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続折々の記 2018⑩
【心に浮かぶよしなしごと】

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                    卒寿を祝ってくれた喜寿の皆さん
                    自然破壊の様相・酷暑と洪水
                    NHKの健康長寿・検索より
                    産後92人自殺の衝撃・WEB特集
                    米ぬか健康法と利用

【 05 】10/08~

 10 08 (月) 卒寿を祝ってくれた喜寿の皆さん     素晴らしい皆さん

飯田の弥生で喜寿の会が開かれました。 発起人の人たちはいろいろ考えて飯田で喜寿の会を開き、私が卒寿になるということで、それを兼ねて祝ってくれました。

私にとっては、喜寿の皆さんのお祝いをどうしたらいいのかに心を砕いた。 考えてみると書かなくてもいいことなのだが、私はどう自分の終末をまとめたらいいか所謂いわゆる終活の心得をどうまとめたらいいのかが課題になっている。 そのために、昔の教師という役目という立場はとるべきことではなく、年寄りの立場で健康のことと生きる源になる心掛けについて、自分の立場で話をしたらいいのではないか。

さて、どういうことに目を付けたらいいか。 いくつか考えてみると、それぞれが関連していることに気づいたし、どうまとめるかが課題となった。

世人の人たちの残してくれた業績で、参考にしたいことが錯綜してくる。 そこで生きることとを時間的な目で締めくくると、まず予科練での体験から、戦争はしてはいけない、人を殺してはいけないし物を破壊してもいけない。この発想が原点になって導き出されてきたものは何かというと、母親の心に到達した。 もう一つは戦後の学びから得たもので、幼少時からの知識を身に着けること同じく品性を身に着けることと健康の意識を持つことでした。 この二番目を煎じ詰めていくと学びを身につけることに絞ってもいいと思う。

第一次世界大戦を経験した諸国は、戦争拒否という崇高な考え方に基づいて不戦条約に同意しました。 だがこの考え方を善意に解釈しない国ができていまい台二次世界戦争による悲惨な状況を作り上げました。

今度はその反省から、国際連合という仕組みを作って戦争を拒否しようとしました。 ユネスコ戦勝という約束もしました。 ともに戦争を拒否する考えに同意したのです。

けれども、為政者たちはこれに真剣に取り組まなかった。 「死の商人」この言葉はみんなが嫌がります。 お金持ちの人たち富豪の人たちは、政治をお金で操るようになりました。

これはずっと昔にさかのぼって、昔というよりもともと人の心の中に巣くっている財産への欲望と考えたほうがいいと思います。 誰しも明日のことを考えれば生きていく準備をしていきたいというのは共通感情です。

この感情は、文学の上でも対象となってきました。 思想の上でも対象となってきました。 今日的に言えば、自由主義の経済と共産主義の経済といえるのです。 それぞれの長短はあるにせよ、フランスのピケティの言うように今の金融システムを続ける限りしょとくかくさは拡大の一途をたどるしかありません。

この問題は、避けて通ることではなく、どこかで爆発するか人の智慧で改善への道並行していくか何れかになる筈です。

その胎動はすでに始まっています。 だが、金持ちはずる賢いからなかなか大変なことです。 例えばもう何年か前に、国内銀行に預金すれば、資産に応じて課税せれるので誰も分らぬよそのくにの比熱の銀行へ莫大な資産を預金していることが暴露されましたが、まで一向に埒があきません。

フランス革命のもとになった理由の大きいものは圧政ではなく、税金徴収の不公正だったではありませんか。 チュルゴーが税制改革を実行しようとしたが、阻まれて駄目になりました。 現代の事象で言えば、目には見えないプロパガンダの幾層のバリアがありますから、フランス革命より何倍もの難問なのです。

けれども、イギリスの歴史家アーノルド・トインビーの考え方はおそらく民衆の意識が固まってくることが大前提になるのだというに違いありません。 一人のいかなる力でもそれは不可能であります。

ユネスコの冒頭の願いも、まるで今は忘れ去られています。 平和と言いながら、戦争の準備に走る政治家たちが多すぎます。 なんだもんでか? お金の要望が平和への希望より大きいからです。

平和を求めるのなら、母の気持ちを深く深く広く広く、学び取って自分の考える基盤にしなければ、こち先のまやかしでは戦争は阻止できないのです。 人間の凡欲は近代産業の進化に巻き込まれてしまっているのです。

過去を語るなら、明日はどうすればいいのか?  その一歩への希望を持つことです。

いくら年をとっても、人の生きざまを着実に一歩いっぽ進めないと、昔の人たちへのご恩に報いることはできません。

喜寿を迎えた皆さんの成長に心からの喜びを伝えたいと思います。 もう弥生の一夜の宴は過ぎ去りました。

 10 09 (月) 自然破壊の様相     酷暑と洪水

地球環境がはっきりおかしくなったことがわかります。 夏の酷暑と洪水です。今年に限ったことではなく、日本に限ったことでもない。 台風の波浪はことに高潮にマッチしたときはことに海岸沿いの日知たちに思わぬ被害をもたらした。

炭酸ガス(CO2)による被害が大きいという。 世界の政治家たちも事の重大さを憂い、その対策の会議を何回も開いてきた。 だがなかなか望ましい結論には達しない。 それぞれの国益というエゴにこだわっているからだ。

 10 12 (金) NHKの健康長寿     検索より

私たちは命という素晴らしいものに恵まれて生きている。 人間でいえば女性の卵子細胞と男性の精子細胞の融合によって生み出されています。 卵子精子の融合という神秘なエネルギーは神ともいわれ、大自然の不思議な力によるものといえるのです。

生命科学はついに命の根源のもの凄い創造力の仕組みに近寄ってきました。 野菜ゃ花をはじめ品種の異なる雌蕊(メシベ)と雄蕊を交配して新しい品種を作り出しています。

人も同じことが類推されています。 トカゲの尻尾が再生するが、人も再生する力を与えられています。

さらに進んでNHKの放映では、身体の各部分は互いに連携して体を維持している、と報じているのです。 研究者によっては、人間は思うように変化していく、とまで言います。 願というのは全身が受け止めているという。 ただし、行動が伴わなければ不可能だといえます。

私たちの健康長寿も、行動が伴わなければその願いは実現の方向には進まないことになれます。 こうした考えによっていろいろと学ぶ必要があります。



NHKスペシャル  (検索)
   https://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20161029

あなたもなれる“健康長寿” 徹底解明 100歳の世界

   初回放送 総合 2016年10月29日(土) 午後9時00分~9時59分

「単なる長寿など望まない。“心も体も健康”で長生きしたい」。平均寿命は男女ともに80歳を超え、世界一の長寿国を突き進む日本。

長生き自体がもはや当たり前となる中、次なる関心は“サクセスフル・エイジング”=認知症や寝たきりにならずに、どれだけ元気に年を重ねられるかにシフトしている。その健康長寿の秘密を解き明かすカギを握るとして、いま、世界各地で注目されているのが「百寿者=センテナリアン」の研究だ。

なぜか寝たきりが少なく、最後まで元気な人の割合が高いという共通項を持つ、センテナリアン。最新の研究で、特殊な人だけではなく、誰でも条件次第で到達できるのではないかという可能性が浮上してきた。人類究極の願い “健康に命を全うする秘密” の解明に向け百寿者研究が加速している。

番組には世界の「スーパー百寿者」が続々と登場。謎に満ちたセンテナリアンたちの驚異のパワーと健康に満ちた暮らしを記録し、そこに到達するための条件に、医学・栄養学・心理学・環境学・社会学などあらゆる角度から迫る。

これまでの放送

①   ニッポン “精子力” クライシス
   ゴースト血管が危ない  ~美と長寿のカギ 毛細血管~
   シリーズ 人体 神秘の巨大ネットワーク 第7集(最終回)
     “健康長寿”究極の挑戦
   第6集 “生命誕生” 見えた!母と子 ミクロの会話
   第5集 “脳” すごいぞ! ひらめきと記憶の正体
   第4集 万病撃退!“腸”が免疫の鍵だった
   第3集 “骨”が出す! 最高の若返り物質
   第2集 驚きのパワー!“脂肪と筋肉”が命を守る
   “血圧サージ”が危ない ~命を縮める「血圧の高波」~
   第1集 “腎臓”が寿命を決める

②   シリーズ 人体 神秘の巨大ネットワーク プロローグ
   睡眠負債が危ない ~“ちょっと寝不足”が命を縮める~
   発達障害 ~解明される未知の世界~
   シリーズ MEGA CRISIS 巨大危機~脅威と闘う者たち~
     第3集 ウイルス“大感染時代” ~忍び寄るパンデミック~
   “がん治療革命”が始まった ~プレシジョン・メディシンの衝撃~
   あなたもなれる“健康長寿” 徹底解明 100歳の世界
   “血糖値スパイク”が危ない ~見えた!糖尿病・心筋梗塞の新対策~
   私たちのこれから #健康格差 あなたに忍び寄る危機
   シリーズ キラーストレス 第2回 ストレスから脳を守れ
     ~最新科学で迫る対処法~
   シリーズ キラーストレス 第1回 あなたを蝕むストレスの正体
     ~こうして命を守れ~

③   史上最悪の感染拡大  エボラ 闘いの記録
   シリーズ認知症革命 第2回最後まで、その人らしく
   シリーズ認知症革命 第1回ついにわかった! 予防への道
   腰痛・治療革命 ~見えてきた痛みのメカニズム~
   新アレルギー治療 ~鍵を握る免疫細胞~
   腸内フローラ 解明!驚異の細菌パワー
   医療ビッグデータ 患者を救う大革命
   アルツハイマー病をくい止めろ!
   認知症800万人時代 母と息子 3000日の介護記録
   病の起源 第4集心臓病 ~高性能ポンプの落とし穴~
④~⑪と続きますが省略、必要と思うものをコピーしていきたい。

ニッポン “精子力” クライシス
   https://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20180728
   総合 2018年7月28日(土)

男性の精子に危機が迫っている。「受精して、妊娠を成功させる力」(精子力)が衰えているというのだ。去年発表された調査結果では、欧米人の精子の数が40年で半減。別の調査では、日本人の精子の数は欧州4カ国と比較して最低レベルだった。数の問題だけではない。「動きが悪く、卵子までたどり着けない」「DNAが傷ついており、自然妊娠しにくい」などと指摘されるケースも多いという。
しかも、こうした“精子力”の衰えは、不妊のリスクだけでなく、様々な病気のリスクを暗示しているという指摘もある。何が原因なのか?これまでも化学部質の影響などが指摘されてきたが、身近な生活習慣も“精子力”に大きな影響をもたらすことが分かってきた。一方で“精子力”は、個人の努力で改善できる場合も多いという。
精子力アップの秘訣は?番組では専門家がポイントを解説する。

放送を終えて

このテーマを取材する前、男として自分の精子を気にかける機会が何度かありましたが、漠然と知っていたのは「年齢」の影響を受けることぐらいでした。「30代前半だし、自分は大丈夫だろう」とタカをくくって取材を進めると、「座りすぎ」や「睡眠不足」、「ストレス」など、普段のライフスタイルとの関係が次々と明らかになり、ほとんど当てはまっていることに怖くなったのを覚えています。もちろん個人差があるので一概にこれで精子力が低下すると断定はできませんが、この50年の日本人のライフスタイルについて調べると、「睡眠時間は1時間近く減少」「動物性脂肪の摂取量は2倍」「1日の平均座位時間は7時間以上」など、ことごとく精子にとって悪い方向に進んでおり、リスクにさらされる男性が増えているのは間違いないようです。特に、文明や社会の発展によって習慣が無意識に固定化されてしまっているのが怖いところ。日々の仕事や生活に追われると見落としてしまいがちですが、よくよく振り返ってみると、パソコンやスマホ、テレビに大半の時間を割き、食事はコンビニなどで適当に済ませてしまっていませんか。「より便利に、より豊かに」という欲望が人間を人間たらしめ、進歩を推し進めてきたわけですが、その代償として、私たちは種として根本的に備わっている能力をなくしつつあるのかもしれません。近年の研究では、私たちのライフスタイルが精子の遺伝子の働きまで変えてしまうことが指摘されており、次世代への影響も懸念され始めています。精子力は改善できる可能性がある以上、男性一人ひとりの意識を促すような社会の枠組みはどうあるべきか、個人レベルにとどまらず、国や企業なども一体となって方策を立ち止まって考える時期に来ているんだろうと思います。
ディレクター 田邊 裕也

ゴースト血管が危ない  ~美と長寿のカギ 毛細血管~

気づかぬうちに私たちの健康をむしばむ危険に警鐘を鳴らす「○○が危ない」シリーズの第4弾。今回のテーマは「毛細血管」。「末端の細い血管」くらいにしか考えられていなかったが、最近になって、身体活動の根幹を担う、極めて重要な存在であると注目されるようになってきた。
毛細血管の役割は、臓器や組織、細胞の1つ1つにまで酸素や栄養を届けること。途中で漏れが生じ、血液の通っていない毛細血管が増えると、深刻な病や老化の大きな原因になることが判明したのだ。専門家はこの状態を“ゴースト血管”と名付け、対策を呼びかける。
ゴースト血管によってリスクが高まる病気は、認知症、骨粗鬆症、冷え性など、枚挙にいとまがない。さらに病気を治療するための薬の効き目も悪くなるという。また、ゴースト血管は美容にも大きく影響する。シワやたるみといったお肌の乱れの大きな原因になるのだ。
番組では、バイオイメージングという最新技術でとらえた毛細血管の映像やCGを駆使して、病気や老化につながるメカニズムを紹介すると共に、予防のための対策法もしっかりと伝える。
今回も、HP・データ放送による双方向リスクチェックや、ツイッターなどを通じて寄せられた疑問・質問に専門家が答えるといった、「視聴者参加型生放送」でお送りする。

第7集(最終回)“健康長寿”究極の挑戦

「人体」のフィナーレを飾る第7集は、これまで困難だったがんや心疾患などの病気の治療に挑む科学者たちの最前線に迫る。臓器同士がメッセージ物質を使って会話を繰り広げる人体の巨大ネットワーク。その研究において今最も注目されているのが、「エクソソーム」と呼ばれる1万分の1ミリほどの小さなカプセル。体中のあらゆる細胞が放出するこのカプセルには、様々な機能を持つメッセージが大量に詰め込まれていて、私たちの健康や命を守る重要な役割を果たしている。一方でがん細胞もエクソソームを分泌しており、血管細胞に働きかけて酸素や栄養を供給させたり、免疫細胞を手なずけて攻撃を止めさせたりするなど、自らの増殖のために巧みに利用していることが分かってきた。そして今、医療の現場では、エクソソームなどのメッセージ物質をコントロールすることで、がんの転移を押さえ込んだり、傷ついた心筋細胞を再生したりするなど従来は不可能だった新たな治療法の開発が急ピッチで進んでいる。メッセージ物質を駆使した医療のパラダイムシフト。世界初公開の顕微鏡映像や迫力のCGを駆使して、健康長寿への最新の挑戦を伝える。

(下平・注) 「エクソソーム」 http://team.tokyo-med.ac.jp/ims_onc/research/report01.html

東京医科大学 医学総合研究所 トップ › 研究内容紹介 › 研究成果報告 › エクソソームとmiRNA

【エクソソーム(exosome)とは?】
【バイオマーカーとしてのエクソソーム・miRNA】
【エクソソーム・miRNAのバイオロジーから治療へ】
【エクソソーム研究のこれから】 この項のみ転載、次の解説あり。
今では、「エクソソーム」が細胞の分化・老化や免疫系の制御などさまざまな生命現象に関与していることが明らかになり、今後も一つの研究分野として発展して行くことは間違いありません。国際細胞外小胞学会(ISEV)も2014年で第4回目を迎え、細胞外小胞(extracellular vesicles: exosomeおよびmicrovesicle (MV)を含む総称)の機能や分泌メカニズムなどの生物学的知見に加え、それらに内包されるmiRNAや機能性タンパクをターゲットとした疾患マーカーや治療法の開発など臨床応用を目指した研究が多数報告されました。その一方で、「エクソソーム」というキーワードだけが先行している印象がありますが、エクソソーム(30-100nm)は「細胞外小胞」の中の氷山の一角であり、まだ未解明の部分が多く残されているのが現状です。このサイトでは今までのわたしたちの研究成果の概要をご紹介いたしましたが、今後もバイオロジーから臨床研究まで、様々なアプローチで研究を展開して行きたいと考えています。

第6集“生命誕生” 見えた!母と子 ミクロの会話

体中の臓器がお互いに情報を交換することで私たちの体は成り立っている。そんな新しい「人体観」を、最先端の電子顕微鏡映像やコンピューターグラフィックスを駆使して伝える、シリーズ「人体」。第6集のテーマは“生命誕生”だ。母親の胎内で赤ちゃんはどうやって成長していくのか。実は、たった一つの受精卵が赤ちゃんに育つプロセスこそ、細胞が発する“メッセージ物質”が大活躍する舞台であることが最先端の研究で分かってきた。最初に生まれる臓器は心臓。その後、細胞同士が次々とメッセージ物質を交わしながら、ひとりでに体が作られていく神秘的な様子が浮かび上がってきたのだ。さらに、胎内の赤ちゃんがメッセージ物質を使って、母親とまるで会話をするように情報をやりとりしていることも明らかに。いま、こうした胎内のメカニズムに学び、人工の臓器を作る研究も加速している。これまでほとんど知られていなかった生命誕生の壮大なドラマに迫る。

第5集“脳” すごいぞ! ひらめきと記憶の正体

体中の臓器がお互いに情報を交換することで私たちの体は成り立っている。そんな新しい「人体観」を、最先端の電子顕微鏡映像やコンピューターグラフィックスを駆使しながら伝えるシリーズ「人体」。第5集のテーマは“脳”だ。番組では、お笑い芸人で芥川賞作家でもある又吉直樹さんの脳を、世界最先端の技術で徹底的にスキャン。内部を走る電気信号の様子を、世界で初めて映像化した。その結果「ひらめき」に関わるとされる、特別なネットワークの正体が浮かびあがってきた。さらに「記憶力アップ」の鍵も解明されつつある。脳の“ある場所”で、新しい神経細胞が次々と生まれ、記憶力を高める重要な役割を果たしていることが分かってきたのだ。そのメカニズムの解明がさらなる研究へと波及し、認知症治療の新たな戦略も見えてきている。創造性やひらめき、意識や心も生み出す、究極のネットワーク臓器“脳”。その美しくも神秘的な世界に迫る。

第4集万病撃退!“腸”が免疫の鍵だった

体中の臓器がお互いに情報を交換することで私達の体は成り立っている。そんな新しい「人体観」を、最先端の電子顕微鏡映像やコンピューターグラフィックスを駆使して伝える、シリーズ「人体」。第4集のテーマは“腸”だ。毎日の食事から栄養や水分を大量に体に取り込む消化・吸収の要だが、じつは私たちを万病から守る全身の「免疫力」を司っていることが、最新研究から明らかになってきた。なんと全身の7割もの免疫細胞が腸に集結し、いま話題の「腸内細菌」たちと不思議なメッセージをやりとりしているというのだ。ひとたび、腸での免疫のバランスが崩れ、免疫細胞が暴走を始めると大変なことに。花粉や食べ物、自分の体の一部まで「敵」と誤って攻撃し、さまざまなアレルギーや免疫の病を引き起こしてしまう。どうすれば、腸内細菌が出す“メッセージ”を活用してこの暴走を抑え、アレルギーなどを根本解決できるのか。最先端の顕微鏡映像や高品質のCGを駆使して、知られざる腸の力に迫る。

第3集“骨”が出す! 最高の若返り物質

体中の臓器がお互いに情報を交換することで私達の体は成り立っている。そんな新しい「人体観」を、最先端の電子顕微鏡映像やコンピューターグラフィックスを駆使しながら伝える、シリーズ「人体」。第3集のテーマは“骨”だ。単なる固いカルシウムのかたまりだと思ったら大間違い。私たちの全身の「若さ」を司っているのは、実は骨だということが、最新の科学から明らかになってきている。骨が操っているのは、「記憶力」「筋力」「免疫力」、そして「精力」までも・・・。逆に言えば、骨が「老化」のスイッチを押してしまうこともあるというのだ。その危険性は、高齢者だけではなく、若い世代にも潜んでいるという調査結果もある。では、どうすれば骨を強くし、「若さ」を保ち続けることができるのか。骨が持つ知られざるパワーを呼び覚ます方法も、詳しくお伝えする。

第2集驚きのパワー!“脂肪と筋肉”が命を守る

体中の臓器がお互いに情報を交換することで私達の体は成り立っている。そんな新しい「人体観」を、最先端の電子顕微鏡映像やコンピュータグラフィックスを駆使しながらお伝えする、シリーズ「人体」。第2集のテーマは“脂肪と筋肉”です。なぜダイエットに失敗するのか、メタボリックシンドロームはなぜ怖いのか。最新科学が、その本当の理由を、明らかにしていきます。単に体を覆っているだけだと思ったら大間違い。脂肪が、脳や免疫をコントロールしたり、筋肉の働きが、記憶力の増強やがん予防と関わっていたりする可能性も報告され始めています。さらには、現代人の体の中で、そんな脂肪と筋肉の働きに深刻な異常が起きていることも明らかに。心筋梗塞や脳梗塞、そして糖尿病など、あの「メタボ」が招くさまざまな病気の根本的な原因が、実は、脂肪や筋肉の情報交換に潜んでいたのです。全く知らなかった筋肉と脂肪の驚くべき能力。その謎を徹底的に解き明かしていきます。

第1集“腎臓”が寿命を決める

シリーズ「人体」第1集の主役は「腎臓」だ。“尿を作る臓器”ぐらいにしか考えられず、目立たぬ存在とさえ言われる腎臓。実は今、世界中の研究者たちが競うようにしてそのパワーの解明に乗り出している。浮かび上がってきたのは、腎臓が体中に情報を発信しながら、さまざまな臓器の働きをコントロールしているという驚きの姿だった。そんな腎臓のパワーを操れば、脳卒中や心筋梗塞の原因となる重症の高血圧を一挙に改善。多臓器不全で死の間際だった患者が一気に改善するという驚きの成果が報告され始めている。さらに、なんと「健康長寿のカギ」となる「ある物質」を、腎臓が調整していることまで明らかになってきている。世界初となる3D電子顕微鏡や、8K顕微鏡ライブイメージングによって撮影されたミクロの映像、そして、フル4Kのコンピューターグラフィックスを交えながら、腎臓の驚異的なパワーに迫っていく。

※ 以下、上のような概略が出てくる。 実内容は、NHKオンデマンドで見ることができます。ぜひ必要だというものは視聴できるようにします。(下平)

NHK出版によってこれらすべての解説をまとめた書籍を流布してほしい。 デジタル版でもいいのです。 国民の誰にとっても非常に大事な課題です。

 10 14 (日) 知ってほしい“産後のうつ”~92人自殺の衝撃~     WEB特集
    https://www3.nhk.or.jp/news/web_tokushu/2018_0914.html?utm_int=tokushu-web_contents_list-items_023
    2018年9月14日 16時50分

このWEB特集は表示にあるように今年の9月14日の記事だ。 何と悲しいことだろう。 わが子を産んで嬉しがるべき母親が自分で死の道へ進むとは !!!

私はこの記事を見て手放しでいるわけにはいかない。 では、どうする。

日本の文化に誇りを持ちたい、誰しもそうした願いを心の中にもっているに相違ない。 それなのに、それなのに・・・。 このことは、たまたま起こった事態とは根本的に違うのだ。 どういう苦しみが母親をそうさせたのだろうか?

例えば、誰でも知っている芥川龍之介の自殺はなぜかという課題に対しては文学者はもちろんにしても読者の誰しも何故なのかという疑問はずっと心の中に未解決のままに残されている。

だが、今回の報道事実に対しては、帰納的に見ても類推したり原因追及したりすれば、どうして死を選んだのかわかるはずだ !!

次の記事はURLに出てくる内容だ。



2年間で92人。これは、おととしまでの2年間にみずから命を絶った、出産後1年未満の母親の人数です。専門家が「異常事態」と警鐘を鳴らすこの数字。新たな命の誕生の裏で一体、ママに何が起きているのでしょうか。(科学文化部記者 出口拓実 水野雄太 シブ5時ディレクター上條麻里奈)

2年で92人自殺 最多の死因に

今月5日、国立成育医療研究センターが深刻なデータを発表しました。

おととしまでの2年間の人口動態統計を活用し、出産後1年未満に死亡した女性について分析したところ、▽自殺が92人で最も多く、次いで▽がんが70人、▽心疾患が24人、▽出血が20人などでした。自殺した時期をみると、出産後すぐの1か月ですでに10人で、その後も続き、9か月で13人など、1年を通して起きていました。

"ニュース画像" があるのだが、 さらに、35歳以上や、初産の女性などでその割合が高い傾向を示していました。

出産後の母親の自殺の実態が明らかになるのは初めてで、専門家は多くが産後のうつなどが関係しているとみています。

研究を行った国立成育医療研究センター研究所の森臨太郎部長は「出産後の母親がみずから命を絶つケースがこれほどあることは異常事態と言える。早急な対策が必要だ」と指摘しています。

「産後のうつ」とは…

産後のうつは体調や生活リズムなどが大きく変化することなどで起きるとされています。

専門家や関連する学会のガイドラインによりますと、主な症状は不眠や食欲の低下、それに興味や喜びといった感情の喪失などで、母親としての責務が果たせていないなどといった自責の念があらわれることもあります。

そうした産後のうつは、出産した母親の10人に1人の割合であらわれるとされています。

産後のうつのリスクを高める要因は、育児不安やストレスとされているほか、過去のうつ病の病歴や妊娠中からの強い不安などもあると考えられています。

さらに、子育てを母親1人で行わざるをえないいわゆる「ワンオペ育児」など、家族などの周囲のサポートの不足などもあると指摘されています。

症状が重くなると自殺のおそれがあります。
そして、将来的な育児放棄や虐待にもつながることが指摘されるなど深刻な問題を引き起こすケースもあるのです。

母親たちからは強い反響

(上條 麻里奈) 私が初めてこのデータを聞いた時、とてもショックを受けました。現在、私自身妊娠6か月。自殺したお母さんの胸中を考えると、本当に心が痛みました。

それと同時に、私も妊娠初期のころに言いようのない不安にかられたことを思い出しました。

「母親になる」「産まれてくる子どもの人生を背負う」

望んだ妊娠であったにもかかわらず、この先一生、自分がおなかの子の母親なんだと思うと、その責任の重さから逃げ出したくなったり、気分が落ち込んだりすることが何度もありました。

このニュースを「シブ5時」の中のコーナーで放送しようと、まずは「シブ5時」を見ている女性を対象にしたアンケートを行うことにしました。

質問は、▽産後に不安や孤独を感じたことはあったか。▽それはいつ頃だったか。▽支援の体制は十分にあったか。▽母乳が出ないなどの身体的な不調はなかったかなどです。

アンケートへの反応は予想を上回るもので、次々と回答が返ってきます。

中には思いの丈をぶつけるように書き込んだ回答もあり、いつもとは違う反応でした。

その内容もママたちの置かれた孤独な状況と苦しい気持ちがつづられていました。

「産院から自宅に戻るとゆっくり眠れなくなった。世界が一変して不安だった」

「産後、家で赤ちゃんと2人きりになると、急に孤独になった。1人で面倒を見なければという責任で不安になった」

「産まれるとほとんど育児は1人で行い、孤独で助けてくれる人がいない。話す相手もいない。寝不足もあり気持ちが暗くなった」

「ほとんど母乳が出なくて、自分はダメな母親なんだと思って本当に苦しかった」

「子育てに明け暮れ、自分が社会から取り残されていくような不安があった」

寄せられた回答では、およそ9割のママが、産後に不安や孤独を感じたと答えました。

夫は仕事で帰宅が遅く、近くに頼れる家族が住んでいないなどの孤独な環境で、つらい思いをしたママがいかに多くいるかが感じ取れるものでした。

私自身が100%の自信と喜びで赤ちゃんを迎える気持ちになれていませんでしたが、世の中の多くのママが、不安や孤独と毎日戦っていることを知り、「不安になるのは普通のことなんだ」と、背中を押してくれるものでした。

そして、世の中のお母さんを応援するためにもこのニュースを出したいと思いました。

産後のうつに苦しむ母親

(出口 拓実)
私は、おととし長女を出産した40代の母親を取材しました。

子育てで頼れるのは夫だけという環境でしたが「しっかり育てたい」と子育てに向き合っていたといいます。

しかし、産後3週間ごろから心身に不調を感じ始めました。

ニュース画像
体に加え、心も休まらずこれ以上心身がもたないと感じ、「子どもを育てる自信がない。私には無理なのかもしれない。死にたいほど苦しい」と思い悩むようになりました。

不眠や食欲不振にもおそわれ、思い描いていたような母親になれていないと感じて気分が沈み外出も避けるように。

さらに、家にいながらスマートフォンで子育ての情報を調べていても、周囲の母親のいきいきとした育児の様子が目に入り、落ち込む日々が続き、夫に「死にたいほどつらい」と漏らす日もあったと言います。

病院で診察を受けると産後うつと診断されました。

ニュース画像
夫が早めに帰宅するなどして協力して子育てを行い、症状は落ち着いているものの、現在も睡眠導入剤などの5種類の薬の服用を続けています。女性は「症状が重いときは暗い中を歩んでいる感じでした。その状態でも子どもを残していなくなるわけにもいかず、産後の母親は本当に逃げ場がないと感じていました」と心の内を明かしてくれました。

産後の母親のこころを支援 初の制度

産後のうつのリスクの高いママを早くに見つけてケアをしようという動きが始まっている自治体があります。

国は昨年度から出産した母親の産後うつなどを早くに見つけ、ケアにつなげるための健診にかかる費用を助成する制度を新たに始めました。

これまで出産後は、赤ちゃんの健康を調べる制度はありましたが、母親の体や心の状態を調べる国の制度はありませんでした。

神奈川県座間市では、8月からこの制度を使い、出産後2週間と1か月に1回当たり5000円を上限に無料の健診が受けられるようになりました。

この健診のポイントは「心の負担」を見抜くことです。

独自につくったストレスの状態を確かめるアンケートに答えてもらい、それを見ながら産婦人科医が母親の診察を行います。

座間市の産婦人科クリニックでこの健診を取材した日。2週間前に初めて出産したばかりの女性に会いました。

取材には笑顔で明るく受け答えをしていましたが、健診で医師から問いかけられていくと雰囲気が変わりました。

医師が「母乳はどれくらい出ていますか?」といった質問や「家族は協力してくれていますか?」などと尋ねていくと、女性が悩みを打ち明け始めました。

「実は母乳がちゃんとあげられません。赤ちゃんは2時間から3時間おきに起きちゃうので、寝られないことが多いため寝不足で、正しく子育てできているのかわからないです」

アンケートを通してこうした悩みを聞き出した医師は、助産師がついて母乳をあげるトレーニングや乳房のマッサージができることなどに加えて睡眠時間をつくるコツをアドバイスしていました。女性は安心した表情で診察室をあとにしました。

心の負担“早くに見つけて 早くケアを”

そして、母親の心の負担が大きくなっていると医師が判断した場合、市の保健師と連携してすぐにケアを行う仕組みができています。

医師から連絡を受けた市の保健師たちはすぐに対応策を話し合い、早いときにはその日のうちに母親の自宅を訪問して、子育ての状態や悩みを詳しく聞き取ります。

ニュース画像
そして、市の「産後ケア」のサービスを利用してもらいます。

赤ちゃんを医療機関の助産師などが預かり、その間にママに睡眠をとってもらう取り組みや同世代のママたちとの交流などストレスや疲労を和らげるメニューが用意されています。

また、すでに心の負担が深刻な状態にある母親は精神科の医師につなげることもあるといいます。

このように、医師と行政の保健師がきめ細かく情報をやりとりし、ママの心の負担を「早く見つけ」て「早くケアにつなげる」仕組みを作ったのです。

ママのSOS 周囲のサポートが重要!

ママのSOS 周囲のサポートが重要! 産後のママを支援する体制はまだ決して十分とは言えず、始まったばかりです。

今回の放送を終え、多くの母親たちから感想のコメントを頂きました。

「産後うつを経験しました。『つらいです』の言葉が言えなくてどんどんふさぎ込んでしまいました」

「引き金は旦那の家事、育児への無関心。自分自身もうつになるなんて思っていなかった」

「サポートしてくれる場所がわからなかった。私と同じように困っているお母さんたちは多いのでは」

「誰にも理解されず、孤立感。どうかもっと社会の理解が進むことを望みます」

産後のうつのママは自分から「助けてください」と手を挙げられる人は多くはなく、むしろ助けを求められる人は少数だと専門家は言います。

今回の研究を行った国立成育医療研究センター研究所の森臨太郎部長は国の制度の周知などを進めるとともに、もう1つ大事な点を私たちに教えてくれました。

それは「社会全体が、“出産は体の問題だけでなく、心の健康の確保も重要である”」という認識を持つことです。

今まさに苦しんでいるママがいる。ママが孤立しないように、心の負担が軽くなるように。自分たちにはどのような支援ができるのか。今一度立ち止まって考え、実践する必要があると感じました。

 10 14 食べる米ぬか健康法     自分で精米した米ぬか利用
    https://www.hondanojo.com/komenukakenkouhou1.htm

IP6(イノシトール-6-リン酸)は米ぬか層に含まれている

玄米の表面を覆っている米ヌカは人体に有用な成分をたくさん含んでいます。その中でもIP6は天然の抗ガン物質とも呼ばれています。
米ヌカ健康法など多くの学者がその有用性を証 明しています。 しかし、米ヌカは玄米の部分では最も残留農 薬の蓄積される箇所としても証明されていま す。 化学肥料、農薬を多用した慣行農法で栽培されたお米の残留農薬のほとんどは米ヌカに含まれています。

精米する前の玄米は、図1のように果皮、種皮、糊紛層、胚乳の部位からなっています。 稲の籾殻だけを取り除いた状態です。 私たちが食べている米は、この状態から精米したものですが、精米の度合いによって,3部づき,5分づき(半づき)、7分づきなどがあります。 3部づきの状態では,果皮は取れていますが,種皮の大部分がまだ残っています。 色もまだまだ茶色がかっていて、白米を見慣れた人には違和感があるかもしれません。 5分づき米になると種皮がほとんどなくなり,糊紛層も少なくなります。 糊紛層も胚芽も取れ,胚乳だけになった状態が精白米です。(胚芽部分を残したものは胚芽米) 精米が進むにつれて,栄養分がどんどん失われていきます。 表2は精白米と玄米の100g中の栄誉成分を比較したものです。 この表を見ると,精白することによって,たんぱく質,脂肪,カルシウムが減り,繊維,鉄分,ビタミンBは大幅に失われることが分かります。 精白米(胚乳部分)のうち約70%は炭水化物(たんぱく質は約6%)で、ビタミンBやカルシウム、鉄分はほんのわずかしかありません。 精米するときに,もっとも栄養分のある部分を取り除いてしまったからです。

驚くべき効用と上手な利用法  

米ぬかの栄養素に最初に注目したのは、日本人ではなく オランダ人医師のアイクマンが、1896年に発表した論文が、 米ぬかに関する初めてのものといわれています。 アイクマンは、鳥類に精白した穀物をエサに与えつづけた結果、 脚気のような症状が現れることに気付きました。 「精白したエサが原因ならば、精白の際に出たカスを与えてみたら どうだろう」と実践してみたところ、米ぬかの思わぬ効用に気付きました。
日本では、鈴木梅太郎博士が米ぬかの組成を分析して「ローオリザニン」という成分を抽出することに成功しました。 これがビタミンBでした ビタミンBは、米ぬかから発見されたのです。これが不足すると脚気はもちろん、イライラしたり、疲れやすくなったり、肌があれて吹き出物が 出たりします。このような症状は、ストレス社会に生きる現代人には、 つきものとされています。 これといって寝付くほどの症状ではない為に、 ついつい見過ごしてしまいがちですが、これは危険なことです。 もし心当たりがあるならば、ぜひとも米ぬかにチャレンジしてみてください。 絶対に大きな効用が期待できます。



各職業分野別で見る、健康調査 このとき、最も健康だと判断されたのは、サラリーマンでも自営業でもありませんでした。 なんと、刑務所や拘置所にいる人々だったのです。 その秘密は、規則正しい生活と質素な食事にありました。
ここで注目したいのは、彼らが食べていた食事です。 麦入りご飯と味噌汁、野菜などの煮付け、漬物といった質素な献立です。
いわば昔ながらの一般庶民の食事です。 塀の外側では飽食を繰り返し、多くの人々が成人病で苦しんでいるというのに、 彼らは質素な食事のために、健康な体を知らず知らずのうちに作っていたのです。 だからといって、目の前に美味しい食べ物がたくさんあるのに、それを食べずに「質素な食事に 切り替えろ」といわれても、なかなか難しい話です。 それに比べたら、米ぬかを上手に食べて日常の食生活の欠点を補うのは、難しいことでは ありません。 つまり、米ぬかは、現代人のための新しい、”栄養剤”といえるのではないでしょうか。

1、コレストレール値が下がる

ダイエタリー・ファイバーには、コレステロールが体内に吸収されるのを防ぎ、血中のコレステロール値を下げる働きがあります。

2、米ぬかに含まれる栄養成分は、体にさまざまな好影響をおよぼします。

米ぬかの成分 フィチン酸
抗がん作用・抗腫瘍作用、尿路結石や腎結石の予防、歯垢形成抑制の効果などがあるとされる。

イノシトール
脂肪肝や高脂血症、セロトニン異常に起因するうつ病、パニック障害、強迫神経症に有効とされる研究結果もある。

フェルラ酸
米糠に特有である。紫外線吸収、酸化防止機能があり、食品や化粧品に用いられる。

γ-オリザノール
米糠に特有である。コレステロールの吸収を抑える作用、更年期障害などの不定愁訴に効用があるとして医薬品として用いられる。また、紫外線防止のために化粧品に用いられる。
食物繊維 ビタミンB1,ビタミンB6, ビタミンE , ミネラル,鉄,マグネシウム,マンガン

3、肥満の解消

コレステロール値が下がり、便秘が解消されるだけで、肥満はかなり改善することができます。 また、米ぬかに含まれるダイエタリーファイバーは、消化吸収されずにそのまま排出されますが、このときに余分な栄養分も一緒に排出することがあります。 動物性たんぱく質や脂肪などを過剰に摂取しがちな人にとっては、好都合です。 そのうえ、米ぬか食による良い兆候が出始める頃になると、食べ物の好みにも少しづつ変化が見え始めることがあります。 脂っこい物や甘い物を以前ほど必要としなくなったり、食べすぎがなくなるのです。 これは、特に玄米を食べたときに見られることなのですが、米ぬかでも同じような傾向が見られるようです。 これは、食後の腹持ちが良くなるためです。 このような状態になれば、肥満はドンドン解消されていきます。

私は米ぬかでダイエット、便秘が解消し 3ヶ月で7kgの減量にも成功しました。

毎日の食事は今までどうりに食べていました。
米ぬかを毎食大きめのスプーン3杯、3ヶ月食べて便秘が解消、吹き出物もなくなり、体重-7kg(減量)ダイエットに成功。
年齢30歳、二人の子持ちの主婦です。 5月から当農場のメール担当をしてから米ぬかを食べ続けています。

4、高血圧を解消する

高血圧は脳出血、心筋梗塞、狭心症、心不全など、命にかかわる病気へつながる恐ろしい症状です。 米ぬかは、高血圧改善にも有効だといわれています。 米ぬかはコレステロール値を下げる作用があることは先に説明しましたが、血中のコレステロール値が下がると、血圧も自然と下がってくるのです。 また、米ぬかに多く含まれるリノール酸にも、血中のコレステロールや中性脂肪を減らす働きがあります。 更に、カリュウムが塩分の排出を助けることも、血圧の安定に役立っています。

5、血糖値を改善する

糖尿病が多いイギリスでは、戦争中、患者が急激に減ったことがありました。 これは戦争による食糧事情の悪化で、砂糖や脂肪の消費量が減ったためといわれていますが、「小麦の精白率が下がったことも関係しているのではないか」と考えられたこともありました。
そこで、糖尿病患者にダイエタリー・ファイバーが豊富な食事を与えてみたところ、糖尿病が減ったのです。 糖尿病は、時に失明したり、意識不明の昏睡状態になって死亡することもある恐ろしい病気です。 現在ではインシュリンや食事療法などが、行き届くようになりましたが、ちょっとした油断も禁物です。 ダイアトリー・ファイバーには、余分な糖分の吸収を阻害する働きがあり、これが糖尿病予防や治療になっているのです。


ダイアトリー・ファイバー
    http://www.kamedaya.info/index.php?komenuka
    亀田屋のページより

米糠(こめぬか)について

玄米を精米する過程で得られる茶色い皮の部分のことです。
精米前の玄米から約10%得られます。
玄米全体の95%に相当するミネラル分が含まれており、機能性食材として注目を集めています。

成分
主な栄養素としては、ビタミンB1、B2、ナイアシン、ビタミンE、ミネラルがあげられます。
米ぬかは、玄米を食べたのと同様の効果を得ることができます。

効果
1.米糠に含まれるダイエトリー・ファイバーの働きによって・・・
・腸の中をきれいに掃除してくれて、便通が良くなります。
・コレステロールが体内に吸収されるのを防ぎ、血中のコレストロール値を下げる効果があります。
・ダイエトリー・ファイバーは消化吸収されずにそのまま排出されますが、このときに余分な栄養分も
一緒に排出してくれるので肥満予防にもつながります。
・ダイアトリー・ファイバーには、余分な糖分の吸収を阻害する働きがあるため、糖尿病予防につながり、また、血糖値を改善する効果もあります。
2.米糠に含まれるリノール酸の働きによって・・・
・血中のコレステロールや中性脂肪を減らし、高血圧を予防します。
3.鉄分が豊富に含まれているため・・・
・貧血予防になります。
4.ビタミンEの働きによって・・・
・自律神経失調症の症状緩和の手助けをしてくれます。
・ビタミンEは、冷え性や痔、動脈硬化、肝臓病、更年期障害などから体を守ってくれ、若々しさを保ちます。
5.米糠から抽出される天然のポリフェノールのフェルラ酸の働きによって・・・
・アルツハイマー病患者の認知機能の低下を抑える効果があり、痴呆症に有効です。
6.米糠に含まれるフィチン酸の働きによって・・・
・ガン細胞の発生と増殖をコントロールする働きがあり、動脈硬化やガンに有効です。

米糠のご利用方法

「ぬか漬け」の作り方

1.鍋に水を入れて火にかけ、沸騰したら粗塩を加え、木ベラで混ぜて煮溶かす。
次に、火を止めて冷ましておく。

2.別の鍋に糠を入れて弱火にかけ、ぬかのにおいが香ばしくなり、薄いきつね色になるまで炒る。
糠の量が多いようなら2回に分けて炒る。

3.冷めたら糠を漬け物容器に入れる。
冷ました塩水を、ダマにならないように、3回に分けて加え手で混ぜる。 3回目の最後は、耳たぶくらいの固さにする。

4.漬け物容器にぬかを入れ、赤唐辛子とうまみを付ける材料を加えて、ぬかによく混ぜ込む。

5.キャベツは、ぬかを包んで漬ける。にんじんなどもぬかに埋め込む。そして、ぬかの表面を平らにならす。

6.ふたをして冷暗所に置く。捨て漬けの間は、ぬか床を発酵、熟成させる期間なので、まだ冷蔵庫に入れません。

7.【10日間捨て漬けをする】
熟成中の10日間は、できれば1日2回、朝夕、空気を入れるようによくかき混ぜる。 2~3日して捨て漬け野菜を取り出す。底からよくかき混ぜ、新しい捨て漬け野菜を加えて、表面をならす。 10日~2週間で、ぬか床らしい良い香りがしてきます。

8.【本漬けをする】
本漬けになったら、ぬか床は冷蔵庫へ保存する。捨て漬けした野菜くずを、全部取り出し捨てる。 漬ける野菜は洗って、水気をよくふき取る。 水気があると、ぬか床が傷みます。

9.野菜の表面を粗塩でこする。塩でこすってから漬けると、野菜に傷がつき、芯まで漬かりやすくなります。
ぬか床の中に平らにならしておいて完全に埋め込むように漬ける。漬け上がる期間は、20~48時間となります。
漬ける時間は、野菜や季節、気温によって変わります。自分好みの味に合うよう調整していて下さい。
漬けた野菜は水でサッと洗ってぬかを落とし、食べやすく切って器に盛って出来上がりです。

「米ぬか入浴剤」の作り方

1.布袋に米ぬかを入れる。

2.その袋を浴槽に入れて、もみこむ。
すると、米の砥ぎ汁のような白っぽい色にお湯が変わってきます。

3.また、軽くマッサージする要領で、肌をぬか袋で撫でてみると、肌がつるつるになります。
※ 入浴後はすぐに出してお風呂のお湯は捨ててください。養分が多いのと成分が酸化しやすいので、翌日までお湯を残さないようにお願いします。

「米ぬかで掃除」

1.布袋にぬかを入れて、フローリングを磨くとピカピカになります。

2.玄関、外庭などのコンクリートの床をほうきで掃く時、ぬかをまいてから掃くと埃がたたず、きれい掃くことが出来ます。


6、貧血を治す

貧血症状の多くが鉄分不足で起こります。 鉄分不足による貧血予防には、レバーやほうれん草などがいいといわれていますが、米ぬかにも鉄分が豊富に含まれていますから、手軽に食べられて効果的です。

7、自律神経失調症にも効果的

米ぬかにはビタミンBが豊富に含まれていますが、B郡の中のパントテン酸が不足すると、自律神経失調症を招くことがあります。 これは、神経の伝達経路にトラブルが発生し、循環器系や消化器系の正常な働きが妨げられる病気です。 食欲不振、便秘、下痢など症状はさまざまです。治療が難しく、なかなか決め手となる治療法がありませんが、少なくとも米ぬかや玄米が症状緩和の手助けをしてくれるようです。

8、若々しさを保つ

米ぬかに含まれるビタミンEには、さまざまな働きがあるといわれています。 冷え性や痔、動脈硬化、ガン、糖尿病、肝臓病、更年期障害などさまざまな悪弊から守ってくれます。 これは、ビタミンEが血管内の過酸化資質の生成を防ぎ、いつも血管を若々しく保つためなのです。 更に、ビタミンEには、血行をよくして、過酸化脂質を取り去る働きもあります。 管内の過酸化脂質が増えると血圧が上がり、老化が進んでしまいますがこうしたことを防いでくれるのです。

9,、米ぬかの成分が痴呆症に

米ぬかから抽出された天然のポリフェノールのフェルラ酸に、アルツハイマー病患者の認知機能の低下を抑える効果がある、という臨床試験結果が26日、和歌山市であった国際シンポジウム「コメと疾病予防」で発表された。

10、米ぬかの美容法

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精米する前の玄米は、図1のように果皮、種皮、糊紛層、胚乳の部位からなっています。 稲の籾殻だけを取り除いた状態です。 私たちが食べている米は、この状態から精米したものですが、精米の度合いによって,3部づき,5分づき(半づき)、7分づきなどがあります。 3部づきの状態では,果皮は取れていますが,種皮の大部分がまだ残っています。 色もまだまだ茶色がかっていて、白米を見慣れた人には違和感があるかもしれません。 5分づき米になると種皮がほとんどなくなり,糊紛層も少なくなります。 糊紛層も胚芽も取れ,胚乳だけになった状態が精白米です。(胚芽部分を残したものは胚芽米) 精米が進むにつれて,栄養分がどんどん失われていきます。 表2は精白米と玄米の100g中の栄誉成分を比較したものです。 この表を見ると,精白することによって,たんぱく質,脂肪,カルシウムが減り,繊維,鉄分,ビタミンBは大幅に失われることが分かります。 精白米(胚乳部分)のうち約70%は炭水化物(たんぱく質は約6%)で、ビタミンBやカルシウム、鉄分はほんのわずかしかありません。 精米するときに,もっとも栄養分のある部分を取り除いてしまったからです。

表2 米の成分表 (可食部100g当たり)

・・・単位米ぬか玄米5分
づき米
7分
づき米
精白米
エネルギーKcal286351353356356
水分13.515.515.515.515.5
たんぱく質13.27.47.16.96.8
脂肪18.33.02.01.71.3
炭水化物・糖質38.371.873.974.775.5
炭水化物・繊維7.81.00.60.40.3
灰分8.91.30.90.80.6
無機質・カルシウムmg4610876
無機質・鉄mg6.01.10.80.70.5
無機質・リンmg15000000
無機質・ナトリウムmg5.00000
無機質・カリウムmg18000000
ビタミン・B1mg2.50.540.390.320.12
ビタミン・B2mg0.50.060.050.040.03
ビタミン・ナイアシンmg25.04.53.52.41.4
日本食品標準成分表 (科学技術庁)