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折々の記 2011 C

【心に浮かぶよしなしごと】

【 01 】05/29〜     【 02 】06/03〜     【 03 】06/10〜
【 04 】06/20〜     【 05 】07/06〜     【 06 】07/09〜
【 07 】07/10〜     【 08 】07/12〜     【 09 】07/16〜

【 01 】05/29

  05 29 近々のニュース
  05 30 台風一過 欲望と天命
  05 30 詩集 くじけないで
  06 01 Spring season is over.
  06 02 綸言汗の如し

 05 29 (日) 近々のニュース

◆ 明日の朝、この地方に台風接近

  台風2号 四国沖を北東へ進む
    5月29日 12時6分

台風2号は四国の南の海上を北東へ進んでいます。西日本と東日本では広い範囲で大気の状態が不安定になって非常に激しい雨が降るおそれがあり、気象庁は、土砂災害などに警戒するよう呼びかけています。

ニュースでは明日あけがたに風雨が強くなるという。 今年の梅雨は例年より早い。 来週もずっと曇りがつづく模様です。

きょう家内は習字仲間の白子さんのお見舞にいきました。 五月の月末になると、シランの花やマツバウンランの花も盛りを過ぎ、ハナミズキの葉は緑になっています。 小梅は収穫期を迎えています。



◆ 26日夜 19:30 両平集落での村政懇談会がありました

後期五ヵ年計画の印刷物が配布され、行政の方向が示されました。

日本は明治新政府が整うにつれて独特の官僚国家の形態が強く、地方交付金という「お仕着せ」予算のもとで、地方行政が行なわれてきました。 さらにまた、第二次大戦後はアメリカ軍政権の管理のもと、独自の国家の将来への方針も確立できず、外交政策や軍事方針はアメリカ護送船団の形態に堕して、戦後政治体制が続いてきてしまいました。

それらもろもろが国民の意識下に根を張りめぐらしたこともあって、国家政策に独自性がなくなっていても「赤信号みんなで渡ればこわくない」という昔なじみの「寄らば大樹」が国民性を作り上げてきたのです。

市民権の獲得という一人ひとりの心からの欲求なしに近代化に移行した日本は、レジスタンスという根性を持つことができなかったのです。 このことは、私たち日本人として改めて認識を新たにしなければならないのです。

喬木村の予算の立て方を見ていますと、「お仕着せ」予算の姿に思い到らざるを得ないのです。



◆ 明日は月末 30日なので‘かえるの会’があります

   ・ 日本における不条理について

      日本の借金の始末  現状の惰性を認める行政システムでは
      お先真っ暗                    <資料による>

      お仕着せ行政の根源を検証
        地方自治体の予算編成でも、借金については国任せの
        意識しかないこれでは政治とはいえない、・・・
                                 <資料による>


この二つの<資料による>というプリントを準備しました。 紙背に目を通すという訳にもいかないから、内容の行き着く港はどうなるか決まっていない。 けれども個人的には自分で一応の意見をまとめるつもりでいます。



◆ NHK長野地方版映像の「撮るしん」

  天空の里 下栗  2011/05/26 11:11

日本のチロルと云われている処で、縄文式土器が出土するなど古から人々の暮らしがあったところで一度は訪れて見ていと思っていました。
前夜からの雨も上がり晴れてはいませんでしたが、まずまずの状態でした。
俯瞰できるビューポイントの一つへ一人が歩けるほどの遊歩道を30分程掛けて行き撮ってきた中の1枚です。
 (宇佐見 嘉浩さん 撮影日:2011年5月24日 場所:飯田市上村下栗)

  momo.1019.html  < 『電卓』 >

 05 30 (月) 台風一過 欲望と天命

◆ 台風一過

  台風2号 温帯低気圧に
    5月29日 15時59分

レーダー・ナウキャスト(降水・雷・竜巻):北陸地方(西部)

台風2号は、西日本の南の海上で、午後3時に温帯低気圧に変わりましたが、30日にかけて西日本と東日本では広い範囲で大気の状態が不安定になり、非常に激しい雨が降るおそれがあります。

気象庁は、土砂災害などに警戒するよう呼びかけています。(以下略)

ここ飯田地方は予報とは裏腹に、朝になっても雨も風もなかった。 レーダー画像を見ると紀伊山地の雨雲が移動してきそうに見える。 今のところ西の空には青空が見えはじめた。

◆ 福井はこの地方はじまって以来の降水量という報道がありました。

  福井県 観測史上最多の大雨 5月30日 5時42分

台風から変わった低気圧の影響で、福井県ではこの24時間に降った雨の量が観測史上最も多い350ミリを超える大雨となっています。東北の太平洋側でも雨が強まっていて、気象庁は、土砂災害や洪水などに厳重に警戒するよう呼びかけています。

それなのに更に、画像で見る限り 30o/h 前後の雨が降るようです。

世界の気象異変はいろいろに姿を変え、極めて合理的な経過を辿って地球上に諸現象を見せています。 

原発事故によっても、極めて合理的な変化、現象を生命体にその影響を及ぼすことになるのでしょう。

「盡人事而待天命」 そんな呑気なことを言っている場合ではありません。 大部分は人が持っている守銭奴の梵欲が、いろいろの現象として現われてきていることを承知しなくてはならないのです。

老年になってからこんなことを言っていても、もう遅い。 



人は誰しもに備わっているその欲望のために、人間破滅の一途を辿っています。 

悲しいことだが、第一次大戦後に識者に指摘されていたこの悲しみの見解は、今までの生活の中では修正も改善も殆ど失敗に帰してきています。

解決の道筋はあるのでしょうか? 

隣近所の相互扶助の‘思いやり’、‘優しさ’によって実現の道は開けるのです。 

けれども、隣近所で可能なこのことが、地域集団が大きくなるにつれて得手勝手な権利義務の主張が先行しはじめ、途端に、「相互扶助の‘思いやり’、‘優しさ’」の基本がぼやけて判らなくなってしまうのです。

個々の単数思考では可としたことが、個々の集合としての複数思考になってきますと、変質してしまうのです。



昨夜も、NHKの報道番組で、若い女の子がまるで短いショートパンツをはいてアナウンス役をやっていました。 一所懸命で働いている人たちの前で、こんな格好していて恥しいとは思わないのでしょうか?

品性も何もあったものではありません。 人様の前で見苦しい格好をしていて「相互扶助の‘思いやり’、‘優しさ’」の心をもっていると言うのでしょうか?

一人だけでしたら構わないでしょう。 複数の中でも構わないのでしょうか?

東北の被災地で涙をこらえ歯を食いしばって苦しさに立ち向かっている人たちがいます。 この人たちの前でも、こんな格好をしていても平気なんでしょうか? 

NHKの全国放送だというのに、品性のかけらもない格好をしています。 それでもNHKの関係者は平気なんでしょうか?

ここに、単数思考と複数思考の筋の通らない魔物が潜んでいるのです。

 05 30 (月) 詩集 くじけないで

2010年5月15日 しんぶん 赤 旗 日曜版(3)
詩集 く じ け な い で
柴田トヨ さん

息子のすすめで咲いた花

99歳で詩集『くじけないで』を出した柴田トヨさん。 その
詩は多くの人の心をとらえています。 6月26日に100歳
を迎える今も、詩を作り続けるトヨさんに作詩をすすめた
のは息子の健一さん(66)です。 母の日の前日、二人を
訪ねました。                 只安計子記者

優しいほほ笑みが絶えないトヨさん。 グレーの帽子がお似合いで、口紅もくっきりと。 週一回、土曜日は待ちかねた、一人息子の健一さんが訪れる日です。

夫の曳吉(えいきち)さんが 1991年に亡くなってから、栃木県宇都宮市で一人暮らし。 健一さんは仕事などの関係で栃木市に住んでいます。 「母は父との思い出などが詰まったこの家が離れがたいようです」と健一さん。

本が好きなトヨさんですが詩とは無縁でした。 「詩を作ってみたら」と持ちかけたのが健一さん。 90歳をすぎて腰を痛め、趣味の日本舞踊ができず落ち込んでいたトヨさんをみかねてのことです。

「母には何にもしてあげられません。 でも、口幅ったいようですが、詩については教えられると思ったんです」 若いときから詩を投稿し、同人雑誌も出していました。

  99歳、作詩8年目で

92歳で書き始め、新聞に投稿した詩が入選、掲載されました。 09年に自費出版した詩集が出版者の目にとまり、昨年刊行された詩集『くじけないで』が100万部を越えるベストセラーに。 多くの人に読まれ、「ありがたいです。励みになります」と、口調もはっきりと語ります。

みずみずしい感受性、語りかけるような優しい言葉に、読んだ人も優しい気持になり、明日への元気をもらえます。

「母親の詩はまちの定食屋さんの手作りおかずです。 手近な材料で心をこめて作っている。 だからみなさん、いい詩だ、おいしいといって、柴田食堂に並んでくれると思うんです。 私は、そんな母親のそばで皿洗いをしたり、おっかさんこんな材料があるよ、こんな料理はどうと、アドバイスをするんです」

ユーモアや、社会を鋭く見つめる視線も。

     「先生に」  という詩

   私を
   おばあちゃん と
   呼ばないで
   今日は何曜日?
   9 + 9 は幾つ?
   そんな バカな質問も
   しないでほしい

   「柴田さん
   西条八十の詩は
   好きですか?
   小泉内閣を
   どう思います?」
   こんな質問なら
   うれしいわ

月 2万 5千円の年金と蓄え、健一さんからの仕送りで暮らす、つましい生活。 社会や政治を見る目も曇っていません。

調理師の夫は各地で働き不在がちでした。 トヨさんと二人のことが多かった健一さん。 今も覚えている母の一言があります。 小学4年のときに「宿題に詩がでたんだけど」と相談したら、「ありのままを素直に書けばいい」と。 思いをそのまま書いた詩が全国のコンクールに入賞。 それから詩に没頭するようになりました。 妻の静子さんは同人誌の仲間です。

  二人で言葉をさがし

トヨさんの詩が生まれるのは、ベッドに横になっているときや、テレビを見ているとき。 ノートに鉛筆で書いておき、健一さんに見せて、読みあげたり、言葉を確かめたりしなから何度も書き直します。

一番知恵をしぼるのは、短い詩の終わりです。 「おっかさん、日本舞踊でも最後は型を決めるでしょう」 と、二人でいい言葉を見つけようと必死です。

「これがいい、いやこうだと激しくいい合うこともある」と苦笑する健一さん。 「こっちもしっかりしなくちゃ」と応じるトヨさん。

トヨさんは、「倅(せがれ)に」と題して次のような手紙を書いています。

   あなたと詩を書いて
   本当によかったと思います
   おこられてもどなられても
   だれよりもあなたが好きです
   これからも三人で
   手をつないで仲良く生きて生きたいと思います
   花を咲かせてくれたのは
   あなたです
   ありがとう

トヨさんは毎朝四時におきて食事をとります。 「これさえあればおかずはいらない」というほど納豆が大好物。 週六日ヘルパーさんが訪れ、宇都宮協立診療所(栃木県民医理)の医師の往診も受けています。

3月11日、東日本大震災のとき、宇都宮市は震度6強の地震に見舞われました。 「訪問入浴の日で看護婦さんがいて、お風呂から出たところだったので無事でほっとしました」(健一さん)

ニュースを見たトヨさんは、「津波で多くの人の命が奪われ、涙が出ました」とかたります。 書いた詩が「被災地のあなたに」。 「心だけは流されないで」と思いを込めました。


     被災地のあなたに

   最愛の人を失い
   大切なものを流され
   あなたの悲しみは
   計り知れません

   でも 生きていれば
   きっと いい事はあります

   お願いです
   あなたの心だけは
   流されないで

   不幸の津波には
   負けないで



空襲で、乳飲み子の健一さんを抱えて防空壕に走った恐ろしい体験、子ども時代の奉公先でのいじめ …… 。 トヨさん自身、長い人生で数多くのつらい体験を乗り越えてきました。

「朝は必ずやってくるといい、一日一日を大切に生きる母は本当に強い。 私も母に学びたいと思います」

しばた・トヨ=1911年栃木市に生まれる。 33歳のとき曳吉さんと結婚。 翌年健一さんを授かる。
2010年に詩集『くじけないで』(飛鳥新社)を出版。 相田みつを美術館で「『くじけないで』99歳の
デビュー 詩人・柴田トヨの世界」展を7月3日まで、開催中。 

 06 01 (水) Spring season is over.

春は終わりを告げました。 いよいよ梅雨に入り夏になりました。

小梅の収穫が始まり、タマネギの取り入れもボツボツ始まります。



左から<正木屋入口から西山方面><家の入口から柿干場・ハナミズキ>
【画像は2011/05/02五月の初め 黄砂が飛来し、西山も東山も見えない程でした】



左から<ゼラニウム><クンシラン><シラン(白)><ヤツデ>
【画像は約一ヵ月後2011/05/31 春の終わりの日に家の周りの花たちを写した】

<spring> の邦訳動詞は基本的に‘跳びはねる’であり、名詞にしても’跳ね返り’とか‘ばね’が基本であり、そこかに泉や水源地、更に原義から発生、源泉、根源 → そうした語義から季節としての春を意味するようになったようです。

ヨーロッパでは寒い冬の季節が長いため、草木の芽吹きが待ち遠しかったに違いありません。 草木の芽吹きがいっせいに‘跳びはねて出てくる’ことも、暖かい季節の到来を‘跳びはねて喜ぶ’ことも、嬉しかったに相違ありません。



左から<><><ツツジ><><シラン(紫)>
【画像は2011/05/31 春の終わりの日に家の周りの花たちを写した】

年老いてくると冬の寒さが身に沁みるようになり、それだけに温かい春を迎えると嬉しいのです。

春という季節は普通三月から五月です。

春は優しくて可愛い花たちの満開で終わるのです。



左から<シラン(紫)><><><ツワブキ><ユキノシタ>
【画像は2011/05/31 春の終わりの日に家の周りの花たちを写した】

この他に、<芍薬><BIOS><colorvarie><ミヤマホタルカズラ>など

  Spring is over.  春が終わりました。 (今は終わっていますの意)

is は現状説明の言葉ですから、was を使いません。 was を使うと過去の状況説明になり、‘(そのとき)春は終わっていました’になってしまいます。 

  We are here!  (ああ、やっと) 着いたぞ!

これなども、be動詞のおもしろい使い方です。 was を使うと‘俺たちは、ここに居ったんだ !!’という回想になってしまうんです。 Spring is over. でいいのです。

 06 02 (木) 綸言汗の如し

長らく生きてきました。 人は理性を大事にして生きていくことが大事なことです。 ところが、意見を交わしているとき、感情によってはあらぬ方向へ自分を進めてしまうことがあるものです。

カッカするような場合に、自分の言葉遣いが相手にどう理解されるか3〜5秒自分を抑え冷静になってから、シャベルことが大事だと言います。

なかなかそれができないのです。

そこで、次の格言が登場するのです。



http://kanbun.info/koji/ringen.html
綸言汗の如し:原文・書き下し文・意味 - Web漢文大系

綸言りんげんあせごと
  • 〔出典〕 『漢書』劉向りゅうきょう
  • 〔解釈〕 Yahoo!辞書 大辞泉 【綸言汗の如し】参照。
詩云、我心匪石、不可轉也。言守善篤也。易曰、渙汗其大號。號令如汗、汗出而不反者也。
いわく、「こころいしあらず、てんからず」と。うこころはぜんまもることあつきなり。えきいわく、「かんすることきは大号たいごうあせにす」と。うこころは号令ごうれいあせごとくにして、あせでてかえらざるものなり。
  • 詩 … 『詩経』國風、?風はいふう、柏舟。 〔 ?=おおざと〕の一字
  • 易 … 『易経』渙卦。
  • 渙 … 水が流れ広がるように、周囲に大号令を出すこと。