海峡を渡る恐竜 Dinosaurs which cross the strait [恐竜] ◆白亜紀末の北米と東アジアに生息する恐竜は、系統的に近い種類が多い。おそらく白亜紀後期にベーリング海峡の所で両大陸が何度か繋がった為、双方で恐竜の移動による交流があったと推測される。作中では東アジアから北米へと移動・進化していったと説明されが、もちろん逆方向への移動・進化もあった可能性も指摘されている。 ●アッケラ缶の説明で、両大陸の恐竜が数多く登場するシーンがある。ちなみにそれらの恐竜は以下の通りと推測される。???
ガソサウルス Gasosaurus [恐竜] 分類:竜盤目 獣脚亜目 テタヌラ下目 カルノサウルス類 メガロサウルス科? 時代:ジュラ紀中期 場所:中国 全長:3〜4m ◆発見地(中国・四川省 自貢)が天然ガスの産地だったことから命名された、中型の肉食恐竜。 ●萌はこの恐竜に追われたが、川に落ちて難を逃れる。
カリコテリウム Chalicotherium (爪獣) [哺乳類] 分類:ローラシア獣上目 奇蹄目 鉤足亜目 カリコテリウム科 時代:第三紀(新第三紀)・中新世〜第四紀・更新世後期 場所:アフリカ〜中央アジア 体長:4m ◆大型の草食性哺乳類。馬に近い動物だが体は重厚で、前足が長く四肢に鈎爪があるのが特徴。歩行時にはゴリラのように、前足の手の甲を地面につけるナックルウォークをしたと推測されている。採食時には長い前足で木の枝をたぐりよせて葉を食べていたと思われる。 ●猿人を探している唯の前に現れる。
カルノタウルス Carnotaurus [恐竜] 分類:竜盤目 獣脚亜目 ケラトサウルス下目 アベリサウルス科 時代:白亜紀後期初頭 場所:南米 全長:8m ◆大型の肉食恐竜。名前の語原「肉食の牛」を意味するように、頭部には一対の角が付いていた。短い鼻面はごつごつしていて、醜い面構えをしていたと思われる。4本指の前脚は異常に短く、また肉食恐竜としては珍しい皮膚の印象化石が残っていた。 ●翼竜の営巣地を襲撃した。さらに萌を襲おうとしたが、ギラグールによって首を切られる。
ガレニア Garjainia [爬虫類] 分類:主竜上目(槽歯目) 偽顎亜目 エリスロスクス科 時代:三畳紀前期(作中ではペルム紀末期) 場所:ロシア 全長:2〜3m ◆糟歯類・テコドント(原始的主竜類)に属する爬虫類の一種。頭が大きく顔の短いワニの様な姿をしていた(テコドントを参照)。 ●スネーカーによって、ペルム紀末期の絶滅を生き残った糟歯類(原始的主竜類)の代表として登場。水面を悠々と泳いでいた。
カンプトサウルス Camptosaurus ??? [恐竜] 分類:鳥盤目 鳥脚亜目 カンプトサウルス科 時代:ジュラ紀後期 場所:北米〜ヨーロッパ 全長:2〜6m ◆イグアノドンに近縁でより原始的な中型草食恐竜。 ●1カットだけ登場。群れで水を飲んでいた所、発進したフォロルの攻撃部隊を見上げる。
ギガントピテクス Gigantopithecus [人類] 分類:真主齧上目 霊長目 ヒトニザル亜目 ヒト上科 時代:第三紀(新第三紀)・鮮新世後期〜第四紀・更新世前期 場所:中国南西部〜中央アジア 身長:2〜3m 体重:300kg ◆非常に巨大な類人猿。歯と顎の骨しか発見されていない為詳しい事は分からないが、霊長類では最大の種類だと考えられている。巨大で平らな臼歯の形状から草食性の指向が強いと思われ、一説にはパンダとの生存競争に破れて絶滅したと言われている。ヒマラヤの雪男はギガントピテクスの生き残りではないかという説もある。 ●アッケラ缶の説明中に登場。画面には歯と顎の化石のみ映し出されていた。巨大人類ドンの先祖である。
キノドン Cynodontia (犬歯類) [単弓類] 分類:獣弓目 獣歯亜目 キノドン下目 時代:ペルム紀後期〜白亜紀前期 場所:世界中 ◆哺乳類の先祖である哺乳類型爬虫類(単弓類)の中で最も進化した種類。全身が毛で覆われ、おそらくは子供を母乳で育てていたと推測されている。殆ど哺乳類と言える容姿をしていたが、内耳の構造が未発達なので(哺乳類以前、内耳は下顎の一部であった)分類上ではまだ哺乳類型爬虫類(単弓類)である。 ●エクサイレントドンを参照の事。
●ドヴィニアを参照の事。
●トリティロドンを参照の事。
狭鼻猿類 Catarrhini [哺乳類] 分類:真主齧上目 霊長目 真猿亜目(狭鼻亜目) ◆霊長類の大きな分類の一つ。オナガザル科(ニホンザル・ブタオザル)やコロブス科(テングザル・ハヌマンラングール)等がこれに含まれる。 ●プグラシュティクは狭鼻猿類の遺伝子を集めて、原猿・スミロデクテスのいる時代へジーンダイブした。
恐竜 Dinosaur [恐竜] 分類:主竜上目 竜盤目・鳥盤目 時代:三畳紀後期〜白亜紀後期 場所:世界中 ◆中生代にわたって世界中で大繁栄していた、主竜形類の一派を成す爬虫類の一群。大別して(議論の余地はあるものの)
に分類される。一部のものは大型化し、竜脚形亜目の中には生物史上最大になった種もいた。また獣脚亜目は鳥類の祖形生物でもあり、羽毛を持つものも存在する。 旧来の分類学による恐竜の定義とは、足を真下に伸ばし体を起こして歩行出来る「直立歩行をする爬虫類」のことである。従って、恐竜と同じ時代に空を飛んでいた翼竜や、海にいた魚竜・首長竜等は恐竜ではない。現生の爬虫類は全て這い歩く歩行様式をとっている。 一方、最近出てきた分岐系統学による恐竜の定義とは、「鳥とトリケラトプスの最近の共通祖先(つまり両者の分岐点)およびそのすべての子孫」のことである。したがって分岐系統学上では鳥は恐竜である。この定義でも翼竜・魚竜・首長竜等は恐竜には含まれない。
クラニオケラス Cranioceras [哺乳類] 分類:ローラシア獣上目 鯨偶蹄目 反すう亜目 パレオメリックス科 時代:第三紀(新第三紀)・中新世〜鮮新世 場所:北米 体長:1.5m ◆シカに似た動物。頭部にある一対の角のほかに、後頭部から「第三の」角が生えている。キリンに近縁ではないかと思われている。 ●健太郎が遺伝子を採取。ちなみに遺伝子力は209である。
グリノプス Greenops (三葉虫 Trilobites) [その他] 分類:節足動物門 三葉虫網 ファコプス目 ダルマニティス科 時代:デボン紀 全長:5cm ◆三葉虫の一種。左右の葉(側面)の後ろ部分に剣状のヒダが多数あるのが特徴。 ●ゲンゴロウのモニターごしに虎哲が説明。
クレード・ゼロ Clade zero (注:番組に登場した霊長目と齧歯目のクレード・ゼロの設定) [哺乳類] 分類:真主齧上目(北方真獣類?) 時代:白亜紀後期 ◆クレード・ゼロとは生物系統樹の枝の分かれ目(分岐点)を差す言葉であり、「2つの異なる生物種の最近の共通祖先」を意味する。従って特定の生物種に付けられた名称ではなく、生物史上には多数のクレード・ゼロが存在していたといえよう。 作中では霊長類と齧歯類の共通祖先となる小型哺乳類を差している。おそらくは基盤的な真主齧上目、あるいは北方真獣類に属すものと思われる。作中では翼手目(コウモリの仲間)の共通祖先でもあるとされていたが、最近の分子生物学の見解では否定的である。 ●人類抹殺を企むプグラシュティクは、両者の共通祖先にあたる存在であるクレード・ゼロに対して、げっ歯類に有利に進化するよう遺伝子改造を試みようとした。
クロノサウルス "Kronosaurus" (一説には名称変更の可能性有り) [爬虫類] 分類:長頚竜目 プリオサウルス上科 時代:白亜紀後期 場所:オーストラリア 全長:8〜12m ◆大型の肉食性海生爬虫類。当時の海洋では最強の生物だったと思われる。クビナガ竜(長頚竜)の一種だが首は長くなく、頭部が大きい。 ●魚竜プラティプテリギウスの群れを襲い、海岸まで追い込んだ。
クロマニヨン人 Cro-Magnon Man (新人) [人類] 分類:真主齧上目 霊長目 ヒトニザル亜目 ヒト上科 時代:第四紀・更新世後期〜現代 場所:ユーラシア〜アフリカ ◆コーカソイド(白人系)の直系祖先と思われる人類。分類上では現代人(ホモ・サピエンス)と同じである。 ●人類抹殺を企むプグラシュティクによって遺伝子を採取された。
ケツァルコアトルス Quetzalcoatlus [爬虫類] 分類:翼竜目 プテロダクティルス亜目 アズダルコ科 時代:白亜紀後期 場所:北米 翼長:10〜12m ◆非常に巨大な翼竜。翼を左右に広げた幅が12m(作中では15m)もあり、生物史上最大の飛行生物の1つである。しかしその半面、体重は70〜100kg程度と極めて軽い体だったと推測されている。 作中では内陸地の地上に降りて死体を食べていたが、沼沢地で魚や小動物を捕らえていたという説もある。その大きさと軽さ故に、あまり羽ばたかずアホウドリのような滑空飛行を行うとされているが、高度維持や地上からの離陸で羽ばたく事も充分に可能だったらしい。 ●萌はこの翼竜を撹乱してギラグールから逃れた。
ケトテリウム Cetotherium [哺乳類] 分類:ローラシア獣上目 鯨偶蹄目 ヒゲクジラ亜目 ケトテリウム科 時代:第三紀(新第三紀)・中新世 場所:ヨーロッパ〜アジア近海 全長:3〜5m ◆歯クジラから分岐したばかりの原始的なヒゲクジラ(作中では歯クジラとヒゲクジラの中間と紹介)とされていたが、最近の研究では進化的にもっと進んだ鯨類、ナガスクジラ類の祖形であるとされる。 ●イルカに乗って遊ぶ唯ちゃんの側を泳いていた。
毛長マンモス Mammuthus primigenius (プリミゲニウスマンモス・ウーリーマンモス Woolly Mammoths) [哺乳類] 分類:アフリカ獣上目 長鼻目 真象亜目 ゾウ科 時代:第四紀・更新世〜完新世前期 場所:ユーラシア北部〜北米 肩高:3m 体重:8t ◆第四紀・更新世から数千年前まで北極圏にいた有名なゾウ、いわゆるマンモスの一種。全身長い毛に覆われており、湾曲した長大な牙があった。大量の骨や牙の他に保存状態のよい冷凍死体も掘り出されている。しかしその巨大な体や牙が狩猟の対象になり、氷河期が終って生息域が狭くなった所に古代人の乱獲が加わって絶滅したと考えられる。 普通マンモスといえば巨大なイメージがあるが、毛長マンモスは肩高3mとインドゾウ並の大きさしかない。ちなみに世界最大のゾウは松花江マンモスとインペリアルマンモスで、肩高は4〜5mもある。(インペリアルマンモスを参照) ●唯を助けようとパックはマンモスを利用したが、マンモス自身はフラウの放ったレーザーに倒される。
ケラトサウルス Ceratosaurus [恐竜] 分類:竜盤目 獣脚亜目 ケラトサウルス下目 ケラトサウルス科 時代:ジュラ紀後期 場所:北米 全長:4〜6m 体重:500kg〜1t ◆鼻の上にあるトサカ状の角で有名な中型の肉食恐竜。眼の上にも小角があった。前脚には指が4本あったが、これは肉食恐竜としては原始的な特徴である。 ●ディプロドクスの子供を襲ったが、母竜に返り討ちを食らう。(コミック版単行本ではディプロドクスの子供を捕食する)
コエルルス Coelurus ??? [恐竜] 分類:竜盤目 獣脚亜目 テタヌラ下目 マニラプトル形類 コエルルス科 時代:ジュラ紀後期 場所:北米 全長:2m ◆小型の肉食恐竜である。コエルルスのような小型肉食恐竜は、小動物を捕食する他に大型肉食恐竜が捕食後に残した死骸等も漁っていたと思われる。 系統的に羽毛が存在する可能性がある。作中では羽毛は描かれていない。 ●アロサウルスの狩りを木陰から伺っていた。
コエロドンタ Coelodonta (毛サイ・ケブカサイ) [哺乳類] 分類:ローラシア獣上目 奇蹄目 有角亜目 サイ科 時代:第四紀・更新世後期 場所:ユーラシア大陸北方 全長:4m ◆サイの仲間。普通のサイと異なり、防寒適応として全身長い毛に覆われていた。頭部には角が2つあり、大型個体だと長い方の角は1mに達したと思われる。 サイの角は毛が変化したものであるため化石化しない。コエロドンタの場合、ツンドラの冷凍化した死骸や、古代人の壁画によって存在が確認されている。 ●虎哲の説明中に登場。もう1つ説明されているネズミに似た動物は、漸新世のプラティピタミスの可能性があるが、確証が無いのでこの辞典では保留。
コエロフィシス Coelophysis (シーロフィシス) [恐竜] 分類:竜盤目 獣脚亜目 ケラトサウルス下目 コエロフィシス科 時代:三畳紀後期 場所:北米 全長:2〜3m ◆腰骨だけが見つかっている小型肉食恐竜。後に沢山発見された化石もこの種とされるが、それぞれを別種に分類する人もいて、その名称も含めて議論されている。(リオアリバサウルスを参照) ●アッケラ缶の説明中に登場。
ゴカイ Polychaeta [その他] 分類:環形動物門 多毛綱 ◆ゴカイ等の環形動物は、今から5億年程前に現在と変わらぬ姿で出現している。学者によっては、6億年前のエディアカラ動物群の一部もこの仲間としているが、これについては疑問の声が大きい。 ●アキラは先カンブリア時代でも自由にジーンダイブ出来るように、この動物の遺伝子を唯に採取させた。
ゴキブリ Blattaria / Cockroach [その他] 分類:節足動物門 昆虫綱 有翅亜綱 網翅目 ◆ゴキブリは昆虫の中でもかなり古くから存在している一群であり、3億年前には既に現在とほぼ変わらない姿を現している。 ●巨大恐竜サイズモサウルスの足音に追われ、トカゲやクモ、カエルと共に萌ちゃんの前に飛び出してくる。
●ゴキブリを食べた恐竜エオラプトルに唯ちゃんは嫌がって近寄らなかった。しかしティル(プグラシュティク)にとっては何ともないようである。
●デボン紀から石炭紀にかけてのゴキブリには大きいものもいた(最大全長9cm)ので、唯ちゃんでなくても驚いただろう。
古細菌 Archaea (始原菌) [その他] 分類:古細菌ドメイン ◆原核生物の一種。好塩菌、好熱好酸菌、メタン生成細菌等がこれに含まれる。遺伝物質の構造が、同じ原核生物である真生細菌や真核生物(動植物)の双方とも異なる為「第三の生命」と言われている。 ●生命の起源へジーンダイブするのにこの細菌の遺伝子を使用した。虎哲の台詞中に登場するだけで、画面には出てきていない。
コリトサウルス Corythosaurus [恐竜] 分類:鳥盤目 鳥脚亜目 ランベオサウルス科 時代:白亜紀後期 場所:北米 全長:10〜12m ◆カモノハシ竜に属する大型草食恐竜。頭部に半円形のトサカがある。 ●実はこの恐竜は番組未登場なのだが、恐竜惑星・本放送10話のアバン(前回までのあらすじ)でランベオサウルスをコリトサウルスと間違えて呼んでいた。実際に登場したわけではないとはいえ、一応名前が出たのでこの辞典に記載する。
ゴルゴサウルス Gorgosaurus [恐竜] 分類:竜盤目 獣脚亜目 テタヌラ下目 マニラプトル形類 ティラノサウルス科 時代:白亜紀後期 場所:北米 全長:8〜10m 体重:2t ◆ティラノサウルスに近縁の大型肉食恐竜。ティラノサウルスよりも一回り小柄でほっそりしている。一時はアルバートサウルスと同じ恐竜とされ、ゴルゴサウルスという名前が抹消された事もあったが、最近になって別属という考えが強くなり、この名前が復活した。 ティラノサウルス類は系統的に羽毛を持つ可能性が示唆されている為、最近のゴルゴサウルスの復元では部分的な羽毛をまとったものも存在する。ただし作中では羽毛は描かれていない。 ●怪我をしたハルと同行する萌とレイを襲撃したが、それを助けたのは以外にもハルだった。
コンプソグナトゥス Compsognathus (コンプトナータス) [恐竜] 分類:竜盤目 獣脚亜目 テタヌラ下目 コエルロサウルス類 コンプソグナトゥス科 時代:ジュラ紀後期 場所:ヨーロッパ 全長:60cm〜1.2m ◆小型の肉食恐竜。作中では海岸に打ち上げられた魚の死骸を漁っていたが、実際に見つかった化石の腹部からは大型のトカゲが見つかっている。 この恐竜の近縁種に羽毛の証拠があったため、コンプソグナトゥスにも羽毛があったのではないかと推測されている。作中では羽毛は描かれていない。 ●宇宙の眼のターゲットだったが、既にギラグールに首を採取されていた。
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