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折々の記 2011 A

【心に浮かぶよしなしごと】

【 01 】02/16〜     【 02 】02/18〜     【 03 】02/19〜
【 04 】02/19〜     【 05 】02/22〜     【 06 】02/26〜
【 07 】03/10〜     【 08 】03/20〜     【 09 】03/26〜

【 08 】03/20

  03 20 石原都知事‘大震災は天罰?とは稚拙’
  03 23 養護老人ホーム信濃寮・孫への老爺心孫への老爺心
  03 25 今までの国交省「災害情報」

 03 20 (日) 石原都知事‘大震災は天罰?とは稚拙’

とんでもない事を言ったものだ。 都民の大反響があった。

調べていると、Kousyoublog〔山野光正(やまの こうしょう)〕のデータが良かったので、それを載せます。



http://kousyoublog.jp/?eid=2569
よみがえる「天譴論」〜石原天罰発言の超克 Kousyoublog
2011.03.14 Monday23:06

石原慎太郎都知事が今回の東北関東大震災における津波被害を天罰と言ったと報道されている。


asahi.com(朝日新聞社):「大震災は天罰」「津波で我欲洗い落とせ」石原都知事
 石原慎太郎・東京都知事は14日、東日本大震災に関して、「日本人のアイデンティティーは我欲。この津波をうまく利用して我欲を1回洗い落とす必要がある。やっぱり天罰だと思う」と述べた。都内で報道陣に、大震災への国民の対応について感想を問われて答えた。

 発言の中で石原知事は「アメリカのアイデンティティーは自由。フランスは自由と博愛と平等。日本はそんなものはない。我欲だよ。物欲、金銭欲」と指摘した上で、「我欲に縛られて政治もポピュリズムでやっている。それを(津波で)一気に押し流す必要がある。積年たまった日本人の心のあかを」と話した。一方で「被災者の方々はかわいそうですよ」とも述べた。

 石原知事は最近、日本人の「我欲」が横行しているとの批判を繰り返している。


@asahi_kantei 朝日新聞官邸クラブ
副長官番A)節電の要請に訪れた蓮舫・節電啓発担当相と会談した石原都知事。会談後に「震災への日本国民の対応をどう評価するか」と質問したところ、石原さんは「日本人のアイデンティティーは我欲。この津波をうまく利用して我欲を1回洗い落とす必要がある。やっぱり天罰だと思う」と述べました

大正十二年(一九二三)に関東地方を襲ったマグニチュード7.9の大地震「関東大震災」後にも、関東大震災が天罰であったという「天譴論」が蔓延した。WEB上で読める東京大学仲田誠氏の論文「災害と日本人−「心理的現象」としての自然災害−」によると元々「天譴」とは奈良・平安時代にすでにみられる儒教思想に基づいた「為政者に対するる天の譴責」というものだったが、関東大震災後のそれは「浮かれすぎ,堕落した人々を懲らしめ,あるいは目をさまさせんがために天が地震を起こした」という趣旨の、いわば社会に対する戒めであるという説に変わっていたという。


「災害と日本人−「心理的現象」としての自然災害−」

「天譴論」の本質は,災害の発生理由に関する原因論である。しかしこの原因論は反省と自戒を含めた自罰的気分が純粋な物理化学的現象の中に混入しているという点で,著しく合理性を欠いたものとなっている。「天譴論」の中味に強い自己反省の意識が含まれているのは確かであっても、そのことは、「天譴論」の持つ本質的非合理性をほんの少しでも薄めるものではないのである。

この「天譴論」と「天譴論」の思想的バックボーンとなる厭世的な諦観を関東大震災で被災した内村鑑三、北原白秋、芥川龍之介、武者小路実篤、和辻哲郎、寺田寅彦、正宗白鳥・・・といった錚々たる知識人たちがこぞって主張し、そして諦め、無常観が社会全体を覆っていった。


まとめに代えて−「ラジオ」と「天譴論」という補助線

いうまでもなく地震それ自体は自然災害であったにもかかわらず、それは都市文化の軽佻浮薄への天譴、すなわち天罰だったのだという道徳倫理の強制が、公共の思想・言論の世界に現れる。そこにおいては、〈共〉のダイナミズムをどこかで支えていたはずの〈私〉のエネルギーは、「浮華放埒」のもとに全否定されて、〈公〉の規範として「質実剛健の美風」がイデオロギー化されていく。

天罰であった、という諦観は様々な社会状況と複雑に絡み合いながら、精神的な側面から民間の活力を奪い、町内会レベルにまで浸透して市民社会の硬化現象をもたらした。それはやがて緩慢な「公共性」の解体、と画一化した翼賛体制を準備し、そして史上最大の悲劇へと日本社会を転落させていくことになるのである。

仲田論文で昭和56年9月19日〜24日に男女800名に対して行われた『災害観に関する意識調査』の調査結果も紹介されている。

「大正12年、関東大震災が発生し、大きな被害が出ました。この災害の直後に、『災害が発生したのは、世の中が堕落し、人々が浮かれすぎたからだ。天がこれをこらしめるために,地震が起ったのだ』という意見が一時広まりましたが,あなたご自身としてはこのような『天がこらしめのために災害をおこす』という意見について,どう思いますか」という問いに対して以下の結果があったという。


1.全くばかげた意見であり,共感できない         53.4%(329人)
2.ややばかげてはいるが,一部共感できる部分もある 34.6%(217)
3.かなりの程度共感できる                   8.1%(51)
4.全面的に共感できる                      1.6%(10)
5.DK・NA                             3.3%(21)

共感できないとした人53.4%に対してかなりまたは全面的に共感できるとした人は9.7%と少なくない割合の人が「天譴論」への共感を示している。またほかの調査結果などを総合していくと、災害に関して運命論的な見方をする傾向が強く見られ、そのような消極的な災害観の人たちが「天譴論」に傾倒する傾向が強い、つまり「無常観」と「天譴論」は相関関係にあるという。


災害と日本人−「心理的現象」としての自然災害−

(1)日本人は自然災書に対して特定のイメージ,観念を持ち,災害に直面した場合に,独特の心理的・精神的反応を示す傾向がある。これらのイメージ・観念,あるいは反応は,「非合理的」,「運命論的」,といったことぱで形容できるものであり,また,「無力感」,「あきらめ」,「はかなさ」,といった心理的基調を持つものである。

(2)日本人と自然災害との関係の土台,日本的災害観の基盤には,日本人固有の人生観・世界観が存在する。日本人の目に映っている自然災害の姿は,「もののあわれ」,「無常観」,「消極的運命観」等々の人生観・世界観というフィルター越しにながめられた像である。

今回の石原都知事の発言は本人が天罰だと思うのは勝手だが、それを都知事という公的な地位にある人が口にしたとき、被災者に対する冒涜という以上に、日本社会全体に広がる「無常観」的な災害観と強力にリンクしやすく、人に「諦め」を誘う。ひいては民間の活力を奪い、災害に立ち向かおうという積極的な意思を阻害してしまうという悪影響を及ぼしてしまいかねない、非常に危険な発言である。リーダーが決して口にしてはいけない最悪の言葉だ。

そして、上記の「天譴論」後の歴史を振り返ってみればわかるように、個人が前を向いて歩こうとする力が奪われた、まさにその時、この国は滅びたのである。歴史の失敗を繰り返してはならない。

奇しくも蓮舫大臣との会談と、その後の出馬会見がその発言の場となったわけだが、まさにこの天罰発言によって、次の都知事選挙は前進か停滞かという選択選挙であるという側面を強く象徴することになった。"石原慎太郎候補"は自らの発言で、「自らの意志で前進する都民の前に立ちはだかる壁」であることを選んだのである。

参考サイト

 「災害と日本人−「心理的現象」としての自然災害−」
 ・関東大震災後における社会の変容 東京大学佐藤健二
 ・まとめに代えて−「ラジオ」と「天譴論」という補助線

関連エントリー

 ・昭和五年のスラム街もらい子大量殺人事件「岩の坂事件」
 ・「永遠に差別を!」米国を分断した政治家ジョージ・ウォレスの生涯
 ・地震後、僕はいかにして三軒茶屋付近から八王子まで帰ったか?
 ・岡林信康「くそくらえ節」
 ・愚迷の帝王が打ち込んだ楔
 ・桃太郎に、鬼をみる
 ・日本国憲法に勤労の義務が入った経緯



先週の金曜日に老生が取り上げた問題意識と同じ事に関わる記事でしたから、東京都知事の天罰論の考え方や表現が稚拙だと思って取り上げました。

 03 23 (水) 養護老人ホーム信濃寮・孫への老爺心

昨夜姪の淳子から電話があり、母が鼎の「養護老人ホーム・信濃寮」へ4月1日入所することになったとの連絡がありました。 老齢になって一人暮らしではみんなに迷惑をかけるから役場へお願いしてあったと言う。 ここにいるのは淳子だけだから、いろいろと世話をしなければならない。 姉にとっては気立てのよい淳子が頼りになるのだろうし、言うことを聞くことが一番いいことと思う。

ことに萱垣会経営の「養護老人ホーム・信濃寮」ですから、老生にとっても安堵できます。 淳子はいい子だ。



http://park14.wakwak.com/~kayagakikai/index.htm
社会福祉法人 萱垣会ホームページ

A ごあいさつ

     社会福祉法人 萱垣会  理事長 萱垣 光英

 社会福祉法人萱垣会は、昭和24年の戦後間もない頃、当時の願王寺住職萱垣幸道師が行くあてのないお年寄りに寺の庫裏を解放したことから始まる事業であります。

 時代は戦後混乱期の救済事業から50有余年をかぞえ、今や介護保険に象徴されるように利用者の自己決定、生活の継続性や残存機能の活用に視点がおかれるようになってまいりました。しかし、どのように福祉サービスの手法や介護の技術が変わろうが、福祉の世界では人が人を支援することは不変であります。そしてご利用者様とのよりよい介護関係の礎は、介護に携わる職員の人間的な温かさがもっとも肝要であると考えております。

 当法人の基本理念は今から1200年前、比叡山の開祖伝教大師最澄さまが述べられた山家学生式の一説「一隅を照らす」をすべての基調としております。

 ご利用者様が必要とするサービスを迅速に提供できるよう、また地域に根ざした拠点となるよう役職員一同努めてゆく所存であります。

B 法人の概要

法人の概要

法人名  
 社会福祉法人 萱垣会
創  業  
 昭和26年3月1日
設立認可  
 昭和36年5月1日
代表者  
 理事長 萱垣 光英
事業内容  
特別養護老人ホーム、養護老人ホーム
 養護盲老人ホーム
 在宅介護支援センター 居宅介護支援事業     .
 デイサービスセンター、ホームヘルプ
 グループホーム、宅幼老所
従業員数  
 365名
法人本部  
 長野県飯田市鼎一色551番地
 TEL.0265-22-1368
 FAX.0265-22-1006
 E-Mail : kayagaki@cd.wakwak.com

理念

  照千一隅

社会福祉法人萱垣会は、設立の精神を受け継ぐ長野県初の老人ホームで、時代の要求するサービスを提供し、人々の豊かでゆとりある生活と文化の向上に貢献する。

行動の指針

私たちは、その伝統を十分認識し、お年寄りの要請を原点として、提供するすべてのサービス、技術の向上改善に徹し、新しい価値の創造に努める。

私たちは、創意工夫と挑戦の精神を尊重し、かつ強調と調和の態度を貫く事により総合力の向上を追求する。

"施設は人なり"を正しく理解し、規範たる萱垣会の十則に徹する。

<<<<<<<<<<<<<<<<<<<< 誓いの十則 >>>>>>>>>>>>>>>>>>>>

安心永年灯し続けられた生命の炎がおだやかにもえることができるよう、心の安心を提供することが私たちの使命です。
礼儀礼儀は心の現れ、ホームの品位です。利用者の方にはもとより、お互い礼儀正しい行動に努めます。
協同職員は所属係の一員であると同時にホーム全体の一員であります。和衷、協同をもって完全なるサービスに努めます。
記憶利用者のお顔と名前を速やかに覚え、家族の方のお顔も覚えましょう。
敬慎利用者の面前でひそひそ話や、くすくす笑いをしたり、身装を凝視することは慎みましょう。
心身共に衰弱した方に衰弱した方に大きな音は苦痛です。話声、足音を立てないよう努めます。
研究各自受け持ちの仕事は勿論、利用者の趣味、思考まで研究しサービスの向上に努めます。
保健各自衛生を守り、健康増進に努めます。
清潔ホームの生命であります。管内はもちろん、自己身辺の清浄に努めます。
節約一枚の紙といえども粗略にしてはなりません。私用に供することは絶対にいたしません。
感謝いつも「ありがとうございます」という感謝の言葉を忘れないように努めます。



http://park14.wakwak.com/~kayagakikai/iida/sinanoryou.htm
養護老人ホーム 信濃寮

【新しくなった信濃寮玄関 】

私たちは「一隅を照らす」の精神を常に心におき、温かな思いやりと心のこもった気配りのあるサービスを行っています。

また利用者に安らぎをあたえるとともに活気に満ちた魅力ある施設づくりをめざしています。

平成21年7月改築工事が完成し、一部ユニット型個室となりました。利用者様には快適な生活環境が整いました。


住所及び連絡先

〒395-0805 長野県飯田市鼎一色551番地
TEL. 0265-22-1368 FAX. 0265-22-1006
E-Mail : sinano-1@mis.janis.or.jp

施設概要

 利用定員     80名
 管理者(施設長)   萱垣光英
 医師(非常勤)      1名
 生活指導員      2名
 事務員      2名
 看護師      1名
 介護職員     11名
 栄養士      1名
 宿直者(非常勤)      3名

信濃寮沿革

昭和24年 4月 養老施設萱垣寮開設(定員40名)
   26年 5月 定員増(40→72名)
   27年 5月 定員増(72→80名)
   36年 5月 社会福祉法人萱垣会設立認可
   38年 6月 養護老人ホーム「信濃寮」と改称
   39年 3月 信濃寮老朽改築定員増(80→90名)
   49年 4月 信濃寮老朽改築
   58年 4月 信濃寮の定員減(90→80名)
平成 4年 4月 かなえデイサービス開設
    4年 4月 かなえ在宅介護支援センター開設
    5年 4月 養護老人ホーム信濃寮大規模修繕(改築)
   21年7月 信濃寮老朽整備(一部改築)


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孫への老爺心

昨日、孫の友美は明治大学へ行くことに決めた。 大人への門出として希望を述べて祝福したい。

親元を離れて自分の判断で自分を築き上げていく第一歩になります。 青春の真っ只中にあって自分をどう伸ばしていったらいいのか、大事な時期になる。

老生が長野の青年師範学校へ入ったとき、時の宇野校長先生は「学生の本分は第一に学問、 第二に学問、 第三にも学問である」とお聞きしたのが今も耳に残っている。

自分を築くときは大人への変化の渦中にある青年期こそ学問により自分を築き上げる最適時期であることは間違いない。

自分を築きあげていくのを人任せにしてはならない。 友達任せでもないし、先生任せでもないし、学校任せでもない筈です。

何によって自分を築くのか、老成が案ずるのにそれは「温故知新」を基盤にすべきだろうと思う。 普通には「ふるきをあたためて あたらしきをしる」と読み、古いものを繰り返し学んで…と理解しやすいがそうではない。 故と古は異字だから同義ではないはずです。

字通によると、故の意味は

    @ ことさら、故意。
    A ことがら、こと、事故、できごと。
    B わざわい、たくらみ。
    C もと、しきたり、ならわし。
    D ゆえ、理由、道理。
    E すぎたこと、死ぬ。

とあり、C もと、しきたり、ならわし。D ゆえ、理由、道理。あたりの意味として理解すべきでしょう。 

「温故知新」は、すべての【もと、しきたり、ならわし、ゆえ(故)、理由、道理】を抱きかかえ温めて理解し、新しい方向へ進むことがわかる…そのように理解すべきなのです。

ですから、宇野校長の言葉は間違っていたのではなく、一般社会の知的基盤としての温故知新の学生版として、「学生の本分は第一に学問、第二に学問、云々 …… 」と要求したのでしょう。

老生は満16才の4月、土浦にあった予科練に入り8月末日まで軍籍にあった。 そんなこともあって長野では日本がなぜ戦争をしなぜ負けたのか、その疑問が頭を離れず長野図書館へは足しげく出入りしました。 倫理、哲学史、思想史にも好奇心を寄せました。

やがて教壇に立つと決めたとき、教育とは人格の反映にあるなどと持って回った言い方にも浸ったことがありました。 そして、教育というのは「子供に真似てもらえるような大人の在り方」を求める姿である、と思うようになりました。

学生(ガクショウという読み方もあり学徒や学僧)としての勉強とともに、自分が生き抜くことも大事な課題です。

食べ物から来る健康の問題が一つです。 それと地震などの折に、有害な煙の害からどう逃れるかという問題です。 おろそかにしてはならない大切な問題です。 基本的な心構えの一つです。

大事にしなさい。 老爺心ながら進学の祝福と希望とします。

 03 25 (金) 今までの国交省「災害情報」

http://www.mlit.go.jp/<国土交通省>を開くと、赤い文字で「平成23年東北地方太平洋沖地震 関連情報」が目に飛び込んできます。 七つの項に分かれて、詳細な報告が見られます。 最初の項目は「災害情報 平成23年東北地方太平洋沖地震(総括)」であり、そこには五つの項目があります。 その第一項目は127ページに亘る「災害情報」(第30報)が載っています。

始めの2頁は次のように報じています。


災 害 情 報
平成23年3月24日 14:00作成
国土交通省

東北地方太平洋沖地震(第30報)

※これは速報であり、数値等は今後変わることもあります。
※この災害情報は「平成23年東北地方太平洋沖地震」、
「長野県北部を震源とする地震について」
及び「静岡県東部を震源とする地震について」を統合したものです。


1.本省等の体制について

    国土交通本省   3月11日   14:46    非常体制(緊急災害対策本部)

    気象庁       3月11日   14:46    非常体制

    海上保安庁    3月11日   14:46    海上保安庁災害対策本部

2.地震の概要

(1)平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震

   ○発生日時 平成23年3月11日 14時46分頃
   ○マグニチュード 9.0(暫定値)
   ○場所および深さ 三陸沖(牡鹿半島の東南東、約130km付近)、深さ約24km(暫定値)
   ○震度5強以上を観測した地域

    震度7    宮城県北部
    震度6強   宮城県南部・中部  福島県中通り・浜通り 茨城県北部・南部
            栃木県北部・南部
    震度6弱   岩手県沿岸南部・内陸北部・内陸南     福島県会津
            群馬県南部      埼玉県南部      千葉県北西部
    震度5強   青森県三八上北   岩手県沿岸北部   秋田県沿岸南部内陸南部
            山形県村山・置賜   群馬県北部      埼玉県北部
            千葉県北東部・南部 東京都23区新島
            神奈川県東部     山梨県中・西部     山梨県東部・冨士五湖

   ○津波警報等発表状況(3月13日17時58分発表)

     津波注意報は全て解除しました。現在、津波警報・注意報が発表されている沿岸はありません。

   ○主な検潮所で観測した津波の観測値(3月14日19時00分現在)

      津波観測点名称      津波の高さ(最大波)     最大波観測時刻
      宮古             8.5m 以上          11日15時26分
      大船渡            8.0m 以上          11日15時18分
      相馬             7.3m 以上           11日15時50分
      大洗             4.2m              11日16時52分
      釜石             4.1m 以上           11日15時21分
      えりも町庶野        3.5m               11日15時44分
      石巻市鮎川         3.3m 以上          11日15時20分
      いわき市小名浜      3.3m               11日15時39分
      むつ市関根浜       2.9m               11日18時16分
      根室市花咲         2.8m              11日15時57分
      十勝港            2.8m 以上          11日15時57分
      八戸             2.7m 以上           11日16時51分
      浦河             2.7m               11日16時42分
      浜中町霧多布港     2.6m               11日22時19分
      須崎港           2.6m               11日20時59分
      苫小牧東港        2.5m 以上           11日16時17分

   ○今後の余震活動の見通し

      余震は、次第に少なくなってきていますが未だ活発な状況で、震度5弱以上となる大きな余震が
     時々発生し、最新の余震発生状況を含めて分析したところ、3月22日12時から3日間以内に最大
     震度5強以上(マグニチュード7クラス)の余震が発生する確率が20%になった。大きな余震が発
     生すると津波が発生する可能性がある。

   ○今後の気象の見通し(東北地方の太平洋側と関東地方)

      24日は気圧の谷や寒気の影響で東北地方を中心に午後には雪や雨が降る。25日から26日      にかけて関東地方の南岸と東北地方をそれぞれ低気圧が通過するため、関東地方では25日の      夕方以降一時雨か雪が降り、東北地方では25日夜から26日にかけて一時雪か雨が降る見込      み。27日から31日は西から高気圧に覆われて晴れまたは曇りとなる。

      24日から29日にかけて、最高・最低気温ともに平年より低い状態が続く見込み。朝晩は冷え込      みが厳しく氷点下となる日も多く、日中も最高気温が上がらないため、体調管理に留意。30日、3      1日は平年並みの見込み。

(2)長野県北部を震源とする地震

   ○発生日時 平成23年3月12日 3時59分頃
   ○マグニチュード 6.7(暫定値)
   ○場所および深さ 長野県北部、深さ8km(暫定値)
   ○震度5強以上を観測した地域

     震度6強   長野県北部
     震度6弱   新潟県中越
     震度5強   群馬県北部   新潟県上越

   ○今後の気象の見通し(長野県北部付近)

      長野県北部付近では、24日は昼過ぎから夜のはじめ頃所により雪か雨が降る見込み。25日、
     26日も雨や雪の降る所がある見込み。27日から31日は高気圧に覆われて概ね晴れる日が多
     い見込み。

      最高気温・最低気温ともに、平年並か平年より低く、28日まではかなり低い所がある見込みで、
     氷点下となる日も多い。

(3)静岡県東部を震源とする地震

   ○発生日時 平成23年3月15日 22時31分頃
   ○マグニチュード 6.4(暫定値)
   ○場所および深さ 静岡県東部、深さ14km(暫定値)
   ○震度5強以上を観測した地域

     震度6強    静岡県東部
     震度5強    山梨県東部・冨士五湖

   ○今後の気象の見通し(静岡県東部と山梨県東部・富士五湖付近)