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続折々の記 2019⑪
【心に浮かぶよしなしごと】
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【 07 】12/21~
・日常心すべきこと(続々…NHKの人体)
* 臓器たちは “会話” している !?
* NHKスペシャル 人体
* 病気の治療に新たな扉が開く
* 脳の世界
* 子どもの脳はどう育つ?
* 遺伝子の発現と生命現象
12 21 (土) Something greatの願い<10> 命のすべて
NHKを見ていると下記赤小文字にあるように、Nスペ「人体」としてNHKスペシャル番組で関連する膨大なデータを放映していました。
“命のすべて” の直接資料ではないが自分の身体の科学的な解説を知ることは、Something gread を考えていくうえで特別にも大事だと思い詳しく取り上げました。
具体的な詳細を調べるには、ここに挙げた資料や関連資料を検索するなどして各自で自分の考えで進めていくことがいいと思います。
では、データを見ていきます。
NHKトップ > NHK健康トップ > 特集・コラム > Nスペ「人体」 > “内容”
“会話”している!? あなたの健康常識が変わる
https://www.nhk.or.jp/kenko/special/jintai/sp_1.html
プロローグ ~神秘の巨大ネットワーク~
番組名:NHKスペシャル 放送日:2017年9月30日
“神秘の巨大ネットワーク”
https://www.nhk.or.jp/kenko/special/jintai/sp_2.html
プロローグは、来年3月まで全8回にわたって放送する大型シ
リーズの“序章”です。28年前に放送されたN...
番組名:NHKスペシャル 放送日:2017年9月30日
“腎臓”があなたの寿命を決める
https://www.nhk.or.jp/kenko/special/jintai/sp_3.html
「おしっこ」をつくるのが仕事の、地味な臓器。それが腎臓の
一般的な印象ではないでしょうか。ところが、そんなふだんあ
まり意識しない「腎臓」に、いま世界の研究者から熱い注目が
集まっている...
番組名:NHKスペシャル 放送日:2017年10月1日
“脂肪と筋肉”が命を守る
https://www.nhk.or.jp/kenko/special/jintai/sp_4.html
脂肪と筋肉、2つの言葉から何を連想するでしょうか。脂肪はた
だのアブラのかたまり? 筋肉は体を動かすための装置?
そんな思い込みが、最新研究で大きく覆されています。
番組名:NHKスペシャル 放送日:2017年11月5日
“骨”が出す! 最高の若返り物質
https://www.nhk.or.jp/kenko/special/jintai/sp_5.html
骨なんて、単に体を支える棒っきれだと思っていませんか?
ところが、骨の中にはたくさんの細胞がうごめき、なんと体全体
の“臓器を若くする”ための「特別な物質」を出している...
番組名:NHKスペシャル 放送日:2018年1月7日
“腸”が免疫の鍵だった
https://www.nhk.or.jp/kenko/special/jintai/sp_6.html
「腸は、ウンチをつくるのが仕事の臓器」だなんて思っていませ
んか? 実はいま、日ごろおなかを壊した時くらいしか意識する
ことのない「腸」が、世界の研究者から大注目されています。
番組名:NHKスペシャル 放送日:2018年1月14日
“脳”はすごいぞ!ひらめきと記憶の正体
https://www.nhk.or.jp/kenko/special/jintai/sp_7.html
私たち人類が、他の動物に比べて特に進化させてきた脳。高度な
社会を築き上げてきた力の源である脳の神秘を、最先端の脳科学
の力を借りながら、明らかにしていきます。
2018年2月4日放...番組名:NHKスペシャル 放送日:2018年2月4日
“生命誕生”見えた! 母と子 ミクロの会話
https://www.nhk.or.jp/kenko/special/jintai/sp_8.html
更新日 2018年3月18日
“健康長寿" 究極の挑戦
https://www.nhk.or.jp/kenko/special/jintai/sp_9.html
“シリーズ人体の第二弾!「人体Ⅱ遺伝子」"
https://www.nhk.or.jp/kenko/special/jintai/sp_10.html
“【特集】失神に潜む危険" 考えられる病気や原因、予防、治療について
https://www.nhk.or.jp/kenko/special/shisshin/sp_1.html
※ 上枠内の各URLのデータは膨大なものになるので、ここでは一番初めのURLである 「“会話”している!? あなたの健康常識が変わる」 だけを取り上げました。 二番目の sp_2. から 【特集】shisshin/sp_1. までのデータ は各自で開いて学んでください。
NHKトップ > NHK健康トップ > 特集・コラム > Nスペ「人体」 > 臓器たちは“会話”している!?あなたの健康常識が変わる
更新日 2017年9月25日
臓器たちは “会話” している !? あなたの健康常識が変わる
https://www.nhk.or.jp/kenko/special/jintai/sp_1.html
神秘の巨大ネットワーク・人体
【画像】2017年9月から2018年3月にかけ毎月放送するNHKスペシャル「人体~神秘の巨大ネットワーク~」。全8回の大型シリーズで、臓器同士があたかも会話をするように情報を交換しながら、支え合って働いている--そんな人体の「新しいイメージ」をひも解いていきます。
当サイト「NHK健康ch」では、そんなNスペ「人体」の内容を、番組では伝えきれなかった最新情報や超高精細の画像なども交えながら、ぎゅっとエッセンスを凝縮し記事化。必ずしも今すぐに治療に役立つ情報ばかりではないかもしれませんが、あなたの体の驚くべき仕組みと向き合い、その不思議を感じる--そんなきっかけにしていただければ幸いです。
まるでインターネット!?人体ネットワークをビジュアル化
【画像】「脳が全体の司令塔となり、他の臓器はそれに従う」と思われがちだった人体の仕組み。しかし、最新科学は、その常識を覆しました。「体中の臓器が互いに直接メッセージをやりとりし、情報交換することで、私たちの体は成り立っている」。そんな驚きの事実が明らかになってきたんです。
健康chのスペシャルコンテンツ「人体WEB」では、そんな人体ネットワークのイメージをビジュアル化。最新の顕微鏡技術がとらえた、“メッセージ物質”が臓器から放出される瞬間の映像など、文字通り「世界初」のコンテンツを順次載せていきます。スマホから、パソコンから、全く新しい人体の世界観をまるごと「体感」してください!
「人体WEB」入り口はこちら <https://www.nhk.or.jp/kenko/jintai/>
2019/12/21(土) 記録
NHKスペシャル 人体
体の中は 驚くほど美しく、 騒がしい
https://www.nhk.or.jp/kenko/jintai/
放送予定
2019.12.23 バビブベボディ「すい臓」
2019.12.24 4Kでよみがえるミクロの世界「File No.7 すい臓にあるなぞの島」
2019.12.24 バビブベボディ「鼻」
2019.12.24 4Kでよみがえるミクロの世界「File No.8 ミクロの決闘」
2019.12.25 バビブベボディ「のど」
2019.12.26 バビブベボディ「下垂体」
2019.12.27 バビブベボディ「DNA」
2019年5月12日(日)21時~(49分)
NHKスペシャル 人体Ⅱ遺伝子
『あなたが持つDNAには、 たくさんの宝物が眠っている』
解読技術の劇的な進歩によって 浮かび上がった、 遺伝子の全く新しい姿
それは、私たちの細胞の中で、 日々ダイナミックに躍動し変化する、 DNAの驚異の世界だ
自分自身すら気づいていない、無限の可能性
さあ、あなたの運命と
2019年5月5日(日)21時~(49分)
第1集 あなたの中の宝物 “トレジャーDNA”
今まで「遺伝子」と呼ばれ、詳しい解析が行われてきたのは、全DNAの2%に過ぎない。技術の革新は、ゴミとさえ言われてきた残り98%の領域の秘密を解明しはじめている。そこには個性を決めるDNA、病気から体を守るDNA、さらには、人類進化の秘密を解き明かす鍵まで眠っていることが明らかに。それこそ「トレジャーDNA」。あなたの細胞の中で繰り広げられる、驚きの世界を描き出す。
2019年5月12日(日)21時~(49分)
第2集 “DNAスイッチ”が 運命を変える
DNAが運命を決める―。そんな常識が今、「DNAのスイッチ」の発見によって覆されようとしている。なんと、このスイッチのONとOFFが一人ひとりの体質だけでなく、能力まで決めていることが分かってきた。さらに、がんや糖尿病などの病の発症までDNAのスイッチが左右していると言うのだ。最新研究は、DNAのスイッチを自在にコントロールすることを実現。人類の運命を大きく変えようとしている。
(2017~2018年放送)
NHKスペシャル シリーズ「人体」~神秘の巨大ネットワーク~
「脳や心臓が人体の中心」 という考え方は、捨て去ろう
あなたは知っているだろうか?
体の中で、あらゆる臓器や細胞が、 まるでにぎやかに会話するように、
ダイナミックな情報交換を 繰り広げていることを。
それはまさに、人体という名の 「巨大な情報ネットワーク」。
いま、あなたの体内で交わされている、 臓器たちの熱い会話が、
あなたの命を、健康を、支えている。
各回の放送内容
プロローグ 2017年9月30日 放送 神秘の巨大ネットワーク
第1集 2017年10月1日 放送 “腎臓”が寿命を決める
第2集 2017年11月5日 放送 驚きのパワー!“脂肪と筋肉”が命を守る
第3集 2018年1月7日 放送 “骨”が出す!最高の若返り物質
第4集 2018年1月14日 放送 万病撃退!“腸”が免疫の鍵だった
第5集 2018年2月4日 放送 “脳”すごいぞ!ひらめきと記憶の正体
第6集 2018年3月18日 放送 “生命誕生”見えた!母と子 ミクロの会話
第7集 2018年3月25日 放送 “健康長寿”究極の挑戦
司会者・作曲家・出演者からの メッセージ
タモリさん (司会)
人間、生きていく上で、“幸せって何だろう”とか、“生きがい”とか、どうしても考えちゃう。だけどこの番組を見ていると、「人間、生きてるだけで、ものすごいことをになし遂げてる」そんな風に思いますよね。これが分かれば、人生について、もうちょっとゆとりが出てくるんじゃないかな。
山中伸弥さん (司会)
番組の内容は、私たち研究者から見ても最先端の中の最先端。ものすごくワクワクします。一方でそれは、まだ定説とは言えない内容も含まれるということです。そのため収録現場では、まだ議論中の研究であることをお伝えしつつも、より多くの視聴者の方に生命科学の面白さを実感して頂けるよう、気を遣っています。番組を見て、将来、医師や研究者を目指す方がいれば、とても嬉しいです。
石原さとみさん(ゲスト)
「それぞれの臓器や細胞が、意思や感情を持っている」そして「未だ発揮されてない才能や力が一人一人に備わっている」…番組に出演し、そうかもしれない!と思い、驚きと感動・喜びを感じ、科学で証明された様々な可能性に何度も震えました!今年も一緒に「人体」の神秘を探りましょう!
川井憲次さん (作曲)
全編を通して音楽を担当させていただきましたが、番組の内容が素晴らしく、自分の音楽などそっちのけで引き込まれてしまいました。この番組がシリーズ化してもっともっと続いて欲しい、と心から思っていましたが、前回の人体の打ち上げで、続きがあるかも、という話をプロデューサーから聞いて凄く嬉しかったです。今回の人体では追加で13曲ほど作りましたが、音楽はともかく、期待を裏切らない内容だと思いますので、今から放送が楽しみです!
久保田祐佳 アナウンサー
人体について知れば知るほど、生まれてきたこと、生きていることの不思議さ、尊さを感じます。そして、家族や友人、自分のことを、もっともっと大切にしようと思うようになりました。一番身近で、いまだ謎に包まれた「人体」の世界へ、一緒に冒険に出かけませんか?
関連番組
Eテレ 「バビブべボディ」
わくわくドキドキ!カラダにはどんな秘密が隠れてる?高精細の顕微鏡映像、美しいCGによって、カラダの不思議を解き明かす子ども向け番組。
BS4K 「4 Kでよみがえるミクロの世界」
科学映画で数々の賞を受賞した小林米作が、かつて35ミリフイルムで捉えたミクロの細胞映像を4K化。そこには、誰も見たことのない驚異の世界が秘められていた!
BS8K 「人体 8K顕微鏡がとらえたミクロの神秘」
世界で初めて撮影に成功した“8K顕微鏡”による生体内の映像。加藤浩次さんと一緒に、驚きの映像をひもといていく。
Eテレ 「人体くん」
人体の不思議をクイズ形式で解き明かす!テーマは「おしっこ」&「うんこ」。子どもたちに絶大な人気を博した科学番組。
総合 「驚き!人体解明ヒストリー」
2018年、国立科学博物館で開催された特別展「人体 神秘への挑戦」。貴重なお宝を鑑賞しながら、人体解明の歴史に迫る。
人体精密図鑑
【画像】人体はおよそ40兆個の細胞からできていて、赤血球や神経細胞など細胞の種類は200種類以上に及ぶといいます。あなたの体内では個性あふれた細胞たちがひしめき合いながら、あなたとともに生きています。NHKスペシャル『人体』で紹介した細密なCGや、走査型電子顕微鏡などでとらえられた個性豊かな細胞たちの姿をわかりやすいレイアウトと文章で一挙公開!まるでアートのような体内の世界をのぞいてみませんか?
「ネットワーク」に着目することで、病気の治療に新たな扉が開く
「ネットワークとしての人体の仕組み」に着目することで、さまざまな病気の新たな治療法が、今まさにブレイクスルーを迎えつつある--そんな現場を、Nスペ「人体」取材班は世界各地で取材しています。取材班が出会った医療の最前線の情報を、毎回放送後に記事化していきます。
臓器同士の“会話”を知ることができれば、一気に新しい治療法の研究が進む--医師や研究者たちがまさに今、これまで「治療困難」と思われてきた病気の治療法をも確立しようと取り組んでいます。その現場の“熱”を感じるとともに、あなたの健康づくりのヒントにしていただければと思います。
2017年9月30日放送 「神秘の巨大ネットワーク」より
【画像】世界初!心臓からの“メッセージ”で「がん転移予防」
【画像】がん検診に大革命!血液一滴で13種のがんを早期発見
【画像】国内患者数70万人・治療困難な関節リウマチに特効薬!
2017年10月1日放送 第一集「“腎臓”が寿命を決める」より
【画像】ここまで見えた!血液浄化の要・腎臓の「ネフロン」
【画像】腎臓の手術で重症の高血圧が治る!大注目の最新治療
【画像】日本人研究者が発見!慢性腎臓病を治す新戦略
合わせて読みたい記事
動脈硬化を改善する「PCSK9阻害薬」
https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_525.html
スタチンとPCSK9阻害薬の併用による効果 動脈硬化を防ぐ薬として
以前から主に使われているのが、のみ薬のスタチンです。2016年
から、動脈硬化を防ぐ薬として、注射...
番組名:きょうの健康 放送日:2017年10月31日
心臓から離れた場所が痛い!狭心症の「関連痛」に注意
https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_524.html
狭心症と心筋梗塞の違いとは 関連痛 狭心症と心筋梗塞の違いとは
危険な心臓病のうち、「狭心症」とは、心臓に血液を送っている
「冠動脈」の一部に異常が起き、血流が流れにく...
番組名:きょうの健康 放送日:2017年10月30日
三上章允(三上研究室の概要)http://web2.chubu-gu.ac.jp/web_labo/mikami/brain/index.html
脳の世界 三上研究室の概要
脳の世界・脳のかたち脳の細胞・感覚・運動
連合野・研究手法・討論・論文紹介・体験する
WEB 研究室(三上章允)・その他
この分野に関する多数のデータが紹介されています。
このURLを開いてみていくと、関連する膨大なデータに出会います。 ぜひ開いて読み進めてほしい。
※脳の進化 http://bsi.riken.jp/jp/youth/know/evolution.html
◆脳は新たな機能を加えながら進化する
◆はじまりは、小さなチューブ
◇魚類・両生類・爬虫類
◇鳥類・哺乳類
◇霊長類
※脳の構造 http://bsi.riken.jp/jp/youth/know/structure.html
◆神経細胞の巨大なネットワーク
◇ニューロン
◇グリア
◆6つに分かれた層構造
◆すき間を飛び越える電気信号
※脳研究の成果 http://bsi.riken.jp/jp/youth/know/result.html
◆遺伝子
◆機能イメージング
◆先端基盤技術開発
◆疾患における脳機能と行動の解明研究
◆神経回路機能の解明研究
◆健康状態における脳機能と行動の解明研究
※脳科学とは http://bsi.riken.jp/jp/youth/know.html
●分子生物学
●遺伝学
●神経生理学
●神経解剖学
●コンピュータ模擬実験
子どもの脳はどう育つ?新生児と海馬の働き(検索) 子どもの脳はどう育つ?
子どもの脳はどう育つ?
脳科学で赤ちゃんの成長を解説した育児書
「パパは脳研究者」
2017/10/02 / 2018/09/24
http://atcafe-media.com/2017/10/02/papahanoukenkyusha/
4月に出産した息子は首が座り、寝返りもし始めたところです。日々どんどん成長していく子どもの脳の発達について、詳しく知りたいなと思っていたのですが、ぴったりな本が出たのでさっそく読みました。
脳研究者の池谷裕二さんの新刊「パパは脳研究者」です。
パパは脳研究者 子どもを育てる脳科学 池谷 裕二 Amazon
本書は、脳研究者の池谷さんが、第一子である娘さんの誕生から4歳までの成長を脳科学の観点から綴った、育児記録&脳の働きについての解説書です。
1つのコラムで1ヶ月分なのですが、1コラムが3〜4ページと短いので、子育て中で細切れ時間しかないパパママにも嬉しい構成。専門用語は少なく、出てきても解説がついているので、脳科学の予備知識がなくてもスラスラと読めます。
池谷さんは、お子さんの教育方針について以下のように書かれていました。
私が家庭教育で一貫して気を使ってきたのは、
①物事の本質や規則を見抜く「理解力」
②先を見越して準備する「対応力」
③未来の自分に投資する「忍耐力」
など、社会人にも必要な能力を、本人が自らの力で身につけるように導くことです。
また、単に知識を詰め込むだけの早期教育には懐疑的で、長期的にはほぼ効果がないと考えているとのこと。私も同感です。こういった教育方針に共感する方は特に本書から学ぶところが多いと思います。
◆子どもの脳の成長のために多様な経験を
子育てをするようになって、自分が子どもの時はどんな風に過ごしていたかな?と考えることが増えました。でも、3歳より前のことってほとんど思い出せないんですよね。
子どもにはいろんな経験をさせたいけど、どのくらい意味があるんだろう?とモヤモヤしていたのですが、この本にまさにこのテーマが出てきました。
確かに脳は発達中で、まだエピソード記憶が上手くできませんから、大人になった後、意識の上では経験を覚えていませんが、それは表面上のことで、幼児の体験は、体感として無意識の神経回路に残り、直感力や反射力を育むことにつながっています。
言われてみれば、私たち大人にも無意識の領域があって、自分では思い出せない経験も実は無意識に蓄積されていて、直感を作り出しているということは近年よく知られるようになってきました。
子どもも同じで、というよりむしろ大人以上に、まだ空白の多い無意識の領域に何を入れるか、というところが重要なんでしょうね。
プロ棋士が次の一手を思いついたり、ベテランの骨董屋が茶碗の価値を見抜いたり、そうした「直感」も、長年の経験から生じる自動的な反射です。経験が優れていれば、自然と優れた反射ができる人間になります。
だから、子育てにおいて大切なことは、子どもたちに「よい経験をさせる」ことだと言いきってよいと思います。例えば、恐竜の図鑑だけなく、博物館に足を運んで化石の実物を見せたり、プールだけなく、森林の渓流で水浴びさせたり、デジタル視聴ソフトだけでなく、本物の舞台や演奏、美術作品に触れさせたり、などなど……。
また本書によると、人間は生まれた時がいちばん脳細胞の数が多く、3歳になるまでにその70%がなくなってしまうそうです。その後、残った30%を一生使うことになるんだとか。
つまり赤ちゃんの時は、単純計算で一日あたり5000万個以上の神経細胞を捨てているということになります。脳細胞の大規模な取捨選択を行う大切な時期だということですね。
これを知ると、ますます幼児期に何に触れるかが大切だと感じます。私も子どもには多様な経験をさせてあげたいと思います。
◆脳科学的には、インプットよりアウトプット
池谷さんによると、脳科学的には読んだり聞いたりする「入力」より、しゃべったり書いたりする「出力」の方が重要だそうです。これは大人にとってもあてはまり、テスト勉強でも教科書や参考書を読むより、模擬テストを解いたり覚えたことを思い出したりする方がいいとのこと。
勉強において一番重要なことは知識の「出力」ー。これは脳研究者の間では有名な事実です。ところが、「出力」の訓練は、意外と皆さんしていない。どちらかと言えば、再読重視。
なので池谷さんはお子さんの教育においても、絵本を読み聞かせする「入力」より、自分で読む「出力」を重視していました。
お子さんは2歳になった頃から文字を読み始めていて、3歳からは毎日、日記を書いているそう。文字に強い興味があるお子さんで、自発的に覚えたそうです。さすが池谷さんのお子さん、賢いですね。
◆子どもが生まれて、時間の流れるスピードが変わった
脳科学とは関係ないのですが、池谷さんが書かれている、子育てと時間に関する記述もとても共感しました。
いよいよ2歳になろうとしています。2年間を振り返ると、子どもが産まれる前と後では、時間の流れるスピードが全く違います。よく、子どもの頃は時間がゆっくりと流れ、年をとるほど早く流れるようになるといいますが、娘と生活することで、私自身がまた子どもの時間間隔に戻ったようです。一日一日が輝くように充実していて、何より子育ての楽しさを実感しています。
子どもが1年を長く感じるのは、毎日新しい出来事がたくさん起こるから、という話を聞いたことがあります。私もまだ子どもが生まれて5ヶ月なんですが、なんだか子どもともう1年くらい一緒にいたような感じがします。
子育てをすることで新鮮な経験をたくさんするので、時間の感覚が変わったんでしょうね。なんだか得した気分です(笑)
その他、赤ちゃんが自分の鼻を絶対的な空間座標の原点として世界の見え方を理解していく話や、積み木遊びが脳の成長に有効な理由など、なるほどなぁと思うネタが満載でした。
本書は、イクメンパパによる子育ての記録であると同時に、脳の働きについての解説書でもあり、子育て中の方もそうでない方も楽しめる一冊だと思います。
出産祝いのプレゼントとしてもおすすめです。
パパは脳研究者 子どもを育てる脳科学
私は10代の頃、池谷さんのデビュー作「記憶力を強くする」を読んで脳科学のおもしろさを知り、脳研究者を目指したことがありました。結局、研究者にはならなかったのですが、大学では神経言語学を専攻したりと、大きな影響を受けています。
あれから10年以上が経ち、池谷さんが書いた育児書を自分の子育ての参考にしているというも、なんだか感慨深いです。
また、今回の本がきっかけで、15年位まえにベストセラーになった池谷さんと糸井重里さんの対談「海馬 脳は疲れない」を読み返したのですが、これも脳の働きが分かりやすく書かれていて、とてもおもしろかったです。
糸井さんの感性と仕事の経験、池谷さんの脳科学の知見のハーモニーが素晴らしい一冊でした。
海馬―脳は疲れない (新潮文庫) 池谷 裕二,糸井 重里 新潮社 Amazon
※今回の内容と近いテーマの記事 あわせて読みたい
①ビジネスリーダー達の子育て論をまとめた「子育て経営学」は仕事も子育ても充実させたいパパ・ママにおすすめ
http://atcafe-media.com/2018/09/10/kosodatekeieiron/
②映画「Most Likely To Succeed」ーこれからの世界で生き抜く子どもを育てる新しい学校教育とは?
(下平記)ここを開くと、教育の新しい感覚や方向を考えるのにとても良いデータです。
http://atcafe-media.com/2017/12/26/most-likely-to-succeed/
③(妊娠)(出産)(子育て)に関する、夫婦で一緒に読みたい本3選
http://atcafe-media.com/2017/06/07/baby-books/
④7カ月間の男性育休中 〜人生100年時代を見据えて仕込み、チャレンジする育休期間に
(下平記)ここを開くと、これもまた幼児教育がいかに大事かがよくわかるし、社会制度の改善が急務だと考えられます。
⑤人生100年時代の生き方と働き方。ライフシフト〜100年時代の人生戦略(書評)
読んだ後、これから自分がどう生きていけばいいかの道筋がよりクリアになり、未来により希望が持てるような、そんな気分になる本でした。本書は基本的に、人生100年時代を迎えるにあたってのポジティブな側面に光を当てていますが、もちろん課題についても言及しています。...
⑥アメリカで起きている生き方の変革とは?ー「ヒップな生活革命」を読んで
⑦働き方メディア Fledge(フレッジ)に、男性育休に関するインタビュー記事が掲載されました
⑧これからの時代の結婚のバイブル:2人が「最高のチーム」になる― ワーキングカップルの人生戦略
※佐藤 茜 このメディアの編集者
2歳児の子育てをしながら編集・マーケティングまわりで活動中。NPO法人ETIC.が運営するDRIVEメディアの編集長。 大学卒業後、人材系ベンチャーで新規事業立ち上げやマーケティングを担当。ニューヨーク留学、東北復興支援NPO、サンフランシスコのクリエイティブ・エージェンシーでのインターン、衆議院議員の広報担当秘書等を経験。 より詳しいプロフィールはこちらから↓
BLOG LINK:http://atcafe-media.com/akanesato
nhk健康 https://www.nhk.or.jp/kenko/ https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_740.html 新着情報 健康長寿の検索結果 30件 https://www.nhk.or.jp/kenko/search/?qt=%E5%81%A5%E5%BA%B7%E9%95%B7%E5%AF%BF&st=1 生活習慣病(1/5ページ https://www.nhk.or.jp/kenko/theme-87/
https://www.nhk.or.jp/kokokoza/tv/seibutsukiso/archive/resume015.html
遺伝子の発現と生命現象
プレシジョン・システム・サイエンス株式会社 WEBサイトバイオ基礎講座 DNAから応用まで 遺伝子ってなんだろう? https://www.pss.co.jp/sc_bio/index.html
ゆるく、笑って http://blog.livedoor.jp/naoko_hamada/ 赤ちゃんは生まれる前からママのもとに「来たい」と強く願っている https://gendai.ismedia.jp/articles/-/51951 (生命科学➡検索<1~5>より) 脳と心は同じもの?人類最大の謎「意識のハードプロブレム」とは何か https://gendai.ismedia.jp/articles/-/63349 その他あり