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折々の記 2015 ①
【心に浮かぶよしなしごと】

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 03 06 (金) 検証 集団的自衛権    検索145件

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【下平・記】昨日のニュースを見て、日本軍国主義化をしきりに危惧している中国の疑惑がますます深くなってきた。 中国どころか、老生の心配はますます深くなってきた。

人が不安に感ずる気持ちというものは、いくら平和だとか日本の安全だとか言葉で丸めても、感情は言葉で制御することはできない。

全体の感情的な潮流は、いくら老獪な言葉で説明しようが変わるものではない。 第六感で不安を感じ取るものである。

人の安堵感は、人間のすべてから受け取るものであって、論理や筋道の説明では了解できないものである。

どんな巧言でもってしても、安心感を得ることはできない、誰でもそれはわかっている。

巧言令色すくなし仁ということは間違いのないことです。

日本がおかしくなっていく。 取返しは簡単なことではないから、心して深慮をかさねないと、殺戮の世界へ人を薦めることになる。

そんな気持ちで特集したものです。



検索 一番早く出ている記事 No.1
2013年10月29日 社説

日本版NSC―軍事の司令塔にするな
   http://digital.asahi.com/articles/TKY201310280537.html

 国家安全保障会議(日本版NSC)の設置法案をめぐり、衆院特別委員会の審議がきのう始まった。

NSCとは
国家安全保障会議 (National Security Council)、特にアメリカ国家安全保障会議を指す事が多い。
米国NSCはアメリカ合衆国の安全保障(「安全保障」には外交も含まれる)の司令塔であり、その機能は大きく分けて3つある。
   一つ目は大統領への政策助言である。
   二つ目は中長期的な安保戦略の立案である。
NSCは『国家安全保障戦略』などの戦略文書を起草している。
   三つ目は戦略に基づいた各省庁の調整である。
グローバルな安全保障政策を行うためには確固たる戦略に基づいて外交、軍事、情報(インテリジェンス)、経済、文化といった各機関を一斉に動かす必要があり、NSCはそのための調整機能を担う。
 米国などのNSCと連携しながら外交・安全保障の司令塔として省庁間調整にあたり、議長である首相を助ける。

 扱うテーマは対中関係や北朝鮮の核・ミサイル問題、領土問題など。武装した漁民が無人島に来た場合、まず警察や海上保安庁が対応するが、エスカレートすれば自衛隊が出動し、短時間で切れ目のない対応をとる――。安倍首相が描くのはこんなイメージのようだ。

 たしかに、こうしたケースも全く想定できないわけではない。省庁の縦割りが迅速な危機対応を阻んできた経験を踏まえれば、内閣の調整機能を高める狙いは理解できる。

 だが、気掛かりな点は多い。

 まず、軍事偏重の向きはないか。むろん侵略やテロへの備えは必要だが、それだけが安全保障ではあるまい。エネルギー問題や金融不安、食糧、災害、感染症といった多様な危機にあたっては、軍事、外交、経済などさまざまな角度から検討されなければならない。

 軍事の司令塔のようになってしまっては、現代の複合的な危機には対処できない。

 NSC法案とセットとされる特定秘密保護法案の問題もある。政府が常に正しい判断ができるとは限らない。失敗すれば特に、国民への説明責任が生じる。後世の歴史的な検証に付されるのは当然のことである。

 だがNSCの議論に、米国などから得た機密情報が含まれ、それが特定秘密に指定されている可能性は高い。いまの特定秘密保護法案が通れば、どんな情報を得て、どんな議論が交わされ、その判断に至ったかを検証することは難しい。

 さらに安倍政権の視線の先をたどっていくと、NSC法案は安保政策の大転換に向けた最初の一歩とも言える。

 この法案が通れば、次に特定秘密保護法案の成立をはかり、日米同盟のさらなる強化に踏み出す。年末に策定する国家安全保障戦略には武器輸出三原則の見直しを盛り込む。集団的自衛権の行使をめぐる憲法解釈を変更し、来年末までに見直す日米防衛協力のための指針(ガイドライン)に反映させる。

 政権が描くのはそんな道筋であり、NSC法案はその入り口になる。

 日米同盟の軍事的な一体化をどこまで進めるのか。これからの論議が、日本の方向性を決めることになる。



検索 一番新しい記事 No.145
(2015/03/06) 

閣議決定攻防編:13 「3+3」崩壊、山口氏「退場」
   http://digital.asahi.com/articles/DA3S11635081.html

 国会に近いANAインターコンチネンタルホテル東京に2014年4月3日、自民党の副総裁・高村正彦、幹事長・石破茂、元防衛庁長官・中谷元、公明党の代表・山口那津男、副代表・北側一雄、幹事長・井上義久の6人が集まった。

 集団的自衛権をめぐる実質的な協議「3+3」(スリー・プラス・スリー)の2回目の会合だった。

 夜の帝国ホテルの初会合から場所も時間も変えた。しかし、食事が出なかったこと、そして、緊張感に包まれていたことは1回目と変わらなかった。

 話題にあがったのは、やはり、高村が「限定容認論」の根拠として持ち出していた砂川判決だった。

 山口が正面に座った高村に指摘する。「砂川判決は、集団的自衛権が問題になった判決ではないじゃないですか」

 砂川判決は1959年の最高裁判決であり、自衛隊が発足した54年からまだ間もない。弁護士でもある山口は「自衛隊そのものが憲法違反であり、日米安保体制が憲法違反という人も多かった時代。とうてい、集団的自衛権のことまで視野に入れた判決だとは思えない」と感じていた。

 しかし、高村も集団的自衛権が排除されているわけではない、との主張で引かなかった。

 互いの意見が平行線をたどるなか、山口はケリをつけるように「砂川判決を元に集団的自衛権の行使を認めるのは厳しいですね」と言い放った。

 これから始まる「表」の与党協議に向けた環境整備を目的とした3+3だったが、自公が意地を張り合う場と化していた。

 石破は国家安全保障基本法をまだあきらめきれず、高村は砂川判決をもとに「限定容認論」を強調する。山口も妥協を探る姿勢はみじんもない――。北側は、高村と山口のやりとりを聞きながら、「これを繰り返していても、まとまらない。これ以上やっても意味がない」と悟った。

 この北側の思いは予期せぬ形で現実のものとなる。

 その夜。NHKがニュースで、ホテルに入る石破や山口の映像を流し、自民、公明による与党協議が始まったと報じたのだ。

 動揺したのは公明だった。党代表の山口が入った形での自公の極秘会合は、公明が行使容認に向けて妥協を模索し始めたと思われかねない。

 ニュースを見た井上は石破に連絡した。「これ以上、続けるのは無理ですね。後は北側さんと高村さんにやってもらいましょう」。誰かがマスコミに漏らしたことは間違いない。信頼関係が崩れた3+3を続ける理由はなかった。

 そして、井上は山口にも会った。「代表は見守っていてください。なんかあったときには出ていってもらいますから」。交渉から身を引け、という事実上の「退場宣告」だった。

 公明随一の安全保障政策通だった山口は、3+3の崩壊とともに与党協議の場から姿を消した。

 =敬称略 (岡村夏樹)

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検索 
(2015/03/06) 

「検証 集団的自衛権」順番 No.145~No.1
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145 閣議決定攻防編:13 「3+3」崩壊、山口氏「退場」(2015/03/06)
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87 (私の視点)北東アジアの安全 非核兵器地帯を創設せよ(2014/09/11)
86 政権担う新たな顔 新閣僚・自民党新役員 安倍改造内閣(2014/09/04)

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64 ソウルの自衛隊記念行事、場所変え開催 ホテル側拒否で(2014/07/12)
63 韓国で「集団的自衛権」糾弾の決議 国会の外交統一委(2014/07/11)
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61 「歴史修正の動きで域内が緊張」 韓国外相、牽制か(2014/07/09)
60 憲法解釈変更、割れる社説 新聞各紙にみる論点(2014/07/09)
59 司法の独立、57年後の意味 井田香奈子(2014/07/08)
58 「集団安保」潜ませた外務官僚(2014/07/06)
57 中国と共闘に警戒も 韓国紙「米の疑念招く」(2014/07/06)
56 韓国内、中国との対日共闘に警戒感「取り込まれるかも」(2014/07/05)

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25 日本人人質事件を扱ったドキュメンタリー映像作品が受賞(2014/05/02)
24 (声)「積極的平和主義」熟考必要では(2014/04/29)
23 (声)最大の成長戦略は「外交戦略」(2014/04/18)
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20 安保実態編:1 行使容認、3つの想定(2014/04/04)
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10 (どうする 秘密法)機密に迫る映画、生まれぬ 阪本順治さん(2013/12/25)
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  改憲枠組みも振り出し 秘密保護法成立(2013/12/08)

05 安心できる未来図、伝えて 10月会合13年度第3回朝日新聞紙面審議会(2013/11/02)
04 社説―日本版NSC(2013/10/29)
03 (社説)日本版NSC 軍事の司令塔にするな(2013/10/29)
02 日本版NSC―軍事の司令塔にするな(2013/10/29)
01 日本(445)、原発(372)、維新(355)、問題(296)、政策(286)、参加(268)
  日本未来の党(248)、集団的自衛権(234)、未来(231)、基本(229)
  自民(153)、ファン(143)、活動(138)、波乱(134)、独自(133)
  サンデー(132)、AKB(132)、検証(123)、首長(110)、フジテレビ(106)