橋のたもとにあった家の、二階へ行く階段があります。 いま柿干場へあがる階段がそれです。 ここへ記録しておかないと判らなくなります。 石臼もソバを挽くとき借りてきたものですが、この際わが家へ保管しておくつもりでいます。 「これを持っていくか」といわれ貰ってきて植えた‘紫式部’は、とうとう去年枯れてしまいました。



09 14 の日野原重明さんの言葉に “これからだよ。今までの人生の延長と考えず、これから新しい人生が始まると思えばいい。 ブーバーの言葉をそのまま進呈したいね。” とありますが、この「ブーバー」を検索しますと次のように出ています。


  マルティン・ブーバー
                出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

マルティーン・ブーバー(????? ????, Martin Buber, 1878年2月8日 - 1965年6月13日)はオーストリア出身のユダヤ系宗教哲学者・社会学研究者。

思想

ブーバーの思想は「対話の哲学」と位置づけられる。対話の哲学とは「我」と「汝」が語り合うことによって世界が拓けていくという、端的に言えばユダヤ教の教義を哲学的に洗練したものとされる。

ブーバーによれば科学的、実証的な経験や知識は「それ」というよそよそしい存在にしか過ぎず、「われ」は幾らそれに関わったとしても、人間疎外的な関係から抜け出すことはできないという。その「われ−それ」関係に代わって真に大切なのは「われ−なんじ」関係であり、世界の奥にある精神的存在と交わることだという。そして精神的存在と交わるためには対象を対象として一方的に捉えるのではなく、対象と自分を関係性として捉えること、すなわち対話によってその「永遠のいぶき」を感じとることが不可欠だとする。

この思想はユダヤ神秘主義やドイツ神秘主義と似通っており、双方の伝統を受け継ぐブーバーはこれらから独自の思想を発展させたと考えられる。もっともブーバーは人間は現世に生活する存在である以上、神秘主義の説く「神人合一」を絶対的境地とは認めなかった。なぜならそのような境地を絶対とするならば、恍惚境から離れた日常ではいかなる悪を犯しても構わなくなるからである。むしろ通常の人間には日常生活の方が大事であり、そこにおいて絶対的存在との繋がりを保つ手法の考察が、「対話」に発展していったと考えられる。


「われ−なんじ」関係というのは、“自分の認識は自分の内部認識であって自分の死とともに消滅する認識にほかならない” という哲学的認識の言葉であろうと思っています。 そしてそれは老年を迎えて初めて定着しやすい認識であろうと思っています。 ブーバーはうまいことを言っていると思います。

ブーバーの「われ - なんじ」 ≒ 諸行無常 であろうと思います。 耄碌を自認する年代になって、はじめて落ち着いた感覚で定着できる認識だろうと思います。

下條の学校にいたとき、難しくて分からなくなると「それでも地球は回る」と言っていた生徒がいましたが、微笑ましい言葉ではありませんか。

 09 20 (日) アンテナ…八ッ場ダム

【阿修羅】・【SAFETY JAPAN [セーフティー・ジャパン] 日経BP社】  経済アナリスト 森永卓郎

次の三つを開いてみよう。 

     http://asyura2.com/09/senkyo71/msg/504.html
       自民党が撒いた「怪文書」に見る自民党の質的劣化(森永卓郎) ダイナモ
     http://www.nikkeibp.co.jp/article/sj/20090914/181079/
       自民党が撒いた「怪文書」に見る自民党の質的劣化 SAFETY JAPAN [セーフティー・ジャパン] 日経BP社
     http://www.nikkeibp.co.jp/sj/
       あなたと家族を「守り抜く」 安心・安全情報ポータル SAFETY JAPAN [セーフティー・ジャパン] 日経BP社

最初の阿修羅のサイトは保存のため、このパソコンへコピーしてあります。

それは次のものです。

★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK71 > 326.html
新政権と国民の離反を狙うマスコミ悪煽動

     もう黙ってはいられない。八ッ場ダムのウソ情報に対する反論@

9月12日、東京都議会で「八ッ場ダムを考える1都5県議会議員の会」の幹事会を開いた。

民主党政権となり、マニフェストで国民に約束した「八ッ場ダム中止」と共に地元住民の生活再建にすみやかに取り組むよう、新政権に要望するのが第一の目的だ。

もうひとつ、このところの扇情的な「八ッ場ダムは続けるべき」という報道にたいして、きちんとした正確な情報を届けたいという目的もある。

今日(13日)の昼のテレビ「噂の東京マガジン」はひどいものだったと聞いた。
「今更止められたら困る」と涙ながらに訴える地元住民の姿を中心にした編集で、それに対し、地道な反対運動を続けてきた市民団体を「地元でもない人間が反対している」と非難する報道だったとか。
このテレビ局は何を考えているのか。八ッ場ダムの必要性など検証もせず、国交省と自民党と一部の地元の意見だけを鵜呑みにして、浪花節的に「かわいそうな人たち」と煽り立てる。これが公けの電波を使う報道の姿勢だろうか。きなだ山のときは、まあまあ良い報道をしてくれただけに、今回の感情的で事実誤認に満ち満ちた編集は残念至極である。

1都5県の会では、今テレビで喧伝されている誤った事実に対し、嶋津さんがパワーポイントを使って、きちんと反論するレクチャーをしてくれた。惜しむらくは、これを各報道機関に聞いてもらいたかった。

その反論の一部をここに書く。

@すでに70%も進捗している事業を今更やめるとは何事か。

【反論】
70%というのは総事業費の進捗率。工事自体を見ると、付け替え道路の完成区間は6%、付け替え県道はわずか2%。付け替え鉄道だけは75%まで完成しているが、一番重要な部分が残されている。しかも、ダム本体は全く未着工。こんな状態ですでに事業費の70%も使ってしまっているのだから、残りの事業を全て完成するまでにいくらかかるのか。予定の4600億円で済むわけがないことは、誰の目にも明らかだ。

これまで3000億円以上使ったのだから、工事を続けろという人に言いたい。これまで3000億円も無駄なダムに使ったのだから、これ以上1円も無駄なダムに使うな。一度走り始めたら、何が何でも突っ走り、止まることも引き返すこともできないというのは前にしか進めないサメと同じ、ということだ。サメの脳しかない人間の言うことだ。

A八ッ場ダムを中止すれば、これまで1都5県が負担した1460億円を返還しなければならず事業を続けるより、かえってお金がかかるではないか。

【反論】
数字の間違いである。今まで1都5県が負担した総額は確かに1460億円であるが、この中には国庫補助金として国からもらったお金が約40%含まれる。もし都県がお金を返してもらうとすれば、補助金は国に返さなければならないから、実質的な返還金は1460億円×約60%=890億円となる。(パーセンテージの端数は切り捨て)

ただし、こうしたお金のやりとりは都県と国の間のことであり、公金が行ったり来たりするだけの話。県民にとっては全く負担のかからない話である。しかも、もしお金が返ってくれば、都県だって嬉しい話ではないか。ちなみに、利水の場合、ダムを中止した場合の返還金については、河川法に規定はない。治水の場合は返還しなくてもよいことになっている。



★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK71 > 498.html
反国民的マスコミ(糟塵)を許すな! カネヅルを暴け!

     八ッ場ダム大反論A

鳩山政権が本日スタート。
八ッ場ダムを所管する国交大臣に誰がなるか大変気をもんだが、大方の予想通り、前原誠司氏に決まった。
国交大臣は思い切って「脱ダム」の新党ニッポン代表田中康夫氏を!などと期待したが、やっぱりダメかぁ・・・ 前原大臣には、ひるむことなく、ぶれることなく、八ッ場中止へとしっかりカジを切ってもらいたい。
そして、最初にやってもらいたいのは、苦難の道を歩いてきた長野原町の住民の方々へ、まずは「政府としての謝罪」をしっかりとやり、あわせて「生活再建支援」をきっぱりと表明することだ。

前回のブログの続き。異論、反論、大反論!!!

@事業の本当の進捗率は? アット驚く数字です。

   石原都知事がオリンピック招致がうまく行かない腹いせのように八ッ場に八つ当たり? 「事業がすでに70%終っているのに今更やめられない」という知事の発言はやっぱり的外れ。 70%というのは、すでに全体の事業費の70%を使ってしまったということなのに、 わざとなのか、工事の進捗率と混同している。

   では、工事は実際どのくらい進んでいるのか?

   付け替え国道6%、付け替え県道2%、付け替え鉄道75%、代替地造成10%、 ダム本体0%

 これらを平均すると、合計93%÷5工事=18.6%

 乱暴な計算かもしれないが、今のところ一応の目安となる数字がこの 18.6%。
 そして、お金はすでに70%も使っているのだから、単純計算だと、
 残り81.4%の工事を、残り30%のお金でやらなければならないのだ。
 これは絶対むりである。
 このまま続ければ、事業費は間違いなく膨れ上がる。
 税金がもっと投入されることになる。

  A「八ッ場ダムを中止する方が、続けるより高くつく」も真っ赤なウソ!

 右が「中止した場合」
 既に使ったお金3210億円+生活関連の残事業費770億円=3980億円

 左が「継続した場合」
 既に使ったお金3210億円+残事業費1390億円+
 『地すべり対策、東京電力への減電補償、追加予算など』1000億円=5600億円

そしてたった今、鳩山内閣が発足して初めての会見が行われた。鳩山さんに続いて副総理の菅直人さんが、なんと、なんと、八ッ場ダムに言及したーーー!!!
その言葉は大体次のとおり。
「八ッ場ダムに関しては、地元の皆さまの言葉に耳を傾けるべきだ。しかし、色々今言われているが、これまで霞ヶ関と国交省が根回しをして陳情をさせてきた。そういうことがまた続くようなことは内閣としてやるべきではない。鳩山内閣は今までとてもできないと思われてきたことをマネジメントとしてしっかりやる」

菅さんの肝の据わった言葉を聴いて、思わずジーンとなった。よかった。民主党はぶれていない。菅さんの言葉は平たく言うと、「無駄なものはきっぱりやめる。しかし、地元の再建はきっちりやる」

今後も、自民党やあきらめの悪い官僚の抵抗が続くだろうが、地元再建とダム中止はセットでしっかりとやってほしい。


 09 21 (月) 続 : アンテナ…官房機密費

官房機密費について次のサイトを国民は知っているべきです。

       http://ayarin.iza.ne.jp/blog/entry/1225262/
       官房機密費って何だ?:イザ! 2009/09/17 23:55

その中身を挙げておきます。


【YAHOO みんなの政治より】

    官房機密費

内閣官房が国政上の機密用途で支出する費用のこと。
国政の円滑な推進という目的を果たすため、官房長官の判断で機動的に使われる。正式名称は内閣官房報償費で、「権力行使の潤滑油」と呼ばれることがある。官房機密費の使いみちについては一切明らかにされていない。国の予算の使いみちをチェックする会計検査院の調査も事実上、免除されている。国政への寄与などを名目に、国会議員の海外視察に対する餞別(せんべつ)などのほか、与野党の国会対策にあてられているとの指摘もあるが、真偽のほどは定かでない。官房機密費は、2001年度予算で16億2400万円が計上されていた。しかし、官房機密費の一部が外務省・要人外国訪問支援室長の個人名義の銀行口座に入金され、私的に流用されていた事件が発生したことを受けて、2002

年度予算からは14億6200万円に減額されている。(2006年1月5日)

     最近の新聞では以下のような記事があります。
     東京新聞って、けっこういい記事をいつも書いていると思う。


   官房機密費も民主がメス? 野党時代 使途明かさぬ政府を批判 2009年9月7日 朝刊

 政権交代の実現で、長くベールに包まれてきた内閣官房報償費に光が当たる可能性が出てきた。民主党は野党時代、使途を一切明かそうとしない政府の姿勢を批判してきた経緯があり、透明化にかじを切るという見方も広がっている。 (生島章弘)

 内閣官房報償費は内政、外交にわたって「国の事務、事業を円滑かつ効果的に遂行するため、その都度の判断で機動的に使用する経費」と定義され、「官房機密費」とも呼ばれる。二〇〇二年度以降は毎年、約十四億六千万円の予算が計上され、ほぼ全額が使い切られている。

 会計検査の対象であるが、〇四年の衆院予算委で会計検査院長(当時)は「どう使ったかを官房長官に事務的に質問し、高度に政治的なことに使われたという心証ができれば了としている」と答弁、例外的な対応を認めている。

 五五年体制下では国会対策費などとして与野党議員への贈答品や政治資金パーティー券の購入にも充てられたとされ、政府高官の私的流用疑惑が取りざたされたこともある。だが、取り扱いは事実上、官房長官の裁量に委ねられており、真相は闇の中だ。

 民主党は一貫して、政府の「秘密主義」を攻撃の的にしてきた。外務省要人外国訪問支援室長が官邸から報償費をだまし取った事件をきっかけに、〇二年の通常国会には報償費支払い記録の作成や、一定期間経過後の公表義務化を定めた「機密費流用防止法案」を提出。〇五年の政策集にも外務省改革の一環として、報償費の使途制限や、衆参両院における非公開審査の導入などを盛り込んだ。

 今回の衆院選のマニフェストに具体的な言及はないが、「税金の使い道をすべて明らかにして、国民のチェックを受ける」との記述がある。

 民主党関係者は「どのような予算でも、使い方を検証するのが基本的な立場。報償費の性格は理解しているが、ほっておくことはない」と説明し、将来的には実態が覆い隠されてきた「国家機密」に切り込む考えを示す。

12 :無党派さん:2009/09/07(月) 11:49:17 ID:cuY9ONMp
民主党 「官房機密費の過去の使途も調査へ」

そこから金貰ってた
田原アウト  (田原総一朗)
三宅アウト  (三宅久之)
岩見アウト  (岩見隆夫)
大宅アウト  (大宅映子)
辛抱アウト  (辛抱治郎)

長い間ありがとうございました♪



                                                    2002年4月13日(土)「しんぶん赤旗」
    官房機密費の詳細な使途 明るみに

  宮沢内閣・加藤官房長官時代
  高級背広代、パーティー、せん別…「国家機密」に値するものなし
  志位委員長が内部文書公表

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 日本共産党の志位和夫委員長は十二日午後、国会内で記者会見し、官房機密費の詳細な使途を明らかにした内部文書を独自に入手したとのべ、全資料を公表しました。志位委員長は、「機密費問題という政治の闇にメスをいれることは、日本の政治腐敗を一掃するうえで避けて通れない」として、機密費の使用実態の公開など三点を小泉首相に要求するとともに、国会で機密費問題を集中的に解明する場をもうけて国民にたいする責任を果たすことを提案(別項)しました。

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官房機密費の実態を示す文書を公表する志位委員長=12日、衆院第1議員会館

官房機密費の主な使途と金額
(単位‥万円、肩書は当時)
■ 国会対策 3574(公明党の権藤恒夫、二見伸明、鶴岡洋、黒柳明氏らに「背広代」計356、自民党の総務会メンバー39人への「背広代」1170、自民党の河本敏夫氏、海部俊樹前首相に各300、自民党参議院幹事長、副幹事長6人に「背広代」180、自民党の粕谷茂・党政治改革本部長代理に290など)
■ パーティー 3028(自民、社会両党議員の「励ます会」「出版記念」「シンポジウム」など)
■ せんべつ 2043(綿貫民輔幹事長に200、うち小泉純一郎、熊谷弘両副幹事長に各50など)
■ 官房長官室手当、秘書官室手当 1662(毎月10日付で110〜120)



 志位委員長は公表文書について精査した結果、宮沢喜一内閣で加藤紘一氏が官房長官を務めていた時期(九一年十一月から九二年十二月)の内閣官房機密費の会計記録の一部であり、官房長官が自由裁量で使った機密費の使用明細であることを十分な根拠をもって確認できたとのべました。

 公表した資料は、(1)同時期の十四カ月分の金銭出納帳(2)これを整理した月別の収入・支出表(3)および目的別の分類表です。(2)と(3)は内閣専用の用箋(ようせん)=便箋=に記されています。記録されている機密費総額は、一億四千三百万円にのぼっています。収入のほぼ全額が「長官より」とされ、一件の例外を除いてすべて百万円単位で入金されていました。

 志位氏はこの資料がしめす機密費の実態について、「そのほとんどは、国民の税金の支出として許されない、不当きわまりないものである」と指摘しました。

 第一は、「国会対策費」という分類で、三千五百七十四万円が支出されていることです。おもなものでは「英国屋(権藤、二見、鶴岡)160万5000円」、「英国屋(黒柳明)100万円」など、公明党議員の名前の記載があり、自民党向けでも、「総務会メンバー39人(背広)1170万円」などの記録が残っています。

 これらは、自民党の党内対策、野党対策など、党略的目的のために使われていたことをしめすものです。

 第二は、政治家への政治資金のばらまきです。「パーティー」と分類された三千二十八万円の多くは政治家向けで、「励ます会」「出版記念会」「シンポジウム」などに支出されていました。これは事実上の政治献金として機密費が党略的に使われていたことをしめしています。

 第三は、私的費用への流用です。「長官室手当」「秘書官室手当」などで総額千六百六十二万円が毎月十日の職員給与支給日にあわせて支出されており、給与に上乗せするヤミ給与の疑いが強いこと、「長官地元入り経費」二百四十五万円、「日比谷高校会費(泰平会)」一万円など、私的に流用されていることをあげました。

 志位氏は「この資料の全体をつうじて、『国家の機密』として弁明しうる支出項目は、一つもなかった」として、政府が機密費について「内政、外交を円滑に遂行するため、機動的に使用する経費」などとしていることにてらしても、「とうてい説明のつかないものである」と強調しました。

 また、資料には多くの人名が出てくるが、「文書の真実性の保障としてあえて全文を公表したのであって、名前が記載されているということだけで、受け取った人の政治的・道義的責任を問題にするものではない」と強調。「公表した最大の目的は、『国家機密』の名のもとに、国民の税金を勝手放題なやり方で不当に流用してきた歴代政府の責任を追及し、政治腐敗の根源をなす腐ったシステムを日本の政界から根絶するところにある」とのべました。

 志位氏はさらに、入手した文書について、収入、支出、政治的背景の三つの角度から、その真実性を検証する裏付け調査をしたとして、その内容と結果について説明しました。


 09 22 (火) アサヒの今朝の記事一覧(摘要)

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     全記事一覧

 官房副長官1人増、戦略局長兼務に 官邸強化法案(9/22 05:04)
 社保病院の公営維持へ 売却方針一転、厚労相が指示(9/22 03:06)
 「かんぽの宿」売却・廃止期限、撤廃へ 連立3党方針(9/22 03:05)
 補正予算凍結、週内に結論 国交相・副大臣が方針決定(9/22 02:06)
 所得制限・使途限定…子ども手当に閣僚から意見次々(9/22 01:04)
 国交相、26日に川辺川ダム視察 首長ら「話聞いて」(9/22 00:55)
 自民総裁選、3氏舌戦続く 河野氏「渡辺喜氏と連携も」(9/22 00:23)
 国交相、八ツ場ダム地元に「理解得るまで手続き進めぬ」(9/21 23:01)
 鳩山首相がNYへ出発 初の外国訪問、国連で演説予定(9/21 20:11)

新政権発足以来、次々と新しい政治が動き始めています。 この新しい政治に対して、自民党からの批判とかコメントは一節たりとも耳に入ってきていません。

快哉!!

 09 23 (水) アサヒの今朝の記事一覧(摘要)

       現在位置 : asahi.com>ニュース>全記事一覧
     全記事一覧

アニメの殿堂「建てぬ」川端文科相、脱ハコモノを指示(03:02)
北朝鮮に「安全の保証」、核放棄迫る 韓国大統領が講演(21:29)
鳩山首相、温室効果ガス「25%削減」世界に宣言(23:32)

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     国政記事一覧

 国政記事一覧

 アニメの殿堂「建てぬ」川端文科相、脱ハコモノを指示(9/23)
 鳩山首相の演説全文 国連気候変動ハイレベル会合(9/23)
 鳩山首相、温室効果ガス「25%削減」世界に宣言(9/22)
 福島少子化相、子ども手当「民主案が基準」と支給額容認(9/22)
 日本版FCC「通信・放送委員会」11年に法案提出へ(9/22)
 公明・山口代表「八ツ場ダム、建設継続を」(9/22)
 八ツ場ダム 国交相との意見交換会、住民側ボイコットへ(9/22)
 鳩山首相「東シナ海を友愛の海に」 日中首脳会談で提言(9/22)
 米軍再編、日米で協議合意 岡田・クリントン会談(9/22)
 官房副長官1人増、戦略局長兼務に 官邸強化法案(9/22)
 社保病院の公営維持へ 売却方針一転、厚労相が指示(9/22)
 「かんぽの宿」売却・廃止期限、撤廃へ 連立3党方針(9/22)
 所得制限・使途限定…子ども手当に閣僚から意見次々(9/22)
 国交相、26日に川辺川ダム視察 首長ら「話聞いて」(9/22)
 自民総裁選、3氏舌戦続く 河野氏「渡辺喜氏と連携も」(9/22)
 国交相、八ツ場ダム地元に「理解得るまで手続き進めぬ」(9/21)
 鳩山首相がNYへ出発 初の外国訪問、国連で演説予定(9/21)
 首相がキャッチボール、桑田氏「球は予想超えていた」(9/21)
 訪米「暴投しちゃいけない 自然体で」21日の鳩山首相(9/21)
 官僚作成の資料、信頼できるものか基準作る 国交相方針(9/21)
 日米密約、15人のチームで調査 外務省、25日から(9/21)
 自民総裁選の3氏、地方遊説でも対決構図くっきり(9/21)
 洋上給油に代わる民生支援策、11月の日米会談までに(9/21)
 核密約、「事前協議制度」解釈の違いが発端 関係者証言(9/21)
 「25%減」が国際公約に 国連で表明方針 閣僚委確認(9/21)
 温室ガスの国内排出量取引「11年度導入が目標」(9/20)
 天下り先の公益法人、今年度末から順次廃止の方針(9/20)
 藤井財務相、八ツ場ダム中止に理解 「財源は国交相で」(9/20)
 河野家は首相になれない家系?! 総裁選討論会で話題に(9/20)
 「悪しき体質」重鎮を批判 河野氏、総裁選論戦リード(9/20)
 「会見禁止」省庁は混乱 首相、「過剰反応」にブレーキ(9/20)
 「1業者だけ入札」国交省も40%超す 検査院調査(9/20)
 八ツ場ダム、自治体負担金を返還へ 前原国交相が表明(9/20)
 「被告人が委員長か」自民は反発 「宗男委員長」で混乱(9/19)
 障害者自立支援法「廃止する」 長妻厚労相が明言(9/19)
 谷垣氏、自民総裁になったら「党職員をリストラ」(9/19)
 福島消費者相「長官人事、官民問わず」 発言に独自色(9/19)
 麻生政権「駆け込み認可」の高速4車線化、発注見合わせ(9/19)
 教員養成課程の6年化検討へ 教員の質向上策の一環(9/19)
 日歯連、自民からの擁立見送り 来夏の参院選比例区(9/19)

これらの記事を見ますと、国政記事一覧であるけれど大部分は新政権の動きに関わった記事です。 大きい問題は八ツ場ダムがどんな歩みをたどるかということです。

今までの計画概要に関わって、使われた経費とこれから必要とする経費を国民に公示することをすすめたい。

 09 23 (水) 温室効果ガス「25%削減」世界に宣言

       現在位置 : asahi.com>ニュース>政治>国政>記事
     鳩山首相、温室効果ガス「25%削減」世界に宣言

国連気候変動サミットの開会式で演説する鳩山首相=22日午前10時20分、米・ニューヨークの国連、代表撮影

 【ニューヨーク=山口智久】鳩山由紀夫首相は21日夜(日本時間22日午前)、就任後初の外国訪問先となる米ニューヨークに到着、22日の国連気候変動サミットの開会式で演説した。将来の地球温暖化対策の焦点である先進国の途上国支援策を「鳩山イニシアチブ」と名付けて世界に発信。米中などの削減努力を前提に「90年比で25%」という20年までの日本の温室効果ガスの削減目標を国際的に公約し、排出量取引導入を明言するなど国内対策を加速する姿勢を示した。

 鳩山首相は、オバマ米大統領や中国の胡錦濤(フー・チンタオ)国家主席らに続き英語で演説した。日本の首相としてほかの先進国を主導する形で、13年以降のポスト京都議定書の包括的な途上国支援策を打ち出したのは初めてだ。自公政権は京都議定書の約束期間である12年までの支援策しかつくっていなかった。

 鳩山首相は演説で、経済発展に伴い温室効果ガスが急増中の中国やインドなど新興国を「主要な途上諸国」と位置づけ、「削減に努める必要が大きい」と指摘。一方、温暖化による干ばつや洪水などの被害を受ける島国などに対しては、「これまでと同等以上の資金的、技術的な支援を行う用意がある」と述べ、日本の支援拡大を約束した。

 ポスト京都の途上国支援策の基本姿勢としては「公的資金が重要不可欠」と主張。ただ、「それだけでは途上国の資金需要を満たすことはできない」と述べ、「公的資金が民間投資の呼び水となる仕組みづくりを各国と進めていきたい」として、各国の排出量取引市場をつなげた国際炭素市場づくりに参加する意欲を示した。

 首相は途上国支援を長続きする取り組みとして定着させるため、日本主導の「鳩山イニシアチブ」を提案。(1)日本を含む先進国が相当の新規で追加的な官民の資金で貢献(2)途上国が特に支援資金で排出を削減した分については、測定、報告、検証が可能なルールづくりが必要――など、四つの原則を明らかにした。

 一方、国際貢献を進める前提として、国内対策の強化策も示した。麻生前首相が掲げた中期目標「90年比8%減」より厳しい「25%減」を達成するために、「政治の意思として、あらゆる政策を総動員する」と述べた。国内排出量取引制度と再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度は導入を明言し、地球温暖化対策税については検討する意向を明らかにした。


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  鳩山首相の演説全文 国連気候変動ハイレベル会合
2009年9月23日0時38分

 潘基文(パン・ギムン)国連事務総長、各国代表のみなさま、ご列席のみなさま、本日の時宜を得た国連気候変動首脳級会合でスピーチをする機会をいただき、誠にうれしく思います。

 私は、先月末の衆議院選挙において初めて民意による政権交代を果たし、つい6日前に、内閣総理大臣に就任をいたしました鳩山由紀夫です。

 気候変動の問題は、その影響が世界全体にわたり、長期間の国際的な取り組みを必要とするものです。すべての国々が「共通だが差異ある責任」のもと対処していくことが肝要です。政権交代を受け、日本の総理として、本日ご列席の各国のリーダーのみなさまとともに、科学の警告を真剣に受け止め、世界の、そして未来の気候変動に結束して対処していきたいと存じます。

【温室効果ガスの削減目標】

 まず、温室効果ガスの削減目標について申し上げます。

 IPCC(気候変動に関する政府間パネル)における議論をふまえ、先進国は、率先して排出削減に努める必要があると考えています。我が国も長期の削減目標を定めることに積極的にコミットしていくべきであると考えています。また、中期目標についても、温暖化を止めるために科学が要請する水準に基づくものとして、1990年比で言えば2020年までに25%削減を目指します。

 これは、我々が選挙時のマニフェストに掲げた政権公約であり、政治の意思として、国内排出量取引制度や再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度の導入、地球温暖化対策税の検討をはじめとして、あらゆる政策を総動員して実現をめざしていく決意です。

 しかしながら、もちろん、我が国のみが高い削減目標を掲げても、気候変動を止めることはできません。世界のすべての主要国による、公平かつ実効性のある国際枠組みの構築が不可欠です。すべての主要国の参加による意欲的な目標の合意が、我が国の国際社会への約束の「前提」となります。

 なお、先ほど触れた国内排出量取引市場については、各国で検討されている制度についての情報交換を進め、特に国際競争力への影響や各国間のリンケージ(連結)を念頭に置きながら、議論を行って参りたいと考えています。

【途上国への支援】

 次に、気候変動の問題は地球規模の対応が必須であることから、途上国も持続可能な発展と貧困の撲滅を目指す過程で「共通だが差異ある責任」の下、温室効果ガスの削減に努める必要があります。とりわけ温室効果ガスを多く排出している主要な途上諸国においては、その必要が大きいと思います。

 また、気候変動問題の解決のために、とりわけ脆弱(ぜいじゃく)な途上国や島嶼(とうしょ)国の適応対策のために、大変大きな額の資金が必要とされており、それを戦略的に増やしていかなければなりません。我が国は、国際交渉の進展状況を注視しながら、これまでと同等以上の資金的、技術的な支援を行う用意があります。

 公的資金による途上国への資金や技術の移転は重要不可欠です。ただし、それだけでは途上国の資金需要を満たすことはできません。効果的に公的資金が使われる仕組みづくりと同時に、公的資金が民間投資の呼び水となる仕組みづくりについての検討を各国首脳と進めていきたいと考えています。

 途上国への支援について、以下のような原則が必要であると考えています。

 第一に、我が国を含む先進国が相当の新規で追加的な官民の資金で貢献することが必要です。

 第二に、途上国の排出削減について、とりわけ支援資金により実現される分について測定可能、報告可能、検証可能な形での国際的な認識を得るためのルールづくりが求められます。

 第三に、途上国への資金支援については、予測可能な形の革新的なメカニズムの検討が必要です。そして、資金の使途の透明性および実効性を確保しつつ、国連の気候変動に関する枠組みの監督下で、世界中にあるバイ(二国間)やマルチ(多国間)の資金についてのワンストップ(一元的)の情報提供やマッチングを促進する国際システムを設けるべきです。

 第四に、低炭素な技術の移転を促進するための方途について、知的所有権の保護と両立する枠組みをつくることを提唱します。

 私は、以上を「鳩山イニシアチブ」として国際社会に問うていきたいと考えております。京都議定書は、温室効果ガスの削減義務を課した最初の国際的な枠組みとして歴史的なマイルストーン(一里塚)でした。しかし、これに続く新たな枠組みが構築されなければ、効果的な取り組みとなりません。そのための公平かつ実効性のある新たな一つの約束作成に向け、今後このイニシアチブを具体化する中で、コペンハーゲンの成功のために尽力したいと考えています。

【結び】

 本日ご出席のオバマ大統領が提唱されているグリーン・ニューディール(緑の内需)構想にもあらわれているように、気候変動問題への積極的な取り組みは、電気自動車、太陽光発電を含むクリーン・エネルギー技術など世界経済の新たなフロンティアと新規の雇用を提供します。

 世界の中で相対的に高い技術開発のポテンシャルと資金力を持っている我が国が、自ら率先して削減目標を掲げ、革新的技術を生みだしつつ、その削減を実現していくことこそが、国際社会の中で求められている役割だと認識しています。

 我が国の国民、企業の能力の高さを私は信頼しています。国民も企業も、そして、私たち政治においても、産業革命以来続いてきた社会構造を転換し、持続可能な社会をつくるということこそが、次の世代に対する責務であると考えています。

 最後に、12月のCOP15(国連気候変動枠組み条約第15回締約国会議)において、まだ見ぬ未来の子どもたちのために、我々世界の政治指導者が大きな決断をしたと言われるような成果が上がるよう、ともに協力することをみなさまに強くお願いしたいと思います。

 ご静聴ありがとうございました。


国際舞台での第一歩の活躍に拍手をおくります。 拍手!!!
 09 23 (水) 朝日新聞社説

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     鳩山外交始動―大きな絵柄で課題動かせ

 鳩山新政権の、米国を舞台にした一連の外交が幕を開けた。ニューヨークに到着した鳩山由紀夫首相がまず会ったのは、中国の胡錦濤国家主席だ。

 日中関係は小泉政権時代、首相の靖国神社参拝などで極端に悪化した。安倍政権以降、正常化への歯車が回り出したが、日本側の政権の不安定さが重荷のひとつになってきた。

 この首相はいつまで続くのか。取引する相手としてふさわしいのか。そんな疑問を中国側が抱いたとしても不思議はない。自民党政権の行き詰まりが外交力に影を落とす。東シナ海のガス田共同開発をめぐる条約づくりが進まないのはその典型例ではないか。

 そういう思いもあってのことだろう、会談で鳩山首相は自らの政治理念である「友愛」を説明しつつ、両国の信頼関係構築への意欲を強調した。将来の東アジア共同体構想にも触れ、長期的な視点で取り組む姿勢を伝えた。

 胡主席は「首相の任期中に、中日関係はより活発な成長を示すことを信じる」と応じた。腰をすえてつきあっていこうとの構えを示したものだろう。

 首相は、両国の戦略的互恵関係や対北朝鮮での協力といった、前政権までに敷かれた基本路線を確認した。土台は自民党政権時代と変わらない。だが、その上にもっと大きな絵を描いていこう。そんな思いを込めたメッセージだったに違いない。

 日米同盟関係を基軸としつつも、日本をめぐるこの地域の地政学が今後、大きく変容していくことは間違いない。利害の衝突をどう抑え、調整していくか。外交経験の乏しい新政権が果たして大国中国を相手に渡り合っていけるのか、不安がないわけではない。東シナ海の資源問題ひとつをとってみても、大変な外交力がいる。

 であればこそ、長期的な構想や地域連携の強化の中に日中関係を位置づけるという首相の発想は評価したい。より大きな文脈の中で解決を見いだしていく姿勢を建設的に機能させたい。

 一方、岡田克也外相はクリントン米国務長官と会い、対米外交の一歩を踏み出した。政権発足100日までの重点課題の一つとして、沖縄の米軍基地再編の見直しも含む日米同盟の問題をあげ、協力を促した。

 長官は、これまでの合意を基本としながらも、議論に応じる姿勢を示したという。外交でも政権公約を大原則として取り組む。すべてはこれからの交渉にかかるが、新政権の意欲は米側に伝わったのではないか。

 これから鳩山首相にはオバマ米大統領らとの会談やG20金融サミットなどが待っている。戦後日本で初めての本格的な政権交代を成し遂げて、注目を集める首相だ。日本の外交は変わったのだということを、各国首脳に実感させるような発信を期待したい。

地方分権―住民主役の豊かな社会を 中国山地の山あい、島根県雲南市大東町の海潮(うしお)地区に「うしおっ子ランド」がある。市立幼稚園が終わったあとの午後2時から6時まで、3歳から5歳までの子どもが、折り紙をしたり絵本を見たりして過ごす。3年前、住民自身の手で始まった。

 海潮地区は約500世帯で人口約2千人。農林業中心の中山間地だが、県庁のある松江市まで車で30分で通うことができ、共働き世帯も多い。

 幼稚園を改築するときに保育所の併設を市役所に要望したが、「幼保一元化は無理」と断られた。そこで住民組織「海潮地区振興会」が、新しい幼稚園の一室を市から借り、会で雇った保育士とボランティアで子どもの面倒をみることにした。

 振興会は40年以上の歴史がある。各戸が年間7500円の会費を出し、小中学校や自治会、JA、消防、郵便局など地域の団体トップも加わる。

 「うしおっ子ランド」の運営には、利用料のほか振興会費の一部と市の補助金をあてる。地域で子育てを支え合う、自治の原点ともいえる仕組みだ。

 地域活動の担い手として雲南市が設けた「地域マネジャー」で、振興会副会長を兼ねる加本恂二(しんじ)さんは「まず自分たちで汗をかき、できないことを行政にお願いする」と意義を説明する。

 5年前、海潮地区がある旧大東町など6町村が合併した雲南市では、こんな住民組織が44カ所に広がった。

 住民が何でもかんでも行政に依存しようとするのではなく、自助、共助、公助の組み合わせがこれからの地域づくりには欠かせない。

 とはいえ住民には手の施しようがない問題も多い。少子高齢化や農地、森林、里山の荒廃といった大きな現実だ。さらに、いかに若者の流出を防ぐのか。独り暮らしの高齢者を支えていく仕組みは築けるのか。地域をめぐる難問の回答は容易には見つからない。

 「地域主権」は民主党の政権公約である。原口一博総務相は、自治体への補助金を11年度から一括交付金に改めることや、国と地方の協議の場の法制化を進める方針を示した。保育所の設置基準が自治体に任されれば「幼保一元化」も実現できるに違いない。

 しかし、それだけで疲弊しきった地方経済や農林業が元気になるわけではない。そもそも分権が進んだときの地域の暮らしの姿はまだ見えてこない。

 あるいは住民には、分権論議が中央省庁と自治体との単なる権限争いとしか映ってこなかったのではないか。

 分権の最終目標は霞が関の解体ではなく、豊かな地域社会をつくり上げることだ。どうやって傷んだ地域を立て直すのか。鳩山政権は具体的な道筋を早急に示し、実行してほしい。

 住民が主役となる本来の自治を築きあげることも、そこから始まる。

 09 23 (水) 彼岸につき、桐生家墓参り

桐生長一・静美両親の戒名を墓石へ刻むようたのんでいて、それが八月に出来上がりました。 お彼岸に子供三人で墓参りすることを約束していました。 

ところが不幸にも火災が発生して自宅が全焼してしまいました。 加えて兄文雄の体調がはかばかしくなかったので、兄をのぞいて桐生の家族四人と、姉のます子、老生、合わせて六人でご先祖の墓参りをしました。

墓地に眠っているのは八人です。

   長叟鶴壽居士        大正五年九月四日 長作 八十七才
   鶴壽貞松大姉        大正七年十月二十九日 もよ 七十八才
   如幻禅童女          明治九年十一月十七日 わか 三才
   喜讃玄宗居士        昭和十一年一月二十三日 喜代太郎 七十五才
   雪窓明鏡大姉        昭和二十年十二月十九日 よし 七十八才
   春月智光童女        明治三十一年三月二十六日 すみ 二才
   広照院長慶壽徳居士    平成四年五月十日 長一 九十四才
   広鑑院静慶壽月大姉    平成七年一月十五日 静美 九十二才

    叟 ソウ     トシヨリ。老人又一般に長老に対する敬称。【孟子】叟不遠千里而来 
    居士 コジ   (ア)在俗の男子仏教徒。在家。優婆塞(うばそく)。
            (イ)近世以後の禅宗で、在家の座禅修行者。
            (ウ)成人男子の戒名の末尾に添える語の一。信士より格が高く、女性の大姉に当たる。
    大姉 ダイシ   (1)在俗の女性仏教徒。また、女性出家者を敬っていう語。
            (2)女性の戒名の末尾に添える語の一。男性の居士(こじ)に相当する。
    戒名 カイミョウ (1)仏式で、死者に僧侶がつける名前。鬼号。 ⇔俗名
            (2)生前の名前から一字を入れて付けられるが、子どもの場合は「○○童子」や「○○童女」
            (3)通常四文字がつけられる。特別の場合五文字もある。
    院号 インゴウ (1)上皇・皇太后・准母などの尊号。
            (2)貴人の建立した寺院の称号。また、その貴人の称号。
            (3)死者の戒名につける「院」のついた称号。
            (4)年功を経た修験者(しゆげんじや)につける称号。