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続折々の記 2020⑥
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09 10 (火) 続・宿業教育 幼児にはとてもとても重要な時期
9月上旬が終わりになる。 やっと朝夕の秋冷の期をむかえた。 でも日中はまだまだ30度という暑気、政治やウイルスでの不安定な様子は、荒海に漂う小舟のような感覚。
これは社会情勢だけれども、私の内面ではいよいよ子育ての大事な時期の環境ありかたを取扱う部分に入った。
生まれてきた赤ちゃんは、その家にとっては大きな希望の光だと思う。 すくすく育つためにどうしたらいいのか?
歌にもあった。
こんにちは 赤ちゃん 私がママよ
懐かしい歌だ。 ああ可愛いという声が出るが、落ちついて思えば、歌の気持ちは至極だいじなものでした。まじめな気持ちを歌にしている。
すべては真似から始まります。 こっちも赤ちゃんの真似から初めていい。
赤ちゃんはすべてを読み取っているのに、私たちはそんな気持ちがわからない。 赤ちゃんはすべて読みとって真似をしようとしているのに、そんな風には思いもしない。
すべて真似をして自分を一人前にしようとしているのです。
それは後々になってそうだったのかと、私たちは思うのです。 良いことも悪いことも、表情から気持ちに至るまですべて真似をして大きくなろうとし、言葉も覚えて大人の言う意味を理解できるように物凄い能力ですべてを真似てそれができるようになっていくのです。
ほんとにそうだ!! と、始めて気づきます。 どの子も誰の子も優劣など全くなく、にこやかなまなざしであるけれど、実は真剣にまねをしよう自分も同じようにできるようにしましょうということは、素振りにも見せないで、明るく朗らかに全力で真似をしようとしているのです。
私が長い間幼児の成長について見たり本を読んだりしてきて、それは本当のことだと確信するようになりました。 間違いありません。
ではどうしたらいいのか?
――― 見られてもいい、聞かれてもいい、真似されてもいい、その覚悟で明るく楽しく赤ちゃんに役立つように接すること ――― に尽きるのです。
どう接したらいいのでしょうか? 自分で考えていくことが一番大事なのです。
ここで初めて、 「三人よれば、文殊の知恵!!」 が必要になるのです。
文殊って誰のこと? 文殊の知恵ってどんな知恵? それは自分で調べてほしい。
文殊の知恵が分かれば、 赤ちゃんにどう接したらいいのか? わかるのか?
具体的な取りかかりの例を、これから挙げていこうと思います。
Q とりあえず指導書のようなものを読むとすれば何がいいのだろうか
A ・今までに自分の手元にあるものを話し合うこと
・幼児期の指導についての歴史の流れに即したことを読むこと
・共に読み合わせにいいものを見つけること
Q ビッテやストーナーの言葉を基本にした方法とは何か知ること
A ・いぬとかタンポポとか雲とか電柱とか、日常目にする物を人差し
指で指さしながら名前を言い、二つ三つの特徴や役目などの
説明を繰り返す方法
(抱っこして戸外に出てこの 「指さし方法」 を、一回だけでなく日が変われば繰り返すこと、
そういていると赤ちゃんは真剣になってよく見、よく聞いてくれる。 嫌になればそっぽを向い
て関心がないことを知らせるから、その加減は承知していること)
・ビッテについての概要が早教育と天才を開いて一応れ介して
いくとよい。
現在の幼児期養育は西欧の教育の流れを理解することが必要
であり、ビッテの教育はその源として位置づけられている。
・ストーナー夫人の教育を検索しそこにある「2.早教育の実例-
アメリカンスクール」を読んでください。
Q 宿業養育の具体的方法は
A ・宿業養育にしても続・宿業教育にしても、 私はジツコ・スセデ
ィックの「胎児はみんな天才だ」に示されている対内教育と
グレン・ドーマンの“ドーマン・メソッド”に示される超感覚教育
にあると思っています。
Q 昔の日本の幼児期養育
A ・現実直視としては、平谷の矢作川を下っていき恵那市岩村の藩校・知新館の実績として佐藤一斉、下田歌子、三好学の三傑を生んだ実績を学ぶことをお勧めしたい。
・高遠藩の学問と藩校進徳館を開いてみていくと、その概要がわかります。 その解説を見ていくと、“進徳館で学んだ多くの藩士が近代教育の草創期に、長野県内各地で教壇に立ち、「信州の学問の源流は北の松代、南の高遠にあり」と称されるほど世に知られる存在となりました”と出ております。
Q 子供との遊び、本の読み、昔話など
A ・【宝のお部屋へ】<その二>福娘童話集
これはとても豊富な資料が手に入ります。 有効な利用を
工夫したい。
・カセットやCDで音楽を流し紙風船をふくらまして幼児とともに
歌を口づさみながら、リズムに合わせて風船を打ち上げる遊び。
日本語の歌や、マザーグースその他の英語の歌で遊ぶと、運動
と頭脳の働きの連動で幼児は楽しく親と遊べる。
Q 名曲を一緒に聞く、名画を一緒に鑑賞する
A ・名曲、名画、彫刻など芸術分野を静かに見取り聞き取る学び
を身に着けることがとても大事になって、後の生涯に反映されます。
・レコードで魔王をかけると、マインファーテル、マインファーテル
のあたりになると、黙って一人で立ち上がり、あとずさりする。
これほど大人と幼児では、幼児はとても感覚的に鋭いのです。
・これは、芸術分野での幼児感覚の鋭さの例です。 ですから、怖い
ものはやめてよいもの、即ち名曲名画名彫刻を計画的に体験させる。