折々の記へ
折々の記 2014 ⑧
【心に浮かぶよしなしごと】
【 01 】09/10~ 【 02 】09/16~ 【 03 】09/26~
【 04 】10/02~ 【 05 】10/05~ 【 06 】10/06~
【 07 】10/08~ 【 08 】10/10~ 【 09 】10/13~
【 01 】09/10
09 10 戦争の歯止め 裏の畑は虫の音繁し
09 13 読書の秋
09 15 へクソカズラ 坪庭のアルミ柵に巻きついている
09 15 (日曜に想う)事実と正直に向き合いたい
09 10 (水) 戦争の歯止め 裏の畑は虫の音繁し
5:00にやっと薄明るくなる。 確実に季節は変わってくる。 “それでも地球は回る” 細かいことに目を奪われていると、自然の運行も自分の生涯も時の流れに気づかなくなる。
歴史は繰り返すという。 戦後戦争放棄をうたった憲法は、占領下にあって警察予備隊>保安隊>自衛隊という再軍備を完全に成し遂げた。
自衛隊は人を殺し建物を破壊する武器を持つことに変身した。 明らかに憲法違反である。
それでも‘戦争の歯止め’で検索してみると、一秒足らずで約 1,130,000 件のURLをグーグルは拾い出している。 始めの三つだけでもこんなサイトが出てくる。
①棺に釘(四)戦争の歯止め - 現代文化の快楽 - Gooブログ 後掲
http://blog.goo.ne.jp/gendaibunkakenkyu2012/e/8ccf1983bc95b733b643ff3c6d68c3e5
2014/07/12 - (フライデー 昨日発売) 戦争に対しては、単にその言葉に
ヒステリックに反応するだけの人も居れば、その反対に、石破幹事長(常識
的には将来の総理の最有力候補の一人。)のように、自衛隊の海外派遣に
ワクワクして胸躍らせている様な人 ...
②戦争の歯止めになるのか 3要件 他国のため武力 「先制攻撃」…東京新聞 後掲
http://blog.zaq.ne.jp/achikochitei2/article/1916/
2014年7月3日 07時04分 安倍晋三首相は、憲法解釈を変更し、他国を守る
集団的自衛権の行使容認を決めた直後の記者会見で、武力行使には「明確
な歯止めがある」と強調した。 だが具体的な根拠は示さず、日本が戦争に
巻き込まれる恐れは消えていない ...
③公明・山口氏よ、何が「厳格な歯止め」だ!戦争に歯止めはない 後掲
http://kotayan.seesaa.net/article/400829920.html
2014/07/02 - 公明・山口氏よ、何が「厳格な歯止め」だ!戦争に歯止めは
ない、それでも弁護士か。【 公明・山口氏「厳格な歯止め」を評価 進退
問題否定、集団的自衛権容認で 産経 】, 私たちは、明治HD(浅野茂太郎
社長)と明治(川村和夫社長)の一貫した ...
“それでも地球は回る”その通りである。 地上の人間が何回も繰り返してきた殺人行為は歯止めなどなかった。
5:00に起きて裏の畑を眺めてみると、秋の虫たちはたえまなく鳴きつづけていた。 “それでも地球は回る”
錦織圭テニスのニュース、広島の土石流のニュース、悲喜こもごものニュースが飛び交わっている。 “それでも地球は回る”の断面である。
一歩一歩姨捨の山を登ってきた。 足元の石ころや名前もわからない草も見えた。 遠くの景色も見えてくる。 ヒュームによればすべて灰燼に帰するに違いはないのだが。
姨捨山は遠い。 一歩ずつ登るのに杖もいる。 この杖は言い換えれば読書と言えるし温故知新ともいえる。
2 寂即美 24・2・25下宿
私は一人で暮らそう。一人で、独りで。心よ聞け! 独りで生きるのだ。独りという字は独立の独の字だ。人間は終極は独りだ。ゲーテを見よ、ニーチェを見よ、ボードレールを見よ。彼等は如何に生きたか私はしらない。一人の人間の世界を必ずしも賞めてはいないが、人が生まれて、止むに止まれぬ憧憬・欲求・悩み、それらは皆対象物の獲得により各々終止すべき性質のものではないのだということを言わんとしているのではあるまいか。永遠の何物かを追求し、憧れ、夢みていく旅の鳥だ。シェレーはその詩にうたった。空高く鳴き尽くす彼の雲雀を見て、その心事を察して歌ったではないか。そしてまた、 T・E・ヒユームは言ったではないか。まだ忘れでもよいことだ。
「すべて灰燼、築きあげられた部分。それで問題は、どの程度築きあげられ、どの程度われわれに与えられているかだ。世界の柔軟度の問題だ」
更に続けて言う。
「しかし劇場で考え、聴衆を眺める。ここに現実がある。ここに人間的な動物がいる。壮大な台詞に耳を傾け、それから、拍手喝采する人のその群をみよ」
現実は一切まとまりのない灰の山であり、泥濘である。築きあげられた観念だけが美しげな衣をみせ、壮大な言葉となり、夜のロンドンのようにきらびやかに輝いているに過ぎない。くりかえして言えば、ヒュームの眼の前にあったものは、現実の統一のない灰色の灰燼の世界であった。そしてその闇の世界のあちこちに夜の燈火のようにきらめく人間の築いた観念の世界をみたのである。
何と気持ちよい言葉であろうか。探究に探究を重ね、果てしなき人の世界は灰燼と映じたヒユームの心境はいかばかりだろうか。私は独りで寂しく美しく生きよう。すべてにがい試練であり、血と汗を払って得ることのできる経験である。それは埋ずもれる金剛石のように、光らずともよいではないか。桜花の満開せるを楽しむは一面から見れば佳境であるが、散りゆく花の道理をつかみそれを眺むる心がけも、一面から見れば、得難き味わいをわが人生に与えるものと信ずる。
<http://park15.wakwak.com/~yoshimo-2/moto.50.html より>
前掲より
①棺に釘(四)戦争の歯止め - 現代文化の快楽 - Gooブログ
戦争に対しては、単にその言葉にヒステリックに反応するだけの人も居れば、その反対に、石破幹事長(常識的には将来の総理の最有力候補の一人。)のように、自衛隊の海外派遣にワクワクして胸躍らせている様な人も居る。
前稿までで見たように、形式的には(ヒトラー同様に)選挙で支持された総理大臣が、突如正体を現してクーデター的に強い権力を行使し始めたとき、それを止めることは決して容易では有りませぬ。今回の事態をクーデターとする慶応の小林なる御仁の指摘は、本質論では完全に正しい。
自らは決して戦場に駆り出される恐れが無い、官僚、政治家、財界人のペースで、国民生活の在り様が戦争向きにじりじりと変えられて行くと、選挙自体も、決して公平公正な物ではなくなってしまう。いわゆる茹でガエル現象も起こり得る。
例えば、東京の零細~小事業主は、自分達がどんな目に会おうと、ましてや他の国民(若者やサラリーマン層)がどうなろうと、かつて農民が自社野合体制を支持し続けたように、自民党か公明党を支持する。芸能人や大衆作家やプロスポーツマンは(良く知られている様にかなりの人数がもともと創価学会員であるが)、現在の生活を保障してくれるのは自民党体制だとして、自民党或いは自公野合体制支持を続ける。
アメリカの場合は、議会の予算と交戦の承認権限で、戦闘力に限界が出る。(だから別に論じるべき事柄だが、尖閣紛争で、必ずしも米軍が出動する保証は有りませぬ。☞蛇足 孫崎見解)・それが「公平公正そのものだ。何が悪い。」というのは、皮相の論でしかない。
・秘密保護法や萎縮や権力すり寄りに基づく自主規制どころかついに始まった報道干渉(☞蛇足 国谷事件[写真])に依って国民に正しい情報が伝わらなくなると、余程賢くてしかも一定の生活が保障されて居る者でないと、目先の状況に支配され、組織的な宣伝にも「目が眩み」やすい。
・その結果、投票行動に於いて、国家としては勿論、自分自身や家族にとっても、ほんの少し長い目で見れば誤っている選択をしてしまうことは避けられぬ。
・それを「民主主義」を支える「自由意思」とはとても呼べないことは、先進「民主主義」国の思想家の中にはすでに指摘して居る者が有るべきだが、その紹介は文系の人にお願いしませう。
・「自己疎外」などと言う陳腐で多義性が有る言葉を今更振り回すつもりは無いが、現在日本に起こりつつある事態の本質は紛れも無く「民主主義」の中のそれだろう。
・自由選挙制度は、21世紀の今日では、日本社会の強欲で無反省で不道徳な経済的強者に与えられた「免罪符」の役割を果たしているものとして観察される。
翻って、日本の場合、東条の様に、飢餓輸出ならぬ飢餓戦争をする気で有れば、金が無くても、人員が居る限り、それを戦争に使うことが出来る。だからABCD包囲網の様に石油の輸出を止め、最後は原爆まで落として見せなければ、戦争は終わらなかった。
日本の場合、明治憲法でも、今の憲法でも、実質クーデターに対しては、非常に脆い。その理由は、一言で言えば日本は、アメリカと同じような議会を持っていても成熟した民主主義国家ではないからですが、案外天皇制が、民主主義の形骸化に寄与しているのかも知れませぬ。東条総統、安倍大統領であれば戦争責任も政治責任も分かりやすい。日本国民には、未だ、いざとなれば選挙で政権を引っくり返せるという客観的に見れば確たる根拠が存在しない自信と、それでもだめならば天皇が戦争を止めてくれるという甘い幻想が有るのでせう。
ま、今の日本では、天皇以外に人間としての道義的模範を示す人が居ないから(100%望ましいことばかりとは限らないが)、天皇制でもなければ、財界人のホンネ丸出しだけの下卑て賤しい社会に堕ちて行くだけでせうね。最近目立った米倉、籾井、丹羽、勝俣氏などは、さぞバブル時代に浮かれて居たサラリーマンの憧れの的の立派な人達なのでございませう。これについては別の視点から改めて議論したいと思いまする。
(蛇足) 人員については、安倍・石破両氏や外務官僚にとって「朗報」が有る。それは現代戦争だと、オナゴさんも、コンピューター画面を見ながら、十分戦闘参加できることでございます。
蛇足の蛇足 放送大学の高橋-孫崎コンビの話をカーラジオでマタ聴いた。孫崎が言うには、尖閣帰属問題は先送りしただけだし、中国が一旦占拠したら「実効支配」になるから、アメリカは安保条約や議会の姿勢として、恐らく日本の領土保全のためには動かない。空軍力は日本は中国に負けるほか、米軍滑走路も中国のミサイルでやられるから、海軍力だけで議論している一部メディアが言うような日本優位ではないそうな。
其のマタ蛇足 孫崎の言う通りなら、尖閣も沖縄も、アメリカにとっては前線のワンノブゼムなのか? アメリカの国力もここまで落ちた以上、いつ「整理(仕訳)対象」にされても仕方ないというのが冷厳な事実かもしれぬ。
更なる蛇足 NHKの例の番組の後で、出演した菅氏自身に代わって、身代わりの秘書官に脅し上げられた国谷裕子氏が泣いて居たそうな。愚は国谷ファンでは有りませぬが、NHKの代表的番組と有名キャスターについてもそこまで牙を剥き出して来たとは、驚きです。これで菅氏のやり口もはっきりしたわけでございます。
官邸圧力問題でクローズアップされた国谷裕子キャスター(57)のスゴさとは? (元記事は昨日発売の「フライデー」)
愚は、それよりも安倍政権側のすごさをヒシヒシと感じまするが。
お終いの蛇足 いや、フライデーも本当に報じたかったのは、後者なのでせう。流石にプロの書き方というべきでございます。
週刊誌「フライデー」 2014年07月11日 12時03分提供
官邸圧力問題でクローズアップされた国谷裕子キャスター(57)のスゴさとは?
7月11日発売の写真週刊誌「フライデー」で、「国谷キャスターは涙した 安倍官邸がNHKを"土下座"させた一部始終」として報じられるや、瞬く間に世間を騒がせた官邸サイドからの圧力(恫喝)問題。
これは7月3日放送のNHK「クローズアップ現代」に菅義偉官房長官が出演した際、同番組の進行を務める国谷裕子キャスター(57)が、「他国の戦争に巻き込まれるのではないか」「憲法の解釈を変えていいのか」などと質問したことを受け、官邸側が激怒したというもの。
これを受けネット上では、恫喝まがいの圧力をかけ、「NHK会長以下、制作スタッフ、国谷キャスターが"土下座謝罪"をするはめになった」「国谷アナが号泣謝罪した」といった話が一気に拡散中だ。そんな中、世間の注目を集め、キーワード注目度急上昇中なのが、国谷キャスターである。
これまで彼女は「日本記者クラブ賞」や「菊池寛賞」をはじめ、キャスターでありながらも、多くの賞を獲得している"番組の顔"。それだけにキャスターとしての評価は抜群で、"同業"である梶原しげるは、以前、自身のコラム記事中にこんなことを書いている。
「『クローズアップ現代』のキャスター国谷裕子さんが、ゲストに向かって絶対に口にしない言葉があることをご存知だろうか? それは『よろしく御願いします』だ」。
「国谷さんの『よろしく御願いします、なんて常套句、口が裂けても言うもんですか!』という姿勢、カッコいいよねえ、と仲間と食事をしながら話しをした」。
...と、どんな大物ゲストを前にしても一歩も引かずに、司会の常套句ですら使わず本題へと切り込んでいく、彼女の気骨あるスタンスを絶賛。
無論、現時点において、今回の騒動に関する真相は謎であるが、少なくともこれを機に、国谷キャスターが"クローズアップ"され、そのスゴさに改めて世間の関心が集まることだけは間違いなさそうだ。
多くのファンのためにも、今回の騒動に怯むことなく、同番組が制作され続けることを、一視聴者として願う。
文・猪俣進次郎
前掲より
②戦争の歯止めになるのか 3要件 他国のため武力 「先制攻撃」東京新聞
安倍晋三首相は、憲法解釈を変更し、他国を守る集団的自衛権の行使容認を決めた直後の記者会見で、武力行使には「明確な歯止めがある」と強調した。
だが具体的な根拠は示さず、日本が戦争に巻き込まれる恐れは消えていない。共同通信社が行った全国緊急電話世論調査でも、歯止め策への懸念は七割に上り、前回六月調査よりも懸念の声は強まった。本紙の半田滋編集委員が一日にあった首相の記者会見を分かりやすく再検証した。
Q 安倍首相は一日の記者会見で、五月十五日の会見と同じパネルを使いましたね。米軍の輸送艦に乗った日本人の母子が描かれていました。
A 首相、お気に入りのようですね。一日も「自衛隊が米国の船を守れるようにする」と主張しましたが、以前の「まるわかり」で説明した通り、米軍は日本人を運んではくれません。日米ガイドラインには日本と米国がそれぞれ主体的に自国民を退避させると明記されています。
Q では、なぜまた同じパネルを。
A 「国民の命を守る」との訴えにぴったりと考えているのでしょう。高い支持率の首相にだれも意見できないのかもしれません。米軍を警護できるぐらいなら、なぜ自衛隊が直接運ばないのか不思議ですね。
Q 安倍首相は自衛隊の創設、日米安保条約の改定、国連平和維持活動(PKO)への参加を挙げて、集団的自衛権の行使容認後も「平和国家の歩みは変わらない」と言いました。
A 憲法の縛りの中で自衛隊を活用してきたから平和国家なのです。閣議決定と次に控えた法律の改定により、武力行使を目的として海外の戦争に自衛隊を派遣できるようになれば、平和国家の歩みから大きく逸脱していくのです。
Q でも、安倍首相は「新三要件はこれまでの自衛権行使の三要件と変わらない」と言いましたよ。
A 日本が攻撃された場合だけ武力行使する自衛隊と、日本は攻撃を受けていないのに他国のために武力行使する自衛隊。両者は別次元です。「専守防衛」と「先制攻撃」では天と地ほどの開きがあります。
Q 安倍首相は「外国を守るため日本が戦争に巻き込まれるという誤解があるが、あり得ない」とはっきり言いました。
A 攻撃を受けてもいない日本から攻撃を仕掛けるのです。その攻撃が「少しだけ」であっても、それで収まるかどうかを決めるのは、日本が攻撃をした相手国です。巻き込まれる事態は「あり得ない」と言って思考停止させているので、政府は何も対応策を考えていないのかもしれません。
Q 「湾岸戦争やイラク戦争での戦闘に参加することは決してない」と言っているから、遠方の戦争には参加しないのですね。
A イラク戦争当時の小泉純一郎首相は「日米同盟は何より大事だ」と言って、自衛隊をイラクへ派遣しました。憲法の制約から人道支援に徹しましたが、日米同盟を強化するための集団的自衛権ですから、行使容認後に米国の派遣要請を断れるでしょうか。憲法九条という最強の防波堤を破壊すれば「戦争をする国・できる国」になるのは分かりきったことです。
<武力行使3要件> 従来の自衛権発動3要件に替わる。
(1)日本への武力攻撃や密接な関係にある他国への武力攻撃が発生し、日本の存立が脅かされ、国民の生命、自由および幸福追求の権利が根底から覆される明白な危険がある
(2)日本の存立を全うし、国民を守るために他に適当な手段がない
(3)必要最小限度の実力行使にとどまる- 場合の「武力の行使」は憲法上許容されるとして、集団的自衛権の行使を容認した。
【下平・注記】
防衛省・自衛隊のホームページ > 防衛省の取組 > 防衛省の政策 > 憲法と自衛権
http://www.mod.go.jp/j/approach/agenda/seisaku/kihon02.html
憲法と自衛権
1.憲法と自衛権
2.憲法第9条の趣旨についての政府見解
(1)保持できる自衛力
(2)憲法第9条のもとで許容される自衛の措置
■憲法第9条のもとで許容される自衛の措置としての「武力の行使」の新三要件
(3)自衛権を行使できる地理的範囲
(4)交戦権
交戦権
憲法第9条第2項では、「国の交戦権は、これを認めない」と規定していますが、ここでいう交戦権とは、戦いを交える権利という意味ではなく、交戦国が国際法上有する種々の権利の総称であって、相手国兵力の殺傷と破壊、相手国の領土の占領などの権能を含むものです。一方、自衛権の行使にあたっては、わが国を防衛するため必要最小限度の実力を行使することは当然のこととして認められており、たとえば、わが国が自衛権の行使として相手国兵力の殺傷と破壊を行う場合、外見上は同じ殺傷と破壊であっても、それは交戦権の行使とは別の観念のものです。ただし、相手国の領土の占領などは、自衛のための必要最小限度を超えるものと考えられるので、認められません。
この交戦権を読んでみると論理の矛盾は甚だしい。 こんな幼稚な理論を日本では通用させているのです。
お粗末にもほどがあります。
上記の防衛省・自衛隊のホームページ交戦権について、義務教育最終学年である中学三年生に次の課題を
出してみたらどうだろうか。
「この文章を読んで文章のねじれや意味の不鮮明なところがあれば、それを取り上げて説明しなさい。ま
た、ねじれや意味不鮮明なところがなければそのままにしておいてください」
前掲より 産経新聞2014年7月1日(火)23:59より
③公明・山口氏よ、何が「厳格な歯止め」だ!戦争に歯止めはない
公明・山口氏「厳格な歯止め」を評価 進退問題否定、集団的自衛権容認で
公明党の山口那津男代表は1日、集団的自衛権の行使を容認する憲法解釈変更の閣議決定を受け、国会内で記者会見し、「われわれの主張が実り、(武力の行使に)厳格な歯止めがかけられた。平和主義という憲法の柱を堅持した」と評価した。
行使容認に慎重だった公明党が政府・自民党に押し切られた格好となり、存在感が低下するとの見方もあるが、山口氏は「われわれが自国の防衛のための武力行使に限るという論陣を張っていなければ、どんなことになっていたか」と反論。その上で「公明党の役割が低下するとは考えていない」と語った。
昨年7月の参院選で行使容認に「断固反対」と表明したことについては「外国の防衛を目的とする(全面的な)集団的自衛権の行使は認めるべきではないという趣旨で発言した」と釈明し、「合意したわけだから、責任うんぬんという話にならない」と述べ、自身の進退問題に発展することを否定した。
公明党の太田昭宏国土交通相は1日、臨時閣議後の記者会見で「平和の党の公明党からの意見は十分出して、与党合意が形成された」と述べ、公明党の主張は反映されているとの認識を示した。さらに「戦争に巻き込まれることは全くない。閣議決定は国民の命と平和な暮らしを守ると繰り返している」と強調した。
公明党は今後、支援者や支持母体の創価学会の理解が得られるよう、閣議決定の内容を説明していく方針だ。
09 13 (土) 読書の秋 裏の畑は虫の音繁し
~~ 世相紛々の雲行き ~~
凡欲…、凡欲…、凡欲…、………? 向上心…、向上心…、向上心…、 ………?
人々が進む行く先は……、行く先は……、行く先は……、………?
破滅の一途……? 破滅の一途……? 破滅の一途……?
破滅……? 破滅……? 破滅……?
紙きれ紙幣を求めてゆくその先は ………?
読書の秋 ……… 本を読むには強い度の老眼鏡がいる。 パソコンを利用すると読みやすい。
漢文(中国古典語)読解の手引き http://hyena.human.niigata-u.ac.jp/files/jugyo/kanbun01.html
Web漢文大系 http://kanbun.info/keibu/rongo01.html
論語 http://kanbun.info/keibu/rongo00.html
故事成語 http://kanbun.info/koji/koji.html
唐詩選 http://kanbun.info/syubu/toushisen000.html
その他 http://kanbun.info/miscellaneous/miscellaneous.html
大学 孝経 史記 老子 孫子 呉子 司馬法
尉繚子 李衛公問対 六韜 三略 楚辞二十四詩品
漢詩 詩人別
中国故事物語 http://homepage1.nifty.com/kjf/China-koji/menu.htm
詩詞世界1700首詳註 http://www5a.biglobe.ne.jp/~shici/index.htm
唐宋抒情詩選 http://www5a.biglobe.ne.jp/~shici/r_mn.htm
日本漢詩選 http://www5a.biglobe.ne.jp/~shici/jpn_mn.htm
大學 - 中国古典 - 漢詩作法入門講座 http://kansi.info/kanseki/daigaku.html
漢文読解の手引き http://hyena.human.niigata-u.ac.jp/files/jugyo/kanbun01.html
諸子百家争鳴 http://www.sunrain.jp/zhuzi_baijia/lunyu.html
老子(言葉) http://isehakupedia.wiki.fc2.com/wiki/%E8%80%81%E5%AD%90%EF%BC%88%E8%A8%80%E8%91%89%EF%BC%89
青空文庫綜合インデックス http://www.aozora.gr.jp/index_pages/index_top.html
作家別 ア行163 カ行149 サ行106 タ行117 ナ行52
ハ行114 マ行78 ヤ行45 ラ行20 ワ行10 順すべて
作品別 ア727 イ372 ウ250 エ172 オ483 ~ 作品すべて
日本文学電子図書館 http://j-texts.com/
国語の先生の為の
テキストファイル集 http://homepage2.nifty.com/zaco/text/
日本古典文学テキスト http://www2s.biglobe.ne.jp/~Taiju/classic.htm
十六夜日記から良寛歌集 …… 多数
電子図書館 古典・年代別 http://www.eonet.ne.jp/~log-inn/04koten.htm#【検索】
福娘サイト一覧 http://hukumusume.com/douwa/
世界60秒巡り http://hukumusume.com/366/world/index.html
都道府県巡り http://hukumusume.com/jap/index.html
世界遺産巡り http://hukumusume.com/366/world/isan/index.html
366日への旅 http://hukumusume.com/366/
きょうの記念日 http://hukumusume.com/366/kinenbi/index.html
きょうの誕生花 http://hukumusume.com/366/hana/index.html
きょうの誕生日 http://hukumusume.com/366/birthday/index.html
福娘童話集 http://hukumusume.com/douwa/index.html
きょうの日本昔話 http://hukumusume.com/douwa/pc/jap/index.html
きょうの世界昔話 http://hukumusume.com/douwa/pc/world/index.html
きょうの日本民話 http://hukumusume.com/douwa/pc/minwa/index.html
きょうのイソップ童話 http://hukumusume.com/douwa/pc/aesop/index.html
きょうの江戸小話 http://hukumusume.com/douwa/pc/kobanashi/index.html
きょうの百物語 http://hukumusume.com/douwa/pc/kaidan/index.html
きょうの新作昔話 http://hukumusume.com/douwa/new/index.html
お話し きかせてね http://hukumusume.com/douwa/koe/index.html
昔話の英語 http://hukumusume.com/douwa/pc/kaidan/index.html
アニメかみしばい http://hukumusume.com/douwa/amime/index.html
なぞなぞ小学校 http://hukumusume.com/nazonazo/index.html
京都散策 平家物語 http://www3.ocn.ne.jp/~mh23/index.htm
井上井月顕彰会 http://www.seigetsu.org/index.php?f=&ci=13432
漢文名言 http://www.kcat.zaq.ne.jp/a-utsumi/meiku-meigen9.html
東西いろはかるた http://study.matrix.jp/kotowaza/karuta.shtml
孫子の兵法 http://grnba.com/iiyama/bbs_b/sonsi/
09 15 (月) ヘクソカズラ(屁屎蔓) 坪庭のアルミ柵に巻きついている
ウオーキングの途次、小川川の土手にかわいらしい花が毎年咲いていた。 今年の八月TVでクソカズラとして紹介された。 クソを屎という漢字が使われていた。 検索で調べてみると、ヘクソカズラ(屁屎蔓)とも言い、生の葉や可愛い実をつぶすと文字通りそっくりの匂いがするという。
尸、この字は
部首 尸 しかばね・かばね
画数 3画
音読 シ
訓読 かたしろ ・かばね ・しかばね ・つかさど(る)
「しかばね」の訓をもっている。 屁も屎もたしかに食べ物の「しかばね」である。 漢字は表意文字と言われているように、糞「くそ」も米がことなって出来たものである。 ヘクソの漢字とはよくできている。
そしてこの名は古代から名づけられていたという。 http://manyuraku.exblog.jp/20860809/ を開くと次のように解説されている。
万葉集遊楽 万葉集その四百三十七(クソカズラ)
屎蘰(くそかずら)。
万葉人は何というひどい名をつけたのでしょう。 これはイヌノフグリと共に醜名(しこな)の双璧ではありますまいか。 現在では、さらに頭に「へ」が付いて「ヘクソカズラ」とよばれる始末です。
アカネカ科、蔓性多年草のこの植物は山野にごく普通に自生し、木や竹に絡みながら伸びますが、茎や葉を揉むと悪臭がするのでその名があり、英名も「SKUNK VINE 」(スカンクの蔓)。
ところがその茎や根に含まれるアルブチンに抗菌、紫外線吸収作用があり、化粧水に配合されているというのですから面白い。 昔はあかぎれや霜焼け(しもやけ)の治療に用いていたという有用の植物なのです。
田植えの頃、赤紫色の可愛らしい小花をつけるとことから「早乙女花」、あるいは火のついた艾(もぐさ)のように見えるので「灸(やいと)花」という別名もあるのに、可愛そうに、そのようによばれるのは稀のようです。
万葉集ではただ1首。 宴席で物の名前を詠みこむというお遊びの中で登場します。
菎莢(ザフケフ)に 延(ハ)ひおほとれる 屎葛(クソカズラ)
絶ゆることなく 宮仕へせむ
巻16-3855 高宮王(タカミヤノ オホキミ)
「延ひ おほとれる」は長く絡みながら延びてゆくさま。
菎莢(ざうけふ)は「かわらふじ」とも訓まれ、マメ科の「ジャケツイバラ」。
(マメ科落葉高木「さいかち」説もあり)、幹や枝に棘(とげ)があり、花は鮮やかな黄色。
5弁の花びらは丸みを帯び、蕊(しべ)が長く、真中から外へ飛び出しています。
この歌は、菎莢(ぞうけふ)を朝廷、「屎葛」(クソカズラ)を自分に喩え、
カワラフジの木にいたずらに這いまつわるクソカズラ。
その蔓さながらに不肖私めは何時何時までも宮仕えしたいもの。
どんなことがあっても役所を辞めないでしがみ付いていましょう。
と現在でも使えそうなセリフで詠っています。
いささか自嘲気味の作者。 能力ゆえか、あるいは出自が重んじられ、世襲制や派閥が強かった朝廷にあって出世を諦めたのでしょうか。
華やかな花の蔭に鋭い棘を持つジャケツイバラを権謀術数渦巻く朝廷に例えたのは、作者の精一杯の皮肉といえなくもありません。
万葉の世に歌はれし へくそかずら
わが生垣に からみつつ咲く 増井多恵子
久しぶりに小石川植物園を訪れました。 不思議なことに田植えの頃に咲く早乙女花、ヘクソカズラが真っ盛り。 生命力が強い植物故、秋まで咲続けるのでしょうか。 近くに寄っても嫌な匂いはしません。 さわったり、傷つけたりしない限り臭わないということは、繁殖のための自衛とも云える性(さが)なのでしょうか。
小さくて可憐な花。 やはり、「早乙女花」とよんであげたいものです。
秋されば へくそかずらの花にさへ
うすくれなゐの いろさしにけり 尾山篤二郎
万葉集その四百三十七 (クソカズラ) : 万葉集遊楽 http://manyuraku.exblog.jp/20860809/
09 15 (月) (日曜に想う)事実と正直に向き合いたい
2014年9月14日
(日曜に想う)事実と正直に向き合いたい
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11350291.html
1979年4月。新幹線もなかった時代だったから、信越線で上野駅から長野駅に向かった。朝日新聞長野支局(現在は総局と言う)に赴任するためだ。新聞記者としての生活が始まるかと思うと、胸がドキドキした記憶がいまも残っている。
警察署を回って交通事故の記事などを書いた。統一地方選の開票日は、県庁で投票結果が発表されるたびにコピーを支局に運ぶという仕事を明け方まで続けた。善光寺が火事になって写真を撮りに現場に走った。翌日、ネクタイが焦げていることが分かり、肝を冷やした。先輩からいつも言われたのは「事実と正直に向き合え」だった。
地元紙の先輩からは「新聞記者の仕事は、事実を集めて権力の内側を描くことだ」と説教された。彼は、転勤の時に長野駅まで見送りに来てくれた。「おまえは東京で頑張れ。ただし、あまり意気込むな。俺は信州で書き続ける」が、送別の言葉だった。
政治記者になったのが85年。中曽根康弘政権の時だ。8月15日、靖国神社を公式参拝する中曽根首相を早朝から待ち構えた。真夏の暑さが地面から体に伝わってきた。まともな政治記事が書けず、官邸取材チームのキャップに原稿を全面的に書き直されるという屈辱も味わった。編集委員だった石川真澄氏から聞いた話が忘れられない。
「政治記者の仕事は、取材でできるだけ多くのファクトを集め、寝る前の風呂に入る時に、日本の明日、1週間後、1カ月後、1年後、10年後がどうなるかを考える。それを毎日、更新していくことだ」。そんな難しいことはできないと思ったので、「風呂に入らずに寝ます」と混ぜっ返したら「コラッ」と怒られた。
*
あれから30年近くが経つ。冷戦の終焉(しゅうえん)、55年体制の崩壊、小選挙区制の導入、政権交代、東日本大震災など取材を重ねてきた。少しは石川氏の教えを実践するようになった。毎晩、その日の取材を基に、安倍晋三政権や日本外交などの行方を占っている。
朝日新聞の多くの記者も地道に細かな事実を集めてきた。リクルート事件、大阪地検の証拠改ざん、猪瀬直樹前東京都知事への資金提供問題など胸を張れるスクープもたくさんある。だから、今回の慰安婦問題と「吉田調書」報道の記事取り消しは、悔しくてしようがない。慰安婦問題の吉田清治氏の証言が事実かどうか、なぜもっと早く点検できなかったのか。吉田調書を、なぜ思い込みを捨てて淡々と読み込めなかったのか。池上彰氏のコラム掲載を見合わせたことも併せて、私たちは猛省しなければならない。
慰安婦問題を含む人権問題に厳しく目を向ける。東京電力福島第一原発の事故原因とその影響、そして原発のあり方にしっかりと目を凝らす。その姿勢を保ち続けるためにも、報道の誤りをきちんと検証し、事実と向き合う態勢を整えなければならない。
35年間の記者生活で感じるのは、朝日新聞内で時折、事実の発掘・報道とは別に、行き過ぎたキャンペーンを展開しようという動きが出てくることだ。そうした点が、今回の問題などに通じることなのかどうかも検証すべき課題だろう。
*
もう一つ、悔しくつらいことがある。いま、日本の政治は岐路にさしかかっている。集団的自衛権の行使容認を含めた外交安全保障の転換、財政再建と消費税、社会保障の見直し、東京と地方との格差、若者の貧困……。多くの課題をどう解決するか、まさに政治の役割が問われている。読者に重要な事実を伝えなければならないその時に、朝日新聞の問題に紙面を割かねばならないことが、本当に残念なのだ。
新聞記者になった時の、あのドキドキ感、事実に基づいて良い記事を書いたときの達成感を、思い出そう。そして、事実に向き合う真摯(しんし)な姿勢を、紙面で表現していく。私たちがやるべきことは、それに尽きる。 (特別編集委員・星浩)
この記事に関するニュース
(日曜に想う)事実と正直に向き合いたい 特別編集委員・星浩(9/14)
(日曜に想う)明日の暮らしこそ政権の生命線 特別編集委員・冨永格(9/7)
(日曜に想う)盗聴無限、同盟国も友邦も 特別編集委員・山中季広(8/31)
(日曜に想う)中元節、つながる来世と現世 特別編集委員・山中季広(8/10)
(日曜に想う)内閣改造に透ける政権党の素顔 特別編集委員・星浩(8/3)
(日曜に想う)外交敗北の果ての「予期せぬ死」 特別編集委員・冨永格(7/27)
(日曜に想う)「草食の国柄」を捨て去る軽挙 特別編集委員・冨永格(7/6)
政治劣化、「派兵」へ危うさ 集団的自衛権、あすにも閣議決定 特別編集委員・星浩(6/30)
(日曜に想う)中華人民“足球”発展途上国 特別編集委員・山中季広(6/29)