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続折々の記 ④
【心に浮かぶよしなしごと】

【 01 】04/01~     外務省SDGs     肝臓のケア
森友の終末     【 05 】04/08~     【 06 】04/22~
【 07 】04/24~     【 08 】04/26~     【 09 】04/27~

【 03 】04/05

    04/05 科学研究費の削減 : 肝臓ケア
         (1) 科学研究費の削減 安倍政権が削減
         (2) 肝臓のケア 気づきにくい肝臓の健康
           ・ 「スルフォラファン」の紹介 お酒のみの注意
           ・ γ-GTP“要注意” 肝臓検査の一つ
           ・ ALT“要注意” 肝臓検査の一つ



04/01 森友学園問題  01
04/01 敵基地攻撃能力「検討」(変わる安全保障) 01
04 02 世界の幸せな国ランキング 日本53位  01
04 01 持続可能な開発のための2030アジェンダ  02
04/05 科学研究費の削減 : 肝臓ケア  03
04 18 森友紛糾の終末 安倍政権の国民ダマシの暗黒  04
04/08 砂上の楼閣・世界の金融システム その罪は重い  05
04/06 トランプ大統領 海のものか山のものか  05
04/22 国民を鉛の兵隊にしたのは誰だ その罪は重い  06
04/23 田中宇の国際ニュース解説 世界はどう動いているか
 【01】中国に北朝鮮核を抑止させるトランプの好戦策  06
 【02】トランプの見事な米中協調の北朝鮮抑止策  06
 【03】トランプの東アジア新秩序と日本  06
 【04】混乱と転換が激しくなる世界  06
04/24 田中宇の国際ニュース解説 世界はどう動いているか
 【01】見えてきた日本の新たな姿  07
 【02】フィリピンの対米自立  07
 【03】台湾に接近し日豪亜同盟を指向する日本  07
 【04】潜水艦とともに消えた日豪亜同盟  07
 【05】日豪は太平洋の第3極になるか  07
 【06】No ceremony for Japan office in Taipei renaming  07
 【07】米国債利払い停止危機再び  07
 【08】米大統領選挙の異様さ  07
 【09】英国より国際金融システムが危機  07
 【10】欧州極右の本質  07
 【11】米大統領選と濡れ衣戦争  07
 【12】英国が火をつけた「欧米の春」  07
 【13】テロと難民でEUを困らせるトルコ  07
 【14】欧州の自立と分裂  07
 【15】欧米からロシアに寝返るトルコ  07
 【16】トランプの見事な米中協調の北朝鮮抑止策  07
 【17】トランプの東アジア新秩序と日本  07
04/26 キッシンジャー どんな人か
 【検索結果】  08
 【01】ヘンリー・キッシンジャー - Wikipedia  08
 【02】93歳の「キッシンジャー」がトランプ政権の黒幕なの?  08
 【03】「外交指南役」はキッシンジャー氏:トランプ氏の「親ロシア」への転換を実現  08
04/27 キッシンジャー どんな人か
 【04】キッシンジャー - 世界史の窓  09
 【05】ヘンリー・キッシンジャーは一体何をたくらんでいるのか?  09
 【06】悪魔を育てたキッシンジャー博士:中韓を知りすぎた男  09
 【07】世界交友録 ヘンリー・A・キッシンジャー氏|池田名誉会長の足跡  09
 【08】Amazon.co.jp: ヘンリー・キッシンジャー: 本  09
 【09】93歳のキッシンジャー氏、再び米中間の橋渡し-北京で中国要人と会談  09
 【10】米国「親中派」キッシンジャーの習近平への助言|雨のち晴れの記  09


 04 05 (水) 科学研究費の削減 : 肝臓ケア     

政治とは離れた視点、「元気で長く生きようかい」に関するニュースや個人生活の向上に関するニュースを多く取り上げたい。

その一つとして学問技術の研究は孫子のことを考えると、一流のレベルで進んでほしいことです。 つぎにお酒の席では昔のようには無理しては飲まないことがとても大事にことです。 この二つのニュースが目に止まりました。



2017年3月23日10時07分 香取啓介
日本の科学研究「この10年で失速」 英ネイチャー特集

 日本の科学研究はこの10年で失速しており、科学界のエリートとしての座を追われかねない――。英科学誌「ネイチャー」が日本の科学研究の現状を憂慮する別刷り特集を、23日付で発行する。発表論文数などをもとに分析した。政府の研究開発への支出が2001年以降停滞しており、その結果、高水準の研究を生みだす能力に衰えが出ているなどと指摘している。

 リポートでは、ネイチャーやサイエンスなど研究者が選ぶ上位68の学術誌に掲載された論文を分析。16年の日本の論文の絶対数は12年と比べて8・3%減っていた。

 さらに、より多くの学術誌に掲載された論文のデータベースを分析したところ、全体の収録論文の数は05年から15年までに約8割増えているのに対し、日本からの論文は14%増にとどまった。全体に占める割合も7・4%から4・7%に低下しているという。

 原因として、政府の研究開発支出が01年以降横ばいにあることに加え、予算の多くが一部のトップ大学に配分されていると指摘。国立大学が人件費に充てる運営費交付金は減らされ、若手研究者が任期なしの職を得る機会も少ないと分析した。「日本の科学研究は転換点にあり、次の10年で成果を出さなければ科学研究でトップの国という地位を失いかねない」と警鐘を鳴らしている。


2017年3月24日
歓送迎会シーズンに知らなきゃ損!“肝臓ケア”に適した成分

 花見や歓送迎会シーズンの到来で、ビジネスマンは肝臓を酷使しがちだが、アルコールの摂りすぎが肝臓に大きな負担になるのは言わずもがな。油っこいものや甘いもの、肉の食べすぎも要注意。加えて仕事のストレスや睡眠不足、暴飲暴食などの悪い生活習慣も、肝臓にはジワジワとダメージを及ぼす。

 肝臓の機能が低下すると、いったいどうなるのか。糖や脂肪の代謝がスムーズに行えなくなって高血糖や脂質異常を招き、脂肪肝を引き起こして、さらなる肝機能低下を招く……という悪循環に陥ってしまうのだ。

 しかも肝臓は“沈黙の臓器”ともいわれ、長年の飲み過ぎや不摂生が原因で深くダメージを受けていても、自覚症状がなかなか出ないから厄介。健康診断や人間ドックでγ-GTPやALTなどの肝機能マーカーに“要注意”の数値が出たにもかかわらず、放っておいたがために気づいたら手遅れ……というケースも少なくないのだ。日本人間ドック学会の調査では、肝機能異常を抱える人は年々増加し、その割合は30年前に比べて約3倍という怖いデータもあるが、あなたは大丈夫だろうか。

 人間ドックで薦められる週1日の休肝日や、ドラッグストアやコンビニに並ぶ“二日酔い回復ドリンク”で肝臓を労わったとしても、それだけでは肝機能改善対策は十分とはいえない。大事なのは、生活習慣の改善による日々のケアなのだ。

■肝臓の解毒力を高める働きが

 実はいま、肝臓ケアに最適と注目を集めている成分がある。健康に敏感な芸能人やアスリートが摂り始め一大ブームを呼んでいるブロッコリーの新芽ブロッコリースプラウトに多く含まれるスルフォラファンだ。

 スルフォラファンには体内の解毒酵素を活性化し、肝臓の解毒力を高める働きなどがあることがわかっている。ある研究で、肝機能異常の男性52人を、スルフォラファンを毎日摂る人と摂らない人のグループに分け、2カ月後に検査したところ、摂取したグループではγ-GTPやALTの平均値が改善したという結果も確認されている。また悪酔い防止や、花粉症抑制が動物実験で確認されており、予防効果が期待されている。

 そんなスルフォラファンの1日の摂取目安量は30mg。継続して摂ることで効果はより高まるが、ブロッコリースプラウトなら約1.5パック分もの量だから、毎日食べ続けるのはハードルが高め。でも最近では、スルフォラファンを簡単に摂取できる手段もある。肝臓ケアは、オフィスでも外出先でも手軽にできる時代なのだ。

 新シーズンはすぐそこ。花見や歓送迎会で楽しく美味しい酒にするためにも、肝臓ケアは日々の習慣にしてしまいたい。

   ※ A 「スルフォラファン」の紹介

   ※ B γ-GTP “要注意”

   ※ C ALT “要注意”


※ A 「スルフォラファン」の紹介
      <http://sulforaphane.jp/?adid=tx701A>


あなたの肝臓は大丈夫?

こんにちは。私、スルフォラファンにまつわる研究をしておりますカゴメ株式会社 研究開発本部 自然健康研究部 牛田と申します。

最近、何となく体がだるい、疲れやすい、食欲がない…など、体の不調を感じることはありませんか?

そういっただるさや疲労感もあって、

   「1週間を乗り切るのがやっとで週末は家でぐったり」
   「ついつい、進めないといけない仕事が滞ってしまう」

という方もいらっしゃることかと思います。

この体の不調、忙しさのせいにして、甘く見ていたら要注意!  もしかしたら、日頃の肝臓への負担が大きな原因かもしれません。

【人間ドック6項目異常頻度】
   年代別・性別比較

日本人間ドック学会の調査によると、肝機能異常を抱えている人が年々増加傾向にあり、その割合は30年前と比べ約3倍にまで拡大しているそうです。

私は、何とかこの課題を解決できないかと想い、日々研究をしております。

このサイトを通じて、肝臓の機能や、皆さまの日々の生活習慣が肝臓にもたらす影響、そしてその予防方法についてご紹介をさせて頂きます。

《下平記》

もともと体質的にお酒を飲める人の場合、血圧は低く保っていても加齢とともに加速的に高血圧になていくのがわかります。 この場合80歳過ぎともなると治療のしようがなくなるのだろうか?

「沈黙の臓器」「肝心要」と呼ばれる“肝臓”

“肝心要”という言葉もあるように、私たちの生命を維持するために重要な役割を果たしている肝臓

「沈黙の臓器」とも呼ばれています。

肝臓は臓器としては強靭なのですが、逆に気付かぬ内にダメージを抱え、それが蓄積されてしまって気付いた時にはもう遅いという性質も抱えています。

日々の生活の中で、知らず知らずのうちに悪影響を与えている可能性が潜んでいるのです。

あなたの肝臓は大丈夫でしょうか?

悪酔いの原因物質「アセトアルデヒド」

ストレス、睡眠不足、大食い、飲酒 … 様々な生活習慣が肝臓に負担をかけると言われていますが、まず肝臓の役割として誰もが思い浮かべるのは、アルコールなど身体に有害な物質に対する「解毒機能」。

体内に入ったアルコールは、肝臓で分解され、「アセトアルデヒド」と呼ばれる有害物質になります。  実はこのアセトアルデヒドが体内に蓄積することが、お酒を飲んだ時に顔が赤くなったり、動悸や吐き気、頭痛を感じたりする原因と言われています。

アセトアルデヒドは、主にアルデヒド脱水素酵素(ALDH)と呼ばれる酵素によって肝臓で酢酸や二酸化炭素、水などの無害物質に分解され、尿や汗として体外に排出されますが、スムーズに分解されず体内に蓄積されると、つらい悪酔いの原因となります。

飲まない人も要注意!解毒だけじゃない肝臓の役割

そして、あまり知られていない肝臓の役割として、実は糖や脂肪などの食べ物から摂った栄養を、身体のエネルギーに変える「代謝機能」があります。

ですからお酒をあまり飲まなくても、油ものや甘いお菓子、肉、卵、小麦粉などをたくさん食べる人は要注意。

肝臓は食品の栄養をエネルギーに変えようと必死で働きかけるため、疲労して肝機能が低下することがあります。 肝機能が低下すると、糖や脂肪の代謝がスムーズに行えなくなり「高血糖」や「脂質異常」になります。

そしてこのことが「脂肪肝」を引き起こし、さらなる肝機能低下を招く悪循環となる恐れがあります。

忙しい肝臓をサポートする成分「スルフォラファン」

このように気付かないうちに負担を掛けている肝臓の大切な肝機能を守るために、注目されているのが「スルフォラファン」です。 実はこの「スルフォラファン」は私たちにとって身近なものなんです!

ブロッコリーの新芽の“ブロッコリースプラウト”にとても多く含まれていることが発見され、今、話題を呼んでいるのです!

※ スルフォラファンは、食品中ではスルフォラファングルコシノレートとして存在しており、体内で分解されることでスルフォラファンに変わります。

γ-GTPなど肝機能の値が気になる方に

「スルフォラファンの継続摂取で肝機能マーカーの値が改善!

カゴメは以前より「スルフォラファン」の力に注目し、研究を続けてきましたが、このたび世界で初めて、ヒトを対象に「スルフォラファン」の継続摂取試験を行い、肝機能が改善する可能性を確認しました。

肝機能異常の男性52人を、「スルフォラファン」を毎日摂る人と摂らない人のグループに分け、2ヶ月後に検査したところ、摂取したグループの「γ-GTP」や「ALT」の平均値が改善しました。

スルフォラファンサプリの肝臓への効果
   http://www.reasons2live.net/sapuri/suruforafansapuri.html

   【まとめ】
   スルフォラファンは肝臓において、

     ◆解毒作用を高める
       →疲労感・倦怠感の解消
     ◆肝臓障害を抑制する
       →肝炎・機能障害を食い止める
     ◆アルコール(アセトアルデヒド)の分解をたすける
       →悪酔い・二日酔いの防止
       →飲み会でネガティブにならない
     ◆脂肪肝の予防・改善
       →将来的に肝がんや肝硬変を回避

   といった役割を果たしています。

肝機能異常を知らせる「γ-GTP」と「ALT」

「沈黙の臓器」と呼ばれる肝臓は、もしも働きすぎでダメージを受けていても、ほとんど自覚症状がありません。
気付かないうちにダメージを蓄積しているかもしれない肝臓の状態を知るために、健康診断でよく耳にする「γ-GTP」や「ALT」などの数値をチェックすることが大切です。

「γ-GTP」解毒作用を行う代謝酵素。肝細胞が壊れると血液中に流れ出るため肝臓のダメージ度の指標となる。お酒の飲み過ぎや肥満によっても数値が上がる。
   「γ-GTP」51以上は要注意!!

「ALT」アミノ酸の代謝に関わる酵素で、主に肝臓に存在する。「γ-GTP」同様に肝細胞が壊れると血液中に流れ出るため肝臓のダメージ度の指標となる。
   「ALT」31以上は要注意!!

スルフォラファンは、毎日「解毒」や「代謝」に忙しい肝臓をサポートし、肝臓において(1)化学物質の解毒を担う解毒酵素や(2)酸化ストレスを軽減する抗酸化酵素の産生量を高め、さらに(3)肝臓の炎症を抑えることがわかっています。
このため、「スルフォラファン」の継続摂取は、肝臓が自ら持つ防御機能を高めて肝機能を改善すると考えられています。

カゴメとスルフォラファン

カゴメのスルフォラファン

スルフォラファンが注目を集めるきっかけになったのは、ジョンズ・ホプキンス医科大学で、予防医学の研究で有名なポール・タラレー博士による“効能”の発見でした。

ブロッコリーに多く含まれるスルフォラファンが、体内の解毒酵素を活性化して、肝臓の解毒力を高める働きがあることを証明し、様々な予防効果が得られることが明らかになりました。

スルフォラファンの働きを発見したタラレー博士は、さらに研究を重ね、ブロッコリーの品種や成長段階によるスルフォラファンの含有量の違いを調査していきます。その結果、私たちが普段食べている成熟したブロッコリーよりも、新芽状態のブロッコリースプラウトの方が、はるかに多くのスルフォラファンを含んでいることが判明したのです。

それ以来、カゴメはスルフォラファンの効能に着目し、日夜スルフォラファン研究に取り組んでいます。

カゴメの研究結果として、ブロッコリースプラウトに含まれるスルフォラファンには、肝障害(急性・慢性)を抑制する効力をもつことが、ラットを使用した実験で明らかになりました。
スルフォラファンが活性化させる解毒酵素が、肝臓の解毒作用を非常に高め、肝障害のマーカーとなるAST(GOT)、ALT(GPT)数値を低下させたのです。このことから、ブロッコリースプラウトが肝機能を高めてくれる野菜であることが改めて実証されました。

また、東京理科大学薬学部薬学科との共同研究により、ブロッコリースプラウトから熱水で抽出したエキスに花粉症を抑制する効果があることも判明しました。ブロッコリースプラウトエキスの摂取により、スギ花粉抽出物の投与によって誘導される好酸球数の増加やIgE値の上昇を抑制することで炎症反応が抑えられることが判明したのです。ブロッコリースプラウトには花粉症を抑制する効果も期待できそうです。

さらに、2013年、アメリカの医療分野ではハーバード大学と並び称されるジョンズ・ホプキンス医科大学との共同研究により、スルフォラファンが肝臓のアルデヒド脱水素酵素(ALDH)を活性化することで、悪酔いの原因物質・アセトアルデヒドの分解を促進させることを解明しました。

※1 スルフォラファンは、食品中ではスルフォラファングルコシノレートとして存在しており、体内で分解されることでスルフォラファンに変わります。
※2 カゴメ株式会社ニュースリリース 2008年9月3日(急性)、2009年3月25日(慢性)

肝障害抑制

 1.急性肝障害
   静岡大学との共同研究では、発芽ブロッコリーを混ぜた飼料をラットに10日間摂取させ、その後、
   薬剤性の急性肝障害およびウイルス性の急性肝障害を起こさせたところ、肝障害を示す指標であ
   る血液中のAST(GOT)とALT(GPT)が、発芽ブロッコリーを摂取させなかった動物と比べてともに有意
   に低く保たれ、肝障害が抑制されたことがわかりました。

 2.慢性肝障害
   同じように慢性の肝障害に対しても、発芽ブロッコリーを摂取させたラットでは、血液中のALT(GPT)
   が有意に低く、AST(GOT)も低い傾向が見られました。
   またどちらの実験でも、肝臓の解毒酵素の活性を調べたところ、発芽ブロッコリーを摂取させたラット
   で有意に上昇していました。これらの結果から、発芽ブロッコリーを日常的に摂取することで、肝臓の
   解毒作用が高まり、肝臓を障害から守ることが期待できると考えています。

スルフォラファンのサプリメントからの吸収性
   東京理科大学薬学部薬学科との共同研究で、発芽ブロッコリーから熱水で抽出したエキスを含有した
   サプリメントの摂取により、体内にスルフォラファンが吸収され、解毒酵素の活性を高めることを、ヒトを
   対象にした試験で確認しました。    結果、生鮮の発芽ブロッコリーと同様に、サプリメントでの摂取においても、確実に体内にスルフォラファン
   が吸収され作用を示すことが明らかになりました。

花粉症抑制
   東京理科大学薬学部薬学科との共同研究で、発芽ブロッコリーから熱水で抽出したエキスに花粉症を
   抑制する効果があることを、動物を用いた試験で確認しました。結果、ブロッコリースプラウトエキス
   の摂取により、スギ花粉抽出物の投与によって誘導される好酸球やIgEを抑制することで炎症反応を
   抑えることが明らかになり、花粉症を抑制する効果が期待できるということがわかりました。

悪酔い予防
   米国ジョンズ・ホプキンス医科大学との共同研究により、肝臓の細胞において、スルフォラファンが、
   アセトアルデヒドの代謝に必要なアルデヒド脱水素酵素(ALDH)の活性を高めることが分かりました。
   さらに、マウスを用いた実験により、スルフォラファンを1週間摂取した群は、摂取していない群と
   比較して、およそ2倍のスピードでアセトアルデヒドを分解することが明らかになりました。
   これらの結果から、スルフォラファンの習慣的な摂取による、悪酔い予防が期待できると考えています。

肥満抑制
   金沢大学医薬保健研究域附属脳・肝インターフェースメディシン研究センター との共同研究により、
   ブロッコリースプラウトの成分スルフォラファンが、脂の摂り過ぎによる肥満を抑制することを、マウス
   における試験で明らかにしました。



2017年3月24日 お酒の好きな人は注意
※ B γ-GTP “要注意”
      <http://www.newton-doctor.com/kensa/kensa01.html>

γ-GTP お酒の飲みすぎで肝臓が悪くなると、γ(ガンマ)-GTPという酵素の値が高くなります。

γ-GTP(γグルタミルトランスペプチダーゼ)は、肝臓の解毒作用に関係している酵素です。肝臓や胆管の細胞がこわれると血液中にγ-GTPが血液の中に流れ出てくることから、「逸脱酵素」といわれます。そのため、γ-GTPは肝臓や胆管の細胞がこわれたことの指標として利用されています。γ-GTPが血液中に多くなっても、それ自体が何か悪い影響をおよぼすことはありません。γ-GTPが高くなる疾患には、肝臓の細胞が破壊される肝炎、肝臓に脂肪が蓄積する脂肪肝などがあり、胆石や胆道がんなどで胆道がつまった場合にも高くなります。

健康診断のときに最も重要なのは、脂肪肝です。とくにアルコールを飲む中年男性の場合、飲みすぎによるアルコール性脂肪肝が問題になります。そのいちばんの指標として、このγ-GTPが重要になってきます。医師が「お酒を飲むと上がる数値が高いですよ」という場合は、ほとんどがこのγ-GTPをさしています。

γ-GTPの正常値は男性で50国際単位(IU)以下、女性で32国際単位以下です。γ-GTPの値が100以下であれば、節酒あるいは禁酒することですぐに正常値にもどります。γ-GTPは比較的アルコールに短期的に反応するので、飲酒を一週間もやめれば下がりだします。

【…解説… 肝臓におけるアルコールの分解】

胃や小腸から吸収されたアルコールは、門脈を通って肝臓に運ばれ、分解される。アルコールは肝臓内の酵素などによってアセトアルデヒド、酢酸、そして最終的に二酸化炭素と水に分解される。飲酒によって肝臓の細胞がこわれると、γ-GTPやGOT、GPTなどの逸脱酵素が血液に漏れ出てくる。

100をこえたら必ず病院に

γ-GTP値で注意しなくてはいけないのは100以上になった場合です。100~200ですと、脂肪肝が進行している可能性があります。かなりお酒の飲みすぎで、病的状態になっているおそれがあります。200以上になった場合は、アルコールだけでなく、胆石や胆道がんなどによって胆道がつまっている可能性があるので、くわしい検査が必要です。

γ-GTP値が500以上になる場合はほとんどありませんが、胆道がつまっておきる黄疸などの場合には、こうした高い値になります。アルコールが原因で500以上になる場合は、よほどの大量の飲酒、あるいは急性アルコール中毒といったきわめて危険な状態にあります。

γ-GTP値が100をこえたら厳格な節酒か禁酒が必要です。また、一度は病院に行った方がよいでしょう。200以上になったら絶対病院に行かなくてはなりません。

病院に行くと、肝臓に関係したほかの逸脱酵素(GOT、GPT、ALPなど)に加え、黄疸の有無を調べることになります。おそらく、腹部エコー検査もすることになるでしょう。また、多くの場合太りすぎや脂肪が問題になるので、コレステロールなども測ります。脂肪肝が進行していれば、お酒をやめるという方法に加え、カロリーをとりすぎないためのダイエット療法を行います。コレステロールが高い場合には、薬物治療を同時に開始することがあります。もちろん胆石や胆管がんがあれば、検査と治療を行います。γ-GTPの上昇がみられたら生活習慣の改善が必要です。

γ-GTPの値と注意信号

     γ-GTP:γグルタミルトランスペプチダーゼ
     単位:IU/リットル
     (γ-GTPの量を1リットル中の国際単位で示したものです)


 ●  10~50(成人男性)
 9~32(成人女性)
 正常値。正常値より低くても問題ありません。
 ●  正常値の上限~100
 (軽度の増加)
 アルコール性肝障害、薬物性肝障害、慢性肝炎、脂肪肝で多くみ
 られる数値です。肝硬変、肝がんの可能性もあります。
 ●  100~200
 (中等度の増加)
 アルコール性肝障害、薬物性肝障害、慢性活動性肝炎で多くみら
 れる数値です。肝硬変、肝がん、脂肪肝、胆道疾患の可能性もあります。
 ●  200~500
 (高度の増加)
 アルコール性肝障害、閉塞性黄疸、肝内胆汁うっ帯で多くみられる
 数値です。慢性活動性肝炎の可能性もあります。
 ●  500以上
 (超高度の増加)
 急性アルコール性肝炎、閉塞性黄疸、肝内胆汁うっ帯などでみられ
 る数値です。

Q & A

◆ 質問

私はお酒を飲まないのですが、先日の健康診断でγ-GTPの値が高いといわれました。なぜですか?

◇ 答

お酒をまったく飲まない人でも、γ-GTPの値が高くなることがあります。肝臓病、胆石や胆道系のがん、原発性胆汁性肝硬変とよばれる胆道系の病気のほか、抗てんかん薬、抗けいれん薬、向精神薬、ステロイドなどの服用でも、γ-GTPの値は上昇します。

◆ 質問

γ-GTPの値が高くなると、自覚症状がでますか?

◇ 答

γ-GTPについては、いくら高くなっても自覚症状はありません。もちろん500以上になって肝臓に障害が出ていれば、だるいなどの症状はあると思います。しかし、それは進行した後のことで、健康診断で問題となる段階では、自覚症状はありません。ただし本人に、お酒を飲みすぎたという自覚は必ずあるはずです。


「異常なし」でも要注意?! 健康診断
※ C ALT “要注意”
      <http://www.sawai.co.jp/kenko-suishinka/illness/201405.html>

年1回の健康診断。結果が「異常なし」だとホッとしますね。でも、基準値内でも注意が必要なことがあるのです。健康診断の数値からわかる病気の可能性を、南池袋クリニック院長の千村晃先生に解説してもらいました。

「数値が高い」だけでなく「低すぎ」も要注意

血液検査や尿検査でわかる、さまざまなデータ。健康診断の結果は今の健康状態を知る大きな手掛かりになります。基準値より高い場合や低い場合は、「要再検査」「要精密検査」となり、基準値内であれば「異常なし」と判定されます。

一般に、数値は高いと危険、低ければ低いほど健康と思っている人が多いようですが、そうではないことに注意が必要です。
例えば、コレステロール。悪玉コレステロールとも呼ばれるLDLコレステロールにも、必要なコレステロールを全身に届ける役割があります。また、ヘモグロビン値が低いのは鉄分不足、ALP値が低いのは亜鉛不足など、必要な栄養が不足しているサインであることも。高い数値だけでなく、低すぎる数値にも注意しましょう。

基準値内でも不調の原因が読み取れる場合も

睡眠や食事などの生活習慣を整えても、体の不調が改善されない……そんな人は、検査数値を見直してみましょう。基準値内であっても、低い方や高い方ではありませんか? 基準値の下限、あるいは上限に近い場合は、何らかの不調を引き起こしている場合があるのです。 総合診断結果「A」の下記の人の場合で見てみましょう。

※ 基準値は検査機関により数値が異なります

1. チェック1 総コレステロール

高いとNGとされる「総コレステロール」ですが、低すぎると自殺率が上がったり、攻撃的な言動や精神不安定に結びつくという報告もあります。またホルモンの原料に必要なので、低いと全身の働きが悪くなることも。

2. チェック2 LDLコレステロール

LDLコレステロール(悪玉コレステロール)も、低すぎる場合は病気が隠れている可能性も。「甲状腺機能亢進症」ではLDLコレステロールを過剰に消費するため、不足傾向に。また、「肝硬変」や「肝炎」など肝臓の病気の場合も、LDLコレステロールが産生されず数値が低下します。

3. チェック3 中性脂肪

中性脂肪は体のエネルギー源。数値が高いともちろん肥満状態を表しますが、低すぎると元気がなくなることに。正常値内でも数値が低く、疲れやすい、体力がないと感じている人は、中性脂肪不足かも。

4. チェック4 血糖値

健康診断で測るのは「空腹時血糖値」。初期の糖尿病では空腹時血糖値が基準値に収まる場合も多いため、基準値内でも高めの人は、食後の血糖値を測ってみましょう。食後血糖値が急上昇するなら糖尿病予備軍です。

5. チェック5 HbA1c

HbA1cは糖尿病かどうかがわかる数値。基準値内でも、高い人は血糖が慢性的に高めの傾向があります。この場合、「糖化」といわれる現象が全身で起きている可能性が。糖化は肌老化の原因にもなります。

6. チェック6 総蛋白

タンパク質は体のあらゆる部位をつくる成分。基準値内であっても「総蛋白」が低い場合は、栄養不足になっている可能性が。食生活を見直してみましょう。

7. チェック7 AST/ALT

肝機能の指標「AST」と「ALT」は、いずれもビタミンB6と結びつくことで酵素として働く体内成分。ALTのほうがASTより3以上低いなら、疲労の原因となるB6不足の可能性があります。

8. チェック8 γ-GTP

お酒を飲む人が気にする数値ですが、低い場合はタンパク質摂取不足による「低タンパク」の指標にも。低タンパクは、やる気が出ない、疲れやすい、むくみやすいといった不調の原因になることがあります。

9. チェック9 ヘモグロビン

「ヘモグロビン」は、貧血の指標で、同時に鉄分量を間接的に表す値。疲れやすいのは鉄分不足が原因かもしれません。また、鉄分不足の時に使われる「フェリチン」という貯蔵鉄が減少すると、うつ状態などの不調を引き起こすことも。ヘモグロビン値が低い人は、フェリチンも不足している可能性が大。

10. チェック10 尿酸

「尿酸」が高いと痛風になることは知られていますが、尿酸には活性酸素を消す働きがあります。数値が低い人は「酸化ストレス」が強く、サビが進んだ体である可能性が。酸化は老化の最大要因なので要注意です。

気になるポイントは食生活でフォローを

健康診断の結果数値は、不足している栄養素を示していることが多いもの。数値に問題があった場合は、食生活に気を付けてみましょう。バランスのいい食事を心がけるのはもちろん、数値に関連した不足栄養素を意識的に摂るとよいでしょう。

   ●総コレステロールが低い⇒卵やレバーなどコレステロールの豊富な食品を摂る

   ●中性脂肪が低い⇒炭水化物を摂る

   ●HbA1cが高い⇒甘いものを控え、たんぱく質や野菜などを十分に摂る

   ●総蛋白質、γ-GTPが低い⇒たんぱく質を摂る

   ●AST/ALTの差が大きい⇒ビタミンB6を摂る
    〈ビタミンB6が豊富な食材〉赤身の魚、青魚、レバー、バナナなど

   ●ヘモグロビンが低い⇒鉄分を摂る
    〈鉄分が豊富な食材〉レバー、赤身の魚、あさり・しじみ、小松菜など