お天気日記

フルムーン
2006年10月7日 【旧暦八月十六日】 晴れ 

■ただいま午後9時半。
真鶴でもきれいな満月が見えています。


暦の上では昨日が中秋(西洋ではハーベストムーン)でしたが、月齢でいうと今日(14.7)がフルムーン。

みなさまの地方はいかがですか?



何ごとも かはりのみゆく世の中に
おなじ影にて すめる月哉(かな)




【私訳】…あらゆることが変わりゆく人の世の中で
 いつも変わらぬ光で 月は 輝いている 
 ああ、そうなんだよ)
 

西行 山家集 上巻 秋 より 



■こちらは、午後5時過ぎの夕映えです。初島、大島、利島、新島、式根島、三宅島まで見えました。
2006年10月07日(土)   No.73 (お天気日記)

焼きトマト

2006年10月3日(火) 天候;曇り 【旧暦 八月十二日】

◇トータルすると予報の通り曇りの一日でしたが、時にいまにも雨が降りそうになったり、時に雲がきれて青空がのぞいたり。なんだか今日は、変わりやすい天気の一日でした。

みなさまの地方は、いかがでしょう、お変わりはありませんか。
庭を見まわると、菊のつぼみが大きくなっていましたよ。

◇今週は合間をみては、トマトの保存食を作っています。

畑は夏野菜から秋・冬野菜へ切り替わりました。トマトはまだ実がたくさんついていたのですが、次の野菜たちのために、早めにお役ご免とさせてもらいました。

今年は生育初期の5月〜7月に日照不足が続いたため生育が遅れぎみでした。8月に結果のピークになるところが、9月も中旬以降にずれてしまいました。

というわけで、青いまま収穫しなければならないトマトがたくさん出てしまいました。このまま置いても、温度が低くなり日も短くなっているため、あまり赤くはなりません。


◇思い切って青いままとってしまいました。

そのトマトをオーブンで焼いて「焼きトマト」にしています。

◇左の写真は、イタリアン・トマトを薄切りにして、塩と胡椒とバジリコ、オレガノを加えてカリカリになるまで焼いたもの。

見た目は悪いですが、トマトの味が凝縮されていて、とてもおいしいです。

◇こちらは青トマトを焼いたもの。

これもおいしいです。言葉でうまく表現できないのですが、若いトマトの香りがして、赤トマトとはまた違った味わい。

たぶんオイルサーディンと合わせると、ワインや黒ビールのおつまみに最高!

◇オリーブオイルを加えて、フリーザーバックに詰め、保存します。

◇さて、畑に目を転じると植え付けた秋・冬野菜がひとまわり大きくなっていました。

今年はじめて栽培する「ブライダルケール」という、非結球メキャベツ。

このあと、幹の部分が太ってそこに小さなキャベツがつきます。普通は丸まる訳ですが、それがそうではない。どんな風になるか、そしてどのようにお料理しようか…楽しみです。 「ブライダル」という名前がついているくらい、草姿はなかなか美しい姿をしています。

◇こちらは定番。 「オータムポエム(秋の詩)」と名付けられた秋咲き系菜の花の若い株です。

柔らかい花茎がアスパラのような味と香りがして、おいしい野菜です。

この先よい天気が続けば来月下旬には収穫ができるでしょう。

◇こちらはディルの苗。 葉は繊細で美しいです。 もちろん香りもよい。

イタリアンパセリとともに、冬の料理用ハーブの主力です。

たくさんできたので、ご希望のお客様にプレゼントします(10月下旬頃まで)

2006年10月03日(火)   No.70 (お天気日記)

雨あがり
2006年9月27日(水) 天候:雨のち晴れ


◇朝9時頃から降り始めた雨は10時をまわると本降りとなり、時折遠くで雷鳴も響いていました。


篠つく雨のなかを、遅れていた冬野菜の種まきや苗の植え付け作業を続けました。
20度を下まわる気温の中で雨に打たれていると体がずいぶん冷えてきます。帰ってきて、濡れた服を脱ぐと鳥肌がたっていました。


その雨もお昼を過ぎてあがり、雨雲は急速に遠のいていきました。
午後1時をまわった頃には青空が広がり、島を浮かべた伊豆の海があらわれました。


みなさまの地方はいかがでしょうか。お変わりはありませんか。
彼岸を過ぎて、また季節の変わり目を迎えています。
気温の変化が大きく風邪などひきやすい時期でもあります。
ご自愛ください。


◇時に雨に打たれるのも気持ちがよいものです。


100メートルほど下の国道を走る車の音や、谷ひとつ隔てた採石場から聞こえる音は、雨のカーテンで仕切られ、まるで別の世界の出来事のように、遠くに聞こえました。


 かわって、周囲の樹木の葉を打つ雨の音が間近に聞こえ私を包みます。


耳を澄ますと、林の中からはヒヨドリ、モズ、ヤマガラなどの野鳥たちの声が代わりばんこに響いてきました。



◇写真は植え付けが終わったブロッコリーなどの苗。



◇イソヒヨドリは一緒についてきて、餌をとっていました。

2006年09月27日(水)   No.69 (お天気日記)

シソの香り&可愛い子
2006年9月21日(木) 快晴


◇気持ちのよい青空が広がっています。
空気は乾いているので、室内はすごしやすいのですが、外は太陽がさんさんと照って、野外の作業では額に汗がにじみます。
今日もシソの穂を収穫しながら、盛りを過ぎた夏野菜の片づけをしています。


いま午後12時半を過ぎたところ、あんまり暑いので逃げてきました。
みなさまの地方はいかがですか。
お変わりはありませんか?



◇写真は収穫して、とりあえずダイニングに並べたシソです。
部屋中青ジソのすがすがしい香りでいっぱいです。
今年は雨が多かったせいか、普通ならメシバなどの夏の雑草が生える場所にシソが大繁茂し、畑はシソだらけになりました。


一服にコーヒーばかり飲んでいると胃がやられるので、今日はこのシソをひとつまみ鍋に入れてサッと煮立て、そこにショウガと砂糖、塩少々を加えた飲み物を作って飲んでいます。荒れた胃がいやされ、と同時に香りが気力を回復させてくれます。


これからまた野外作業の続き。
いま作ったものにクエン酸を加え、水と氷で冷やしてボトルにつめ、外での飲み物にしましょう。



◇さて、この子可愛いでしょ?
ヤモリくん(さん?)です。
朝、ボイラー室を片付けていたおじいちゃんが見つけて、「おい、イモリがいるぞ!」と大騒ぎ。
「おとうさん、イモリは<池守り>、水の中にいる両性類。こいつは、ヤモリ。つまり<家守り>さ。トカゲの仲間だよ」


大昔、人間の先祖であった哺乳類は1億年以上にもわたって、大型爬虫類や恐竜類にいじめられた記憶が残っているのか、蛇やトカゲを見ると、瞬間身を引いてしまいます。
(多くの哺乳類がいまだに夜行性なのも、その<なごり>=”身体機能に残された記憶”だとされます)


でも、ヤモリは別です。
頭が大きい幼児体型ともみじのような手のひらが、思わず「可愛い!」という感情を引き起こします。(ヤモリがこうした体型になっているのは樹上生活に適応したものです)


これは幼いものを保護し、攻撃を抑えるための哺乳類に備わった本能的な衝動だと思われます。

2006年09月21日(木)   No.66 (お天気日記)

夏野菜の準備

2006年4月19日(水曜) 【旧暦三月二十二日】 天候;雨 気温16度(午後3時40分)現在

午後3時をまわって、急に雷鳴とともに激しい雨が降ってきました。今日は曇り空の一日だったのですが、時折薄日が射すと蒸し暑さを感じるほどでした。
午前中所用で小田原へでかけたのですが、沿道の八重桜や満開のツツジがもうそれほど遠くない夏の気配を感じさせてくれていました。
でもこの雷雨で、あたりは急に冷たい空気に入れ替わったようです。

みなさまの地方はいかがですか? 今日もおかわりはありませんでしょうか。



■このところ花や植木、野菜の準備に追われています。

  • まずは、冬に室内で寒さよけをかねながらお客様の目を楽しませてくれたランや観葉植物たちを戸外の環境にあわせながら順次植え替え…。
  • 一方、上旬にタネをまいた花や野菜やハーブがぼちぼち芽が出てきました。植え替えて小さな苗に仕立ててあげなければなりません。
  • そして、夏野菜の苗を購入。いったん大きめのポット(ビニル鉢)に植え替えて当地の環境にあわせながら、植え付ける畑の準備を進めます。
  • さらに、早春に芽生えた雑草、野草達がずいぶん大きくなり、宿の「顔」ともなる駐車場やアプローチの花壇を覆いはじめ雑然としてきたので草取りも…。
  • ああ、春に花を咲かせた庭木達の剪定もしてあげないと…。

などと、山積みの課題を毎日唱えて歩いています。

これもお客様を気持ちよくお迎えして、おいしいお料理を用意するためと…。

ただ、わたしは今年で50才を迎えるのですが、どうも以前のようにすいすいと仕事が進んでいかないんです。
頑張ろうと思っても、まるで油がまかれた床の上をツルツル滑りながら歩いているようで、ちっとも前に進みません。
年せいなのかなぁ、なんだか情けない。 ×_×;

優先順位をつけて、どこかで「できないものはしょうがないや」って諦めて、ともかく前に進んでいかないとなりませんね。

そして、希望を持ちましょう。

夏の盛りに、真っ赤に色づいたトマト。
枝からは金色の露が浮かび、ツーンとまさにいのちの盛りを象徴するような香りがたちこめ、舌にのせた新鮮なトマトの味は何にもかえがたい。

「おいしい!!」と言って下さるお客様の笑顔。

これらを思い浮かべながら…。

■写真は夏野菜の苗たちです。









2006年04月19日(水)   No.58 (お天気日記)

若葉の季節と夏みかんのマーマレード作り

2006年4月13日(木) 【旧暦弥生三月十六日】 天候:曇り 気温:15.4℃ 

このところ天気が安定しません。昨日は夜半の豪雨のあと早朝雷がとどろき驚きました。
今日も周囲は白い霧と水分をたっぷり含んだ重たい空気に包まれています。

みなさまの地方はいかがでしょうか。
お変わりはありませんか。

また季節の変わり目、ということでしょうか。
これまで冬と春とのせめぎ合いだったものが、桜の花が散り、ツツジの花が咲きはじめると、今度は春と夏とのせめぎ合いになるのでしょう。

ただ、冬から春への転換は桜の花が咲くように一気に訪れるように感ずるのですが、春から夏へはゆっくりと長いような気がします。緑の若葉が育つ「新緑の季節」があり、わたしたち日本の風土を一番特徴づける「梅雨」という雨期もはさまります。
日本の樹木の多くは、この時期に一年の成長のほとんどを遂げてしまうとされます。

さて、霧を通してうっすらと見える周囲の山々は、その若葉で彩られてきました。



◇雨続きで、野外作業はなかなかはかどりません。
そこで、甘夏みかんのマーマレードを作ることにしました。



皮をむき、これを薄くスライスします。セラミックの包丁を使うのがポイント。酸が強いので金属の包丁では錆(さび)の匂いが移ってしまうからです。
「はー」、これだけでたっぷり2時間半かかりました。

実(み)はしぼってジュースにし、砂糖と一緒にスライスした皮を煮ます。ただ甘夏みかんの実はおいしいので、これはジュースにはせず、ほぐして砂糖漬けにし、冷凍保存することにしました。
あとでシャーベットにします。

夏みかんのシャーベット、夏の日盛りにいただくと、最高においしいですよ!
ビタミンCたっぷりで、暑さに疲れたお肌にも効果てき面!!

煮込むためのジュースは、ハッサクという別な種類の夏みかんを使いました。
こちらはちょっと渋みがあって、生食するには甘夏みかんより劣るのですが、マーマレードにするには十分です。



◇ことしは寒かったためか、夏みかんの肌に黒いシミがたくさん着きました。
本来暖かい地方の作物なので、霜にやられたようです。

これは丁寧により分けて、スライスしました。



◇これから煮込み作業をはじめるところです。
大きなお鍋にふたつ、たくさん出来るでしょう。

ランチや夕食のデザート、朝食のパンやスコーンに、たっぷり使おうと思います。
食べに来て下さいね!

2006年04月13日(木)   No.57 (お天気日記)

キブシと息子の誕生日

3月10日(金曜)【旧暦如月二月十一日】 天候;雨 気温7.4℃(午前9時20分)

■一日よい天気があると、その後三日は曇りや雨のぐずついた天気が続きます。
今日も朝からしとしとと小雨がふったりやんだり。
真冬のような厳しさはありませんが、外に出るときにはちょっと肩をすぼめたくなるような肌寒い陽気です。

みなさまの地方はいかがでしょうか。お変わりはありませんか。





■昨日9日、当地ではキブシの花が咲き始めました。春の訪れを告げる山野の樹木の代表です。箱根山のすそ野になり、崖がたくさんある真鶴にはあちこちに見られます。

明るい黄緑色の花のかたまりが、まるでぶどうの房や首飾りのように、木の枝にたくさん着く樹木です。

前の日まで、赤さびた短い鎖やひものようにしか見えなかったものが、かたい蕾が割れ、春の光のような薄い黄緑色の花をのぞかせはじめました。

■この日は中学二年生の息子の誕生日でもありました。

学校から帰ってきて、「おめでとう、今日はお誕生日だね」と声をかけても、「うん」と返事をしたきり、何となくおもしろくない顔をしています。

「どうしたの? 具合でも悪い。」

「ん、いや、なんでもない」と答えてあとはむっつり…。

家に帰ってきてからは、コタツに入り込んで漫画を読んだり、ガンダムの模型をいじったりしています。

「まっ、試験が終わったんだから好きにしていいんだけどさ」と、私。
ため息をつきながら、帳簿つけの仕事に戻ります。

子育てというのは、子供を通してもう一度人生をやり直す試みでもあります。

いま私たちは、一方でこの子たちの親をしながら、他方でこの子たちを通して中学生という時期を追体験しています。

若い時は二度と戻ってこない。
息子の姿を見て、何か時間を無駄遣いしているように思えてならないのですが…。
でも、自分のことを振り返って「こんなものだったのかなぁ…」とも思い直してみます。

■夜は、夕方のスーパーで3割引きのシールの貼られた寿司パックを求め、女房が不二家のショートケーキを買ってきました。
(家計の大半が子供たちの教育費に消えます)

14才をあらわすロウソクを立て、電気を消して「ハッピー バースデー トゥユー…」の歌。

「おめでとう!」
息子は「フーッ」と一息で火を消しました。

その後、女房と子供達はTVのお笑いバラエティー番組を見てげらげら笑っていました。
「あんたらほんとにTVが好きだね」と嫌味な口調で言うと、勤め人の女房は「これがストレス解消よ」、なんて顔をしています。

同じテーブルの席で私は、図書館から借りてきた『アメリカ現代詩101人集』という本をぱらぱらとめくり、たとえばジェイン・ケニヨンの「とことん憂鬱とつきあう」なんて詩に目をとめて、ひととき心配事を忘れようとします。

こんな風にして、2006年わが家の長男の誕生日は暮れました。

アイルランドの詩人W.B.イエイツの詩に、

「すべてを秤(はかり)にかけ、すべてを思い浮かべてみた時、
 これからの歳月は生命(いのち)を無駄遣いするように、
 過ぎ去った歳月は生命(いのち)を無駄遣いしたように思えた」

I balanced all, brought all to mind,
The years to come seemed waste of breath,
A waste of breath the years behind
In balance with this life, this death.

(「アイルランドの飛行士は死を予知する
(AN IRISH AIRMAN FORESEES HIS DEATH)」
中林孝雄・中林良雄『イェイツ詩集』松柏社 より)

という言葉があります。

空を駆けようが、地を這おうが、人生は「生命(いのち)を無駄遣い」するようだということは、同じなのかもしれません。

いずれにしろ、息子は自分の人生を歩き始めています。彼を信頼するしかありません。

そうそう、 先日息子と久しぶりに腕相撲をしました。
一年前には勝てたはずなのに、部活で毎日のように和太鼓をたたいている彼には、もうまったくかないませんでした。



2006年03月10日(金)   No.56 (お天気日記)

土の神様

2月20日(月) 【旧暦1月23日】 天候;小雨 気温6℃(午前11時55分現在)

■朝から冷たい小雨が降ったり、止んだりしています。15日に昼間の気温が20℃を越え、春を通り越してまるで初夏のような陽気がありました。でもその後また寒さがぶり返す。おまけに曇りや雨のぐずついた天気が続いています。

庭ではひとときの暖かさに誘われ動き始めたアジサイの新芽。ところが冬に逆戻りしてしまったので、止まってしまいました。早朝の寒さにやられて、ところどころ黒ずんで「霜焼け」も起こしています。見ると痛々しい感じです。

みなさまの地方は今日のお天気いかがでしょうか。寒暖の差が大きく、杉花粉も飛び始めたようです。

■20日ぶりの通信になっていまいました。
自宅の痛んだ床を張り替えるという改修工事が入っていて、ドタバタと落ち着かない毎日でした。

テーブルや食器棚やタンスや本箱や…といった生活道具の一切を、工事の進捗状況に合わせてあっちへ持っていったり、こっちへ動かしたり。家具や食器といった身近な生活道具は、実は心の一部になっています。その配置が変わるというのは、なんとも落ち着かないものですね。それをいいことにさぼっていました。

人間の心というのは、頭の中にイメージや考えとしてあるだけでなく、手足などの身体や発話を通して、体の外まで拡張しているのが特徴だといってよいでしょう。

車を運転できるのも、自動車の車体やメカニズムに心を広げて、まるで自分の手足のように感じて動かせるから可能なのだと思われます。

逆に、交通事故で体の一部を失った人が、そのことに慣れることがなかなかできないといわれるのも、心が体の一部(例えば腕)として広がっていたので、急に実際の腕がなくなっても、心としてあった腕はまだ感覚の中に残っているので、失われたことが実感できないということになります。

■私たち日本の文化では、心が体を通して周囲のモノや人や環境へ染み出すように拡がっていくというのは、わりと自然に理解されます。心とモノとは連続するんですね。

子供達が小さい頃に遊んだガラクタおもちゃやいたずら書きもいっぱい出てきました。「どうしようかねぇ、なかなか捨てられないねぇ」という思いも、そこにあの頃の子供たちの心が残っていると感じてしまうからでしょう。

■雨の降らない日は庭仕事をしています。いまは土づくり。花や野菜に肥料をやるだけではうまく育ちません。冬にたまった枯れ木や枯れ枝を焼いて草木灰を作り、花壇や畑に堆肥と一緒にすきこみます。そうすると「土の神様」は喜び、生き返ります。「土から生まれたモノは土へ返せ」ということでしょうか。

その後、今年は玄関前のアプローチの花壇にタイムやローズマリーの大株を植えました。連作障害(※)で、この場所にはしばらく植えられなかったのですが、今年は「土の神様」のご機嫌うかがいをしたので、花を咲かせてくれるでしょう。
きっと…。

2006年02月20日(月)   No.42 (お天気日記)

春よ来い、春よ来い…という気持ち

2006年2月2日(木曜) 【旧暦正月五日】 
天候:曇り後晴れ間が広がる 気温8℃(午前8時50分頃)

■写真は今朝6時40分頃、尾根道を上った丘の上から東側、相模湾の対岸に見える房総半島からのぼる朝日です。

地図にあるように、私たち北伊豆東海岸では日が昇る東方向は、三浦半島の先端とその背後に重なって見える房総半島 鋸山(のこぎりやま)周辺となります。

夜明け前はまだ厚い雲に覆われていました。それが、天と地、天と海のさかいにペーパーナイフで切れ目が入るようにして、今日の光がさしはじめました。



次の写真はそれから1時間ほどして。南側、真鶴半島と伊豆東海岸の風景です。大島も見え始め、雲が徐々に薄れて空から消えていくところ。
この文章を書き始めた9時には、もうすっかり青空は広がっています。

みなさまの地方、今日のお天気はいかがでしょうか。お変わりはありませんか。

■明日3日は節分、その翌日4日は立春。
現在の日本では新暦のお正月、新暦の七草、新暦の小正月、旧暦の正月、そして二十四節気にもとづく立春と、まぁ、「春がくるよね?」、「春になったはずだよね?」、「春だよね?」と何度も念をおすように、春の区切りを確認する「記念日」が続きます。

何度も「リセット・ボタン」をおしているようで。見方によれは「神経症的?」とでも言いたくなるほどです。

もう十分なはずなのに、何度手を洗っても汚れが落ちた気がしない、また手を洗い始める。

春が来るのは自然の営みであり、本当は人がどうこうできるものではない。
じっと成り行きを待っているしかない。でも我慢ができない。
「記念日」を作って、「春が来るよ」、「春がきたよ」と何度も確認しないと気が済まない。

「日本にはお祭りや行事や記念日が数え切れないほどあって驚いた!」、という人がいましたが、こういうのは日本人の気質をあらわしているのでしょう。

心理学で言えば、まるで「強迫神経症」的な体質です。
でも、これは日本人には珍しくありません。よくある気質として多くの人に観察されます。

たぶん春夏秋冬の四季に加え、その変わり目に早春の菜種梅雨、初夏の梅雨、初秋の秋霖(しゅうりん)、初冬の時雨(しぐれ)、おまけに夏から秋にかけての台風の襲来。
三日と同じ天気の続くことのない変わりやすい日本の気候風土が影響しているのだと思われます。
お祭りや年中行事を設定して、念には念をおしていないと秩序感覚がつかめなかったのかもしれません。

■1月31日、試験が終わりました。昨年四月から放送大学大学院で心理学の勉強をはじめました。その単位認定試験です。
後期は「臨床心理学特論」と「認知行動学」という科目でした。大学院レベルはやはり難しい。

テキストを読み込んだだけではだめで、主な心理学者や哲学者の著書にまで目を通して、じぶんなりにそれらの学説に対する評価ができていないと成果がでません。

ところが仕事をしながらでは、著書どころかテキストさえ読む時間を得るのは難しい。
また、学問の領域の「専門知」は、やはり現実生活の「実践知」とは大きくかけ離れています。

普段地を這うような生活をしている私たちには、あまりに迂遠…言葉や論理をもてあそぶだけで、「何の役に立つんだ?」という思いが沸いてきてしまいます。

それでも、夜机に向かってテキストを開き、「試験どうなるかなぁ?」と頭を抱えている姿は、中学生の子供達にはよい見本になるようです。

■わたしたち日本人のものの見方、感じ方を、日本列島の自然風土との関わりで理解してみたい、というのが勉強をはじめたきっかけです。

否応なく日本人である私たちには、日本の風土が影響を及ぼしていないはずはありません。

ところが、昭和30年代はじめ、高度成長時代がまさに開始された頃に生まれ、戦争で負けた農業国から世界有数の経済大国に突き進む中で育ち、今年50才を迎えるという私たちは、伝統的な日本の風土・習慣がまさに変容し崩れていくただ中で人生を過ごしてきました。
日本の風土の影響といっても、何かねじくれた形になっているに違いありません。

心と体、人と人との関係、あるいは周囲の状況とどう関わるか、ということについて、何かチグハグな感じを常におぼえて生きてきたような気がします。
これは私だけではなく、多くの人が感じていることではないかと思います。
生きるということは、このチグハグさを適当に誤魔化して、やり過ごしていくことだといっても過言ではありません。
でも、時にこの誤魔化しが効かなくなることがあります。
そんな時に、この「チグハグさ」に悩まされます。

そこで、何故「チグハグ」になるのかを考えてみることにしました。

■さて、足下にツバキの花が。昨夜の強い雨で落とされたのだと思います。


2006年02月02日(木)   No.41 (お天気日記)

岩海苔作り

2006年1月26日(木曜) 【旧暦十二月二十七日】 天候;晴れ 気温11℃

■朝6時半はもうずいぶん明るくなりました、犬と一緒に家を出ると、道沿いの薮(やぶ)の中で、「チッ…」と鳴いて小鳥の群が雑木林の中へ消えていくのが見えました。


わが宿の”バードアドバイザー”樋口さんに教えていただいたのですが、これはクロジという鳥だそうです。


鎌倉幕府を開いた源頼朝が、平家との最初の戦いに破れ、房総半島へ脱出した際の船出の場所が真鶴だとされます。
彼が隠れた場所を”しとどの岩屋”と地元では言い習わしてきました。
 起死回生、敗者復活の地として、少なくとも江戸時代のはじめ頃から”観光スポット”になっていたようです。
その「しとど」というのは、樋口さんによると、実は「クロジ」や「アオジ」の仲間の鳥の古い呼称だそうです。


さて、尾根の農道をのぼっていくと、6時40分頃、朝日が対岸に見える房総半島から顔を出し、おごそかにのぼっていくところに出会いました。





■風もなく、日溜まりはぬくぬくと暖か、穏やかな一日になりそうです。みなさまの地方はいかがですか。お変わりはありませんでしょうか。


昨日、海へ”岩海苔”をとりにいったおばあちゃんが、今日は海苔干しをしています。そろそろ80に手が届こうという年ですが、「おまえねぇ、都会ではこれ一枚で1500円もするんだってさ」といいながら作っていきます。


「それよか、足を滑らせて海へドボンしないでよ。心配で、心配で。いいかげんにしなよ」と、わたしは答えるのですが、この土地のおばあさんたちの楽しみ おもしろくてやめられないようです。



2006年01月26日(木)   No.40 (お天気日記)

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