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続折々の記 2021①
【心に浮かぶよしなしごと】
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【 07 】03/03
        凡欲といのちの願い
                言霊

 03 01 (月) 凡欲といのちの願い     言霊

さあ起きようかと思いつつ、何と「栄華の春も移ろえば 雲北嶺に群がりて 六波羅の夢破れよと … 」その歌がしきりに思い出された。 最近しきりに金銭欲やら名誉欲というのか、人の望みの凡欲さが企業にも政界にも或いは個々の人にもニュースとしてみることが多くなった。 アメリカの大統領選は前代未聞の醜態と思われたし、安倍総理でも菅総理でも忖度という悪弊や議員の振舞にも、国民に嫌な思いを国民にさせることが多くなっている。 そんな気持ちが手伝って、木曽義仲の歌が浮かぶのか。

二番以降の歌詞はどうだったのか気になって起きてから調べた。

‘栄華の春も移ろえば’で検索してみると、自分のURLに載っているではないか。 「6 薩摩守(クリック)」でした。


[ 6 薩摩守 ]

  1  栄華の春も 移ろえば
    雲北嶺に 群がりて
    六波羅の夢 破れよと
    荒ぶは木曽の 青あらし

  2  雲井の空と 別れては
    末八重潮の 浪枕
     さだめの果を 行くわれと
    悟れど悲し 歌の道

長い間、この歌の歌詞を捜し続けてきた。
子供のころ一番の歌詞は確実に記憶していたのだが、誰に教えてもらったのかとか、二番の歌詞は全然記憶にはなくて、困っていた。 哀調を帯びたこの曲が、妙に頭のすみっこに残りつづけていた。

インターネットで問い合わせ、やっと、ほんとにやっと、判ったのである。 嬉しかった。 木曽義仲という名前ではなく薩摩守という題名で、高等小学校第一学年の唱歌にでていたと教えてくれたのである。 薩摩守というのは平忠度のことであった。

忠度については「やまとうた 和歌」(http://www.asahi-net.or.jp/~sg2h-ymst/yamatouta/)→「千人万首 目次」→「平忠度」で詳細がわかった。

  さざ浪や 志賀の都は あれにしを
          昔ながらの 山ざくらかな (千載 66)詠み人知らず

明らかに平忠度の歌だが、千載和歌集の編者、藤原俊成が気づかって名を伏せたという。

「歌詞」は四番まであるというから、これからまた調べるつもりである。〈-04/02/07記〉

わかったので載せておきます。

  3 野山に(かばね) さらす身の
    師の御情(みなさけ) 蒙(こうむ)りて
    一首を(しゅう)に とどめんと
    たたくもあわれ 夜半の月

  4 かたみを(のこ) 武士(もののふ)
    名は千載の 言の葉に
    昔ながらの 香を(と)めて
    誉もゆかし山ざくら

「栄華の春も移ろえば … 」中味はなんと平家没落の情景を詩にしたものでした。 人の目にはきらびやかに映じようとも、栄華の中にあって人の心根を言葉に表わす方法としての作詞を心掛け人の道を求めた平忠度だったのです。

平清盛の異母弟として武士(もののふ)の心がけとともに、立派な前向きの文化人だったのです。

この歌とともに「http://park6.wakwak.com/~y_shimo/momo.032.html青葉の笛」の二番にも詩として残されています。


[ 7 青葉の笛  ]

  一  一の谷の 軍破れ
     討たれし平家の 公達あわれ
     暁寒き 須磨の嵐に
     聞こえしはこれか 青葉の笛

  二  更くる夜半に 門を敲き
     わが師にたくせし 言の葉あわれ
     今わの際まで 持ちし箙に
     残れるは 「花や今宵」の歌

小学校へあがったころだったろうか。 母の在所へ行ったとき、広がる谷あいの景色の中で、哀調をふくんでいるこの歌をきいた。 なかば哀調をもつ歌は幼少のこどもの心をとらえると聞いたが、善性の一端と共鳴して脳裏に残るのかもしれない。
歌っていたのは一つ年上の叔父だった。 いい声の持ち主だ。 いまは頭も禿げあがってしまった。



3月7日 マル秘・勉強会が舞台
政官財癒着がビジネスを暴く
   “講師”に菅首相も加藤官房長官も麻生副総理も小泉環境相も

厚生労働部会長 小泉進次郎様主催「モーニングセミナー懇親会」のご案内を申し上げます。 詳細は下記をご確認いただけますようお願いいたします。

志友会会員の出欠の取りまとめにつきましては弊社にて行いますので、 出欠を弊社までにご連絡いただきますよう、お願いいたします。 同行者ご希望の場合は、同行される方の人数・お名前・社名・肩書もご連絡ください。 また、会費についてですが、小泉進次郎様主催の会ですので、 会費のお振込みは小泉進次郎様事務所へのお振込みとなります。 お振込み先につきましては後日ご連絡させていただきたく存じます。  政治家を“広告塔”に地方の中小企業経営者から高額の会費を集めてもうけ、“お礼”として政治家に資金提供する――。 新手の政官財癒着ビジネスの存在が編集部の取材で明らかになりました。 舞台は東京都内の高級ホテルで開かれる“秘密”勉強会。 講師には菅義偉首相や加藤勝信官房長官などの政界トップから官僚トップの事務次官まてがズラリ。 秘密のベールに包まれた癒着の実態を負いました。
取材班

2019年5月20日午前11時半、ザ・キャピトルホテル東急の大宴会場「鳳凰」。 当時、自民党厚生部会長だった小泉進次郎環境相を囲む勉強会が行われました。

編集部が入手した出席予定者リスト。現職事務次官2人や次官経験者12人、元みずほコーポレート銀行頭取など160人超の“華麗”な人脈が記されていました。

勉強会は「情報、人脈、人材を共有する経営者の会」とされる「志友会」が開催。 同会は経営コンサルタント会社ライズ・ジャパン(東京都港区、仲井力社長、ライズ社)が運営しています。

写真や動画の撮影、SNSなどの掲載は禁止という“秘密”勉強会。 コロナ禍以前は月1~2回開いていました。

会費は月10万円を一口以上と高額。 勉強会出席にはさらに参加費(主に1万2千円)が必要です。

「月10万円は高いが、すごい人とお近づきになれる」と元会員。 会員獲得の目玉は、有力政治家などが講師になっていることです。

同会資料によると17年以降、菅政権を見ても菅総理(18、19年の2回、当時は官房長官)、加藤官房長官(17、18、19年の3回、同厚生労働相など)、麻生太郎副総理兼財務相(17、18年の2回)、小泉環境相(17、18、19の3回、同自民党厚労部会長など)らが講師をつとめていました。

民間調査会社などによると、15年9月期の売り上げが6億円だったライズ社は4年後の19年9月期には売上11億円に急成長。 編集部の取材ではほぼ同時期に会員も460社から850社前後に増えています。

仲井氏は、小泉環境相の資金管理団体や政党支部に個人や会社名義で計550万円(17~19年)を献金しています。 「講演してもらっているので献金している」と明かします。

ライズ社は会員に、小泉労働相の政治資金パーティーの案内メールを送っていました。 編集部が入手したメールには「会員の出欠の取りまとめにつきましては弊社にて行います」と書いています。 同様の案内メールは、確認できただけで5通ありました。

志友会をめぐるぎわくには、「桜を見る会」、天下りなども … 。 さらに追います。 (6面へつづく)

政官財を結ぶカネと人脈
   1 パー券購入で食事会の特典
       志友会が取りまとめ
   2 加藤官房長官枠で「桜」招待の疑い
       新会員獲得への“ご褒美”
   3 勉強会の口外を厳しく禁止
   4 財務、外務、総務省など現・元トップ次々
       天下り先を相談する場に

 1 パー券購入で食事会の特典
     志友会が取りまとめ

  (画像)志友会をめぐる政官財癒着の構図

(1面のつづき)
2017年7月6日、安倍政権の外務副大臣として志友会の勉強会で講師をつとめた自民党の薗浦健太郎衆院議員。 同会の勉強会の“常連”でもあります。 同会を運営するライズ・ジャパン(以下、ライズ社)社長の仲井力氏は薗浦氏のことを「知り合いで、月10万円の会費をとっていない会員だ」と話します。

仲井氏は薗浦氏が代表の自民党支部に会社名義で16~19年に計550万円献金しています。

薗浦氏については、志友会の勉強会に代表者が出席した中小企業少なくとも10社が19年8月、薗浦氏の自民党支部にいっせいに10万円(1社は20万円)を献金しています。 仲井氏は「私の指示ではない」といいます。

編集者が入手したライズ社から会員へのメール。 ここには小泉進次郎環境相の政治資金パーティーを案内し「会員の出欠の取りまとめにつきましては弊社にて行います」と書かれています。

政治資金規正法では、政治団体の代わりにパーティー券の販売や集金することを「あっせん」としています。「あっせん」の金額が20万円を超えると、政治資金報告書に「あっせん者」の名前や住所などを記載しなければなりません。 ライズ社のやり方は自らは集金せず、議員事務所の口座番号を会員に伝えて振り込ませるというもの。規制法の網をくぐる巧妙なやり方です。

仲井氏が会員の一部に、「政治資金パーティー券を何枚かお願いします」と直接依頼していたことも編集部は確認しました。依頼された会員は「頼まれたから1枚というわけにはいかないので、5枚とか、まとめて買っていた。もっと多く買っていた人もいた」と証言します。 仲井氏はこれも否定しますが … 。

多額のパーティー券を購入した会員には“特典”がありました。 せいじかとの「食事会」です。 編集部には「志友会の会員のなかには、勉強会とは別に小泉氏や野田聖子氏(自民党幹事長代行)ら有力政治家とホテルでの『食事会』に参加できる人もいた」という情報が寄せられました。

「食事会」に参加したことがある会員は証言します。 「参加できたのは、パーティー券をたくさん購入したからだと理解している。 仲井さんから何枚か買ってくれと依頼され、5枚とかの単位で買った。 そういう会員が食事会に参加していた。 その時も会費2まんえんくらいとられた記憶がある。

 2 加藤官房長官枠で「桜」招待の疑い
     新会員獲得への“ご褒美”

仲井氏と政界の癒着はさらにあります。

仲井氏の紹介で2019年4月の「桜を見る会」に、富山県の志友会会員の中心的人物である女性経営者が家族で参加した ― 。 こんな驚くような情報も編集部に寄せられました。

志友会関係者は「仲井氏がライズ社の本社で名簿を見ながら、『加藤(勝信)さんの枠があいているから』と、桜を見る会に女性を誘ったと聞いている」と証言します。

1枚の写真があります。 撮影されたのは19年1月。 当時自民党総務会長だった加藤勝信官房長官が石川県金沢市を訪れた際、志友会会員らと撮影したものです。

  (画像)加藤勝信官房長官(前列中央)が自民党総務会長だった
  当時、石川県金沢市を訪れた際に志友会会員らと撮影した写真。
  左端に立つ男性が仲井力氏。加藤氏の後ろに立つ女性経営者は
  「桜を見る会」に参加しました=2019年1月(画像は一部加工)


女性経営者は富山県の志友会会員の中心的存在。 会員を多数勧誘しています。 桜を見る会への招待は、そうした会員獲得などへの“ご褒美”だったとみられます。

女性経営者は編集部の取材に「桜を見る会に出たのは事実」と認めたものの、経緯については「一切答えない」と口を閉ざしました。

各界の功績・功労者が各省庁から推薦される桜を見る会。功績・功労に関係なく招待されたとすれば、国会でもその存在が確認されている政治家枠しかありません。 加藤氏は、17、18、19年に志友会の勉強会の講師を務めるなど仲井氏とは深い関係。 志友会会員を自らの招待枠で桜を見る会に参加させていたら密着そのものです。 仲井氏は「桜を見る会についてはいっさい知らない」と 答えています。

 3 勉強会の口外を厳しく禁止

有力政治家や官僚トップが講師を務める志友会の勉強会。 参加者は「かならずメイン講師の席の隣の席に仲井氏が座っていた」と明かします。

志友会にとって勉強会は会員獲得の“目玉”。 しかし、インターネットなどでは情報は見られず、実態はベールに包まれています。 元会員は「政治家との記念写真は撮影してもよいが、『志友会』という名前や勉強会の中身はネットに載せるなと仲井氏に言われた」と証言します。

ライズ社から会員へのメールでは「講師の立場上、講演することを極秘扱いにしていただきたく」などと注意書きが記されたものもありました。なぜ、ここまで秘密にするのか ― 。

それを解くカギとなるのが1面でも紹介した講師や出席者の顔ぶれです。

勉強会の講師には、政治家だけではなく、現職の事務次官や元次官も。 前職・元職を含めると財務、外務、総務、国土交通、農林水産各省の事務次官がつとめています。 また、多数の高級官僚が参加していました。

 講演は30分だけ

勉強会は午前11時半に開始。 弁当が出て食事、懇談。 後に政治家ら講師が30分ほど講演。 その後、名刺交換をして終わります。

勉強参加者が語ります。 「名刺交換といいながら、参加者同士の名刺交換は制限されていました。 席次表には豪華な出席者が書かれており、幅広い交流を期待していた。 しかし、「名刺を交換できるのはメインの講師だけ』と注意された。

  (画像)桜を見る会に参加した女性経営者は志友会の勉強会で
  講師をつとめた菅氏との握手写真をフェイスブックに投稿していま
  した。 (現在は削除、画像は一部加工)


 4 財務、外務、総務省など現・元トップ次々
     天下り先を相談する場に

しかし会の終了後、政治家や大企業の幹部、現・元の官僚は、別の場所で名刺交換をしていた、といいます。 志友会に詳しい政界関係者は明かします。 「政治家や官僚、大企業の幹部らが集まれば癒着といわれる。 そういわれないように勉強会の形をとっている。 勉強会の後別の場所で、天下り先の相談や情報交換をしている」

長く志友会の会員だった人物は驚くような話をします。 「勉強会に参加する官僚の肩書が、次の勉強会の時には大企業の顧問に代わっていたりする」

調べてみると、勉強会の講師をつとめた複数の官僚トップが、勉強会に参加していた大企業に顧問などとして天下りしていました。 勉強会の裏で、官僚トップが大企業と天下りの情報交換をしていたという重大疑惑があります。 仲井氏は「天下りについては知らない」と語ります。

 高級料亭で接待

志友会には、会費として月10万円を1口以上払う会員のほかに、会費無料の「特別会員」がいます。 先の政界関係者は「政治家や現・元官僚ら特別会員は月会費も勉強会の参加費も払っていない。 足代をもらっている人もいるし、仲井氏から高級料亭『金田中』で個別に接待されている人も少なくない」と明かします。 仲井氏は「金田中には行っているが、政治家や官僚を連れて行ったことはない」といいます。

地方の中小企業経営者から集めた会費や、参加費で運営されている志友会の勉強会。 それを隠れみのに、会費も払わない出席者の間で政官財の癒着が行われているのです。

都内のザ・キャピトルホテル東急などで行われてた勉強会に複数回参加した会員。 「勉強会に出るたびに、参加費として1万2千円振り込まなければならない。 毎月10万円も払っているのにさらにとるのか」と怒ります。

100万円近く会費を払ったところで退会した北陸地方の中小企業経営者は吐き捨てるように言います。 「仲井さんは地域活性化といいながら、地方の中小企業経営者から金を巻き上げている」

総務省や農林水産省の接待問題で、官僚と企業の関係が問われています。 1企業のビジネスにここまで肩入れすることが許されるのか。 政官財の参加者が講師として勉強会に参加した人に対して、このようなお墨付きを与えてきた責任は重大です。

  (画像)麻生氏が講師をつとめた勉強会で撮影された参加者との記念写真
   2018年9月の参加者のSNS投稿から(現在は削除、画像は一部加工)


菅、加藤、麻生、小泉、野田、薗浦 各事務所は回答しませんでした。 (以上)