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続折々の記 2019⑦
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ひきこもり
扉の向こうで
外に出られない主婦たち
就労つまずき、復帰に壁ひきこもり
ひきこもり 検索結果 ものすごい分量
いじめ対策の枝葉末節
【 04 】08/21~
問題の根源には何があるのか?
子供のいじめやそれがもとになった自殺など、ドロドロしたこうした現象の根源には何があるのか? 人の心の奥深く、そして自分が生きていく方向決定に間違いがある場合に、その間違いを修正することができないそうした心の決定を、誰でも持っていると私は考える。
問題の根源を自分では見つけることが難しい、こういうとらえ方は間違っているのだろうか?
自分で自分の状況がどうなっているのか判断がつかない場合が、誰でもあるのだと私は仮定するのです。 自分がそれまで生きてきたその生き方が否定されたとしたら、どうして?とかほんとうにまちがっているのか?とか、考えてもわからなくなるとしたらその人はどうするのだろうか?
人がみんなから全面否定されるとき、死を決定する結論になる!
「人をいじめてはいけない、どの子にも親がいるんだ!」 この言葉は叔母から聞いていた。 私が教師となっていた若いころ、心優しい叔母からその言葉を聞いたのである。 親からその言葉を聞いたと話してくれました。
問題の根源には何があるのか?
白熱教室のテーマとしたら、どうだろうか?
私の結論だけではなく、いろいろと結論が出されてくると思う。
社会的な根源的な指示は何も出ていない。 社会規範の企画を考える文科省でも何も出ていない。 出ているのはみんな枝葉末節な考えで国民がみんなでその通りだというものではない。 枝葉末節だというのは私だけなのか分からないが、問題解決の成果はほとんど出てこないからだ。
私の考えを述べよう。
経済生活に目が向けられて親の子供の養育が出来ていないから、現代社会にその結果が悲しいものとして突出してきたのだ。 私はそう考える。 そう考えている。
問題解決の方向の根源は「学而第一」にある。 儒教の根幹になっているこの考えがことに戦後衰退してきているからである。
人づくりの考えをせず、経済潤沢を目指すようになったからである。 心の問題を忘れて、お金の問題に走ってきてしまった。
政治も経済第一の考えに走り、更に進んで自分の経済潤沢に走ることをいとわなくなってしまったからである。
どうしたら軌道修正していくようになるのか?
そのことも白熱教室の課題になるのです。 その道筋を考えていきましょう!
こんなことを考えているとき、新聞で大きく社会欠損の現状を取り上げてくれたのです。 まずはみんなで現状をよく知るようにしましょう。 そのためにこのニュースを取り上げました。
2019年8月14日 (#ひきこもりのリアル 扉の向こうで:上)
52歳、相談先なかった
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14138468.html?ref=pcviewer
長い冬が過ぎ、田んぼに厚く積もった雪が溶けていく。田植えが終わり、稲が育ち、収穫が終わるとまた冬が来て、一面が雪に覆われていく――。
平成の約30年の大半をひきこもり状態で過ごした青森県弘前(ひろさき)市の男性(52)が、自宅2階の部屋から眺めていた景色だ。「このままではダメだ」と焦燥に駆られながら、1年、また1年と過ぎていった。
始まりは、20代前半だった。日本中がバブル景気に沸いていた1980年代の終盤。外出先で突然、吐き気に襲われた。その後も人混みに入ると、しびれるような刺激が走るように。苦しむ姿が不審に思われているような気もして、外に出られなくなった。当時は病院に行かなかったが、振り返ると、パニック障害や対人恐怖症に特徴的な症状だったと思っている。
男性には、いじめられた経験がある。幼稚園で仲間外れにされ、遊戯会のダンスは職員と踊った。小学校では靴を隠され、給食は一人、教室の隅で食べた。中学校では殴られ、蹴られ、金をせびられた。
なぜ標的にされたのか。思い当たる節はない。高校を出て就職した首都圏のスーパーでも同僚に無視された。3年で退職し、地元へ。発作が起こり始めたのは、その翌年からだ。
20代でひきこもり状態になり、6畳間でラジオを聴いたり、ベッドで寝そべったり、新聞を読んだり。約30年も続くとは考えもしなかった。
昭和の初めに生まれた両親と、3歳上の姉との4人暮らし。土木建設関連の会社を営んでいた父には「怠けるな。働け」と毎晩のように怒られた。「人が怖い。体調が悪い」と訴えても聞き入れてもらえなかったという。当時は「ひきこもり」が今ほど理解されていなかった。穏やかな性格の母は、男性を責めなかった。だが、男性は一緒に食事をする時も、無言で食べ終わるとすぐに自室へ。「タダメシの罪悪感」があった。
公共職業安定所には、20代の頃に何度か行った。だが、履歴書にある失業中の「空白」を職員に駄目出しされ、嫌気がさした。30代には発作がひどくなり、気力がさらに衰えた。40代になると床屋にも行けず、母に髪を切ってもらった。
「仕事もせず、家庭も築かず何をしているんだ」との自己嫌悪。「抜け出さなくては」と思っても何もできない焦燥感。「取り残されている気がした。苦しみを誰にも相談できない孤独が一番しんどかった」
◇
ひきこもり状態の人の高年齢化と長期化が進んでいます。当事者はどんな思いを抱えているのでしょうか。3回に分けてお伝えします。(岡野翔)
(2面に続く)
(2面)
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14138363.html?ref=pcviewer
(1面から続く)
■助け必要なら、今度は支える側に
ひきこもり状態の当事者にとって、家族の「老い」は目の前にある問題だ。平成の約30年の大半を青森県弘前(ひろさき)市の自宅で過ごした男性(52)の場合、2015年に形になって訪れた。優しかった母が体調を崩し、81歳で亡くなったのだ。
その後、80代に差し掛かった父も倒れ、入退院を繰り返した。病弱な姉に代わり、慣れない家事や看病をやらざるを得なくなった男性。パニック発作への不安や対人恐怖を抱えながらも、ちょっとした外出などに追われた。
17年の暮れ。男性は新聞で、ひきこもり状態の人の家族会「青森さくらの会」(青森市)が開く対話交流会の告知記事を見つけた。会の存在は以前から知っていた。結成時の新聞記事を自宅で読み、切り抜いていたからだ。だが当時、どうしても参加する勇気が出なかった。「今度こそは」と家を飛び出した。
一人で電車に乗ったのは約30年ぶり。駅の券売機が電子化されていて驚き、切符を買うのに手間取った。電車に揺られ、約1時間。青森市内の会場の部屋の前に着くと、体が震えた。「受け入れてもらえるだろうかと、清水の舞台から飛び降りるほどの覚悟でドアを開けた」
会場では、ひきこもり状態の子がいる母親ら約10人が迎えてくれた。男性は、こわばった表情で自己紹介し、いじめを受けた体験やひきこもり状態の苦悩を、1時間以上にわたって打ち明けた。
「大変だったね。話してくれてありがとう」。話し終わると、一人の母親が男性に声を掛けた。他の母親たちも涙を流し、ねぎらってくれた。人から感謝の言葉を最後に掛けられたのはいつだったか。男性は、戸惑うと同時に、「救われた」と感じた。「ずっと思い詰めていたことを話し、力が抜けた」と振り返る。
それ以来、男性は毎月の交流会に参加し続けた。仲間として受け入れられている感覚が心地よく、「しんどいのは自分だけではない」と他者を思いやることもできるようになった。会は男性にとって、かけがえのない「居場所」になった。
会の代表の下山洋雄(ひろお)さん(38)は男性について、「ひきこもり状態の中で、前に進むきっかけや安心できる居場所を探す意思を持ち続けたことが、今につながっている」と話す。
最近は入院が続く父の身の回りの世話をしたり、姉の代わりに買い物をしたり。家族の年金に頼って暮らすには厳しくなり、昨年末から生活保護を受け、アパートを借りて一人暮らしを始めた。就労への不安はまだ大きいが、前を向いて生きている。
「以前は、生きていても死んでいるのと同じような感覚だった。今は過去の自分が別人に思えるほど、楽しいと感じることが増えてきた。同じ境遇に苦しんでいる人が助けを必要としているならば、今度は自分が支えになりたい」(岡野翔)
■再挑戦しづらい社会環境――就労以外の参加も容認を
ひきこもり状態の人の高年齢化と長期化の背景について、専門家は、不況による労働環境の悪化や、再挑戦しづらい社会環境などがあると指摘する。
内閣府が3月に公表した「生活状況に関する調査」によると、40~64歳のひきこもり状態の人は全国に推計約61万人。期間は20年以上が2割弱を占めた。
KHJ全国ひきこもり家族会連合会(東京)が数百人規模の会員を対象に毎年度実施している調査でも、当事者の平均年齢は2004年度の28・1歳から35・2歳(18年度)に、平均期間は7・5年から12・2年に上昇している。
両調査の分析を担当した宮崎大の境泉洋(もとひろ)准教授(臨床心理学、KHJ副代表)は、「若い頃からひきこもり状態が続く人たちの層に、中高年になって始まった層が加わっている形だ。バブル崩壊後の厳しい就労環境が長く続いたことや、再挑戦が難しい社会環境の影響が大きい」と分析する。
内閣府の調査では、ひきこもり状態になったきっかけとして、退職や、職場になじめなかったことを挙げた回答が目立った。
今の40代はバブル崩壊後の不況の中で新卒採用が減らされた「就職氷河期」に直面。団塊ジュニア(第2次ベビーブーマー)も含み、人数が多い。50代は、働き盛りで08年のリーマン・ショックを経験。この後、アルバイトや派遣労働など不安定な労働環境に身を置く人が目立った。
境准教授は「中高年層には老いも迫る。不安定で体力的に厳しい仕事に選択肢が限られる現状では、もはや頑張っても報われないと消極的に考えてしまう」と指摘する。「家族会の活動やボランティアなど、就労以外の社会参加のあり方がもっと認められるべきだ。人と接し、自己肯定感を取り戻すことが孤立や長期化を防ぐ」と話す。
■医療や福祉、適切な支援必要 精神疾患・精神障害、外に出られる人も
ひきこもり状態の人の中には、精神疾患や精神障害と診断される人もいる。本人や家族が診断を受けることに躊躇(ちゅうちょ)するケースがある一方、適切な治療で外に出られるようになった人は少なくない。
中学2年から17年間、ひきこもった経験がある新潟市の男性(48)は、6年ほど前から障害がある人たちの作業所で働いている。20代後半で、不安障害の一種、強迫性障害とみられる症状が強くなった。1時間近く手を洗い続けることを繰り返したり、歯磨きを止められなくなったり。うつの症状も悪化した。
31歳で両親に連れられて精神科に入院、治療を受けて7カ月後に退院した。薬を飲みながらひきこもり経験者の居場所に通い、出会った人たちとファミレスに集まったり、カラオケに行ったりするように。「外に出ても、ひきこもっていても、現実は厳しい。それでも、つらい思いを話し合える仲間ができたのは良かった」と言う。
厚生労働省の研究班が作成した「ひきこもりの評価・支援に関するガイドライン」(2010年)は、ひきこもりと関連の深いものとして、「統合失調症」や「不安障害」、「パーソナリティー障害」、「発達障害」などを挙げる。
ガイドライン作成にあたり、精神科医の近藤直司・大正大教授らは2007~09年度、岩手など4県とさいたま市の計五つの精神保健福祉センターに相談があった300件超の事例のうち、本人と会えた183人を調べた。約8割(147人)が何らかの精神疾患などと診断されたという。
ただ、調査に用いた国際的な診断基準は「一般にイメージされる精神疾患などより、ずっと軽い状態の人にも診断名がつくようになっていることに注意する必要がある」と近藤教授。147人を分析したところ、薬物療法など以外の、対人関係についてのカウンセリングや、社会参加に関する相談支援が必要だったり効果的だったりする人も多かったという。
厚労省の担当者は「医療が必要な人を含め、それぞれの状況に応じて適切な支援機関につなぐことが必要だ」と話す。(岡野翔、北上田剛)
2019年8月15日05時00分 (#ひきこもりのリアル 扉の向こうで:中)
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14139697.html?iref=pc_ss_date
家事を担う女性の中に、自分は「ひきこもり」だと感じている人が少なからずいる。40~64歳の当事者が約61万人いるとした内閣府の推計(3月公表)で、女性の割合は23・4%。ただ、主婦や家事手伝いという肩書に隠れ、外から見えづらいとの指摘がある。
6月、東京・新宿の会議室で開かれた「ひきこもり女子会」に女性たちが集まった。主催は「ひきこもりUX会議」。UXはユニーク・エクスペリエンス(独自の経験)の略だ。ひきこもり状態だと自認する女性なら誰でも参加できる。この日の参加者は91人。「男性が多数だと足を運びにくい」との声があり、2016年から続いている。
関東地方の30代後半の女性もその一人。娘が保育園に入園する前の一時期、最長1カ月ほど外へ出られず、ひきこもりがちだった。家族以外との交わりがつらく、週末、夫と一緒にスーパーや公園に行くのがやっとだった。
中学、高校はほぼ皆勤賞。ただ、人間関係を築くのは苦手で、「生徒の序列を示す『スクールカースト』にどうしてもなじめなかった。今は『ママカースト』が立ちはだかる。キラキラしているママが集団でいると気後れしてしまう」。今も他の母親や保育士との会話を避け、娘の登園時は、園の駐車場で様子をうかがう。人の出入りが減ったら車から降り、急いで支度。逃げるように帰る。
女子会に参加し、同じような悩みやつらさを抱える主婦が多いことに驚いた。「女性のひきこもり」が社会にもっと認知されれば生きやすくなるのでは、と期待する。一方で、主婦という肩書に収まることで何となく安心している自分もいる。「矛盾しているけれど、どちらも本音です」
■「輝く女性」のプレッシャー
UX会議代表理事の林恭子さんは、「女性は、家事に育児、介護と役割を負ううちに社会とのつながりが絶たれ、結果的に家に閉じ込められる側面がある」と指摘。「『輝く女性』が社会から求められ、真面目な人ほど良い妻、良い娘、良い母で、さらには働かなければと思ってしまう」と話す。
立ち上げから会に参加している神奈川県の女性(38)は、幼少から母の顔色をうかがってきた。「母は『我慢しなさい』が口癖で、存在は絶対的。そのせいか、私は、他の人の考えが自分より正しいと思って息苦しくなる」と語る。高校1年で不登校になり、成人後は「家事手伝い」をしてきた。話し相手といえば、飼っていたハムスター。30代になって、ひきこもりかもしれないと思ったという。
幼い頃から嫌だったことなど、心の内を母にぶつけたのを機に女性は変わり、母も変わって関係は良くなった。「ボランティアでも地域のつながりでもいい。社会と関われる場所を見つけたい」
内閣府の推計では、半年以上ほとんど自室や家から出ない人に加え、コンビニや趣味の用事などには出かける人も「ひきこもり」とみなした。専業主婦(夫)や家事手伝いの人、育児中の人については、半年間で家族以外の人との会話がほぼなかった人を含めた。
林さんは「国が定義づけた意義は大きい。ただ、実態はもっと深刻。女子会にすら来られず一人で悩みを抱える人も大勢いる」と話す。女子会を「最後のとりで」と思って来る人も少なくなく、「10年ぶりに電車に乗ってきた」「1週間前から外に出る練習をしてきた」といった声も聞かれるという。
UX会議は、女子会を各地で約70回開いてきた。参加者は延べ3千人。当事者が車座で「対話」し、恋愛・結婚や人間関係など多様なテーマで意見を交わす。
17年にはひきこもりの自認女性を対象に、インターネットや会場で呼びかけて実態調査(回答・369人)を実施した。回答者の65%が30~40代で、25%が既婚者。「何を期待して参加したか」(回答・184人)については「出会い、交流」が54・9%で、「体験談」16・5%、「支援情報」8・8%だった。
調査に助言などで関わった東洋大学の新(あらた)雅史講師(社会学)は「この結果は当事者の肉声の集積。だれかと何かを共感できる場を求めている人が多いことに着目して、国や自治体は支援の方法を考えていくべきだ」と話す。(川口敦子)
2019年8月16日05時00分 (#ひきこもりのリアル 扉の向こうで:下)
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14140994.html?iref=pc_ss_date
就職活動の失敗や失業をきっかけに、ひきこもり状態になる人が多いことが、自治体などの調査でわかってきた。「就職氷河期」や競争社会の激化などが背景にあるが、浮かび上がるのは、一度つまずくと元のレールに戻るのが難しい現実だ。
次々と送り返されてくる履歴書と職務経歴書に心が沈んだ。兵庫県伊丹市に住む男性(56)は7年前、再就職をめざし、半年間で約40社に応募。だが、大半は書類選考で落ち、面接できた2社もあっさり落ちた。
工業高校を卒業後、電力関係の仕事に携わり、20代で結婚。共働きで息子を育てた。40代ではボイラーなどを管理する仕事で4社に勤めた。いずれもステップアップの転職だった。
だが、夜勤がきつくなって2012年、転職のため退社すると状況が違った。求人企業の担当者から「50歳になる人は採れない」とはっきり言われた。08年秋のリーマン・ショックの影響も色濃く残っていた。
男性は自室にこもるようになり、妻の作り置きを温めて食べる日々が約6年続いた。妻の収入はあったが、貯金は半減。「社会に必要とされず、人格まで否定された気がした。働けず自分を責める気持ちが強かったが、妻の『長い人生、そんな時期もあるよ』という言葉に救われました」
今年1月、介護の必要から、それぞれの実家で親と住むことになった。「ここで変われなければ親に迷惑をかけてしまう。新しい元号の時代になってもこんなことしていたらあかん、とも思いました」
3月、ハローワークや市の窓口を通じ、生活困窮者の就労支援をする民間団体「伊丹市雇用福祉事業団」に相談。自転車駐輪場を管理する仕事を勧められ、すぐに働き始めた。「妻が仕事の様子を見に来て、『頑張ってるね』と笑顔で言ってくれた。ここで働きながら次を考えたい」
就労のつまずきからひきこもり状態になる人が多いことは、自治体などの調査でも示されている。仙台市による実態調査(16年、民生委員・児童委員が回答)では、「ひきこもりに至った経緯」(複数回答)は、「就職したが失業した」が26・7%と最多。「就職できなかった(しなかった)」が13・6%で続いた。
■その人に合う支援を
浜松市の男性(44)は、就職活動で30社ほど受けたが結果が出ず、「社会に入っていくこと自体が怖くなった」と振り返る。大学4年だった1997年は、山一証券が破綻(はたん)した「就職氷河期」。秋には下宿から出られなくなり、卒業後は実家にこもった。
00年、突然、呼吸困難となった。病院での診断は「適応障害」。心の不安が体に表れたと指摘され、治療の結果、半年で就労を許可されるまでに回復した。だが翌年、正社員に採用された印刷会社は、1日15時間働く職場だった。4年耐えたが、30歳で再び実家にこもった。
その後、男性は、訪問支援に来た精神科医の新居(あらい)昭紀さん(78)らに心を開き、介護職などを経験。いまは新居さんの診療所「ぴあクリニック」(同市)に併設され、ひきこもり当事者らが交流する「虹の家」で喫茶のアルバイトをしながら、本格就労をめざす。
「リーマン・ショックの翌年ごろから、ひきこもり状態だった人が就労の相談に来るようになった」と、伊丹市雇用福祉事業団の高木哲次代表理事(47)は話す。相談に来る人はかつて50代以上の男性が大半で、仕事が見つかれば生活を立て直せた。00年代以降は30~40代が増え、近年は女性も増加。軽作業をこなす中間的就労から始め、本格的な就労に移る人も多いという。
「いまの日本社会では、競争主義になじめない人たちが落後者、破綻者としか見られず、やり直しがきく仕組みがない」。立命館大の山本耕平教授(精神保健福祉論)はそう指摘する。山本教授は、和歌山市の社会福祉法人で食品加工や印刷、クリーニング、カフェ経営などの事業を通じた就労支援に携わっている。
早くから自治体などが想定してきたひきこもり状態の若年層への支援に比べると、社会に出てからつまずいた中高年層への支援が不十分だと感じているという。「一人一人が抱えるしんどさを一緒に考え、次のステップを模索するようなオーダーメイドの支援が求められている」と話す。(江口悟)
検索結果
https://sitesearch.asahi.com/.cgi/sitesearch/sitesearch.pl?Keywords=%E3%81%B2%E3%81%8D%E3%81%93%E3%82%82%E3%82%8A&Searchsubmit2=%E6%A4%9C%E7%B4%A2&Searchsubmit=%E6%A4%9C%E7%B4%A2&iref=comtop_gmenu_search
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ものすごい分量が出てくる
WEBRONZA
深夜の居場所を必要とする現代人たち(2019/08/21)
この番組を担当するようになって、その思いをより強くしているのですが、「24時間 眠らない現場」を取材してみると、その複雑さが「写し鏡」のように浮かび上がってくるように感じます。 しかし、その複雑さはネガティブなものばかりではありません。川崎市にある「海釣り公園」を取材したときに出会った親子。かつては不登校で部屋に引きこもりがちだった息子は、なぜか釣りだけは一緒について来てくれたといいます。仕事が忙しく、当時、正面から息子と向き合うことができなかったことを今も後悔している父親は、「魚を釣ることが目的ではない。息子と一緒に過ごせるだけでうれしい」と語ります
(#withyou~きみとともに~)焦らず本当にしたいこと追って 不登校新聞編集長・石井志昂さん(2019/08/20)
■ひきこもりぎみ、俳優の夢あるけど不安に いじめが原因で、小2のころから不登校になりました。上級生からからかわれ、全校朝会が嫌でした。保健室やフリースクールにもあまり通えず、孤立していき、精神的にも苦しくなりました。いま、家にいるのが心地よく、ひきこもりぎみです。将来、俳優になりたいという夢があります。不登校でひきこもりの自分が俳優をめざせるのかなとも思います。このままでいいのか将来が不安です。(東京都 高校2年女子・17歳) ■不登校新聞編集長・石井志昂さん 不登校だったから夢がかなわないということはありません
上田慎一郎監督
「カメ止め」の影、追い詰められて 上田監督語るその後(2019/08/16)
「だけど、『カメ止め』は一切余計なことを考えずに、自分の好きなものだけを詰め込んだ。自分の『好き』を信じて作っていいんだなと、自信をもてたことが一番大きかった」 「カメ止め」の観客からは「役者を志したい」という声や、「引きこもりの息子が『カメ止め』にはまり、映画館にいくため外出するようになった」という報告もあった。「映画は現実を動かす力があると実感でき、これからの大きな支えになった」と振り返る。 「イソップの思うツボ」は、3人の少女とその家族が登場する群像劇だ
(天声人語)扇風機も、小説も(2019/08/16)
私は健康も同僚も未来も失うかもしれないのに「あなたは何を失うの?」▼日韓が抱える社会問題には重なるところがある。そう感じることは少なくない。先日の紙面では「隠遁(いんとん)型ひとりぼっち」と呼ばれる韓国の引きこもりの話が出ていた。ソウル郊外に、彼らを支援する日本の団体があるという▼少子化も日本を上回る速度で進んでおり、地方の過疎化も深刻だ。学び合い、知恵を出し合える隣国のはずなのに、現状は国と国とがにらみあい、人と人との間にも亀裂が入る
農作業で心の健康を支援 埼玉の農園、うつ病克服を元に(2019/08/15)
うつ病や引きこもり、発達障害などに悩む人たちを「農業」で癒やす取り組みが行われている。自身もうつ病の経験がある女性が運営する埼玉県白岡市の農園「ファーム&ガーデン白岡」。先月までにクラウドファンディングで100万円の資金を集め、活動の収益化を目指して新たな一歩を踏み出した。 農園はJR白岡駅から東に約3キロ半。オーナーの吉沢貴世さん(57)が9年ほど前に開いた。約1ヘクタールの農地で、ジャガイモやニンニク、ハーブなどを無農薬・無化学肥料の自然農法で栽培している
私死んだら…80代母の焦燥 永遠の「子」、家にこもる(2019/08/13)
自分が亡くなった後、子は暮らしていけるのだろうか――。高齢の親が、中高年のひきこもり状態の子と暮らす「8050(ハチマルゴーマル)問題」に直面する親たちの、切実な悩みです。関西地方の80代の母親は、自らを責めつつ、何とかしようと奔走しています。〈扉の向こうで〉 ◇ 朝起きて、夜寝る。一日三食。きれい好きで、掃除や入浴もする。散髪には一人で行く。コメなど重いものが必要な時はスーパーに行ってくれる
通学が困難な子を学習支援 市民グループがセンター開設(2019/08/13)
発達障害や不登校、引きこもりなどで通学が難しい子どもの学習支援を目的に、市民グループが長野県塩尻市内に学習支援センター「実帰舎(じっきしゃ)」を設立した。 塩尻市内の住職や和歌山県の私立高野山高校の関係者らが参加。代表になったのは、長野県松本市内で建築士をする家田典和さん(59)。セイコーエプソンの社員だったが、社員時代から発達障害の支援活動に取り組んできた。卒業した三重大学で教員免許を取得し、退社後も放送大学や長岡技術科学大学(新潟県)の大学院で学んできた
今日も続く痛み、朝から沈む 心の病とひきこもり17年(2019/08/10)
「自分はだめ人間」の見えない壁 就活30社落ち続けて(2019/08/08)
就職の失敗や失業が引き金となり、ひきこもり状態になる人がいます。採用試験に何十回も落ちるうちにめいってしまい、孤立につながるケースも多いようです。「就職氷河期」や競争社会の激化が、追い打ちをかけたとも言えるでしょう。レールからそれると、元に戻るのが難しい現実。もがいてきた2人を取材しました。〈扉の向こうで〉 ◇ ドリップしたコーヒーを丁寧に注ぐ男性(44)=浜松市=が、カウンターごしに購入者と談笑する
賭けない・飲まない・吸わない マージャンを「健康」に(2019/08/08)
普及活動を始めたころは集会場を借りるにも自治体に敬遠されたが、「認知症予防になる」として高齢者にファンが広がった。マージャンを軽蔑していた妻は75歳で始め、今では生きがいになった。被災地の仮設住宅では引きこもり防止に役立っている。 競技としては、高齢者のスポーツと文化の祭典・ねんりんピックの種目に押し上げた。「五輪種目に」と国際オリンピック委員会の幹部に直談判したこともある。今年から指導員の養成に本腰を入れている
(ひと)田辺恵三さん 健康マージャンを広めた雀荘経営者(2019/08/07)
普及活動を始めたころは集会場を借りるにも自治体に敬遠されたが、「認知症予防になる」として高齢者にファンが広がった。マージャンを軽蔑していた妻は75歳で始め、今では生きがいになった。被災地の仮設住宅では引きこもり防止に役立っている。 競技としては、高齢者のスポーツと文化の祭典・ねんりんピックの種目に押し上げた。「五輪種目に」と国際オリンピック委員会の幹部に直談判したこともある。今年から指導員の養成に本腰を入れている
目の前にキラキラのママ集団、外出できなくなった1カ月(2019/08/06)
主婦や家事手伝いの女性の中に、自分は「ひきこもり」だと感じている人が少なからずいます。そもそも、家事や育児の環境は、社会とのつながりが絶たれ、孤立しやすいもの。家族や社会の期待に応えようとするあまり、ストレスや生きづらさを抱えてしまいがちです。女性たちの声を聞きました。〈扉の向こうで〉 ◇■不登校から「家事手伝い」へ 制服を着て、家の玄関に立つ。ドアを開けては閉め、また開けては、閉め。神奈川県に住む女性(38)が不登校になったのは、高校1年の夏だった
絵が浮かぶ描写、見事なオチ 古今亭菊之丞さんが好きな本「64」(2019/08/05)
私が演じた県警本部長は「下々の者」にはあまり興味がない人。ニコニコしながら、心は冷徹。そんな個性的な人物がたくさん登場するのも魅力です。 昭和から平成への「改元」、加害者の実名・匿名問題、警察のキャリアとノンキャリアの対立、子どもの引きこもりなど、令和元年の今と重なるテーマが多いのにも驚きます。ちりばめられたいくつものテーマが、一筋につながっていくところがすごく面白い。 落語家にとって、噺(はなし)の「絵が浮かぶ」と言われるのが褒め言葉ですが、この作品も、町並みや色、人物の顔や体格まで目に浮かんでくるのですよ
ひきこもり30年の扉を開けた日 居場所記す紙握りしめ(2019/08/04)
千葉)生活困窮者の支援考える 「すぶりば」の輪広がる(2019/08/03)
千葉県木更津市の職員が中心になって、中高年のひきこもり問題や生活困窮者への支援策を、職域を越えて考える学習会を毎月開いている。実例をもとに創作したテーマに沿って学び合い、誰でも参加できる。近隣市の職員や福祉事業に携わる人たち、大学生ら参加者の輪が広がっている。 会の名称は「すぶりば」。木更津市自立支援課職員で社会福祉士でもある大塚歩(あゆみ)さん(44)らが中心になって昨年8月から始めた。「誰もが初心に戻って考えてみよう」と、バットやラケットなどの「素振(すぶ)り」練習からとった
以下省略
いじめについて根源的な指示は何も出ていない
いじめ対策の索引結果 436件中1~10件表示
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WEBRONZA 中学受験の費用高騰と難関校のいじめ増加/下(2019/08/15)
そういう子がいじめの対象になり」 そして、難関校や進学校でのいじめが深刻化しやすいのは、これらの学校ではいじめ対策のノウハウがないからだ。いじめ対策が万全の中堅校では、いじめの小さな芽を教師がみつけ、徹底して潰していく。ところが難関校や進学校はそういうノウハウがまずない。「あなたの可愛い顔がみなをイラッとさせる」 世田谷の進学校、鷗友学園女子中学校・高等学校で、いじめ対策のために定期的に席替えをするという記事を読み、私は一記者として驚愕した。鷗友は典型的な進学校であり、いじめ対策をするカルチャーではなかったからだ
WEBRONZA 中学受験の費用高騰と難関校のいじめ増加/上(2019/08/14)
ちゃんとケアをすることが必要になる」 実際、女子校出身者たちを取材していても、偏差値上位の難関校や進学校ではいじめの話はほぼ聞かなかった。入学当初は少し揉めるが、放置してもだんだん落ち着いていく。反対に中堅校の一部では「その場にいない子の荷物を漁る」といったいじめが慢性化していた。そのため、中堅校では徹底したいじめ対策がされ、現在は中堅校でのいじめは減っている。 そして今、いじめが深刻化しているのは難関校や進学校といった偏差値上位の名門校だ。受験生や保護者にとっての憧れの学校ほど、いじめが発生し問題になっているのだ
いじめ対応で指導55回、それでも是正せず 川口市教委(2019/07/18)
文科省児童生徒課は県教委生徒指導課を通じて、県教委はさらに独自にも市教委に計55回、とるべき対応を指導するなどした。17年1月と9月、18年1月には、文科省が市教委や校長を呼び、聞き取り調査と指導を直接行う異例の対応もしている。 文科省は、いじめ防止対策支援法に基づく対応を市教委に終始求め、休み時間の見守り態勢の徹底や保護者会開催など多岐にわたっていた。「今までの反省をすることが大事」と、毎日家庭訪問して元生徒側と信頼関係を築くことも市教委に求めていた
「いじめ自殺」再調査で次々 遺族が要望、当初判断覆る(2019/07/12)
子どもが自殺した原因や背景を調べるため、教育委員会が作った第三者委員会などの判断が再調査を経て覆され、「いじめが原因だった」と認定される例が続いている。遺族からの不満もあり、第三者委員会のあり方はいじめ防止対策推進法の改正に向けた焦点の一つだが、国会議員の議論はストップしている。 「やっと長いトンネルの出口が見えました。長く苦しい2年10カ月でした」 仙台市立中2年だった息子が2016年2月に自殺した男性は、昨年末の会見で語った
子どもの自殺、再調査でいじめ認定相次ぐ 遺族も不信感(2019/07/11)
子どもが自殺した原因や背景を調べるため、教育委員会が作った第三者委員会などの判断が再調査を経て覆され、「いじめが原因だった」と認定される例が続いている。遺族からの不満もあり、第三者委員会のあり方はいじめ防止対策推進法の改正に向けた焦点の一つだが、国会議員の議論はストップしている。 「やっと長いトンネルの出口が見えました。長く苦しい2年10カ月でした」 仙台市立中2年だった息子が2016年2月に自殺した男性は、昨年末の会見でこう語った
WEBRONZA 憲法学者・木村草太がPTA問題に答える(下)(2019/07/07)
争うとすれば、「PTAはPTA室の利用など、学校から特権を受けた団体であり、そのPTAが主催している以上は、学校教育と密接に関連している」という点を強調していくのでしょう。子どもを排除したことについて、「保護者が児童・生徒間のいじめを誘発している」として、学校側に「いじめ防止対策」を要求する。 「いじめ防止対策推進法」では、いじめを「子どもが子どもに」するものと定義していて、「保護者が子どもを」というケースが想定されていないことに気をつける必要があります。まず「子どものいじめを誘発しかねない行動だ」ということを押さえ、「学校は、保護者に対していじめをしないという啓蒙をしなければならない」という条文から、PTAといえども学校から注意してもらうのです
岐阜の中3死亡、いじめほのめかすメモ 調査委を設置へ(2019/07/05)
岐阜市内のマンション駐車場で3日、同市内の中学3年生の男子生徒が倒れているのが見つかり、その後死亡が確認された。市教育委員会は、男子生徒がいじめを受けていた可能性があるとして、いじめ防止対策推進法に基づく調査委員会の設置を決めた。年内にも調査結果をまとめる。 岐阜県警の捜査関係者によると、男子生徒の自宅からは、いじめによる自殺をほのめかす内容のメモが見つかったという。県警は、いじめを苦に飛び降り自殺を図った可能性があるとみて調べている
「いじめ」ほのめかすメモ 岐阜・中3死亡、調査委設置へ(2019/07/05)
岐阜市内のマンション駐車場で3日、同市内の中学3年生の男子生徒が倒れているのが見つかり、その後死亡が確認された。市教育委員会は、男子生徒がいじめを受けていた可能性があるとして、いじめ防止対策推進法に基づく調査委員会の設置を決めた。年内にも調査結果をまとめる。 岐阜県警の捜査関係者によると、男子生徒の自宅からは、いじめによる自殺をほのめかす内容のメモが見つかったという。県警は、いじめを苦に飛び降り自殺を図った可能性があるとみて調べている
茨城)中3いじめ自殺で保護者会 市教委の対応に批判(2019/06/24)
市教委は「元担任の言動がいじめを誘発・助長」したとの検証を含めて報告書を全面的に認め、元担任にも繰り返し出席を求めたが、「報告書を全面的には受け入れられない」と連絡があったという。 説明会では、伊藤哲(さとし)市教育長が「真相究明を強く願った両親の思いを真摯(しんし)に受け止められず、いじめ防止対策推進法の違反を含む数々の過ちを犯した」と謝罪し、全員が頭を下げた。 調査結果の報告をめぐり、学校が生徒から聞いたいじめをうかがわせる資料を市教委が臨時会に提出しなかったことについて、自殺した生徒の両親の弁護士が「隠したのではないか」と追及
PTSD、いじめ認定 小学校、組織的対応せず 大阪(2019/06/17)
報告書は、悪口の段階で、学校が男児に適切な指導をしていれば暴力行為につながらなかった可能性があり、暴力行為が起きた後も事態の重大さを認識していなかったとした。女児の精神症状については、いじめだけでなく、学校の対応の不適切さによる影響も大きいと認定した。 いじめ防止対策推進法に基づく国の基本方針では、「いじめに当たるか否かの判断は、いじめられた児童生徒の立場に立つことが必要」としている。報告書では、学校が女児の気持ちに寄り添った対応ができていなかったと考えられるとも言及した
【下平批評】 この大事な問題がホッタラカシになっていた
戦後の生活環境がいろいろと戦前とは変わってきている。 それは当然のことながら、少子化はますます進み、兄弟のかかわりもそのため少なくなり、子ども同士の遊びも極度に少なくなり、核家族は増えて、子供に対応していた祖父母の関係は見られなくなり、加えて夫婦の出稼ぎが増えて「かぎっ子」という言葉すら使われるほどに、子供同士も大人との関連もどんどん少なくなってしまった。
こうした戦後の生活環境の変化に対応した親子の在り方の対策は何一つなされず、親子や子供同士の関係は瓦解していくことになってしまった。
この大事な変化を学識者や政治家は、気がつくようになってからも問題として取り上げてこなかった。 人々は社会生活の変化に順応することに追われ、変化に取り残された大事な環境に対しては目が向けられてこなかった。 これがそもそも、今日の根源的課題の原因だった。
国家間の変化を何回となく経験してきたヨーロッパの人々は、時の変化に順応するが、家族の結束を基本的に大事に継承してきた。 私はそう考えていいのではないかと思う。 ヨーロッパの人々との相違は、ここに見出されると思う。
北欧の家族を中核とした考え方や飛ばない鳥たちの国ニュージーランド、これらの国の家族の在り方を学ぶ必要がある。