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続折々の記 2020②
【心に浮かぶよしなしごと】
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【 08 】02/18~
・ 政府の財政方針
驚いた!! でたらめ内閣 国民も恥を知れ
・ 桜招待「事務所に言えば行ける感じ」 首相の私物化露呈
・ 桜「政治枠」チェックなし 政府関係者証言 首相答弁に疑義
・ 桜「首相の私物化」露呈 「安倍事務所に言えば行ける感じ。旅行気分」
・ 「桜」文書管理、識者が批判
・ 「桜」名簿の廃棄も官僚のせい?菅氏、止まらぬ責任転嫁
02 18 (火) 緊急ニュース(続) 雲行きの変化
新聞の1面に「GDP年率6.3%減」の記事が出ている。 2面に「景気腰折れの瀬戸際」の記事があり、23面には「学長7割‘研究力の低下を感じる’」があり、大学の運営経費の不安を訴えている。
一方、今に始まったことではなく、
2016③04 09,http://park6.wakwak.com/~y_shimo/momo.629.html
<朝日新聞サイト内記事検索<タックス‐ヘイブン検索結果>
https://www.asahi.com/topics/word/%E3%82%BF%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%83%98%E3%82%A4%E3%83%96%E3%83%B3.html
(2015/05/09)から(2016/04/14)迄に70回ほどにわたり
「租税回避地使い11億円所得隠し国税指摘」
を始め新聞記事が出ていた
<タックス・ヘイヴン(wikipediaの解説)>
https://www.google.com/search?hl=ja&source=hp&ei=t_pMXsiBMsP7-Qbw073wBg&q=%E3%82%BF%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9+%E3%83%98%E3%82%A4%E3%83%96%E3%83%B3&oq=%E3%82%BF%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%98%E3%82%A4%E3%83%96%E3%83%B3&gs_l=psy-ab.1.0.0i7i30l8.6514.103676..112181...11.0..0.762.4207.7j12j3j0j1j0j1......0....1..gws-wiz.....8..0i131j0j0i4j0i30j0i362i308i154i357j0i131i4.gpcz0A7td_Y#spf=1582103334967
<【WEB金融新聞】タックスヘイブンとは?>
http://www.777money.com/yougo_kolumn/yougo/tax_haven.htm
日本経済新聞 > アジア > コラム > 激震 習政権ウオッチ > 記事<「パナマ文書」考>
02 22 (土) 驚いた!! でたらめ内閣 国民も恥を知れ
こんな記事が出ていた。
デジタル 有料会員限定記事 桜を見る会
2020年2月22日 5時00分
桜招待「事務所に言えば行ける感じ」 首相の私物化露呈
上沢博之、野平悠一、楢崎貴司
https://digital.asahi.com/articles/ASN2P7HC7N2JUTFK006.html?iref=comtop_8_01
【左端の写真】地元・山口県からの参加者らと記念撮影をする安倍晋三首相夫妻=2018年4月21日午前7時59分、東京都内の新宿御苑、「桜を見る会」ツアー参加者が撮影(画像の一部を加工しています)
安倍晋三首相の推薦であれば、事実上ノーチェック――。首相主催の「桜を見る会」の招待者をめぐり、複数の政府関係者や首相の地元である山口県下関市で取材したところ、「桜を見る会」の招待作業の実態が浮き彫りになった。参加者が大幅に増えた背景には、税金を使った会の事実上の「私物化」がある。とどまらぬ疑惑は、政権の体質も表している。
桜「政治枠」招待者、功績チェックせず 政府関係者証言 ➡
「知り合いが桜を見る会に行って、『桜、きれいかったど』とか聞いたから、一回行かにゃいかんと思って参加することにした。安倍事務所側に申し込んだら行けた」
市内で会社を経営する男性は、2019年春の会に招待された経緯をこう打ち明けた。周囲には、趣味の同好会グループの仲間に誘われて参加した人もいて、「私も含めて功績があって招待されたのではない」と言い切る。「安倍事務所に言えば枠があって、行きたいと言えば行ける感じだった。友達同士のグループで旅行気分やね」
朝日新聞は2月上旬、下関市内の複数の安倍首相支援者らに取材した。多くが「箝口令(かんこうれい)が敷かれている」などと口を閉ざす中、22人が取材に応じた。
会への参加の流れは、安倍首相の地元事務所から受け取った申込書に出席希望者の名前や連絡先を書いて送ると、内閣府から正式な招待状が届くというものだった。
ある会社役員は、「会社にとって大切な人だから」という理由で、会社に出入りする取引先の営業担当者を誘って申し込んだ。すると、申し込み通りに招待状が届いたという。毎年参加しているという同市内の業界団体幹部は、「ここ数年の参加人数の膨らみは尋常じゃなかった。明らかにやり過ぎだ」と話す。
「運営、本当にいい加減」
こうして募集された「政治枠」の推薦者は、閣議や閣僚人事の事務などを担う内閣官房の内閣総務官室に寄せられ、推薦者名簿がまとめられる。それを内閣府の人事課が受け継ぎ、各省庁が推薦した「省庁枠」の名簿と合わせて招待者名簿を作成していた。
安倍首相は国会で、自身の事務所が推薦した参加者の資格について「事務所においてチェックするのは限界がある」としたうえで、「ふさわしいかどうか、最終的な責任を負うのは内閣府」などと説明。ところが朝日新聞の取材に応じた政府関係者は、内閣府でも事実上チェックをしていなかったと証言した。
一方、政府は内閣総務官室などの判断で招待しなかった事例はあったと説明している。それは反社会的勢力など「一般論で言えば、社会常識に照らして問題がある場合」(大西証史内閣審議官)だという。ただ、消費者庁から行政指導を受けたオーナー商法業者の元会長が招待されていた可能性があるなど、「各界で功績・功労があった方々を招いている」(首相)との選定基準は揺らいでいる。
内閣府人事課長の経験者は取材に、「人事課では、届けられた推薦者名簿を一つに合わせ、招待者名簿を作っていただけ」と説明。政府関係者の一人は「運営は本当にいい加減で、きちんと説明できないことばかりだ」と話した。
首相の釈明、矛盾だらけ
桜を見る会が政治問題化した昨秋以降、安倍首相の国会答弁は次々と覆り、整合性が問われるパターンを繰り返してきた。拡大し続ける疑惑で一貫して問われているのは、5千万円を超す税金を投じた会の「私物化」であり、首相答弁の信用性、長期政権の体質の問題だ。
首相は昨年11月8日の参院予算委員会で、「招待者の取りまとめなどには関与していない」と断言。ところが5日後、会を組み込んだ観光ツアーを案内する安倍事務所名の文書の存在が報じられると一転、菅義偉官房長官が「政治枠」の推薦を認め、今春の会の中止を発表。招待基準の明確化や招待プロセスの透明化を検討すると表明した。
今年1月28日の衆院予算委員会では、内閣府が招待状を発送する前に、首相の地元事務所が有権者らに「『桜を見る会』へのご参加を賜り、ありがとうございます」と記載した文書を送っていたことを野党議員が指摘。それまで内閣官房と内閣府が決めるという答弁を続けていた首相は「招待プロセスを無視した不適切な表現であり、問題があった」と認めざるを得なかった。
さらに「私が把握した各界で活躍されている方々についても、推薦するよう意見を伝えたこともあった」と主体的な関与を認め、推薦過程で首相の妻・昭恵氏の意向を事務所に伝えていたことも明かした。政府は昭恵氏を「公人ではなく私人」と閣議決定していたにもかかわらず、「私人」が公的行事に推薦を出していたことになる。
名簿についても、「省庁枠」の推薦者名簿は各省庁で保存されているのに対し、「政治枠」の推薦者名簿や招待者名簿は内閣官房の内閣総務官室にも内閣府にも残っていないと菅氏は主張。その後、内閣府が推薦者名簿の紙の一部を隠す加工をし、国会に提出していたことが明らかになった。森友学園・加計(かけ)学園問題などを通じ、安倍長期政権が問われ続けた公文書管理のあり方や国会軽視の批判が再び起きた。
会の前日には、首相の後援会が都内のホテルで夕食会を開いたが、政治資金収支報告書には記載していない。首相は「契約主体はあくまで参加者個人で、主催者である後援会の収入支出は一切ない」という理屈を使って、政治資金規正法違反にはあたらないと主張。「明細書はホテルから受け取っていない」とも答弁してきたが、ホテル側は、こうした首相の説明の一部を否定。首相答弁の信用性が揺らぐ事態は、終わりが見えてこない。(上沢博之、野平悠一、楢崎貴司)
公私混同の結果
元総務相、元鳥取県知事の片山善博・早稲田大大学院教授 いい加減なことを積み重ねてあとで説明ができなくなった。桜を見る会の問題はそのことに尽きる。招待者プロセスの実態は、身内である地元の有権者であれば事実上ノーチェックで招待されるという、加計学園問題などでも指摘されてきた安倍晋三首相の公私混同、いい加減なことをやってきたことの結果だ。
首相は最終的な招待者のチェックは官僚が行っていると答弁してきたが、内閣人事局制度を前にして官僚は首相官邸の言いなり、骨抜き状態になっている。招待者数が急増する中、適切か確認する形はとっていても、実態が伴っていないとしても不思議でない。
説明責任という言葉は雇い主と会計責任者の関係からきている。雇い主に不正を疑われないために、会計責任者は証拠の帳簿を示す。政治に置き換えると雇い主は国民、会計責任者は政府。だが、政府は身の潔白を証明できるはずの証拠を提出しなかったり廃棄したりしている。そんな会計責任者が信頼されるはずがない。
第2次安倍政権発足以降の国政選挙で、国民は安倍政権に信を与えてきた。その結果が今の政治状況を招いたと言える。首相答弁の整合性を問う証言が官僚側から出てくると、政権は水掛け論に持ち込もうとするだろうが、それを世論がどうみるか。今問われるべきは、政権だけでなく国民の政治への問題意識にある。
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14375201.html?ref=pcviewer
桜「政治枠」チェックなし 政府関係者証言 首相答弁に疑義
【映像】桜を見る会の招待者をめぐる首相答弁と証言の食い違い
「桜を見る会」で安倍晋三首相の事務所が推薦するなどした「政治枠」の招待者について、首相は国会で「内閣府で最終的にチェックしている」と答弁してきたが、事実上なされていなかったと複数の政府関係者が朝日新聞の取材に証言した。功績・功労の有無などの確認は推薦する側の責任だと認識していた。首相答弁の整合性が問われる。▼2面=「首相の私物化」、4面=文書管理「責任転嫁」
政府は招待の趣旨を「各界で功績・功労のあった方々を慰労し、懇談する」(菅義偉官房長官)と説明。昨年の招待者約1万5千人のうち「政治枠」の推薦内訳は、首相と妻の昭恵氏が約1千人、麻生太郎副総理と菅氏らが約1千人、自民党関係者が約6千人など。内閣官房内閣総務官室が取りまとめ、内閣府人事課が各省庁の推薦と合わせ、「招待者名簿」を作成する。
首相の地元事務所は1~2月、「内閣府主催『桜を見る会』参加申し込み」と題した用紙を後援会関係者らに配布。用紙には、氏名や住所、職業・役職などの記入欄はあるが、「功績・功労」の記入欄はない。さらに「コピーしてご利用ください」との記述があり、際限なく参加者を募れる仕組みがうかがえる。
国会などで「公的行事の私物化」との批判を浴びた首相は、招待者について「事務所でふさわしいと考えているものが、(招待)基準に合っているかどうかは、内閣府で最終的にチェックしている」と反論してきた。
ところが、会の事務の実情を知る複数の政府関係者は、功績・功労の有無など招待に適している人物かどうか、複数回参加していないかなどの確認は「推薦側がすべきもの」と口をそろえた。取材に応じた一人は「内閣府ではきちんとしたチェックなんかしていない」と証言。名簿作成に中心的に携わる職員は、内閣府人事課では2人だけだといい、「名前などにざっと目を通す程度しかできない」と実態を明かす。
別の政府関係者は、「総務官室でも内閣府でもほとんどチェックしていないし、できない。政治家の推薦は功績・功労は守られていない」と証言した。
複数の内閣府人事課長経験者も「招待者名簿は見たことがない」として、厳密な作業をしていないことを認めた。
会の参加者数は、首相が政権復帰して初回の2013年に約1万2千人。19年は約1万8千人に膨れ、経費は倍増した。
▼2面=(時時刻刻)
桜「首相の私物化」露呈 「安倍事務所に言えば行ける感じ。旅行気分」
【左の画像】地元有権者に招待状が届くまで
安倍晋三首相の推薦であれば、事実上ノーチェック――。朝日新聞が複数の政府関係者や首相の地元である山口県下関市で取材したところ、「桜を見る会」の招待作業の実態が浮き彫りになった。参加者が大幅に増えた背景には、税金を使った会の事実上の「私物化」がある。とどまらぬ疑惑は、政権の体質も表している。▼1面参照
「知り合いが桜を見る会に行って、『桜、きれいかったど』とか聞いたから、一回行かにゃいかんと思って参加することにした。安倍事務所側に申し込んだら行けた」
市内で会社を経営する男性は、2019年春の会に招待された経緯をこう打ち明けた。周囲には、趣味の同好会グループの仲間に誘われて参加した人もいて、「私も含めて功績があって招待されたのではない」と言い切る。「安倍事務所に言えば枠があって、行きたいと言えば行ける感じだった。友達同士のグループで旅行気分やね」
朝日新聞は2月上旬、下関市内の複数の安倍首相支援者らに取材した。多くが「箝口令(かんこうれい)が敷かれている」などと口を閉ざす中、22人が取材に応じた。
会への参加の流れは、安倍首相の地元事務所から受け取った申込書に出席希望者の名前や連絡先を書いて送ると、内閣府から正式な招待状が届くというものだった。
ある会社役員は、「会社にとって大切な人だから」という理由で、会社に出入りする取引先の営業担当者を誘って申し込んだ。すると、申し込み通りに招待状が届いたという。
毎年参加しているという同市内の業界団体幹部は、「ここ数年の参加人数の膨らみは尋常じゃなかった。明らかにやり過ぎだ」と話す。
こうして募集された「政治枠」の推薦者は、閣議や閣僚人事の事務などを担う内閣官房の内閣総務官室に寄せられ、推薦者名簿がまとめられる。それを内閣府の人事課が受け継ぎ、各省庁が推薦した「省庁枠」の名簿と合わせて招待者名簿を作成していた。
安倍首相は国会で、自身の事務所が推薦した参加者の資格について「事務所においてチェックするのは限界がある」としたうえで、「ふさわしいかどうか、最終的な責任を負うのは内閣府」などと説明。ところが朝日新聞の取材に応じた政府関係者は、内閣府でも事実上チェックをしていなかったと証言した。
一方、政府は内閣総務官室などの判断で招待しなかった事例はあったと説明している。それは反社会的勢力など「一般論で言えば、社会常識に照らして問題がある場合」(大西証史内閣審議官)だという。
ただ、消費者庁から行政指導を受けたオーナー商法業者の元会長が招待されていた可能性があるなど、「各界で功績・功労があった方々を招いている」(首相)との選定基準は揺らいでいる。
内閣府人事課長の経験者は取材に、「人事課では、届けられた推薦者名簿を一つに合わせ、招待者名簿を作っていただけ」と説明。政府関係者の一人は「運営は本当にいい加減で、きちんと説明できないことばかりだ」と話した。
■「関与ない」→「推薦するよう意見伝えた」 変わる答弁、揺らぐ信用性
桜を見る会が政治問題化した昨秋以降、安倍首相の国会答弁は次々と覆り、整合性が問われるパターンを繰り返してきた。拡大し続ける疑惑で一貫して問われているのは、5千万円を超す税金を投じた会の「私物化」であり、首相答弁の信用性、長期政権の体質の問題だ。
首相は昨年11月8日の参院予算委員会で、「招待者の取りまとめなどには関与していない」と断言。ところが5日後、会を組み込んだ観光ツアーを案内する安倍事務所名の文書の存在が報じられると一転、菅義偉官房長官が「政治枠」の推薦を認め、今春の会の中止を発表。招待基準の明確化や招待プロセスの透明化を検討すると表明した。
今年1月28日の衆院予算委員会では、内閣府が招待状を発送する前に首相の地元事務所が有権者らに「『桜を見る会』へのご参加を賜り、ありがとうございます」と記載した文書を送っていたことを野党議員が指摘。それまで内閣官房と内閣府が決めるという答弁を続けていた首相は「招待プロセスを無視した不適切な表現であり、問題があった」と認めざるを得なかった。
さらに「私が把握した各界で活躍されている方々についても、推薦するよう意見を伝えたこともあった」と主体的な関与を認め、妻・昭恵氏の意向を事務所に伝えていたことも明かした。政府は昭恵氏を「公人ではなく私人」と閣議決定していたにもかかわらず、「私人」が公的行事に推薦を出していたことになる。
名簿についても、「省庁枠」の推薦者名簿は各省庁で保存されているのに対し、「政治枠」の推薦者名簿や招待者名簿は内閣官房の内閣総務官室にも内閣府にも残っていないと菅氏は主張。その後、内閣府が推薦者名簿の紙の一部を隠す加工をし、国会に提出していたことが明らかになった。森友・加計(かけ)問題などを通じ、安倍長期政権が問われ続けた公文書管理のあり方や国会軽視の批判が再び起きた。
会の前日には、首相の後援会が都内のホテルで夕食会を開いたが、政治資金収支報告書には記載していない。首相は「契約主体はあくまで参加者個人で、主催者である後援会の収入支出は一切ない」という理屈を使って、政治資金規正法違反にはあたらないと主張。「明細書はホテルから受け取っていない」とも答弁してきたが、ホテル側は、こうした首相の説明の一部を否定。首相答弁の信用性が揺らぐ事態は、終わりが見えてこない。(上沢博之、野平悠一、楢崎貴司)
▼4面=文書管理「責任転嫁」
「桜」文書管理、識者が批判
首相主催の「桜を見る会」をめぐる審議が連日続く中、21日にあった衆院予算委員会の中央公聴会でも公文書管理の問題に焦点が当たった。政府対応を批判した野党推薦の専門家に、自民党議員がエールを送る一幕もあった。▼1面参照
与野党推薦の公述人が計8人出席し、新年度予算案に関して質疑を行った。
公文書問題に詳しく、野党推薦で招かれたNPO法人「情報公開クリアリングハウス」の三木由希子理事長は、大統領出席の会合の参加者を情報公開で確認できる米国の例を紹介。桜を見る会の文書管理について「首相主催の行事に誰が参加したのか、という基本的なことが記録されていないこと自体が大変な問題」として、招待者名簿の保存期間が1年未満となっていることに疑問を呈した。
さらに「政策判断をする者が責任を負う姿勢を明確にすることが重要だ。政治的責任が現場に転嫁させられている」とも述べ、文書管理の責任を政治家が負うよう注文をつけた。
与党推薦の公述人に質問を続けていた自民党の奥野信亮氏は質疑の終盤、三木氏に「公文書管理法ができたが実態は進んでいない。一家言ある人が積極的に前へ出てきて、指導してもらいたい」とエール。野党席から拍手が上がった。(永田大)
ちょっと古いが三輪さち子
「桜」名簿の廃棄も官僚のせい?菅氏、止まらぬ責任転嫁
2020年1月30日 20時54分
https://digital.asahi.com/articles/ASN1Z6R5NN1ZUTFK00Z.html?iref=pc_rellink_02
首相主催の「桜を見る会」で、首相らから推薦された「政治枠」の名簿を廃棄したのは官僚の判断――。政治家が公文書管理の責任を官僚に転嫁する構図が国会審議で浮き彫りになっている。安倍晋三首相らは名簿の再調査も拒み続けており、疑惑を払拭(ふっしょく)しようとする政治のリーダーシップは見えない。
共産党の山添拓氏は30日の参院予算委員会で、「官邸直結の政治枠を扱う名簿だけ残っていない。異常だ」と文書管理に対する政治家の責任をただした。菅義偉官房長官は「各省庁で保存期間を設定するよう定められている。ルールに基づき、内閣府の判断で適切な時期に廃棄した」と従来の答弁を繰り返した。
会の招待者の推薦は、省庁枠と政治枠に分かれる。省庁枠では内閣府に出した推薦名簿がそれぞれの省庁に残っているが、政治枠をとりまとめた首相官邸の総務官室にも、受け取った内閣府にも名簿はないとされる。名簿の保存期間は「1年未満」で、政府は廃棄したとしているからだ。
では、誰が「1年未満」と決めたのか。
公文書管理法では「行政機関の長」が定めるとする。29日の参院予算委で、立憲民主党の蓮舫氏が「内閣府の長は誰か」と尋ねると、首相は「内閣総理大臣だ」と答弁。菅氏は「総理大臣の命を受けて官房長官が内閣府の事務を統括する」と引き取る一方、「保存期間表を決定するのは課長だ」と語った。形式上の責任は首相や官房長官にあるが、実質的には官僚の人事課長にあるとの趣旨だった。
政治主導、官邸主導が目立つ安倍政権だが、桜を見る会の疑惑解消では、「政治のリーダーシップ」はなりを潜める。
2011~17年の招待者名簿について、廃棄したのに「廃棄簿」に記載しなかったなど公文書管理に問題があったとして、政府は17日に内閣府の歴代人事課長5人に対し、厳重注意の処分を行った。菅氏は20日の会見で「漫然と前例を踏襲し、文書管理者としての務めを果たさなかった」と突き放すように処分理由を語った。公文書管理のガイドライン変更に伴って、18、19年の名簿の保存期間を「1年未満」に定めた判断も、人事課長の責任としている。
一方で、菅氏は廃棄されたとされる文書を探す再調査には応じない立場を貫く。推薦依頼を出した自らの事務所を調査するよう求められた首相も「確認しようがない」と答える。
こうした政権の姿勢に、官僚の間には「人事も握られ、何かあれば処分される。偉くなるのは言いなりの人だけ」(財務官僚)などと戸惑いが広がる。自民党ベテラン議員は漏らす。「このままでは『政治家は責任を取らないのか』と官僚が政権を離れていく」(三輪さち子)