折々の記へ
折々の記 2014 ⑦
【心に浮かぶよしなしごと】
【 01 】08/14~ 【 02 】08/16~ 【 03 】08/19~
【 04 】08/21~ 【 05 】08/26~ 【 06 】08/27~
【 07 】08/30~ 【 08 】09/01~ 【 09 】09/05~
【 06 】08/27
08 28 新ジャガ!感動5連発 常識破り調理で新食感 NHK ためしてガッテン
(付:ベラルーシ)
08 28 首相、A級戦犯ら法要に哀悼メッセージ「祖国の礎に」 この驚くべき事実
08 28 (社説)パブコメ制度 「面倒」を引き受ける
(付: パブリックコメント制度)
08 29 (社説)A級戦犯法要 聞きたい首相の歴史観
08 29 (声)東アジアの平和、ソフトパワーで
08 29 (インタビュー)五輪の商業化と巨大化 マイケル・ペインさん
08 28 (木) 新ジャガ!感動5連発 常識破り調理で新食感
2014年08月27日 ためしてガッテン
新ジャガ!感動5連発 常識破り調理で新食感
http://www9.nhk.or.jp/gatten/archives/P20140827.html
http://www9.nhk.or.jp/gatten/pdf/program/P20140827.pdf
収穫されてそのまま売り場に並ぶ「新ジャガ」の旬は4~10月。「新」の名の通り、新鮮で色もきれいだし、おいしそうなイメージがありますよね。ところが、収穫後に冷蔵保存された普通のジャガイモと食べ比べると、なんと保存したほうがおいしいという結果に!
じつは、以前ガッテンでお伝えしたとおり、ジャガイモは低温で保存すると甘みが増すため、カレーや肉じゃがなどの料理で新ジャガを使っても、保存したジャガイモに負けてしまうのです。
ところが、新ジャガに秘められた「ある力」を引き出すと、ジャガイモとは思えない新次元のおいしさが生まれることを発見! モチモチになったりフワフワにとろけたり、さらにはシャッキシャキの爽快な歯ざわりまで、変幻自在の新ジャガ・パワーをお伝えします!
当番組でいう「新ジャガ」とは、収穫後に冷蔵保存せず、直接売り場に並ぶジャガイモのことです。通例8~10月にかけて店頭に並ぶジャガイモはおおむね「新ジャガ」です。冷蔵保存したものはパッケージなどにそう記されていることもあります。
先人たちの知恵に脱帽!
ジャガイモ料理の代表格と言えば、カレーや肉じゃが、コロッケ。しかし今回、全国各地の郷土料理を調べて見るとびっくりするものがたくさん。ぬか床の代わりにジャガイモ床を使ったり、おみそ汁にすりおろしたジャガイモを入れたり、番組で紹介しきれないほどでした。とくに「新ジャガ」は、いろいろなものに活用できる“パワー”を秘めているのです。ぜひいつもと違うジャガイモ料理にチャレンジしてみてください!
超モチモチの秘密はデンプンの粒の中にあり!?
世界一ジャガイモを食べる国ベラルーシには新ジャガを使ったドラニキというパンケーキのような料理があります。この料理の特徴は、ジャガイモとは思えないモッチモチの食感。と思ったら、じつは日本にも新ジャガを使ったすごいモチモチ料理がありました。それは、北海道松前町の郷土料理「どったら餅」。
どったら餅の作り方は、ゆでた新ジャガをすり鉢に入れて5分くらいすりつぶすだけ。これだけで強烈な粘りが生まれるのです。そのままめんつゆにつけて食べるのがおいしい食べ方だそう。
この強烈な粘りを生み出すのが、新ジャガにたっぷり含まれたデンプン粒。デンプン粒は水を加えて加熱すると、水分を吸収して大きく膨み、モッチモチになるのです。保存したジャガイモでは、デンプンが次第に糖に変わって甘みを生む反面、モチモチのもととなるデンプン粒が減ってしまいます。強烈な粘りは、新ジャガならではなのです。とはいえ、ゆでた新ジャガをただすりつぶしても粘りは生まれません。いったいどうすればいいのでしょうか?
冷ましてからつぶすことでモチモチのデンプン粒を引き出せ!
30分ほどゆでた新ジャガを使い、材料も油で揚げる温度も全く同じにして2通りのコロッケを作ったところ、なぜか一方だけが、ジャガイモしか使っていないのにクリームコロッケのようにトロトロ・フワフワでした。
その秘密は、ゆでたジャガイモをつぶす時の「温度」にありました。じつは、新ジャガは冷ましてからつぶすことで、強烈な粘りが生まれるのです。
粘りのもとであるデンプン粒は、貯蔵細胞という殻の中に入っています。ジャガイモを熱いままつぶすと、熱でやわらかくなった貯蔵細胞は変形するだけで壊れず、中にあるネバネバのデンプン粒が外に出てきません。一方、冷ますと貯蔵細胞の殻が固くなり、力を加えると壊れやすくなります。
すると中からどんどんネバネバになったデンプン粒が出てきて、モチモチに大変身するのです。
モチモチだけじゃない! 新ジャガ+水でシャキシャキに!
新ジャガの変身パワーは、モチモチ食感だけではありません。なんと、水と合わさることで食感が一変!シャキシャキした爽やかな歯ざわりになることがわかりました。
ヒントになったのが、長野県北部に伝わる「いもなます」という郷土料理。シャキシャキした歯ざわりが特徴の新ジャガ料理です。どうやってシャキシャキ感を生み出すのかというと、千切りにした新ジャガを一晩水にさらすだけ。
薄く切ったジャガイモからデンプンが流れ出し、細胞のいわば骨である細胞壁だけが残るため、噛むとシャキシャキした食感が楽しめるのです。新ジャガは水分が多いため、細胞壁がみずみずしく、とくに食感がシャキッとすると考えられます。
デンプンを取り除いた千切りの新ジャガに、お酢を加えて軽く炒め、塩と砂糖で味を調えれば、シャキシャキいもなますの完成です。
今週のお役立ち情報
ベラルーシ料理「ドラニキ」の作り方(4人分)
【材料】
・ 新ジャガイモ 4~5個
・ 生卵 1/3程度
・ ニンニク 少々
・ 小麦粉 大さじ1
・ 塩・コショウ・サラダ油・サワークリーム 適宜
【作り方】
1. 皮をむいた生のジャガイモをすりおろす
2. 1)で出た水分を捨て、小麦粉少々・生卵・塩を適量入れ、全体をよく混ぜる
3. フライパンを熱し、全体に回るぐらいの量のサラダ油を入れる
4. 2)を一握り程度とって中央にのせる
5. 底面に焼き色が付いたら、裏返して同じように焼く
6. よく火が通り、周りがサクサクしたら皿にのせ、表面におろしたニンニクを塗って、
サワークリームで飾ればできあがり
「どったら餅」の作り方
・ ゆでたジャガイモを常温まで冷ましてから、すり鉢で粘りが出るまで(5分程度)つぶせば出来上がり。
・ めんつゆにつけて食べるのが地元での食べ方です。
・ すり鉢がない場合は、袋に入れて手でつぶせばOK。
・ まだ熱いうちにジャガイモを崩しておくと、冷めた後でつぶしやすいです。
「どったら餅入りトロトロコロッケ」の作り方(2人分)
【材料】
・ どったら餅 200g
・ パン粉 適宜
・ 揚げ油 適宜
・ A 溶き卵 1個分、塩 小さじ1/4、水 大さじ1、小麦粉 大さじ2
【作り方】
1. どったら餅をバットに広げてラップをし、冷凍庫で10分ほど冷やす
2. Aをよく混ぜ合わせる
3. (1)を8等分にし、(2)をくぐらせて、パン粉をつける
4. たわら型に形を整え、冷蔵庫で10~15分休ませる
5. 油を200℃に熱する
6. やさしく転がしながら、こんがりするまで約1分揚げて、できあがり
「どったら餅入りふわふわオムレツ」の作り方(2人分)
【材料】
・ A どったら餅 60g、牛乳 大さじ2
・ B 卵 2個、塩 2つまみ
・ バター 10g
【作り方】
1. どったら餅の塊がなくなるように、Aをよく混ぜる ※スプーンでつぶしながらだと混ざりやすい
2. Bをよく溶いたらAに入れ、さらに混ぜる
3. フライパンを強火(標準バーナー)で1分予熱する
4. バターが溶けたら弱火にして、(2)を注ぎ入れる
5. 全体をよく混ぜながら、ひとつに集めてオムレツに仕上げる
「いもなます」の作り方(2人分)
【材料】
・ 新ジャガイモ 200g
・ A 酢 大さじ2、砂糖 大さじ1強、塩 小さじ1/4、サラダ油 小さじ2
【作り方】
1. 千切りにしたジャガイモを十分に水でさらし、デンプンを抜く水気をよく切った(1)と
Aをフライパンに入れ、
2. 強火(標準バーナー)で2分ほど炒める
3. シャキシャキ感を残して、火を止める
「ジャガイモのうなきゅう」の作り方(2人分)
【材料】
・ 新ジャガイモ 1個
・ きゅうり 縦1/2本
・ 大葉 6枚
・ 海苔 2枚
【作り方】
1. ジャガイモを千切りにして水にさらす
2. きゅうりを縦に4等分、うなぎを縦に半分にする
3. (1)を20秒ほどゆでてから水にとり、冷ましたら、ペーパーにとって水気をとる
4. 巻きすに海苔を縦長に置き、手前半分に千切りジャガイモを広げ、大葉、きゅうり、
うなぎの各半分を入れて、きつく巻く
5. 食べやすい大きさに切る
「チージャガ」の作り方(2人分)
【材料】
・ 新ジャガイモ 150g
・ 新ジャガイモ(千切りしにしたもの) 50g
・ ナチュラルチーズ 20g(今回はグリュイエールチーズを使用)
・ 塩・コショウ 少々
・ オリーブオイル 大さじ1/2
【作り方】
1. 千切りジャガイモは水にさらしてデンプンを抜いてから、水気を切る
2. チーズを5ミリ厚の薄切りにする
3. 生のジャガイモをすりおろし、水気を軽く切る
4. フライパンにオリーブオイルを入れて熱し、(3)を4つに分けてスプーンで落とし入れ、丸く広げる
5. (5)に塩、コショウをしてチーズをのせ、ひっくり返す
6. チーズの香ばしい香りがしてきたら、できあがり
「どったこ」の作り方(2人分)
【材料】
・ どったら餅 200g
・ A 青のり 小さじ1、ゴマ油 小さじ1、しょうゆ 小さじ2、粉かつお 小さじ2、紅しょうが 10g
・ タコ (乱切り) 25g
・ 小麦粉 大さじ1
・ 片栗粉 大さじ1
【作り方】
1. どったら餅にAを入れてよく混ぜ、8等分にする
2. 分けたものにタコを1つ入れて、手水をつけながら丸める
3. 小麦粉と片栗粉を混ぜたものを表面にまぶし、しばらく置いてなじませる
※まぶした粉がしっとりするくらいが目安です。
4. 200度の高温の油で、表面に薄く色がつく程度に揚げる
※揚げている間に中身がはじけて出やすいので、揚げ時間は1分弱ほどに。
ベラルーシ
2014年02月06日
同じ旧ソ連でも色々違う!ベラルーシとウクライナの両国の違いを紹介します!!
http://osoroshian.com/archives/36144093.html
元ソ連だった2つの国、ウクライナとベラルーシの両国を比べた記事を紹介します。 ちょっと偏りがあるかなとは思いますが、なかなか興味深い内容です。
ウクライナとベラルーシ、2つの国、2つのイメージ
昨日Bakhmach駅でベラルーシの列車からウクライナの列車に乗り換えた時、ショックを受けた。ベラルーシの列車は、スタッフが車両の床を洗っていた。ウクライナの列車は汚くて、洗っていない人の体のように臭かった。「家に帰ってきたな・・」と思った。
隣のベラルーシに行く旅は別世界に行くような感じがする。今回ホメリ市とその周辺に行ったがやはあり同じような感じだった。150キロ離れているのではなく、150年離れているような感じがするほど違う。22年前とても似ている国だったのに。ソ連から同時に独立したのに。独立したら全く違う道を進み始めた。ベラルーシはロシアの友達のままで、ウクライナは反ロシアでナショナリズムになった。ベラルーシは経済を保っているが、ウクライナは寡頭制資本主義の道を歩んで経済空洞化してしまった。
ホメリに来たウクライナ人は真っ先に目に入るのはソ連の赤い星が飾っているクリスマスツリー。キエフじゃ考えられない。
ベラルーシはソ連崇拝が存在していて、現在のベラルーシは白ロシアソビエト社会主義共和国の相続者であると強調している。
ウクライナの政治家は、ウクライナがロシアの一部であった300年間 (ロシア帝国とソ連時代) というのは外国占領であって、ウクライナは本当はシモン・ペトリューラのウクライナ人民共和国(1年間しか存在していなかった)の相続者である、と言っている。
ベラルーシ人の大体が隣国の人よりも純スラブ人とヨーロパ人の顔をしているが、ヨーロッパに入るという話は誰もしていない。ベラルーシの女の人はとてもきれい。
ウクライナは、ウクライナ人がヨーロッパ人であるとみんなに見せるためにデモをやったり広場で居座ったりする。
ウクライナのアグレッシブなナショナリズムがウクライナ人の大体の頭に入り込んでしまった。しかもそのナショナリズムの基礎はロシアに対する憎悪である。反露とナショナリズムはウクライナの国のイデオロギーになっている。
ベラルーシはナショナリズムはほとんどないし、数少ないナショナリストは辺境の住民とされている。
ベラルーシの国歌の一行目は「ベラルーシ人は平和の人間である」と。ベラルーシの国歌全体はオプティミズムであふれている。逆にウクライナの国歌はペシミズム、敵に対する憎悪、領土の問題が混じっている。
ベラルーシでベラルーシ語をこのようにに普及させている。隣の国とや反露とかは関係ない。ロシア語は第二国語であって国民も賛成。
看板には「私が最初に喋った国語のことばは愛である」とある。
ウクライナでは国語の話は政治とイデオロギーと親密に関わっている。ウクライナ語の普及のために文明違反のやり方を使っている。 「ウクライナ語を習え。そうでなければ出て行け。」
ベラルーシとロシアは親しい関係にあって、国境も殆どないと言ってもいいような状態で、法律もほぼ同じ。軍事同業者でもあって、しかもベラルーシ国民はそれに対して合意している。
ウクライナのナショナリストは20年間ずっとデモやっていてロシアの文句ばかり言っている。実はウクライナ国内政治にロシアは殆ど参加していない。欧米の国と違って。
ウクライナのナショナリストたちがキエフでロシアの国旗を踏んでいる。
ウクライナでは、ロシアに対して少しでも好感を示したら裏切り者だとされてしまう。
以下省略 URLを開いてみればいい。
08 28 (木) 首相、A級戦犯ら法要に哀悼メッセージ「祖国の礎に」
2014年8月27日
首相、A級戦犯ら法要に哀悼メッセージ「祖国の礎に」
http://digital.asahi.com/articles/ASG84667RG84UUPI004.html
安倍晋三首相が4月、A級、BC級戦犯として処刑された元日本軍人の追悼法要に自民党総裁名で哀悼メッセージを書面で送っていたことが朝日新聞の調べで分かった。連合国による裁判を「報復」と位置づけ、処刑された全員を「昭和殉難者」として慰霊する法要で、首相は「自らの魂を賭して祖国の礎となられた」と伝えていた。
メッセージを送ったのは高野山真言宗の奥の院(和歌山県高野町)にある「昭和殉難者法務死追悼碑」の法要。元将校らが立ち上げた「追悼碑を守る会」と、陸軍士官学校や防衛大のOBで作る「近畿偕行会」が共催で毎年春に営んでいる。
追悼碑は連合国による戦犯処罰を「歴史上世界に例を見ない過酷で報復的裁判」とし、戦犯の名誉回復と追悼を目的に1994年に建立。戦犯として処刑されたり、収容所内で病死や自殺をしたりした計約1180人の名前が刻まれている。靖国神社に合祀(ごうし)される東条英機元首相らA級戦犯14人も含む。
守る会によると今年は4月29日に遺族や陸軍士官学校出身者、自衛隊関係者ら約220人が参列。高野山真言宗トップの松長有慶座主がお経を唱えた。地元国会議員にも呼びかけ、自民党の門博文衆院議員(比例近畿)が出席した。
首相のメッセージは司会者が披露。「今日の平和と繁栄のため、自らの魂を賭して祖国の礎となられた昭和殉職者の御霊に謹んで哀悼の誠を捧げる」とし、「今後とも恒久平和を願い、人類共生の未来を切り開いていくことをお誓い申し上げる」とした。
守る会や関係資料によると、追悼碑建立は終戦後のフィリピンで戦犯容疑者として収容所に抑留され、嫌疑が晴れて復員した元陸軍少尉の発案だった。「冤罪(えんざい)で処刑された例が多い」との思いから、元将校や処刑された軍人の遺族らに寄付金を募って建立。元少尉が真言宗を信奉していたため高野山を選んだという。
94年の開眼法要にはA級戦犯を合祀する靖国神社から大野俊康宮司(当時)が参列。靖国神社によると、その後は宮司は参列せず電報を送っているという。
安倍首相は昨年と04年の年次法要にも主催者側の依頼に応じ、自民党総裁、幹事長の役職名で書面を送付。昨年は「私たちにはご英霊を奉り、祖国の礎となられたお気持ちに想いを致す義務がある」「ご英霊に恥じることのない、新しい日本の在り方を定めて参りたい」と伝えていた。
守る会などによると、安倍首相には地元国会議員の事務所を通じてメッセージを依頼した。首相経験者では森喜朗氏が首相退任後に一度衆院議員の肩書で送付してきたが、ほかに例はない。今年は岸田文雄外相にも依頼したが、承諾を得られなかったという。
安倍首相の事務所は取材に「お答えするつもりはない」、自民党総裁室は「党としては関与していない」と答えた。(鈴木拓也、渡辺周)
08 28 (木) (社説)パブコメ制度 「面倒」を引き受ける
2014年8月28日
(社説)パブコメ制度 「面倒」を引き受ける
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11320323.html
いくらいい制度があっても、うまく生かそうという意思をもって動かさなければ役に立たない。パブリックコメント(意見公募)制度がその好例だろう。
99年の閣議決定で導入され、05年の行政手続法改正で法制化された。政令や省令などを定める際には、「案」の段階で一般に公表し、広く意見を募る。行政運営の透明性を高めて公正さを確保し、国民の権利や利益の保護に役立てることが目的で、寄せられた意見は「十分に考慮しなければならない」と定められている。
ところが安倍政権下において、パブコメは単なる「通過儀礼」と化している。
昨秋、特定秘密保護法案の国会提出前に実施されたパブコメには約9万件が寄せられた。賛成13%、反対77%だったが、十分に考慮された形跡はない。
エネルギー基本計画の原案には1万9千件。賛否の内訳は公表されないまま、原発は「重要なベースロード電源」と位置づけられ、今年4月に閣議決定された。その後、朝日新聞が情報公開請求に基づき賛否を集計したところ、脱原発を求める意見が9割を超えていた可能性があることがわかっている。
民主党政権は12年に「30年代に原発稼働ゼロ」の方針を決める際、パブコメに加え、討論型世論調査も実施した。重要政策に関しては、民意の堅い下支えがあるに越したことはない。
安倍政権は選挙で勝った自分たちこそが民意だと言わんばかりの手荒さで、民意の吸い上げと反映を怠っているが、長い目で見れば、それは政権の基盤を弱くするだろう。
さて先日、秘密法の運用基準と政令の素案に対するパブコメが締め切られた。単なる賛否ではなく、問題点などを具体的に指摘しなければならない。素案や資料は大量かつ難解で、読み込むには骨が折れるが、各地で勉強会が開かれ、ネット上には書き方を指南するサイトもさまざま登場した。政府に勝手に決めさせないために、「面倒」を引き受ける。そんな主権者としての自覚がうかがえる。
パブコメはこのあと、素案を了承した「情報保全諮問会議」(座長=渡辺恒雄・読売新聞グループ本社会長・主筆)に打ち返される。諮問会議は、その議論を公開してはどうか。
http://www.e-gov.go.jp/help/about_pb.html
Public Comment パブリックコメント(意見公募)制度
国の行政機関は、政策を実施していく上で、さまざまな政令や省令等を定めます。これら政令や省令等を決めようとする際に、あらかじめその案を公表し、広く国民の皆様から意見、情報を募集する手続が、パブリックコメント制度(Public Comment,意見公募手続)です。
目的及び根拠
パブリックコメントは、国の行政機関が政令や省令等を定めようとする際に、事前に、広く一般から意見を募り、その意見を考慮することにより、行政運営の公正さの確保と透明性の向上を図り、国民の権利利益の保護に役立てることを目的としています。
平成17年6月の行政手続法改正により法制化され、それまでの「規制の設定又は改廃に係る意見提出手続(平成11年閣議決定)」に基づく意見提出手続に代わって導入されました。
・(参照)行政手続法 第6章 意見公募手続等(第38条~第45条)
対象
行政手続法に基づくパブリックコメントでは、命令等の案(命令等で定めようとする内容を示すもの)に対して意見を提出できます。 (ただし、一部例外があります。(行政手続法第3条、第4条及び第39条第4項))
パブリックコメント制度の対象
政令 憲法及び法律の規定を実施するために内閣が制定する命令 府省令 各府省の大臣が、主任の行政事務について制定する命令 処分の要件を定める告示 国の行政機関が決定した事項等を広く一般に知らせるためのもののうち、処分の要件を定めるもの 審査基準 申請に対して許可等をするかどうかを法令の規定に従って判断するために必要な具体的な基準 処分基準 不利益処分をするかどうか、どのような不利益処分とするかについて法令の規定に従って判断するために必要な具体的な基準 行政指導指針 同一の行政目的を実現するため一定の条件に該当する複数の者に対し行政指導をしようとする際に各行政指導に共通する内容
パブリックコメント手続の流れ 手続きの流れの画面を見る
命令等の案の公示
パブリックコメント手続に付する命令等の案の公示は、行政手続法第45条第1項において、電子情報処理組織を使用する方法その他の情報通信の技術を利用する方法により行うものとされています。また、「行政手続法の一部を改正する法律による改正後の行政手続法第四十五条第一項の公示に関し必要な事項を定める件」(平成18年2月3日 総務省告示第78号)において、上記の方法により行う公示は、「電子政府の総合窓口(e-Gov)」のウェブサイト(http://www.e-gov.go.jp/)を利用して行うこととされています。
意見提出の方法
各意見公募案件の担当部局が定める適宜の方法(電子メール、FAX等)で意見を提出することができます。なお、意見の提出期間は、原則として案の公示日から起算して30日以上とされます。具体的な意見提出締切日は、e-Govの意見募集中案件一覧「意見・情報受付締切日」の内容をご確認下さい。
結果等の公示
パブリックコメントを実施して命令等を制定した国の行政機関は、当該命令等の公布と同時期に、(1)命令等の題名、(2)命令等の案の公示日、(3)提出意見及び(4)意見に対する行政機関の考え方について公示を行います。また、パブリックコメントにおいて提出意見がなかった場合は、意見提出がなかった旨、パブリックコメントを実施したものの命令等を制定しないこととした場合は、制定しない旨を同様に公示します。なお、公示の方法は、案の公示と同じく「電子政府の総合窓口(e-Gov)」のウェブサイト(http://www.e-gov.go.jp/)を利用して行われます。
行政手続法に基づくパブリックコメントの例外
行政手続法に基づくパブリックコメントには、以下のとおりいくつかの例外があります。また、例外事項に当たる場合には、行政手続法の規定に従ったパブリックコメントを実施しなくてもよいこととされています。ただし、以下の2に当たる場合は、パブリックコメントを実施しなかった理由や命令等の趣旨に関する公示が行われます(行政手続法第43条第5項)。
1.行政手続法の定める適用除外規定(行政手続法第3条及び第4条)に該当する命令等
2.上記1に該当しないものであっても行政手続法第39条第4項各号に該当する命令等
上記の例外事項に当たるものや、そもそも「命令等」に該当しないものであっても、各行政機関の任意により行政手続法の規定に準じたパブリックコメントが実施されています。この場合の公示方法は、必ずしもe-Govを利用して実施されるとは限りませんが、e-Govを利用する場合には、「任意の意見募集」の案として掲載されます。
08 29 (金) (社説)A級戦犯法要 聞きたい首相の歴史観
2014年8月29日 (社説)A級戦犯法要 聞きたい首相の歴史観
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11322160.html
「私人としてのメッセージ」で済む話ではないだろう。
安倍首相が今年4月、A級、BC級戦犯として処刑された元日本軍人の追悼法要に、自民党総裁名で哀悼メッセージを書面で送っていた。
「今日の平和と繁栄のため、自らの魂を賭して祖国の礎となられた昭和殉職者の御霊に謹んで哀悼の誠を捧げる」
送付先は、高野山真言宗の奥の院(和歌山県)にある「昭和殉難者法務死追悼碑」の法要。碑は、連合国による戦犯処罰を「歴史上世界に例を見ない過酷で報復的裁判」とし、戦犯の名誉回復と追悼を目的に20年前に建立された。名前を刻まれている人の中には、東条英機元首相らA級戦犯14人が含まれている。首相は昨年と04年の年次法要にも、自民党総裁、幹事長の役職名で書面を送付していた。
菅官房長官は会見で、内閣総理大臣としてではなく、私人としての行為との認識を示した。その上で、「A級戦犯については、極東国際軍事裁判所(東京裁判)において、被告人が平和に対する罪を犯したとして有罪判決を受けたことは事実」「我が国はサンフランシスコ平和(講和)条約で同裁判所の裁判を受諾している」と述べた。
戦後69年。このような端的な歴史的事実を、いまだに繰り返し国内外に向けて表明しなければならないとは情けない。
日本は、東京裁判の判決を受け入れることによって主権を回復し、国際社会に復帰した。同時に、国内的には、戦争責任を戦争指導者たるA級戦犯に負わせる形で戦後の歩みを始めた。
連合国による裁判を「報復」と位置づけ、戦犯として処刑された全員を「昭和殉難者」とする法要にメッセージを送る首相の行為は、国際社会との約束をないがしろにしようとしていると受け取られても仕方ない。いや、何よりも、戦争指導者を「殉難者」とすることは、日本人として受け入れがたい。戦後日本が地道に積み上げてきたものを、いかに深く傷つけているか。自覚すべきである。
首相の口からぜひ聞きたい。
多大なる犠牲を生み出し、日本を破滅へと導いた戦争指導者が「祖国の礎」であるとは、いったいいかなる意味なのか。あの戦争の責任は、誰がどう取るべきだったと考えているのか。
「英霊」「御霊」などの言葉遣いでものごとをあいまいにするのはやめ、「私人」といった使い分けを排して、「魂を賭して」堂々と、自らの歴史観を語ってほしい。
首相には、その責任がある。
08 29 (金) (声)東アジアの平和、ソフトパワーで
2014年8月29日 (声)東アジアの平和、ソフトパワーで
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11322162.html
無職 倉持三郎(東京都 82)
「軍事技術開発 米中探り合い」(25日朝刊)を読んだ。中国は新空母を建造して、太平洋進出の足掛かりにしようとしているという。当然、米国も対抗する。かつての列強の軍備拡張競争時代のことを思い出す。
しかし、事は米中間だけのことにとどまらない。集団的自衛権の行使容認によって、日本も巻き込まれる可能性があり、防衛費を増やさなければならないということになる。
中国の軍事予算に日本の防衛費が肩を並べることは到底できないが、もし少しでも近づこうとするならば、世界でも突出した赤字大国、日本はどこまでそれに耐えられるのか。昔のように国民生活を圧迫してまでも防衛費を増加するつもりなのか。
それよりも、対決姿勢をやめて、ソフトパワーで対抗した方がよい。毎年、高価な戦闘機を一機買うのを我慢して、その分で中国などアジア諸国から留学生を招いたらどうか。新型戦闘機は瞬く間に時代遅れになるが、留学生たちがつくる「懸け橋」は簡単には壊れない。
同時に、平和憲法を持つ日本は、米中の間に立って軍備相互削減を提案すべきだ。今後は軍事力ではなく、ソフトパワーによって東アジアの緊張関係を和らげ、友好関係を築きたい。
08 29 (金) (インタビュー)五輪の商業化と巨大化 マイケル・ペインさん
2014年8月29日 (インタビュー)五輪の商業化と巨大化 マイケル・ペインさん
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11322146.html
今春、米テレビ局が国際オリンピック委員会(IOC)と合意した巨額の放送権料は世界を驚かせた。夏季は競技数や参加人数も「限界」と言われる中、五輪はどこへ向かうのか。長く放送権交渉の最前線にいたIOC初代マーケティング部長のマイケル・ペインさん(56)に、五輪の商業化と巨大化の是非、東京五輪の意義を聞いた。
――米NBCユニバーサルが獲得した放送権料76億5千万ドル(約7930億円)は、2022年冬季からの6大会分とはいえ、前回の4大会分43億8千万ドル(約4540億円)から大きく増えました。
「五輪ほど老若男女を問わず、世界中の視聴者を引きつける番組は地球上にない。巨大なスポーツイベントは希少価値がある。12年夏のロンドン、14年冬のソチ両大会がNBCにとって黒字だったのも大きい」
――かつての五輪を考えると、隔世の感がありますね。
「サマランチ元IOC会長が就任した1980年は東西冷戦のボイコットに揺れ、立候補する都市もほとんどなかった。IOCの金庫は空っぽに近く、将来何十億ドルの価値が出るんだと説明しても信じてもらえなかっただろう。90年代に夏冬の開催年をずらすと収入も増え、マーケティング面では英断だった」
――放送権料は今、IOCの収入の半分以上です。IOCは「拝金主義」になっていませんか。
「それは誤解だ。現実を直視してみてほしい。資金がなければ選手の支援はできないし、大会の開催費も出ない。車のエンジンを動かすにはガソリンが必要なのと同じだ」
――確かに収入の9割以上を発展途上国や競技団体、開催国の大会組織委員会に還元しています。
「単にお金を稼ぐだけなら、競技会場に協賛企業が広告を出すのを認めたり、ペイ・パー・ビューの有料放送局に放送権を売ったりしてもいい。毎回、米国の都市で開催すれば、今よりさらに巨額の放送権料を払ってくれるかもしれない。開催費を気前よく払ってくれる国の都市を選べばIOCの負担は減る。でも、それはオリンピック・ムーブメントを広めることにならない」
――ただ、NHKと民放で組織するジャパン・コンソーシアムがIOCと合意した18年冬からの放送権料も、4大会分で計1100億円。前回の2大会分計360億円から跳ね上がりました。
「世界第3位の経済力、1億2千万人の人口、それを取り巻くCM市場や購買力というパッケージでみれば、米国や欧州、ブラジルなどと比較して高くはないだろう」
――民放は赤字覚悟だそうです。
「1局の独占放送で価値を高めたいと思っている諸外国と違い、日本はNHKと民放が組む世界でもユニークな方式だ。どのチャンネルでも五輪を楽しめることで、世界で最も視聴時間が長い国として知られてきた。64年の東京大会で国民が五輪のとりこになったのでは」
■ ■
――一方で、開催都市に巨大な財政負担を強いる五輪の招致熱は冷え始めています。22年冬季五輪は、当初8都市が名乗りを上げていたのに最終的に3都市の争いとなりました。五輪の危機ではありせんか。
「危機とは修復が困難な状況を言う。まあ、問題を直視する必要があることは認めるし、昨秋就任したバッハIOC会長も、放置してはオリンピック・ムーブメントが衰退しかねないと認識している」
――何が問題なのですか。
「ソチ大会にロシアのプーチン大統領が投資したのは500億ドル(約5・2兆円)を超すとも言われ、世界の他都市は巨費の負担を恐れて招致に及び腰になった。何より各国の国民の税金の使い道に関する視線が厳しくなった。サッカーのブラジル・ワールドカップでも起きた現象だ」
「しかし、そこには誤解がある。空港や道路の建設など都市のインフラ整備にかける投資は五輪経費に含めるべきではない。負の遺産にならないような会場建設で十分だということを、IOCが説明する努力が欠けていた」
――開催都市の負担を考えると、夏季五輪は競技数も参加人数も限界に近づいています。なのに、仲間意識が強いIOC委員は競技の新陳代謝に消極的に見えます。
「あえて挑発的に具体的な競技の名前を挙げてみよう。サッカーは五輪に不可欠だろうか。ワールドカップがあればいいのでは。むしろ、若い層の関心を引くにはフットサルやビーチサッカーの方が魅力的だ。射撃はどうか。若者にスポーツを奨励する団体が銃を使う競技を残す意味は何なのか。冬の大会は新しい種目の導入に積極的だが、夏もスケートボードや(地面を滑る)インラインスケートとかに門戸を開くべきではないか」
――あなたはロゲ前会長の提唱で4年前に始まったユース五輪(14~18歳が対象)に懐疑的ですね。
「子どものスポーツ離れや肥満が社会問題になり、ロゲ氏の視点は正しかった。ただ、解決方法は間違っていた。ユース五輪はお金をかける割にメディアの露出が少なすぎる。すでにスポーツに親しんでいる子どもにとってはいいが、ソファでテレビゲームをしている層にはほとんど浸透していない」
――どうすればいいでしょう。
「成功のカギは、スポーツをクールなもの、かっこいいものにすることだ。陸上短距離のウサイン・ボルト(ジャマイカ)は若者に魅力的に映るはずだ。心に響かせるにはヒーローが必要なんだ。清涼飲料メーカーのレッドブルは若者が飛びつく新興競技をとらえ、イベントを開催して商品の宣伝に成功している」
「各国とも国民の健康は国家的な問題で、社会保障費にも影響する。IOCを通じて各国が協力して、少年少女にとってのスポーツの有効性への理解を広めるべきだ。学校の体育が普及している日本の経験を生かせるのではないか」
■ ■
――20年に五輪が開かれる東京では、メーンスタジアムを大会後も8万人収容の規模のまま残すかについて、議論を呼んでいます。
「それは日本国民の問題だ。IOCは常に言っている。レガシー(遺産)として意味があるなら造れ、と。必要ないなら仮設で済ませろ、と」
「(2000年の節目にできた)ロンドンのミレニアムドームはビジョンもレガシーとしての意味もなく建設され、負の遺産になりそうだった。しかし、英国政府が民間に売却したら、欧州でも屈指のエンターテインメント施設に生まれ変わった。きちんとしたビジョンがあれば有効活用の道は開ける可能性がある」
――東京五輪・パラリンピックに何を期待しますか。
「64年の東京五輪では衛星生中継が行われ、時計メーカーのセイコーは小型クオーツ時計を開発した。6年後の東京五輪に登場したものが、その後の数十年にわたって記憶されたら素晴らしい。日本の経済は『失われた20年』と揶揄(やゆ)され、停滞気味だったかもしれない。でも先日、日本を訪れたときに、五輪に携わる大臣をはじめ関係者と話したら、大いに情熱を感じたよ」
――成功すると思いますか。
「日本人の勤勉さ、運営能力については世界が信頼している。ただ、五輪の成功はそうした運営面の尺度だけではない。メダルの獲得数でもない。目に見える成果ではなく、成熟した都市の発展につながる無形の遺産をどれだけ残せるか、ということにかかっているのだと思う」
「五輪の開催でスポーツに親しむ人が増えれば、国民の健康にもつながる。五輪の魔法と付き合うこれからの6年間は日本のブランド力を世界に発信するまたとない好機だ。時間を浪費したらもったいない」
――五輪のどんな価値を守るべきだと考えますか。
「マーケティングの専門家の立場で言うなら五輪ブランドの伝統だ。何が五輪を特別なものにするのか。世界選手権と違い、五輪の競技会場には企業が宣伝するための看板がない。スポーツのためだけの会場になっていることが五輪を差別化している。そして、賞金のためでなく、選手たちが純粋にメダルをめざして日々練習に励むことだ。金メダルという最高の名誉をかけた崇高な舞台であり、アスリートにとって究極の目標であり続けることが大切だ」
*
Michael Payne IOC初代マーケティング部長 58年生まれ。83年から04年までIOCに在籍。現在は自動車のF1や国際スポーツ競技団体などのアドバイザー。英国出身。
■取材を終えて
五輪は多様な顔をもつ。「カネのなる木」に群がる商業主義は、衰える気配がない。国家の為政者はメダルの獲得数で国力を誇示し、国威発揚を狙い、景気浮揚の起爆剤に利用したがる。近代五輪の提唱者、クーベルタン男爵が掲げたスポーツを通じた青少年の教育、世界平和と国際親善という崇高な理念は、ともすると脇に追いやられる現実がある。
一方、理想と現実のはざまで悩みつつ、理想の旗を掲げ続けることで1世紀以上にわたり、世界の人々の心をつかんできたともいえる。「日本を、取り戻す」と大号令をかける首相の下、成長戦略の一つに消費されるだけの宴では、成功とはいえない。ペインさんのいう「無形のレガシー(遺産)」の意味を、問いつづける6年間にしたい。(編集委員・稲垣康介)