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続折々の記 2020⑥
【心に浮かぶよしなしごと】
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【 09 】09/23
「安倍1強」忖度と迷走招く 独自の美学、また政権投げ出し
1強政治の「負の遺産」教訓に 安倍首相辞任表明
在日米国大使館の本国への公電 開示内容
電磁波戦、沖縄に新部隊 南西諸島、中国を警戒 防衛省検討
同盟軽視、縮む基地 在独米軍削減、「自国第一」の表れ
事務総長「安保理、もはや世界情勢と合っていない」
敵基地攻撃能力 次期政権の議論を縛るな
ミサイル防衛「新しい方向性」 首相、敵基地攻撃能力を検討
自民、ミサイル防衛の提言了承 「相手領域内で阻止」
国家安全保障会議 (日本)
国家安全保障局
安全保障会議
09 23 (水) 時の流れ 12件
世情の変態雲の如し、というからあまり取り上げないようにしようと思っていた。 けれども、異常気象の原因は人間が産み出しているということが確実になった。
それと同じく、自分たちの生活の変化はこの地域とか日本の国とかそのような規模ではなく世界規模の流動によってどんなようにも変化することが確実に理解できることとなりました。
殊にそれが、生きるか死ぬかということに直結することになっています。 シェイクスピアの to be or not to be が個人的な言葉であったのに対して、人間の社会生活が進んでみると人間の利己的な凡欲が世界の人々の生活に重大な影響を与えることが明確になってきています。 個人個人の問題ではなく世界規模での 生か死か ということになっているのです
だからこれは大問題なのです。
雲の変態と世情の変態を合わせた程度の表現ではないのです。 こうした観点から静かに歴史事象を読み取っていくとき、お金に対する個人の欲望が世界の人々の生活に直 に影響を与えることが一つ。 もう一つは、その欲望にかかわることでお金をどう人々から集めどう使うかということを決める人達 ……… 政治家と企業家による政治によって世界の人々がとんでもない目に合わなければならない仕組が一つ。
その源になっているのは人間の欲望のうちの凡欲といわれている金銭欲とその金銭欲から派生しているお金集めの争い ……… 貿易企業の争いその一環としての戦争が一つの塊になり、集団化されてきている、といえるのだと私は思います。
大変なことです。
この様相をよく見てみると、手の付けようがないと思われることになっております。 でも何とかしなければなりません。
まず世情の変態を見ますと、まさに荒れ狂う怒涛のようです。 まずは最近のようすを見ることにします。
8月29日、安倍政権投げ出し 西日本新聞第一面の記事https://www.nishinippon.co.jp/item/n/639807/
「安倍1強」忖度と迷走招く 独自の美学、また政権投げ出し
安倍晋三首相が辞任の意向を表明した。2012年12月の第2次政権発足以降、経済重視の政権運営に徹し、「安倍1強」と称される長期政権を築いてきた。その経験と手腕が最も試されるべきコロナ禍の局面で持病が再発し、第1次政権と同じ末路をたどるのは皮肉というほかない。
【関連】拉致、経済、原発…課題積み残し 安倍首相退陣、有権者の評価割れる
首相は会見で、自身の政治判断に自信が持てなくなることを退陣の理由に挙げた。要するに政権批判に耳を傾けたり、粘り強く国民を説得したりする気力や体力がうせたのだろう。周囲の力を借りながら政権運営にもがき苦しむよりも、誰にも弱みを見せずに身を引く。「投げ出し」批判を浴びた第1次政権の引き際で垣間見えた「独自の美学」が、コロナ禍でまた頭をもたげたように映る。
もう一つの皮肉はコロナ禍が政権の功罪と残された課題の深刻さをあぶり出していることだ。
今月17日発表された20年4~6月期の国内総生産(GDP)は歴史的な下落となり、実質GDP実額は第2次政権発足前の水準に逆戻りした。この間に急増した訪日外国人による消費を含め、アベノミクスがもたらした経済的「豊かさ」が丸々消えた計算になる。
しかも首相の辞意が速報された28日午後、東京株式市場は一時急落、円高も進行した。これは海外投資家が日本政治の不安定化を懸念していることの表れだ。誰が次の首相になろうと、いびつな金融政策も借金だらけの財政政策も当面は続けざるを得まい。負の遺産はあまりに大きい。
一方で国際的に見れば、安倍政権の政治的安定は世界がうらやむ現象だった。コロナ禍で米中は自国ファーストの傾向を強め、対立をあおり国民の不満をそらす。格差と分断が進む中、日本で欧州のような極右政党が台頭していないのは、首相が保守層の不満を封じ込める役割を果たしてきた側面も大きいだろう。
国民の関心は「ポスト安倍」を決める自民党総裁選に移る。問われるべきは「安倍1強」の弊害である。内外の異論を封じて突き進む政権の独善は、側近による主導権争いも絡んでコロナ対応を迷走させた。官僚は「忖度(そんたく)」能力ばかりを研ぎ澄まし、全国民への10万円給付に数カ月を要するなど深刻な実務能力の低下をさらけ出している。
長期政権の光と影にどう向き合うか。何を引き継ぎ、何を変えるか。真摯(しんし)な総括と論争を通じ、次期首相の資質を見極めたい。
(東京報道部長・植田祐一)
8月29日 朝日新聞1面
政治部長・栗原健太郎
1強政治の「負の遺産」教訓に 安倍首相辞任表明
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14602505.html
13年前、第1次政権の安倍晋三首相は悪化していた体調を伏せたまま、行き詰まっていた野党との交渉を打開するためとして突然辞任を表明した。臨時国会の代表質問を受ける直前で、首相官邸担当キャップだった私は会見で真意を問うた。唐突な辞任は「投げ出しだ」と厳しい批判が起きた。
今回、首相は再び病が原因で退陣する。ただ、当面の新型コロナウイルス対策をまとめたうえで、会見で自らの病状を丁寧に説明したのは、かつての批判の再現を防ぐ意図もあったのだろう。一日も早い快復を祈る。
それでも、この最長政権が政治のあるべき姿という点で「負の遺産」を残したのは確かだ。国民の疑問にきちんと向き合ってきたのかを冷静に問い直さなければならない。
政府の人事権を官邸に集中し、国政選挙の連勝を背景に与党への影響力を強める。「安倍1強」と呼ばれた状況は官僚の過剰な忖度(そんたく)を生み、国会軽視にもつながった。
結果、様々な疑惑が出ても過去の会見や国会質疑では説明を尽くそうとせず、首相や閣僚が政治責任を取らない――。おごりやゆるみの象徴だった森友・加計問題や桜を見る会、公文書改ざんなどで、繰り返し見せられた光景だ。
直近では新型コロナへの対応が迷走、いったん決まった政策が変わることが繰り返された。首相は国民の疑問に十分答えず、不安が広がる結果になった。
自民党内で始まる後継首相選びでは、コロナ対策や経済てこ入れ、米中ほか各国との向き合い方など様々な論点がある。政権の看板だったアベノミクスの功罪や、首相自ら旗を振った憲法改正の是非など検証すべきことは多い。
同時に、安倍1強時代がもたらした弊害を直視し、教訓をくみ取ることは必須だろう。
憲法に基づく召集要求にも後ろ向きだった国会で、実のある議論を再開できるか。世論の分断を埋め、反対者も含めた国民の代表だという認識を持てるか。
後継に名乗りを上げる誰が首相に就こうと、荒れた政治のグラウンドを、丁寧にならすことから始めないといけない。
続折々の記 2020⑥に掲載
在日米国大使館の本国への公電 開示内容
2020年9月21日 5時00分
電磁波戦、沖縄に新部隊 南西諸島、中国を警戒 防衛省検討
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14629210.html
防衛省は、電磁波を使って敵の攻撃を防ぐ「電磁波戦」の専門部隊を、沖縄本島に新設する検討に入った。南西諸島周辺では昨今、中国軍が自衛隊の使う電波などの情報を集めるなど動きを活発化させており、そうした現代戦に対応できる特化部隊も必要と判断した。沖縄本島の既存の陸自施設内に、数年のうちに拠点を置く方向だ。
複数の政府関係者への取材でわかった。来年度当初予算の概算要求に関連費用が盛り込まれる見通し。
電磁波には、通信やレーダーに使われる電波や、ミサイル誘導に必要な赤外線などが含まれる。来春には、自衛隊初の専門部隊が、熊本の健軍駐屯地に新設される予定。これに続き、対中国を念頭にした自衛隊の「南西諸島シフト」の一環として、その最前線のひとつである沖縄本島に部隊を構えることになった。
電磁波戦は、宇宙とサイバーに並ぶ軍事の新分野とされる。防衛省関係者によると、中国軍は尖閣諸島を含む東シナ海周辺に情報収集機や情報収集艦を派遣している。入手された情報を用いて、日本側の防衛体制が無力化されることがないよう、構えの充実が急務とされていた。
新設される専門部隊は、電磁波を使って敵の通信やミサイル誘導、ドローンの飛行などを妨害する。相手による同様の妨害工作から自衛隊側の通信や機器を守るための対応も担う。自衛隊が導入したばかりの、敵の通信システムを分析し妨害するネットワーク電子戦システム(NEWS)など、最新装備が配備される。
防衛省は海洋進出を活発化させる中国を念頭に、南西諸島でミサイル部隊など従来型の装備の強化を始めている。そこに「ウサデン」(宇宙、サイバー、電磁波)とも言われる軍事の新分野に特化した部隊も加わることになる。省内には「人を直接は傷つけない戦い方の部隊なので、心理的に受け入れられやすい側面もあるのでは」(自衛隊幹部)との見方もある。防衛省幹部は「諸外国に比べ自衛隊のウサデンへの対応は遅れている」と明かし、防衛の穴ができぬよう、将来的に、沖縄本島以外にも電磁波戦の部隊を配置していくことも検討されているという。
一方、電磁波による暮らしや人体への影響を不安視する声が地元から出るとみられ、丁寧な説明が求められることになる。(伊藤嘉孝)
(きしむ世界 トランプ流の4年)
2020年9月22日 5時00分
同盟軽視、縮む基地 在独米軍削減、「自国第一」の表れ
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14630313.html
日中、深夜を問わず、銃砲の音が遠くから鳴り響く。チェコ国境に近いドイツ南部バイエルン州グラーフェンウェア。木々に囲まれた約230平方キロの敷地に、欧州最大の軍事訓練場が広がる。
110年前から訓練場だったこの地は、ナチス政権を経て、第2次大戦後に米軍に接収された。今も米軍を中心に、米国や欧州各国などが加盟する北大西洋条約機構(NATO)の軍が訓練に励む。
ロックスターのエルビス・プレスリーも1950年代末の一時期、米兵の一人としてこの地で過ごし、地元バーでプライベートコンサートを開いた。町の博物館では、軍関係の資料に加え、プレスリーのサインや写真、演奏したピアノも展示する。「私たち住民と米軍との間で、素敵な橋渡しをしてくれた」と学芸員ビルギット・プレスナーさん(35)は笑顔を浮かべた。
米軍基地が沖縄に集中する日本と異なり、ドイツでは南部や西部に基地が点在する。グラーフェンウェアでも、銃声や軍用機などの騒音被害はあるが、住民は米兵らを地域に受け入れ、祭りを開いて親密に交流してきた。退役した米兵や家族が、そのまま住み続ける例も多い。プレスナーさんは「私たちは共に75年の歴史を歩み、世代を超えた友情があるんです」と話す。
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米独同盟の象徴だったこの訓練場が、トランプ米大統領の方針に揺れている。自国第一主義のトランプ氏は「米国はドイツを守っている。カネを払わないから、軍を削減する」と述べ、7月末、ドイツからの米軍削減計画を正式に発表したからだ。
伏線は米国で6月に開催予定だった主要7カ国(G7)首脳会議にあった。元々トランプ氏とそりが合わないドイツのメルケル首相は、新型コロナウイルスの感染拡大を理由に渡米を断った。大統領選を控えて有権者にアピールできる対面開催にこだわっていたトランプ氏は怒り心頭に発したという。米軍削減の話がメディアをにぎわし始めたのは、その直後だった。
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ドイツには陸軍、空軍を中心に約3万6千人の米軍部隊が駐留する。その規模は約5万5千人が駐留する日本に次いで多い。東西冷戦が終わっても、欧州防衛の要だ。計画では、南部シュツットガルトにある欧州司令部の人員など、合計約1万2千人を削減。うち約5600人はNATO加盟国のベルギーやイタリアへ再配置し、約6400人は米国へ戻す。
訓練場周辺の基地では、駐留する約1万2千人のうち、人口約6300人の町フィルゼックに駐留する約4500人が削減対象となった。兵士の家族ら約9千人もこの地を去る。
トランプ政権は「米国第一」を掲げ、国際機関からの脱退をいとわず、各国との協調に背を向けてきた。NATO加盟国や日本、韓国に対しては駐留経費などの大幅な負担増を要求。同盟軽視も際立つ。
トランプ流の4年間が世界で引き起こしてきた数々のきしみ。ドイツの基地の町で起きている異変はその一端にすぎない。(グラーフェンウェア=野島淳)
75周年、逆風の国連
2020年9月23日 5時00分
事務総長「安保理、もはや世界情勢と合っていない」
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14632032.html
創設75周年を迎える国連は総会が始まり、22日から各国首脳らによる一般討論演説がスタートした。新型コロナウイルスの感染拡大が続くなか、多国間協力がかつてないほど求められているが、国連は逆風続きだ。
21日、米ニューヨークの国連本部では75周年記念会合が開かれた。新型コロナの感染防止のため、入場が各国1人に制限された議場で、グテーレス事務総長は「コロナは世界のもろさをむき出しにした。我々が協力して対処するほかない」と訴えた。
予定では、国連本部がある米国の「国家元首」が続いて演説することになっていた。だが、登壇したのはトランプ大統領やクラフト米国連大使ではなく、シャレー米国連次席大使代行だった。
その直後、クラフト氏はポンペオ国務長官らとともにワシントンの会見場に姿を見せた。ポンペオ氏はここでイランへの国連制裁が「復活」したと宣言し、米国も新たにイランへの制裁を加えると力説した。
米国は、イランが2015年に結んだ核合意の違反が、制裁復活の理由だと主張する。だが、米国は核合意を離脱しており、国連安全保障理事会では15カ国中13カ国が米国の主張する制裁復活を「無効」とみる。孤立が際立つなか、会見でクラフト氏は「我々は数に安心を求めない」と言い放った。
新型コロナをめぐっても、国連の対応は難航した。感染拡大を受けてグテーレス氏は3月、全世界で停戦を呼びかけたが、米国と中国が文言調整でもめ、安保理が停戦決議を採択するまで100日かかった。
「安保理はもはや今日の世界情勢と合っていない」。グテーレス氏は今月、日本メディアにこう語り、改革が必要だと訴えた。しかし、改革には安保理で拒否権を持つ常任理事国(米英仏中ロ)の賛同が必要。現段階では実現可能性が極めて低い。(ニューヨーク=藤原学思)
信濃毎日新聞社説
(9月2日)
敵基地攻撃能力 次期政権の議論を縛るな
https://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20200902/KT200901ETI090005000.php
安倍晋三首相が、敵基地攻撃能力を保有する意向を固めた。
自民党の次の総裁が決まるまでに国家安全保障会議(NSC)を開き、議論の方向性を確認するという。
専守防衛を逸脱しかねない安全保障政策の転換は、政府・与党内の閉ざされた場で進む。辞任する首相が総裁交代のどさくさに紛れるようにして、持論を押し付けるのは看過できない。
国際情勢を見据えた安全保障のあり方について、一から議論し直すよう申し送るべきだろう。
攻撃能力は、巡航ミサイルや戦闘機で相手のミサイル拠点を先に破壊する装備を指す。歴代政権は必要最小限の攻撃は可能との見解を踏襲する一方、専守防衛の観点から保有を否定してきた。
安倍政権は、地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」の導入を断念し、安保政策の新たな方向性を示すとした。攻撃能力の保有を視野に入れていた。
首相の意向に加勢するためだったろう。自民の元防衛相らでつくるチームが「相手領域内でミサイルを阻止する能力の保有」を柱とする提言をまとめ、8月、官邸に申し入れている。
この提言に沿って首相は、攻撃能力の保有に踏み切り、年内に具体的装備を決める段取りをNSCで固める見通しだ。
政府が防衛の念頭に置く中国や北朝鮮、ロシアは、超高速で複雑な軌道を描くミサイルを開発しているとされる。日本が攻撃能力を使うには、高度な情報収集力と相手の防空能力を奪う装備の増強が不可欠になる。
膨大な費用が見込まれ、自衛隊の負担も増す。日本が防衛のためだと主張したところで、周辺国が警戒を強めれば、これからの政権の外交を制約してしまう。
首相は、安保関連法案の国会審議で、攻撃能力について「安倍政権が続く限り、持つことは考えていない」と言明していた。国民に考えを変えた理由を説明せず、議論の方向性を狭めて去るのでは無責任に過ぎる。
新政権は、近隣国のミサイルの脅威が強まる要因にこそ目を向けたい。米国と中国、ロシアと欧米が激しく対立し、各国が国家主義に傾きつつある。多国間協調に亀裂が走っている。
日本が憲法を形骸化させ、攻撃と防衛の境を越えて米軍との一体化を深めることで、安全を守れるのか。軍備に偏ることなく、外交を基礎とする独自の安保構想を描かなくてはならない。
日本経済新聞
2020/8/4 16:37 (2020/8/4 20:38更新)
ミサイル防衛「新しい方向性」 首相、敵基地攻撃能力を検討
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO62275930U0A800C2MM8000/
安倍晋三首相は4日、相手のミサイル拠点をたたく「敵基地攻撃能力」について政府で検討する考えを表明した。自民党の提言を受け「しっかり新しい方向性を打ち出し、速やかに実行していく考えだ」と述べた。首相官邸で記者団に答えた。
首相は自民党ミサイル防衛検討チームから党の提言を受け取った。
提言は憲法の範囲内で「相手領域内でも弾道ミサイル等を阻止する能力の保有を含めて、抑止力を向上させるための新たな取り組みが必要」と指摘した。「敵基地攻撃能力」などの表現をあえて使わなかった。
首相は「抑止力のあり方を含めてご意見をいただいた。政府としてしっかり議論を深めたい」と話した。「国の使命は国民の命と平和な暮らしを守り抜くことだ」とも強調した。
政府は国家安全保障会議(NSC)の議論を加速する。4日の自民党の提言の後にNSCの4大臣会合を開いた。
政府はミサイル防衛について9月をめどに方向性を示す。地上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の代替策も議論する。
政府が敵基地攻撃能力の保有に踏み切るには、連立を組む公明党との調整も欠かせない。衆院議員の任期満了を2021年10月に控え、衆院選に向けた世論の受け止め方も考慮する必要がある。
日本経済新聞
2020/8/4 12:40
自民、ミサイル防衛の提言了承 「相手領域内で阻止」
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO62262380U0A800C2EAF000/
自民党は4日午前、党本部で開いた政調審議会で、ミサイルへの抑止力強化に向けた提言を了承した。専守防衛を前提に「相手領域内で弾道ミサイル等を阻止する能力の保有」と記した。同日午後に安倍晋三首相と菅義偉官房長官にそれぞれ示す。
提言は地上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の配備断念を受け、党の検討チーム(座長・小野寺五典元防衛相)がまとめた。
日本に向けた弾道ミサイル発射に関し「迎撃だけでは防御しきれない恐れがある」と指摘した。「憲法の範囲内で国際法を順守しつつ、専守防衛の考えの下」で防衛体制を整備する必要があると強調した。
「敵基地攻撃能力」や「打撃力」といった表現は使わなかった。イージス・アショアの代替策については早期に検討するよう促した。
岸田文雄政調会長は政調審議会で「不透明感を増す安全保障環境の中で、国民の命や財産を守るためにしっかりと議論を続けたい」と述べた。
政府は提言を踏まえ、国家安全保障会議(NSC)で新たな取り組みを議論する。9月中に方向性を示す方針だ。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
国家安全保障会議 (日本)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E5%AE%B6%E5%AE%89%E5%85%A8%E4%BF%9D%E9%9A%9C%E4%BC%9A%E8%AD%B0_(%E6%97%A5%E6%9C%AC)
内閣官房ホームページ
https://www.cas.go.jp/jp/gaiyou/jimu/anzenhosyou.html
国家安全保障局
我が国の安全保障に関する重要事項を審議する機関として、内閣に、
安全保障会議
国家安全保障会議を置いています。
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/anzenhosyoukaigi/index.html
以上のものだけ見ても、とても私たちには詳しいことはわかりません。
世情の変態云々と記 しましたが、大きな流れの中にいるとそこから外が見えなくなる。 ドローンを使えば大きな流れ(大河)はどのようにも映し出すことができる。
それと同じことがニュースを見ていると思われるのです。 ドローンのニュースを欲しい。
例えば「ミサエル防衛」に関係してみると、日米安全保障条約の変化、北朝鮮の動向、米国対中国のやりとり、田中宇のニュース解説、自公与党の対ミサイル会議、それらが新聞テレビで報道されて私たちは世情の変化を知らされています。 ところがそれらの各機関や会合はそれぞれ与えられた仕事として議論を重ね方向を決めようとするのは当たり前です。
これらを世情の変化ととらえて見て、世界の人々の意識の流れを大河として見れば、私たちはどう考えて行動すればいいのでしょうか。
世界のひとり一人の願いは平和と自由・平等でしょう。
世情の変化は戦争という願い下げの方向へ進んでいるし、ピケティが提唱しているように所得差は拡大しています。 個人ではどうすることもできない閉塞感にとらわれているのです。
どうしたらいいのでしょうか?
この主題については 【続折々の記 2020⑧】 で扱うつもりです。
百尺竿頭に一歩を進む
《「伝灯録」から》百尺の竿 (さお) の先に達しているが、なおその上に一歩を進もうとする。 すでに努力・工夫を尽くしたうえに、さらに尽力すること、また、十分に言を尽くして説いたうえに、さらに一歩進めて説くことのたとえ。『景徳伝灯録』
<今月の禅語>
『百尺竿頭進一歩』(無門関)百尺竿灯に一歩を進む
この語の百尺は数値としての長さのことではなく、それほどの高い竿の先という意味で、長い修行で至った悟りの極地の喩え。しかし、如何ほど高い境地にあっても、そこに留まって安住していたら何のはたらきも出来ない。
その悟りより、「さらに一歩、歩を進めよ」と言うことは、百尺の竿の先きから踏み出すほどに不惜身命、命をも投げ出して、衆生救済へ向かってこそ、悟りの意義があると言う意味。
いったん掴んだ安らいの境地、悟りの世界は大変居心地がいいものらしい。しかし、その居心地のよさで終わっていたら、悟らぬも同じで、何の悟りかというわけである。
晴れた山の頂上は見晴らしもよく、気分もいいものだ。しかし、そんなところで満足していてはなんの意義がない。その素晴らしさを、さらに味わい深め、人に伝えひろめてこそ禅者の働きとなる。
百尺の竿灯から一歩踏み出せば、命を失うこと必定である。しかし、ここで清水の舞台から飛びおりる、その勇気がなければ真の禅者とはいえない。
だから禅門では「大死一番、絶後に蘇る」という言葉を尊ぶ。同義語として「青霄裡に住まらず」という語がある。霄裡とは雲ひとつ無い晴れ渡った大空。そのが広がって清々し尊い世界だが、いかに尊い境地であっても、悟りの本当の働きはその青霄裡に留まっていては出来ないのである。
いかに大安心の悟りを得ようとも、そこに腰をすえておったならば、禅者としての悟りの意味は無くなってしまう。なぜなら、それは自ら一人の安心、満足であっては、大乗仏教として、多くの人々の救済、済度という禅者の使命を果たすことができないからである。
火中の栗を拾う
おだてにのって他人の利益のために火中の栗を拾うような、危なっかしい事に手を出すこと。 さるが、ねこをおだてて、いろりの中のくりを拾わせ、ねこが大やけどをしたという『イソップ物語』の寓話にもとづく。 フランスのことわざ。
火中の栗を拾うの類語・同義語
•【手を出して火傷(やけど)する】 ⇒余計なことに首を突っこみ、かえって痛い目にあうこと。
•【虎穴(こけつ)に入る】 ⇒危険を冒すこと。 ...
•【一髪千鈞を引く(いっぱつせんきんをひく)】 ...
•【危ない橋を渡る】 ...
•【君子危うきに近寄らず(くんしあやうきにちかよらず)】 ...
•【さわらぬ神(かみ)にたたりなし】
「火中の栗を拾う」の意味とは?由来や類語も紹介(例文付き)
そのまとめ
「火中の栗を拾う」の意味と由来や類語のほか、使い方別の例文も紹介しました。ビジネスの現場で「火中の栗を拾う」ことになるケースはよくあります。失敗を恐れていては成長の機会をのがしてしまいますが、自分自身が立ち直れないほどのダメージを受けたり、会社に多大な損害を与えたりするようなことになってはいけません。火の勢い・栗の価値・想定される損失を総合的に考慮して、上手に栗を拾っていただければと思います。