折々の記へ
折々の記 2015 ⑤
【心に浮かぶよしなしごと】

【 01 】06/12~     【 02 】06/19~     【 03 】06/21~
【 04 】06/24~     【 05 】06/27~     【 06 】06/29~
【 07 】07/01~     【 08 】07/03~     【 09 】07/07~

【 04 】06/24

  06 25 (朝日新聞)ニュース>トピックス>安全保障法制に関するトピックス   聴け、国民の声を
  06 26 「国家」を超えて   世界平和のあり方を求めて

 06 25 (木) (朝日新聞)ニュース>トピックス>安全保障法制に関するトピックス    聴け、国民の声を

安全保障法制に関しては、多くの国民から反対の声が上がっている。 与党政治家は古いため池に集められた集団化して、大海のうねりや大河の底流の動きを見れないようになってきている。

きょうは朝日に載っている安全保障法制のデータをまとめます。

  ① 安保法「砂川判決引用は珍妙」憲法学者、政府の矛盾突く(2015/06/16)
  ② 安保法制、3学者全員「違憲」 憲法審査会で見解(06/05)
  ③ 関連キーワード  朝日新聞紙面に掲載されている用語解説から関連するものをお届けします
  ④ 最新ニュース  59件
  ⑤ 明日をひらく、知の空間 WEBRONZA(ウェブロンザ)
  ⑥ (朝日新聞)社説
  ⑦ 折々の記より




安全保障法制に関するトピックス
     安全保障法制
     http://www.asahi.com/topics/word/%E5%AE%89%E5%85%A8%E4%BF%9D%E9%9A%9C%E6%B3%95%E5%88%B6.html?iref=com_keyw_02

① 安保法「砂川判決引用は珍妙」憲法学者、政府の矛盾突く(2015/06/16)

重大な欠陥がある法案は撤回されるべきだ――。集団的自衛権の行使を盛り込んだ安全保障関連法案について、国会参考人として「違憲」と指摘した憲法学者2人は15日の会見で、改めて政府・与党の姿勢を厳しく批判した。法案を審議する衆院特別委員会でも、……[続きを読む]

② 安保法制、3学者全員「違憲」 憲法審査会で見解(06/05)

衆院憲法審査会で4日、自民党など各党の推薦で参考人招致された憲法学者3人が、集団的自衛権を行使可能にする新たな安全保障関連法案について、いずれも「憲法違反」との見解を示した。国会の場……[続きを読む]

③ 関連キーワード  朝日新聞紙面に掲載されている用語解説から関連するものをお届けします

武力行使の新3要件と、安全保障法制で作られる二つの事態(2015年03月21日 朝刊)

集団的自衛権を使えるよう憲法解釈を変更した昨年7月の閣議決定では、武力を使う条件として「我が国と密接な関係にある他国に対する武力攻撃が発生し、これにより我が国の存立が脅かされ、国民の生命、自由及び幸福追求の権利が根底から覆される明白な危険がある」「我が国の存立を全うし、国民を守るために他に適当な手段がない」「必要最小限度の実力を行使する」という「新3要件」を定めた。閣議決定の中身に沿って自衛隊の活動を定める安保法制では、この新3要件にあてはまる事態を「新事態」と位置付け、集団的自衛権を使えるように武力攻撃事態法を改正して明記する。正式名称はまだ決まっていないが「存立事態」などの案があがっている。また、日本周辺の有事で、自衛隊による米軍への支援などを定めた周辺事態法も改正。「周辺事態」という概念をやめ、地理的な制限がなく、我が国の平和と安全に重要な影響を与える「重要影響事態」を新設。日本周辺以外でも米国や他国軍を支援できるようにする。

ガイドラインの経緯(2014年10月04日 朝刊)

東西冷戦を背景に1978年、旧ソ連が日本侵攻した場合に備え、自衛隊と米軍の協力や役割分担を定めるために初めて作られた。冷戦が終結した後の97年の改定では、北朝鮮の核開発疑惑や弾道ミサイル発射実験を背景に、朝鮮半島有事に備えた。99年に周辺有事での米軍への後方支援を可能にする周辺事態法が成立。昨年10月の日米外務・防衛担当閣僚会合で、今年末までの再改定で合意。安倍内閣は、集団的自衛権の行使容認とガイドライン改定を踏まえた安全保障法制の整備を来年の通常国会で進める方針だ。

④ 最新ニュース

「改正案出せばますますわからなくなる」民主・岡田代表(2015/06/25)
民主党・岡田克也代表 (安全保障関連法案を巡り、民主党は対案を出すのか尋ねられ)対案はあるが、法案で出したとき、政府案の問題点を議論する時間がその分減り、争点がずれる。いま何が起きているか。首相官邸[続きを読む]

海自、硫黄島沿岸で掃海訓練 「いついかなる任務も」(2015/06/24)
 海上自衛隊は24日、東京都小笠原村の硫黄島沿岸で、本物の機雷を使った爆破処理訓練を公開した。安全保障関連法案の国会審議で安倍晋三首相は、集団的自衛権を行使する例として、中東・ホルムズ海峡での機雷除去…

「安保法案は違憲、撤回を」 法学・政治学者らが声明(2015/06/24)
 安全保障関連法案は違憲、撤回を――。法学や政治学の専門家らでつくる「立憲デモクラシーの会」は24日、声明を発表し、会期延長した今国会での法案成立を目指す安倍政権の政治手法を非難した。 声明は、安保法…

〈速報〉制服向上委員会・斎藤優里彩、安倍政権批判し話題に(2015/06/24)
 脱原発や人権など社会問題をテーマに活動している異色のアイドルグループ、制服向上委員会のメンバー斎藤優里彩(18)が、安全保障法制関連法案の成立を目指す安倍政権への批判を繰り広げた。 13日に護憲団体…

(時時刻刻)「個人の談話」あえて選択 安倍首相、閣議決定見送りへ 村山談話「上書き」せず(2015/06/24)
 安倍晋三首相は、今夏に出す戦後70年の「安倍談話」を閣議決定しない意向を固めた。政府の公式見解となる「首相談話」ではなく、あえて首相個人の「首相の談話」と位置づけることで、閣議決定された戦後50年の…

沖縄戦70年、溝深い追悼式 平和宣言で知事「辺野古中止を」 慰霊の日(2015/06/24)
 沖縄の全戦没者を悼む「慰霊の日」を迎えた23日、沖縄県糸満市摩文仁(まぶに)の平和祈念公園で、沖縄全戦没者追悼式が開かれた。翁長雄志(おながたけし)知事は平和宣言で、米軍普天間飛行場(宜野湾市)の移…

続く不条理、もっと知って 沖縄タイムス編集局長に聞く 慰霊の日(2015/06/24)
 沖縄にとって「6・23」は特別な日だ。沖縄の地元メディアはこの日に何を考え、本土に何を感じとってほしいと願っているのか。地元紙・沖縄タイムスの武富和彦編集局長(53)に聞いた。 第2次大戦をめぐり、…

非戦、沖縄の誓い 元少年兵「歴史に目閉ざすな」 慰霊の日(2015/06/24)
 安全保障関連法案の審議が進み、平和のあり方が改めて問われている戦後70年の「慰霊の日」。非戦の誓いが沖縄を包んだ。▼1面参照 沖縄本島北部。海沿いの木々に囲まれた集落でこの日、地元の高齢者ら十数人が… (Re:お答えします)内閣法制局、独立性の確保は(2015/06/24)
 安全保障関連法案の国会審議で内閣法制局長官の答弁に注目しています。内閣法制局の「独立性」は確保されているのですか。(広島市 歯科医師 46歳) ■「長官は内部昇格」慣例覆る 内閣法制局とは、政府が国…

安保法制の対案、橋下氏「提出を」 松野代表らと会談(2015/06/24)
 維新の党の橋下徹最高顧問(大阪市長)は23日、松野頼久代表らと沖縄県内で会談し、安全保障関連法案への対案を国会に提出すべきだとの考えを示した。松野氏が22日に「通らないものを出してもしょうがない」と…

基地問題「沖縄戦の延長線上に」 地元紙編集局長に聞く(2015/06/24)
 沖縄にとって「6・23」は特別な日だ。沖縄の地元メディアはこの日に何を考え、本土に何を感じとってほしいと願っているのか。地元紙・沖縄タイムスの武富和彦編集局長(53)に聞いた。 第2次大戦をめぐり、…

政権と沖縄、深まる溝 知事に指笛、首相にはヤジ(2015/06/24)
 沖縄の全戦没者を悼む「慰霊の日」を迎えた23日、沖縄県糸満市摩文仁(まぶに)の平和祈念公園で、沖縄全戦没者追悼式が開かれた。翁長雄志(おながたけし)知事は平和宣言で、米軍普天間飛行場(宜野湾市)の移…

元少年兵「歴史に目を閉ざすな」 慰霊の日、各地で祈り(2015/06/23)
 10代で体験したゲリラ戦、砲火の下の逃避行、最愛の家族の死……。癒えない傷を抱える人たちが23日、各地で地上戦を振り返った。安全保障関連法案の審議が進み、平和のあり方が改めて問われている戦後70年の…

安保法案「反対」 歴代会長連名で(2015/06/23)
 仙台弁護士会の歴代会長が22日、集団的自衛権の行使を容認する安全保障関連法案に反対する声明を発表した。「集団的自衛権の行使は、徹底した恒久平和主義を採用している日本国憲法違反」と指摘し、「違憲立法と…

焦土の島、家族の記憶 沖縄戦経験者ら、鎮魂の朝(2015/06/23)
 県民の4人に1人が亡くなったといわれる沖縄戦。犠牲者を悼む沖縄県糸満市の「平和の礎(いしじ)」では23日、朝から人波が続いた。戦後70年がたっても沖縄への極端な基地集中は変わらず、安全保障関連法案の…

「安らかに眠って」 沖縄戦、70年目の鎮魂の朝(2015/06/23)
 県民の4人に1人が亡くなったといわれる沖縄戦。犠牲者を悼む沖縄県糸満市の「平和の礎(いしじ)」では23日、朝から人波が続いた。戦後70年がたっても沖縄への極端な基地集中は変わらず、安全保障関連法案の…

(注目!安保国会)22日@衆院特別委(2015/06/23)
 =上が質問、下が答弁 ■憲法解釈 Q 先日の衆院憲法審査会で3人の参考人が全員、今回の平和安全法制を違憲である、違憲の疑いが強いと言った。賛成の参考人から意見を聞いていない。国民には非常に分かりにく…

首相、「丁寧な審議」強調 対維新・参院に不安 国会延長(2015/06/23)
 安倍政権は安全保障関連法案の今国会成立をめざし、通常国会として戦後最長となる95日間の延長を決めた。首相は最近まで盆前に国会を閉じる意向だったが、「参院」「維新」という「不安」要素に直面。戦後最長の…

(ウォッチ安保国会)元法制局長官質疑、識者2氏どう見た(2015/06/23)
 集団的自衛権の行使容認を柱とする安全保障関連法案を審議する衆院特別委の参考人質疑に22日、元内閣法制局長官の阪田雅裕氏と宮崎礼壹氏が登場し、現長官が認める憲法解釈を「黒を白に変えるような主張」と批判…

「違憲」元法制局長官も 安保法案質疑(2015/06/23)
 政府の憲法解釈を担った2人の元内閣法制局長官が22日、衆院特別委員会で、集団的自衛権の行使を可能にする安全保障関連法案を「国民を危険にさらす」「憲法違反」と厳しく批判した。政府与党は同日、国会の会期…

国会95日延長、戦後最長 安保法案、衆院再議決も可能に(2015/06/23)
 衆院は22日夜の本会議で、24日までの国会会期を9月27日まで95日間延長することを自民党と公明党などの賛成多数で議決した。通常国会として戦後最長の延長には、世論の反対が増している安全保障関連法案を…

内閣支持下落39% 安保法案「反対」53% 朝日新聞社世論調査(2015/06/23)
 朝日新聞社が20、21両日に行った全国世論調査(電話)によると、安倍内閣の支持率は39%で、前回(5月16、17日調査)の45%から下落した。支持率の40%割れは昨年11月22、23日の調査以来で、…

(注目!安保国会)22日(2015/06/23)
 安倍晋三首相が米国議会演説で「この夏までに成就させる」と宣言した安全保障関連法案。政府の憲法解釈を担ってきた内閣法制局長官の経験者2人が、改めて法案の核心部分に疑問を突きつけた。政府・与党は異例の大…

「丁寧ではない」69% 安保法案、首相の説明 朝日新聞社世論調査(2015/06/23)
 朝日新聞社の今回の世論調査では、安全保障関連法案についての安倍晋三首相の国民への説明が浸透していないことが鮮明となった。安倍政権を支える自民支持層、内閣支持層でも、法案をめぐる政権側の主張について、…

(社説)安保法案 違憲の疑いは晴れない(2015/06/23)
 これで安全保障関連法案の違憲の疑いは晴れた――。安倍政権がそう考えているとしたら、間違いだ。 衆院の特別委員会はきのう、憲法や安全保障の5人の専門家から法案への意見を聞いた。 安倍首相の私的諮問機関…

「黒衣なのに前代未聞」 元法制局長官質疑、識者の見方(2015/06/23)
 集団的自衛権の行使容認を柱とする安全保障関連法案を審議する衆院特別委の参考人質疑に22日、元内閣法制局長官の阪田雅裕氏と宮崎礼壹氏が登場し、現長官が認める憲法解釈を「黒を白に変えるような主張」と批判…

熊本)女性がNO戦争法案 「平和つなぐ」議員ら会発足(2015/06/23)
 安全保障関連法案に反対する女性の地方議員や元議員が中心となり、「戦争法案を阻止するくまもと女性の会」を立ち上げた。今後は一般女性にも輪を広げ、議会活動に加えて街頭署名や演説、ビラ配りなどを通じ「平和…

滋賀)安保法制意見書、多賀・豊郷も「慎重審議を」(2015/06/23)
 多賀町議会は22日、国会で審議中の安全保障関連法案について、「国のあり方を変える重要案件であることに鑑み、今国会中の成立を急ぐことなく、慎重な審議を尽くすことを求める」とする意見書を賛成多数で可決し…

安保法案―違憲の疑いは晴れない(2015/06/23)
 これで安全保障関連法案の違憲の疑いは晴れた――。安倍政権がそう考えているとしたら、間違いだ。 衆院の特別委員会はきのう、憲法や安全保障の5人の専門家から法案への意見を聞いた。 安倍首相の私的諮問機関…

世論調査―質問と回答〈6月20、21日実施〉(2015/06/22)
(数字は%。小数点以下は四捨五入。質問文と回答は一部省略。◆は全員への質問。◇は枝分かれ質問で該当する回答者の中での比率。〈 〉内の数字は全体に対する比率。丸カッコ内の数字は、5月16、17日の調査結…

内閣支持率39%に下落 朝日新聞世論調査(2015/06/22)
 朝日新聞社が20、21両日に行った全国世論調査(電話)によると、安倍内閣の支持率は39%で、前回(5月16、17日調査)の45%から下落した。支持率の40%割れは昨年11月22、23日の調査以来で、…

安保法案に物申した「じじい」胸の内 武村正義氏に聞く(2015/06/22)
 「じじいだからといって、黙っておるわけにはいかん」。今月12日、東京。かつて自民党に所属した重鎮ら4人が、国会で審議中の安全保障関連法案に反対を表明した。元新党さきがけ代表、武村正義さん(80)=大…

元法制局長官、解釈変更批判 集団的自衛権「国民危険にさらす」 衆院特別委で2氏(2015/06/22)
 安全保障関連法案を審議する衆院特別委員会は22日、参考人を呼んで質疑を行った。野党推薦で、元内閣法制局長官の阪田雅裕氏と宮崎礼壹氏は、法案が従来の政府の憲法解釈からみて問題があるとして、法案の根幹に…

通常国会、会期95日延長へ 戦後最長(2015/06/22)
 政府・与党は22日、今月24日までの第189回通常国会の会期を9月27日まで95日間延長することを決めた。安全保障関連法案を今国会で確実に成立させるため、十分な審議日数を確保する必要があると判断した…

通常国会、9月27日まで延長 会期245日、戦後最長(2015/06/22)
 政府・与党は22日、今月24日までの第189回通常国会の会期を9月27日まで95日間延長することを決めた。最重要法案と位置づける安全保障関連法案を今国会で確実に成立させるため、十分な審議日数を確保す…

元法制局長官「国民危険にさらす」 憲法解釈変更を批判(2015/06/22)
 安全保障関連法案を審議する衆院特別委員会は22日、参考人を呼んで質疑を行った。野党推薦で、元内閣法制局長官の阪田雅裕氏と宮崎礼壹氏は、法案が従来の政府の憲法解釈からみて問題があるとして、法案の根幹に…

自衛隊が海外で市民を殺す・・・(2015/06/22)
 ――安倍政権は、戦後の日本の安全保障政策を大きく転換する法案を今国会中に成立させようとしています。 新たな安全保障法制の関連11法案のうち、「武力攻撃事態法改正案」では、日本が直接攻撃を受けた場合で…

日韓国交正常化50周年に必要とされる覚悟(下)(2015/06/22)
手法上の問題 現在の嫌韓の雰囲気を助長する番組で多く見られる特徴として、古いタイプのプロパガンダの手法を挙げることができる。 著名な社会心理学者のエリオット・アロンソンはアンソニー・プラトカニスとの共…

(住民投票と民主主義:上)政策、市民が決める重み(2015/06/22)
 「140万人もの投票はすごい。有権者は『もう関係ない』じゃなく、大阪の政治をずっと見ていく」 19日夜。安全保障関連法案をめぐる意見で、再び注目を集めていた橋下徹大阪市長(維新の党最高顧問)は、市内…

安保審議、時間を確保 国会、9月下旬まで延長 政権、「再議決」も視野(2015/06/22)
 政府・与党は今国会の会期について、9月下旬までの大幅延長に踏み切る。最重要法案と位置づける安全保障関連法案で、維新の党との修正協議のめどがたたず、自民党が単独過半数を持たない参院での審議に時間がかか…

大分)「戦争法案NO」 200人が集会とデモ(2015/06/22)
 国会で審議中の安全保障関連法案の廃案を訴える集会が21日、大分市のJR大分駅前であった。弁護士や学者、各種団体の呼びかけに応じた市民ら約200人が参加。プラカードを掲げ「戦争法案、やめちょくれ」と声…

長崎)安保法制に反対する諫早市民の会、発足(2015/06/22)
 国会で審議中の安全保障関連法案の問題点について学ぶ勉強会が21日、諫早市で開かれた。同時に「安全保障法制(戦争法)に反対する諫早市民の会」が発足。反対の声を上げ、街頭宣伝や署名活動をしていくことを確…

熊本)安保法制、党派超え「反対」 熊本で集会(2015/06/22)
 安全保障関連法案に反対する総決起集会が21日、熊本市中央区の辛島公園であった。「秘密保護法廃止! くまもとの会」の主催。県内各地から主催者発表で400人が集まり、民主や共産、社民、新社会の県組織のト…

三重)安保法制反対、津で集会 民主・岡田氏が街頭演説(2015/06/22)
 安倍政権が今国会で成立をめざす安全保障関連法案に反対する動きが、県内でも目立ってきた。21日には、県内各地の「九条の会」が津市に集まって反対集会を開き、約400人が会場を埋めた。民主党の岡田克也代表…

京都)「俺たちの民主主義」 学生らが安保法案反対デモ(2015/06/22)
 京都市内で21日にあった安全保障関連法案に反対する学生たちのデモには、2200人(主催者発表)が集まった。トラックの荷台から流す音楽に乗せてメッセージを伝えた男子学生は「これが俺たちの民主主義なんで…

学生、元ベ平連…… 安保法制反対、各地で抗議の声(2015/06/22)
 新たな安全保障法制の関連法案に対し、21日も各地で抗議の声が上がった。京都では学生ら約2200人(主催者発表)が繁華街を行進。神戸では、ベトナム戦争に反対した旧「ベ平連(ベトナムに平和を! 市民連合…

「任務拡大して自衛官確保できるか」民主・細野政調会長(2015/06/21)
細野豪志・民主党政調会長 「徴兵制」についても、しっかりと議論しないといけない。日本はまさか、そんなことはないだろうと考えていた。しかし、ここ数日、いろんな議論がでてきた。 今回、(安倍政権は)大…

首相がこだわる「レッテル貼り」とは? 答弁で8回も(2015/06/21)
 「レッテル貼りはやめて」。集団的自衛権の行使容認や安全保障関連法案の議論で、安倍晋三首相は繰り返し言う。政治とは言葉の応酬であり、絶妙な言い回しが政権をゆさぶった例も少なくない。「レッテル貼り」につ…

(現場から考える 安全保障法制)ホルムズ、恵みの海峡(2015/06/21)
 切り立った岩山を背に、霧深い水平線に向けて、日本製の船外機を積んだ小さな漁船十数隻が、先を争うように沖をめざす。 アラビア半島オマーン北端の漁村クムザ。人口は約1500人。岩山で囲まれた村に陸上交通…

母が、娘が、「戦争いや」 安保法制に怒りの「赤」、各地で女性結集(2015/06/21)
 女性たちが反対の声を上げた。国会で審議されている安全保障関連法案に対し、20日、東京や大阪、名古屋など各地で抗議行動があった。戦争を知る世代、子を持つ母親、学生……。様々な立場から、法案に「ノー」を…

(言葉から考える安保国会)レッテル貼り 首相が警戒、そのワケは…(2015/06/21)
 「レッテル貼りはやめて」。集団的自衛権の行使容認や安全保障関連法案の議論で、安倍晋三首相は繰り返し言う。政治とは言葉の応酬であり、絶妙な言い回しが政権をゆさぶった例も少なくない。「レッテル貼り」につ…

プレーバック安保国会(2015/06/21)
 安全保障関連法案を審議する衆院の特別委員会などで行われた1週間の議論の主な論点を振り返ります。=上が質問、下が答弁 ■集団的自衛権 Q (武力行使の新3要件にある)「日本と密接な関係にある他国」とは…

(現場から考える 安全保障法制)ホルムズ回避、進む備え(2015/06/21)
 (1面から続く) 岩肌が露出した丘陵地帯を抜けると、原油タンク数十基が海岸一面に広がっていた。アラブ首長国連邦(UAE)の東端、オマーン湾に面したフジャイラ港。沖合には10隻ほどの石油タンカーが並ぶ…

維新、安保対案決定へ 橋下氏、大筋で了承 撤回求めず注文のみ(2015/06/21)
 維新の党は20日、安倍内閣の安全保障関連法案への対案について、橋下徹最高顧問(大阪市長)と国会議員の勉強会を大阪市内で開いた。橋下氏は対案に注文を付けたが、撤回までは求めず、大筋で了承した。同氏がツ…

(ニュースの本棚)安保法制と関係諸国 誤解と不信を生まぬために 石田淳(2015/06/21)
 国家安全保障とは、領土、資源、行動の自由、政治体制、憲法など、国家が重きを置く価値に対する脅威を、その政策を通じて減らすことだ。そのためには、反撃して武力攻撃を排除する防衛力の確保に加え、法的基盤の…

国会延長、9月下旬まで 安保法案成立狙う 政権方針(2015/06/21)
 政府・与党は20日、今月24日までの今国会の会期を9月下旬まで大幅に延長する方針を固めた。最重要法案と位置づける安全保障関連法案を今国会で確実に成立させるため、十分な審議日数を確保する必要があると判…

国会、9月下旬まで大幅延長へ 政権、安保法案成立期す(2015/06/21)
 政府・与党は20日、今月24日までの今国会の会期を9月下旬まで大幅に延長する方針を固めた。最重要法案と位置づける安全保障関連法案を今国会で確実に成立させるため、十分な審議日数を確保する必要があると判…

奈良)「戦争させない」安保法案反対 1200人が集会(2015/06/21)
 安倍政権が成立を目指す安全保障関連法案に反対する「戦争をさせない1000人委員会関西集会」が20日、奈良市の県文化会館で開かれた。評論家の佐高信さんが講演し、近畿2府4県から集まった約1200人が聴…

秋田)集団的自衛権にNO!集会 リレートークやデモ(2015/06/21)
 国会で審議が進む安全保障関連法案に反対する「集団的自衛権にNO!集会」が20日、秋田市中心部であった。秋田弁護士会の主催で、労組、平和団体の関係者を中心に約800人が参加。参加団体が決意などを訴える…

(池上彰の新聞ななめ読み)元法制局長官の安保法案批判 同じ発言、トーン大違い(2015/06/26)

⑤ 明日をひらく、知の空間 WEBRONZA(ウェブロンザ)
     http://webronza.asahi.com/

  安保法案について、国会で全憲法学者を調査せよ
     優先されるべきは、「多数決」ではなく「立憲主義の論理」


  [5]安全保障法案は廃案しかない
     立憲主義の否定、国民主権をないがしろにする政権、若者らの声を聞け

  [1]安保法制、前のめり改変の落とし穴  熊岡路矢 2015年05月12日
  [2]次代の安全保障、NGOの経験生かせるはず  熊岡路矢 2015年05月15日
  [3]人々の命と暮らしを守る真の安全保障とは  熊岡路矢 2015年05月23日
  [4]明確な歯止めなき海外派兵を認めるのか  熊岡路矢 2015年05月29日


 Journalism 6月号

  自衛隊が海外で市民を殺す・・・  伊勢﨑賢治 2015年06月22日
  一発の銃弾の重みをかみしめる隊員  小貫武 2015年06月15日
  切れ目ない安保法制の整備めざす政権(下) 2015年06月11日
  切れ目ない安保法制の整備めざす政権(上) 2015年06月10日
  安保法制案、多様な法案の一括審議を強く批判する  木村草太 2015年06月10日


 安全保障法制 の検索結果

  自衛隊が海外で市民を殺す・・・
  新しい安全保障法制が引き起こす事態を戦場のリアリティーとして想定すべきだ
   ――安倍政権は、戦後の日本の安全保障政策を大きく転換する法案を今国会中に成立させよ
  うとしています。 新たな安全保障法制の関連11法案のうち … [続きを読む]

  日韓国交正常化50周年に必要とされる覚悟(下)
  容易な批判ではなく、相手を知る努力を
  手法上の問題 現在の嫌韓の雰囲気を助長する番組で多く見られる特徴として、古いタイプの
  プロパガンダの手法を挙げることができる。 著名な社会心理 … [続きを読む]

  一発の銃弾の重みをかみしめる隊員
  自衛隊の内なる声に耳を澄まし続けて
  「社会部防衛記者」として20本以上の番組を制作 防衛省記者クラブ(防衛記者会)には、
  2種類の記者がいる。「政治部系」と「社会部系」だ。各社と … [続きを読む]

  切れ目ない安保法制の整備めざす政権(上)
  何にでも対応できる法律は歯止めが効かない〈『Journalism』6月号より〉
  集団的自衛権の行使を認めた昨年7月の閣議決定を踏まえ、安倍政権は関連する11法案を
  閣議決定しました。 国会審議を経て法案がこのまま成立すれ … [続きを読む]

  安保法制案、多様な法案の一括審議を強く批判する
  事後的な検証手続きを導入せよ〈『Journalism』6月号より〉
Ⅰ はじめに 2014年7月1日、安倍内閣は「国の存立を全うし、国民を守るための切れ目のない
  安全保障法制の整備について」と題された閣議決定を … [続きを読む]

  憲法改正に「お試し」はあり得ない(上)
  「慣れる」「味わう」「植えつける」……自民党の憲法感覚を問う
  憲法改正は「慣れる」「味わう」「植えつける」ものなのか 「憲法96条先行改正」が頓挫し、
  2013年参議院選挙で「ねじれ解消」を達成した後、安 … [続きを読む]

  安保法制と、「#首相官邸を包囲せよ」の意味
  議会主義の軽視に対抗する試みとして
  いまは文字どおり制度の形式だけが民主主義で、実質的な機能は翼賛議会の機能に最も近づいた。
  そう考えると、どうみても今日の日本の議会主義は非常 … [続きを読む]

    [2]次代の安全保障、NGOの経験生かせるはず
  軍事力一辺倒ではない国際社会への責任の果たし方
   ――安倍政権は5月14日夕、新たな安全保障法制の関連11法案を閣議決定しました。
  戦争中の他国軍を後方支援する新たな恒久法と、集団的自衛権の … [続きを読む]

  [1]安保法制、前のめり改変の落とし穴
  歴史と紛争の現実を知り、丁寧な議論を積み上げる必要がある
  本当にこのまま与党主導で、この国の安全保障法制を転換していいのだろうか――。
  こんな漠然とした不安を抱く人は少なくないでしょう。 中国の軍事 … [続きを読む]

  9条がなかったら、敗戦で日本人は何を学んだのか
  表現の自由の意味、集団的自衛権による安全保障とは
  社会学者の大澤真幸氏と憲法学者の木村草太氏による憲法の今日的問題を考えるトークイベント
  が先月、東京・池袋のリブロ本店で開かれた。二人による … [続きを読む]

  解散・総選挙は、集団的自衛権論議には迷惑千万だ
  各党の公約・主張に強いピンぼけ感
  「この時期の解散は迷惑千万。国民が理解できないまま感情的な対立だけが深まってしまう」
  安倍政権が掲げる安全保障法制見直しを担当する防衛省幹 … [続きを読む]

⑥ (朝日新聞)社説
    http://sitesearch.asahi.com/.cgi/sitesearch/sitesearch.pl?Keywords=%E7%A4%BE%E8%AA%AC&Searchsubmit2=%E6%A4%9C%E7%B4%A2&Searchsubmit=%E6%A4%9C%E7%B4%A2

⑦ 折々の記より

  05 10 国会承認、計14日以内   自衛隊派遣 恒久法案、努力規定
  05 12 12日新聞① 「専守防衛」変質 安保法制11法案   自公が合意 14日閣議決定
  05 14 12日新聞②
  05 16 (土) 戦争反対の燎火
  05 16 天声人語   浮き草の日本の総理大臣
  05 17 田中宇の国際ニュース解説   ①②③④ の 4本
  05 19 小沢一郎代表が出演 堂々と理路整然、持論を力説(板垣 英憲)
      NHK「憲法記念日特集・安全保障法制を問う!」
  05 22 共産党の志位和夫委員長と安倍首相   天声人語
      ① ポツダム宣言「本当に読んでいないようだ」 志位氏、首相の「誤認」指摘(5/22)
      ②(新聞と9条:29)軍備なき国:29(5/15)
      ③(天声人語)翁長知事、首相と初会談(4/18)
      ④(新聞と9条:12)軍備なき国:12(4/16)
      ⑤(異論のススメ)日本の主権 本当に「戦後70年」なのか 佐伯啓思(4/3)
      ⑥ 自民・稲田氏「東京裁判は法律的に疑問」(2/27)
      ⑦(天声人語)首相の言葉に素朴な疑問(12/1)
  05 25 核会議決裂   世界は転落の一途へ
  05 25 ミャンマー ロヒンギャ問題   寝耳に水
  06 05 安保法制、3学者全員「違憲」   憲法審査会で見解
  06 07 比大統領の歓迎宮中晩さん会で述べられた天皇陛下の挨拶   留意すべき事項
  06 07 構想力欠く安保法案、禍根残す   (日曜に想う)特別編集委員・星浩
  06 10 米軍撤退「日本が望まず」   戦後70年・第4部 (沖縄:下)
  06 19 (天声人語)首相のはぐらかし   「聴耳頭巾」を持て!!
  06 20 低級な日本の法制長官の意識   “毒フグ発言”
  06 20 優先されるべきは、「多数決」ではなく「立憲主義の論理」
      WEBRONZA 安保法案、政府の「合憲論」に根拠はあるか
  06 21 安全保障法案は廃案しかない   WEBRONZA 立憲主義の否定、国民主権をないがしろにする政権
  06 22 きょうは夏至、 明日は沖縄戦終結の日
      鉄の暴風、心も食い殺された   (戦後70年 戦世を生きて:4)
  06 22 戦後70年ニッポンの肖像   NHK連載
  06 23 「この夏までに成就させる」…成立のめどはまだ立たない   安全保障関連法案
      ① (注目!安保国会)22日
      ② 「違憲」元法制局長官も
      ③-1 首相「丁寧な審議」強調
      ③-2 「丁寧ではない」69%
      ④ 安保法案 違憲の疑いは晴れない
      ⑤ 元法制局長官質疑 識者2氏どう見た


 06 26 (金) (インタビュー)「国家」を超えて   米プリンストン大学名誉教授、リチャード・フォークさん

軍事力をバックにした政治(軍事産業の利益をバックにした政治)国益を追求する政治(ナショナリズムに傾く政治)からは世界の平和実現に程遠い。

これに代わる理想実現のあり方をどう描いたらいいのだろうか?



2015年6月26日 (インタビュー)
「国家」を超えて
     国益追求に限界人類益の時代へ、新たな秩序築け
     http://digital.asahi.com/articles/DA3S11826392.html

 過激派組織「イスラム国」(IS)の勢力拡大、停滞する中東和平、民族・宗派対立の拡大……。混沌(こんとん)とする世界の現状打開のカギは何か。新たな世界秩序づくりへのヒントは。国際法の権威で、ベトナム戦争の和平仲介やパレスチナ人権問題にかかわりながら、米国の外交を批判的に見てきたリチャード・フォークさんに聞いた。

 ――米国の外交的影響力の低下が指摘されて久しいですね

 「米国の影響力がとりわけ中東地域で低下している第一の理由は米国内の政治状況の変化、つまり『非合理的な圧力』を強く受けているからです。米国の中東政策はイスラエル・ロビー団体を満足させるためにゆがめられてきた」

 「イラクでは(イスラエル・ロビーや新保守主義者の主張に従って)開戦したという点だけでなく、間違った占領政策によって、宗派対立が引き起こされました。イラク軍の幹部からスンニ派を排除することで、過激なISが勃興する条件を作り出したのです。米国はイラク軍の訓練に年間何十億ドルも使った。ISは特定の大国の支援がない形で出現したにもかかわらず、極めて効果的な戦力を保持しています。戦闘に関与する意志が戦闘員にあるからです」

 ――ISは1年前にカリフ制国家樹立を宣言し、厳格なイスラム法(シャリア)を導入するなど、既存の秩序に対抗しています

 「サウジアラビアもシャリアを最も厳格な形で履行していますが、彼らが犯罪者らを斬首しても(欧米政府から)特に不満も出ません。すべての統治方法が西欧流の自由な価値観と合致するものとは限らず、異なる社会は異なる政治システムを選択できるのです」

 「一方で、ISは大量虐殺的な手法に間違いなく関与しています。それは容認できない」

 ――米国はISを力で抑え込もうとしています

 「米外交政策のもう一つの問題は『軍という枠組み』の外に立って考えることが非常に難しい点です。第2次大戦、冷戦、テロとの戦い。軍事力に過剰に依存している。歴史を振り返れば軍事行動の記録は失敗の連続です。軍事力で圧倒しながら負けたベトナム戦争はその最も明白な事例でした」

 ――旧ソ連のアフガニスタン侵攻も失敗でした

 「アフガン人は興味深いスローガンを掲げました。お前たちは腕時計を持っているが、時間を持っているのはこちらだ、と。軍事介入する側は『費用対効果』の計算をせねばなりません。介入される側は存続がかかっているので忍耐強く、降伏しない。私はベトナム戦争中にハノイで政治指導者と対話したことがあります。彼らは50年間の抵抗計画を持っていた」

 ――米国は軍事以外の解決策を探るべきだ、と

 「それが私の考えです。外交的な解決策を探ることは極めて難しいものの、空爆でたたきつぶすよりはましな賭けです。軍事的アプローチは問題を終わらせるどころか、より多くの(ISへの)志願者を生み出してしまいます」

 「北アイルランド問題について英国のメージャー元首相のこんな言葉を聞きました。『アイルランド共和軍(IRA)をテロ組織ではなく、政治的な組織として見てから、問題は進展し始めた』と。同じことがISについて必ずしも起きるといっているわけではありません。ただ、実際にいま米国は、テロ組織扱いしてきたアフガンのイスラム組織タリバーンと交渉しようとしています」

    ■     ■

 ――テロの定義について、どう考えていますか

 「テロという言葉は大国によって効果的に使われてきた経緯があります。政治的な紛争はテロリズムという言葉を使わないで説明した方がより明確に理解できます。もし使うならば、ISだけでなく、攻撃する国家の側にも当てはめるべきです」

 「テロリズムの根源的な定義は、罪なき市民に対する政治的な暴力です。私の考えでは、国家によるテロは非国家組織によるテロよりも市民にとって破壊的です」

 「パレスチナのイスラム組織ハマスは2006年の選挙で権力を握りましたが、彼らを『テロ組織』の枠組みに閉じ込めることがイスラエルの国益でした。米国はこの手法を容認していました」

 ――あなたは国連人権理事会で、「パレスチナ地域特別報告者」を務めました。国家樹立への道筋は見えないままですね

 「イスラエルはパレスチナ国家の建国を難しくするため、様々な条件を作ってきました。そんな中で、イスラエルとパレスチナの『2国家共存』という解決策が可能だとは思えません。『連邦制』や『世俗的な1国家における双方の共存』という考えもありますが実現性があるとは思えません」

 「私は悲観主義者でも楽観主義者でもありませんが、将来起こりうる事態は現時点では想定していないものになるのではないか。パレスチナ側のソフトパワー戦略と国際的連帯の高まりによって欧州あるいは日本が独自の役割を果たす機会が出てくるのではないか。特に欧州ではスウェーデンやローマ法王によって、米国やイスラエルの意に反してパレスチナを国家承認する動きが出ています」

    ■     ■

 ――ユダヤ系米国人であるあなたがイスラエルに批判的なことをどう理解すればいいでしょうか

 「ユダヤ系であることは生物学上の『亜種』としてのアイデンティティーで、私は『種』としては人間です。生物学上の亜種としてよりも、上位の概念である種としてのアイデンティティーを重視しているのです。世界の問題の多くは、国家、民族、宗教、文明など、亜種としての側面に重きを置きすぎることで生じています。これほど相互に依存するグローバル化が進み、亜種への圧力が加わった結果、逆に亜種が強くなっているともいえるでしょう」

 「意識の問題に加えて、構造的な問題もあります。世界の現状は領域を持った主権国家と国連、世界銀行といった国際機関によって成り立っています。国民国家を基盤とする17世紀のウェストファリア条約以来の近代化の道をこのまま続ければ、人類の将来は自滅的なものになるでしょう」

 「同条約以前の欧州には、カトリック教会などによってもたらされた、ある種の規範的な統一、キリスト教社会というものがあった。これはイスラム世界のウンマ(イスラム共同体)とも類似しています。国民国家という考え方はカトリック対プロテスタントの宗派戦争を回避する上で、17世紀においては合理的な問題解決策でした。ただ、21世紀においてはそうではありません」

    ■     ■

 ――国家という枠組みでは地球規模の問題に対処できませんか

 「具体例でいえば、気候変動交渉の問題があります。各国政府は自国の国益にとって何がふさわしいかをまず追求します。ところが誰にとっても満足できる合意など達成できません。核軍縮にせよ、気候変動にせよ、国家間の単なる協力だけでは解決しえない」

 「地球的な利益、人類の利益を守るための何らかの機構が必要です。いまの国連はそれを実行するにはあまりにも脆弱(ぜいじゃく)な組織です。地球的な利益が保護されるような形に変革、または改革する必要がある。その際、大国をどう抑え込むか、国益優先の考えをいかに克服するか、が問題です」

 ――新たな世界秩序の姿は浮かんでいますか

 「ローマ法王は自身の『亜種』アイデンティティーを超えて普遍的な言葉で語りかけています。宗教には地球的課題に対する潜在力があると思います。私自身は『メシアの降臨』に頼ろうとしているわけではありませんが……」

 「政治意識の変化というものはとても不思議なもので、地面の下から現れます。地震と同じで予知することが非常に難しい。全く異なるものが生じる状況があるが、それがどう生じるかは分からないのです。トルストイは『戦争と平和』のエピローグで、歴史家がなぜ歴史の理解を間違えるのかについて、こう考察しています。『歴史の海の表面は動いていないように見えていた』『それは底の方で沸き立っていた』と」

    *

Richard A.Falk 1930年生まれ。専攻は国際法。2008年から国連パレスチナ特別報告者を務めた。「21世紀の国際法秩序」など著書多数。

 ■取材を終えて

 トルストイの言葉(引用部分の訳は岩波文庫版による)に、2011年から本格化した「アラブの春」を私は思い起こした。特派員として現場でみた民衆パワーのうねりは予想をはるかに超え、長年の独裁をあっという間に倒した。

 だが、一瞬の民主化はわずか数年で新たな圧政、独裁、内戦へと変化した。あのとき、ISの出現と現在の中東の混沌を予測できた専門家はいただろうか。

 日本で集団的自衛権の行使や安保法制の議論が進むなか、地域紛争や地球的な利害を「国家」の枠組みで解決することの限界と、新たな国際秩序づくりの必要性を説く碩学(せきがく)の指摘は重い。その指摘をユートピアの話でなく、現実政治に置き換える可能性を探りたい。 (国際報道部長・石合力)