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続折々の記 2017④
【心に浮かぶよしなしごと】

【 01 】04/01~     外務省SDGs     肝臓のケア
森友の終末     【 05 】04/08~     【 06 】04/22~
【 07 】04/24~     【 08 】04/26~     【 09 】04/27~


折々の記 2017④
【 01 】~【 09 】内容一覧
【01】 04/01 森友学園問題
     (1) 教材に教育勅語、否定せず 政府「憲法に反しない形で」
    04/01 敵基地攻撃能力「検討」 (変わる安全保障)
     (1) 9条や費用、大きな壁に 敵基地攻撃能力「検討」
     (2) 専守防衛が空洞化する (社説)
    04/02 世界の幸せな国ランキング 日本53位
【02】 04/27 持続可能な開発のための2030アジェンダ
        外務省ホームページ
        世界の平和共存のためにみんなで努力しよう
【03】 04/05 科学研究費の削減 : 肝臓ケア
     (1) 科学研究費の削減 安倍政権が削減
     (2) 肝臓のケア 気づきにくい肝臓の健康
      ・ 「スルフォラファン」の紹介 お酒のみの注意
      ・ γ-GTP“要注意” 肝臓検査の一つ
      ・ ALT“要注意” 肝臓検査の一つ
【04】 04/02 森友紛糾の終末
        安倍政権の国民ダマシの暗黒
        巧言令色、鮮矣仁  許してはならない政治家のウソ
【05】 04/08 砂上の楼閣・世界の金融システム その罪は重い
     (1) 大規模な金融緩和4年、効果はあったのか? 
     (2) 黒田緩和、見えぬ「出口」 5年目に物価上昇見通せず
    04/06 トランプ大統領 海のものか山のものか
      ・ ポピュリズムの行方 独歴史家、マグヌス・ブレヒトケン
        関心事 メニエール病について
        関心事 徳川四天王
        関心事 【歴戦の勇士】徳川家康を支えた徳川四天王とは
【06】 04/22 国民を鉛の兵隊にしたのは誰だ その罪は重い
     (1) 70年で核兵器の破壊力がどれほど大きくなったか
     (2) トランプ大統領の「マッドマン」心理戦略
     (3) 「外交指南役」はキッシンジャー氏
        トランプ氏の「親ロシア」への転換を実現へ
    04/23 田中宇の国際ニュース解説 世界はどう動いているか
     (1) 中国に北朝鮮核を抑止させるトランプの好戦策
     (2) トランプの見事な米中協調の北朝鮮抑止策
     (3) トランプの東アジア新秩序と日本
     (4) 混乱と転換が激しくなる世界
【07】 04/24 田中宇の国際ニュース解説 世界はどう動いているか
     【01】見えてきた日本の新たな姿 2016/1/23
     【02】フィリピンの対米自立 2016/10/5
     【03】台湾に接近し日豪亜同盟を指向する日本 2017/3/29
     【04】潜水艦とともに消えた日豪亜同盟 2016/5/6
     【05】日豪は太平洋の第3極になるか 2015/11/29
     【06】No ceremony for Japan office in Taipei renaming 017/4/17
     【07】米国債利払い停止危機再び 2013/9/28
     【08】米大統領選挙の異様さ 2016/8/28
     【09】英国より国際金融システムが危機 2016/6/29
     【10】欧州極右の本質 2014/6/4
     【11】米大統領選と濡れ衣戦争 2016/8/4
     【12】英国が火をつけた「欧米の春」 2016/6/27
     【13】テロと難民でEUを困らせるトルコ 2016/3/29
     【14】欧州の自立と分裂 2017/3/16
     【15】欧米からロシアに寝返るトルコ 2016/7/4
     【16】トランプの見事な米中協調の北朝鮮抑止策 2017/4/16
     【17】トランプの東アジア新秩序と日本 2017/4/18
【08】 04/27 キッシンジャー どんな人か【検索結果】
     【01】ヘンリー・キッシンジャー - Wikipedia
     【02】93歳の「キッシンジャー」がトランプ政権の黒幕なの?
     【03】「外交指南役」はキッシンジャー氏:
        トランプ氏の「親ロシア」への転換を実現
【09】 【04】  キッシンジャー   世界史の窓
     【05】ヘンリー・キッシンジャーは一体何をたくらんでいるのか?
     【06】悪魔を育てたキッシンジャー博士:中韓を知りすぎた男
     【07】世界交友録 ヘンリー・A・キッシンジャー氏
     【08】Amazon.co.jp: ヘンリー・キッシンジャー: 本
     【09】93歳のキッシンジャー氏、再び米中間の橋渡し
     【10】米国「親中派」キッシンジャーの習近平への助言



【 01 】04/01

    04/01 森友学園問題
         (1) 教材に教育勅語、否定せず 政府「憲法に反しない形で」
    04/01 敵基地攻撃能力「検討」 (変わる安全保障)
         (1) 9条や費用、大きな壁に 敵基地攻撃能力「検討」
         (2) 専守防衛が空洞化する (社説)
    04/02 世界の幸せな国ランキング 日本53位


 04 01 (土) 森友学園問題     

2017年4月1日00時43分 水沢健一
(1) 教材に教育勅語、否定せず 政府「憲法に反しない形で」

 安倍内閣は31日、戦前・戦中に道徳や教育の基本方針とされた教育勅語(ちょくご)について、「憲法や教育基本法等に反しないような形で教材として用いることまでは否定されることではない」との答弁書を閣議決定した。だが、教育勅語は、過去に国会で排除・失効決議が出ており、答弁書との整合性や、教育現場でどのように使われるのかが問題になりそうだ。

 民進党の初鹿明博衆院議員の質問主意書に答えた。

 教育勅語は、明治天皇が1890年に国民に授ける形で示した「教え」。両親への孝行など一般的な道徳を表す項目がある一方、国民は君主に支配される「臣民」とされ、国に「万一危急の大事が起こったならば、大義に基づいて勇気をふるい一身を捧げて皇室国家のためにつくせ」(旧文部省図書局の通釈)とも書かれている。

 だが、戦後の1948年、国会が「主権在君並びに神話的国体観に基づいている」ことから、「基本的人権を損」なうなどとして教育勅語の排除・失効の確認を決議。森戸辰男文部相(当時)は同年6月の衆院本会議で「教育上の指導原理たる性格を否定してきた」とし、憲法や教育基本法などの制定で「法制上明確にされた」と答弁した。

 今回の答弁書でも「勅語を我が国の教育の唯一の根本とするような指導」は「不適切」としている。松野博一文部科学相はこれまでの記者会見で、憲法や教育基本法に反しないような配慮があれば「教材として用いることは問題としない」と発言していた。

 一方、第1次安倍政権時の2006年の国会で、伊吹文明文科相(当時)は「戦中の教育に対する反省などから、天皇陛下のお言葉を基本に戦後の教育を作ることは、そぐわないということになり、教育基本法が作られ、衆参両院の議決によって教育勅語は実質的に廃止されたと理解している」と述べている。

 教育勅語は、学校法人「森友学園」が運営する幼稚園で園児が暗唱していたことが報道などで取り上げられるようになり、国会でも勅語をめぐる閣僚の認識が論点になった。(水沢健一)

■権威主義的な使い方されかねない

 島薗進・上智大教授(日本宗教史)の話 問題は「教育の唯一の根本」かどうかではない。臣民である国民に天皇の命ずる教えに従うことを強いたことが問題。権威に従う態度を強い、神聖な天皇に命を捧げるということまで含む。個々人の命が軽んじられた歴史を学ぶためなら必要かもしれないが、教育現場で一方的に教え込む権威主義的な使い方をされかねない。日本の未来に関わる判断であり、時の政府の都合で閣議決定などすべきものではない。


 04 01 (土) 敵基地攻撃能力「検討」     (変わる安全保障)9条や費用、大きな壁に

安倍自民党の歴史への逆行は病的なものがある。

日米安保の解釈でアメリカにぶら下がって尖閣諸島の日本帰属、秘密保護法に続いて平成版の治安維持法としての共謀罪、憲法改正の解釈、どれをみても戦争の殺戮破壊への逆行である。

前にも書き記したように将来を目指す方向を企画するにあたっての温故知新、或いは黄金律に基ずく心の中核になる倫理観、この二つが微塵も汲みとれない。

指導いゃの意識としては落第しかない。

自民党安全保障調査会の意見はだれなのか、その氏名すべてを公表してほしい。

各個撃破しか手がない。 上に記したに原則を個々に披歴していただき、国民との合意を求めなくてはならない。



2017年3月31日05時00分
(1) (変わる安全保障)9条や費用、大きな壁に 敵基地攻撃能力「検討」、自民が提言

写真・図版 【「敵基地攻撃」四つの問題点】

 ミサイル発射を繰り返す北朝鮮を念頭に、自民党安全保障調査会は30日、敵のミサイル基地をたたく「敵基地攻撃能力」の保有に向けた検討を直ちに開始するよう求める提言を安倍晋三首相に提出した。首相は「党とよく連携したい」と前向きの姿勢を示した。ただ実現となると、越えるべきハードルは極めて高い。▼オピニオン面=社説

 「北朝鮮がミサイル発射を繰り返し、新たな脅威の段階に入っている。我々も提言をしっかりと受け止めていきたい」。30日、首相官邸。安倍首相は提言を持ってきた小野寺五典元防衛相や今津寛元防衛庁副長官らを前に、こう語った。

 北朝鮮の脅威に危機感を強める首相は、自衛隊のミサイル防衛強化に前向きだ。今回の提言には、敵基地攻撃能力の即時検討のほか、高高度迎撃ミサイルシステム(THAAD=サード)などの新型迎撃システム導入の検討開始も盛り込まれた。党側の動きを「追い風」に政府は近く具体的な検討に着手する構えだ。

 具体的には、自衛隊の装備体系を定めた中期防衛力整備計画の前倒し策定作業を本格化。新しい防衛計画大綱の策定に向けた国家安全保障局(NSS)内の議論も加速しそうだ。防衛省幹部は30日、「あとは政治次第。やれと言われたらやる」と話し、別の幹部は「通常国会後に動き始めるだろう」と語った。

 敵基地攻撃能力の保有について政府が検討を表明すれば、自衛隊の防衛戦略の大きな方針転換になる。ただし多くの課題があることから、これまで政府は慎重だった。実際、検討するとなると、そう簡単ではない。

 まず憲法9条との関係だ。歴代内閣は敵基地攻撃について「合憲」と解釈してきた。「他に手段がないと認められる限り、誘導弾等の基地をたたくことは、法理的には自衛の範囲に含まれ、可能」(1956年、鳩山一郎首相)という政府答弁が根拠だ。

 ただ日本に対する武力攻撃が着手されていない状況で行う先制攻撃は、「違憲」とされる。ミサイルが発射台に立てられた状態になった場合、武力攻撃か挑発行為かの線引きは難しい。挑発だったのに敵基地をたたけば、先制攻撃と解釈されて「違憲」となる可能性がある。

 現在の自衛隊に敵基地攻撃能力を備えさせるには、巨額の費用もかかる。偵察衛星や無人偵察機で攻撃対象を見つけ、陸上や潜水艦から弾道ミサイル、艦船から巡航ミサイルを撃ち込むための装備が必要だ。日本の防衛費は、現在5兆円。防衛省幹部は「すべての装備を自前で持つ場合、さらに兆円単位が必要」と分析する。

 政府の一部には、実効性に疑問の声もある。北朝鮮は近年、固定式発射台ではなく発射台付き車両や潜水艦からミサイル発射を行うケースが増えている。これらは発見しづらく、防衛省幹部は「正確な位置情報が把握できないので、ミサイル発射設備を破壊するのは物理的に困難だ」と打ち明ける。

 周辺国からの反発も予想される。2013年に策定した防衛大綱では中国、韓国などに配慮し、「日米間の適切な役割分担に基づき、弾道ミサイル発射手段等に対する対応能力の在り方についても検討」との表現にとどめた経緯がある。同盟国である米国には日本が攻撃能力を高めることへの警戒もあり、防衛相経験者は「(我々の提言を)受け入れる場合、今後の日米協議で持ち出さないといけないだろう」と指摘する。(相原亮、園田耕司)


2017年3月31日05時00分
(2) (社説)敵基地攻撃力 専守防衛が空洞化する

 敵のミサイル基地をたたく敵基地攻撃能力の保有について、検討を開始するよう政府に求める――。そんな提言を自民党の検討チームがまとめ、安倍首相に提出した。首相は「しっかり受け止めていきたい」と応じたが、とうてい賛成できない。

 北朝鮮の核・ミサイル開発に対処は必要だが、敵基地攻撃能力を持っても問題の解決にはつながらない。一方で、憲法にもとづく専守防衛の原則を空洞化させる恐れがある。

 敵基地攻撃について、政府はこれまで法理論上は憲法に反しないと説明してきた。

 1956年に鳩山一郎内閣は、わが国に対し「攻撃が行われた場合、座して自滅を待つべしというのが憲法の趣旨とは考えられない」とし、攻撃を防ぐのに「他に手段がない」場合に限り、ミサイル基地をたたくことは「法理的には自衛の範囲」との見解を示した。歴代内閣も踏襲してきた。

 だが、この見解はあくまで法理を説明したものであり、現実に目を向ければ問題が多い。

 まず「他に手段がない」とは言えない。日米安保条約に基づき、米軍が日本防衛の義務を負っているからだ。

 日本の安全保障は、米軍が攻撃を担う「矛」、自衛隊が憲法や専守防衛の下、守りに徹する「盾」の役割を担ってきた。この分担を壊し、日本が敵基地攻撃をすれば、自衛隊が戦争を拡大することになりかねない。

 また、敵基地攻撃には長距離巡航ミサイルのような攻撃的な兵器が必要だ。提言は敵基地の位置情報の把握や、それを守るレーダーサイトの無力化、精密誘導ミサイルなども例示しているが、従来の専守防衛に基づく装備体系を大きく逸脱する。

 59年の防衛庁長官答弁は「平生から他国を攻撃するような、攻撃的な脅威を与えるような兵器」を持つことは憲法の趣旨ではないとしている。違憲の疑いが濃いと言わざるを得ない。

 これらを整備すれば、防衛費の大幅な増額も避けられない。そこまでしたとしても、移動式発射台や潜水艦からミサイルが撃たれれば、位置の特定も発射の兆候をつかむのも困難だ。

 敵基地を攻撃すれば反撃を受け、全面戦争への発展を想定する必要がある。原発が攻撃対象になる可能性も否定できない。

 むしろ日本は、北朝鮮への先制攻撃も視野に入れる米トランプ政権に対し、外交的な対応の強化を説くべき時ではないか。

 多くの問題をはらむなか、敵基地攻撃能力の検討に踏み込もうとする姿勢は危うい。

 04 02 (日) 世界の幸せな国ランキング     

今日は四月二日です。

テレビから野に咲く花のようにという歌を聞いて、東北大震災の歌、私は何を残したでしょうかという感慨にとらわれていました。

   野に咲く花のように
      https://www.youtube.com/watch?v=mjkOFpyKSiQ

男は働き蜂だ。 働いて働いて家族を養う。 幸せは最終的には働く者のものとなる、ヒルティの幸福論のとどのつまりはその言葉で締めくくられていた、と思う。

イソップ寓話のアリとキリギリスでもさとしていた。 東北の人達のつつましい心の歌、

   花は 花は 花は咲く  わたしは何を 残しただろう

とことん生活を壊されたその跡にも、花は咲く ………

何も語ることもなく、だが、逞しくも自然は津波に根こそぎさらわれても春を迎えると花を咲かせるのです。

逞しさとかくれた謙虚さ、

   ……… わたしは何を 残しただろう

なんとなく、東北の人達の気質をそこに見出した思いがします。

        ☆           ☆           ☆           ☆

カール・ヒルティの名言集

寝床につくときに、 翌朝起きることを楽しみにしている人間は、 幸福である。

苦しみは人を強くするか、それとも打ち砕くかのどちらかである。

人生のおいて最も絶えがたいことは、 悪天候が続くことではなく、 雲一つ無い晴天が続くことである。

幸福、それは君の行くてに立ちふさがる獅子である。

たいていの人はそれを見て引き返してしまう。

人間の最も偉大な力とは、その一番の弱点を克服したところから生まれてくるものである。

心配に対する最上の対策は、忍耐と勇気である。

悩みのみが正しい意味で、人を謙遜にする。

病気は今日、多くの忙しすぎる人々に必要な休暇、完全なる安息、過去と未来に対する静観、真の人生の正しき認識、善き思想の数々など、健康を保持している場合には見失われていた人生の宝を与えてくれる。

人生の幸福は困難に出合うことが少ないとか、まったくないということにあるのではなく、むしろ、あらゆる困難と闘って輝かしい勝利を収めることにある。

自分の仕事に我を忘れて、完全に没頭できる人が、もっとも幸福である。

自然の休息による中断以外は、絶え間なく有益な活動をしている状態こそ、地上で許された最上の幸福である。

苦しみは人を強めるが、喜びは大体において人を弱くするにすぎない。

勇敢に堪え忍ぶ苦難と苦難との間の休みの時こそが、本当の喜びなのである。

心配に対する最上の対策は、忍耐と勇気である。

よい本を厳選して毎日継続して読めば、その国で一流の教養人になれる。

野に咲く花のように生きる。
 東北大震災を経てきた人たちが気づいた心の世界

イワンの馬鹿のように、肉体労働による生産活動を進める人は幸福である。
 トルストイだけでなく、宮沢賢治が求めた心の姿でもある。

   これらの心はシッタルタが到達した心境であり

   また、般若心経が導く心境であり

   これまた、黄金律に通ずる心境である

   そして、宇宙の不可思議に通ずる心の姿でもある

ヒルティの幸福論は20代に読んだだけなのに、最後のほうに働いている者にはいつかは幸せが来るのだということが書いてあったと記憶していた。それはその通りだかわからないが、金も名誉もなく異性とのとらぶるもなく、働くことを厭いもせずに生きてきたことへの感謝の気持ちに包またので記録したまでのことである。 続折々の記 ① 【 07 】02/23

一人当たりの名目GDP(USドル)ランキング
日本のGDPの推移
公的マネーが大株主、980社  2017年2月26日
「2頭のクジラ」株高演出  2017年2月26日
大宏池会構想のピンからキリ  2017年2月26日

2016年版『世界の幸せな国ランキング』がこれだ! 日本は157カ国中53位で過去最低 / 第1位のデンマークは “幸せの秘けつ” を公開

これまでに多くの団体が「世界幸せな国ランキング」を発表してきた。けれども判断基準が違っているため、結果は様々。2014年にとある移民情報サイトが発表したランキングでは、上位10カ国のほとんどを中南米の国がしめ、日本は45位。

2012年の経済平和研究所によるランキングでは、日本は5位となった。しかし国連の「持続可能な開発ソリューション・ネットワーク(Sustainable Development Solutions Network、以下SDSN)」が発表した、2016年版の『世界幸福度レポート』では日本は53位だったというではないか。

・GDPや健康寿命などを評価して、各国の幸せを測る

2012年から SDSN が発表している『世界幸福度レポート』。2016年3月に発表された2016年版が、この度、海外メディア『indy100』に取り上げられ再び注目が集まった。

2013年から2015年にかけて世界157カ国を対象に行われたもので、国民1人あたりの GDP、健康寿命、社会的支援、自由度、社会的な寛容さ、汚職に対するクリーン度、暴力、病気などが評価基準となっている。

・「キャントリルの階梯」という質問

加えて、毎年各国1000名ほどの人々に主観的幸福感を判定する質問「キャントリルの階梯(かいてい)」に答えてもらい、その回答を平均化したものもランキングに反映されているそうだ。以下が、「キャントリルの階梯」の質問だ。

“「ハシゴを想像してみて下さい。ハシゴの各段には数字が振ってあり、ハシゴを上るにつれて数字は大きくなっていきます。最下段は “0” で、最上段は “10” です。最上段はあなたにとって “最高の人生” で、最下段は “最低の人生” です。今現在、あなたはハシゴの何段目に立っていると思いますか?」
・デンマークの幸せの秘けつは “ヒュッゲ”

スイスやアイスランドなどを押さえて、1位に輝いたのがデンマーク。今回『Business Insider』に登場した幸福について調査を行うシンクタンクの代表マイク・ヴァイキングさんは、デンマーク固有の概念「Hygge(ヒュッゲ)」が鍵になっているのではと語っていた。

「ヒュッゲ」を一言で説明するのは難しいようだが、

   “親近感を生み出すもの”
   “魂が快適だと感じる環境”
   “苛立ちがない状態”

など、様々な「快適さ」を指すという。

・順位を落とし続ける日本

一方、今回53位だった日本は、過去4回の調査で2012年40位 2013年43位 2015年46位と順位を落とし続けている。たしかに日本での「ヒュッゲ」は、あまり高くないようにも感じられる。

また今回2016年版の調査では、ほぼ全ての国で「幸福の不平等」が急増していることが分かったそうだ。

以下で157カ国全てのランキングをご紹介したい。ちなみに()内の数字は、「キャントリルの階梯」の各国平均値だ。

【2016年 世界幸福度ランキング】

 01:デンマーク(7.526)
 02:スイス(7.509)
 03:アイスランド(7.501)
 04:ノルウェー(7.498)
 05:フィンランド(7.413)
 06:カナダ(7.404)
 07:オランダ(7.339)
 08:ニュージーランド(7.334)
 09:オーストラリア(7.313)
 10:スウェーデン(7.291)
 11:イスラエル(7.267)
 12:オーストリア(7.119)
 13:アメリカ合衆国(7.104)
 14:コスタリカ(7.087)
 15:プエルトリコ(7.039)
 16:ドイツ(6.994)
 17:ブラジル(6.952)
 18:ベルギー(6.929)
 19:アイルランド(6.907)
 20:ルクセンブルク(6.871)
 21:メキシコ(6.778)
 22:シンガポール(6.739)
 23:英国(6.725)
 24:チリ(6.705)
 25:パナマ(6.701)
 26:アルゼンチン(6.650)
 27:チェコ(6.596)
 28:アラブ首長国連邦(6..573)
 29:ウルグアイ(6545)
 30:マルタ(6.488)
 31:コロンビア(6.481)
 32:フランス(6.478)
 33:タイ(6.474)
 34:サウジアラビア(6.379)
 35:台湾(6.379)
 36:カタール(6.375)
 37:スペイン(6.361)
 38:アルジェリア(6.355)
 39:グアテマラ(6.324)
 40:スリナム(6.269)
 41:クウェート(6.239)
 42:バーレーン(6.218)
 43:トリニダード・トバゴ(6.168)
 44:ベネズエラ(6.048)
 45:スロバキア(6.078)
 46:エルサルバドル(6.068)
 47:マレーシア(6.005)
 48:ニカラグア(5.992)
 49:ウズベキスタン(5.987)
 50:イタリア(5.977)
 51:エクアドル(5.976)
 52:ベリーズ(5.956)
 53:日本(5.921)
 54:カザフスタン(5.919)
 55:モルドバ(5.897)
 56:ロシア(5.856)
 57:ポーランド(5.835)
 58:大韓民国(5.835)
 59:ボリビア(5.822)
 60:リトアニア(5.813)
 61:ベラルーシ(5.802)
 62:北キプロス(5.771)
 63:スロベニア(5.768)
 64:ペルー(5.743)
 65:トルクメニスタン(5.658)
 66:モーリシャス(5.648)
 67:リビア(5.615)
 68:ラトビア(5.560)
 69:キプロス(5.546)
 70:パラグアイ(5.538)
 71:ルーマニア(5.528)
 72:エストニア(5.517)
 73:ジャマイカ(5.510)
 74:クロアチア(5.488)
 75:香港(5.458)
 76:ソマリア(5.440)
 77:コソボ(5.401)
 78:トルコ(5.389)
 79:インドネシア(5.314)
 80:ヨルダン(5.303)
 81:アゼルバイジャン(5.291)
 82:フィリピン(5.279)
 83:中国(5.245)
 84:ブータン(5.196)
 85:キルギス(5.185)
 86:セルビア(5.177)
 87:ボスニア・ヘルツェゴビナ(5.163)
 88:モンテネグロ(5.161)
 89:ドミニカ共和国(5.155)
 90:モロッコ(5.151)
 91:ハンガリー(5.145)
 92:パキスタン(5.132)
 93:レバノン(5.129)
 94:ポルトガル(5.123)
 95:マケドニア(5.121)
 96:ベトナム(5.061)
 97:ソマリランド(5.057)
 98:チュニジア(5.045)
 99:ギリシャ(5.033)
 00:タジキスタン(4.996)
 101:モンゴル(4.907)
 102:ラオス(4.876)
 103:ナイジェリア(4.875)
 104:ホンジュラス(4.871)
 105:イラン(4.813)
 106:ザンビア(4.795)
 107:ネパール(4.793)
 108:パレスチナ自治区(4.754)
 109:アルバニア(4.655)
 110:バングラデシュ(4.643)
 111:シエラレオネ(4.635)
 112:イラク(4.575)
 113:ナミビア(4.574)
 114:カメルーン(4.513)
 115:エチオピア(4.508)
 116:南アフリカ共和国(4.459)
 117:スリランカ(4.415)
 118:インド(4.404)
 119:ミャンマー(4.395)
 120:エジプト(4.362)
 121:アルメニア(4.360)
 122:ケニア(4.356)
 123:ウクライナ(4.324)
 124:ガーナ(4.276)
 125:コンゴ共和国(4.272)
 126:ジョージア(4.252)
 127:コンゴ民主共和国(4.236)
 128:セネガル(4.219)
 129:ブルガリア(4.217)
 130:モーリタニア(4.201)
 131:ジンバブエ(4.193)
 132:マラウイ(4.156)
 133:スーダン(4.139)
 134:ガボン(4.121)
 135:マリ(4.073)
 136:ハイチ(4.028)
 137:ボツワナ(3.974)
 138:コモロ(3.956)
 139:コートジボワール(3.916)
 140:カンボジア(3.907)
 141:アンゴラ(3.866)
 142:ニジェール(3.856)
 143:南スーダン共和国(3.832)
 144:チャド(3.763)
 145:ブルキナファソ(3.739)
 146:ウガンダ(3.739)
 147:イエメン(3.724)
 148:マダガスカル(3.695)
 149:タンザニア(3.666)
 150:リベリア(3.622)
 151:ギニア(3.607)
 152:ルワンダ(3.515)
 153:ベナン(3.484)
 154:アフガニスタン(3.360)
 155:トーゴ(3.303)
 156:シリア(3.069)
 157:ブルンジ(2.905)
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参照元:World Happiness Report 2016、World Happiness Report 2016 PDF、indy100、Business Insider(英語)
執筆:小千谷サチ

【下平記】

安倍総理になって以来、多くの国民は将来への国の進み方に対する不安感と共に経済生活に対する格差にさらされ閉塞感にさいなまれているからだと思う。 以上


※ こんな記事もある
      http://sharescafe.net/48183188-20160325.html

日本が先進国で最下級だという「幸福度」ランクについて、
   みんなが勘違いしている

      (本田康博 証券アナリスト・馬主)
      2016年03月25日 05:00

国連「持続可能な開発ソリューションズ・ネットワーク(Sustainable Development Solutions Network)」は今月16日、『世界幸福度レポート2016年版(World Happiness Report 2016)』を発表しました。

3/17付CNN.co.jp記事『国連の幸福度報告書、トップはデンマーク 日本53位』では、以下のように報じています。

 幸福度が高い国としてはデンマークが1位で、昨年トップだったスイスは2位に下がった。
4年前から発表されている同報告書で、デンマークがトップに立つのは3回目。16年版の3位以下にはアイスランド、ノルウェー、フィンランドが続いている。
6~10位はカナダ、オランダ、ニュージーランド、オーストラリア、スウェーデンだった。
経済大国の中では米国が13位、ドイツが16位に入ったが、英国は23位にとどまり、日本は53位、ロシアは56位、中国は83位と振るわなかった。

日本人の幸福度が他の国の人たちと比べて低くなりがちだというのは、これまでも様々な調査で指摘されてきた点です。このニュースもいくつかのメディアで報じられましたが、調査内容を良く把握せずに調査結果だけを大きく取り上げてしまった例も見受けられました。これは、あまり褒められたことではないでしょう。

■幸福度って何?

国連版「幸福度」調査の内容については、例えば、3/18付WIRED.jp記事『デンマーク「世界で最も幸福な国」に:国連の幸福度ランキング』で、

2016年版の「世界幸福度ランキング」が発表された。報告者によると、総合的な幸福度には、経済的状況のほか、「幸福度の平等さ」や「社会的支援」などが反映されているという。

と説明されているように、「経済状況」、「幸福度の平等さ」、「社会的支援」等の複数のパラメーターから算出されていると思っている人は、少なくないのではないでしょうか?

しかし、実はそうした理解は、まったくの勘違いと言ってよいでしょう。

国連版「幸福度」は、「キャントリルの梯子の質問(the Cantril ladder question)」によって回答者の「主観的幸福度(subjective happiness)」を測定し、国ごとにその平均を算出したものです。また、「キャントリルの梯子の質問」は、「ありうる最悪の人生」を梯子の0段目、「ありうる最高の人生」を梯子の10段目としたときに、「現在」自分が何段目にいるのかを回答してもらうための質問なのです。

国連版「幸福度」が複数のパラメーターから算出されているものと勘違いしてしまう人が多いのは、報告書の中で、(1)経済水準(一人当たりGDP)、(2)社会的支援、(3)健康寿命、(4)人生選択の自由、(5)寛容さ、(6)腐敗認知度の6つのパラメーターを説明変数として回帰分析を行っているためでしょう。

6つのパラメーターから「幸福度」を算出したのではなく、アンケート結果から各国の「幸福度」を算出した上で、6つのパラメーターを説明変数として用いた数式によって、その「幸福度」をどうにか推計しようとしたわけです。

また、報告書では、「キャントリルの梯子の質問」に対する回答の標準偏差を「幸福度の平等さ」と定義し、比較しています。標準偏差は、データの散らばりを表す統計指標です。

■幸福度と推計値の違い

下図は、アンケート調査の結果である「幸福度」と、「幸福度」のデータを回帰分析することで得られた6つのパラメーターによる推計値を比較したものです。斜め線の上側に位置する国は推計値よりも実際の値が低く出ている国で、逆に下側に位置する国は推計値よりも実際の幸福度が高く出ている国になります。

幸福度vs推計値 乖離幅が大きければ大きいほど、回帰分析で得られた6つのパラメーターによる数式では説明しきれない「要因」が大きいことを意味しています。中国本土への同化が不安の香港や深刻な紛争が進行中のシリア等は、分かりやすい例と言えるでしょう。

日本は、アンケート結果から得られた「幸福度」が推計値よりも低く出ているグループの一員ですので、「幸福度」では全体の53位と低迷しましたが、推計値で比較すると23位になります。これは、「経済水準(一人当たりGDP)」だけで比較した場合の26位よりも良い結果です。全体の3位と健闘した「健康寿命」によるところも大きいのでしょう。「寛容さ」は137位と残念な結果となりましたが、他のパラメーターと比べて寄与度は低かったと考えられます。

   <<パラメーター別順位>>
       幸福度       53位
       推計値       23位
    (1) 経済水準      26位
    (2) 社会的支援     23位
    (3) 健康寿命      3位
    (4) 人生選択の自由   45位
    (5) 寛容さ       137位
    (6) 腐敗認知度     32位

推計値は、紛争中の国等を除けば、グローバルで見た場合の客観的な「幸福度」を表していると言えるのですが、日本人は客観的な「幸福度」のわりに主観的な「幸福度」を低く回答するという傾向があります。これは、要因の一つとしてですが、日本人が悲観的すぎて、本当は身近にある当たり前の幸せを感じ難くなっている可能性が挙げられます。

しかし、おそらくそれ以上に日本人の「幸福度」を押し下げている要因は、以前『国際世論調査で際立つ、日本らしさ』と題した記事で書かせていただいたように、日本人の「はっきりした意見を言えない(言わない)」気風ではないでしょうか。

「わからない度」と「決められない度」で総合一位の日本は、「まぁまぁ」くらいの回答が断然多くなることから、アンケート調査結果として記録される表向きの「幸福度」は、どうしても実態よりも低くなってしまうのだろうと思うのです。

以下の記事もぜひ参考にしてください。

<<参考記事>>

   ■国際世論調査で際立つ、日本らしさ。
      (本田康博 証券アナリスト)
      http://sharescafe.net/47446398-20160107.html
   ■映画『マネー・ショート』を見ていて混乱するのは、「空売り」を予習したせいだ。
      (本田康博 証券アナリスト)
      http://sharescafe.net/48046767-20160310.html
   ■日本がギリシャより労働生産性が低いのは、当たり前。
      (本田康博 証券アナリスト)
      http://sharescafe.net/47352836-20151229.html
   ■軽減税率で一番損なのは誰か、分かりやすく解説してみました。
      (本田康博 証券アナリスト)
      http://sharescafe.net/47171441-20151211.html
   ■【日米比較】お金持ちは本当にケチなのか?
      (本田康博 証券アナリスト)
      http://sharescafe.net/47093094-20151204.html