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折々の記 2009 F

【心に浮かぶよしなしごと】

【 01 】教育問題のまとめ【その六】        【 02 】教育問題のまとめ【その七】
【 03 】教育問題のまとめ【その八】        【 04 】教育問題のまとめ【その九】
【 05 】教育問題のまとめ【その十○】        【 06 】教育問題のまとめ【その十一】
【 07 】教育問題のまとめ【その十二】        【 08 】教育問題のまとめ【その十三】
【 09 】教育問題のまとめ【その十四】        【 10 】教育問題のまとめ【その十五】
【 11 】教育問題のまとめ【その十六】        【 12 】教育問題のまとめ【その十七】
【 13 】教育問題のまとめ【その十八】        【 14 】教育問題のまとめ【その十九】
【 15 】教育問題のまとめ【その二十】

以上で「教育問題のまとめ」終わり



【 12 】07/29

07 28(火) 今までの教育問題のまとめ【その十七】

   2009 07 29(水) まとめ
   2009 07 29(水) OECD世界学力調査の結果
   2009 07 30(木) 民主党の政権政策マニフェスト2009
   2009 07 30(木) 何をして望ましい人づくりをすすめるのか
   2009 07 30(木) ゆて蛙のはなし
   2009 07 31(金) かえる龍に勝つ
   2009 07 31(金) 蛙のはなし
   2009 07 31(金) 世界昔話 > カエルのおきさき
   2009 07 31(金) 「柳(やなぎ)に飛びつくカエル」
   2009 07 31(金) 「やせ蛙負けるな一茶これにあり」
   2009 07 31(金) 不思議なカエルの生態

07 29(水) まとめ

衆議院が解散され自民党から民主党への政権交代が実現可能になってきました。

地方分権と小さな政府という言葉は、何年かになりました。 小泉政権によって官から民へという旗印として、郵政民有化が実現したのはよかったが、彼はアメリカ流の金融資本主義を奉ずる竹中平蔵に引き回されて格差社会を推し進めてしまいました。

この功罪は計り知れないほど大きかった。 “喉もと過ぎれば熱さを忘れる”の戒めがあっても、月日が経つとその功罪の意識が薄くなってきます。

だが、今回は違っている。

民主党の政治施政方針が鮮明にだからです。

   政治から官僚の力を引き離した   国民の生活を中心に考える  

  この二点がはっきり私たちに示されました。
教育は国家統制ではなく地方を主体としたものに変わっていく、と想定されます。
拝金の潮流から抜け出して、日本としてのプライドを矜持(キョウジ=自信や誇りを持って、堂々と振る舞うこと)したいものです。

07 29(水) OECD世界学力調査の結果

新聞ではわかりやすい解説つきで報道されてきたが、詳細のものは今でもデータを手に入れることができます。 「蛙の会」でも検討を重ねたいとおもっています。

文部科学省(http://www.mext.go.jp/)を開いて、次のように進めればよい。

     トップ > 白書・統計・出版物 > 統計情報 > データからみる日本の教育

     トップ > 白書・統計・出版物 > 統計情報 > PISA(OECD生徒の学習到達度調査)

国の文教政策についてもデータはいくらでも見ることができます。 活用しない手はありません。

今年は第四回目の PISA が行なわれる年です。 年末には新聞に掲載されるはずです。 日本の順位はどんどん下がっていくとおもわれます。

【 カジカガエル 】 …… 「蛙の会」に因んで美しい鳴き声のカジカガエル

http://www.nat-museum.sanda.hyogo.jp/education/frog/zukan/kajika.html
<カジカガエル:カエルの鳴き声図鑑>
鳴き声が聞けます。






07 30(木) 民主党の政権政策マニフェスト2009

日本の政治が大きく変わります。

まず次ぎのサイト「民主党 web-site 」 から 「民主党 web-site 民主党の政権政策Manifesto2009」 を開き、その中の「PDFファイルをダウンロード」を開きます。

    http://www.dpj.or.jp/index.html民主党 web-site

    http://www.dpj.or.jp/special/manifesto2009/index.html 民主党 web-site 民主党の政権政策Manifesto2009

    http://www.dpj.or.jp/special/manifesto2009/pdf/manifesto_2009.pdfPDFファイルをダウンロード

PDFファイルを印刷しますと、13枚にまとめられた民主党の政権政策が出てきます。 これで概要を理解できます。
さらに詳しく出ているものは、「PDFファイルをダウンロード」とは別にある


    民主党の政権政策Manifesto2009
    各項目の詳細な内容は、PDFをダウンロードしてご覧頂けます。
    ※内容の改変については法的措置を講じることがあります。


からPDFを開けば詳細を読むことができます。

これとは別に、「民主党政策INDEX2009」を開いてみますと、

    http://www.dpj.or.jp/policy/manifesto/seisaku2009/index.html民主党政策INDEX2009

そこには多くの項目があります。 その中から「文部科学」の項目から「教育の責任の明確化」や「保護者や地域住民等による「学校理事会」の設置」「教育の無償化」などを読みますと、教育がどう変わってくるのかが推察されます。

したがって、「蛙の会」での検討の柱になってきます。


教育の責任の明確化
国の責任と市町村の役割を明確にした教育制度を構築します。

(1)国は、義務教育における財政責任を負うとともに、「学ぶ権利」の保障について最終責任を負います(2)現行の教育委員会制度は抜本的に見直し、自治体の長が責任をもって教育行政を行います(3)学校は、保護者、地域住民、学校関係者、教育専門家等が参画する学校理事会制度により、主体的・自律的な運営を行います。

保護者や地域住民等による「学校理事会」の設置
地方公共団体が設置する学校においては、保護者、地域住民、学校関係者、教育専門家等が参画する「学校理事会」が主な権限を持って運営します。学校現場に近い地域住民と保護者などが協力して学校運営を進めることによって、学校との信頼関係・絆を深め、いじめや不登校問題などにも迅速に対応できるようにしていきます。こうした学校との有機的連携・協力が生まれることは、地域コミュニティの再生・強化にもつながります。

教育の無償化
高等学校は希望者全入とし、公立高校の授業料は無料化、私立高校などの通学者にも授業料を補助(年12万〜24万円程度)します。この内容を具体化した「高校無償化法案」は参議院で可決されましたが、引き続き同法案の成立を目指します。

義務教育就学前の5歳児の就学前教育の無償化を推進し、さらに漸進的に無償化の対象を拡大することによって、保護者の教育費負担の軽減を図ります。

高等教育の機会の保障
すべての人が、生まれた環境に関わりなく、意欲と能力に応じて大学などの高等教育を受けられるようにします。現在、日本とマダガスカルのみが留保している国際人権A規約(締約国160カ国)の13条における「高等教育無償化条項」の留保を撤回し、漸進的に高等教育の無償化を進めます。

奨学金制度改革
学生・生徒に対する奨学金制度を大幅に改め、希望する人なら誰でもいつでも利用できるようにし、学費のみならず最低限の生活費も貸与します。親の支援を受けなくても、いったん社会人となった人でも、意欲があれば学ぶことができる仕組みをつくります。具体的には、所得800万円以下の世帯の学生に対し、国公私立大学それぞれの授業料に見合う無利子奨学金の交付を可能にします。また、所得400万円以下の世帯の学生については、生活費相当額についても奨学金の対象とします。

今後は、諸外国の例を参考に、給付型の奨学金についても検討を進めます。

学習指導要領の大綱化
学習指導要領の大綱化を促進します。設置者および学校の裁量を尊重し、地域・学校・学級の個別状況に応じて、学習内容・学校運営を現場の判断で決定できるようにします。

教科書の充実
中学や高校などにおける教科書のデジタル化を進め、内容の充実を図ります。教科書採択にあたっては、保護者や教員の意見が確実に反映されるよう、現在の広域採択から市町村単位へ、さらには学校(学校理事会)単位へと採択の範囲を段階的に移行します。

  など


07 30(木) 何をして望ましい人づくりをすすめるのか

人づくりの手法を政権政策へ盛りこめないのか。

平和と戦争、文化と貧富………もろもろの価値観の中で、理性世界の極と感情世界の極は表裏相容れないものなのでしょうか。 できる限り理性を大事に考えているとき、感情世界をどこまで押さえられるのでしょうか。

人間が長年にわたって見つけ出してきた文化を、お互いの生活の中に生み出そうとするとき理性に沿って協調できるようになるでしょうか。

立派な少年少女に育てあげるのには、生まれる生活環境と生まれての生活環境をどうすればいいのかはお互いに判かっています。

判っていても、実践にいたると千差万別になります。

07 30(木) ゆで蛙のはなし

【ゆで蛙のはなし】

(その一)

ビジネスの業界ではたとえ話に良く使われる話です。
熱湯にカエルを入れるとびっくりして逃げる。  しかし 、冷水から徐々に加熱するとカエルは状況の変化に気がつかず茹で上がってしまう。

大きく変わるとすぐわかりますけど小さな変化で徐々に変わっていくとわかりにくい。  なので、危機的状況に気づかない、回りの変化に気づかない。  アンテナを立てて気を配りましょう、茹で上がる前に何とかしようと言うような話。

実際、カエルで実験したら、茹で上がる前にカエルは逃げたらしいです。 熱いものは熱いですものね、わからんわけないわ(笑)。  だけど、小さな変化に気づいていたら大やけどしなくてすみますからね。

(その二)

”蛙を煮立った湯の中に放りこむとすぐその熱さに耐えかねて飛び出すが、入れ物に水を入れてそこからじわじわゆっくりと熱くしていくと、蛙は温度の変化に気付かず飛び出すことなくやがて茹だって死んでしまう”

この話をご存知でしょうか。 これは「たとえ」「いましめ」「故事成語」「ことわざ」・・・一体なんでしょうか? 出典はどこでしょうか? 環境の変化に気付かず身を滅ぼすことの例え話として、以前本か何かで私は見たような気がするのですが。

それから、実際問題ホントに蛙をこのような状態にすると茹だって死んでしまうのですか? そこまでオマヌケだとは思えませんがどうなんでしょう?(まじめです)

文系アプローチと理系アプローチどちらでもいいので、回答をお待ちしています。よろしくお願いします。

(その二)への返信 1

 むかし蛙が頭に手ぬぐいを載せて風呂に入っている絵(漫画)を見た記憶があります。 悪あがきをしないところが「豆腐の中の泥鰌」よりのんびりしていていいと思いますが?

 これではただの感想になるので食べる話を少し、、、台湾や香港の市場で活きたまま売っている蛙は、日本の赤蛙くらいの大きさです。 殺すのに時間をかけると味が落ちますので、もっと単純に首を切り落とし皮を剥ぎ、内臓を取り、炒めるか丸揚げ状態にして食べます。

 インドネシアでは、サテーソースの味付けのを食べましたが、これはけれでローカル色があり、このときは2皿24匹を家内と瞬く間に食べました。 フランスあたりの冷凍食用蛙より、身が締まっていて美味しいのです。 日本では大きい食用蛙が主流のようですが、残念な事です。

 食系アプローチのEivisでした!

(その二)への返信 2

文系は専門外なので、理系?アプローチを・・・

動物の生命維持機構の多くの部分で酵素というものが働いてます。これは体の中で起こる化学反応を司っているもので、これが機能しなくなると、死んでしまいます。また、それが部分的ならば、その影響を受けるところが機能しなくなります。
しかし、この酵素はタンパク質で出来てるので、温度が高いと卵がゆで卵になるように変質して、働きを失います。これを失活といいますが、低いものでは40度前後から起こってきます。
ですから、熱湯に入れたら、多少やけどはしても、体の全機能を失う前に飛び出せるけど、常温から徐々にあげていったら、働きを徐々に失うことになり、飛び出すタイミングは非常に判らないでしょう。また、変温動物であるカエルは、すぐに体の芯まで回りと同じ温度になってしまうので、被害が及ぶのが早いと思われます。

また、これはカエルがオマヌケなのではなく、体を構成している物質(酵素などのタンパク質)の問題だと思います。 ゆえに、私は多分本当のことであろうと思います。

07 31(金) かえる龍に勝つ



蛙 勝 龍

手水舎の上  木板に書かれたおもしろい絵を発見。



珍 し い か え る の 話

07 31(金) 蛙のはなし

カエルの話  〔阿武山福音自由教会 牧師 池田 豊〕

このカエルたちのこと聞いて、進化論の立場をカエル、勇気ある人いませんか? 

 チャールズ・ダーウィンは「種の起源」の171ページ(New York:American Library,1958)でこのようなことを記している。 

 「生物の複雑に発達した器官のどれであろうと、僅かばかりの変化が継続的に、又、数限りなくなされた結果、形成されたものでないということが、もし証明されでもしたら、私の理論は完全に崩壊してしまう。」

 H.G.ウェルズとジュリアン・ハクスレー、そしてG.P.ウェルズ共著の「生命の科学」という書物(New York: The Literary Guild, 1934,)の728ページに水のない環境でも生息している、地上生活をする両生類の例としてサリナムヒキガエル(Surinam toad)のことがあげられている。  このヒキガエルがどのようにして進化した結果、現在のような能力を身につけたのだろうかと、その必然性を考えていくと、どう考えても、僅かばかりの変化が、少しずつ、継続的に長い時間かけて繰り返し起こった結果であるとはとうてい思えないのである。

 ご紹介しよう。  メスのサリナムヒキガエルが卵を産むとき、何と長い輸卵管がカーブを描き、自分の背中にまで伸びる。  そして、メスは自分の背中の上に産卵をする。  雨がほとんど降らない乾燥地帯でカエルが水なしで、照りつける灼熱の太陽のもと、背中に産み落としたゼリー状の卵をどのように乾燥から守り、孵化させる(かえす)ことができるというのだろうか。  あえてなぜ、そのようなところをわざわざ選んで産卵をするようになったかということ、それだけでも必然性を考えると不思議だが、もっと我々を驚かす、超ワンダフルな彼女の「子育てウルトラE難度以上の業」がある。

 なんと、産卵を終えたメスガエルの背中が、両脇からせり上がり、ドームのようになって卵を包み込むのである。  そしてそこが、卵が孵化するまでの保育器となるのだ。  ちょうど、未熟児で生まれてきた人間の赤ちゃんが、保育器に入れられているようなものだ。  これがなんで、少しずつの変化、改良を、長時間かけてなした結果だと言い切れるのか。  なぜならば、一度でも背中のせり上がりの業にトライして失敗してしまえば、彼らの子孫は未来永劫、存在しないことになってしまうからである。  背中に卵を産み落とした最初から、背中の両脇がせり上がり、保育器のように内部を乾燥から守ってくれなければ、卵はカラカラに乾燥し、日干しのミイラ状態になってしまう。  次世代のサリナムヒキガエルは生まれてはこない。  背中に卵を産み落とす業を試みた親ガエル一世代でオシマイというわけである。  カエルが背中産卵の術をマスターするには、走り高跳びの正面跳びを背面跳びに変更すること以上に、比較にならないほど、あまりにも大きなリスクをカエルは覚悟しなければならなかっただろうということである。  仮に、以前はサリナムヒキガエルも他のカエルたちと同じような産卵方法をとっていたのに、ある日突然、ギンギラギンに輝く太陽のもと、背中に卵を産み落とす産卵方法に変えてみたいと思いついた一匹がいたとしても、カエルにカエラレナイ事情があったように筆者には思える。  どうだろうか。

 もう一種類、風変わりなヒキガエルがいる。  この種類のカエル、メスが卵を産み落とすところは、何と、オスガエルの口の中なのだ。  このカエルたちも灼熱の乾燥地帯に住むカエルたちで、水が一滴もないところで産卵をする。  卵は湿度を保持する為にオスの口の中に産み落とされる。  オスの口の中の声帯にある袋が保育器となるのだ。  仮に、オスの口の中に卵を産み落とすことを最初に考えついたメスガエルがいたとしても、もしその時、そのオスが不用意にもその卵を飲み込んでしまったとしたら、もう次世代は期待できないのだ。  理論的には、口の中に卵を産み落とされたオスが、卵がかえるまではそれを絶対に飲み込まない、ガマならぬ我慢のカエルになるという進化を同時進行的に成し遂げていなければならないことになる。

 進化の結果、奇抜な産卵方法を思いつく急進的なメスガエルが仮に発生したとしても、いくらカエルの卵だといってもカエルことはないのである。  ダーウィンの進化論という仮説は、このヒキガエルたちの存在によって、根本からカエル必要があるのではないかと思うのは、筆者だけであろうか。



コモリガエル(コモリガエル、Surinam toad) Pipa pipa
カエル動画図鑑 http://kaerudouga.web.fc2.com/
ピパ(コモリガエル、ヒラタピパ)/カエル動画図鑑http://kaerudouga.web.fc2.com/pipapipa.html

07 31(金) 世界昔話 > カエルのおきさき

【  福娘童話集 > きょうの世界昔話 > 9月の世界昔話 > ロシアの昔話  】

 むかしむかし、ある国に、王さまと三人の王子がいました。
 ある日、王さまは王子をよんでいいました。
「王子たちよ。野原へいって、そこで矢をいるがいい。矢のおちたところにいた娘をおきさきにするのじゃ」
 三人の王子は野原へ行くと、自分の好きなほうに矢をはなちました。
 一番上の王子の矢は、貴族(きぞく)のやしきの庭におちて、貴族の娘にひろわれました。
 二番目の王子の矢は、金持ちの商人のやしきの庭におちて、商人の娘にひろわれました。
 すえっ子のイワン王子は、矢をおいかけてドンドン走っていくと沼(ぬま)に出ました。
 見ると、カエルが矢をくわえています。
「カエルよ。ぼくの矢をかえしておくれ」
 すると、カエルがこたえました。
「わたしをおきさきにしてくださいな。おねがいです。きっと、いいおきさきになりますから」
 カエルがあまりにたのむので、しかたなく、イワン王子はカエルをつれてお城へかえりました。
 ある日、王さまは三人の王子をよんでいいました。
「おまえたちのおきさきのうちで、だれが一番さいほうが上手だろう。あすの朝までに、わしの上着をぬってもってきなさい」
 イワン王子は、こまってしまいました。
 カエルのおきさきに、王さまの上着なんてぬえるはずがないと思ったからです。
「イワン王子さま、なにをそんなに考えこんでいるのですか?」
 カエルのおきさきが、たずねました。
 イワン王子が王さまの上着のことをはなしますと、カエルのおきさきは、やさしい声でいいました。
「ご心配なさらないで、王子さま。あすの朝までに、かならずぬっておきますから」
 イワン王子が朝おきてみると、テーブルの上に金や銀のかざりのついた、みごとな上着ができあがっていました。
 イワン王子は大よろこびで、上着をもってお城へでかけていきました。
 二人のにいさんの王子たちも、それぞれみごとな上着をもってやってきました。
 王さまはイワン王子のおきさきがぬった上着を手にとると、いいました。
「これはなんとすばらしい上着じゃ。わしはまえから、金や銀のかざりのついた、こんな赤い上着がほしかったのじゃ。さっそく、こんどのおまつりに着るとしよう。イワンのおきさきは、カエルだと思ってバカにしていたが、一番さいほうが上手じゃわい」
 そしてこんどは、あすの朝までにパンをやいてくるように、王子たちにいいつけました。
 あくる朝、イワン王子は、みごとにやきあがっているパンをもって、お城へでかけていきました。
 王さまは、そのパンを食べると、まんぞくそうにいいました。
「ああ、わしははじめて、こんなにおいしいパンをたべた。イワンのおきさきのつくったパンが一番うまい。さて、王子たちよ、あすのパーティーには、おきさきをつれてくるがいい」
 イワン王子は、こまってしまいました。
 カエルのおきさきをつれていったら、みんなにわらわれるにきまっています。
 ところがカエルのおきさきは、またやさしくいいました。
「ご心配いりません。王子さまは先に行っていてください。わたしはあとから、きっとまいりますから」
 つぎの日、上の二人の王子は、うつくしく着かざったおきさきをつれて、とくいそうにやってきました。
 そして、イワン王子が一人できたのを見ると、こういってからかいました。
「なぜおまえは、おきさきをつれてこなかったんだい。ハンカチにでもくるんで、つれてくればよかったのに」
 そのとき、ひづめの音をひびかせて、六頭だての馬車(ばしゃ)がお城につきました。
「イワン王子の、おきさきさまのおつきーっ!」
 馬車からおりてきたのは、目もさめるようなうつくしいおきさきです。
 みんなは、ビックリ。
 まさか、カエルがこんなにうつくしい女の人になれるとは、思わなかったからです。
 イワン王子とおきさきは、たのしくダンスをおどりました。
 パーティーからかえると、げんかんにカエルの皮がぬぎすててありました。
 イワン王子は、いそいでそれを火のなかにくべてしまいました。
 カエルの皮がなくなれば、おきさきはもう、カエルにもどれないと思ったのです。
 でも、それを見たおきさきは、
「なにをなさるの!」
と、いって、なきだしてしまいました。
 そして、なきながら、みのうえをはなしはじめました。
「わたしは、ある国の王女だったのですが、わるい魔法使いのために、カエルにされてしまいました。王さまの上着をぬうとき、パンをやくとき、そしてパーディーにいくとき、わたしがこまっていたら、召使いたちがきてたすけてくれたのです。でも、カエルの皮がなくなってしまったら、わたしはこわい魔法使いのところへいかなくてはなりません。あと三日で、魔法がとけるはずでしたのに」
 おきさきは、なきながらどこかへいってしまいました。
 イワン王子は、どんなにかなしんだでしょう。
 でも、かなしんでばかりはいられません。
 勇気をだして、魔法使いたいじにでかけました。
 あてもなく、ドンドンあるいていくうちに、クツも洋服もボロボロにやぶれてしまいました。
 それでも、元気よく旅をつづけました。
 森をあるいていくと、おじいさんにあいました。
 おじいさんは、イワン王子がおきさきをさがしているのを知ると、こういいました。
「このマリをさしあげよう。マリのころがっていくところに、きっとおきさきがおいでじゃ。三十の国をこえた遠いところじゃが、けっしてへこたれてはなりませんぞ」
 イワン王子はマリをころがしながら、長い旅をつづけて、やっと魔法使いの家につきました。
「魔法使いめ、でてこい!」
 こしの短剣をひきぬいて、イワン王子はさけびました。
「とうとうやってきたな。ようし、わしの魔法でこらしめてやる」
 でてきた魔法使いの手には、カエルがつかまえられています。
 でもイワン王子は、魔法使いが呪文(じゅもん)をとなえるより早く、短剣を心臓(しんぞう)めがけてつきさしました。
「ウギャーー!」
 すると、あたりがきゅうにかがやいて、カエルはうつくしいおきさきにもどったのです。
 イワン王子とおきさきはお城へかえって、たいへんしあわせにくらしました。

おしまい

07 31(金) 「柳(やなぎ)に飛びつくカエル」

春日井市は書の大家である小野道風の生誕の地として有名であり、書くことをとても大切にしていました。
「書のまち春日井」とも言われており、制作会場の近くには道風記念館もありました。
そして、やはり字のうまい子がとても多かったです。
お手本もなしにすらすらと書いていく子供たちの姿には驚かされました。

「柳に飛びつく蛙」とは、その書の大家である小野道風についての民話です。
道風は昔から字が上手であったわけではありません。
若いころ、道風はなかなか字が上手に書けずに悩んでいました。
気持ちをすっきりさせようと、川原に散歩に行ったときのことです。
道風は一匹のカエルが柳(やなぎ)の枝に飛びつこうとしているのを見つけました。
やなぎの枝は高くて、なかなか飛びつけられませんでしたが、カエルはあきらめずに何度もとんでついにとびつくことができました。
これを見て道風は、何でも努力を重ねればやれるようになるのだということに気づき、いっそう努力し続けて、字がとても上手になったのだそうです。

春日井市は、日本で三蹟の一人に数えられる小野道風の生誕地です。道風は昔から字が上手だったわけではなく、若い頃はなかなかうまく書けず悩んでいました。ある日、気持ちをすっきりさせようと、川原に散歩に行ったときのことです。道風は、一匹のカエルが柳の枝に飛びつこうとしているのを見つけました。柳の枝は高くてなかなか飛びつくことができません。しかし、カエルはあきらめずに何度も何度も飛んでついに飛びつくことができました。これを見た道風は、何でも努力を重ねればできるようになるのだということに気づき、一層努力し、ついに書の大家といわれるまでになりました。

07 31(金) 「やせ蛙負けるな一茶これにあり」

小林一茶の「やせ蛙負けるな一茶これにあり」の解釈のしかたについて教えて下さい。

この句は、文化文政時代の『七番日記』に収容されている、武蔵の国竹ノ塚で蛙合戦を見物したときに作られた句です。  一茶は「雀の子そこのけそこのけお馬が通る」という句もあるように、常に弱いものに愛情を注いでいます。  この句も、弱そうな「痩せ蛙」に同情して、リングサイドで「負けるな」「一茶がここについてるぞ」と声援しているのです。

07 31(金) 不思議なカエルの生態

■♪オタマジャクシはカエルの子・・・という歌をご存知だと思いますが、自慢の一品ならぬ不思議なカエルをご紹介します。東京は中野区一帯に生息する(もっと正確に言うと私の家の庭に棲む)ニホンヒキガエルは、池などで産卵せずに間違いなく繁殖しているのです。10年前1,2匹庭で見かけましたが、今では少なくても7〜8匹はいます。夜の10時過ぎになるとノコノコ出てきます。私なりに、図書館で調べてみましたが、どうも納得いかないのです。

 以下はニホンヒキガエルについての本からの抜粋。

   「普段ヒキガエルは、池や沼などに関係ない家の回りや、林の中で生活している。行動範囲は狭く、だいたい決まった場所、つまりマイホームをもっている。地中で冬眠し、春になり地中の最低温度が6度以上になると、一斉に冬眠から醒め生まれた池に集まり、(サケが生まれた川に産卵に帰って来るように)雄と雌が入り乱れた産卵のための[カエル合戦]になる…」

   はっきりと「生まれた池に集まり」と書いてあります。必ず水の中で産卵し、ふ化してオタマジャクシになり、変態し陸にあがりカエルになるんです。これは 皆さんもご存じだとおもいます。 確認のためにヒキガエルを例にとって小学校や中学校の理科の時間で習った事を、もう一度復習してみましょう。

 1.卵塊(らんかい)ひも状の寒天質の中に、黒い卵が無数にある。
 2.ふ化した幼生(一般的にオタマジャクシと呼ばれている)が泳ぎだし餌を食べる。
 3.しばらくすると後足が現れる。
 4.ふ化して2ヶ月程度で、前足も現れ尾の部分は体の中に吸収され変態が終了する。
 5.水中から陸に上がりカエルとして生活を始める。

 しかし、私の家の周りは商店と住宅が混在していますが、半径2キロ以内にカエルが繁殖出来るような池や沼や川はありません。また、半径20メートル以内に、庭に池などをもっている家もありません。
 この、植木鉢を移動したときに見つけた、体長3センチの小さなカエルを見て下さい。2キロ以上離れたどこかの池や沼でカエルになり、交通量の多い道を渡って、わざわざ我が家の庭にやって来たんでしょうか? 我が家の隣人は、体長2センチ程度のカエルを目撃したといっています。あるいは近所のどなたかが、趣味でカエルを飼い産卵させ、カエルになったものを放しているとも考えられます。しかし、我が家から、3キロ離れた友人宅の奥さんも、庭のカエルが怖くて趣味のガーデニングをやめたといっています。その家の庭まで、道路を渡り小さなカエルが歩いて移動したのでしょうか? その方の庭にも、大小5〜6匹はいるとの事です。百歩ゆずって、その友人宅の周りにも、カエルをふ化させる趣味をもっている人がいるというのであれば、納得しますが…。
 どなたか、この不思議なカエルの生態について教えて下さい。

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ゲッ、ゲッ、ゲゲゲのゲ。しかし宇野さん、カエルをふ化させる趣味の人は意外と多いのかも知れませんよ。そして夜になると密かに、生まれたカエルを数匹ずつご近所の庭に放つのが、死ぬほど好きだと言う人も…。