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折々の記 2014 ②
【心に浮かぶよしなしごと】

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【 06】02/26

  02 26 集団的自衛権の解釈  サイト内記事検索
  02 27 世界が見た安倍首相 靖国参拝、米の識者が分析  マクロの見方が必要
  02 27 高梨がW杯へ 悔しさ胸に「総合優勝を」  NHKニュース 2月27日 11時13分
       高梨沙羅 17歳が背負った重圧  NHKニュース 2月12日
  02 27 浅田真央がたどりついた演技  NHKニュース2月21日 23時55分 WEB特集2月27日


 02 26 (水) 集団的自衛権の解釈  サイト内記事検索

重要課題を絞って検索してみると、次のような情報が引き出せます。

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(特定秘密法から考える)選挙で勝てば、何でもできますか 長谷部・杉田両教授対談(2014/02/23)

杉田 安倍さんは集団的自衛権の解釈改憲について次の選挙で審判してもらうと言っています。 長谷部 憲法はどんな政権でも守らなければならない。憲法の意味や解釈は法律の専門家集団の論理の枠内で政治を運営する方が中長期的にはうまく機能します。 杉田 法律家のコンセンサスや司法権を担う最高裁の判断が憲法解釈のよりどころだとすれば、行政の長が前のめりで解釈を動かそうとするのは筋違いですね。安倍さんは、

官邸主導に自民かみつく 総務会、政府計画案の了承見送り(2014/01/22)

今月14日の総務会では、首相が意欲を示す集団的自衛権の解釈変更に、議員から「憲法をさしおいて、その下の法律を変えようなんてとんでもない」と批判が飛んだ。昨年末の安倍首相の靖国神社参拝にも「米中韓との関係に影響を与える。なぜ党幹部は体を張って止めなかったのか」との声があがった。 党側の議論に時間をかけるため、石破茂幹事長が20日、法案を早く党側に示すよう政府に注文をつけたばかり。

(私の視点)中国の防空識別圏 日本は近隣国連携の先導を ジェフリー・ホーナン(2014/01/11)

もし日本が集団的自衛権の解釈を変更して日米同盟関係をより平等なものにすれば、日米の役割と使命を再定義することも可能になる。米国のリバランス戦略を目に見える形で支え、米国の揺るぎない存在感を中国に示す強力なメッセージとなるだろう。 中国は常に日米同盟に付け入る隙となるような不協和音がないかを探っている。だからこそ、日本はこれ以上、中国のADIZの撤回要請を米国に求めないほうが得策だろう。米国はすでに

インタビュー:安定政権続くが消費増税が試練=伊藤惇夫氏(2013/12/25)

通常国会の後半あたりから集団的自衛権の解釈変更問題が浮上してくる。国民投票法も出てくるかもしれない

(声)解釈改憲へ道開く閣議決定(2013/12/24)

今後、国会終盤から大きくなった、特定秘密保護法に反対する声と運動を維持拡大し、集団的自衛権の解釈変更を阻止したい。さもなくば、憲法そのものも変えられてしまう事態を恐れる。

(どうする 秘密法)民意の受け皿、国民投票が必要 今井一さん(2013/12/14)

次に予想される集団的自衛権の解釈変更もその流れでしょう。 私たちは、自民党にフリーハンドを与えた過去2回の選挙を嘆き、3年後に想定される次の選挙を待つことしかできないのでしょうか。 違います。官邸前や日比谷公園にあれだけの人が集まり、世論調査でも反対が多数なのに法律ができた。民意と議会は時にずれる。重大なテーマには市民のエネルギーの受け皿となる、国民投票という直接民主主義が必要です。 近年、イタリア

(どうする?秘密法)改憲向け「秘密」拡大 今井一さん(2013/12/13)

次に予想される集団的自衛権の解釈変更もその流れでしょう。 私たちは、自民党にフリーハンドを与えた過去2回の選挙を嘆き、3年後に想定される次の選挙を待つことしかできないのでしょうか。 違います。官邸前や日比谷公園にあれだけの人が集まり、世論調査でも反対が多数なのに法律ができた。民意と議会は時にずれる。重大なテーマには市民のエネルギーの受け皿となる、国民投票という直接民主主義が必要です。 近年、イタリア

   (耕論)アメリカの本音 エリザベス・コブス・ホフマンさん、マイケル・グリーンさん(2013/11/09)

たとえばワシントンで集団的自衛権の解釈見直しを最も強く支持するのは、私やアーミテージ元国務副長官でしょう。しかし、その私たちですら、韓国の理解を得る必要があると日本に言っています

(声)公明党は自民党のブレーキ役に(2013/10/25)

今後とも安倍政権は「集団的自衛権の解釈の拡大」や国防軍設置などの政策を次々と具体化しようとしてくるだろう。そこで、与党の一角を占める公明党に期待したいのは、安倍政権が人権侵害のおそれのある政策の実現に邁進(まいしん)しそうな時、ブレーキをかけることだ。巨大政党となった自民党の単なる補完勢力となることは避けてほしい。 国政選挙で自民党が、公明党抜きで大量の議席をうることは考えられない。公明党には

(私の視点)集団的自衛権行使 同調するなら、安保改正で 美根慶樹(2013/10/19)

必要ならば憲法を改正すべきだと思うが、集団的自衛権の解釈変更によって対応しようとすることには、三つの疑問がある。 懸念している具体的な事態は、2001年のアフガニスタン戦争のような場合である。9・11の同時多発テロを受け、米国は自衛権の発動として国際治安支援部隊(ISAF)の行動とは別に「不朽の自由作戦」を展開した。 自衛権発動には、急迫不正の侵害があることなど三つの要件を満たす必要があるが、

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集団的自衛権の解釈変更に反対 九条の会声明(2013/10/08)

デジタル版に声明全文 集団的自衛権の解釈変更に反対 九条の会声明

集団的自衛権の解釈改憲巡り激論 枝野・船田両氏(2013/10/06)

「枝野氏9条改定私案、極めて危険な内容」共産・市田氏(2013/09/09)

■市田忠義・共産党書記局長 民主党の枝野幸男憲法総合調査会長による憲法9条改定私案は、安倍政権が進めようとしている集団的自衛権の解釈の見直しに対して、対立軸を示し、解釈改憲に歯止めをかける、というようなことが言われている。結論から言うと、枝野私案は、安倍政権が進める集団的自衛権の行使容認に道を開く、極めて危険な内容だ。事実上、海外で日本が米国と一緒に戦争する国にしていこうという安倍政権の方向に

「なかなか健全な世論の表れ」共産・市田書記局長(2013/08/26)

で、今度は、集団的自衛権の解釈の見直しのために、法制局長官の首をすげ替えて法制局出身者でない人を長官にした。しかし、クーデター的なやり方に対し、集団的自衛権の行使は必要だと思っている人からも『こんなやり方はひどい』となった。なかなか健全な世論の表れだ。(国会内の記者会見で)

最高裁・山本判事の会見詳細(2013/08/20)

Q 集団的自衛権の解釈変更以外に、憲法を改正する方法もあるA それは国民の選択であって、何らかの法規範が現状に合わなくなったということであれば、その法規範を改正するということは、普通の法律では、私は長官として常時やってきたわけだから、そういうふうなことは一番クリアカットな解決ではある。クリアな解決だ。するかどうかは、国会と国民のご判断だ。Q 解釈変更よりは憲法そのものを変えた方がはっきりしているとA

元兵士1500人の証言録画 若者ら、ネット公開進める(2013/08/15)

戦争の記憶が遠ざかるなか、改憲や集団的自衛権の解釈見直しの動きを心配する声もあがる。体験をどう語り継ぐか。戦争を知らない世代が、元兵士らの証言を記録に残す活動を進めている。 「民家から衣服などを奪った後、敵に囲まれてね、コーリャン(モロコシ)の陰からボンボン撃ってきた。伏せろ、伏せろと。立ち上がって撃って、また伏せて。内地に戻る兵隊の胸に当たって……」 東京都の92歳の男性がビデオカメラに向かって

(声)新法制局長官、平和国家危うく(2013/08/07)

安倍首相は、小松氏起用で集団的自衛権の解釈を都合よく変えようというのだろうが、短絡的な手法ではないか。 内閣法制局の誇りは「いかに政権が変わっても解釈は不変である」というものだ。法令解釈が政権におもねって決められてはならない。集団的自衛権の行使が認められないことは、国会でも長官答弁を通じて何度も確認されている。そのことにより、自衛隊を辛うじて軍隊とは異質の存在とし、日本が平和国家としての

首相、強める保守色 集団的自衛権解釈・尖閣国有化(2012/07/11)

首相、強める保守色 集団的自衛権解釈・尖閣国有化 野田政権と自民党の安全保障政策 野田佳彦首相は尖閣諸島の国有化や集団的自衛権の解釈見直しに前向きな姿勢を示し、自民党の政策に急接近し始めた。同党からは消費増税法案で協力を取り付け、安全保障政策でも考えが近いことを強調。首相は将来の政界再編を見据えて発信しているという見方も出ている。

朝日新聞デジタル:一口メモ - Asahi Weekly - ENGLISH

野田佳彦首相は尖閣諸島の国有化や集団的自衛権の解釈見直しなど、自民党の政策に急接近し始めた。自民党内からは戸惑いの声も上がっている。Even senior LDP officials say they have been caught off-guard by Noda

ジャーナリスト学校 【月刊Journalism 1月号のご案内】

——山口二郎(北海道大学教授)「安倍政権による国家の『私物化』が進む ジャーナリズムの真価が問われる年だ」、長谷部恭男(東京大学教授)「憲法96条改憲と集団的自衛権の解釈変更 軽はずみな考えで変えてはならない」、保阪正康(ノンフィクション作家)「『戦後民主主義の全否定』を意図して『戦時体制』へと歩み始めるのではないか」、藤田博司(ジャーナリスト)


 02 27 (木) (世界が見た安倍首相)靖国参拝、米の識者が分析  

2014年2月27日05時00分

 昨年末の安倍晋三首相による靖国神社参拝をきっかけに露呈した日米関係の溝は、埋まる気配がない。首相の靖国参拝は米国の目にどう映ったのか。オバマ政権の方針や日米関係に詳しい3人の識者に聞いた。(ワシントン=大島隆)

■日中の衝突、巻き添え懸念 ボストン大学国際関係学部准教授、トーマス・バーガー氏

 ――安倍首相の靖国参拝がなぜ米国にとって問題なのですか。

 衛藤晟一首相補佐官ら安倍政権内の一部の人々は、首相の靖国参拝を国内問題ととらえていますが、これは重要な外交政策的意味を持った問題です。

 米国が懸念しているのは、北朝鮮の脅威や中国の潜在的な脅威にどう対処するかという問題です。我々は日本がこうした問題に対処することを求めているのであって、日中双方が争う状況を求めているわけではありません。

 冷戦時代は日本が、米国によって戦争に巻き込まれることを心配していました。それが初めて逆転し、我々の方が日本によって戦争に巻き込まれることを心配しています。安倍首相がイデオロギー的な動機で冒険的行動を取れば、米国にとって問題となるのです。一方で我々は、同盟国である日本を安心させる必要もある、難しい状況にあります。日本を失うことは、米国の東アジア戦略を大きく損なうからです。

 我々は北朝鮮や中国の向こう見ずな行動を抑止すると同時に、関与する必要もあります。特に、中国に対する「ヘッジ(防御)と関与」を効果的に進めるには日本と協力する必要があるのに、安倍首相の行動がかえって問題を引き起こしているのです。

 ――米国では、安倍首相を「修正主義者」と呼ぶ報道や論評が目につきます。

 一般的な米国人の見方では、戦前の日本は軍国主義でヒトラーの同盟国であり、我々を真珠湾で攻撃した国です。人権や民主主義、自由に基づくのが現在の国際秩序だという立場からすれば、極東軍事裁判はこうした秩序を進展させた大きな成果の一つです。これに疑問を唱えることは後退であって前進ではない。そういう観点から安倍首相の行動を見るからではないでしょうか。

 (「東京裁判は米国による虐殺をごまかすためだ」などと主張した)百田尚樹氏のような見方は米国内の左派のみならず右派や中道派の多くをも立腹させるものです。安倍首相はこうした発言と自らを明確に切り離す必要があるでしょう。

■安保政策を自ら傷つけた ブルッキングス研究所上級研究員、ジェフリー・ベーダー氏

 ――安倍首相の靖国参拝をどうとらえていますか。

 深刻な過ちだったと考えています。

 米国の多くの人々は安倍首相の掲げる政策課題を支持しています。経済政策はもちろん、防衛予算の増加や集団的自衛権に関する憲法解釈の見直しといった安全保障の課題も支持してきました。今回の参拝で、安倍政権の取り組みへのオバマ政権の支持自体が損なわれることはないでしょう。

 しかし、安倍政権が取り組む重要な安全保障上の目標をひどく傷つけることになりました。米国はこれまで、韓国に対して「日本との関係改善が利益だ。安倍首相は実務的かもしれず、歴史問題に固執すべきではない」と説得してきました。けれども、首相の靖国参拝によって、首相自身がこうした意見を傷つけたのです。米国の政治指導者たちと首相との信頼関係を損ねることにもなりました。

 日本が近隣国と良好な関係を保つことは米国にとっても利益なのです。

 ――なぜ、米国側の対応はこれまでと異なったのでしょうか。

 地域の緊張、特に尖閣諸島をめぐる対立が大きく関係しています。米国は日米安保条約適用を明言し、対中関係に影響があってもはっきりと日本の側に立ちましたが、こうした中で安倍首相は中国を挑発したのです。米国は、過去の参拝とは異なる対応を取る必要がありました。

 日本の一部で民主党政権は共和党政権よりも非友好的だという見方があることは知っていますが、証拠はありますか。共和党政権の時代には日中と日韓の緊張がこれほどまで高まったことはありませんでした。

 ――安倍政権とオバマ政権では対中政策に隔たりが出てきているのでは。

 日本の政策当局者たちは、5年前や10年前よりも中国に対して懐疑的な見方を強めていると思います。尖閣をめぐる対立が主な理由でしょう。米国の中国に対する見方が軟化したとは思いません。もしギャップがあるとすれば、それは日本の方が米国の見方よりもより厳しくなったからではないでしょうか。

■オバマ政権の反応に失望 ジョージタウン大学東アジア言語文化学部教授、ケビン・ドーク氏

 ――安倍首相の靖国参拝を擁護していますが、理由は何ですか。

 安倍首相は談話で「過去への痛切な反省」を明確にし、二度と戦争をしてはならないと言っています。安倍首相が日本人だけでなく外国人の戦没者も慰霊する「鎮霊社」を訪れたことも重要です。

 オバマ政権の「失望」声明には失望しました。米国政府は「これは日本国内の問題で、民主的に選ばれた指導者が対処する問題だ」と言うべきでした。衛藤晟一首相補佐官の発言も正しい反応ではないでしょうか。米国はこれまで、この国内問題には干渉してこなかったわけですから。

 ――アーリントン国立墓地と靖国神社を比較したあなたの主張を、安倍首相は著書や米誌のインタビューで引用しています。

 アーリントン墓地には南北戦争を戦った人たちも埋葬されています。反逆者であり、奴隷制度を守るために戦った兵士たちもいます。しかし、大統領がアーリントンを訪れたからと言って、南軍を支持することにはなりません。

 ――靖国神社にはA級戦犯を擁護する人たちも訪れます。奴隷制度とは性格が異なりませんか。

 もちろん両者に違いはありますが、カギはアーリントンも靖国神社も、生前の行動が必ずしも高く評価されない人たちもまつられているということです。また、訪れる人々によって、その場所の性格が決まるわけではありません。安倍首相は参拝の意味について力強く前向きな談話を出しました。その言葉を受け入れるべきです。

 ――米国では日本の右傾化を指摘する報道が増えています。

 私は軍国主義的で拡張主義的なナショナリズムが台頭しているとは心配していません。安倍首相は軍事力についてよりバランスの取れた、責任ある方向に導こうとしているのです。

 米国内の論調では、保守の安倍首相に対してオバマ大統領がこれまでで最も左派の大統領であることや、主要メディアの大半が左派であることも留意する必要があるでしょう。

 02 27 (木) 高梨がW杯へ 悔しさ胸に「総合優勝を」  NHKニュース 2月27日 11時13分

スキージャンプ女子の高梨沙羅選手が、ワールドカップに出場するためルーマニアに向けて出発し、「オリンピックで悔しい結果に終わったので、ワールドカップの総合優勝を取りに行きたい」と雪辱を誓いました。

17歳の高梨選手はソチオリンピックは4位に入賞し、目指していた金メダル獲得はなりませんでした。
オリンピックのあとの最初の大会となるワールドカップが来月1日にルーマニアで開かれるため27日、成田空港から出発しました。高梨選手はワールドカップで今シーズンこれまでに13戦で10勝を挙げ、早ければ次のルーマニアの第14戦の結果しだいで2年連続のワールドカップ総合優勝が決まります。
高梨選手は「オリンピックを終えて帰国し、本当にたくさんの方からおことばをいただいて、私が頑張る理由はここにあるんだと思った」と話しました。
そのうえで、「ソチオリンピックでは悔しい結果に終わってしまったので、ワールドカップの総合優勝を目指して、それを取りに行きたい」とオリンピックの雪辱を誓いました。
また、27日はソチオリンピックで7位に入賞した伊藤有希選手も同じくルーマニアで開かれるワールドカップに向けて出発しました。伊藤選手は「オリンピックの悔しさを晴らすのは、残りのワールドカップで自分の納得いく試合内容をしていくことが一番だと思う」と話していました。



NHKニュース 2月12日 20時30分
高梨沙羅 17歳が背負った重圧

ソチオリンピックの新種目、スキー・ジャンプ女子で金メダルに最も近いとされた高梨沙羅選手は4位となりメダルを獲得できませんでした。
オリンピックの独特の雰囲気のなか、17歳の高梨選手が背負った重圧と、この大会にかけた思いをソチオリンピック取材班の佐藤滋記者が解説します。

流した涙の理由

ふだんは見せない涙でした。
2回目のジャンプを終えた直後の高梨選手は、テレビの中継カメラに向かって手を振って応えていましたが、結果が出たあとは涙を浮かべて取材に応じました。
涙の理由を聞くと「表彰台に立った選手たちにおめでとうという気持ちと、感極まっていろんな気持ちがごちゃごちゃになって出た涙です」と答えました。
そして「やはり、あそこに立ちたかった」と感情を表に出すことが少ない高梨選手が表彰台を逃した悔しさを隠しませんでした。

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“どこかが違った”五輪当日

高梨選手は、ワールドカップで昨シーズンは総合優勝、今シーズンも13戦で10勝と総合トップで、一度も表彰台を逃したことのない抜群の安定感を見せていました。
ソチに入って3日間の公式練習でも「納得いくジャンプはなかった」と言いながら、100メートルを超える大ジャンプを次々と飛んでいました。
ところが、初代女王をかけた戦いでは2回のジャンプともに実力を出し切れませんでした。
理由は「固さ」でした。
4年に1度の大舞台、高梨選手はいつもと変わらず、「ベストを尽くす」とスタート台に腰を掛けたはずでした。
一方で「どこかが違う」とオリンピックの独特の雰囲気も感じていました。
「固さ」は持ち味のスムーズな踏み切りに影響しました。
「全力で飛ぼうという気持ちが行きすぎて突っ込みすぎた」。
高梨選手の悪いクセでした。

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以前、コーチの1人は高梨選手について「ファイター」と評しました。
また「気合いが入りすぎて助走で前のめりになる」と指摘したコーチもいます。
オリンピック本番で生まれた固さゆえに、最大の特長である圧倒的な飛距離が生まれず得点が伸びませんでした。
「固さ」は着地にも影響しました。
昨シーズンの反省を踏まえ、高梨選手はシーズンオフに着地を重点的に磨いてきました。
衝撃に耐えようと体の中心部、体幹を鍛えたほか重心を前にしようとする意識を強めてきました。
しかし、2回の着地ともに重心は後ろにかかり、両足をずらすことができませんした。
理由について聞かれた高梨選手は「体が固まって足が出なかった」と話しました。
その結果、飛型点が大きく減点され、メダルに届かなかったのです。
高梨選手の指導を行い、ジャンプ女子の先駆者でもある日本代表の山田いずみコーチは「勝ちたいという気持ちを前面に出していた。オリンピックという特別な舞台なので、普通に考えればかなりのプレッシャーがあったと思う」と分析しました。

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どうしても勝ちたかった 先輩たちのために

高梨選手がオリンピックでどうしても勝ちたかった理由があります。
それは「先輩たちへの感謝の思い」です。
山田コーチを始めとする先駆者の先輩たちは、「女子には飛べない」などと言われながら、出場選手が数人でも大会に出続けました。
そして、その姿を見て育った後輩たちが徐々に増え、今ではジャンプ女子が世界選手権やワールドカップ、そしてついにオリンピックでもこのソチから新種目になりました。
高梨選手を含めて今回、日本代表に選ばれた3人は、いずれも10代の選手たちです。
その選手たちが常に口にするのが「今の自分があるのは先輩たちのおかげ」とか、「先輩たちの思いも背負って」ということばでした。
夢にまで見たオリンピックの舞台に立てなかった先輩たちの気持ちを思いながら試合後の3人は「思ったような結果が残せなかった」と涙を流しました。

背負った重圧とは

高梨選手については大会前から国内外のメディアを含めて多くの人たちが「金メダルは間違いない」と太鼓判を押していました。
しかし結果は金メダルを獲得できないばかりか表彰台さえ今シーズン初めて逃しました。
こうした重圧を背負って戦うことについて高梨選手は、どう感じているのか。
昨シーズン、当時16歳の高梨選手に対して「16歳なのにいろんなものを背負って大変だと思うが」と聞くと、高梨選手は「背負っているのは私だけじゃない」といつにも増して強い口調で答えました。
このことばの真意は分かりませんが、背負っているものの大きさを感じた記憶があります。

4年後は表彰台の真ん中に

4年後の2018年、韓国のピョンチャンで行われるオリンピックの時、高梨選手は成人を迎え、21歳になります。
今回の悔しさはどうすれば晴らすことができるのか。
まずは豊富な練習量です。山田コーチは高梨選手について「彼女はシンデレラガールではなく努力の人」と評します。練習でほかの選手が10回ジャンプを飛んだなら11回飛ぶというのです。
また、「もっと遠くに飛びたい。遠くに飛ぶためにはどうすればいいんだろう」と理想のジャンプを探し求める「探求心」。
そして得た技術をさらに高めようという「求道心」。
技術を速やかに修正する「修正能力の高さ」。
これら、高梨選手の長所をより一層高めることで、強さは磨かれていくと思います。

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高梨選手は1メートル52センチという、ひときわ小さな体でオリンピックの重圧を一身に背負う形となりました。
勝敗が決まった直後、私たちの取材エリアから見えたのは涙を流しながら、メダリストに対して拍手を送る高梨選手の後ろ姿でした。
大舞台での4位という結果から目を背けず、きちんと受け止めようとする覚悟のように感じました。

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高梨選手が今回の大会で思いどおりの結果を残せなかったことは事実ですが、たった2回のジャンプだけでその評価が揺らぐものではありません。
「すごく悔しいけど、そう思うくらいならもっともっとレベルアップしてこのオリンピックに戻ってきたい」。
目の前の課題を明確にして着実にそれを乗り越えてきた高梨選手だからこそ、4年後のピョンチャンではソチで上れなかった表彰台の真ん中に立っていると思います。


 02 27 (木) 浅田真央がたどりついた演技  NHKニュース 2月21日 23時55分  WEB特集2月27日

ソチオリンピックのフィギュアスケートは、最後の種目、女子シングルを終えました。
最大の注目だったエースの浅田真央選手は6位。
しかし、本来の出来でなかったショートプログラムから、フリーでは生まれ変わったような力強い演技を見せてくれました。
ソチオリンピックで浅田選手に何が起きていたのか、オリンピック取材班の丸山祐樹記者が解説します。

理想の演技にたどりついた涙

ステップを終えて最後のポーズを取った後、浅田選手の目には涙がこみ上げていました。

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バンクーバーオリンピックから、苦しみながらも成長を続けてきたこの4年間。
そしてあまりに重かったオリンピックのプレッシャー。
苦闘の日々からようやく解放された浅田選手は、涙を浮かべてしばらく自分の世界に浸ったあと、今度は満面の笑みで、拍手を送る会場に手を振って答えました。
「最後は笑顔で終わっていたい。スタンディングオベーションをもらってるのがいいな」。
それは、ソチオリンピックの前に思い描いていた自分の、イメージどおりの姿でした。

予想以上だったオリンピックの重圧

浅田選手がソチに入ったのは2月5日の深夜。
19日からの女子シングルに先駆けて、新種目の団体に出場するためでした。
翌日から始めた練習は、順調そのものに見えました。
「最大の武器」とこだわる3回転半ジャンプのトリプルアクセルを次々と成功。
2回目のオリンピックで気持ちも落ち着き、集中して取り組めていました。

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団体の出場にも「すばらしい舞台でもう1回滑ることができる」と前向きにとらえていました。
選手村にもすぐになじみ、関係者が持ち込んだご飯やみそ汁を、毎朝おいしそうに食べていたと言います。
自信を持って臨んだ今大会の最初の演技、団体の予選。
そこに落とし穴が待っていました。
オリンピック独特の雰囲気のなかリンクに立った浅田選手。
予想していた以上の緊張に襲われ気持ちのコントロールができなくなったのです。
トリプルアクセルは回転が足りずに転倒。

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その後も最後まで自分の演技ができず、得意のステップは今シーズン初めて最高難度の「レベル4」に届きませんでした。
演技の後は、「大丈夫かなと感じている」と、シングルへ弱気をのぞかせていました。

“集大成”の五輪へ新しい取り組み

浅田選手が「スケート人生の集大成」と位置づけたソチオリンピック。
今シーズンの前には、新しい取り組みを始めていました。
履き慣れたスケート靴は、以前より軽いものに変えてスピードを出しやすくしました。
春には、筋力トレーニングも一新しました。
トレーニング内容だけでなく、もっとも変えたのは練習への意識の部分。
1つ1つのメニューで、今、体のどの部分を鍛えているのか、それがスケートにどうつながるのかを必ず意識するようにしたのです。
トレーニングの効果は大きく、体幹が強くなって氷上での姿勢や動作が美しくなりました。
トリプルアクセルをはじめとしたジャンプでも、回転の軸がぶれないようなりました。
以前の浅田選手は、どちらかと言えば、急激な変化には慎重な性格でした。
今シーズン、新しい変化を受け入れるようになったのは、「すべてを悔いなくやりきりたい。勇気を持って何でも取り入れたい」という、ソチオリンピックへの強い思いからでした。

ショートプログラムでもう1つの落とし穴

団体の後、浅田選手は合宿地のアルメニアで調整します。
5日後にソチに戻ってから、周囲の緊張感は日増しに高くなりましたが、浅田選手は、常に「ふだんどおり」を貫いていました。
練習開始からおよそ10分間は、スケーティング技術を確認するウォーミングアップ。
その後は曲に合わせた練習や、ジャンプの練習。
練習の後は、佐藤コーチと反省点を確認し、念入りにストレッチを行ってから、およそ1時間後に会場を出ます。

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自他ともに認める「練習の虫」はソチでも変わりません。
ほかの選手たちが調整を優先して早めに引き上げるなか、浅田選手は1人、最後までリンクに残って時間いっぱいまで滑り込む姿が目立ちました。
そして19日、バンクーバーオリンピックから4年間、待ち続けた瞬間を迎えます。
ショートプログラムで、浅田選手は30人中最後に登場。
直前には地元ロシアのソトニコワ選手が滑り、会場はロシアコールが鳴り止まない異様な雰囲気でした。
「自分に集中して、ふだんどおりに滑ろう」と思った浅田選手。
しかし滑り初めてすぐ、異変に気づいたと言います。
体が思うように動かず、トリプルアクセルで再び転倒。

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得意のジャンプでもミスが続きました。
今シーズン最低だった団体の得点をさらに下回る55.51で、まさかの16位。
トップとはおよそ20点を離され、この時点で金メダルは絶望的となりました。
「団体が終わってから不安になってしまい、恐怖心があった」。
浅田選手は気持ちの問題を口にしました。

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鮮やかな復活の演技

想像もしなかった形で迎えた、20日のフリー当日。
一晩が経った当日の午前中の練習でも、浅田選手の表情はさえませんでした。
体は重いままで、ジャンプでもミスが続きました。
夜のフリーの順番は24人中12番目。
みずからのスケートの技術をすべて見直してきた、この4年の成果が問われます。
演技の前、集中力を高めた浅田選手。
冒頭のトリプルアクセルを、今シーズン初めてきれいに決めます。

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次の難しい連続ジャンプも、しっかり着氷。
浅田選手しかできない、6種類すべての3回転ジャンプを次々と跳んでいきます。
序盤は堅かった表情も、徐々に生き生きとしてきます。
そして「今の自分のすべてを出し切る」最後のステップ。

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観客の手拍子に後押しされて、浅田選手は躍動しました。
フリーの自己ベストを更新する、会心の演技を見せたのです。

支えてくれた人たちへの感謝の思い

それでは午前中の練習から夜の演技までに、いったい何があったのか。
練習の後、浅田選手の精彩を欠いた演技に、まず佐藤コーチが厳しく叱ったと言います。

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日本にいる姉の舞さんからも、強いことばで連絡がありました。
これまで支えてきた人たちが、このタイミングで浅田選手にかけたことばは同じでした。
「もっと集中しなさい」。
「つらかったこの4年間、いったい何をしてきたの」。
身近な人たちの激励で心を強くした浅田選手は、フリーの前で再び集中力を高めたのです。

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演技の後、浅田選手は「今まで支えてくれた方々に感謝の気持ちを込めて、最高の演技を届けようと思った」と、話しました。
「特別な舞台だったからこそやりきったと思える」。 自分だけでなく、周囲の人の力も借りて、目指してきた「理想の演技」にたどり着いた浅田選手。
メダルは無くても、日本中の人の記憶に残る最高の演技を届けてくれました。