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折々の記 2009 D

【心に浮かぶよしなしごと】

【 01 】05/02〜        【 02 】05/08〜
【 03 】05/20〜        【 04 】05/24〜
【 05 】06/04〜        【 06 】06/10〜
【 07 】06/24〜        【 08 】07/06〜



【 03 】05/20

  05 20 この花はなんでしょうか
  05 21 ことしの向日葵とエゴマ栽培
  05 22 大事な朝日新聞の社説
  05 23 チュルゴー的改革とシューベルトのピアノ五重奏曲‘鱒’

05 20(水) この花はなんでしょう

 この花はなんでしょうか?

 鞍馬沢の間知ブロック積の土手に、去年咲いたのです。 去年は数えるほどの本数だったのに、今年また沢山の花が咲き始めたのです。

 珍しい草花でしたから封筒へ種を採っておいて、今年の春蒔くつもりでいたのです。 ところがどうでしょう! 老生はすっかり忘れていたら、あの小さい種はちゃんと時機をみて知らぬ間に咲いたのです。

 生命の尊厳! 普段はなんとも思わない言葉が、年をとったせいなのか、美しい命の力という感動を運んできてくれるのです。

 さて、この花はなんという名前の花なのでしょうか。 野草図鑑をひらいて調べようと思います。

 ちょっと痩せたのは一本だけス〜ッと立っているだけです。 ちょっと太めなのは三本仕立てのようです。 花は輪生の総状花序です。 輪生の様子は 60°ずつです。

 わかった !!  次のようにして出てきました。

  野草の植物図鑑>花の色で検索>紫色 >マツバウンラン

  Google>マツバウンラン>
  http://had0.big.ous.ac.jp/plantsdic/angiospermae/dicotyledoneae/
  sympetalae/scrophulariaceae/matsubaunran/matsubaunran.htm

 出てきたページは次の通りでした。


マツバウンラン Linaria canadensis (L.) Dum  (ゴマノハグサ科 ウンラン属)


 マツバウンランはアメリカ原産の帰化植物である。造成地などの荒れ地やグランドの端などに生育する。地面に這う茎があり、松葉に例えられた幅1〜2mmの細い葉を付ける。春に地表の葉に似合わないほどの高い花茎(10〜60cm)を付け、美しい花を咲かせる。

 地面に這う小さな葉でもやっていけるのは、秋から春までの間に競合植物が存在せず、十分に日光が当たる場所を生育地としていることを示している。冬季は気温が低いために夏のように乾燥しないが、マツのような針葉は乾燥に対しても強い抵抗性を持っていることを伺わせる。競合植物の居ない日溜まりで能率の良い光合成を行っているのであろう。一般的には、冬は植物の生育に適していないと思われているが、やりようによってはこのような立派な花を咲かせることができている。



(岡山市宿 2000/05/12)



 【左の写真=マツバウンラン】 
   http://www.geocities.co.jp/NatureLand-Sky/5106/sub67.htm

 左の画像は上のサイトにありますが、次のサイトに載っているはずなのに、でていません。 けれども、次のサイトは画像が美しくて解説もいよいので、野草を調べるのにぴったりの気がします。

   <http://www.geocities.co.jp/NatureLand-Sky/5106/index.html>
   <野の花散歩>

 マツバウンラン(松葉海蘭)の説明は次のようになっております。

『散歩の途中、葉もほとんど見えない細長い茎の上に紫色の小さな花を付ける珍しい野の花を見つけた。 この地方では見慣れない花なので写真に写し、調べてみたらマツバウンランであった。

この花は60年程前に初めて京都で確認された北米原産のゴマノハグサ科ウンラン属の花で、関西ではあちこちに群生し、紫色のお花畑を作るようであるが、関東進出も急であるとの事である。

関東では未だ僅かに見られるだけのようであるが、その内、関西と同様この近くでも一面の紫色の花畑を作るかもしれない。

たかだか60年の間にこの様に葉も茎も細い花が全国に広がるのは驚くべき事だが、それだけ強い繁殖力を持っているのであろう。 人も花も見かけで判断は出来ないと言う事か。

マツバウンラン(松葉海蘭)の名の由来はウンラン(海蘭)の仲間で松葉の様に葉や全体が細いことからとされている。』

◆この帰化植物は荒地に咲くとはいうが、その可憐さに心を惹かれマツバウンラン愛好会という組織ができております。 その愛好会<http://www10.plala.or.jp/yu-ko3/aikoukai/>を開いてみると、気のきいた中味になっておりました。

  会のきまり   として次のことが記されています。

     * この会の会長は、マツバウンランです。

     * 会員の条件は、

         1,会員のページとして維持できる写真が3枚以上あること。
         2,マツバウンランをこよなく愛していること。
         3,HPあるいはBlogを持っていること。
         4,その他管理人の独断と偏見(笑)での、入会、退会もあります。

     * 会員のページの写真は、各自3枚以上6枚までとします。

     * 写真の追加、差し替え等は、BBSにて。

     * この「会のきまり」は、管理人の独断で変更することがあります。

                    管理人 Y(^^ )HOME
                    愛好会 Y(^^ )mail … ここに載せた途端、迷惑メールがドンドン…f^_^;。
                                   で、nをもう一つ足してmatubaunrannに変えました。
                                   @の後ろはsmile.plala.or.jpです。
                                   こういう書き方にしても来るのかなぁ…。

     ※ この方は女性で、66才or 64才or 60才の三月生まれ



05 21(木) ことしの向日葵とエゴマ栽培

 去年のこぼれ落ちていた種から芽が出ていたから、それを移植した。 

 家内は新しく種を蒔かないとうまくないという。 自然の摂理に任せてもいい筈だから、老生はそのままにして手入れしてきた。 朝は一斉に東を向き、夕方は西に向きます。 目にしていると、これが可愛いのである。

 畝幅は120cmにして、土寄せによって倒伏を防げるようにしました。 初めて作った昨年は、倒伏でひどく手間がかかった。 阿南町の永田宗則さんの話では、土寄せによって覆土の部分から髭根が生えてきて倒伏を防げるというのです。 その通りだとおもう。

 参考のために去年調べたり記録した頁を上げておきます。

  http://park6.wakwak.com/~y_shimo/momo.018.html  <栽培法>

  http://park6.wakwak.com/~y_shimo/momo.050.html  <収穫量>

 ついでに、ことしから始めるエゴマ栽培について、参考ページをあげておきます。

  http://www.egoma.jp/egoma/tukuru/shosai/index.html  <エゴマ栽培法>

05 22(金) 大事な朝日新聞の社説

昨日から「国民参加による裁判員制度」がはじまりました。 豚インフルエンザは名前を変えて「新型インフルエンザ」にしたが、日本ではこの二〜三日に罹患者が爆発的に急増しています。 そしてまた、民主党代表は小沢一郎氏から鳩山由紀夫氏になり、政権交代を唱えて政治の転換期を迎えているような感じがします。

世情の変態が急を告げているのです。

金融危機についても前途に光明も見出せない空気が漂っています。 ことにこのことは、人が全て守銭奴旋風の嵐の中におかれた状態でありますから、根本的な意識改革の嵐がない限り世界の人々の職業選択の格差と所得の格差は拡大の一途をたどりそうです。

フランス革命におけるチュルゴーのように、所得税の抜本的な、ある意味では革命を辞さないほどの性根をすえた税制改革を必要としています。 高額所得者は所得の九割を所得税として社会に還元すべきなんです。 低所得者は所得税なしとすべきです。

この方法をとらない限り、世界の不安定は増加の一途をたどりやがては終焉を迎えることとなります。

あなたなら、この異常な世界の現状をどうしたらいいと思いますか?



   社 説   このコーナーでは、朝日新聞の朝刊に掲載される「社説」を過去3カ月分閲覧できます。

  最新14本

◆ 世襲制限―人材の発掘を競い合え(2009/05/22)

 親族から選挙地盤を引き継ぐ、いわゆる世襲議員を制限しようという動きが急だ。2世、3世議員が増え、ついに2大政党のトップはともに元首相の孫だ。自民、民主両党と……

◆ 漢検事件―「公」にふさわしい組織に(2009/05/22)

 京都市にある財団法人、日本漢字能力検定協会の大久保昇・前理事長と長男の浩・前副理事長の父子が、背任の疑いで京都地検に逮捕された。  協会は広報業務を前理……

◆ 最悪GDP―怖いデフレと失業の連鎖(2009/05/21)

 戦後最悪の景気失速が数字で裏付けられた。今年1〜3月期の国内総生産(GDP)の実質成長率は年率換算でマイナス15.2%。昨年10〜12月期分も同14.4%に……

◆ 日本郵便事件―無責任体質にあきれる(2009/05/21)

 障害者団体が定期刊行物を郵送するときには格安の料金が適用される。団体の活動を支えるためだ。その制度を悪用した事件で、郵便事業会社(JP日本郵便)の支店長ら2……

◆ 裁判員スタート―新しい司法を国民の手で(2009/05/20)

 裁判員制度が、あす始まる。  国民の裁判参加は大日本帝国憲法下の20世紀前半に試みられたことがあるが、国民主権に立つ現憲法ができてから62年をへて、大変……

◆ インド総選挙―シン政権が担う重い責任(2009/05/19)

 5年ぶりのインド総選挙で、国民会議派を軸とする与党連合が過半数に迫る議席を獲得した。与野党接戦という事前の観測を覆す勝利だ。  04年から政権を率いるシ……

◆ 感染拡大―現実に合った指針を急げ(2009/05/19)

 国内での新型の豚インフルエンザへの感染者が160人を超えた。渡航経験者以外で初確認されてからわずか3日で、数は世界4位に躍り出た。  兵庫県と大阪府では……

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 事態は、思わぬ速さで進んでいる。  新型の豚インフルエンザは、兵庫県と大阪府の高校生を中心に感染の広がりを見せている。外国で感染した人を通じて国内に入り……

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 国民が陪審員として刑事裁判に参加し始めた韓国。休憩中の法廷で陪審員に取材を呼びかけ、閉廷後に話を聞くことができた。同じように参審員が裁判官とともに裁くドイツ……

◆ 民主党 鳩山新代表―政権交代へ説得力を磨け(2009/05/17)

 次の総選挙で民主党の「顔」となる新代表に、鳩山由紀夫氏が選ばれた。  小沢前代表の公設秘書の逮捕以来、予想もしなかった逆風にさらされてきた民主党にとって……

◆ 企業決算―苦しみを飛躍につなげ(2009/05/16)

 戦後最悪という不況の直撃を受けた09年3月期の企業決算は、予想通りの惨憺(さんたん)たる内容だ。全体の経常利益は大幅減少。10年3月期も減益を見込む。2期連……

◆ ミャンマー情勢―政府はもっと危機感を(2009/05/16)

 ミャンマー(ビルマ)の民主化運動指導者アウン・サン・スー・チーさんが訴追され、刑務所に勾留(こうりゅう)された。週明けからの公判で有罪判決が出れば最高5年の……

◆ 民主代表選―総選挙を見すえた選択を(2009/05/15)

 民主党の代表選挙に、鳩山由紀夫幹事長と岡田克也副代表が正式に立候補を表明した。  わずか2カ月ほど前まで、民主党は麻生政権に早期解散を迫り、次の政権に手……

◆ 補正、参院へ―何でもありの愚を問え(2009/05/15)

 国費15兆円余りの「経済危機対策」を盛り込んだ09年度補正予算案が、実質1週間ほどの審議の後、衆議院で可決された。憲法の規定により、野党が優勢の参議院で議決……



05 23(土) チュルゴー的改革とシューベルトのピアノ五重奏曲‘鱒’

いま日本にとってチュルゴー的改革が必要です。 

一人の人が一日にどう働いたとしても、ひとの二倍とは働けないでしょう。

平均的にみても、一日の所得自体は人の二倍とはなりません。

ことに証券取引などにおいて、普通の人の所得の何倍、何百倍の所得を得ることができるということになっています。

高額所得者への課税率を改正しなくてはなりません。 所得格差が益々大きくなってしまうのです。

累進課税率を改正することによってこそ格差是正ができるのです。

多くの所得を得ている人が多くのお金を国民に提供してこそ、はじめてお互いの尊厳も確立できるのです。

所得格差をなくして皆がみんなのために楽しく働く社会が実現できるのです。

こうしていくことが未来につながる道だとおもいます。


シューベルトの作曲の中に、ピアノ五重奏曲‘鱒’があります。

  http://www.youtube.com/watch?v=Vz5-2_Mcuqc

この曲は、

「通常のピアノ五重奏の編成(ピアノ1台と弦楽四重奏)とは異なり、シューベルトの作品では、ピアノ、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロおよびコントラバスという編成がとられている」

といわれ、あの明るくぴちぴちとした軽やかな若さの曲想が、ときにはバイオリンで奏でられ、ときにひピアノで奏でられ、楽器それぞれがバランスを保って演奏されるといいます。

音楽の世界では、このバランスがとても大事にされています。

私たちが住んでいる地球は、いまや人類の発展という名の下に生み出された環境汚染、貧富の差の拡大、倫理観の欠如、未来への見えざる不安などに、取り囲まれております。

これがみんなが待ち望んでいた明るい社会なのでしょうか?

多くの企業家といわれる人たちが、お金というモンスター(monster=怪物)に魅せられ、働く人たちの幸せを願うという崇高な倫理観をかなぐり捨て、ゴースト(ghost=幽霊)に手を引かれて、美しい世界の破滅へ猪突猛進してしまっているのです。

お金の感覚が全ての悪の根源をなしています。 倫理まで支配されているのです。

温故知新、昔読んだエリオットの‘サイラス・マーナー’を読み、チュルゴーの実践力を学び、シューベルトの調和の心を見聞きし、カール・ヒルティーの‘幸福論’を読んで、“働く人こそ幸福を克ちうる”(競争社会における高額所得者ではありません)ということを改めて心に刻むこともよいことでしょう。