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折々の記 2012 A

【心に浮かぶよしなしごと】

【 01 】02/10〜     【 02 】02/14〜     【 03 】02/16〜
【 04 】02/18〜     【 05 】02/24〜     【 06 】02/25〜
【 07 】02/28〜     【 08 】03/01〜     【 09 】03/03〜

【 09 】03/03

  03 03 驚くべきこの情報
  03 04 恋の至極は忍ぶ恋
  03 04 北方領土問題の動き

 03 03 (土) 驚くべきこの情報

今日は女の子の節会、お雛祭りです。 まだ桃の花は咲いていませんが、豆撒きと共に春を待ち焦がれていた大切な行事です。 飯田地方は一か月遅れのお雛祭りです。

テレビは 311 が近づいているので連日東北の被災について当時の回顧や現状を報道しています。

政治は政権の奪い合いに堕してしまった様相を呈しています。 国民感情は従来の政治の動きに飽き飽きしてきています。

アメリカとのギクシャク感情は、日本中の国民感情になるまでに変わってきています。

ここへきて最高権力機関であり司法官僚の総本山、「最高裁事務総局」の疑惑がますます濃くなってきております。 法治国家の危機であり、司法官僚の腐敗であり、道義を重んじない倫理観に欠けた官僚の城に成り下がっています。 国民の良心とはかけ離れた悪弊に固化された官僚に成り下がってきています。

道理が通じない法治国家になっては大変なことなのです。 無理が通れば道理引っ込む、さらに、無理も通れば道理になる。

  1 嵐のような小沢犯罪報道は何だったのか なぜ謝罪しないのか大新聞テレビ
  9  かって「巨悪は眠らせない」と豪語した検察が、実は巨悪は、検察と最高裁判所であった!
  12  サンデー毎日が虎の尾を踏んずけた!最高権力機関であり司法官僚の総本山、「最高裁事務総局」の疑惑追及!


悪徳ペンタゴンと言われる人達からは、検察の強引なやり方への批判が殆どありません。 これはどうしたというのでしょう。


悪徳ペンタゴンとは・・・

政治屋(政)・特権官僚(官)・大資本(業)・米国(外)・御用メディア(電)を指し、国民を誘導して政権交代を阻止し、既得権益=悪徳権益の甘い蜜を独占しつ続けようと企んでいる悪の軍団
私たちはどうしていったらいいのでしょうか?


あなたなら どうする

驚くべきこの情報


これらを読むには阿修羅を開き‘…もっと見る’をクリックし、‘1週間’へジャンプすればよい。

★阿修羅♪  拍手ランキング(1週間)2012/03/03
01嵐のような小沢犯罪報道は何だったのか なぜ謝罪しないのか大新聞テレビ=@「日刊ゲンダイ」2/28 明るい憂国の士 781
02法務・検察組織の不正を暴く 正義を求める法務・検察組織の一員から=u論壇」より (「日々担々」資料ブログ) 明るい憂国の士 779
03最高裁 今度は憲法違反の「検閲」疑惑 (日刊ゲンダイ)  赤かぶ 683
042月26日 検察審査会事務局職員全員の前で、手嶋課長に「早く白状して裁きを受けた方がいいよ」! (一市民が斬る!!)  赤かぶ 649
05財務省上層部が小沢一郎調査班発足させる指示出したとの情報 (週刊ポスト)  赤かぶ 580
06洗脳スクリーンと電波芸者たち (神州の泉) 明るい憂国の士 566
07チーム品川(品川エリア国策捜査専従班!?) (神州の泉) 明るい憂国の士 522
08検察審査会隠し撮り/最高裁事務総局へ・・・ 文句があるなら訴えて来い! 〜 新党市民(政治団体)藤島利久 街カフェTV 499
09かって「巨悪は眠らせない」と豪語した検察が、実は巨悪は、検察と最高裁判所であった! (いかりや爆氏の毒独日記) メジナ 492
10法曹界重鎮スキャンダルモミ消す条件で、小沢一郎を刑務所に放り込もうとした民主党の黒幕!!渡辺正次郎先生のブログ 快進撃 490
11立花隆の犯罪を告発せよ。 (文芸評論家・山崎行太郎の『毒蛇山荘日記』) 亀ちゃんファン 487
12サンデー毎日が虎の尾を踏んずけた!最高権力機関であり司法官僚の総本山、「最高裁事務総局」の疑惑追及! (日々担々) メジナ 481
13最高裁が裁かれる時こそこの国に正義が実現される時だ  天木直人  赤かぶ 477
14もはや白旗をあげるしかない検察と裁判所    稗史(はいし)倭人伝 赤かぶ 474
15「勝 ─ 勝ラインが動いた」が国策捜査の引き金か!? (神州の泉) 明るい憂国の士 440
162月28日 サンデー毎日さらなる衝撃記事!『小沢事件の深層 スクープ! 最高裁の「官製談合」疑惑・・(一市民が斬る!!) メジナ 427
17「虚偽報告書」を捏造した田代政弘検事を任意で事情聴取。「虚偽有印公文書作成容疑」で逮捕か。 (『毒蛇山荘日記』山崎行太郎 明るい憂国の士 379
18特捜・最高裁事務総局・検察審査会を結ぶ黒い糸 (植草一秀の『知られざる真実』)  赤かぶ 351
19元朝日新聞記者・船橋洋一とは何者か。民間団体が、フクシマ原発事故の調査報告書をまとめたそうであるが… 『毒蛇山荘日記』 明るい憂国の士 341
20民主執行部 セコイ300万円札束作戦は大失敗 (日刊ゲンダイ)  赤かぶ 332
21小沢事件 特捜検察 姑息な組織防衛シナリオ (日刊ゲンダイ)  赤かぶ 325
22「最高裁事務総局」が自作自演したイカサマ「クジ引きソフト」の実体を、この眼で確かめてきた。 (文藝評論家・山崎行太郎の『 明るい憂国の士 323
23どこまでできるか「疑惑の解明」:検察審査会の疑惑、弁護士選任の疑惑等々疑惑多数(徳山勝) 判官びいき 295
24陸山会事件は水谷建設川村の横領事件/検察との裏取引を暴け 〜 新党市民(政治団体)藤島利久 街カフェTV 295
25検察ボロボロ→小沢氏裁判、ウソ記載の捜査報告書入手(動画あり)、更に司法全体ボロボロになるのか。 SOBA 281
262月24日 魔窟最高裁事務総局と接触!行政文書開示閲覧同席を求め・・経理局課長「警察呼びますよ」と恫喝!(一市民が斬る! メジナ 290
27無理を重ねれば道理も見える!公正なる社会は可能か2/2 「裁判は法と証拠には依らないと認識 印象派の感想 277
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29最高裁は法の番人? コレ見て下さい! ホントは法の犯人だってことが判るでしょ? 最高裁事務総局 888(スリーエイト) 261
30橋村東京第五検察審査会事務局長を公務員職権濫用罪(刑法193条)で刑事告訴できないでしょうか? 最大多数の最大幸福 260
31「日本一新運動」の原点―98(「小沢強制起訴裁判」は120年の議会史で最悪の事件だ!){日本一新の会・平野 貞夫} メジナ 260
32広瀬隆氏 「福島第一原発に末期的事故の予感 人生最後の事態も」(週刊朝日)  赤かぶ 247
33無能経産省 エルピータ連鎖恐怖 増税以外何もやらぬ能無し役人内閣の犯罪 これはこの国の現在と将来を明示%刊ゲンダイ 明るい憂国の士 245
34野田内閣がまだ隠している「お先真っ暗年金」の恐怖国民に見せられないカラクリ 仙石さんが驚いて封印した=@「週刊ポスト」 明るい憂国の士 231
35★阿修羅♪ テスト25 223
36公安は国民の公僕だ!! 〜 新党市民(政治団体)藤島利久 街カフェTV 222
37嘘つきなノダ氏の消費増税密室談合謀議が発覚 (植草一秀の『知られざる真実』)  赤かぶ 218
38明日、発売の「サンデー毎日」が「最高裁事務総局」の談合疑惑を追跡しているようだ。文藝評論家・山崎行太郎の『毒蛇山荘日記』 明るい憂国の士 211
39小沢氏裁判、田代政弘検事の偽造捜査報告書のYouTubeが消されましたが、画像を大幅追加して再アップしておきます。 SOBA 208
40小沢一郎元代表の忠告・警告を聞かない野田佳彦首相の側近たちまで逃げ始めた  板垣 英憲   赤かぶ 206
41陸山会事件の虚偽報告書、検察は1年前に把握 「読売ですら軌道修正し始めた」 日本一新の夜明け 189
42映画「ゼイリブ」と小泉政権以降の日本 (神州の泉) 明るい憂国の士 181
43お笑い番組は政治的情報統制の一環(神州の泉) 判官びいき 181
44映画「ゼイリブ」と小泉政権以降の日本 (神州の泉) 明るい憂国の士 159
45小沢裁判:何か、日本社会が激変する契機の予感(雑感)  (傍観者の独り言)  赤かぶ 157
46小沢事件で無罪の可能性が高くなった途端,今度は 財務省 が動き出した! (もりのくま)  純一 157
47オセロ中島“騒動”が野田政権に飛び火か…浮かび上がる公務員問題-zakzak-ジャーナリスト 若林亜紀 gikou89 150
48モミ消された法曹界重鎮スキャンダルと暗躍した民主党黒幕、小沢強制起訴の接点最高裁と法務省に絶大な貸しを…%刊ゲンダイ 明るい憂国の士 143
49大マスコミの体質は変わるか(いすけ屋の戯言) 嵐のような小沢犯罪報道は何だったのか 特捜部長以下が“お縄”になる可能性  赤かぶ 133
50二度と消えない 東国原「政治家失格」の烙印(日刊ゲンダイ) 堀川 126

 03 04 (日) 恋の至極は忍ぶ恋

大河ドラマ「篤姫」の篤姫を演じた女優さんが蝶々夫人になっているドラマでした。 武士の娘として育てられた蝶々夫はアメリカ海軍士官と恋におちやがて結婚しました。 彼は軍と行動を共にして一時帰国しました。 蝶々は彼の可愛い子を産み育てていたが、帰国後彼は結婚し再び戦艦に乗って日本に寄港しました。

再会するつもりの彼は会うことを止められ、後にさらに彼の新妻が来日し子供を連れて行きたいことを申し出ました。 蝶々夫人はそれを肯定し、愛しいわが子を渡しました。

こうしたいきさつを演じた蝶々夫人は、吾が子を最愛のアメリカ士官を信じての生涯を閉じるという筋書きでした。  この中に、恋とは何か、愛とは何か、を鮮烈に演じきった作品でした。


恋の至極は忍ぶ恋と見立て候


恋の至極は忍ぶ恋と見立て候

 「葉隠」は武骨な書物のようでいて、時折、思いがけない文章に出合う。「聞書第二」の条に、「恋の至極は忍ぶ恋と見立て候(そうろう)」とある。無上の恋とは、胸に秘めた片思いのことだと

◆青春期は片思いの季節といわれるが、老いのなかで再び、その季節を知る人もいる。伴侶に先立たれた人が天上に寄せる思慕の情もまた、呼んで届かぬ「恋の至極」に違いない

◆今年3月、79歳で死去した作家、城山三郎さんの遺稿が見つかった。46年間を連れ添い、7年前に68歳で亡くなった妻、容子さんの面影がつづられている。「そうか、もう君はいないのか」。題名が心にあいた深い空洞を伝えている

◆「天から妖精が落ちて来た」と胸をときめかせた出会いを語り、がんと分かって、「大丈夫。おれがついてる」と抱きしめた悲しみを語る。「五十億の中で ただ一人『おい』と呼べるおまえ…」にあてたラブレターでもあろう

◆浜口雄幸、広田弘毅、石田礼助…男の人生を原稿用紙に彫り刻んできた城山さんは、菊池寛や吉川英治、松本清張などのいわゆる“男子専科”の系譜に連なる作家とみなされてきた。「女を書けない」と評されたこともあった

◆書けなかったのではあるまい。無上の恋を、「恋の至極」を書く対象は城山さんにとって、この世にたった一人しかいなかったのだろう【読売新聞】

「武士道とは死ぬ事と見つけたり」「葉隠」と言えば この言葉を思い出し 武芸の本と思ったりするのだが・・・

「恋の至極は忍恋と見立て候。逢ひてからは恋のたけが低し、一生忍んで思ひ死にする事こそ恋の本位なれ」

究極の恋は 片思いであると説いている。 本当の恋は 一生打ち明けない恋であり それが最高の恋だといっている 確かに 片思いの素晴らしさは 最高のものであった気がする。 遂げられなかった恋こそ 深く心に刻み込まれる。

今日の記事は 中々気に入っていて 直ぐに読んで欲しかったので 学校から帰って 直ぐ書いている所 今 外から焼き芋屋の声が聞こえてくるが 憧れの君も焼き芋は好きなのだろうか? 聞くチャンスなどある筈が無い 『恋の至極は忍恋と見立て候』だもの。



http://okusa.saloon.jp/asahi/hagakure/7syou.html
第七章 葉隠の神髄

 1.葉隠の中核的思想

 葉隠を代表する基本的内容はなんと言っても四誓願をあげねばならない。

    一、武士道においておくれ取り申すまじき事。
   一、主君の御用に立つべき事。
   一、親に孝行仕るべき事。
   一、大慈悲を起こし人の為になるべき事。


 四誓願を見ると、主君への御用よりも武士の個人的倫理が積極的に表現されており、封建制の時代に武士の有様を主張したのは公に尽くすべき強烈な倫理であり、美意識の主張として理解される。

 2.葉隠の名言(抜粋)

★ 武士道というは死ぬ事と見付けたり。二つ二つの場にて早く死ぬほうに片付くばかりなり。別に仔細なし。胸すわって進むなり。 (中略)我人、生きる方が好きなり。多分すきの方に理がつくべし…  武士に武士道とは何かと問いかけても答えられるものが極めて少なかった「油断千万の事なり」の現実を実感し、武士の行動や思想哲学が、山本常朝(下平・注記)の考えている展望と異なって来たので武士道の再構築の必要性を痛感し、死の覚悟をもって公務に尽くす葉隠武士の決意の行動原理を表現していると思われる。

★ 恋の至極は忍恋と見立て候。逢いてからは恋のたけ低し、一生忍んで思い死することこそ恋の本意なれ。「恋死なん、後の思いに、それと知れ、ついに洩らさぬ中の思いは」この歌の如きものなり。これに同調の者「煙仲間」と申し候なり。
 和歌の意味は、「恋慕ったまま死んだ私を焼く煙を見て、最後まで明かさなかった私の心を知って欲しい」。自分の胸の中を相手に打明けず相手に心から尽くす隠し奉仕陰徳は、常朝が重んじる「陰の奉公」に相通じるものである。
 「次郎物語」の作者下村湖人は青少年育成事業として同志的結合を大切にする「煙仲間運動」を提唱しこの語が有名になった。

★ 慈悲より出づる智勇は本ものなり、慈悲の為めに罰し、慈悲の為め働く故に、強く正しきこと限りなし。
 慈悲と仁(愛情)は同義と葉隠は解し、慈悲あっての智勇だという。

★ 大事の思案は軽く、小事の思案は重く。
 大事の思案は平常の間に検討し前もって心にきめておき、その場に臨んでは簡単に態度をきめるべきものである。これに反し日ごろの覚悟が不足であれば、その場に臨んで簡単に判断をつけることができず、誤りをふやすことになろう。

★ 先ずよき処を褒め立て、気を引き立つ工夫を砕き、渇く時水を呑む様に請け合わせ疵直るが意見なり。
 先ずその人のよい点をほめあげておいて元気をださせるように気を配り、のどが渇いている時水を飲むように受け入れさせて、欠点をなおすというのが本当の意見というものである。

★ 勝ちといふは、味方に勝つ事なり、味方に勝つといふは、我に勝つ事なり、我に勝つといふは気を以て体に勝つ事なり。

★ 大酒にておくれ取りたる人数多(あまた)あり先ず我が丈分をよく覚え、その上は飲まぬようにありたきなり、酒座にては気を抜かさず、思わぬ出来ごとありても間に合う様にありたし。又酒宴は公界(くがい)ものなり、心得べき事なり。
 酒に酔ひたる時一向に理屈を言ふべからず。酔いたるときは早く寝たるがよきなり…。
 鍋島藩士は酒を飲む人が多かったのであろう。酒席は公の場と戒めている。 300年前も今も酒に関する注意は全く同じで、葉隠には酒にまつわる挿話が多い。

★ 人間一生誠にわずかの事なり。好いた事をして暮すべきなり。 夢の間の世の中に好かぬことばかりして苦を見て暮すは愚かなことなり。
 この事は悪しく聞いては害になること故、若き衆など之は語らぬ奥の手なり。我は寝ることが好きなり。いよいよ禁足して寝て暮すべきと思うなり。
 無骨一辺倒でない自在な幅広い常朝の人物像が浮かぶ。これはもちろん怠惰のすすめではない。禅でいう「大悟一番」の心境であろうか。
 心の迷いを去って真理を知る常朝の気持ちと思われる。若者が誤解しないよう「奥の手なり」と言っているのは面白い。

     以上は、膨大な項目から若干の例にすぎない。葉隠の内容は千差万別多岐にわたり何れの時代にも適応した教訓であり経典である。
 中に涙が溢れるような心あたたまるような話もあれば、思わず吹き出したくなるような面白い話もあり、話題は非常に豊富である。
 葉隠は外国語に翻訳され欧米人にも大きな反響を与えている。それは、日本の武士道の中に崇高で強靱な犠牲的な生き方が発見され、感動したからであろう。イタリアの宣教師は葉隠の中にバイブルをみたと称賛している。

 葉隠は単なる日本の古典や修身教科書的なものではない。
いまや世界に通じる書であり、21世紀に生きる人たちへの警告の書である。

 現代に生きる私達は「葉隠」を学び、「葉隠」を正しく理解し、「葉隠の心」を継承し文化遺産として後世に伝える義務があると思う。

下平・注記

  @  http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%B1%E6%9C%AC%E5%B8%B8%E6%9C%9D<山本常朝>

    Wikipediaによる<山本常朝>生涯にわたる概要が書かれている。

  A  http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%91%89%E9%9A%A0<葉隠>

    Wikipediaによる<葉隠>概要が書かれています。

  B  http://www.geocities.jp/sybrma/307hagakure.html<山本常朝『葉隠』(冒頭)>


甲:(底本)国立国会図書館蔵餅木鍋島家本

    葉 隠      聞書 一  教訓

武士たる者は、武道を心懸(こころがく)べき事、不レ珍(めずらしからず)といへども、皆人(みなひと)油斷と見へたり。其子細(しさい)は、「武道の大意は何と御心得候哉(や)」と問懸(といかけ)たる時、言下に答る人稀(まれ)也。兼々(かねがね)胸に落着(おちつき)なき故也。偖(さて)は、武道不心懸(ふこころがけ)のこと知られ申候。油斷千萬の事也。

武士道と云(いう)は、死ぬ事と見付(みつけ)たり。二つ二つの場にて、早く死方(しぬかた)に片付(かたづく)ばかり也。別に子細なし。胸すわつて進む也。圖(ず)に當らず、犬死などいふ事は、上方風(かみがたふう)の打上(うちあがり)たる武道なるべし。二つ二つの場にて、圖に當るやうにする事は不レ及(およばざる)事也。我人(われひと)、生(いく)る方がすき也。多分すきの方(かた)に理が付(つく)べし。若(もし)圖に迦(はず)れて生(いき)たらば、腰ぬけ也。此境(このさかい)危(あやう)き也。圖に迦れて死(しに)たらば、氣違にて恥には不レ成(ならず)。是が武道の丈夫也。毎朝毎夕、改めては死々(しにしに)、常住死身に成(なり)て居る時は、武道に自由を得、一生落度(おちど)なく家職を仕課(しおお)すべき也。

乙:(底本)国立国会図書館蔵『葉隠』(山本常朝述・田代陳基記・中村郁一編、東京:丁酉社、明治39年3月発行)

    葉 隠 

武士たるものは、武道を心掛くべきこと、珍らしからずといへども、皆、人、油斷と見えたり。其の仔細は、武道の大意は、何と御心得候か、と問ひかけられたるとき、言下に答へ得る人稀なり。そは平素、胸におちつきなき故なり。さては、武道不心がけのこと、知られ申し候。油斷千萬のことなり。

武士道と云ふことは、即ち死ぬことと見付けたり。凡そ二ツ一ツの場合に、早く死ぬかたに片付くばかりなり。別に仔細なし。胸すわりて進むなり。若し圖にあたらぬとき、犬死などと云ふは、上方風の打上りたる武道なるべし。二ツ一ツの場合に、圖にあたることのわかることは、到底出來ざることなり。我れ人共に、等しく生きる方が、萬々望むかたなれば、其の好むかたに理がつくべし。若し圖にはづれて生きたらば、腰ぬけなりとて、世の笑ひの種となるなり。此のさかひ、まことに危し。圖にはづれて死にたらば、犬死氣違ひとよばるれども、腰けにくらぶれば、耻辱にはならず。是れが武道に於てまづ丈夫なり。毎朝、毎夕、改めては死ぬ死ぬと、常住死身に成つてゐるときは、武道に自由を得、一生落度なく、家職を仕果すべきなり。


 03 04 (日) 北方領土問題の動き

■ 北方領土問題の動き

   http://digital.asahi.com/articles/TKY201203020160.html?id1=2&id2=cabcadad
  北方領土「最終決着させたい」 プーチン首相が会見
  2012年3月2日11時58分

 ロシア大統領への返り咲きが確実視されているプーチン首相が1日夜(日本時間2日未明)、モスクワ郊外の首相公邸で朝日新聞の若宮啓文主筆ら日欧などの主要紙編集トップと会見した。日ロの懸案である北方領土問題について、柔道家として「引き分け」という日本語を使い、相互に受け入れ可能な妥協点を探り、「最終決着させたい」と表明した。

 プーチン氏が日本について本格的に語るのは、2009年5月に首相として訪日した時以来となる。大統領1期目の00年9月には、ロシアの最高指導者として初めて、歯舞・色丹の2島引き渡しに言及した1956年の日ソ共同宣言の有効性を認めている。

 プーチン氏は、この日も56年宣言に言及し、「我々はゴルバチョフ・ソ連大統領が遂行を拒否した56年宣言に戻る用意をしたが、日本側が『四島』を言い出して全てが最初の地点に戻った」と指摘。その上で、「我々が前進できるような接点が見つかることを期待する」と述べた。

 さらに、「日本との領土問題を最終決着させたいと強く望む」とも主張。解決策は、貿易や投資といった経済分野などの相互協力を拡大する中で見つかるとし、領土問題が後ろに引っ込むような状況が必要だと強調した。

 日ロの関係は、09年のプーチン氏の訪日以降、10年11月にメドベージェフ大統領が国後島への訪問を強行したことで冷え込んだ。プーチン氏は「我々の関係のでこぼこをならし、前向きで建設的な対話に戻すべきだ」と発言。40年をかけて「フィフティー・フィフティー(折半)方式」で解決した中ロ国境での領土問題を例に挙げ、「日本とも同じように解決したい」と述べた。

 大統領選の第1回投票は4日に迫る。返り咲いた場合に「突破口はありうるか」との質問に、「柔道家は勝つためではなく、負けないために勇気ある一歩を踏み出さなければならない。我々は勝利ではなく、受け入れ可能な妥協に至らなければならない」と応じた。「これは引き分けのようなものだ」とも説明した。

 ただし、日本側には2島では折り合えないとの考えが強い。「引き分けには2島では不十分ではないのか」との指摘には「私が大統領になれば、一方に我々の外務省、一方には日本の外務省を座らせ、『始め』の号令をかけよう」と述べ、交渉を仕切り直す考えを示した。2島にとどまらない解決の可能性を示唆したといえる。

 この日の会見には朝日新聞のほか、タイムズ(英)、ルモンド(仏)、ハンデルスブラット(独)、レプブリカ(伊)、グローブ・アンド・メール(カナダ)が参加した。

 テーマは、ロシアが国連安全保障理事会で拒否権を行使したシリア情勢から、昨年12月の下院選を機に緊張が高まる国内情勢にまで及んだ。(モスクワ=副島英樹)

     ◇

 ウラジーミル・プーチン氏 59歳。旧ソ連国家保安委員会(KGB)出身。民主化を進めたエリツィン大統領の後継として00年に大統領に当選。2期8年務めた後、首相として政権中枢に残り、メドベージェフ大統領と「双頭体制」を組んで実権を握ってきた。柔道は有段者。

■ ロシア大統領 プーチン

他国のことは他国のこと、ロシアはおかしな国だと思う。 近代戦争の結果として、まだ正常な国交回復もせずに千島列島の四島を勝手に領有しています。 近代史では聞いたこともないことです。

ロシアはおかしな国だ。

昨日ロシア大統領選挙が行われました。 プーチン氏が当選したとニュースで報じました。

北方領土問題はどう展開するのでしょうか。

  http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120305/t10013478991000.html
  ロシア大統領選 プーチン氏当選
  3月5日 9時42分

4日に投票が行われたロシア大統領選挙では、これまでの開票の結果、プーチン首相が、投票総数の過半数の票を獲得して当選を決め、大統領に復帰してさらに6年間、ロシアのかじ取りを担うことになりました。

ロシアの大統領選挙は、開票作業が進んでおり、選挙管理委員会によりますと、開票率が86.8%の時点で、プーチン氏が64.8%の得票率で、投票総数の半数を上回り、当選を決めました。

これに先だってプーチン氏は、日本時間の5日未明、クレムリン近くの広場に集まった10万人余りの支持者を前に、メドベージェフ大統領とともに演壇に立ち、「われわれは開かれた公正な戦いで勝利した。偉大なロシアのために支持してくれた人たちに感謝したい」と涙を見せながら、勝利を宣言しました。

プーチン氏は59歳。2000年から大統領を2期務めたのに続き、この4年間は首相を務め、合わせて12年間にわたってロシアのかじ取りを続けてきました。

大統領の任期は、これまで4年でしたが、憲法改正によって、次から6年に延長され、プーチン体制がさらに長期化することになります。プーチン氏に対しては、去年12月の下院選挙での政権側による不正疑惑をきっかけに、かつてない批判の声が高まりました。しかし、選挙戦では、国の安定をもたらしたと実績をアピールし、ほかに有力な候補者がいなかったこともあり、選挙直前で支持を回復させて当選につなげました。

  http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120305/k10013476331000.html
  元島民 新ロシア大統領へ期待
  3月5日 5時5分

ロシアの大統領選挙でプーチン首相の当選が有力視されていることについて、北海道根室市に住む北方領土の元島民からは領土問題の解決に向けて期待する声が聞かれました。

北方領土の国後島出身の宮谷内亮一さん(69)は「プーチンさんに返り咲いてほしいと思います。最近停滞している領土問題を解決しようとするメッセージを出しているので、領土問題も少しは前進するのではないかと期待しています」と話していました。

歯舞群島の勇留島出身の鈴木寛和さん(80)は「プーチン氏が3期目の大統領についた暁には日本との領土問題だけは決着させてもらいたい。どんな得票率になるかで、プーチン政権の体制固めもある程度読めると思います」と話していました。

また、父親が国後島の元島民の野潟龍彦さん(60)は「プーチン氏が領土問題について自分の代で決着つけたいと言っているので、その部分は素直に受け止めて歓迎できると思います」と話していました。