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日本囲碁規約「修正案」
(鄭銘瑝九段試案)
2012年11月吉日

目次

日本囲碁規約「修正案」・目次

I 日本囲碁規約「修正案」(全文)

II 日本囲碁規約「修正案」逐条解説
第一条(対局) 第七条(死活)
第二条(着手) 第八条(地)
第三条(取り) 第九条(終局)
第四条(禁着) 第十条(計算)
第五条(劫) 第十一条(無勝負)
第六条(投了) 第十二条(反則負け)




全文



日 本 囲 碁 規 約 「修正案」


第一条
(対局)

 囲碁は、縦横の平行線を描いた盤を使用する知能的競技であり、 その盤上で技芸を競うことを「対局」という。


第二条
(着手)

 対局者は、一方が黒石、他方が白石を持ち、交互に一子ずつ交点に打つ。
2. 着手放棄(パス)をすることができる。
3. 通常、対局は黒の先着で始まる。置碁の場合は黒の置石を置いた後、白の先着とする。


第三条
(取り)

 一方の着手により、相手方の石に隣接するすべての交点が埋め尽くされた場合は、相手方のその石を取り上げる。石を取り上げた時点をもって着手の完了とする。取り上げた石を「ハマ」という。


第四条
(禁着)

 相手方に取り上げられる状態の着手を打つことはできない。


第五条
(劫)

 交互に石一子を取り返し得る形を「劫」という。劫を取られた方は、次の手番でその劫を取り返すことはできない。


第六条
(投了)

 対局の途中で、自らの負けを申し出て対局を終えることができる。 これを「投了」という。この対局の結果を相手方の「中押勝」という。


第七条
(死活)

 取られると証明される石は「死に石」、死に石以外の石は「活き石」。


第八条
(地)

 一方の活き石が囲んだ領域を「地」という。地の一空点を「一目」という。


第九条
(終局)

 両対局者が終わりと認め合った時は終局となる。パスが四回連続した時も終局となる。


第十条
(計算)

 終局後、地の中の相手方の死に石はそのまま取り上げ、ハマに加える。その後ハマをもって相手方の地を埋め、 双方の地の目数を比較して、その多い方を勝ちとする。同数の場合は引き分けとし、これを「持碁」という。
2、勝敗に関し、対局者に異議がある場合は、双方は対局の再現等により、勝敗を確認しなければならない。


第十一条
(無勝負)

 同一局面反復の状態により、双方が譲らない場合は無勝負とする。


第十二条
(反則負け)

 一方が以上の規則に反した場合、終局前であればその時点で負けとなる。


*日本囲碁規約「修正案」(鄭銘瑝九段試案)の逐条解説は、次ページをご覧ください。



日本囲碁規約「修正案」(鄭銘瑝九段試案)