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続折々の記 ⑤
【心に浮かぶよしなしごと】
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【 07 】06/08
06/08 アーノルド・トインビー 英国の歴史家
06/10 WINDOWS 10 のスタートページ「マネー」欄より
①日本企業の海外買収で損失2兆円、東芝などでリスク表面化も増勢
②子は親より豊かになれず、日本人悲観
③訪日外国人急増で浮かぶ今後の課題
06/05 習近平政権の対北朝鮮外交の特徴と安全保障への影響 海洋安全保障情報特報(地政学)
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06 08 (木) アーノルド・トインビー 英国の歴史家
昭和43年ころ毎日新聞でトインビー博士のインタビューを読み強烈な印象をうけた。 まさに大類伸さんから受けた歴史学習の目指すところそのものだったからであった。 歴史はその学習によって進むべき方向を模索するためだという主張でした。 私は今「温故知新」という言葉で置き換えるようになっている。
トインビー博士は “日本はやがて日米同盟から離れて、東アジア諸国との経済圏に属していくようになるだろう” という予見でした。 私自身現状を見るかぎり、中国と韓国をはじめとして東南諸国との友好を積極的に深めなくてはならないという考えが強くなっているのです。
しころが、日本の安倍総理はますますアメリカの思うままに将来のかじを取り始めているのです。 戦争放棄どころか兵器を作って外国へ輸出し戦争ができるような法律を作ろうとしているのです。 そのためにあらゆる謀略を総動員して一強権力どころか専制政治や独裁政治まがいの手法をとっています。 これでは、平和な生活を目指す人々が戦前の状態になってしまいます。
口では積極的平和主義の門戸を開いているといいながら、韓国や北朝鮮、中国とも手を差し伸べようと働きかけることはほとんどありません。 論語に言う “巧言令色、鮮矣仁。剛毅木訥、近仁。” 巧言令色を得手とする者は、眉唾者だと…。
わたしたちは、手を使い足を使い全身を使って額に汗する人にこそ感謝しなければならない。 お金儲けにきゅうきゅうとする根性の人は、やがては怠惰におちる人です。 貧しさの中に額に汗する積極的創造性が宿るものなんです。 これもトインビーの忠告です。
トインビー「歴史の研究」が予言する日本没落の可能性
http://weltgeist.exblog.jp/10205492/
(No.489 09/09/09) from Mr.WELTGEIST
昭和40年、自分は心臓の手術をして長いこと入院していた。今と違って、あの当時の心臓手術はものすごく危険でたいへんなことだったから、病院には半年くらいいて、その後一年近く自宅で療養していた。療養生活では時間がたっぷりあったので、ひたすら読書で時間をつぶしていた。読むにしてもなるべく時間のかかる大著がいいと、わざと分厚い本ばかり撰んで読みまくったものである。その時のことが今の自分の考え方の基盤を作っているといってもいいくらい、この時期は沢山の本を読んだのである。
そうした本の中で印象に残っているのはアーノルド・トインビー(1889- 1975年)が書いた「歴史の研究」(1934-1961年)だ。この超有名な本は全12巻からなる膨大なもので、小生が読んだ時期にはまだ日本語訳は完成していなかった。確か東京電力の会長であった松長安左ェ門氏がライフワークとしてその後しばらくして全巻の翻訳を完成させたはずである。小生はその当時の政治学者、蝋山政道氏が翻訳したサマーベル版という、エッセンスをまとめた縮刷版で読んだのである。しかし、縮刷版といっても千ページを越える大著であり、その読み応えは強烈なものがあった。自分の記憶では毎日机にしがみついても読み終えるまで2週間以上かかったと思う。
最初に買った分厚い原本は何度かの引っ越しで今は手元になくなってしまった。その後、中央公論社が出した「世界の名著シリーズ73、歴史の研究」(写真)を買い直し、ときどき思い出したように拾い読みしている。
英国の歴史学者であるトインビーの根本的な考え方は「どんな高度な文明でもいつか必ず内部的に壊れ、没落する」ことである。エジプト、メソポタミア、中国などで高度な文明が発達しながら、いずれも消滅している。ピラミッドを造る技術のあった文明がなぜ滅んだのか。トインビーは豊富な資料を検証しながら、一つの結論に達するのである。
滅んだのは技術の進歩、革新が遅れたからではない。それは文明内部から起こる「慢心」が原因だというのである。彼はペロポネソス戦争におけるアテネと、第一次世界大戦がヨーロッパ文明、とりわけイギリスに与えた影響とに同時性があることを感じ、「歴史は現在に生きている」という有名な言葉を残している。そして、現在我々が経験していることは、実はすでにずっと昔にあったことの繰り返しだということに気づくのである。
トインビーはいくつもの文明を調べていくうちに、それがどれも同じようなことを繰り返し行って、最終的には滅びていくという結論を見いだす。言い換えれば過去の文明の没落史を見ることで、現代文明没落の可能性を見ていることになるのだ。
文明は最初は小さな異端的集団から発生し、次第に巨大化して一つの文明圏を作る。最初の頃は創造力にあふれ、人々の生活は活気に満ちたものになる。トインビーはこれを「challenge-and-response、挑戦と応戦」と言う。彼はこのことをキリスト教的に解釈し、神は人間に試練として「挑戦」を与え、人はそれに「応戦」して創造力を発揮するのである。このことを「Encounter 遭遇」という言葉で述べている。
だが、その応戦力も成果を上げるようになると、やがて慢心によるマンネリ化を産む。欠乏は創造の原動力であるが、満腹は怠惰を生み、創造力をそいで行く。こうして、文明没落の萌芽が現れてくるというのだ。
かっての日本が発展した歴史を見れば、それが良く分かる。明治維新以降、日本は「西洋に追いつけ、追い越せ」のかけ声で世界第二の経済大国にまでのしあがった。それは文明開化で知った自分たちの貧しさを「挑戦」と受け止め、より良き社会をめざして「応戦」した結果にほかならない。
しかし、今、その頂点にまで登り詰めて、登るべき山の頂も足下になってしまった日本は、目標を失ってしまった感がある。団塊の世代で見られた「より良い社会を作るための挑戦と応戦の精神」が、その後に続く世代に感じられない。額に汗して働くのはダサイ男のやることだ。楽して金を儲ける拝金主義が横行し、怠惰が蔓延する。日本全部が息が詰まりそうな閉塞感の中に落ちこんで行こうとしている気がしてならないのである。
トインビーは成熟期の文明は中から腐り始めるが、その文明の恩恵が及ばない辺境では新たな動きが現れ、それがやがて力を付けると、自分たちを抑圧していた文明を滅ぼして新たな力強い文明を作り上げていくと言っている。日本の立場からみれば、辺境で現れる挑戦者は中国であり、やがてはこの国の強大な力が周辺国にも及んでくる。そのとき日本は世界の中で指導的な立場に立つのではなく、すでに終わった国として屈辱的な立場に立たざるを得ないことになるのだ。
歴史は繰り返す。隆盛と没落、挑戦と応戦。トインビーの予言は今の日本を見ると、限りなくそれに近づいている気がする。トインビーは、隆盛期においても慢心せず創造的力を発揮すれば、没落の危機は回避されると言っている。しかし、それは我々が絶えざる努力を重ねることで達成できるのであって、少しでも慢心した気持ちを持てば、創造力は枯渇し没落への道を進まなければならない。歴史の研究は現代の危機を伝える新たな黙示録なのだ。
この記事ブログはWEBにある通りのweltgeist氏で本名はわかりません。 ただ 090909 とあるから 2009/09/09 であり、大脳活動の広さと深さに驚くばかりだ。 「学事第一」の受け止めは実践した時間や情報量の多寡、それに情報解釈のレベルの違いなど、いろいろと内省させられることばかりである。 改めて、命が授かってからの第一期の重要性それに続く第二期の重要性、さらに満25歳までの心の持ち方がどれほど大事なものであるか考えざるを得ない。
文章や単語
google.co.jp 検索結果
歴史の研究 トインビー
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①歴史の研究 1 | トインビー, 長谷川 松治 |本 | 通販 | Amazon
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②歴史の研究 - Wikipedia
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歴史の研究』(れきしのけんきゅう、A Study of History)は、イギリスの歴史家アーノルド・J・トインビーの著作である。歴史を文明の興亡の視点から論じたもので、執筆年代は1934年から1954年である。
③アーノルド・J・トインビー - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/アーノルド・J・トインビー
アーノルド・ジョゼフ・トインビー(Arnold Joseph Toynbee、1889年4月14日 - 1975年10月22日)は、イギリスの歴史学者。 目次. [非表示]. 1 略歴; 2 邦訳著書. 2.1 単著; 2.2 共著. 3 参照. 略歴[編集]. ロンドン生まれ。彼の叔父は、歴史家・社会活動家アーノルド・トインビー(1852-1883)。区別するためミドルネームの「J」が入れられた。西欧中心の歴史観でなく、イスラム、仏教、それに特殊な存在としての日本にも着目して、各文明国の発展を描いた『歴史の研究』( ...
④トインビー「歴史の研究」が予言する日本没落の可能性 (No.489 09/09/09 ...
weltgeist.exblog.jp/10205492/
2009/09/09 - その時のことが今の自分の考え方の基盤を作っているといってもいいくらい、この時期は沢山の本を読んだのである。 そうした本の中で印象に残っているのはアーノルド・トインビー(1889- 1975年)が書いた「歴史の研究」(1934-1961年)だ。
⑤[PDF]図説・歴史の研究 - 鈴木弥栄男のホームぺ
yaeo.sakura.ne.jp/toynbee.pdf
図説 歴史の研究. アーノルド・トインビー著. オックスフォード大学出版部発行. 1972年. 私が漸く辿り着いた本、それは原書であるが、父・鈴. 木勇が亡くなる拾何年前の70歳台に、書斎でよく読ん. でいたものである。 トインビーは1889年~1975年、父は1890.
⑥705夜『現代が受けている挑戦』アーノルド・トインビー|松岡正剛の千夜千冊
1000ya.isis.ne.jp/0705.html
2003/02/03 - トインビーはどう見たか。1966年の時期に歴史家トインビーといえども時代の先を読めるはずはない。 ... トインビーの『歴史の研究』にまったくふれないでしまったが、この大研究でトインビーが主張したことは、一言でいえば「文明は成長しすぎれ ...
⑦『歴史の研究』 のトインビー (児童英語・図書出版社 創業者のこだわりブログ)
blog.izumishobo.co.jp › ... › 今日はこんな日
2013/10/22 - 今日10月22日は、大著『歴史の研究』をはじめ『試練に立つ文明』『一歴史家の宗教観』『世界と西欧』など、独自の歴史観に基づく多くの著書をのこしたイギリスの歴史学者・トインビーが、1975年に亡くなった日です。 1889年、医師の父、歴史 ...
⑧トインビー「歴史の研究」 - 2ちゃんねる
mentai.2ch.net/whis/kako/1005/10055/1005571108.html
トインビー「歴史の研究」; 1 名前: 世界@名無史さん 投稿日: 01/11/12 22:18: って読破した人本当にいるんでしょうか? 2 名前: 2 投稿日: 01/11/12 22:29: すんません。買ったけど読んでません(w 中公の世界の名著; 3 名前: 投稿日: 01/11/12 22:38
⑨アーノルド・J・トインビーの名言 | 地球の名言
earth-words.org/archives/1881
叔父は、経済学者「アーノルド・トインビー」(祖父と区別するためにミドルネームの「J」が入れられた)。西欧中心の歴史観に加え、イスラムや仏教にも着目した人物であり、各文明国の発展を描いた『歴史の研究』(全25巻)の著者として知られている。キングス・ ...
⑩トインビー「歴史の研究」 - 知恵袋 - Yahoo! JAPAN
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp › 教養と学問、サイエンス › 歴史 › 世界史
2012/03/03 - トインビー(Arnold J. Toynbee)の『A study of history』(以下「ASH」と略記)を実際に読まずに決め付けるのは正しい態度ではありません。なぜ、 読んでもいないのに、そんなことが分かるのでしょう。原書は6千頁を超える膨大な著作ですが、 ...
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a study of history
①歴史の研究 1 | トインビー, 長谷川 松治
『日本の活路』(A・J・トインビー著/国際PHP研究所)を読了した
http://unegen.exblog.jp/15202113/
d0005973_1395190.jpg 1975年発刊の古い本だ。昨年大阪に出張した際、梅田の古本屋で見つけた。
トインビーといえば、私が強い影響を受けた歴史家の一人だ。
最近は忘れられがちな歴史家かもしれないが、彼の主著『歴史の研究』はシュペングラーの『西洋の没落』と同様、世の人々を警醒した文明論として名高い本である。
思い出深い歴史家の本なので、迷わず買ってきた。
近年私が読む歴史書といえばほとんどが、日本史関係だが、学生の頃は世界史が主だった。高校では理系クラスだったこともあり、日本史は選択していない。
世界史は大の得意教科で、大学受験時に浪人して入った駿河台予備学校の模試などでも何度か成績結果に名前があがるほどであった。
予備校に大岡先生という世界史の先生がいらっしゃったが、私はこの方に大学の先生以上に感化を受け、歴史学へ興味を持った。
理由がある。大学合格を目指す予備校ではあったが、その大岡先生が、色々な歴史学の本を紹介してくれ、授業で挙げた本の感想文を書いてきたら添削してくれるというのだ。
私は憧れる先生にもっと親しく近づきたいと思い、受験勉強の合間にせっせと薦められる本を読んで、感想文を幾つも提出した。
木村尚三郎、増田四郎などの日本の歴史家の本もあったが、マルク・ブロック、ジェフリー・バラクロウ、アンリ・ピレンヌ、ハーバート・ノーマン、ヘルマン・シュライバーなど錚々たる歴史家の色々な本を紹介してもらった。その中の一冊がアーノルド・J・トインビーの『試練に立つ分文明』であった。
今回読んだ本はトインビー氏が国際PHP研究所に寄稿してきた7つの文章を中心に、対談やトインビー思想を一般に普及し実践しようとの趣旨で出来た「トインビー市民の会」の活動記録などが併録されている。
参考に目次を転記しておく。
○日本の活路を求めて
日本と私
物の豊かさ 心の豊かさ
歴史の教訓
アメリカは何を期待するか
中国の未来
国家指導者の条件
「西洋」が「東洋」に学ぶこと
精神のルネッサンス
明日への挑戦
○対談 アーノルド・J・トインビー/松下幸之助
現代人の宿題
○トインビー博士にきく 松岡紀雄
世界に生きる日本と日本人
○トインビーと日本
「トインビー市民の会」の記録
○編者あとがき
この本が書かれたのは、今から40年ほど前だが、この時点でトインビー氏は既に、現代をもって史上最大の危機時代ととらえていたようだ。物質的豊かさを求めて経済活動を拡大していけば、そう遠くない将来(孫とか曾孫などの数代先に)地球的規模の危機が訪れると危惧し警世した。
人間は、科学と技術を進歩させてきたが、人間が誕生してからこのかた、精神的には何ら成長していないという。現代技術の進歩の結果、人間は再生産不可能なかけがえのない無生物資源を、空前の規模と割合で消費する能力ばかりを身に付けた。
物質的豊かさ、経済的繁栄への欲求が習い性となった国家・集団・個人の自己中心性が、それらを加速度的に発達させ、飛躍的に成果の争奪(競争、時には戦争)が拡大教化されてきたという。
この欲求を根源とした力は、先進国などの一部の国の人々は豊かにしたが、同時に人口爆発、貧困、自然破壊、公害など様々な問題が噴出させ、それを拡大している。
彼は物質的な豊かさというものは、精神的な貧困をもたらすものでしかないととく。危機の世をいい方向へ立て直すには、まず第一に物質的な豊かさへの欲望は抑えよと説く。第二に、物質的な富の追求から精神的な富の追求へと、私たちの精力の向きを変えよと。
生物圏(ティヤール・ド・シャルダンの造語)の物質的資源に限界がある以上、物質的資源には限りがある。それに対して精神的富は、可能性としては無限である。つまり精神的な目標の追求こそ、人間活動のうちで無限に拡大する可能性を持つ唯一の領域だと説く。
そして特に宗教を勧めている。別にキリスト教だけを勧めている訳ではない。彼は世界の宗教についても詳しく、イスラム教、ヒンズー教、仏教や神道も、その教えの根本はそれほど違いはないとしており、それぞれに評価している。例えば神道は自然との共生という考えがある宗教なので、今後重要な役割を果たすことがある…といった感じ。
近年特に地球規模の環境破壊など叫ばれているせいか、古い本だが、あまり古さを感じない。普遍性を感じる本である。皮肉に読めば、奇麗ごと、理想論のオンパレードかもしれないが、彼の他の本を見ればわかるが、非常な学識に裏付けられた言葉だけに、その指摘に重みがある。
トインビーの言葉は、原文は英語ながら、翻訳が上手いのか、非常に平明簡易な文章です。古くて入手することは困難かも知れませんが、もし見かけたら敬遠せずに読むことをお薦めします。
アーノルド・J・トインビーの名言
earth-words.org/archives/1881
アーノルド・J・トインビーのプロフィール
アーノルド・J・トインビー(Arnold Joseph Toynbee/1889年4月14日-1975年10月22日)は、イギリス・ロンドン出身の歴史学者、教授。叔父は、経済学者「アーノルド・トインビー」(祖父と区別するためにミドルネームの「J」が入れられた)。西欧中心の歴史観に加え、イスラムや仏教にも着目した人物であり、各文明国の発展を描いた『歴史の研究』(全25巻)の著者として知られている。キングス・カレッジ・ロンドン教授、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス教授、王立国際問題研究所理事、外務省調査部理事などを歴任。(参考文献:ウィキペディア+楽天ブックス)著書
主な著書(邦訳書)に「世界と西欧/1959年」「歴史の教訓/1959年」「一歴史家の宗教観/1959年」「ヘレニズム 一つの文明の歴史/1961年」「試練に立つ文明(上・下)/1961年」「アジア高原の旅 民族と文明の興亡/1962年」「失われた自由の国 現代アメリカ論/1962年」「文明の実験 西洋のゆくえ/1963年」「歴史の研究/1966年」「ナイルとニジェールの間に/1967年」「戦争と文明/1968年」「回想録(1・2)/1970年」「交遊録/1970年」「現代が受けている挑戦/1971年」「日本の活路/1974年」「爆発する都市/1975年」「図説歴史の研究/1975年」などがある。
アーノルド・J・トインビーの名言集
宗教の創始者たち(イエス、ブッダ、老子)は、
宇宙の本質とは何か、
精神的な本質とは何か、
現実の本質とは何かについては、
それぞれ独自の考えをもっていて
相いれなかった。
しかし、道徳的な教えに関しては、
彼ら全員が一致している。
たとえば、物質的な富の追求は
間違った目的であるという解釈である。
また、没我性と他者への愛を持つことこそが、
人生における幸せと成功の鍵であると
口をそろえていっている。
現代人は何でも知っている。
ただ、自分のことが、
よくわからないだけなんだ。
ベストを尽くせばいい。
それ以上のことなんて、
誰にもできはしないのだから。
人間はどうして
有限のものばかりを
追いかけてしまうのだろうか。
もっと無限のものの
追求の喜びを知るべきだ。
熱意がない人間が、
立派な仕事などできるわけがない。
人間の魂は、
善と悪とが支配権を争って
絶えず戦っている戦場である。
できるだけ遠い未来を考えて、
人生を生きなさい。
「地球の名言」では読者の方が読みやすく・わかりやすくするために、一部
の名言に当サイト独自の中略(前・後略含む)・翻訳・要約・意訳等を施して
います。 そのため、他の名言サイト様とは表現が異なる場合がありますの
でご了承ください。
06 10 (土) WINDOWS 10 のスタートページ「マネー」欄よりピックアップ
①日本企業の海外買収で損失2兆円、東芝などでリスク表面化も増勢 (2)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-06-05/OQEOFJ6S972H01
谷口崇子、Kazunori Takada - Bloomberg - 2017年6月6日
(Bloomberg) -- 「ウェスチングハウス(WH)を買収したことと言えなくもない」--。2月14日の東芝本社。綱川智社長は債務超過を招いた経営失敗の一因をこう振り返った。前期決算では過去の海外買収が業績悪化の主因となる企業が相次いだ。しかし日本企業による海外買収は勢いを増している。
WHの破綻処理に伴う東芝の損失は1兆3600億円に上った。ほかにも日本郵政の豪物流子会社が4003億円、ソニーが米映画事業で1121億円、住友金属鉱山がチリ銅山で801億円、日立製作所が米原発事業664億円など、主なものだけで少なくとも2兆円を超える。
東芝はWH関連の損失で前期5400億円の債務超過となり、解消のため稼ぎ頭であるメモリー事業の売却に追い込まれた。日本郵政は2007年の民営化以降、初の最終赤字に転落した。海外での企業の買収・合併(M&A)が後になって企業の屋台骨を揺るがしかねないリスクを内包していることをあらためて裏付けた。
15年に買収したばかりの豪社で減損が発生した日本郵便。横山邦男社長は会見で、買収を「急ぎ過ぎて高値になった」と当時を振り返った。住友鉱の緒方幹信専務は「世界の銅ブームの中で投資を決めたが、みるみる労賃や建設費用が上がった」と述べた。同社は14年ぶりの経常赤字に陥った。見通しを誤り高値づかみした。
一橋大学大学院の伊藤友則教授は、他社への対抗心から経営者が「どうしてもやらなければならないと思い、高い値段で無理な条件でも買収してしまう」ときなどに失敗は起きるとし、「その典型例が東芝のWH買収だ」と指摘する。「国内市場縮小の中での海外買収は投資家の納得感を得やすい」ため、その分リスクへの配慮がおろそかになるという。
先送り体質
いちよしアセットマネジメントの秋野充成執行役員は、損失拡大の背景には日本企業特有の「先送り体質」があり、「サラリーマン経営者でなかなか決断できず、さらに損失が膨らむ構造」があるとみている。伊藤教授はWHの経営は「東芝のコントロールが効かずブラックボックス化していた」という。
だがM&Aの勢いは止まらない。ブルームバーグのデータによると、16年の日本企業による海外買収は12兆5400億円と過去12年で最高水準となり3年連続で増加。伊藤教授は「少子高齢化で国内市場が縮小する中での海外進出の加速」で、過去のバブル期やITバブル時に比べ「ブームの息が長い第3の波」と位置付ける。
日立の東原敏昭社長は合理化に一定のめどがついたとし「M&Aにギアチェンジする」と宣言。今後1兆円規模でM&Aを積極化する方針を示した。日本郵政の長門正貢社長は「M&Aはチャンスがあれば検討する。成長の歯車にする」という。両社は前期、ともに海外案件で減損を計上しているが、M&Aには前向きだ。
住友鉱は6日、カナダの産金会社アイアムゴールドが権益を保有する開発プロジェクトの同社持ち分の30%(プロジェクト全体の27.8%)を取得すると発表した。対価は総額1億9500万ドル(約214億円)で17年度上期の取得完了を予定している。
増勢の背景には、世界的な低金利によるカネ余りも指摘されている。ソフトバンクグループは5月、サウジアラビアの政府系ファンド(SWF)や米アップルなどの出資で10兆円規模の「ビジョンファンド」を発足。今後ファンドを通じM&Aを加速する。英調査会社プレキンはカネ余りによる投資案件の高騰を懸念する。
教訓生かせるか
M&Aによる事業拡大で実績のある日本電産の永守重信会長兼社長は、海外買収成功の秘訣として「高い値段で買わないこと。買収後も経営に心を砕くこと。事前に自社ビジネスとのシナジーを検証すること」を挙げた。「良い会社でも高ければ利益は出ない。急いではいけない。もうかるのはアドバイザーだけだ」と警告する。
ブルームバーグのデータによると、日電産は1973年の創業以来、40件以上のM&Aを実施。昨年発表した米エマソン・エレクトリックのモーター・ドライブと発電機事業の12億ドル(約1200億円)の案件も含まれる。10年3月期に5900億円だった連結売上高は6年間で倍増。2020年には同2兆円の目標を掲げる。
一橋大学大学院の伊藤教授は、日本の企業トップの体質として、他社を常に横目で見るサラリーマン経営者が目立ち「ある業界で1社が海外買収を始めると他社も負けじと動く。最近では飲料業界や保険業界などで買収競争が起きた」と指摘。こうした横並び体質は今後も失敗が繰り返される原因になるとみている。
その点、ソフトバンクの孫社長や日電産の永守会長らオーナー経営者は「周りを気にせず、自社に価値ある案件をきちんと選ぶ。株主、いわば他人所有の会社でたまたま4年間社長をやっている人とは違う」と伊藤教授は言う。M&Aで成長を目指す経営者は、現有事業との相乗効果などを綿密に検証し「長期的視点から会社の利益を考えた決断ができるか」が問われると語った。
(第9段落に住友鉱の新たなM&A情報を追加しました.)
--取材協力: 中村友治
記事に関する記者への問い合わせ先: 東京 谷口崇子 ttaniguchi4@bloomberg.net, 東京 Kazunori Takada ktakada17@bloomberg.net.
記事についてのエディターへの問い合わせ先: 岡田雄至 yokada6@bloomberg.net, 平野和、 持田譲二
©2017 Bloomberg L.P.
②子は親より豊かになれず、日本人悲観
http://www.msn.com/ja-jp/money/news/%E5%AD%90%E4%BE%9B%E3%82%89%E3%81%AF%E8%87%AA%E5%88%86%E3%82%88%E3%82%8A%E8%B1%8A%E3%81%8B%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%82%8C%E3%81%AA%E3%81%84%EF%BC%8D%E5%AF%8C%E8%A3%95%E5%9B%BD%E3%81%AE%E5%85%B1%E9%80%9A%E8%AA%8D%E8%AD%98%E3%80%81%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AF%E7%89%B9%E3%81%AB%E6%82%B2%E8%A6%B3/ar-BBCbZWg#page=2
Randall Woods - Bloomberg - 2017年6月7日
(Bloomberg) -- 富裕国の国民は総じて、発展途上国の国民よりも今日の経済状況に満足している。だが次世代の見通しとなると話は逆転、バラ色の未来を描いているのは途上国の方だ。
ピュー・リサーチ・センターがまとめた調査によると、17先進国・地域の市民の51%(中央値)が現在の経済情勢を前向きに評価。一方、発展途上国では45%だった。
オランダとドイツ、スウェーデンが経済について最も楽観的。一方、ギリシャでは楽観しているとの回答は2%にすぎなかった。8番目に楽観的な米国では58%が経済は良い状態にあると回答。日本は先進国・市場の中では低めで、楽観が41%だった。
発展途上国ではインドが最も楽観的。汚職疑惑に揺れるブラジルが最も悲観的だった。
しかし、新興国・地域では中央値で56%が子供たちは親世代よりも金銭的に豊かになると予想。先進国・市場の34%や米国の37%に比べ大きな期待を抱いていることがうかがわれた。ドイツは36%、英国は24%で、日本は19%にすぎなかった。
ピューは32カ国で3万4788人を対象に2月16-4月28日にかけて調査した。誤差率は国ごとに異なる。
原題:Adults in Wealthy Nations Don’t Expect Their Kids Will Earn More(抜粋)
--取材協力: 鈴木克依
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「ニッセイ基礎研究所」より
③訪日外国人急増で浮かぶ今後の課題
https://zuuonline.com/archives/155656
ZUU Online - 2017年6月6日
日本政府観光局(JNTO)の報道発表資料によると、2016年の訪日外客数は2400万人、2017年は4月までに既に900万人を突破、4月は前年同月比23.9%増の257万9千人と単月で過去最高を記録した。その背景には航空路線の拡大や寄港クルーズ船の増加などがある。2020年には東京五輪・パラリンピックを控え、訪日外国人旅行者の増加はまだまだ続きそうだ。
外国人観光客の訪日目的としては、これまでの中国人の「爆買い」などによる「モノ消費」が落ち着き、日本での体験を楽しむ「コト消費」が増えている。宿泊外国人に着物を貸し出すサービスを行うホテルなどもあり、都内各地では多くの外国人観光客が浴衣姿の散策や記念撮影を楽しんでいる。しかし、訪日観光客による体験型イベントが増加する一方で、あらたな課題も浮上してきている。
最近、銀座や渋谷などでは遊園地のゴーカートのようなミニカーに乗り、ゲームのキャラクターの衣装をまとって集団走行する外国人観光客をよく見かける。東京の観光名所を眺めながら走りまわる「公道カート」は、訪日観光客にとって人気の体験型レジャーになりつつあるようだが、車が混雑する都内での交通事故が相次いでおり、安全性に関わる課題も多い。
「カート」は50CC以下のエンジンの4輪自動車のため、シートベルトやヘルメットの着装義務はない。外国人観光客が日本の交通ルールに不慣れなことや、カートの車高が低いためにバスやトラックなどの大型車両から死角になることも懸念される。警視庁はレンタル事業者に対して、カートの視認性の向上やスタッフの先導なども含む安全対策の強化を図るよう要請している。
また、外国人が日本国内を旅行中に不慮のケガや病気により病院を受診するケースが増えている。訪日外国人の中には海外旅行保険に未加入のために、医療費を未払いのまま帰国してしまう人もいる。国内の医療機関は、医療費の請求や回収のために膨大な手間とコストを強いられている。観光庁は、訪日外国人の医療機関利用ガイドの作成と同時に、保険未加入者への対応も急がねばならない。
訪日外国人の増加は、人口減少時代を迎えた日本経済にとってきわめて重要だ。2020年東京五輪・パラリンピックまでに訪日外国人旅行者4000万人という目標が掲げられているが、性急な社会変化は大きなひずみを生む。「訪日外国人」急増の課題は、宿泊施設の不足などにとどまらず、急いては事を仕損じる。成熟した「観光立国」の実現には、22世紀を見定めた国内のハード・ソフト両面のインフラ整備を着実に進めるための長期的なロードマップが求められる。
(参考)研究員の眼『ポスト“訪日客2000万人”時代~「爆買い」後のインバウンド・インフラ整備を!』 (2016年2月2日)http://www.nli-research.co.jp/report/detail/id=52142?site=nli 土堤内昭雄(どてうちあきお)ニッセイ基礎研究所 社会研究部 主任研究員
【関連記事 ニッセイ基礎研究所より】
・ポスト“訪日客2000万人”時代-「爆買い」後のインバウンド・インフラ整備を!
・観光立国に向けた異文化理解-訪日客「4000万人」時代に必要なこと
・急増する訪日外国人のホテル需要と消費支出
・九州のインバウンド観光需要-九州における訪日外国人旅行者の特性と需要動向
・大丈夫か、訪日外国人4000万人~公共交通機関に求められるいざと言う時の「情報を伝える力」~
06 05 (月) 習近平政権の対北朝鮮外交の特徴と安全保障への影響 海洋安全保障情報特報(地政学)
世界のグローバル化が叫ばれているけれど、実情は国益を求める各国の政策が展開されている。 (地政学)という言葉を調べてみると、国家権力を担う政治家の考え方はこうしたことを政策の中で謳うようなことはしていない。 そして、さらにアーノルド・トインビーの予測通りの考えをする政治家や学者がいることが分かってきた。
今日のところ、海洋安全保障情報特報 のデータを見ることとした。
海洋安全保障情報特報
2017.05.15 習近平政権の対北朝鮮外交の特徴と安全保障への影響
2017.03.08 ユーラシアの地政学的環境と日本の安全保障
2016.09.21 再考:米国の大戦略の今後
2016.09.01 南シナ海仲裁裁判所の裁定:その注目点と今後の課題
2016.06.15 米国の大戦略の今後を考える
2016.02.17 アジアにおける海賊行為と武装強盗事案の実態
2015.12.18 アジアにおける海賊行為と武装強盗事案の実態
2015.11.25 ロシアによる新たな大陸棚延長申請について
2015.09.02 ロシア連邦の海洋ドクトリン
2015.08.25 アジアにおける海賊行為と武装強盗事案の実態
2015.01.28 「セウォル号」以降の韓国海洋安全体制の整備
2014.12.03 中国の海洋進出と我が国の対応策に関する一考察
2014.11.05 2014年第3四半期までのアジアにおける海賊行為と武装強盗事案
2014.10.01 気候変動・変化が及ぼす海洋の安全保障への影響と海軍の役割-その1-
2014.09.10 2014年上半期の海賊行為と船舶に対する武装強盗事案
2014.07.02 南シナ海の航行が脅かされる事態における経済的損失
2014.06.04 インドの海洋進出
2014.05.21 アジア太平洋の排他的経済水域における信頼醸成と安全保障のための行動理念
2014.05.14 2014年第1四半期の海賊行為と船舶に対する武装強盗事案
2014.04.09 海外論調: 新たな地政学的概念、The “Indo-Pacific”が意味するもの
2014.03.26 中国のADIZ設定について
2014.03.12 2013年のアジアにおける海賊行為と武装強盗事案
2014.02.26 2013年の海賊行為と船舶に対する武装強盗事案
2014.02.12 中国の“機動-5号”演習と防空識別圏設定・公表の含意
2014.01.15 中国国家安全委員会の創設を巡る米の論調
2013.11.27 海上自衛隊の救難飛行艇US-2 ~引き継がれてきた技術と将来展望~
2013.11.13 2013年第3四半期の海賊行為と船舶に対する武装強盗事案
2013.08.14 北極評議会の組織と活動
2013.07.31 オフショア・コントロールとシーレーンの安全保障
2013.07.01 2013年第1四半期の海賊行為と船舶に対する武装強盗事案
2013.07.01 2012年の海賊行為と船舶に対する武装強盗事案
2013.07.01 2012年第3四半期までの海賊行為と船舶に対する武装強盗事案
2013.07.01 日本の掃海活動参加は停戦が必須の前提条件か—ホルムズ海峡の機雷除去を巡って
2013.07.01 『アーミテージ・レポートⅢ』について
2013.07.01 2012年上半期の海賊行為と船舶に対する武装強盗事案
2013.07.01 セレベス、スールー海域における海上安全保障の現状とCWSの役割
2013.07.01 大陸棚限界委員会の勧告と沖ノ鳥島の戦略的重要性
2013.07.01 解題『米軍が台湾を必要とする理由』
2013.07.01 解題『アメリカのインド洋戦略とは』
2013.07.01 解題『マハンからコーベットへ?』
2013.07.01 2011年のアジアにおける海賊行為と武装強盗事案
2013.07.01 2011年の海賊行為と船舶に対する武装強盗事案
2013.07.01 米中軍事衝突シナリオとアジアの同盟体制
2013.07.01 アメリカの新国防戦略とアクセスのための統合作戦構想
2013.07.01 米国のアジア・太平洋回帰